JPH05271190A - アミン化合物 - Google Patents
アミン化合物Info
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- JPH05271190A JPH05271190A JP4066319A JP6631992A JPH05271190A JP H05271190 A JPH05271190 A JP H05271190A JP 4066319 A JP4066319 A JP 4066319A JP 6631992 A JP6631992 A JP 6631992A JP H05271190 A JPH05271190 A JP H05271190A
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- compound
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】次式のアミン化合物。
(nが1のとき、R1はH、アルキル基、アリール基等
を;nが2または3のとき、R1はアルキレン基、アル
カントリイル基、アリレーン基、アラルキレン基等を;
R2はH、アルキル基、アリール基等を;R3はH、メ
チル基を;R4はH、アルキル基を表す。) 【効果】上記化合物は、工業的に容易に製造が可能であ
る化合物へのアミン類のマイケル型付加反応により容易
に製造することができ、有機材料、特にポリオレフィン
等の樹脂に対して、高い光安定化効果を示す化合物であ
る。
を;nが2または3のとき、R1はアルキレン基、アル
カントリイル基、アリレーン基、アラルキレン基等を;
R2はH、アルキル基、アリール基等を;R3はH、メ
チル基を;R4はH、アルキル基を表す。) 【効果】上記化合物は、工業的に容易に製造が可能であ
る化合物へのアミン類のマイケル型付加反応により容易
に製造することができ、有機材料、特にポリオレフィン
等の樹脂に対して、高い光安定化効果を示す化合物であ
る。
Description
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は、ピペリジン骨格を含有
する新規な構造のアミン化合物に関する。さらに詳しく
は、本発明は、各種有機材料用光安定剤あるいはそれら
の中間体として有用であり、医薬、農薬等の中間体とし
ても使用可能である、2,2,6,6‐テトラアルキル
ピペリジン骨格を含有するアミン化合物に関する。
する新規な構造のアミン化合物に関する。さらに詳しく
は、本発明は、各種有機材料用光安定剤あるいはそれら
の中間体として有用であり、医薬、農薬等の中間体とし
ても使用可能である、2,2,6,6‐テトラアルキル
ピペリジン骨格を含有するアミン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2,2,6,6‐テトラアル
キルピペリジン骨格(いわゆるヒンダードアミン骨格)
を有する化合物は、ラジカル捕捉能に優れ、特に、樹脂
をはじめとする各種有機材料用光安定剤として用いられ
ている。このようなヒンダードアミン骨格を有する光安
定剤のうちで、特に、樹脂用の光安定剤としては、例え
ば、「高分子添加剤の最新技術」(中原豊ら著、シーエ
ムシー社、1988年)に記載があるように、下図化合
物(イ)の脂肪族ジカルボン酸ジエステル体に代表され
るような多価カルボン酸のエステル体をあげることがで
きる。
キルピペリジン骨格(いわゆるヒンダードアミン骨格)
を有する化合物は、ラジカル捕捉能に優れ、特に、樹脂
をはじめとする各種有機材料用光安定剤として用いられ
ている。このようなヒンダードアミン骨格を有する光安
定剤のうちで、特に、樹脂用の光安定剤としては、例え
ば、「高分子添加剤の最新技術」(中原豊ら著、シーエ
ムシー社、1988年)に記載があるように、下図化合
物(イ)の脂肪族ジカルボン酸ジエステル体に代表され
るような多価カルボン酸のエステル体をあげることがで
きる。
【0003】
【化3】
【0004】しかしながら、近年耐候性樹脂等の需要の
増加に伴い、より性能の高い光安定剤の出現が望まれて
いる。
増加に伴い、より性能の高い光安定剤の出現が望まれて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より高性能
の光安定剤を提供しようとするものである。
の光安定剤を提供しようとするものである。
【0006】
<要旨>本発明者らは、上記エステル体(イ)に比べ、
より光安定化効果の高い化合物を見出すことを目的に検
討した結果、工業的に製造可能であり、(イ)より、光
安定化効果の高い、下記一般式〔I〕に示す新規な構造
のアミン化合物を見出して、本発明を完成した。
より光安定化効果の高い化合物を見出すことを目的に検
討した結果、工業的に製造可能であり、(イ)より、光
安定化効果の高い、下記一般式〔I〕に示す新規な構造
のアミン化合物を見出して、本発明を完成した。
【0007】
【化4】
【0008】したがって、本発明によるアミン化合物
は、下記の一般式〔I〕で示される化合物である。
は、下記の一般式〔I〕で示される化合物である。
【0009】
【化5】
【0010】〔一般式〔I〕において、nは1〜3の整
数を表す。R1は、nが1のとき水素原子、炭素数1〜
20のアルキル基(但し、その内部に窒素原子または酸
素原子を含んでいてもよい)、炭素数6〜18のアリー
ル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含ん
でいてもよい)、炭素数7〜18のアラルキル基(但
し、その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいても
よい)、または下記の一般式〔II〕で示される基を表
し、nが2または3のとき炭素数1〜20のアルキレン
基またはアルカントリイル基(但し、その内部に窒素原
子または酸素原子を含んでいてもよい)、炭素数6〜1
8のアリーレン基またはアレーントリイル基(但し、そ
の内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、または炭素数7〜18のアラルキレン基またはア
ラルカントリイル基(但し、その内部に窒素原子または
酸素原子を含んでいてもよい)を表す。
数を表す。R1は、nが1のとき水素原子、炭素数1〜
20のアルキル基(但し、その内部に窒素原子または酸
素原子を含んでいてもよい)、炭素数6〜18のアリー
ル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含ん
でいてもよい)、炭素数7〜18のアラルキル基(但
し、その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいても
よい)、または下記の一般式〔II〕で示される基を表
し、nが2または3のとき炭素数1〜20のアルキレン
基またはアルカントリイル基(但し、その内部に窒素原
子または酸素原子を含んでいてもよい)、炭素数6〜1
8のアリーレン基またはアレーントリイル基(但し、そ
の内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、または炭素数7〜18のアラルキレン基またはア
ラルカントリイル基(但し、その内部に窒素原子または
酸素原子を含んでいてもよい)を表す。
【0011】R2は水素原子、炭素数1〜20のアルキ
ル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含ん
でいてもよい)、炭素数6〜18のアリール基(但し、
その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、炭素数7〜18のアラルキル基(但し、その内部
に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)、また
は一般式〔II〕で示される基を表す。
ル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含ん
でいてもよい)、炭素数6〜18のアリール基(但し、
その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、炭素数7〜18のアラルキル基(但し、その内部
に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)、また
は一般式〔II〕で示される基を表す。
【0012】nが1のとき、R1とR2は一緒になって
炭素数4〜10の環状アルキル基(但し、その内部に窒
素原子または酸素原子を含んでいてもよい)を表しても
よい。また、nが2のとき2つのR2は一緒になって炭
素数1〜8のアルキレン基(但し、その内部に窒素原子
または酸素原子を含んでいてもよい)を表してもよい。
炭素数4〜10の環状アルキル基(但し、その内部に窒
素原子または酸素原子を含んでいてもよい)を表しても
よい。また、nが2のとき2つのR2は一緒になって炭
素数1〜8のアルキレン基(但し、その内部に窒素原子
または酸素原子を含んでいてもよい)を表してもよい。
【0013】
【化6】
【0014】一般式〔I〕および〔II〕において、R3
は水素原子またはメチル基を表し、R4は水素原子また
は炭素数1〜4のアルキル基を表す。なお、式中の複数
のR2、R3およびR4は、それぞれ同一でも異なって
いてもよい。〕
は水素原子またはメチル基を表し、R4は水素原子また
は炭素数1〜4のアルキル基を表す。なお、式中の複数
のR2、R3およびR4は、それぞれ同一でも異なって
いてもよい。〕
【0015】<効果>本発明化合物は、例えば、工業的
に容易に製造が可能である下記化合物(ロ)(例えば、
2‐メチレングルタル酸類と2,2,6,6‐テトラア
ルキル‐4‐ピペリジノール類とのエステル化反応によ
り容易に製造することができる)へのアミン類のマイケ
ル型付加反応により容易に製造することができ、有機材
料、特にポリオレフィン等の樹脂に対して、高い光安定
化効果を示す化合物である。
に容易に製造が可能である下記化合物(ロ)(例えば、
2‐メチレングルタル酸類と2,2,6,6‐テトラア
ルキル‐4‐ピペリジノール類とのエステル化反応によ
り容易に製造することができる)へのアミン類のマイケ
ル型付加反応により容易に製造することができ、有機材
料、特にポリオレフィン等の樹脂に対して、高い光安定
化効果を示す化合物である。
【0016】
【化7】
【0017】例えば、付加するアミン類として分子内に
ヒンダードアミン骨格を有するアミン化合物を用いれ
ば、一分子中に多くのヒンダードアミン骨格を持つ化合
物を製造することができて、光安定化効果の高い光安定
剤を得ることができる。
ヒンダードアミン骨格を有するアミン化合物を用いれ
ば、一分子中に多くのヒンダードアミン骨格を持つ化合
物を製造することができて、光安定化効果の高い光安定
剤を得ることができる。
【0018】また、付加するアミン類として脂肪族アル
キル基あるいは脂環式アルキル基を有するアミン化合物
を用いれば、樹脂をはじめとする各種有機材料、特にポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等のポリオ
レフィンに対する相溶性に優れ、効果の高い光安定剤を
得ることができる。例えば、本発明化合物〔I〕におい
て、R1またはR2にベンジル基あるいはシクロヘキシ
ルメチル基等の置換基を有する化合物は、樹脂をはじめ
とする各種有機材料、特にポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等のポリオレフィン、に対する相溶性
に優れているためブリードアウトが少なく、対象となる
有機材料の外観等の改良効果があり、しかも光安定化効
果が高い。
キル基あるいは脂環式アルキル基を有するアミン化合物
を用いれば、樹脂をはじめとする各種有機材料、特にポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等のポリオ
レフィンに対する相溶性に優れ、効果の高い光安定剤を
得ることができる。例えば、本発明化合物〔I〕におい
て、R1またはR2にベンジル基あるいはシクロヘキシ
ルメチル基等の置換基を有する化合物は、樹脂をはじめ
とする各種有機材料、特にポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等のポリオレフィン、に対する相溶性
に優れているためブリードアウトが少なく、対象となる
有機材料の外観等の改良効果があり、しかも光安定化効
果が高い。
【0019】〔発明の具体的説明〕 <アミン化合物>本発明化合物の一般式〔I〕におい
て、nが1のときR1は、水素原子、炭素数1〜20の
アルキル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子
を含んでいてもよい)、炭素数6〜18のアリール基
(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含んでい
てもよい)、炭素数7〜18のアラルキル基(但し、そ
の内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、または一般式〔II〕で表される基のいずれかを任
意に選ぶことができる。例えば、水素原子、メチル基、
エチル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、
オクチル基、ラウリル基、ステアリル基、ヒドロキシエ
チル基、2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジ
ル基、1‐オキシル‐2,2,6,6‐テトラメチル‐
4‐ピペリジル基、フェニル基、ヒドロキシフェニル
基、N,N‐ジアミノフェニル基、ベンジル基、ヒドロ
キシベンジル基、ピコリル基等が好ましい。nが2また
は3のとき、R1は、炭素数1〜20のアルキレン基ま
たはアルカントリイル基(但し、その内部に窒素原子ま
たは酸素原子を含んでいてもよい)、炭素数6〜18の
アリーレン基またはアレーントリイル基(但し、その内
部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)、ま
たは炭素数7〜18のアラルキレン基またはアラルカン
トリイル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子
を含んでいてもよい)のいずれかを任意に選ぶことがで
きる。例えば、nが2のときはメチレン基、エチレン
基、ブチレン基、ヘキシレン基、シクロヘキシレン基、
シクロヘキサンジメチレン基、ピペラジデン基、ピペラ
ジンジプロピル基、フェニレン基、キシリレン基、ヒド
ロキシキシリレン基、また、nが3のときはニトリロト
リエチル基、ベンゼントリイル基、ベンゼントリメチル
基、シクロヘキサントリイル基、シクロヘキサントリメ
チル基等が好ましい。
て、nが1のときR1は、水素原子、炭素数1〜20の
アルキル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子
を含んでいてもよい)、炭素数6〜18のアリール基
(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含んでい
てもよい)、炭素数7〜18のアラルキル基(但し、そ
の内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、または一般式〔II〕で表される基のいずれかを任
意に選ぶことができる。例えば、水素原子、メチル基、
エチル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、
オクチル基、ラウリル基、ステアリル基、ヒドロキシエ
チル基、2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジ
ル基、1‐オキシル‐2,2,6,6‐テトラメチル‐
4‐ピペリジル基、フェニル基、ヒドロキシフェニル
基、N,N‐ジアミノフェニル基、ベンジル基、ヒドロ
キシベンジル基、ピコリル基等が好ましい。nが2また
は3のとき、R1は、炭素数1〜20のアルキレン基ま
たはアルカントリイル基(但し、その内部に窒素原子ま
たは酸素原子を含んでいてもよい)、炭素数6〜18の
アリーレン基またはアレーントリイル基(但し、その内
部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)、ま
たは炭素数7〜18のアラルキレン基またはアラルカン
トリイル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子
を含んでいてもよい)のいずれかを任意に選ぶことがで
きる。例えば、nが2のときはメチレン基、エチレン
基、ブチレン基、ヘキシレン基、シクロヘキシレン基、
シクロヘキサンジメチレン基、ピペラジデン基、ピペラ
ジンジプロピル基、フェニレン基、キシリレン基、ヒド
ロキシキシリレン基、また、nが3のときはニトリロト
リエチル基、ベンゼントリイル基、ベンゼントリメチル
基、シクロヘキサントリイル基、シクロヘキサントリメ
チル基等が好ましい。
【0020】R1基が窒素原子または酸素原子を含むも
のであるときに、それが「その内部に」ということは、
R1が窒素または酸素を介して式〔I〕の化合物のN原
子と結合しないということを意味する。従って、窒素お
よび酸素は、アミノ基(非置換またはモノないしジ低級
アルキル置換アミノ基が代表的である)および水酸基の
ようにR1基から垂下したものであるか、二級ないし三
級窒素(例えばニトリロ窒素)およびエーテル酸素とし
てR1基鎖中に存在するものであるかのいずれかであ
る。後者のR1基鎖中に存在するものが好ましい。
のであるときに、それが「その内部に」ということは、
R1が窒素または酸素を介して式〔I〕の化合物のN原
子と結合しないということを意味する。従って、窒素お
よび酸素は、アミノ基(非置換またはモノないしジ低級
アルキル置換アミノ基が代表的である)および水酸基の
ようにR1基から垂下したものであるか、二級ないし三
級窒素(例えばニトリロ窒素)およびエーテル酸素とし
てR1基鎖中に存在するものであるかのいずれかであ
る。後者のR1基鎖中に存在するものが好ましい。
【0021】R2は水素原子、炭素数1〜20のアルキ
ル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含ん
でいてもよい)、炭素数6〜18のアリール基(但し、
その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、炭素数7〜18のアラルキル基(但し、その内部
に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)、また
は一般式〔II〕で表される基のいずれかを任意に選ぶこ
とができる。例えば、水素原子、メチル基、エチル基、
ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル
基、ラウリル基、ステアリル基、ヒドロキシエチル基、
2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジル基、フ
ェニル基、ヒドロキシフェニル基、ベンジル基、ヒドロ
キシベンジル基等が好ましく、特に好ましくは、水素原
子、メチル基、エチル基、ブチル基、シクロヘキシル
基、ヒドロキシエチル基等があげられる。R2基につい
て、窒素原子および水酸基が「その内部に」ということ
の意味はR1基について述べたところと同じである。
ル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含ん
でいてもよい)、炭素数6〜18のアリール基(但し、
その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、炭素数7〜18のアラルキル基(但し、その内部
に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)、また
は一般式〔II〕で表される基のいずれかを任意に選ぶこ
とができる。例えば、水素原子、メチル基、エチル基、
ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル
基、ラウリル基、ステアリル基、ヒドロキシエチル基、
2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジル基、フ
ェニル基、ヒドロキシフェニル基、ベンジル基、ヒドロ
キシベンジル基等が好ましく、特に好ましくは、水素原
子、メチル基、エチル基、ブチル基、シクロヘキシル
基、ヒドロキシエチル基等があげられる。R2基につい
て、窒素原子および水酸基が「その内部に」ということ
の意味はR1基について述べたところと同じである。
【0022】あるいは、nが1のとき、R1とR2は、
一緒になって炭素数4〜10の環状アルキル基(但し、
その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)を表すこともできる。R1、R2と結合する窒素原
子を含めた基で表すと、例えば、ピペリジル基、ピペラ
ジル基、モルホリル基、ヒドロキシエチルピペラジル基
等が好ましい。また、nが2のとき、2つのR2は、一
緒になって炭素数1〜8のアルキレン基(但し、その内
部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)を表
すこともでき、その場合にR1および2つのR2とそれ
ぞれ結合する窒素原子を含めた基を表すと、例えば、ピ
ペラジデン基、2,5‐ジメチルピペラジデン基等が好
ましい。
一緒になって炭素数4〜10の環状アルキル基(但し、
その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)を表すこともできる。R1、R2と結合する窒素原
子を含めた基で表すと、例えば、ピペリジル基、ピペラ
ジル基、モルホリル基、ヒドロキシエチルピペラジル基
等が好ましい。また、nが2のとき、2つのR2は、一
緒になって炭素数1〜8のアルキレン基(但し、その内
部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)を表
すこともでき、その場合にR1および2つのR2とそれ
ぞれ結合する窒素原子を含めた基を表すと、例えば、ピ
ペラジデン基、2,5‐ジメチルピペラジデン基等が好
ましい。
【0023】一般式〔I〕および〔II〕において、R3
は水素原子またはメチル基を表す。R4は水素原子また
は炭素数1〜4のアルキル基を表し、好ましくは水素原
子またはメチル基を表す。なお、式中の複数のR2、R
3、R4はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
は水素原子またはメチル基を表す。R4は水素原子また
は炭素数1〜4のアルキル基を表し、好ましくは水素原
子またはメチル基を表す。なお、式中の複数のR2、R
3、R4はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
【0024】本発明の一般式〔I〕で示されるアミン化
合物の代表例としては、置換基R1〜R4が表1〜4に
示すものであるものがあげられる。なお、これらの化合
物は、以下において当該番号で呼ぶものとする。
合物の代表例としては、置換基R1〜R4が表1〜4に
示すものであるものがあげられる。なお、これらの化合
物は、以下において当該番号で呼ぶものとする。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】<化合物の製造>本発明のアミン化合物
は、結合の形成および置換基の導入ないし形成に関して
合目的的な任意の方法によって製造することができる。
適当な製造法の一つは、例えば、下記の製造経路からな
るものであり、本発明の化合物は、以下の式に示される
化合物〔I〕に該当する(下式で複数のR2、R3、R
4は、それぞれ同一でも異なっていてもよい)。 (1)製造経路1
は、結合の形成および置換基の導入ないし形成に関して
合目的的な任意の方法によって製造することができる。
適当な製造法の一つは、例えば、下記の製造経路からな
るものであり、本発明の化合物は、以下の式に示される
化合物〔I〕に該当する(下式で複数のR2、R3、R
4は、それぞれ同一でも異なっていてもよい)。 (1)製造経路1
【0030】
【化8】
【0031】製造経路1に示すように、工業的に容易に
製造が可能である化合物(ロ)とアミン類のマイケル型
付加反応により本発明のアミン化合物〔I〕を得ること
ができる。本反応は、溶媒として、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ジオキサン等の有機溶媒を用
いて行うことがふつうである。反応温度は、0℃〜溶媒
還流温度の範囲の温度を選ぶことができるが、好ましい
反応温度は室温〜150℃である。触媒は用いても用い
なくてもよく、用いる場合にはパラトルエンスルホン
酸、酢酸、ピリジン、酢酸銅、塩化銅などの触媒を用い
る。
製造が可能である化合物(ロ)とアミン類のマイケル型
付加反応により本発明のアミン化合物〔I〕を得ること
ができる。本反応は、溶媒として、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ジオキサン等の有機溶媒を用
いて行うことがふつうである。反応温度は、0℃〜溶媒
還流温度の範囲の温度を選ぶことができるが、好ましい
反応温度は室温〜150℃である。触媒は用いても用い
なくてもよく、用いる場合にはパラトルエンスルホン
酸、酢酸、ピリジン、酢酸銅、塩化銅などの触媒を用い
る。
【0032】<化合物の有用性>本発明による化合物
〔I〕が各種有機材料用光安定剤またはそれを製造する
ための中間体として有用であること、ならびに医薬、農
薬等の中間体としても有用であることは前記したところ
である。
〔I〕が各種有機材料用光安定剤またはそれを製造する
ための中間体として有用であること、ならびに医薬、農
薬等の中間体としても有用であることは前記したところ
である。
【0033】
【実施例】以下の実施例は、本発明による化合物を具体
的に説明するためのものである。
的に説明するためのものである。
【0034】実施例1 〔ビス(1,2,2,6,6‐ペンタメチル‐4‐ピペ
リジル)=2‐(シクロヘキシルアミノメチル)グルタ
レート(化合物番号2)の製造〕 100mlの反応器に、ビス(1,2,2,6,6‐ペン
タメチル‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレー
ト9.0g(20ミリモル)、シクロヘキシルアミン
4.0g(40ミリモル)、およびメタノール50mlを
入れ、10時間還流した(反応温度65℃)。
リジル)=2‐(シクロヘキシルアミノメチル)グルタ
レート(化合物番号2)の製造〕 100mlの反応器に、ビス(1,2,2,6,6‐ペン
タメチル‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレー
ト9.0g(20ミリモル)、シクロヘキシルアミン
4.0g(40ミリモル)、およびメタノール50mlを
入れ、10時間還流した(反応温度65℃)。
【0035】反応後、反応液にジエチルエーテル300
mlを加え、これを水100mlにて洗浄した。得られた有
機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、濾過後、濃縮
して無色透明粘稠液体10.7gを得た。これを、アル
ミナゲルクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル混
合溶媒)にて精製して、目的物の無色透明粘稠液体6.
7gを得た(収率61%)。
mlを加え、これを水100mlにて洗浄した。得られた有
機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、濾過後、濃縮
して無色透明粘稠液体10.7gを得た。これを、アル
ミナゲルクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル混
合溶媒)にて精製して、目的物の無色透明粘稠液体6.
7gを得た(収率61%)。
【0036】分析値は、次の通りである。 (1)1H−NMR(CDCl3) δ〔ppm 〕 (図1参照) 0.86−1.92(m,46H)、2.24(s,1
H)、2.27−2.45(m,3H)、2.47−
2.58(m,1H)、2.68−2.92(m,2
H)、4.95−5.14(m,2H)。
H)、2.27−2.45(m,3H)、2.47−
2.58(m,1H)、2.68−2.92(m,2
H)、4.95−5.14(m,2H)。
【0037】(2)13C−NMR(CDCl3) δ
〔ppm 〕 (図2参照) 20.4、20.5、24.8、25.2、26.0、
27.9、32.1、33.0、33.1、33.3、
33.5、45.4、45.8、46.4、48.2、
55.0、56.2、67.7、67.8、172.
4、174.4。
〔ppm 〕 (図2参照) 20.4、20.5、24.8、25.2、26.0、
27.9、32.1、33.0、33.1、33.3、
33.5、45.4、45.8、46.4、48.2、
55.0、56.2、67.7、67.8、172.
4、174.4。
【0038】(3)TLC(薄層板:アルミナ、展開
液:クロロホルム/エタノール=9/1) Rf=0.63
液:クロロホルム/エタノール=9/1) Rf=0.63
【0039】実施例2 〔ビス(1,2,2,6,6‐ペンタメチル‐4‐ピペ
リジル)=2‐〔(2,2,6,6‐テトラメチル‐4
‐ピペリジル)アミノメチル〕グルタレート(化合物番
号12)の製造〕
リジル)=2‐〔(2,2,6,6‐テトラメチル‐4
‐ピペリジル)アミノメチル〕グルタレート(化合物番
号12)の製造〕
【0040】実施例1のシクロヘキシルアミンの代わり
に、4‐アミノ‐2,2,6,6‐テトラメチルピペリ
ジン6.3g(40ミリモル)を用い、実施例1と同様
の操作にて得られた無色透明粘稠液体11.6gを、ア
ルミナゲルクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル
混合溶媒)にて精製して、目的物の無色透明粘稠液体
7.2gを得た(収率59%)。
に、4‐アミノ‐2,2,6,6‐テトラメチルピペリ
ジン6.3g(40ミリモル)を用い、実施例1と同様
の操作にて得られた無色透明粘稠液体11.6gを、ア
ルミナゲルクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル
混合溶媒)にて精製して、目的物の無色透明粘稠液体
7.2gを得た(収率59%)。
【0041】分析値は、次の通りである。 (1)1H−NMR(CDCl3) δ〔ppm 〕 0.67−1.52(m,44H)、1.68−1.9
6(m,8H)、2.15−2.34(m,2H)、
2.17(s,6H)、2.41−2.54(m,1
H)、2.65−2.89(m,3H)、4.91−
5.10(m,2H)。
6(m,8H)、2.15−2.34(m,2H)、
2.17(s,6H)、2.41−2.54(m,1
H)、2.65−2.89(m,3H)、4.91−
5.10(m,2H)。
【0042】(2)13C−NMR(CDCl3) δ
〔ppm 〕 20.5、20.6、25.3、28.0、28.7、
30.3、32.2、33.1、33.2、33.4、
35.1、45.6、45.7、45.8、46.1、
46.3、48.0、49.7、50.1、50.9、
55.1、67.8、67.9、172.5、174.
4。
〔ppm 〕 20.5、20.6、25.3、28.0、28.7、
30.3、32.2、33.1、33.2、33.4、
35.1、45.6、45.7、45.8、46.1、
46.3、48.0、49.7、50.1、50.9、
55.1、67.8、67.9、172.5、174.
4。
【0043】(3)IR(KBr) 波数〔cm-1〕 3312、2966、2812、1727、1635、
1459、1377、1363、1312、1254、
1215、1181、1118、1078、1026、
998、978、955、909、733。
1459、1377、1363、1312、1254、
1215、1181、1118、1078、1026、
998、978、955、909、733。
【0044】(4)TLC(薄層板:アルミナ、展開
液:クロロホルム/酢酸エチル=3/7) Rf=0.40
液:クロロホルム/酢酸エチル=3/7) Rf=0.40
【0045】実施例3 〔N,N′‐ビス{2,4‐ビス〔(2,2,6,6‐
テトラメチル‐4‐ピペリジル)オキシカルボニル〕ブ
チル}ヘキサメチレンジアミン(化合物番号27)の製
造〕
テトラメチル‐4‐ピペリジル)オキシカルボニル〕ブ
チル}ヘキサメチレンジアミン(化合物番号27)の製
造〕
【0046】実施例1のビス(1,2,2,6,6‐ペ
ンタメチル‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレ
ートの代わりに、ビス(2,2,6,6‐テトラメチル
‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレート8.5
g(20ミリモル)を、シクロヘキシルアミンの代わり
に、ヘキサメチレンジアミン1.2g(10ミリモル)
を用い、実施例1と同様の操作にて得られた無色透明粘
稠液体9.2gを、アルミナゲルクロマトグラフィー
(ヘキサン‐酢酸エチル混合溶媒)にて精製して、目的
物の無色透明粘稠液体3.1gを得た(収率32%)。
ンタメチル‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレ
ートの代わりに、ビス(2,2,6,6‐テトラメチル
‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレート8.5
g(20ミリモル)を、シクロヘキシルアミンの代わり
に、ヘキサメチレンジアミン1.2g(10ミリモル)
を用い、実施例1と同様の操作にて得られた無色透明粘
稠液体9.2gを、アルミナゲルクロマトグラフィー
(ヘキサン‐酢酸エチル混合溶媒)にて精製して、目的
物の無色透明粘稠液体3.1gを得た(収率32%)。
【0047】分析値は、次の通りである。 (1)1H−NMR(CD3OD) δ〔ppm 〕 0.89−1.97(m,82H)、2.29−2.4
6(m,8H)、2.67−2.91(m,6H)、
5.12−5.29(m,4H)。
6(m,8H)、2.67−2.91(m,6H)、
5.12−5.29(m,4H)。
【0048】(2)13C−NMR(CD3OD) δ
〔ppm 〕 24.8、25.2、26.0、28.8、33.3、
33.5、34.7、43.7、45.4、48.1、
49.8、51.2、51.3、68.6、68.7、
172.3、174.2。
〔ppm 〕 24.8、25.2、26.0、28.8、33.3、
33.5、34.7、43.7、45.4、48.1、
49.8、51.2、51.3、68.6、68.7、
172.3、174.2。
【0049】(3)TLC(薄層板:アルミナ、展開
液:クロロホルム/エタノール=9/1) Rf=0.33
液:クロロホルム/エタノール=9/1) Rf=0.33
【0050】実施例4 〔ビス(2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジ
ル)=2‐〔4‐(2‐ヒドロキシエチル)ピペラジル
メチル〕グルタレート(化合物番号23)の製造〕
ル)=2‐〔4‐(2‐ヒドロキシエチル)ピペラジル
メチル〕グルタレート(化合物番号23)の製造〕
【0051】実施例1のビス(1,2,2,6,6‐ペ
ンタメチルピペリジン‐4‐ピペリジル)=2‐メチレ
ングルタレートの代わりにビス(2,2,6,6‐テト
ラメチル‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレー
ト8.5g(20ミリモル)を、シクロヘキシルアミン
の代わりに、4‐(2‐ヒドロキシエチル)ピペラジン
5.2g(40ミリモル)を用い、実施例1と同様の操
作にて得られた無色透明粘稠液体11.5gを、アルミ
ナゲルクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル混合
溶媒)にて精製して、目的物の無色透明粘稠液体8.1
gを得た(収率59%)。
ンタメチルピペリジン‐4‐ピペリジル)=2‐メチレ
ングルタレートの代わりにビス(2,2,6,6‐テト
ラメチル‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレー
ト8.5g(20ミリモル)を、シクロヘキシルアミン
の代わりに、4‐(2‐ヒドロキシエチル)ピペラジン
5.2g(40ミリモル)を用い、実施例1と同様の操
作にて得られた無色透明粘稠液体11.5gを、アルミ
ナゲルクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル混合
溶媒)にて精製して、目的物の無色透明粘稠液体8.1
gを得た(収率59%)。
【0052】分析値は、次の通りである。 (1)1H−NMR(CDCl3) δ〔ppm 〕 0.98−1.18(m,26H)、1.39−1.9
5(m,10H)、2.25−2.52(m,12
H)、2.65−2.91(m,4H)、3.60−
3.68(t,2H)、5.12−5.29(m,2
H)。
5(m,10H)、2.25−2.52(m,12
H)、2.65−2.91(m,4H)、3.60−
3.68(t,2H)、5.12−5.29(m,2
H)。
【0053】(2)TLC(薄層板:アルミナ、展開
液:クロロホルム/エタノール=9/1) Rf=0.39
液:クロロホルム/エタノール=9/1) Rf=0.39
【0054】実施例5 〔N,N′‐ビス{2,4‐ビス〔(2,2,6,6‐
テトラメチル‐4‐ピペリジル)オキシカルボニル〕ブ
チル}p‐キシリレンジアミン(化合物番号34)の製
造〕
テトラメチル‐4‐ピペリジル)オキシカルボニル〕ブ
チル}p‐キシリレンジアミン(化合物番号34)の製
造〕
【0055】実施例1のビス(1,2,2,6,6‐ペ
ンタメチルピペリジン‐4‐ピペリジル)=2‐メチレ
ングルタレートの代わりに、ビス(2,2,6,6‐テ
トラメチル‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレ
ート8.5g(20ミリモル)を、シクロヘキシルアミ
ンの代わりに、p‐キシリレンジアミン1.4g(10
ミリモル)を用い、実施例1と同様の操作にて得られた
無色透明粘稠液体9.3gを、アルミナゲルクロマトグ
ラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル混合溶媒)にて精製し
て、目的物の無色透明粘稠液体3.0gを得た(収率3
0%)。
ンタメチルピペリジン‐4‐ピペリジル)=2‐メチレ
ングルタレートの代わりに、ビス(2,2,6,6‐テ
トラメチル‐4‐ピペリジル)=2‐メチレングルタレ
ート8.5g(20ミリモル)を、シクロヘキシルアミ
ンの代わりに、p‐キシリレンジアミン1.4g(10
ミリモル)を用い、実施例1と同様の操作にて得られた
無色透明粘稠液体9.3gを、アルミナゲルクロマトグ
ラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル混合溶媒)にて精製し
て、目的物の無色透明粘稠液体3.0gを得た(収率3
0%)。
【0056】分析値は、次の通りである。 (1)1H−NMR(CDCl3) δ〔ppm 〕 0.95(bs,6H)、1.07(s,24H)、
1.16(s,4H)、1.40−1.60(m,8
H)、1.75−1.96(m,12H)、2.29−
2.48(m,4H)、2.63−2.94(m,6
H)、3.92(s,4H)、5.08−5.26
(m,4H)、7.33(s,4H)。
1.16(s,4H)、1.40−1.60(m,8
H)、1.75−1.96(m,12H)、2.29−
2.48(m,4H)、2.63−2.94(m,6
H)、3.92(s,4H)、5.08−5.26
(m,4H)、7.33(s,4H)。
【0057】(2)TLC(薄層板:アルミナ、展開
液:クロロホルム/エタノール=9/1) Rf=0.35
液:クロロホルム/エタノール=9/1) Rf=0.35
【0058】実施例6 〔光安定化効果の評価〕135℃テトラリン中で測定し
た極限粘度が、1.9でアイソタクチックなものが98
%のポリプロピレン粉末100重量部に、実施例1〜3
にて製造した化合物を各々0.2重量部、テトラキス
〔3‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンを0.1重量
部、ステアリン酸カルシウムを0.05重量部配合し
て、ミキサーで十分混合した後、シリンダー温度260
℃、20mm径押出機によって溶融混練して造粒した。得
られたペレットを230℃で、厚さ0.5mmのシートに
圧縮成型して試験片を作成した。上記試験片の配合組成
のうち、実施例1〜3にて製造した化合物の代わりに、
ビス(2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジ
ル)=セバケート〔三共(株)製商品名「サノールLS
770」〕を0.2重量部用いた以外は、上記試験片と
同様の方法にてシートにして、比較用の試験片とした。
た極限粘度が、1.9でアイソタクチックなものが98
%のポリプロピレン粉末100重量部に、実施例1〜3
にて製造した化合物を各々0.2重量部、テトラキス
〔3‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシメチル〕メタンを0.1重量
部、ステアリン酸カルシウムを0.05重量部配合し
て、ミキサーで十分混合した後、シリンダー温度260
℃、20mm径押出機によって溶融混練して造粒した。得
られたペレットを230℃で、厚さ0.5mmのシートに
圧縮成型して試験片を作成した。上記試験片の配合組成
のうち、実施例1〜3にて製造した化合物の代わりに、
ビス(2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジ
ル)=セバケート〔三共(株)製商品名「サノールLS
770」〕を0.2重量部用いた以外は、上記試験片と
同様の方法にてシートにして、比較用の試験片とした。
【0059】これらの試験片をアトラス社製65/XW
−WR型キセノンウエザオメーターを用い、ブラックパ
ネル温度80℃で光照射し、各々の試験片が劣化する迄
の時間を比較した。得られた結果は、下表に示す通りで
あった。
−WR型キセノンウエザオメーターを用い、ブラックパ
ネル温度80℃で光照射し、各々の試験片が劣化する迄
の時間を比較した。得られた結果は、下表に示す通りで
あった。
【0060】 表5 実験番号 添加化合物 劣化時間〔hr〕 1 な し 100 2 化合物(イ) 640 3 化合物番号2 840 4 化合物番号12 860 5 化合物番号27 760
【0061】
【発明の効果】本発明による新規化合物が有機化合物に
対する光安定化能を有し、しかも製造が容易であること
は、前記したところである。
対する光安定化能を有し、しかも製造が容易であること
は、前記したところである。
【図1】実施例1にて製造したビス(1,2,2,6,
6‐ペンタメチル‐4‐ピペリジル)=2‐(シクロヘ
キシルアミノメチル)グルタレート(化合物番号2)の
1H−NMRスペクトルである。
6‐ペンタメチル‐4‐ピペリジル)=2‐(シクロヘ
キシルアミノメチル)グルタレート(化合物番号2)の
1H−NMRスペクトルである。
【図2】同化合物の13C−NMRスペクトル(プロトン
デカップリング法)である。
デカップリング法)である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【表2】
Claims (1)
- 【請求項1】下記の一般式〔I〕で示されるアミン化合
物。 【化1】 〔一般式〔I〕において、nは1〜3の整数を表す。R
1は、nが1のとき水素原子、炭素数1〜20のアルキ
ル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含ん
でいてもよい)、炭素数6〜18のアリール基(但し、
その内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、炭素数7〜18のアラルキル基(但し、その内部
に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい)、また
は下記の一般式〔II〕で示される基を表し、nが2また
は3のとき炭素数1〜20のアルキレン基またはアルカ
ントリイル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原
子を含んでいてもよい)、炭素数6〜18のアリーレン
基またはアレーントリイル基(但し、その内部に窒素原
子または酸素原子を含んでいてもよい)、または炭素数
7〜18のアラルキレン基またはアラルカントリイル基
(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含んでい
てもよい)を表す。R2は水素原子、炭素数1〜20の
アルキル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子
を含んでいてもよい)、炭素数6〜18のアリール基
(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含んでい
てもよい)、炭素数7〜18のアラルキル基(但し、そ
の内部に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよ
い)、または一般式〔II〕で示される基を表す。nが1
のとき、R1とR2は一緒になって炭素数4〜10の環
状アルキル基(但し、その内部に窒素原子または酸素原
子を含んでいてもよい)を表してもよい。また、nが2
のとき2つのR2は一緒になって炭素数1〜8のアルキ
レン基(但し、その内部に窒素原子または酸素原子を含
んでいてもよい)を表してもよい。 【化2】 一般式〔I〕および〔II〕において、R3は水素原子ま
たはメチル基を表し、R4は水素原子または炭素数1〜
4のアルキル基を表す。なお、式中の複数のR2、R3
およびR4は、それぞれ同一でも異なっていてもよ
い。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4066319A JPH05271190A (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | アミン化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4066319A JPH05271190A (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | アミン化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271190A true JPH05271190A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=13312399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4066319A Pending JPH05271190A (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | アミン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05271190A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016037605A (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | Jnc株式会社 | ピペリジン誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 |
WO2017014326A3 (ja) * | 2016-08-29 | 2017-03-16 | Jnc株式会社 | ピペリジン誘導体、液晶組成物、および液晶表示素子 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51132242A (en) * | 1975-03-22 | 1976-11-17 | Adeka Argus Chem Co Ltd | Light stabilising composition for synthetic resin |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP4066319A patent/JPH05271190A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51132242A (en) * | 1975-03-22 | 1976-11-17 | Adeka Argus Chem Co Ltd | Light stabilising composition for synthetic resin |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016037605A (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | Jnc株式会社 | ピペリジン誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 |
WO2017014326A3 (ja) * | 2016-08-29 | 2017-03-16 | Jnc株式会社 | ピペリジン誘導体、液晶組成物、および液晶表示素子 |
JPWO2017014326A1 (ja) * | 2016-08-29 | 2019-06-27 | Jnc株式会社 | ピペリジン誘導体、液晶組成物、および液晶表示素子 |
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