JPH05271148A - 光学活性α−ヒドロオキシカルボン酸の製造方法 - Google Patents

光学活性α−ヒドロオキシカルボン酸の製造方法

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JPH05271148A
JPH05271148A JP4353977A JP35397792A JPH05271148A JP H05271148 A JPH05271148 A JP H05271148A JP 4353977 A JP4353977 A JP 4353977A JP 35397792 A JP35397792 A JP 35397792A JP H05271148 A JPH05271148 A JP H05271148A
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carbon atoms
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JP4353977A
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Klaus-Helmut Mohrs
クラウス−ヘルムート・モールス
Axel Carstens
アクセル・カルステンス
Dieter Hoppe
デイーター・ホツペ
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Original Assignee
Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D263/00Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings
    • C07D263/02Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings
    • C07D263/04Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C59/00Compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms and containing any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, groups, groups, or groups
    • C07C59/40Unsaturated compounds
    • C07C59/42Unsaturated compounds containing hydroxy or O-metal groups
    • C07C59/54Unsaturated compounds containing hydroxy or O-metal groups containing six-membered aromatic rings and other rings
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 カルバメート類を選択的塩基およびキレート
生成ジアミンの存在下で反応させてカルボアニオン錯化
合物を生成し、次にこれをジア−またはエナンチオ選択
的に脱プロトンし、その後CO2で置換し、最終段階と
して複素環式保護基を脱離する一般式Iの光学活性α−
ヒドロオキシカルボン酸類の製造方法。 〔nは数字1,2,3,4,5または6を表し、R
水素、ハロゲンまたは6個までの炭素原子を有する直鎖
または分枝アルキル、もしくは式−O−T(Tは6個ま
での炭素原子を有する直鎖または分枝アルキルまたは典
型的水酸保護基である。)の基を表す。〕 【効果】 リポキシゲナーゼ抑制剤合成のための中間体
を好収率で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、いくつかは公知であり薬剤活性
化合物の合成特にリポキシゲナーゼ抑制剤合成のための
重要な中間体である光学活性α−オキシカルボン酸類の
新規な製造方法に関するものである。
【0002】α−ヒドロオキシカルボン酸類は多数の出
版物により公知である[たとえばJ.Org.Che
m.24(1957)、1301、1308;特許番号
1,352,332(1964)参照]。
【0003】さらに、それらの製造方法は多量の塩基を
使用し且つ保護基の脱離が困難であり、その結果低収率
を生じるため大きな欠点を有する。
【0004】本発明は、一般式(I)
【0005】
【化9】
【0006】式中nは数字1、2、3、4、5または6
を表し、R1は水素、ハロゲンまたは6個までの炭素原
子を有する直鎖または分枝アルキル、もしくは式
【0007】
【化10】−O−T 式中Tは6個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
ルキルもしくは典型的水酸保護基である、の基を表す、
で表される光学活性α−ヒドロオキシカルボン酸類の製
造方法に関するものであり、本製造方法は 一般式(II)
【0008】
【化11】
【0009】式中nおよびR1は上述の意味を有し、R2
は式
【0010】
【化12】
【0011】式中R3、R4、R5、R6、R7およびR8
同一もしくは相異なり且つ水素、8個までの炭素原子を
有する直鎖または分枝アルキル、フェニルまたは3から
6個の炭素原子を有するシクロアルキルを表すか、各々
の場合にR3およびR4、R5およびR6および/またはR
7およびR8は共に3から6員の飽和炭素環を形成するの
基を表す、のカルバメート類を初めに不活性溶媒中で選
択的塩基好ましくはsec.−ブチルリチウムの存在下
およびキレート生成ジアミン(以後Dと称する)の存在
下でジア−またはエナンチオ選択的に脱プロトンした結
果、 一般式(III)
【0012】
【化13】
【0013】式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7
よびR8は上述の意味を有し、Dはキレート生成ジアミ
ンたとえば(−)−スパルテインまたはTMEDAを表
す、のカルボアニオン錯化合物類を生成し、続いて該生
成物を不活性溶媒中CO2で求電子置換反応により、 一般式(IV)
【0014】
【化14】
【0015】式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7
よびR8は上述の意味を有する、の化合物類に直接転換
するか、またはこれらを初めにエーテル中のジアゾメタ
ンで 一般式(V)
【0016】
【化15】
【0017】式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7
よびR8は上述の意味を有する、の化合物類に転換し、
最終段階で複素環式保護基を一般的方法で脱離し、メチ
ル基を一般的方法で加水分解する、ことを特徴とする方
法である。
【0018】本発明による方法は以下の方定式の例によ
り説明することができる:
【0019】
【化16】
【0020】上述した定義の範囲内での水酸保護基は一
般に、一連のトリメチルシリル、トリエチルシリル、ト
リイソプロピルシリル、tert.−ブチル−ジメチル
シリル、tert.−ブチルジフェニルシリル、トリフ
ェニルシリル、トリメチルシリルエトキシカルボニル、
メトキシメチルまたはベンゾイルから成る保護基を表
す。ベンゾイル、トリメチルシリルまたはtert.−
ブチル−ジメチルシリルが好ましい。
【0021】本発明による方法により好ましく製造され
た化合物類は 一般式(I) 式中nは数字1、2、3、4、5または6を表し、R1
は水素、フッ素、塩素または4個までの炭素原子を有す
る直鎖または分枝アルキル、もしくは式
【0022】
【化17】−O−T 式中Tは4個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
ルキル、ベンゾイル、トリメチルシリルまたはter
t.ブチルジメチルシリルを表す、の基を表す、で表さ
れる化合物類である。
【0023】本発明による方法により特に好ましく製造
された化合物類は、 一般式(I) 式中nは数字1、2、3、4、5または6を表し、R1
は水素、メチル、塩素または、式
【0024】
【化18】−O−T 式中Tはメチル、エチル、ベンゾイル、トリメチルシリ
ルまたはtert.ブチルジメチルシリルを表す、の基
を表す、で表される化合物類である。
【0025】脱プロトン段階に好ましく好適な溶媒は不
活性有機溶媒たとえば炭化水素類たとえばヘキサン、ペ
ンタン、リグロインまたはトルエン、およびエーテル類
たとえばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオ
キサン、ジメトキシエタン、ダイグライム、トリグライ
ムまたはtert.−ブチルメチルエーテルである。テ
トラヒドロフランおよびジエチルエーテルが特に好まし
い。
【0026】脱プロトン段階は温度範囲−100℃から
室温まで、好ましくは約−78℃から0℃で行なわれ
る。
【0027】脱プロトン段階は常圧下並びに増圧または
減圧下(たとえば0.5から2バール)、好ましくは常
圧下で行なうことができる。
【0028】好適な選択的塩基はアルキル基に6個まで
の炭素原子を有するアルキルリチウム化合物類、好まし
くはn−ブチルリチウムまたはsec.−ブチルリチウ
ムである。
【0029】塩基は一般式(II)の化合物類1モル当
り0.5から5モル間の量、好ましくは化学量論量で用
いられる。
【0030】CO2での求電子置換反応は上述の溶媒中
で、好ましくはテトラヒドロフラン中常圧下で同様に行
なわれる。
【0031】ジアゾメタンでのエステル化はエーテル中
室温で行なわれる。
【0032】脱離は上述の溶媒のいずれか、好ましくは
メタノール中で酸および塩基で連続的に処理する一般的
方法により行なわれる。
【0033】好適な酸類は強無機酸類および有機スルホ
ン酸類またはカルボン酸類たとえばメタンスルホン酸、
エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスル
ホン酸、酢酸またはプロピオン酸である。
【0034】好適な塩基類はアルカリ金属水酸化物類お
よびアルカリ土金属水酸化物類たとえば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムまたは水酸化バリウムである。水酸
化バリウムが好ましい。
【0035】酸類および塩基類は一般式(IV)の化合
物類1モル当り0.01から10モル間の量好ましくは
1モルで用いられる。脱離は常圧下で温度範囲0℃から
+130℃、好ましくは+20℃から+100℃で行な
われる。
【0036】脱離はまた水素化リチウムアルミニウムを
用い、上述の溶媒のいずれか好ましくはテトラヒドロフ
ラン中でも行なうことができる。
【0037】カルボキシレート類は一般的方法、不活性
溶媒中一般的塩基でエステルを処理することにより加水
分解される。
【0038】加水分解に好適な塩基類は一般的無機塩基
類である。これらは好ましくはアルカリ金属水酸化物類
またはアルカリ土金属水酸化物類たとえば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムまたは水酸化バリウム、またはア
ルカリ金属炭酸塩類たとえば炭酸ナトリウムまたは炭酸
カリウム、もしくは炭酸水素ナトリウムを包含する。水
酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムは特に好ましく用
いられる。
【0039】加水分解に好適な溶媒は水または加水分解
に対して一般的な有機溶媒である。これらは好ましくは
アルコール類たとえばメタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノールまたはブタノール、もしくは
エーテル類たとえばテトラヒドロフランまたはジオキサ
ン、もしくはジメチルホルムアミドまたはジメチルスル
ホキシドを包含する。アルコール類たとえばメタノー
ル、エタノール、プロパノールまたはイソプロパノール
は特に好ましく使用される。上述の溶媒の混合物を使用
することもまた可能である。
【0040】エステル化は一般に温度範囲0℃から+1
00℃好ましくは+20℃から80℃で行なわれる。
【0041】一般にエステル化は常圧下で行なわれる。
しかしながら、大気圧以下もしくは大気圧以上での方法
を実施することもまた可能である(たとえば0.5から
5バール)。
【0042】加水分解を行なう際塩基は一般にエステル
1モル当り1から3モルの量で、好ましくは1から1.
5モルで使用される。反応物のモル量が特に好ましく用
いられる。
【0043】一般式(II)の化合物類は新規であり、 一般式(VI)
【0044】
【化19】
【0045】式中nおよびR1は上述の意味を有する、
の化合物類を 一般式(VII)
【0046】
【化20】
【0047】式中R3、R4、R5、R6、R7およびR8
上述の意味を有し、Mはハロゲン、好ましくは塩素を表
す、の化合物類と上述の有機溶媒のいずれか、好ましく
はジエチルエーテル中で、塩基好ましくは水素化ナトリ
ウムの存在下で反応させるか、 一般式(VIII)
【0048】
【化21】
【0049】式中R1およびR2は上述の意味を有する、
のクロルぎ酸ベンジル誘導体を初めに上述の溶媒のいず
れか、好ましくはテトラヒドロフラン中TMEDAで処
理し、続いてブチルリチウムを用いてヘキサン中で脱プ
ロトンし、最終段階で 一般式(IX)
【0050】
【化22】
【0051】式中Xはハロゲン好ましくはヨウ素を表
す、の化合物類を用いてアルキル化する、ことにより製
造することができる。
【0052】脱プロトンは−78℃および常圧下で行な
われる。
【0053】アルキル化は温度範囲−78℃から40℃
で行なわれる。
【0054】一般式(VIII)の化合物類のいくつか
は新規であり、対応するクロルぎ酸誘導体をオキサゾリ
ジン誘導体と、エーテル中温度範囲−20℃から+10
℃好ましくは0℃および常圧下で反応させることにより
製造することができる。
【0055】一般式(IX)のハロゲン化シクロアルキ
ルは公知である。
【0056】一般式(VI)および(VII)の化合物
類のいくつかは公知であり一般的方法により製造するこ
とができる(J.Med.Chem.31(1)、37
−54;34(10)、2962−83;PCT WO
86107056参照)。驚くべきことに、本発明に
よるエナンチオ選択的方法は一般式(I)の所望化合物
類を良好な収率で生成する。
【0057】本方法は一連の利点により際立っている:
公知技術に反し、塩基好ましくはsec.−ブチルリチ
ウムの化学量論量は脱プロトンに対して十分である。さ
らに本発明による方法は、光学活性アルコール類を使用
した際ジアステレオ選択性を調節させる。
【0058】キラル(−)−スパルテインを使用するこ
とは、非常に好収率の式(II)の化合物類のエナンチ
オ選択的脱プロトンが対応するキラル化合物類好ましく
は式(III)の(S)−リチウム化合物類、CO2
さらに反応させることにより好ましくはR立体配置に転
換し得る該化合物を生成するという結果をもたらす。本
発明による化合物類はまた、保護基R2が求電子試薬
(CO2)のエナンチオ選択的導入後、遊離水酸基を形
成しながら極めて容易に脱離できることを特徴とする。
【0059】一般式(III)、(IV)および(V)
の化合物類は新規であり、上記の方法で製造することが
できる。
【0060】この様に本発明による方法は、リポキシゲ
ケーゼ抑制の活性化合物類の合成に有益な中間体である
光学活性α−オキシカルボン酸類[EP 第344,5
19号参照]が見事に且つ好収率で得られる様にさせる
ものである。
【0061】
【実施例】実施例1 ベンジル2,2,4,4,−テトラメチル−オキサゾリ
ジン−3−カルボキシレート
【0062】
【化23】
【0063】クロルぎ酸ベンジル8.500g(50.
00mmol)を乾燥エーテル100ml中に溶解さ
せ、該溶液を乾燥エーテル100ml中オキサゾリジン
12.800g(100.00mmol)の溶液に氷冷
しながらゆっくり加えた。氷冷を除去し、還流をさらに
1時間続けた。水仕上げおよびシリカゲルでの精製(エ
ーテル/石油エーテル1:10)の結果、91%の表題
化合物11.967g(45.50mmol)が得られ
た。
【0064】Rf:0.51(エーテル/石油エーテル
1:5)。
【0065】実施例2 シクロヘキシル−フェニル−メチル2,2,4,4−テ
トラメチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボキシ
レート
【0066】
【化24】
【0067】実施例1の化合物2.630g(10.0
0mmol)を乾燥THF10ml中に溶解させ、該混
合物をTMEDA1.160g(10.00mmol)
で処理した。該混合物を−78℃に冷却した後、ヘキサ
ン中約1.6Mのn−ブチルリチウム溶液6.3ml
(100.00mmol)を用い脱プロトンした。約3
0分後ヨードシクロヘキサン4.200g(20mmo
l)を加えた。4時間後該混合物を室温に戻し、水仕上
げを行なった。シリカゲルで精製(エーテル/石油エー
テル1:9)した結果79%の表題化合物2.736g
(7.90mmol)が得られた。
【0068】Rf:0.56(エーテル/石油エーテル
1:3)。
【0069】実施例3 シクロオクチル−フェニル−メチル2,2,4,4−テ
トラメチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボキシ
レート
【0070】
【化25】
【0071】実施例1の化合物2.630g(10.0
0mmol)をTMEDA1.160g(10.00m
mol)を用いて乾燥THF10ml中に溶解させ、該
溶液を−78℃に冷却した。ヘキサン中約1.6Mのn
−ブチルリチウム溶液6.3ml(100mmol)を
加え、次に該混合物を30分間ヨードシクロオクチル
4.760g(20.00mmol)を加えるまで撹拌
した。5時間後、該混合物を室温に戻し、水性媒体によ
り仕上げを行なった。シリカゲルで精製(エーテル/石
油エーテル1:9)した結果68%の表題化合物2.5
40g(6.8mmol)が得られた。
【0072】Rf:0.52(エーテル/石油エーテル
1:3)。
【0073】実施例4 (2−シクロヘキシル−2−フェニル)−(2,2,
4,4−テトラメチル−1,5−オキサゾリジン−3−
カルボニルオキシ)−酢酸メチル
【0074】
【化26】
【0075】実施例2の化合物690mg(2.00m
mol)および(−)−スパルテイン235mg(1.
00mmol)を乾燥エーテル2ml中に溶解させ、該
溶液を−78℃に冷却した。シクロヘキサン/ヘキサン
中のsec.−ブチルリチウム溶液0.73ml(1.
00mmol)を加え、該混合物を24時間撹拌した。
次に乾燥CO2を該溶液に10分間流し入れた。1時間
後該混合物を室温に戻して酸性仕上げを行ない、有機相
を硫酸マグネシウム上で乾燥した。該溶液を濾過し、次
に減圧下で濃縮し該溶液が黄色に保たれるまでジアゾメ
タンエーテル溶液を加えた。2時間後過剰のジアゾメタ
ンをシリカゲルを用いて除去し、減圧下での濃縮後に得
られた残渣にシリカゲルでクロマトグラフを行なった
(エーテル/石油エーテル1:6)。53%の ---- 3
69g(1.07mmol)の他に25%の表題化合物
200mg(0.50mmol)も得られた。
【0076】Rf:0.36(エーテル/石油エーテル
1:3)。
【0077】実施例5 2−シクロオクチル−2−フェニル−(2,2,4,4
−テトラメチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボ
ニルオキシ)−酢酸メチル
【0078】
【化27】
【0079】製造は実施例4の方法と同様である。25
%の表題化合物220mg(0.51mmol)が得ら
れた。
【0080】Rf:0.34(エーテル/石油エーテル
1:3)。
【0081】実施例6 シクロヘキシル−(4−メトキシ−フェニル)−メチル
2,2,4,4−テトラメチル−1.3−オキサゾリジ
ン−3−カルボキシレート
【0082】
【化28】
【0083】アルコール660mg(3.00mmo
l)を室温で乾燥DnE20ml中水素化ナトリウム9
0.0mg(3.00mmol)の懸濁液(パラフィン
油中の80%懸濁液)に加えた。該混合物を室温で5日
間撹拌した。DnE(10ml)に溶解させた塩化カル
バモイル576mg(3.00mmol)を次に該混合
物に加え、5日間撹拌を続けた。水仕上げおよびシリカ
ゲルでの精製(エーテル/石油エーテル1:3)後に1
8%の表題化合物202mg(0.54mmol)が得
られた。
【0084】Rf:0.48(エーテル/石油エーテル
1:5)。
【0085】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0086】1.一般式
【0087】
【化29】
【0088】式中nは数字1、2、3、4、5または6
を表し、R1は水素、ハロゲンまたは6個までの炭素原
子を有する直鎖または分枝アルキル、もしくは式
【0089】
【化30】−O−T 式中Tは6個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
ルキルまたは典型的水酸保護基である、の基を表す、の
光学活性α−ヒドロオキシカルボン酸の製造方法であっ
て、 一般式(II)
【0090】
【化31】
【0091】式中nおよびR1は上述の意味を有し、R2
は式
【0092】
【化32】
【0093】式中R3、R4、R5、R6、R7およびR8
同一もしくは相異なり且つ水素、8個までの炭素原子を
有する直鎖または分枝アルキル、フェニルまたは炭素原
子3から6個を有するシクロアルキルを表すか、各々の
場合にR3およびR4、R5およびR6および/またはR7
およびR8は共に3から6員の飽和炭素環を形成するの
基を表す、のカルバメート類を初めに不活性溶媒中で選
択的塩基好ましくはsec.−ブチルリチウムの存在下
およびキレート生成ジアミン(以後Dと称する)の存在
下でジア−またはエナンチオ選択的に脱プロトンして、 一般式(III)
【0094】
【化33】
【0095】式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7
よびR8は上述の意味を有し、Dはキレート生成ジアミ
ンたとえば(−)−スパルテインまたはTMEDAを表
す、のカルボアニオン錯化合物類を生成し、該生成物を
次に不活性溶媒中CO2で求電子置換反応により 一般式(IV)
【0096】
【化34】
【0097】式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7
よびR8は上述の意味を有する、の化合物類に直接転換
するか、これらを初めにエーテル中のジアゾメタンで 一般式(V)
【0098】
【化35】
【0099】式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7
よびR8は上述の意味を有する、の化合物類に転換し、
最終段階で複素環式保護基を一般的方法で脱離し、メチ
ル基を通常の方法により加水分解することを特徴とする
方法。
【0100】2.式(I) 式中nは数字1、2、3、4、5または6を表し、R1
は水素、フッ素、塩素または4個までの炭素原子を有す
る直鎖または分枝アルキル、もしくは式
【0101】
【化36】−O−T 式中Tは4個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
ルキル、ベンゾイル、トリメチルシリルまたはter
t.ブチルジメチルシリルを表す、の基を表す、で表わ
される化合物製造のための上記第1項記載の方法。
【0102】3.上記第1項記載の式(I) 式中nは数字1、2、3、4、5または6を表し、R1
は水素、メチル、塩素または式
【0103】
【化37】−O−T 式中Tはメチル、エチル、ベンゾイル、トリメチルシリ
ルまたはtert.ブチルジメチルシリルを表す、の基
を表す、で表される化合物製造のための上記第1項記載
の方法。
【0104】4.温度範囲−100℃から室温間で脱プ
ロトンが行なわれることを特徴とする上記第1項から第
3項記載の方法。
【0105】5.アルキル基中に6個までの炭素原子を
有するアルキルリチウム化合物類を選択的塩基として使
用することを特徴とする上記第1項から第4項記載の方
法。 6.温度範囲0℃から+130℃で脱離が行なわれるこ
とを特徴とする上記第1項から第5項記載の方法。
【0106】7.水素化リチウムアルミニウムを用いて
脱離が行なわれることを特徴とする上記第1項から第6
項記載の方法。
【0107】8.一般式(II)
【0108】
【化38】
【0109】式中nは数字1、2、3、4、5または6
を表し、R1は水素、ハロゲンまたは6個までの炭素原
子を有する直鎖または分枝アルキル、もしくは式
【0110】
【化39】−O−T 式中Tは6個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
ルキルもしくは典型的水酸保護基を表す、の基を表し、
2は式
【0111】
【化40】
【0112】式中R3、R4、R5、R6、R7およびR8
同一もしくは相異なり且つ水素、8個までの炭素原子を
有する直鎖または分枝アルキル、フェニルまたは炭素原
子3から6個を有するシクロアルキルを表すか、各々の
場合にR3およびR4、R5およびR6および/またはR7
およびR8は共に3から6員の飽和炭素環を形成する、
の基を表す、で表されるカルバメート。
【0113】9.一般式(III)
【0114】
【化41】
【0115】式中nは数字1、2、3、4、または5を
表し、R1は水素、ハロゲンまたは6個までの炭素原子
を有する直鎖または分枝アルキルを表すか、式
【0116】
【化42】−O−T 式中Tは6個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
ルキルもしくは典型的水酸保護基を表す、の基を表し、
Dはキレート生成ジアミンたとえば(−)−スパルテイ
ンまたはTMEDAを表し、R3、R4、R5、R6、R7
およびR8は同一もしくは相異なり且つ水素、8個まで
の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル、フェニル
または炭素原子3から6個を有するシクロアルキルを表
すか、各々の場合にR3およびR4、R5およびR6および
/またはR7およびR8は共に3から6員の飽和炭素環を
形成する、で表されるカルボアニオン錯化合物。
【0117】10.一般式(IV)
【0118】
【化43】
【0119】式中nは数字1、2、3、4、5または6
を表し、R1は水素、ハロゲンまたは6個までの炭素原
子を有する直鎖または分枝アルキルを表すか、式
【0120】
【化44】−O−T 式中Tは6個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
ルキルもしくは典型的水酸保護基を表す、の基を表し、
3、R4、R5、R6、R7およびR8は同一もしくは相異
なり且つ水素、8個までの炭素原子を有する直鎖または
分枝アルキル、フェニルまたは炭素原子3から6個を有
するシクロアルキルを表すか、各々の場合にR3および
4、R5および/またはR6、R7およびR8は共に3か
ら6員の炭素環を形成する、で表される化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイーター・ホツペ ドイツ連邦共和国デー2300キール・シユナ イダーカンプ17イー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中nは数字1、2、3、4、5または6を表し、 R1は水素、ハロゲンまたは6個までの炭素原子を有す
    る直鎖または分枝アルキル、もしくは式 【化2】−O−T 式中Tは6個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
    ルキルまたは典型的水酸保護基である、 の基を表す、 の光学活性α−ヒドロオキシカルボン酸の製造方法であ
    って、 一般式(II) 【化3】 式中nおよびR1は上述の意味を有し、 R2は式 【化4】 式中R3、R4、R5、R6、R7およびR8は同一もしくは
    相異なり且つ水素、8個までの炭素原子を有する直鎖ま
    たは分枝アルキル、フェニルまたは炭素原子3から6個
    を有するシクロアルキルを表すか、各々の場合にR3
    よびR4、R5およびR6および/またはR7およびR8
    共に3から6員の飽和炭素環を形成するの基を表す、 のカルバメート類を初めに不活性溶媒中で選択的塩基好
    ましくはsec.−ブチルリチウムの存在下およびキレ
    ート生成ジアミン(以後Dと称する)の存在下でジア−
    またはエナンチオ選択的に脱プロトンして、 一般式(III) 【化5】 式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は上
    述の意味を有し、 Dはキレート生成ジアミンたとえば(−)−スパルテイ
    ンまたはTMEDAを表す、 のカルボアニオン錯化合物類を生成し、該生成物を次に
    不活性溶媒中CO2で求電子置換反応により 一般式(IV) 【化6】 式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は上
    述の意味を有する、 の化合物類に直接転換するか、これらを初めにエーテル
    中のジアゾメタンで 一般式(V) 【化7】 式中n、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は上
    述の意味を有する、 の化合物類に転換し、最終段階で複素環式保護基を一般
    的方法で脱離し、メチル基を通常の方法により加水分解
    することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 式(I) 式中nは数字1、2、3、4、5または6を表し、 R1は水素、フッ素、塩素または4個までの炭素原子を
    有する直鎖または分枝アルキル、もしくは式 【化8】−O−T 式中Tは4個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
    ルキル、ベンゾイル、 トリメチルシリルまたはtert.ブチルジメチルシリ
    ルを表す、 の基を表す、で表される化合物製造のための特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
JP4353977A 1991-12-20 1992-12-15 光学活性α−ヒドロオキシカルボン酸の製造方法 Pending JPH05271148A (ja)

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DE4142190A1 (de) 1993-06-24
EP0548671A3 (en) 1993-10-06
CA2085634A1 (en) 1993-06-21
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