JPH05270324A - 車載用ディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転に支障をきたすことなく助手席側搭乗者
が自由に見ることができる車載用ディスプレイ装置を提
供すること。 【構成】 インスツルメントパネル５中央部に、ＣＤプ
レ−ヤ等を収納するユニット本体を有し、このユニット
本体７の前面にテレビ情報等を表示するディスプレイ部
４を設けた車載用ディスプレイ装置において、前記ディ
スプレイ部４の助手席側端部を支点とし、当該デイスプ
レイ部４を開閉自在に支持する支持部を本体側インスツ
ルメントパネル５に設け、前記ディスプレイ部４を所定
位置に固定し保持するヒンジ部１，２を前記インスツル
メントパネル５に装備したことを特徴とする車載用ディ
スプレイ装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車載用ディスプレイ装
置に係り、とくにインスツルメントパネル中央部でテレ
ビ情報等をディスプレイ表示する車載用ディスプレイ装
置に関する。

【０００２】

【従来技術】自動車内でテレビ番組を聴視したり，又車
両の現在位置，進行方向等の移動を画面表示するナビゲ
−ションシステム等のディスプレイ装置は、運転者に見
易い位置に設置されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した車載用ディス
プレイ装置では、車両運転中ディスプレイ表示されると
運転者は注意力が散漫となり運転に集中できない。この
運転中におけるディスプレイ装置は、ナビゲーション情
報のみ表示しテレビ情報は表示されないようになってい
る。しかしながら助手席側搭乗者は、車両運転に直接関
係しないため車両運転中の有無に係わらずディスプレイ
装置からの情報を収集したい場合がある。かかる場合で
も車両運転中一切テレビ情報をディスプレイ表示しない
ことは、助手席側搭乗者にとって極めて不便であり快適
なドライブ環境を提供できないという不都合があった。
また、運転者は、運転中ナビゲーション情報であっても
ディスプレイ表示面が見えると注意力が散漫になり運転
に集中できないという不都合があった。

【０００４】

【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合を改善
し、特に運転に支障をきたすことなく助手席側搭乗者が
自由に見ることができる車載用ディスプレイ装置を提供
することを、その目的とする。

【０００５】

【課題を達成するための手段】本発明では、インスツル
メントパネル中央部にＣＤプレ−ヤ等を収納するユニッ
ト本体を有している。このユニット本体の前面にテレビ
情報等を表示するディスプレイ部を備えている。このデ
ィスプレイ部の助手席側端部を支点とし、当該ディスプ
レイ部を開閉自在に支持する支持部を本体側インスツル
メントに設けている。このディスプレイ部を所定位置に
固定し保持するヒンジ部をインスツルメントパネルに装
備する、という構成を採っている。これによって前述し
た目的を達成しようとするものである。

【０００６】

【作用】ディスプレイ部は、助手席側端部に装備した開
閉手段によって開閉される。このディスプレイ部は、ヒ
ンジ部に案内され所定位置に固定し保持される。従っ
て、ディスプレイ部は、助手席側搭乗者と対向する所定
位置に固定し保持され、車両運転中でも助手席側搭乗者
のみテレビ情報等を視認することができる。

【０００７】

【発明の実施例】以下、発明のー実施例を図１ないし図
６に基づいて説明する。この図１ないし図６に示す実施
例は、インスツルメントパネル５中央部にＣＤプレーヤ
等を収納するユニット本体７を備えている。このユニッ
ト本体７の前面には、テレビ情報等を表示するディスプ
レイ部４を設けてある。ディスプレイ部４の助手席側端
部を支点とし、当該ディスプレイ部４を開閉自在に支持
する支持部３を本体側インスツルメントパネル５に設け
ている。また、ディスプレイ部４を所定位置に固定し保
持するヒンジ部1, 2 が、インスツルメントパネル５に
装備されている。

【０００８】これを更に詳述する。 図１は、本実施例
の斜視図を示し、ディスプレイ部４がインスルメントパ
ネル５から開放されている場合を示す。インスツルメン
トパネル５中央にＣＤプレーヤ，カセットデッキ等を収
納するユニット本体７を有している。このユニット本体
７は、インスルメントパネル５中央に設けた開口部には
め込むように装備されている。このユニット本体７は、
ＣＤプレーヤ，カセットデッキ等を上下平行に重ねて配
設されている。従って、インスツルメントパネル５前面
で集中してＣＤやカセット等の挿入，取り出しができる
ようになっている。

【０００９】また、ユニット本体７の前面にテレビ情報
等を表示するディスプレイ部４が装備されている。この
ディスプレイ部４は、車両停止中においては車両運転に
関するナビゲーション情報だけでなくテレビ情報等もデ
ィスプレイ表示できるようになっている。

【００１０】図２は、本実施例のディスプレイ部の開閉
動作を示す説明図であり、この図においてディスプレイ
部４の左側端部には、該左側端部を支点とし当該ディス
プレイ部４を開閉自在に支持する支持部３を本体側イン
スツルメントパネル５に設けている。この支持部３は、
ディスプレイ部４左側端部の上部（図２の表面）から下
部（図２の奥行き）に向かって配設した支軸と、図示し
ない軸受けとから構成されている。

【００１１】さらに、ディスプレイ部４の開閉に際し、
このディスプレイ部４を開閉方向（図２の矢印Ｘの方
向）に案内する一対のヒンジ部１，２が装備されてい
る。この一対のヒンジ部１，２は、扇状の平板１と軸ピ
ン２とから構成されている。このヒンジ部１，２の一方
の平板１は、扇の円弧が右側（図２の右方向）を向くよ
うにディスプレイ部４背面に直交し、当該ディスプレイ
部４の背面上部ほぼ中央に装備されている。従って、こ
の平板１は、ディスプレイ部４と連動して開閉されイン
スツルメントパネル５内に収納される。また、平板１の
上面には、円弧の近傍に溝１Ａが形成され開閉方向に沿
って通路をなしている。

【００１２】さらに、ヒンジ部１，２の他方の軸ピン２
は、円柱状をなしインスルメントパネル５上面から下部
の平板１に向かって縦長に装備されている。また、この
軸ピン２は、インスツルメントパネル５上に遊嵌され先
端がインスルメントパネル５上面に突出している。そし
て、軸ピン２の下端は、平板１上の通路をなす溝１Ａと
係合し通路に沿ってディスプレイ部４の開閉を案内す
る。

【００１３】また、平板１上の通路の溝１Ａには、通路
左側にコ字状に形成された切り欠き部１Ｂが二箇所設け
られている。このコ字状切り欠き部１Ｂは、ディスプレ
イ部４を開放したときディスプレイ表示画面が助手席側
搭乗者と対向する位置に設けられている。

【００１４】このディスプレイ部４がインスツルメント
パネル５から開放され、コ字状切り欠き部１Ｂに接近し
た軸ピン２は、図示しないバネの付勢力（図２の軸ピン
の矢印方向）によってコ字状切り欠き部１Ｂに押し込ま
れる。そして軸ピン２は、切り欠き部１Ｂと係合しディ
スプレイ部４を固定し保持する。従って、ディスプレイ
部４表示画面は、助手席側搭乗者と対向する。このため
運転者は、ディスプレイ部４背面しか見えないため表示
画面を見ることができないようになる。このように、車
両走行中、ディスプレイ部４が開かれ所定角度開放され
ると後述する開閉スイッチ２８がオンしテレビ情報等を
ディスプレイ表示することができるようになっている。

【００１５】このディスプレイ部４をインスツルメント
パネル５内に収納する場合は、平板１のコ字状切り欠き
部１Ｂと係合しディスプレイ部４を固定し保持している
軸ピン２をこの切り欠き部１Ｂから溝１Ａに押し戻し通
路に沿って収納する。図３は、ディスプレイ部４がイン
スツルメントパネル５内に収納されユニット本体７と合
体した場合を示す。車両運転中においてディスプレイ部
４がインスツルメントパネル５内に収納されるとテレビ
情報は、後述する車速メータ２６等の信号によりディス
プレイ表示されないようになっている。

【００１６】さらに、図２において、ディスプレイ部４
の右端部背面からインスツルメントパネル５に向かって
突設した鍵状部材６が設けられている。この鍵状部材６
は、ディスプレイ部４をインスツルメントパネル５内に
収納する際の係合手段として先端に突起６Ａを有してい
る。この鍵状部材６は、ディスプレイ部４がインスツル
メントパネル５内に収納されているときには図示しない
押圧バネにより常時右側（図２の右側）に押圧され、イ
ンスツルメントパネル５と係合している。さらに、ディ
スプレイ部４右側端部には、係合解除部材６Ｂが装備さ
れている。この係合解除部材６Ｂを外部から押すること
により、鍵状部材６の押圧を解除し下部を支点としてイ
ンスツルメントパネル５との係合が解除される。

【００１７】次に、本実施例のシステム構成を示す。図
４において、コントロ−ル部２１は、ＴＶチュー２２か
ら送られてくる情報を車速メーター２６、サイドブレー
キ２７、開閉スイッチ２８等の信号によりディスプレイ
部４に表示する情報を選択し出力する機能を有する。ま
た、コントローラ部２１は、電源としてバックライト部
２４を有している。

【００１８】次に、図５は、ディスプレイ部４の液晶面
２３に情報をディスプレイ表示する場合を示す。コント
ローラ部２１で、運転に必要なナビゲーション情報か否
か判断する（ステップ１）。イエス（ＹＥＳ）であれば
ディスプレイ部４に出力され表示される。テレビ情報等
であればノー（ＮＯ）表示となり、ステップ２に移行す
る。

【００１９】ステップ２では、テレビ情報であっても車
両停止中（車速＝０）またはサイドブレーキがオンのと
きは、ディスプレイ部４に出力され表示される。車両運
転中またはサイドブレーキ２７がオフのときは、次のス
テップ３に移る。

【００２０】ステップ３では、ディスプレイ部４がユニ
ット本体７からあらかじめ設定された角度だけ開いてい
る場合には、車両運転中でも開閉スイッチがオンしテレ
ビ情報をディスプレイ表示する。この場合、ディスプレ
イ部４が所定角度だけ開いており、助手席側に対向して
いるため、運転者側からはディスプレイ部４のディスプ
レイ表示画面を見ることができないようになっている。

【００２１】しかし、車両運転中において、ディスプレ
イ部４が閉じユニット本体７に収納されている場合叉は
所定角度以上開いていない場合には、開閉スイッチ２８
はオフのままでディスプレイ表示されず、次のステップ
４に移る。

【００２２】ステップ４では、「ステップ１〜ステップ
３」でディスプレイ表示されない場合、バックライト２
４を消すか叉は液晶画面２３にブランク表示するように
なっている。

【００２３】以上のシステム構成でディスプレイ表示さ
れるが本実施例では、さらに、図６のように液晶画面２
３に遮光フィルター３１をいれると、ブラインドの原理
により助手席側搭乗者のみ視認性を保ち、運転者側から
は確実に液晶画面２３を見ることができなくなる。ま
た、ヒンジ部１，２は、ディスプレイ部４背面の上部に
装備したが、同様に作用すればディスプレイ部４背面の
下部に装備してもよい。

【００２４】さらに、図２で平板１上の溝に設けるコ字
状切り欠き部１Ｂは、通路の右側に設けてもよい。ま
た、本実施例では、ディスプレイ部４左側端部（図２参
照）に支持部３を装備したが車種によっては右側端部に
装備してもよい。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、ディスプ
レイ部の助手席側端部を支点とし、このディスプレイ部
を開閉自在に支持する支持部を本体側インスツルメント
パネルに設け、このディスプレイ部を所定位置に固定し
保持するヒンジ部をインスツルメントパネルに装備した
ので、運転者はディスプレイ部背面しか見えないためテ
レビ情報等車両運転に関係ない情報及びナビゲーション
情報であっても助手席側の搭乗者のみ自由に表示画面を
見ることができる車載用ディスプレイ装置を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のー実施例を示す斜視図

【図２】本発明のー実施例の動作を示す説明図

【図３】図１における実施例のディスプレイ部をインス
ツルメントパネルに収納した図

【図４】図１における実施例の全体的構成を示す説明図

【図５】図４におけるコントローラの動作例を示すフロ
ーチャート

【図６】図１における実施例のディスプレイ部液晶面に
遮光フィルターを設けた場合の説明図である

【図７】図６におけるＰ部分の拡大図

【符号の説明】

１ ヒンジの平板 １Ａ 溝 １Ｂ コ字状切り欠き部 ２ ヒンジの軸ピン ３ 支持部 ４ ディスプレイ部 ５ インスツルメントパネル ６ 係合手段 ６Ａ 鍵状部材 ６Ｂ 係合解除部材 ７ ユニット本体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インスツルメントパネル中央部に、ＣＤ
   プレ−ヤ等を収納するユニット本体を有し、このユニッ
   ト本体の前面にテレビ情報等を表示するディスプレイ部
   を設けた車載用ディスプレイ装置において、前記ディス
   プレイ部の助手席側端部を支点とし、当該デイスプレイ
   部を開閉自在に支持する支持部を本体側インスツルメン
   トパネルに設け、前記ディスプレイ部を所定位置に固定
   し保持するヒンジ部を前記インスツルメントパネルに装
   備したことを特徴とする車載用ディスプレイ装置。