JPH0527007U - 水滴溜り付防水布製前掛け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 防水布製の前掛け本体１の下部２を二重に折
返し且つその折返し両側端縁２ａ，２ａを水密に接合す
るとともにその表側折返し下端２ｂを固着し、その表側
折返し下端２ｂの固着により形成する空間２ｃ内に詰め
物４を充填して、上部開口が稍々開き気味のポケット状
水滴溜り３を設け、さらにそのポケット状水滴溜り３の
一側部に防水ファスナ−６を装着した水滴溜り付防水布
製前掛けである。 【効果】 調理中に降りかかる水分を、下部に開口保持
して形成したポケット状水滴溜りに集水して、随時これ
を一方へ傾ける動作により或いは防水ファスナ−を開く
ことにより、容易に且つ円滑に排水を可能とし、さらに
使用後における水滴溜りの洗浄掃除も極めて容易であ
る。調理専業従事者にとって一大福音となるばかりでな
く、一般家庭においてもまことに重宝なものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、主として調理場において使用する防水布製前掛けに関する。

【０００２】

【従来技術】

防水布製前掛けを着用して調理中、前掛けに降りかかった水分は、雫となって 前掛けを伝わり下縁から床に落下するか、往々にして膝下の衣服を濡らす。前者 の場合は床を汚し、後者の場合は不快感を伴い、長時間調理に携わる場合、ある いは寿司店、レストランにおける専業調理士らにとり、極めて不都合であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、前掛け本体の下 縁部を前側に折返して水滴溜りを形成するとともに、その水滴溜りの形態保持、 排水、洗浄掃除などにも配慮を巡らした防水布製前掛けを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を解決するため、本考案は防水布製の前掛け本体１の下部２を二重に 折返し且つその折返し両側端縁２ａ，２ａを水密に接合するとともにその表側折 返し下端２ｂを固着し、その表側折返し下端２ｂの固着により形成する空間２ｃ 内には詰め物４を充填して、上部開口が稍々開き気味のポケット状水滴溜り３を 設けて構成される。 また、上記構成において、ポケット状水滴溜り３の一側部に防水ファスナ−６ を装着して構成される。

【０００５】

【実施例】

以下図面の実施例によって説明すると、図１、図２において１が防水布製の前 掛け本体で、その下部２を二重に折返し且つその折返し両側端縁２ａ，２ａを水 密に接合するとともにその表側折返し下端２ｂを固着し、その表側折返し下端２ ｂの固着により形成する空間２ｃ内には詰め物４を充填して、上部開口が稍々開 き気味のポケット状水滴溜り３を設ける。そしてそのポケット状水滴溜り３の一 側部に防水ファスナ−６を装着して構成される。 上記中、詰め物４は、いわゆるパット状のもので適当な重量があればその材質 を問わない。

【０００６】 図３、図４には別の実施例を示す。即ち前記実施例におけると同樣の構造のポ ケット状水滴溜り３が、防水布製の前掛け本体１に一体付着させるポケットデザ インでカモフラ−ジュされている態樣を示し、防水布製の前掛け本体１の下部の 左右に二つの小ポケット状水滴溜り３ａ，３ａを、それらの下方中間に跨がって 一つの大ポケット状水滴溜り３ｂを設け、さらに前記二つの小ポケット状水滴溜 り３ａ，３ａの底部に前記中央の大ポケット状水滴溜り３ｂへ臨むドレン７が夫 々設けられている。即ちこれら三つのポケット状水滴溜り３ａ，３ａ，３ｂが共 同して先の実施例におけるポケット状水滴溜り３の役目を果たす仕組みである。

【０００７】

【作用】

今、以上の構成の水滴溜り付防水布製前掛けを着用すると、その前掛け本体１ の下部のポケット状水滴溜り３あるいは３ａ，３ａ，３ｂが、詰め物４の働きで その上部開口が稍々開き気味の状態となる。 そこで調理に携わると、前掛け本体１に降りかかった水分は、これまでの前掛 けにおいては雫となって前掛けを伝わり下縁から床に落下するか膝下の衣服を濡 らす。とくに水分が多い場合には床をひどく汚し、また膝下の衣服をビショビシ ョにして不快感極まりない。ところが本考案にあっては上記雫は前掛けを伝わっ て前記各ポケット状水滴溜り３，３ａ，３ｂに落下滞留し、左右二つの小ポケッ ト状水滴溜り３ａ，３ａの底部に前記中央の大ポケット状水滴溜り３ｂへ臨むド レン７を有する態樣においては小ポケット状水滴溜り３ａ，３ａを経由して大ポ ケット３ｂに集水され、ある程度水分が溜ったら、流しや排水場において前掛け 本体１の両側縁を両手で掴んで一方へ傾ければ内部の水分がいとも簡単に排水で きる。もっとも、ポケット状水滴溜り３の一側部に防水ファスナ−６を装着した 態樣においては、スライダ−を操作してファスナ−開とすればよいから上記傾け る動作は不要である。 各ポケット状水滴溜りの掃除をしたいときは、めくり返しにより隈なく洗浄す ることができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は以上のようで、冒頭に掲げた、調理中に降りかかる水分を、下部に形 態保持して形成したポケット状水滴溜りに集水して、随時これを一方へ傾ける動 作により或いは防水ファスナ−を開くことにより、容易に且つ円滑に排水を可能 とし、さらに使用後における水滴溜りの洗浄掃除も極めて容易である防水布製前 掛けを提供できるものであり、調理専業従事者にとって一大福音となるばかりで なく、一般家庭においてもまことに重宝なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す正面図

【図２】同上Ａ−Ａ線縦断側面図

【図３】別の実施例を示す正面図

【図４】同上Ａ−Ａ線縦断側面図

【符合の説明】

１ 防水布製の前掛け本体、 ２ 前掛け本体１の下部 ２ａ 折返し両側端縁 ２ｂ 表側折返し端 ２ｃ 空間 ３ ポケット状水滴溜り ３ａ 小ポケット状水滴溜り ３ｂ 大ポケット状水滴溜り ４ 詰め物 ６ ファスナ− ７ ドレン。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 防水布製の前掛け本体１の下部２を二重
   に折返し且つその折返し両側端縁２ａ，２ａを水密に接
   合するとともにその表側折返し下端２ｂを固着し、その
   表側折返し下端２ｂの固着により形成する空間２ｃ内に
   は詰め物４を充填して、上部開口が稍々開き気味のポケ
   ット状水滴溜り３を設けたことを特徴とする水滴溜り付
   防水布製前掛け。
2. 【請求項２】 ポケット状水滴溜り３の一側部に防水フ
   ァスナ−６を装着した請求項１の水滴溜り付防水布製前
   掛け。
3. 【請求項３】 ポケット状水滴溜り３が、防水布製の前
   掛け本体１に付着させた、左右二つの小ポケット状水滴
   溜り３ａ，３ａとそれらの下方中間に跨がる一つの大ポ
   ケット状水滴溜り３ｂとの組み合わせから成る請求項１
   の水滴溜り付防水布製前掛け。
4. 【請求項４】 二つの小ポケット状水滴溜り３ａ，３ａ
   の底部に、それらの下方中間に跨がる中央の大ポケット
   状水滴溜り３ｂへ臨むドレン７が夫々設けられた請求項
   ３の水滴溜り付防水布製前掛け。