JPH05269749A - 型締装置およびその制御方法 - Google Patents

型締装置およびその制御方法

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JPH05269749A
JPH05269749A JP10065692A JP10065692A JPH05269749A JP H05269749 A JPH05269749 A JP H05269749A JP 10065692 A JP10065692 A JP 10065692A JP 10065692 A JP10065692 A JP 10065692A JP H05269749 A JPH05269749 A JP H05269749A
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JP
Japan
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mold
mold clamping
die plate
movable
cylinder
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Application number
JP10065692A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Hosoi
光夫 細井
Kentaro Nakamura
中村  健太郎
Tatsuo Mimura
龍夫 三村
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05269749A publication Critical patent/JPH05269749A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/67Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
    • B29C45/6707Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 圧縮成形機、射出圧縮成形機、あるいは、プ
レス等の型締を行いながら成形品の圧延・展延を行う型
締装置およびその制御方法を改良する。 【構成】 少なくとも可動金型21が固定金型11に対
して平行移動するように各々の型締シリンダを制御し、
かつ、可動金型21が所定の可変速度で固定金型11に
向かって移動するように制御する。この構成は固定ダイ
プレート12と、可動ダイプレート22と、可動ダイプ
レート22を固定ダイプレート12に対して移動させて
型締を行う複数の型締シリンダとからなる型締装置にお
いて、各型締シリンダのストローク量を計測する計測装
置と、計測装置により求めた各型締シリンダのストロー
ク量と型締シリンダのストローク量の平均値との差を各
型締シリンダに対して求め、各型締シリンダの指令値に
差の関数を補正値として加減算する制御装置とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型締装置およびその制
御方法に係わり、特には、圧縮成形機、射出圧縮成形
機、あるいは、プレス等の型締を行いながら成形品の圧
延・展延を行う型締装置およびその制御方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮成形機、射出圧縮成形機、あ
るいはプレス等の型締しながら成形品の圧延・展延を行
う型締装置には、例えば、特開昭63−157799お
よび特開平1−264815にて提案してあるように、
加圧シリンダと別に固定盤上に設けたレベリングシリン
ダを制御することにより可動盤の平行度を維持するもの
がある。あるいは、実開昭62−185017にて提案
してあるように、レベリングシリンダに代え、プラテン
の上部に平行制御される複数本の加圧シリンダを配設
し、1本をマスターとし、かつ残りをそのスレイブとす
るマスタースレイブ方式にて加圧成形を行ない可動盤の
平行度を維持するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の特開昭63−157799および特開平1−264
815では、加圧シリンダによって生ずる加圧力とレベ
リングシリンダによる対抗力との釣合いによって可動盤
の平行度を維持しようとするため、 加圧シリンダの力に対してレベリングシリンダの力
および被成形物からの反力の合力により可動盤の加速
度、すなわち可動盤の速度が決定されるために合力にバ
ラツキが生ずる原因が多くなり、可動盤の速度制御を精
度良く行うことは困難である。 特に、小さな速度で可動盤を移動させたい場合に
は、加圧シリンダに対してレベリングシリンダの力をバ
ランスするために、レベリングシリンダの制御から見る
と、停止に近いほど最も大きな力が必要になる。すなわ
ち、大きな力になればなるほどバラツキも大きくなるた
めにバランス条件が不安定になり、型締時に必要な停止
に近い速度ほど制御が困難になる。 加圧シリンダに対してレベリングシリンダで対抗し
て力の拮抗により釣合いを取り停止するためにエネルギ
ーが無駄になる。
【0004】また、実開昭62−185017では、1
本をマスターとし、かつ残りをそのスレイブとして複数
本の加圧シリンダでプラテンを平衡制御するため、スレ
イブシリンダに遅れが生じても、マスターシリンダは指
令通りに進行し、プラテンが傾き平行が維持できない。
最近では大型部品で精度の良い成形品の要望が多い
が、上記のように良い型締装置および方法がないという
問題がある。
【0005】本発明は上記問題点に着眼し、型締装置お
よびその制御方法に係わり、特には、圧縮成形機、射出
圧縮成形機、あるいは、プレス等の型締を行いながら成
形品の圧延・展延を行う型締装置およびその制御方法の
改良を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる第1の発
明では、固定金型と可動金型との間に成形素材を収納し
て、複数の型締シリンダの型締により成形品を成形する
型締装置において、少なくとも可動金型が固定金型に対
して平行移動するように各々の型締シリンダを制御し、
かつ、可動金型が所定の可変速度で固定金型に向かって
移動するように制御する。
【0007】また、第2の発明では、固定金型に対して
所定位置まで可動金型を速やかにブーストシリンダによ
り進退動作させ、所定位置で係止装置により可動ダイプ
レートをタイバーに係止し、所定位置から可動金型が固
定金型に当接するまでの間に型締シリンダの作動により
型締を行う型締装置の制御方法において、所定位置まで
はブーストシリンダによって進退動作を制御し、型締シ
リンダの作動により型締を行うときには、少なくとも可
動金型が固定金型に対して平行移動するように制御し、
かつ、可動金型が所定の可変速度で移動するように制御
する。
【0008】また、第1あるいは第2の発明を主体とす
る第3の発明では、可動金型が固定金型に対して平行移
動するときに可動ダイプレートの傾き量とネジレ量を検
出し、検出した傾き量とネジレ量の少なくともいずれか
を型締シリンダへの指令値に補正量として加減算する。
【0009】さらに、第1あるいは第2および第3の発
明を主体とする第4の発明では、可動金型が固定金型に
対して平行移動するときに、検出された可動ダイプレー
トと固定ダイプレートとの相対位置の検出値から可動金
型と固定金型との間の平均距離を演算し、各型締シリン
ダへの指令値に各型締シリンダの検出値と平均距離との
差を補正量として加減算する。
【0010】さらに、第4の発明を主体とする第5の発
明では、型締シリンダの検出値と平均距離との差を補正
量として加減算するとき、平均距離との差の積分をフィ
ードバックして各型締シリンダの平均距離からの差がゼ
ロになるように制御する。
【0011】第6の発明では、固定金型を保持する固定
ダイプレートと、可動金型を保持する可動ダイプレート
と、可動ダイプレートを固定ダイプレートに対して移動
させて型締を行う複数の型締シリンダとからなる型締装
置において、型締手段に付設あるいは近傍に配設して各
型締シリンダのストローク量を計測する計測装置と、計
測装置により求めた各型締シリンダのストローク量と型
締シリンダのストローク量の平均値との差を各型締シリ
ンダに対して求め、各型締シリンダの指令値に差の関数
を補正値として加減算する制御装置とからなる。
【0012】第7の発明では、固定金型を保持する固定
ダイプレートと、可動金型を保持する可動ダイプレート
と、可動ダイプレートを固定ダイプレートに対し速やか
に進退動作させるブーストシリンダと、可動ダイプレー
トに配設されたタイバーを介して型締を行う型締シリン
ダとからなる型締装置において、型締手段に付設あるい
は近傍に配設してストローク量を計測する各型締シリン
ダの計測装置と、各計測装置に配設されたマイクロコン
ピュータと、各マイクロコンピュータに同一のサンプリ
ング信号を伝達し計測を行わせるメインコンピュータ
と、からなる。
【0013】
【作用】上記構成によれば、型締手段の複数のアクチュ
エータで速度制御と平行制御を同時に行うために、一方
向に作用する複数のアクチュエータの力を制御するだけ
で良く、制御が単純になるとともに、精度良くできる。
また、可動ダイプレートに装着された金型を予め所定量
開いてキャビティ部を大きく取った所に可塑物を射出す
るので射出圧力は低圧で射出することができ、かつ、射
出しながら可動金型の型締閉じを低圧で実施できるので
型締装置を小さくできる。
【0014】さらに、タイバーに配設した型締シリンダ
の移動をそれぞれ単独に制御しているので、型締反力に
バラツキがあっても可動金型を固定金型に平行に移動で
き、均一な肉厚精度、均一な密度および表面品質の良い
大型の成形品が得られる。また、広いキャビティ部を可
塑物が圧縮・展延され流れるため、流動性を補うことが
可能となり材料の物性を損なうことなく成形ができると
ともに、可動金型の移動を可変に調整できるので、可塑
物にかかる圧力が均一になり、密度も均一となることか
ら歪み、ソリが少ない成形ができる。さらに、可動ダイ
プレートの移動を進退手段から型締手段に変更するとと
もに、平行制御を実施しているために可動金型と固定金
型のシェアエッジクリアレンスのスキマは小さく、すり
合わせトラベルは長くできるので製品品質の向上が計れ
る。また、ガイドピンの損傷・摩耗を低減できる。
【0015】
【実施例】次に本発明に係わる実施例につき図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の説明のための型締
部分の模式図であり、本例は横型で表示しているが、縦
型でも良い。図2は本発明の一例の制御装置のブロック
図である。図3は本発明の全体の制御原理のブロック図
であり、空白枠内は電磁サーボ弁、シリンダ、リニアス
ケールおよび積分器とからなる伝達関数である。図4は
各シリンダの実際の制御の一例のブロック図である。図
5は本発明の型締装置を用いる射出圧縮成形装置の概略
側面図、図6、図7は射出圧縮成形装置の油圧回路、図
8は射出圧縮成形装置の型締時のタイムチャート図であ
る。
【0016】図5において、射出圧縮成形装置1は圧縮
成形装置2と射出装置3と制御装置4(図2に示す。)
からなる。圧縮成形装置2は固定金型を保持する固定ダ
イプレート部10および可動金型を保持する可動ダイプ
レート部20と、前記可動ダイプレートを固定ダイプレ
ートに対し速やかに進退動作させる金型進退装置30
と、前記可動ダイプレートが固定ダイプレートに接近し
所定位置まで到達した後に可動ダイプレートが固定ダイ
プレートに対し進行動作させ可塑物を圧縮・展延しなが
ら型締を行う型締装置60とからなる。また、射出装置
3は圧縮成形装置2に可塑物を射出する射出シリンダ部
90が配設され、射出シリンダ部90は加熱シリンダ9
1に固設した図示しないスライドシリンダにより圧縮成
形装置2の固定金型11方向に滑動可能に装着されてい
る。射出シリンダ部90の加熱シリンダ91内にはスク
リュー92が密接して挿入されており、図示しない油圧
シリンダの駆動によりスクリューが金型方向に滑動し可
塑物を射出する。
【0017】圧縮成形装置2には、ベッド7の一端上に
固定ダイプレート部10が固設され、固定ダイプレート
部10は固定金型11と、固定金型11を保持する固定
ダイプレート12とからなる。また、固定ダイプレート
部10には、金型進退装置30の取付け部30aと型締
装置60とが配設されている。また、ベッド7には、ガ
イドレール8が固設され、ガイドレール8には地面に垂
直に立設する可動ダイプレート部20が配設され、可動
ダイプレート部20は可動金型21と、可動金型21を
保持する可動ダイプレート22と、可動ダイプレート2
2を保持するリニアガイドベアリング23とからなり、
ガイドレール8にはリニアガイドベアリング23が慴動
自在に枢密に取着されている。また、可動ダイプレート
部20には、係止装置210とエジェクタ装置220と
金型進退装置30の取付け部30bが配設されている。
【0018】金型進退装置30は固定ダイプレート12
に対して可動ダイプレート22を迅速に進退動作させる
ブーストシリンダ31と、電磁切換弁30a等からな
り、ブーストシリンダ31は、ボトム側の取付け部30
aにより固定ダイプレート12に、ロッド側の取付け部
30bにより可動ダイプレート22に、取着されてい
る。さらに、ベッド7の他端には、後述するタイバー6
1を慴動自在にガイドする支持板9が固設されている。
固定ダイプレート12には、可動ダイプレート22を慴
動自在にガイドするとともに、型締時に可動ダイプレー
ト22を引っ張る型締装置60のタイバー61が配設さ
れている。さらに、固定ダイプレート12のほぼ中央部
では、キャビティ部14に樹脂等の可塑物を射出する射
出装置3の可塑物を加熱するシリンダ91(以下、加熱
シリンダ91という。)が固定金型11に当接してい
る。
【0019】図5において、型締装置60は、固定ダイ
プレート12に複数の油圧シリンダ室62が削成され、
これに両ロッド形中空穴付ピストン63(以下、ピスト
ン63という。)が枢密に挿入され、さらにピストンカ
バー64が挿入されており、このピストンカバー64が
固定ダイプレート12に固定されて、シリンダ室62
a、62bが形成されている。図6において、この上記
構成の型締シリンダ65は固定ダイプレート12の外周
部近傍に4個、65a、65b、65c、65d配設さ
れている。各型締シリンダ65には、電気油圧式サーボ
弁(以下、電磁サーボ弁66という。)66a、66
b、66c、66dが配管67に並列に接続され、可動
金型21が固定金型11に平行に移動するよう各電磁サ
ーボ弁66が独立して制御装置4からの指令を受けて作
動する。配管67には、可変形流量調整弁68、チェッ
ク弁69を介して可変容量形油圧ポンブ70に接続され
ている。また、配管67には電磁バイロット付減圧弁7
1が、可変形流量調整弁68とチェック弁69との間に
はアキュムレータ72が配設されている。また、シリン
ダ室62bにはリリーフ弁73が配設されている。また
配管67から配管201が分岐しており、配管201に
はエジェクタ用電気油圧式サーボ弁202を介してエジ
ェクタ装置220のシリンダ223が配設されている。
さらに、配管67から配管211が分岐しており、配管
211には係止用電磁切換弁212を介して係止装置2
10の油圧定着機213が配設され、油圧定着機213
は可動ダイプレート22が固定ダイプレート12に対し
て所定の位置に到達したときにタイバー61と可動ダイ
プレート22を係止し、金型開閉の作動を係止したとき
には型締シリンダ65で行い、係止しないときにはブー
ストシリンダ31で行う切換に用いられる。
【0020】図2に示すように、制御装置4は、例え
ば、一個のメインコンピュータ5と四個のマイコン6
a、6b、6c、6d(四個の型締シリンダの場合)か
らなり、各マイコン4は各型締シリンダ65a、65
b、65c、65dの制御用に配設され、各型締シリン
ダの長さを測定するための各々の位置センサー7a、7
b、7c、7dと、マイコンからの指令により型締装置
60を駆動するための圧油を切り替える電磁サーボ弁6
6a、66b、66c、66dと、に接続されている。
また、メインコンピュータ5には、各マイコン4が接続
されるとともに、金型が所定位置より離反しているとき
に可動ダイプレート22と固定ダイプレート12との距
離を検出する位置センサー100と、係止装置が作動し
係止しているか、否かを判断するための圧力センサー1
01が接続されている。さらに、メインコンピュータ5
には、金型進退装置30を駆動するための圧油を切り替
える電磁切換弁30aと、係止装置40を駆動するため
の圧油を切り替える電磁切換弁40aと、可動金型21
の移動距離に応じて金型進退装置30、型締装置60の
作動位置および速度、あるいは、可塑物の射出時期等を
入力するダイストローク設定手段120と、可塑物の射
出量を設定する射出量設定手段130と、に接続され、
それぞれを所定の指令により制御している。
【0021】上記実施例では、可動ダイプレートと固定
ダイプレートの相対位置を計測する手段として、4個の
リニアエンコーダの本体を固定ダイプレートに固定し、
可動ダイプレートの四隅の移動距離を計測したが、各シ
リンダにセンサーを設けて測定しても良い。また、4個
の型締シリンダを用いたが、3個でも良くあるいは4個
以上の型締シリンダを用いても良い。また、4個のマイ
コンをシリンダ数に合わせて配設したが、精度が若干落
ちても良い場合には、一個のコンピュータで演算しても
よく、あるいは、2個のマイコンと1個のメインコンピ
ータを用いても良い。
【0022】次に本発明の速度制御と平行制御について
説明する。図1は本発明の型締の構成を示す模式図であ
り、W面は固定ダイプレート12の取付け面を示し、V
面は可動ダイプレート22の取付け面を示す。また、W
面の点Waは型締シリンダのピストン63の左端面が固
定ダイプレート12に当接している位置を示し、V面の
点Vaはタイバー61が油圧定着機213により係止さ
れている位置を示す。しかし、以下では説明を容易化す
るために、点Waと点Vaとの間を型締シリンダ65に
置き換えるとともに、それぞれの型締シリンダ65aを
長さy1に、65bをy2に、65cをy3に、65d
をy4に、とそれぞれの長さに置き換えて表している。
【0023】目標位置に偏差なしでそろって到達するた
めには、速度の積分をフイードバックする必要がある。
つまり、速度の積分としての位置を比例制御すれば良
い。このために、型締シリンダ65が目標の速度dr/
dtで移動した場合の目標位置(つまり、目標長さ)を
rとし、各型締シリンダの長さを目標長さrに接近させ
る比例フィードバックゲインをK1とすると、 y1に対する指令値は、 −K1(y1−r) y2に対する指令値は、 −K1(y2−r) y3に対する指令値は、 −K1(y3−r) y4に対する指令値は、 −K1(y4−r) となる。また、加えて平行に制御して型締を行うために
は、4軸のアクチュエータによって引っ張られている可
動ダイプレート22の傾きやねじれを矯正するように各
シリンダへの指令値を修正する必要がある。
【0024】このとき、 上下の傾きは、 y1+y4−(y2+y3)=y1−y2−y3+y
4、 で与えられる。符号も考慮して、各型締シリンダに加え
られる修正量は、 y1に対し、 −k1(y1−y2−y3+y4) y2に対し、 k1(y1−y2−y3+y4) y3に対し、 k1(y1−y2−y3+y4) y4に対し、 −k1(y1−y2−y3+y4) となる。
【0025】 左右の傾きは、 y1+y2−(y3+y4)=y1+y2−y3−y
4、 で与えられる。符号も考慮して、各型締シリンダに加え
られる修正量は、 y1に対し、 −k2(y1+y2−y3−y4) y2に対し、 −k2(y1+y2−y3−y4) y3に対し、 k2(y1+y2−y3−y4) y4に対し、 k2(y1+y2−y3−y4) となる。
【0026】 対角線のねじれは、(例えば、Yaと
Ydのねじれ)、 y1+y3−(y2+y4)=y1−y2+y3−y
4、 で与えられる。符号も考慮して、各型締シリンダに加え
られる修正量は、 y1に対し、 −k3(y1−y2+y3−y4) y2に対し、 k3(y1−y2+y3−y4) y3に対し、 −k3(y1−y2+y3−y4) y4に対し、 k3(y1−y2+y3−y4) となる。以上の三つの修正量、、を各型締シリン
ダの速度指令値に加えれば、上下左右の傾き、対角線の
ねじれを矯正するフイードバックになる。
【0027】上記で、フイードバックゲインk1、k
2、k3が等しい値kであるとして、三つの修正量、
、を加えると、 上下左右の傾き、対角線のねじれを矯正するための
修正量は、 y1に対し、 −k(3y1−y2−y3−y4) y2に対し、 −k(−y1+3y2−y3−y4) y3に対し、 −k(−y1−y2+3y3−y4) y4に対し、 −k(−y1−y2−y3+3y4) となる。
【0028】これに、各型締シリンダの長さの平均値Y
を用い整理すると、 Y=(y1+y2+y3+y4)/4、 であり、 y1に対し、 −K2(y1−Y) y2に対し、 −K2(y2−Y) y3に対し、 −K2(y3−Y) y4に対し、 −K2(y4−Y) になる。ただし、K2=4kとする。すなわち、上下左
右の傾き、対角線のねじれを同じ重みでフィードバック
することは、各型締シリンダに対して型締シリンダ長さ
の平均値からのズレをフィードバックすることと同等に
なる。平行度を偏差なしで制御するためには、平均値か
らのズレの積分をフィードバックする必要があるので、
K2は積分フィードバックゲインになる。
【0029】以上の、速度制御と平行制御をまとめる
と、 速度制御と平行制御のまとめ、 y1に対する指令値は、 −K1(y1−r)−K2(y1−Y) y2に対する指令値は、 −K1(y2−r)−K2(y2−Y) y3に対する指令値は、 −K1(y3−r)−K2(y3−Y) y4に対する指令値は、 −K1(y4−r)−K2(y4−Y) となる。
【0030】以上の制御をブロック線図にすると、図3
に示すようになる。ここで、 yi:各型締シリンダの長さ、i=1〜4、 r :可動ダイプレートが目標の速度dr/dtで移動
した場合のアクチュエータの目標長さ、 K1:各シリンダの目標長さに接近させる比例フィード
バックゲイン、 Y :シリンダの長さの平均値、 K2:各シリンダを平均値Yに接近させる積分フィード
バックゲイン、である。 各型締シリンダ毎のブロック線図は図4のごとくであ
り、図では型締シリンダ65a、電磁サーボ弁66aの
例を示す。
【0031】次に、可塑物の射出圧縮成形方法の作動に
ついて、一例を説明する。型打ちを開始するために、後
退している可動ダイプレート22をブーストシリンダ3
1により高速型閉じで固定ダイプレート12方向に接近
させる。このとき、図示しないロジック弁等を開き、可
変ポンプの吐出量はブーストシリンダ31のロッド側3
0bに送られ、迅速な速度で固定金型側に移動する。
【0032】可動ダイプレート22が固定ダイプレート
12に対して所定位置まで到達したら(図8のf1の位
置)タイバー61と可動ダイプレート22を係止装置2
10により固定するため、可動ダイプレート22を停
止、あるいは、減速する。可動プレート22が停止ある
いは減速したら、係止装置210の油圧定着機213を
作動させタイバー61と可動ダイプレート22を固定す
る。油圧定着機213によりタイバー61が係止した
か、否かは圧力センサー101の圧力により検出しても
良い。
【0033】係止装置210による係止が終了したら、
型締装置60の電磁サーボ弁66を切換てシリンダ室6
2aにアキュムレータ72からの圧油を送り、可動金型
21を固定金型側に移動させて型締閉じ工程を行うが図
示のように可動金型21と固定金型11が当接しない状
況にあり、所定量(図5の記号Z:通常は2mmから3
0mm位)開いている状態から型締閉じ工程を行うとと
もに、溶融樹脂を射出する。また、このとき係止装置2
10による係止を圧力センサー101からの圧力の上昇
により終了が確認されたら、メインコンピュータ5が発
する同一のサンプリング信号をきっかけに、各シリンダ
のマイコン6a、6b、6c、6dが同時に各シリンダ
の長さ(y1、y2、y3、y4)を計測して、メイン
コンピュータ5に送信する。メインコンピュータ5で
は、送られた各シリンダの長さ(y1、y2、y3、y
4)より平均値Yを演算し、その演算結果の平均値Yと
目標のシリンダ長さr(図4に示す。)をメインコンピ
ュータ5から各型締シリンダのマイコン6a、6b、6
c、6dに送る。
【0034】各軸のマイコン6は、図4に示すようにメ
インコンピュータ5から送られる情報にしたがって、前
記の指令値を求めて、該当する型締シリンダ65の電
磁サーボ弁66を制御する。例えば、i番目の型締シリ
ンダ65iでは、i番目のマイコンが、 yiに対する指令値は、 −K1(yi−r)−K2
(yi−Y) を求めて、i番目の電磁サーボ弁66iを制御する。こ
の工程を順次繰り返すことにより、可動ダイプレート2
2は固定ダイプレート12に対して平行に移動するとと
もに、目標とする速度で移動する。
【0035】また、上記実施例は射出圧縮成形機の型締
装置として説明したが、射出成形機、圧縮成形機、ある
いはプレス機等の縦型、横型の型締装置に使用できるこ
とは言うまでもない。 また、上記実施例ではタイバー
を介して型締を行った例を示したが、型締シリンダで直
に可動ダイプレートを移動するものに上記例を用いて制
御しても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
型締手段の複数のアクチュエータで速度制御と平行制御
を同時に行うために、一方向に作用する複数のアクチュ
エータの力を制御するだけで良く、制御が単純になると
ともに、精度良くできる。さらに、可動ダイプレートに
装着された金型を予め所定量開いてキャビティ部を大き
く取った所に可塑物を射出するので射出圧力は低圧で射
出することができ、タイバーに配設した型締シリンダの
移動をそれぞれ単独に制御しているので、型締反力にバ
ラツキがあっても可動金型を固定金型に平行に移動で
き、均一な肉厚精度、均一な密度および表面品質の良い
大型の成形品が得られる。例えば、成形品(長さ100
0mm、幅150mm、厚さ2.0mm)を成形したと
ころ、厚さのバラツキは10μm以内に入っている。ま
た、平行制御により、移動時の平行度は50μm以内で
移動している。広いキャビティ部を可塑物が圧縮・展延
され流れるため、流動性を補うことが可能となり材料の
物性を損なうことなく成形ができるとともに、可動金型
の移動を可変に調整できるので、可塑物にかかる圧力が
均一になり、密度も均一となることから歪み、ソリが少
ない成形ができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型締部分の模式図である。
【図2】本発明の制御装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の全体の制御のブロック図である。
【図4】本発明の各型締シリンダの制御のブロック図で
ある。
【図5】射出圧縮成形装置の側面図である。
【図6】射出圧縮成形装置の油圧回路図である。
【図7】射出圧縮成形装置の油圧回路図である。
【図8】射出圧縮成形のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 射出圧縮成形装置 2 圧縮成形装置 3 射出装置 4 制御装置 10 固定ダイプレート部 11 固定金型 12 固定ダイプレート 14 キャビティ部 20 可動ダイプレート部 21 可動金型 22 可動ダイプレート 30 金型進退装置 31 ブーストシリンダ 60 型締装置 65 型締シリンダ 66 電気油圧式サーボ弁 68 可変形流量調整弁 72 アキュムレータ 90 射出シリンダ部 100 位置センサ 101 圧力センサ 210 係止装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B30B 15/24 C 7819−4E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と可動金型との間に成形素材を
    収納して、複数の型締シリンダの型締により成形品を成
    形する型締装置において、少なくとも可動金型が固定金
    型に対して平行移動するように各々の型締シリンダを制
    御し、かつ、可動金型が所定の可変速度で固定金型に向
    かって移動するように制御することを特徴とする型締装
    置の制御方法。
  2. 【請求項2】 固定金型に対して所定位置まで可動金型
    を速やかにブーストシリンダにより進退動作させ、所定
    位置で係止装置により可動ダイプレートをタイバーに係
    止し、所定位置から可動金型が固定金型に当接するまで
    の間に型締シリンダの作動により型締を行う型締装置の
    制御方法において、所定位置まではブーストシリンダに
    よって進退動作を制御し、型締シリンダの作動により型
    締を行うときには、少なくとも可動金型が固定金型に対
    して平行移動するように制御し、かつ、可動金型が所定
    の可変速度で移動するように制御することを特徴とする
    型締装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 可動金型が固定金型に対して平行移動す
    るときに可動ダイプレートの傾き量とネジレ量を検出
    し、検出した傾き量とネジレ量の少なくともいずれかを
    型締シリンダへの指令値に補正量として加減算する請求
    項1あるいは2項記載の型締装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 可動金型が固定金型に対して平行移動す
    るときに、検出された可動ダイプレートと固定ダイプレ
    ートとの相対位置の検出値から可動金型と固定金型との
    間の平均距離を演算し、各型締シリンダへの指令値に各
    型締シリンダの検出値と平均距離との差を補正量として
    加減算する請求項1あるいは2項および3項記載の型締
    装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 型締シリンダの検出値と平均距離との差
    を補正量として加減算するとき、平均距離との差の積分
    をフィードバックして各型締シリンダの平均距離からの
    差がゼロになるように制御する請求項4記載の型締装置
    の制御方法。
  6. 【請求項6】 固定金型を保持する固定ダイプレート
    と、可動金型を保持する可動ダイプレートと、可動ダイ
    プレートを固定ダイプレートに対して移動させて型締を
    行う複数の型締シリンダとからなる型締装置において、
    型締手段に付設あるいは近傍に配設して各型締シリンダ
    のストローク量を計測する計測装置と、計測装置により
    求めた各型締シリンダのストローク量と型締シリンダの
    ストローク量の平均値との差を各型締シリンダに対して
    求め、各型締シリンダの指令値に差の関数を補正値とし
    て加減算する制御装置とからなることを特徴とする型締
    装置。
  7. 【請求項7】 固定金型を保持する固定ダイプレート
    と、可動金型を保持する可動ダイプレートと、可動ダイ
    プレートを固定ダイプレートに対し速やかに進退動作さ
    せるブーストシリンダと、可動ダイプレートに配設され
    たタイバーを介して型締を行う型締シリンダとからなる
    型締装置において、型締手段に付設あるいは近傍に配設
    してストローク量を計測する各型締シリンダの計測装置
    と、各計測装置に配設されたマイクロコンピュータと、
    各マイクロコンピュータに同一のサンプリング信号を伝
    達し計測を行わせるメインコンピュータと、からなる型
    締装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106181A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Teijin Chem Ltd 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品

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JPH0284308A (ja) * 1988-09-20 1990-03-26 Kobe Steel Ltd 油圧プレスのスライド平衡装置
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JPH03268921A (ja) * 1990-03-19 1991-11-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出圧縮成形方法

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