JPH0526900Y2 - - Google Patents

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JPH0526900Y2
JPH0526900Y2 JP1987048612U JP4861287U JPH0526900Y2 JP H0526900 Y2 JPH0526900 Y2 JP H0526900Y2 JP 1987048612 U JP1987048612 U JP 1987048612U JP 4861287 U JP4861287 U JP 4861287U JP H0526900 Y2 JPH0526900 Y2 JP H0526900Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は零相変流器を用いて主電気回路の漏洩
電流を検出してこれを表示し、この漏洩電流の大
きさが所定値を越えると主電気回路を遮断するな
どの動作をする漏洩電流検出装置に関する。
〔従来の技術〕
漏洩電流検出装置は一般に主電気回路を取り巻
く環状鉄心に二次コイルを巻いた零相変流器を用
い、この変流器の二次コイルに発生する電圧を増
幅器で増幅してこの出力を制御部を介して表示装
置や遮断回路に印加してその漏洩電流を表示し、
または主電気回路を遮断している。
〔考案が解決しようとする問題点〕 上述のような零相変流器は同一設計のものでも
環状鉄心の特性のばらつき、この鉄心を貫通する
主電気回路の配置などにより主電気回路の漏洩電
流に対する二次コイルの出力電圧特性が異なると
いう問題がある。このため従来は二次コイルに接
続する増幅器の利得などの調整をして実際の漏洩
電流と指示値または遮断回路の動作値を合わせて
いるが調整が面倒で、かつ零相変流器に互換性が
ないという問題があつた。
本考案の目的は、特性の異なる零相変流器を用
いても調整作業が不要な漏洩電流検出装置を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の問題点を解決するため本考案は、主電気
回路の漏洩電流を検出する零相変流器と、この零
相変流器の二次出力に基づいて遮断部を制御する
制御部を備えた漏洩電流検出装置において、前記
零相変流器の二次出力に出力電圧を発生させる補
正電流回路を設け、前記制御部は始動時の零相変
流器の二次出力と前記補正電流回路を駆動して得
られる前記零相変流器の二次出力から出力補正係
数を算出して記憶手段に格納し、常時前記記憶手
段に格納された内容に基づいて前記零相変流器の
二次出力を補正することを特徴とする。
〔作用〕
本考案においては、漏洩電流検出の始動時に零
相変流器の二次出力とその零相変流器に補正用電
流を流して得られる零相変流器の二次出力データ
を制御部の記憶手段に記憶し、この記憶手段に格
納されたデータを演算処理して補正係数を求め、
常時稼動中この零相変流器の二次出力を補正して
零相変流器とのマツチングをとる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例を示す機能ブロツク
図で、主電気回路1は零相変流器2を貫通し、こ
の変流器2の二次コイル2aは増幅器3に接続さ
れている。増幅器3の出力電圧はA/D変換器4
でデイジタル値に変換され、CPU,ROM,
RAM,I/Oを備えた制御部5に入力するよう
に接続されている。この制御部5は入力データを
演算処理し、その演算処理結果をこの制御部に接
続された液晶デイスプレイ6に表示すると共に、
漏洩電流が所定値を越えると遮断回路7を動作さ
せ主電気回路1の遮断部8を遮断する。制御部5
の出力はまた後に説明するトライアツク9のゲー
トに接続されている。直流電源部10は主電気回
路1に接続された変圧器11、この変圧器11の
二次コイルに接続された整流回路12、この整流
回路12の出力電圧を安定化する定電圧回路13
を備え、A/D変換器4に分圧抵抗14,15を
介してこの整流回路12の分圧電圧を印加するほ
か、定電圧回路13の出力電圧で各ブロツクを駆
動する。補正電流回路16は変流器2に巻いた補
正コイル2b、トライアツク9、抵抗17の直列
回路で変圧器11の二次コイルに接続され、変流
器2の補正コイル2bに補正電流を流す。補正コ
イル2bは零相変流器2の零相電流(漏洩電流)
を補正する励磁アンペアターンが得られるように
巻かれている。第2図は漏洩電流Iに対する零相
変流器2の二次コイルの出力電圧Vを示す。図中
X直線は理想特性で漏洩電流Iが0のとき出力電
圧Vも0であるが、電流Iが増加すると出力電圧
Vはこの電流Iに比例して増加することが望まし
い。しかし実際の電流I−電圧V特性はY曲線
(直線に近い)に示すように環状鉄心の特性のば
らつきや主電気回路1の往復2線の配置が均一と
ならないなどの理由で電流Iが0でも電圧V1
示す。そして漏洩電流I1に対しては電圧V2を示
す。このようなY曲線を補正電流回路16に電流
を流して制御部5に取り込みZ曲線に示すように
補正する。
以下この装置の動作を第3図に示すフローチヤ
ートを参照しながら説明する。第3図中のS番号
は各動作のステツプを示す。電源が投入されると
まず零相変流器2の二次コイル2aが増幅器4と
A/D変換器4を介して主電気回路1の漏洩電流
Iが0のときの変流器の出力電圧V1を測定し
(S1)、測定結果を制御部5に読み込んでRAMに
記憶する(S2)。次に制御部5からトライアツク
9のゲートにゲート電圧を出力してトライアツク
9をオンし(S3)、零相変流器2の補正コイル2
bに補正電流Icを流し漏洩電流I1に相当するアン
ペアターンを与えて零相変流器2の二次コイル2
aの出力から出力電圧V2を測定し(S4)、この測
定結果も制御部5に読み込んでRAMに記憶する
(S5)。このようにして漏洩電流検出装置の始動
時のセツトが完了する。ステツプS6〜S11は常時
の制御手順を示す。常時は零相変流器2の二次コ
イル2aの出力を所定時間毎に制御部5に読み込
み漏洩電流Iを測定する(S6)。制御部5に漏洩
電流Iが読み込まれると制御部5ではステツプ
S2でRAMに記憶した測定値から補正係数を演算
して漏洩電流Iを補正し(S7)、次いでステツプ
S2とS5でRAMに記憶された測定値に基づいて傾
き補正係数を演算して傾きの補正をし(S8)デ
イスプレイ6に電流値の表示をし(S9)、さらに
この電流値Iが所定値以上か否か判定し(S10)、
所定値以下ならステツプS6に戻つてステツプS6
〜S10の制御手順を繰り返し、所定値を越えると
遮断回路7を動作させ(S11)、遮断部8を遮断
して終了する。
〔考案の効果〕
本考案によれば、漏洩電流検出装置の始動時に
零相変流器の二次出力を検出して漏洩電流補正デ
ータを測定し、これを制御部のRAMに記憶して
おき、このデータから常時零相変流器の出力電圧
を補正するから、変流器と増幅器との間の調整作
業はなく、特性の異なる零相変流器を用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による漏洩電流検出装置の一実
施例を示す機能ブロツク図、第2図は零相変流器
の特性と補正を示す説明図、第3図は第1図の動
作を示すフローチヤートである。 1……主電気回路、2……零相変流器、5……
制御部、16……補正回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 主電気回路の漏洩電流を検出する零相変流器
    と、この零相変流器の二次出力に基づいて遮断部
    を制御する制御部を備えた漏洩電流検出装置にお
    いて、前記零相変流器の二次出力に出力電圧を発
    生させる補正電流回路を設け、前記制御部は始動
    時の零相変流器の二次出力と前記補正電流回路を
    駆動して得られる前記零相変流器の二次出力から
    出力補正係数を算出して記憶手段に格納し、常時
    前記記憶手段に格納された内容に基づいて前記零
    相変流器の二次出力を補正することを特徴とする
    漏洩電流検出装置。
JP1987048612U 1987-03-31 1987-03-31 Expired - Lifetime JPH0526900Y2 (ja)

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JPS63156533U JPS63156533U (ja) 1988-10-13
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JP2008157838A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 絶縁監視装置
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JPS5542487A (en) * 1978-09-21 1980-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd Multiplex television signal generator

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