JPH05268879A - α−ラクトアルブミン含有組成物及びその製造方法 - Google Patents

α−ラクトアルブミン含有組成物及びその製造方法

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JPH05268879A
JPH05268879A JP4074259A JP7425992A JPH05268879A JP H05268879 A JPH05268879 A JP H05268879A JP 4074259 A JP4074259 A JP 4074259A JP 7425992 A JP7425992 A JP 7425992A JP H05268879 A JPH05268879 A JP H05268879A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 α−ラクトアルブミンを高含量含有する組成
物を乳質ホエーより得る。 【構成】 Ca含量が乳清たんぱく質あたり10〜25
0g/kgに、かつpHを7〜10になるように調整し
た乳質ホエーに、たんぱく分解酵素を添加して、α−ラ
クトアルブミン以外の乳清たんぱく質を分解し、超高温
殺菌(UHT)を用いて酵素失活後、分画分子量20,
000〜150,000Daの限外濾過膜を用いて、生
成したペプチドを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳質ホエーからα−ラ
クトアルブミン以外の乳清たんぱく質を酵素分解して生
成したペプチドを除去したα−ラクトアルブミン含有量
の高い組成物及びその製造方法に関するものである。該
組成物は育児用調製乳、栄養食品、栄養剤、機能性食品
等の蛋白質素材として好適である。
【0002】
【従来の技術】一般に、乳清蛋白質はカゼイン及び大豆
蛋白質に比べ栄養価、蛋白利用効率が高いことから母乳
代替品または栄養組成物の蛋白質源として利用すること
が知られている。特に、母乳代替品に利用する場合、牛
乳中の乳清蛋白質の主成分であるβ−ラクトグロブリン
は、母乳に存在しない蛋白質であり、乳児アレルギーの
アレルゲンとして作用することから、β−ラクトグロブ
リンを低減するか或いはα−ラクトアルブミンの含有量
の高い素材を利用することが好ましいと言われている。
【0003】これまで、チーズ製造及びカゼイン製造等
において副生するホエーは、そのままで或いは乳糖を除
去した低乳糖ホエー、又はこれらを各種の脱塩装置で処
理した脱塩ホエーとして、また或いは限外濾過処理をし
たホエー蛋白質濃縮物(WPC)等として食品等に利用
されている。一方、ホエーに含有されている乳清蛋白質
を個々の成分に分別する方法として、これまでβ−ラク
トグロブリンを低減するか或いはα−ラクトアルブミン
含有量の高い組成物を製造する試みがなされてきた。
【0004】すなわち、α−ラクトアルブミン含有量の
高い画分を分離回収する方法としては、例えば桑田ら
(J.Food Sci.,50(1985))、ピアス(Aust.J.Dairy Tec
hnol.,42(1987))の方法等が示されており、ホエーを出
発原料として各種乳清蛋白質の物理的及び/又は化学的
性質の差を利用する試みがこれまで多くなされてきた。
しかしながら、これらの方法は、工程が複雑なこと、エ
ネルギーコスト、低回収率、蛋白質の不可逆的変化等の
問題を有しており工業的に実行可能な方法まで規模を拡
大するには到っていない。
【0005】また、限外濾過膜を用いてα−ラクトアル
ブミンを分画する方法としては、たとえばモーブワら
(特開昭56−36494号公報)の方法等が示されて
いるが、これらはすべてホエーを出発原料としてα−ラ
クトアルブミン画分を得ているが、このα−ラクトアル
ブミン画分には分子量が近似しているβ−ラクトグロブ
リン等の乳清たんぱく質が混入しており、より効率的な
分画技術の開発が望まれていた。
【0006】特開平2−265441号公報には、乳清
中のβ−ラクトグロブリンのみを選択的に分解する技術
が開示されている。このような選択分解性の利用は画期
的なものであったが、この方法では、β−ラクトグロブ
リンは分解により除去できるものの、α−ラクトアルブ
ミンとともに免疫グロブリンや血清アルブミンも残存
し、α−ラクトアルブミンの選択的回収が困難であっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する問題点を全て解決するものであり、乳質ホエ
ーからα−ラクトアルブミンを選択的に効率よく分離し
てα−ラクトアルブミン含有量の高い組成物を工業的規
模で安価に製造することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、次の手段
により達成される。即ち、本発明は特定条件においては
α−ラクトアルブミン以外を選択的に分解することがで
きるという発見に基づくものであって、乳質ホエーに乳
清たんぱく質あたりCa含量10〜250g/kgとな
るようにCa塩を添加し、たんぱく分解酵素によりα−
ラクトアルブミン以外の乳清たんぱく質が選択的に分解
される条件下で酵素反応させ、分解物を除去して得られ
る、α−ラクトアルブミンを固形分換算で40〜80重
量%含有するα−ラクトアルブミン含有組成物である。
又、本発明は該組成物を製造する方法であって、乳質ホ
エーに乳清たんぱく質あたりCa含量10〜250g/
kgとなるようにCa塩を添加し、pH7〜10でたん
ぱく分解酵素を作用させ選択的にα−ラクトアルブミン
以外の乳清たんぱく質を分解後、酵素反応を停止し、α
−ラクトアルブミンより低分子量の分解物を除去するこ
とによりα−ラクトアルブミン含有組成物を製造する方
法である。
【0009】この方法の好ましい態様においては、乳質
ホエーをCa含量が乳清たんぱく質あたり10〜250
g/kgになるように調整し、pHが7〜10になるよ
うに調整した後、たんぱく分解酵素を添加して、α−ラ
クトアルブミン以外の乳清たんぱく質を分解し、超高温
殺菌(UHT)(100〜120℃、1〜15秒)等を
用いて酵素失活後、分画分子量20,000〜150,
000Daの限外濾過膜を用いて、生成したペプチドを
除去することでα−ラクトアルブミン含有量の高い組成
物を得る。このα−ラクトアルブミン以外の乳清たんぱ
く質を分解するに際しては、たんぱく分解酵素が、動物
由来のトリプシン、α−キモトリプシンまたは微生物由
来で枯草菌、アスペルギルス属糸状菌、放線菌由来のた
んぱく分解酵素または植物由来のブロメライン、パパイ
ンからなる群から選択された1種以上であり、その添加
量がたんぱく質あたり20〜500U/gであることが
好ましい。また、このα−ラクトアルブミン以外の乳清
たんぱく質を分解する酵素反応は、30〜60℃で30
分〜12時間であり、酵素失活を100℃以上で1秒間
以上の超高温殺菌(UHT)にて行うことが好ましい。
【0010】なお、限外濾過膜処理を行う膜材質につい
ては、無機材質である方が好ましい。
【0011】以下、本発明を詳述する。
【0012】本発明の原料である乳質ホエーとは、牛
乳、山羊乳、羊乳等の乳類からチーズ、酸カゼイン及び
レンネットカゼイン等を製造する際に副生されるもので
ある。これらホエーには、カードや脂肪が少量残存して
いることが多いので、クリームセパレーター或いはクラ
リファイヤー等で予めこれらを除去することが望まし
い。また、UF装置等を用いて予め乳清たんぱく質を濃
縮してもよい。更には、電気透析及び/又はイオン交換
樹脂を用いて予め脱塩してもよい。また更には、これら
ホエーおよび乳清たんぱく濃縮物を噴霧乾燥して得られ
た粉体を水に再溶解した還元ホエーを用いることもでき
る。
【0013】次に、乳質ホエーをCa含量が乳清たんぱ
く質あたり10〜250g/kgになるように調整し、
更にpHが7〜10になるように調整した後、たんぱく
分解酵素を添加して、α−ラクトアルブミン以外の乳清
たんぱく質を分解する。Caが10g/kgより少ない
とα−ラクトアルブミンも分解され選択的分解ができな
いこととなり、250g/kgを越えると酸素失活時に
Caとα−ラクトアルブミンが凝集沈澱することとな
る。好ましくは20〜100g/kgの範囲である。C
a含量の調整に用いる物質は塩化カルシウムなどの水溶
性の塩であればなんでもよく、またpH調整もかねて水
酸化カルシウムを用いることもできる。pH調整に用い
る物質は何でもよいが、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸カリウム等が例示できる。発明者ら
は、乳質ホエーにカルシウムを好ましくはたんぱく質あ
たり10〜250g/kg添加することで、カルシウム
と結合したα−ラクトアルブミンが前記の酵素に対し
て、分解されにくいことを見いだした。このような選択
分解性については、前出特開平2−265441号公報
によって示されているが、この方法はβ−ラクトグロブ
リンのみを選択的に分解する方法であって、α−ラクト
アルブミンとともに免疫グロブリンや血清アルブミンも
残存する。しかし発明者らの方法ではα−ラクトアルブ
ミン以外の乳清たんぱく質が分解されており、その生成
物が明らかに異なる。
【0014】このような選択分解性は、酵素反応をpH
が7〜10の範囲で行うことにより実現できるが、好ま
しくは温度、時間を30〜60℃、30分〜12時間と
穏和な条件にて行うことで、α−ラクトアルブミンのみ
が分解されずに70%以上残存する。pHが7より低い
と分解が進まないばかりでなくα−ラクトアルブミンも
分解されることとなり、10を越えると分解が短時間で
終了するために酵素失活終了までにα−ラクトアルブミ
ンも分解されることとなる。又、温度は30℃より低い
と分解が進まないこととなり、60℃を越えるとα−ラ
クトアルブミンも分解されることとなる。尚、時間は、
pH、温度条件により最適時間を決定すればよい従属変
数として扱うことができる。当然、短時間では分解が充
分でなく、長時間では分解が進みすぎα−ラクトアルブ
ミンも分解される場合がある。
【0015】酵素の添加量は20〜500U/gがよ
く、多すぎれば、α−ラクトアルブミンも分解を受け易
くなり、少なければ、他のタンパクの分解が促進されな
い。又、この酵素反応後の失活は、失活処理時にα−ラ
クトアルブミンが分解しないように、好ましくは超高温
短時間処理(UHT)(100〜120℃、1〜15
秒)の失活操作を行うとよい。
【0016】つぎにこの酵素分解して失活処理したホエ
ーから分解物を除去する手段として好適なのは、分画分
子量20,000〜150,000Daの限外濾過膜を
用いた濾過であり、生成した分解物であるペプチドを効
率よく除去することでα−ラクトアルブミンを選択的に
分離回収して濃縮することができる。生成したペプチド
は、分子量が1,000〜10,000Da程度の高分
子量であり、α−ラクトアルブミンの分子量(14,2
00程度)と近似したプロファイルであることから、限
外濾過膜処理に際しては、シャープな分画性を有してい
る無機材質の膜を用いることが好ましい。このような無
機材質の膜としては、アルミナ膜、チタニア膜およびジ
ルコニア膜等が例示できる。分画分子量が20,000
より小さいと、α−ラクトアルブミン以外のペプチドも
一部濃縮されてしまい、又150,000を越えればα
−ラクトアルブミンも相当量透過してしまう。
【0017】このようにして得られた濃縮液は、α−ラ
クトアルブミン以外の乳清たんぱく質がほとんど含まれ
ておらず、これまでにないα−ラクトアルブミン含有量
の高い組成物(固形分換算で40〜80重量%)であ
る。
【0018】濃縮液は、常法により顆粒状や粉末状とす
ることができ、必要により油脂、ビタミン類、ミラネル
類、呈味成分、色素、香料、糖類等を添加し、目的の用
途に応じた製品化も可能である。また分離除去したペプ
チドも特開平2−182155号公報等の公知技術によ
り回収可能であり、呈味性に優れているなど食品素材、
機能性素材、医薬品素材等のたんぱく質原料として供給
可能である。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
する。実施例1 チェダーチーズホエー(たんぱく質0.8重量%、Ca
0.01重量%、pH6.0)100kgをCaCl2
を用いてCa含量をたんぱく質あたり15g/kgに調
整し、つぎにNaOHを用いてpHを8.5に調整して
45℃に加温した後、パパインをたんぱく質あたり50
U/g添加して2時間反応後、125℃、2秒間の超高
温殺菌により酵素を失活した。このホエーを50℃に冷
却後分画分子量20,000Daの限外濾過膜(膜面積
4.0m2 、日本ガイシ社製CEFILT−UF)で平
均透過流束20l/m2 hrにより濃縮し、濃縮液10
kg、透過液90kgを得、ペプチドを濃縮液に分離除
去した。この濃縮液を噴霧乾燥して得られた粉末は、α
−ラクトアルブミンを65g/100g含んでいた。実施例2 乳酸カゼインホエー(たんぱく質0.7重量%、Ca
0.15重量%、pH4.6)100kgをCa(O
H)2 を用いてCa含量をたんぱく質あたり250g/
kgおよびpHを7.5に調整して35℃に加温した
後、トリプシンをたんぱく質あたり200U/g添加し
て10時間反応後、120℃、5秒間の超高温殺菌によ
り酵素を失活した。このホエーを50℃に冷却後分画分
子量100,000Daの限外濾過膜(膜面積3.0m
2 DDS社製GR40pp)を用いて平均流束25l/
2 hrで濃縮し、ダイアフィルトレーション(DF)
後、濃縮液10kg、透過液120kgを得、ペプチド
を濃縮液から分離除去した。この濃縮液を実施例1と同
様に噴霧乾燥して得られた粉末は、α−ラクトアルブミ
ンを75g/100g含んでいた。実施例3 レンネットカゼインホエー(たんぱく質0.8重量%、
Ca0.05重量%、pH6.2)100kgをCa
(OH)2 を用いてCa含量をたんぱく質あたり80g
/kgに調整し、さらに炭酸カリウムでpHを9.0に
調整して55℃に加温した後、プロテアーゼAをたんぱ
く質あたり25U/g添加して1時間反応後、105
℃、5秒間の超高温殺菌により酵素を失活した。このホ
エーを50℃に冷却後分画分子量55,000Daの限
外濾過膜(膜面積5.0m2 東陶機器社製TOTOセラ
ミック膜)を用いて平均流束35l/m2 hrで濃縮
し、DF後、濃縮液12.5kg、透過液100kgを
得、ペプチドを濃縮液から分離除去した。この濃縮液を
噴霧乾燥して得られた粉末は、α−ラクトアルブミンを
70g/100g含んでいた。実施例4 固形濃度が5%になるように溶解した乳清たんぱく濃縮
物(WPC、たんぱく質3.8%、Ca0.05%、p
H6.4)100kgをCaCl2 を用いてCa含量を
たんぱく質あたり20g/kgに調整し、さらに水酸化
カリウムでpHを8.0に調整して40℃に加温した
後、ブロメラインをたんぱく質あたり300U/g添加
して3時間反応後、115℃、2秒間の超高温殺菌によ
り酵素を失活した。このホエーを50℃に冷却後分画分
子量50,000Daの限外濾過膜(膜面積4.0m2
日本ガイシ社製CEFILT−UF)を用いて平均流束
30l/m2 hrで濃縮し、DF後、濃縮液20kg、
透過液100kgを得、ペプチドを濃縮液から分離除去
した。この濃縮液を噴霧乾燥して得られた粉末は、α−
ラクトアルブミンを45g/100g含んでいた。
【0020】
【発明の効果】このように本発明によれば、乳質ホエー
をある種のたんぱく分解酵素を用いて、α−ラクトアル
ブミン以外の乳清たんぱく質を分解した後、限外濾過膜
処理等に付することにより、これまでになくα−ラクト
アルブミン含有量の高い組成物を工業的規模で安価に、
且つ簡便に効率よく製造することができる。このように
して得られたα−ラクトアルブミン含有量の高い組成物
は食品素材や医薬品素材として利用することが可能であ
り、産業界にとって極めて有益である。
【0021】また、副生したペプチドも呈味性に優れて
いるなど食品素材、機能性素材、医薬品素材等のたんぱ
く質原料として利用できる。
フロントページの続き (72)発明者 松永 政也 埼玉県川越市新宿町5丁目11番3号 雪印 乳業(株)独身寮内 (72)発明者 中埜 拓 埼玉県川越市新宿町5丁目11番3号 雪印 乳業(株)独身寮内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳質ホエーに乳清たんぱく質あたりCa
    含量10〜250g/kgとなるようにCa塩を添加
    し、たんぱく分解酵素によりα−ラクトアルブミン以外
    の乳清たんぱく質が選択的に分解される条件下で酵素反
    応させ、分解物を除去して得られる、α−ラクトアルブ
    ミンを固形分換算で40〜80重量%含有するα−ラク
    トアルブミン含有組成物。
  2. 【請求項2】 乳質ホエーに乳清たんぱく質あたりCa
    含量10〜250g/kgとなるようにCa塩を添加
    し、pH7〜10でたんぱく分解酵素を作用させ選択的
    にα−ラクトアルブミン以外の乳清たんぱく質を分解
    後、酵素反応を停止し、α−ラクトアルブミンより低分
    子量の分解物を除去することによりα−ラクトアルブミ
    ン含有組成物を製造する方法。
  3. 【請求項3】 たんぱく分解酵素の反応を30〜60
    ℃、30分〜12時間で行う請求項2に記載のα−ラク
    トアルブミン含有組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 たんぱく分解酵素が、動物由来のトリプ
    シン、α−キモトリプシンまたは微生物由来で枯草菌、
    アスペルギルス属糸状菌、放線菌由来のたんぱく分解酵
    素または植物由来のブロメライン、パパインからなる群
    から選択された1種以上であり、その添加量がたんぱく
    質あたり20〜500U/gである請求項2に記載のα
    −ラクトアルブミン含有組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 酵素反応停止条件が100〜120℃、
    1〜15秒である請求項2に記載のα−ラクトアルブミ
    ン含有組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 分解物除去を分画分子量20,000〜
    150,000Daの限外濾過膜を用いて行う請求項2
    に記載のα−ラクトアルブミン含有組成物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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