JPH0526833U

JPH0526833U - 液体容器

Info

Publication number: JPH0526833U
Application number: JP8481391U
Authority: JP
Inventors: 徹男志水
Original assignee: 株式会社フタバ化学
Priority date: 1991-09-20
Filing date: 1991-09-20
Publication date: 1993-04-06

Abstract

(57)【要約】【目的】第一に高粘度の液体も素早く取り出すことが
でき、第二に手に石鹸等がついて滑り易くとも簡単確実
にキャップ５の着脱ができ、第三に容器本体３を自由な
デザインに形成できる液体容器１を提供する。【構成】液体容器１は、シャンプー等の液体を入れる
容器本体３と、該容器本体３の底部に開口し、外周に雄
ねじ９を有する液体注ぎ出し用の筒状口部４と、周面形
状を非真円形とした有底筒状であり前記筒状口部４の雄
ねじ９に螺合する雌ねじ１０を有するキャップ５と、該
キャップ５が嵌合し得る凹部１１を有しその凹部１１に
キャップ５を嵌合させて容器本体３を起立状態に保持す
る台座６とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シャンプーやリンス等の液体を入れる液体容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の液体容器は、シャンプー等の液体を入れる容器本体と、この容器本体の上部に設けた液体注ぎ出し用の筒状口部と、該筒状口部に螺合するキャップとを備えてなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の液体容器は、容器本体の筒状口部を上にして風呂場や洗面所等に置いておき、容器本体を逆さに傾けて下に溜まっている液体を筒状口部から出して使用するのが一般的である。従って、液体の粘度が高いと、筒状口部に到達するまでの時間が長く掛かってしまい、なかなか液体が出てこないという不具合があった。かかる不具合は、冬場の低温期において特に顕著に現れる。また、筒状口部にはキャップが嵌められているが、そのキャップの径が小さいため、手に石鹸等が付着していると滑って外し難い場合もある。また、筒状口部が容器本体の上部に突出していると非常に目立ち易く、液体容器のデザイン上邪魔な場合が多かった。例えば、子供向けのシャンプーでは、液体容器を動物型にする場合があるが、従来の液体容器では動物型にした容器本体の上部から筒状口部が突出するため、せっかくのデザインが台無しになってしまう。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解消するため本考案は、図１に示したように、シャンプー等の液体を入れる容器本体と、該容器本体の底部に開口し、外周に雄ねじを有する液体注ぎ出し用の筒状口部と、周面形状を非真円形とした有底筒状であり、前記筒状口部の雄ねじに螺合する雌ねじを有するキャップと、該キャップが嵌合し得る凹部を有し、その凹部にキャップを嵌合させて容器本体を起立状態に保持する台座と、を備える液体容器を提供するものである。

【０００５】

【作用】

筒状口部を下にした状態で容器本体が起立保持されているため、液体が常に筒状口部の中に溜まっている。従って、高粘度の液体でもすぐに出すことができる。また、台座の凹部にキャップが嵌合しているため、台座がスパナの役割を果たしてキャップの開閉が確実に行える。また、筒状口部が容器本体の下側に突出し、しかも台座の凹部に隠れて目立たないため、容器本体を自由な形状にデザインできる。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。図１〜図３に示したように、液体容器１は、シャンプーやリンス等の液体２を入れる容器本体３と、該容器本体３の下に突設した筒状口部４と、この筒状口部４に螺合するキャップ５と、容器本体３を安定的に起立保持する台座６とから構成される。

【０００７】容器本体３は合成樹脂の成形品であり、図１に示したようなハート型や、図４に示したようなゴルフボール型等、自由な形状にデザインされる。この容器本体３の底部に液体２を注ぎ出す筒状口部４が突設されている。この筒状口部４には、図３に示したように下端の開口部分に小さい注口７を設けた流量調節蓋８が嵌っている。また、筒状口部４には外周に雄ねじ９が形成されており、その雄ねじ９に周面形状を非真円形とした有底筒状のキャップ５が螺合している。該キャップ５は、図１に示したように平面視八角形である。なお、キャップ５の形状は、四角形、六角形、楕円形、或いは、真円の全周囲に等ピッチで凹溝を刻設する等、真円形以外の形状なら何でもよい。キャップ５の内周には前記筒状口部４の雄ねじ９に螺合する雌ねじ１０が形成されている。この雄ねじ９と雌ねじ１０は、多条ねじになっていて半回転程度でキャップ５の着脱が可能なように設定される。台座６は図１に示したように、逆さ皿形状の本体上面に平面視八角形状の凹部１１を形成したものである。該凹部１１は、前記キャップ５がぴったり嵌まる大きさである。

【０００８】本考案の液体容器１は以上のように構成されているため、台座６の凹部１１にキャップ５を嵌めると、図２，３に示したように容器本体３が起立状態に保持される。そして、容器本体３内の液体２を出す場合は、先ず、容器本体３を片手に持って台座６を回転させる。そうすると台座６と一体にキャップ５が回り、容器本体３の筒状口部４からキャップ５と台座６が一緒に外れる。この状態で容器本体３の胴部を指で押さえると、筒状口部４内に溜まっている液体２が流量調節蓋８の注口７から押し出される。なお、容器本体３内の液体は粘度が高く、しかも流量調節蓋８の注口７が小さいため、前記のように筒状口部４からキャップ５を外しても注口７から液だれしない。そして、所望量の液体２を出した後、容器本体３の筒状口部４をキャップ５に嵌めて台座６を軽く回転させると、容器本体３の筒状口部４にキャップ５が螺合して、図２，３のように容器本体３が起立する。なお、上記キャップ５の着脱は、台座６を片手で押さえながら容器本体３を回転させるようにしてもよい。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように本考案の液体容器は、筒状口部を下にした状態で容器本体が起立保持されているため、液体が常に筒状口部の中に溜まっている。従って、シャンプー等粘度の高い液体でもすぐに出すことができ、しかも、容器本体内の液体を残らず最後まで完全に使い切ることができる。また、台座の凹部にキャップが嵌合しているため、台座がスパナの役割を果たす。従って、手に石鹸等が付いていてもキャップの開閉が滑らず確実に行える。また、筒状口部が容器本体の下側に突出し、しかも台座の凹部に隠れて目立たないため、容器本体を自由な形状にデザインできる等、多くの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】液体容器の分解斜視図である。

【図２】液体容器の斜視図である。

【図３】液体容器の縦断面図である。

【図４】他の実施例を示す液体容器の斜視図である。

【符号の説明】

１液体容器２液体３容器本体４筒状口部５キャップ６台座９雄ねじ１０雌ねじ１１凹部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シャンプー等の液体を入れる容器本体
と、該容器本体の底部に開口し、外周に雄ねじを有する液体
注ぎ出し用の筒状口部と、周面形状を非真円形とした有底筒状であり、前記筒状口
部の雄ねじに螺合する雌ねじを有するキャップと、該キャップが嵌合し得る凹部を有し、その凹部にキャッ
プを嵌合させて容器本体を起立状態に保持する台座と、を備えることを特徴とする液体容器。