JPH05267969A - 圧電振動部品の製造方法 - Google Patents

圧電振動部品の製造方法

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JPH05267969A
JPH05267969A JP6536992A JP6536992A JPH05267969A JP H05267969 A JPH05267969 A JP H05267969A JP 6536992 A JP6536992 A JP 6536992A JP 6536992 A JP6536992 A JP 6536992A JP H05267969 A JPH05267969 A JP H05267969A
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JP
Japan
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sheet
piezoelectric
vibrating
printed
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JP6536992A
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Jun Sato
純 佐藤
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化が図れ、しかも製造が容易で、安定し
た特性を発揮し得る圧電品の製造方法を提供する。 【構成】 本部品は、振動板の振動部分の両側に、中空
部が形成されるように絶縁部材により覆ったものであ
る。圧電材料をペースト化し(a)、シートを成形し
(b)、パンチングにより焼成前の圧電セラミックスシ
ートを得る(c)。工程cで得られたシートを所定枚数
積層して一対の絶縁部材用の積層体を得る(d)。工程
cで得られたシートの表面に電極を印刷し(e)、その
上にカーボンペースト(加熱除去可能膜)を印刷する
(f)。そのシートの裏面に電極を印刷し(g)、その
上にカーボンペーストを印刷する(h)。工程dで得ら
れた一対の積層体を、工程hで得られた振動板用シート
の上下面にそれぞれ積層する(i)。加熱プレス後
(j)、焼成してカーボンペーストを焼き飛ばして中空
部を形成する(k)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン,ラジ
オ,センサー等に用いられる圧電セラミックスを応用し
た圧電フィルターや振動センサーに適用される圧電振動
部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧電振動部品の一例を図
8に示す。
【0003】同図に示す圧電振動部品10は、両面に電
極が形成された圧電セラミック素体11を振動板として
外部から入力される電圧のある周波数に共振させること
で、特定の周波数を選択する圧電フィルターであるが、
圧電セラミック素体11を振動させるために必ず中空部
(空隙部)が必要となる。
【0004】特に、リードタイプの部品では、圧電セラ
ミック素体を樹脂ケースに封じ込めたタイプや一般的な
樹脂をコーティングしたディップアキシャルタイプで
は、その中空部をいかに形成するかは、部品全体の大き
さを決める一要因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の圧
電振動部品は、エレクトロニクスのマイクロ化に伴う軽
薄短小のチップ化が困難であり、また、チップ化を実現
しても、製造が容易でないか、又は中空部の形成が不安
定であるために特性のばらつきが生ずるという問題があ
った。
【0006】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、小型化が図れ、しかも製造が容易で、
安定した特性を発揮し得る圧電振動部品の製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、圧電セラミック素体の両面に電極が形成さ
れた振動板を有し、この振動板の振動部分の両側に中空
部が形成されるように絶縁部材により覆った圧電振動部
品の製造方法において、前記振動板の振動部分の両面に
加熱除去可能膜を形成し、その上から焼成前の圧電セラ
ミックスシートをそれぞれ所定枚数積層し、焼成により
前記加熱除去可能膜を除去して前記中空部及び絶縁部材
を形成することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】このように構成された本発明によれば、絶縁部
材を圧電セラミックスシートを積層して振動板と一体化
形成しているので、小型化が図れる。また、焼成により
加熱除去可能膜を除去して中空部及び絶縁部材を容易に
形成できるので、製造が容易となる。また、加熱除去可
能膜の膜厚を制御することにより、振動板の振動部分が
振動するための中空部は、所望の一定した空間となるの
で、特性のばらつきが少なくなり、安定した特性が得ら
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0010】図7は本発明の一実施例の製造方法により
製造される圧電振動部品1の一例を示す断面図である。
【0011】本部品1は、振動板2の振動部分2aの両
側に、中空部3が形成されるように絶縁部材4により覆
って全体としてチップ型とし、その絶縁部材4の両端部
にそれぞれ外部電極5を被着形成したものである。
【0012】前記振動板2は、圧電セラミック素体20
の両面に電極21を形成したものである。
【0013】次に、本発明の圧電振動部品の製造方法の
一実施例を、図1の工程図に従い、図2乃至図6をも参
照して説明する。
【0014】まず、所定量の圧電材料(PbTiO3
PbZrO3 系)をペースト化する(工程a)。この工
程aでペースト化した材料をフィルム(ルミラー)上に
シート状に塗布し、それを乾燥して厚さ10乃至50μ
mのシートを成形する(工程b)。なお、シート成形法
は、押出し法,ドクターブレード法,多段ロール法等ど
の方法でもよい。そして、前記工程bで成形したシート
をフィルムから剥し、パンチングにより図2に示す矩形
状を有する焼成前の圧電セラミックスシート20′を得
る(工程c)。
【0015】ここで、前記工程cで得られたシート2
0′を上下層用、すなわち絶縁部材4用とする場合は
(Yes)、工程cで得られたシート20′を所定枚数
積層して一対の上下層用の積層体4′(図5参照)を製
造する(工程d)。
【0016】次の工程e乃至hを図3及び図4を参照し
て説明する。図3は次の工程e乃至hにより得られる振
動板用シート2′を示す斜視図、図4は図3に示すシー
ト′における振動部分2aの要部断面図である。
【0017】前記工程cで得られたシート20′を上下
層用としない場合、すなわち圧電セラミック素体20用
とする場合は(No)、図3,図4に示すように、その
シート20′の表面の所定の複数箇所に例えば焼成温度
に合わせた銀・パラジウムペーストの電極21を印刷す
る(工程e)。電極21は、円形部分21aと矩形部分
21bとからなり、円形部分21aが印刷された圧電セ
ラミックスシート20′の部分が振動板2における振動
部分2aに相当する。また、各電極21は、例えば、
縦,横にそれぞれ一定の間隔を設け、矩形部分21bの
向きを一方向Aに揃えて印刷する。
【0018】次に、図3,図4に示すように、前記工程
eでシート20′の表面に印刷された電極21の円形部
分21aを覆うように、上から加熱除去可能膜としての
カーボンペースト22を印刷する(工程f)。なお、加
熱除去可能膜は、カーボンペースト22に限定されず、
高分子からなる一種又は二種以上のペーストでもよい。
【0019】そして、シート20′の裏面の複数箇所に
工程eと同様にして電極21を印刷する(工程g)。こ
の場合、電極21は、工程eで表面に印刷した位置に対
応する裏面の位置に印刷する。また、矩形部分21bの
向きは工程eとは逆方向Bに揃えて印刷する。
【0020】前記工程fと同様にして、前記工程gでシ
ート20′の裏面に印刷された電極21の円形部分21
aを覆うように、上からカーボンペースト22を印刷す
る(工程h)。このようにして振動部分2aが多数形成
された振動板用シート2′が得られる。
【0021】次に、工程dで得られた一対の積層体4′
を、図5に示すように、前記工程hで得られた振動板用
シート2′の上下面にそれぞれ積層する(工程i)。
【0022】この工程iで積層されたものを、図6に示
すように、加熱プレスして矩形状を有する積層体1′を
得る(工程j)。
【0023】そして、工程jで得られた積層体1′を所
定寸法に切断して板状のチップ部品を得る(工程k)。
【0024】次に、脱バインターによりカーボンペース
ト22を焼き飛ばして中空部3を形成する(工程l)。
【0025】次に、工程lで得られたチップ部品を焼成
し(工程m)、そのチップ部品の外側に、図7に示すよ
うに、外部電極5を被着形成し、電極21の矩形部分2
1bと接続させる。このようにして図7に示す圧電振動
部品1が製造される。
【0026】このような上記実施例によれば、振動板2
の圧電セラミック素体20及び絶縁部材4を圧電セラミ
ックスシート20′を積層して一体化形成しているの
で、小型化が図れる。
【0027】また、焼成により加熱除去可能膜であるカ
ーボンペースト22を除去して中空部3及び絶縁部材4
を容易に形成できるので、当該圧電振動部品1を容易に
製造できる。
【0028】また、カーボンペースト22の膜厚を制御
することにより、振動板2の振動部分2aが振動するた
めの中空部3は、所望の一定した空間となるので、特性
のばらつきが少なくなり、安定した特性が得られる。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施できる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、絶縁部材
を圧電セラミックスシートを積層して振動板と一体化形
成し、焼成により加熱除去可能膜を除去して中空部及び
絶縁部材を容易に形成でき、また、加熱除去可能膜の膜
厚を制御することにより、中空部は所望の一定した空間
となるので、小型化が図れ、しかも製造が容易で、安定
した特性を発揮し得る圧電振動部品の製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電振動部品の製造方法の一実施例を
示す工程図である。
【図2】本実施例の工程を説明するための斜視図であ
る。
【図3】本実施例の工程を説明するための斜視図であ
る。
【図4】本実施例の工程を説明するための要部断面図で
ある。
【図5】本実施例の工程を説明するための斜視図であ
る。
【図6】本実施例の工程を説明するための斜視図であ
る。
【図7】本発明の一実施例の製造方法により製造される
圧電振動部品の一例を示す断面図である。
【図8】従来の圧電振動部品の斜視図である。
【符号の説明】
1 圧電振動部品 2 振動板 2a 振動部分 3 中空部 4 絶縁部材 20 圧電セラミック素体 20′ 圧電セラミックスシート 21 電極 22 カーボンペースト(加熱除去可能膜)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電セラミック素体の両面に電極が形成
    された振動板を有し、この振動板の振動部分の両側に中
    空部が形成されるように絶縁部材により覆った圧電振動
    部品の製造方法において、前記振動板の振動部分の両面
    に加熱除去可能膜を形成し、その上から焼成前の圧電セ
    ラミックスシートをそれぞれ所定枚数積層し、焼成によ
    り前記加熱除去可能膜を除去して前記中空部及び絶縁部
    材を形成することを特徴とする圧電振動部品の製造方
    法。
JP6536992A 1992-03-23 1992-03-23 圧電振動部品の製造方法 Withdrawn JPH05267969A (ja)

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Effective date: 19990608