JPH0526643Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、片口金ランプを器具本体に対して略
水平状態に配置してなる照明器具に関する。

（従来の技術） 片口金ランプを使用する照明器具では、器具本
体の内側あるいは反射体の内側等にソケツトを固
定し、このソケツトに片口金ランプの一端の口金
部を接続することにより、その片口金ランプを器
具本体に対して略水平状態に配置したものがあ
る。

このような照明器具において、ランプ交換を行
なうためにソケツトに対して片口金ランプを着脱
する際、ソケツトが器具本体側に固定されている
ので、片口金ランプを略水平状態に保つたままそ
のソケツトに対して着脱操作しなければならない
が、例えば片口金ランプを手で持つ位置や、器具
本体の下側から片口金ランプの交換操作を行なう
ために、片口金ランプの先端側のランプ管部が水
平方向に対して下がつた状態になりやすく、この
片口金ランプの傾斜状態で無理にソケツトに対し
て着脱すると、片口金ランプの接続部やソケツト
に破損を生じることがある。

これは、特に、片口金ランプの先端側のランプ
管部をホルダに嵌合して器具本体に支持するよう
な形式の場合に、ソケツトまたはホルダの一方か
ら先に片口金ランプの口金部またはランプ管部を
外すことになるため、片口金ランプが傾斜状態で
ソケツトに対して着脱操作されやすい。

そこで、例えば実開昭60−121214号公報または
実開昭62−17021号公報に記載されているように、
ソケツトを取付金具によつて水平状態から所定角
度だけ下方へ揺動自在に軸支し、この取付金具を
介してソケツトを器具本体側に取り付けるように
した構造がある。

しかし、取付金具は揺動構造、ソケツトの略水
平状態（使用状態）での支持構造、下方への揺動
角度を規制する構造等が必要となるため、取付金
具の構造が複雑になり、組立作業が繁雑になる問
題がある。

（考案が解決しようとする問題点） 上述のように、ソケツトが器具本体側に固定さ
れていたのでは、片口金ランプを着脱する際に無
理な力が加わりやすく、また、ソケツトが揺動自
在に軸支されても、構造が複雑で組立作業性が繁
雑になる問題がある。

本考案は、上述のような問題点に鑑みなされた
もので、片口金ランプの傾斜状態での着脱に耐え
うるようにソケツトを支持するとともに、その支
持構造が簡単で組立作業性がよい照明器具を提供
することを目的とするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案は、器具本体にソケツト取付具を介して
ソケツトを取り付け、このソケツトに片口金ラン
プの一端の口金部を接続して器具本体に対し略水
平取付姿勢に配置してなる照明器具であつて、前
記ソケツト取付具は、前記器具本体に取り付ける
固定板部と、前記ソケツトを取り付ける取付板部
と、固定板部と取付板部との一端間を連結し前記
片口金ランプの他端のランプ管部側とは反対方向
に略Ｕ字状に突出する彎曲板部とを一体形成し、
片口金ランプの略水平取付姿勢に対して少なくと
も片口金ランプのランプ管部側が上下方向に傾斜
する力に耐えうるばね性を有するものである。

（作用） 本考案では、片口金ランプの着脱時に、片口金
ランプのランプ管部側が上下方向に傾斜する力が
加わつても、それに応じてソケツトを支持するば
ね性を有したソケツト取付具が弾性変形し、すな
わち、片口金ランプのランプ管部側とは反対方向
に略Ｕ字状に突出する彎曲板部が弾性変形して、
この彎曲板部を支点として片口金ランプの傾斜を
許容し、片口金ランプやソケツトに無理な力が加
わるのが防止される。

（実施例） 以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照し
て説明する。

第３図および第４図において、１は器具本体
で、上板２と四方側面を構成する側板３とから下
面に開口部４を有する四角形箱枠状に形成され、
そして、天井板５の埋込開口６を通じて天井面に
埋め込まれ、下縁部の外方へ折曲された折曲縁部
７が埋込開口６の下面縁部に接合し、天井板５の
上方の天井構造物等から下ろされた図示しないボ
ルトに器具本体１の上板２を介して図示しないナ
ツトを螺着することで固定している。

前記器具本体１の内部には反射体８が配設さ
れ、この反射体８は、上板９と、この上板９の一
方の対向縁部から斜め下方へ向けて折曲された側
板１０とからなり、第４図のように、他方の対向
縁部は器具本体１の内側間寸法に近い寸法に構成
され、その各縁部にはソケツト取付用の切欠部１
１が対象位置にそれぞれ設けられ、そして、その
各縁部が器具本体１の一方の対向する側板３の内
側面に固定された略Ｌ字状の取付金具１２の下面
に取付ねじ１３によつて締付け固定している。

前記反射体８の下面には２個の片口金ランプ１
４が配置され、この片口金ランプ１４は、第１図
および第２図にも示すように、一端に口金部１５
を有し、この口金部１５から略Ｕ字状の２つのラ
ンプ管部１６が平行に並んで突出している。この
片口金ランプ１４の口金部１５には、上面１７に
略Ｔ字状の接続凹部１８が設けられ、この接続凹
部１８は、口金部１５の端面１９に連通開口する
すとともに、ランプ管部１６側の溝両側にガイド
溝２０が設けられ、底面から複数のランプピン２
１が突出され、また、第２図のように、端面１９
の接続凹部１８の下側に保持溝２２が設けられて
いる。

また、この片口金ランプ１４が接続されるソケ
ツト２３は、接続凹部１８と嵌合可能とする略Ｔ
字状の外形状に形成されたランプ接続部２４を有
し、このランプ接続部２４には、ガイド溝２０と
嵌合するガイド凸部２５が設けられ、各ランプピ
ン２１が挿入される複数のピン挿入孔２６が設け
られ、この各ピン挿入孔２６の内部にランプピン
２１と電気的に接触する筒状の端子２７が配設さ
れている。また、ランプ接続部２４の両側上部に
取付孔２８を有する取付片部２９が設けられ、端
部に片口金ランプ１４の端面１９と接合するガイ
ド壁部３０が設けられ、このガイド壁部３０の中
央部に別体に設けられたストツパ３１が配設され
ている。このストツパ３１は、ランプ接続部２４
側の端部を支点として揺動可能に設けられ、前記
口金部１５の保持溝２２に係着する突起３２が設
けられているとともに、揺動操作するための解除
操作部３３がガイド壁部３０から斜め下方へ向け
て突出している。

また、ソケツト２３はソケツト取付具３４を介
して器具本体１側に取り付けられる。このソケツ
ト取付具３４は、ばね性を有する部材からなり、
中央部に取付孔３５を有する固定板部３６と、こ
の固定板部３６の一端から略Ｌ字状に折曲された
支持板部３７と、この支持板部３７の両端部から
片口金ランプ１４のランプ管部１６側とは反対方
向に略Ｕ字状に突出する形状に折曲された一対の
彎曲板部３８と、この両彎曲板部３８の先端から
固定板部３６の下方に略平行に対向し一対の取付
孔３９を有する取付板部４０とから一体に形成さ
れている。そして、前記反射体８の切欠部１１を
通じて臨む前記取付金具１２の下面に略Ｌ字状に
対向して切起された支持片４１間に固定板部３６
が嵌入されて支持されるとともに、取付金具１２
の取付孔４２および固定板部３６の取付孔３５に
図示しないねじが螺着されて一体的に固定され、
また、取付板部４０の下面に前記ソケツト２３の
上面が接合され、このソケツト２３の取付孔２８
を通じて取付板部４０の取付孔３９にねじ４３を
螺着することにより、ソケツト２３がソケツト取
付具３４に固定される。

そして、第３図および第４図のように、ソケツ
ト３４に口金部１５を接続するとともに、反射体
８の下面に取り付けられたホルダ４４にランプ管
部１６の中間部を嵌合することにより、各片口金
ランプ１４のランプ管部１６を平行にかつ口金部
１５の向きを反対にして取り付けている。

前記器具本位体１の開口部４の内側にはルーバ
４５が配設され、このルーバ４５は、上端部が前
記反射体８の側板１０の内側間に進入可能とする
四角形枠状に組合わされたルーバ枠４６と、この
ルーバ枠４６の内側間に略十字状に組合わせてな
るルーバ体４７とからなり、そして、ルーバ枠４
６の下縁部に外方へ向かつて折曲された折曲部４
８が器具本体１の下面に取り付けられる枠体４９
上に載つて支持されている。

前記枠体４９は、器具本体１の下端形状と同じ
四角形枠状に設けられ、外側に器具本体１の折曲
縁部７を隠蔽して天井板５に接合する覆い部５０
が設けられ、内側に前記ルーバ４５の折曲部４８
が嵌合して載るルーバ嵌合部５１が設けられ、そ
して、第３図のように、ルーバ嵌合部５１の上端
に連結されたＶばね５２を介して器具本体１の内
側面に取り付けられた止め金具５３に連結され、
器具本体１に対してルーバ４５を載せた状態で昇
降可能になつている。

なお、器具本体１の上板２の下面には安定器５
４や点灯管５５等が取り付けられている。

次に、本実施例の作用を説明する。

片口金ランプ１４を器具本体１に取り付けるに
は、片口金ランプ１４の口金部１５をソケツト２
３に接続するとともに、ランプ管部１６の中間部
をホルダ４４に嵌合することにより、反射体８の
下面に略水平状態に配置できる。

この片口金ランプ１４の口金部１５をソケツト
２３に接続するには、口金部１５の端面１９をソ
ケツト２３のガイド壁部３０に当て、口金部１５
のソケツト接続凹部１８をソケツト２３のランプ
接続部２４に合わせて上方へ押込み嵌合すること
により、各ランプピン２１がソケツト２３のピン
挿入孔２６に進入して各端子２７に電気的に接触
するとともに、ストツパ３１の突起３２が口金部
１５の端面１９の保持溝２２に係着してこの口金
部１５をソケツト２３に接続した状態で保持す
る。

このとき、口金部１５をソケツト２３に接続す
る片口金ランプ１４の姿勢が水平でなく多少傾斜
していても、それに応じてソケツト２３を支持す
るソケツト取付具３４が弾性変形するため、片口
金ランプ１４やソケツト２３に無理な力はかから
ず損傷を防止でき、また、この口金部１５の接続
時に、ソケツト２３がソケツト取付具３４の弾性
変形により多少逃げるが、このソケツト取付具３
４は弾性変形が大きくなるほどばね力が強くなつ
て弾性変形が規制されるため、そのソケツト２３
に対して口金部１５を確実かつ容易に接続でき
る。

一方、片口金ランプ１４を器具本体１から取外
すには、ストツパ３１の解除操作部３３を片口金
ランプ１４から離反する方向へ押圧操作してスト
ツパ３１の突起３２を口金部１５の保持溝２２か
ら外し、片口金ランプ１４を引下げることによ
り、ソケツト２３のランプ接続部２４から口金部
１５のソケツト接続凹部１８が外れる。

このとき、口金部１５をソケツト２３から外す
前にランプ管部１６をホルダ４４から先に外した
場合や、さらにはストツパ３１を解除しないで片
口金ランプ１４を外そうとした場合等には、第２
図の２点鎖線のように、片口金ランプ１４の姿勢
がランプ管部１６の先端側が下がつて傾斜する
が、それに応じてソケツト２３を支持するソケツ
ト取付具３４が弾性変形するため、片口金ランプ
１４やソケツト２３に無理な力が加わるのを防止
でき、この傾斜姿勢のまま口金部１５をソケツト
２３から引抜いても、片口金ランプ１４やソケツ
ト２３に損傷を与えることなく外すことができ
る。

また、ランプ管部１６をホルダ４４に嵌合した
まま口金部１５をソケツト２３から外して前記と
は逆に口金部１５側が下がつて傾斜したり、片口
金ランプ１４の左右部分の引下げ幅が異なつて左
右いずれかに傾斜しても、それに応じてソケツト
取付具３４が弾性変形するため、片口金ランプ１
４およびソケツト２３に無理な力が加わるのを防
止できる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、片口金ランプの着脱時に、片
口金ランプのランプ管部側が上下方向に傾斜する
力が加わつても、それに応じてソケツトを支持す
るばね性を有するソケツト取付具が弾性変形し、
すなわち、片口金ランプのランプ管部側とは反対
方向に略Ｕ字状に突出する彎曲板部が弾性変形し
て、この彎曲板部を支点として片口金ランプの傾
斜が許容されるため、片口金ランプやソケツトに
無理な力が加わつて損傷するのを防止でき、構造
が簡単で組立性もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の照明器具の一実施例を示す一
部の斜視図、第２図はその一部を切り欠いた側面
図、第３図および第４図はそれぞれ照明器具の断
面図である。 １……器具本体、１４……片口金ランプ、１５
……口金部、１６……ランプ管部、２３……ソケ
ツト、３４……ソケツト取付具、３６……固定板
部、３８……彎曲板部、４０……取付板部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 器具本体にソケツト取付具を介してソケツトを
   取り付け、このソケツトに片口金ランプの一端の
   口金部を接続して器具本体に対し略水平取付姿勢
   に配置してなる照明器具であつて、 前記ソケツト取付具は、前記器具本体に取り付
   ける固定板部と、前記ソケツトを取り付ける取付
   板部と、固定板部と取付板部との一端間を連結し
   前記片口金ランプの他端のランプ管部側とは反対
   方向に略Ｕ字状に突出する彎曲板部とを一体形成
   し、片口金ランプの略水平取付姿勢に対して少な
   くとも片口金ランプのランプ管部側が上下方向に
   傾斜する力に耐えうるばね性を有する ことを特徴とする照明器具。