JPH0526594B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、分岐管特に母管に対して傾斜してい
る分岐管の溶接方法に関するものである。

［従来の技術］ 母管に分岐管を溶接する場合、第２図、第３図
に示す如く隅肉溶接をしている。

従来の母管１と分岐管２との溶接前組付状態は
第４図、第５図に示す如くであり、母管１と分岐
管２と接合線を隅肉溶接するが、母管１と分岐管
２の肉厚の為裏波は出ることはなかつた。

［考案が解決しようとする問題点］ 本発明は上記実情に鑑み分岐管の隅肉溶接に於
いても良好な裏波溶接を可能とし、溶接品質、信
頼性を向上させようとするものである。

［問題点を解決する為の手段］ 本発明は、分岐管が母管に対して傾斜している
とともに母管、分岐管の少なくとも１方に内面開
先を形成したものである。

［作 用］ 母管、分岐管の少なくとも１方の内面開先とし
てあるので、母管と分岐管の接合部の肉厚が薄く
なり、被層の隅肉溶接で裏波ビードが形成され
る。

［実施例］ 以下図面を参照しつつ本発明の実施例を説明す
る。

第１図に示す如く、母管１の継手部の内面側を
角度αの開先形状とし、分岐管２についても内面
側を角度γの開先形状とする。

上記の様に母管１、分岐管２の内面側に開先を
施しているので、継手部を溶接すると、全周にわ
たり容易に溶融金属が内面側に溶けでて裏波ビー
ド３を形成する。而して、更に肉盛溶接を行え
ば、良好な溶接を行える。

尚、前記した開先角度α、γは大きいほうが安
定な裏波溶接（裏波ビードの形成）が可能とな
る。

又、上記実施例では、母管１、分岐管２とも開
先を形成したがいずれか１方のみであつてもよい
ことは勿論である。

［発明の効果］ 分岐管の隅肉溶接に於いても裏波溶接が可能と
なり、分岐管継手部の信頼性を向上せしめること
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の説明図、第２図は分
岐管継手部の側面図、第３図は同前平面図、第４
図、第５図はそれぞれ従来の母管、分岐管の組付
状態を示す説明図である。 １は母管、２は分岐管、３は裏波ビードを示
す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 分岐管が母管に対して傾斜しているとともに
   母管、分岐管の少なくとも１方に内面開先を形成
   したことを特徴とする分岐管の溶接方法。