JPH0526593B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は一般的にはパイプ内部溶接装置に関
し、特に、制御装置と共に溶接部の内部で作動
し、一体に溶接されるパイプの外部から全体が制
御されるハブ装置に関する。

［従来の技術およびその課題］ パイプ当接部の内部を溶接することは従来から
問題であつた。この問題を解決するため、多くの
装置が考えられてきたが、満足なものはない。結
合部から逸れることなく、この結合部に沿つて溶
接ビードを制御することは困難な場合がある。人
手で制御する装置の場合は作業員がパイプ内に入
つて操作するもので、パイプ内の環境が快適なも
のでなくまた危険であること、および、溶接時に
ガス、高温の金属粒等が撒きちらされてパイプ内
の作業員に望ましいものでないことの理由から満
足すべきものではない。パイプがあまり大きなも
のではないと、このパイプ内には作業員の充分な
スペースもない。

本発明は上述に鑑みてなされたもので、互いに
当接したパイプ端部間の当接部に正確に沿つて充
分な溶接深さで強固にかつ均一に、この溶接部の
内部に最終的に大きな問題を生じさせることのな
い、パイプ間の信頼性のある溶接部を形成する自
動内部溶接装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段、作用及び効果］ 本発明による溶接装置は、パイプの内部を溶接
する溶接装置であつて、中央軸と、この中央軸が
貫通する中央通路とこの中央通路を囲む壁部とを
有しかつ中央軸の別個の通路を囲んで配置された
非回転の第１ハブおよび第２ハブとを備え、この
第１ハブが端部から端部までその壁部を長手方向
に沿つて中央通路とほぼ平行に延びる少なくとも
１の長手方向通路を半径方向外方に有し、更に、
前記第１ハブと第２ハブとの間で中央軸上に回転
可能に装着された横方向に延びる回転板と、この
回転板を中央軸の回りに回転させる回転装置と、
この回転板に装架されて回転噺と共に中央軸の回
りを回転可能な少なくとも１の溶接ヘツドと、前
記長手方向通路を通つて溶接ヘツドまで延びてこ
の溶接ヘツドの作動を維持する作動維持装置とを
備え、互いに当接した２つのパイプ端部間の当接
部に沿つて前記溶接ヘツドが移動し、これらのパ
イプの端部を内側から一体的に溶接することを特
徴とする。

この溶接装置によると、第１ハブと第２ハブと
が中央軸を囲み、これらの第１、第２ハブ間に装
着されて中央軸の回りを回転する回転板に少なく
とも１の溶接ヘツドが装着される。第１ハブの長
手方向通路内には溶接ヘツドの作動を維持する作
動維持装置が配置され、この作動維持装置により
溶接ワイヤあるいはガス等を簡単かつ直接的な方
法で供給され、溶接中に故障する虞がない。これ
らの溶接ワイヤあるいはガス管路等は、非回転の
第１ハブ内に形成された長手方向通路内を通るこ
とにより、溶接装置を溶接部までパイプ内を長手
方向に沿つて移動する際に、物理的な損傷を受け
るのが防止される。この長手方向通路は第１ハブ
の端部から端部まで延び、したがつて溶接ヘツド
とこれに近接する第１ハブの端部との間の距離が
短くなり、回転板により溶接ヘツドを回転あるい
は揺動させるときに溶接ワイヤあるいはガス管路
等が絡まる虞がなく、また、過度の応力による故
障の虞もない。

したがつて、本発明の溶接装置は極めてコンパ
クトかつ軽量に形成された簡便に使用でき、作動
信頼性が高く、互いに当接したパイプ端部間の当
接部に沿つて信頼性の高い溶接部をパイプの内側
から確実に形成することができる。

本発明の好ましい実施例では、パイプクランプ
装置が設けられ、したがつて、パイプの外部から
制御してこのパイプの溶接結合部の内部を溶接す
ることができる。

この溶接装置は大量の溶接ワイヤを備え、溶接
ワイヤを頻繁に補給することがないようにするこ
とが好ましい。

更に本発明の好ましい実施例では、溶接ヘツド
を複数個備え、これ等の溶接ヘツドを同期させて
使用し、パイプ周部の湾曲に沿つて任意の順番で
溶接することができ、これにより、溶接時の熱に
よる変形を防止することができる。また、溶接チ
ツプを結合部の横方向に揺動可能とし、溶接ビー
ドでこの結合部をより好適に連結することもでき
る。

これにより、溶接ビードが均一に形成され、グ
ラインド及び仕上げ加工する必要がない。

本発明の他の特徴および利点は図面を参照する
実施例に関する以下の詳細な説明より明らかとな
る。

［実施例］ 第１図は本発明の実施例による溶接装置の一部
を示すもので、中央軸１０は両端に円筒状の縮径
部１１，１１ａと、この縮径部に隣接した拡径部
１２，１２ａと、更に拡大した拡径部１３，１３
ａとを有する。僅かに縮径した縮径部１４，１４
ａが拡径部１３，１５、および１３ａ，１５ａの
間に配設されており、これ等の拡径部１３，１５
および１３ａ，１５ａは同一の径となつている。
各軸の拡径部１５，１５ａの内端に隣接して溝１
６が設けられている。中央の軸受部１７のは拡径
されており、この一端に隣接して環状のフランジ
１８が設けられている。第１ハブである環状のハ
ブ体部２０は第１図に示すように軸１０の右端部
を囲つている。ハブ体部２０は厚肉に形成されて
この厚肉部を貫通する４本の長手方向の通路２１
を有し、これ等各通路は第３図および第５図に示
すように互いに90゜離隔している。このハブ体部
２０は軸１０上でキー２２により回転不能に固定
され、非回転とされている。ハブ体部２０はその
内端部に半径方向外方に延びる環状フランジ２５
を有し、このフランジ２５の内端には段部が形成
されていてリング２６を収容し、このリング２６
は周方向に離隔した複数個のねじ２７でフランジ
２５に固定されている。リング２６はこのリング
を半径方向に貫通し互いに周方向に離隔する通路
２８を複数個有する。この各通路２８には、クラ
ンプシユーピン２９が摺動可能に配設されてい
る。各クランプシユーピン２９には内端部にスロ
ツト３０を形成してあり、このスロツト３０にト
グルバー３１がピン３２で枢着されている。円筒
状の支持体部３４はリング状に形成されて摺動部
材３５の回りに配置されており、この摺動部材３
５は内部に軸受スリーブ３６を備えている。軸受
スリーブ３６はハブ体部２０の外側を摺動する。
各トグルバー３１はリング３７に凹設したスロツ
ト内にピン３８で枢着されている。環状のピスト
ン４０は摺動部材３５の外端部に、複数個の互い
に周方向に離隔したねじ４１で固定され、シール
部材４０ａ−４０ｄで密封されている。ピストン
４０は断面Ｌ字状に形成されたリング状の円筒形
ハウジング４３内に配置されており、このピスト
ン４０の内面は４４において体部２０の回りに密
封されて、支持体部にはシール４５で密封されて
いる。円筒状ハウジング４３の端部は周方向に離
隔した複数個のねじ４６で支持体部３４に結合さ
れている。ポート４７は取付け部材４８ａで導管
４８に結合され、ピストン４０の左側に液体ある
いはガス等の流体を導入しかつ排出し、また、取
付け部材５０ａで導管５０に結合されたポート４
９はピストン４０の右側に流体を導入しかつ排出
する。

導管４８，５０は適当な圧力流体源に結合され
ており、この圧力流体は周知の方法でピストン４
０のいずれかの側に導入されてこのピストンを任
意の方向に移動する。ピストン４０が移動する
と、摺動部材はリング３７内を体部２０に沿つて
移動し、クランプシユーピン２９に結合されたト
グルバー３１を移動し、このクランプシユーピン
２９をピストンの移動に対応した内方あるいは外
方に移動させる。明らかなように、溶接装置はパ
イプ内部クランプ装置を備えており、このクラン
プ装置はパイプ内に設置され、伸長されるとパイ
プ内部を押え付けて、パイプ端部を円形とする。
クランプ装置を形成するクランプ組立体６０，６
１は各パイプ端部を一体に溶接される所定の位置
に保持する。符号６０は第１図に示すように右側
のクランプ組立体の全体を示し、また、本実施例
の溶接装置の左側にこれと同一で対称的な鏡像関
係のクランプ組立体６１が設けてあり、このクラ
ンプ組立体は図には完全には示されておらず、こ
のいくつかの部材はクランプ組立体６０のものと
同一の参照符号で示されている。

その内側でリング状の軸受６４に装着された回
転ハブ６３は、中央軸１０の軸受部１７の回りに
配置される。回転板６５あるいはデイスクは回転
ハブ６３の回りに、周方向に離隔した複数個のね
じ６６で結合されている。内歯を有するリングギ
ア６７は周方向に離隔した複数個のねじ６８で回
転ハブ６３の回りに結合されている。クランプ組
立体６１の円形板２６ａは回転板６５に対して図
示のように小さな間〓を介して配置されている。
スペーサリング６９はハブ体部２０と回転ハブ６
３との間に配置されてシール６９ａで密封されて
いる。

リングギヤ６７は円形ギヤ７０で回転駆動され
る。ギヤ７０は軸７２の一端に装着されており、
この軸７２は体部２０ａの通路２１ａに挿通され
て配置されている。この軸７２は管状のスリーブ
７１，１２５を通して配置されており、このスリ
ーブ７１の内孔は偏心している。この管状のスリ
ーブ７１が回転されると軸７２の軸線は円形に移
動し、軸７２の位置を内歯リングギア６７に対し
て変位させる。この調整によりギヤ７０はリング
ギヤ６７に対して締付けられ、ギヤの係合による
振動およびチヤタリングは管状のスリーブ７１の
回転により防止される。軸７２はスリーブ７１内
で回転駆動される。１乃至６個の溶接ヘツド７５
が回転デイスク６５に装着される。この溶接ヘツ
ド７５の作動を維持する作動維持装置たる溶接ワ
イヤ用案内管７６は、ハブ体部２０の４個の通路
の各々に配置されており、各案内管７６は回転板
６５に装着された溶接ヘツド７５まで緩く延長さ
れている。第３図には溶接ヘツド７５を一個のみ
示してある。第３図から明らかなように、各案内
管７６は管部材係合クランプ７７で溶接ヘツド７
５に締付けられており、この案内管７６は固定部
材７８に結合され、溶接ワイヤはワイヤ案内部材
７６ａを介して溶接チツプ７９まで延長されてい
る。

第１図に示すように、環状のリング８０には円
形に離隔したバー８１が固定されており、このバ
ーは内方に湾曲してこの反対側端部に図示しない
ノーズリングが固定されている。図示しない溶接
ワイヤのスプールはノーズリングの内方に装着さ
れた図示しないブラケツトで支えられている。湾
曲したバーおよびノーズリングの構造は当該分野
では周知である。更に、反対側で周方向に離隔さ
れたバー８１ａの組はこの装置の両側でリング８
０ａに固定されている。バー８１ａは後端板１３
３（第２図）まで延び、この装置の後端は図示し
ない通常の形態の駆動装置組立体に結合されてい
る。

スペーサリング８３は中央軸１０の拡径部１２
の回りに配置されている。ねじを形成した保持用
のナツト８４は中央軸１０の拡径部１２にねじ込
まれる。固定リング８５は中央軸１０の縮径部１
１の回りに配置される。これ等のスペーサリング
８３およびナツト８４は中央軸に固定されるもの
で、リング８３は図示しない止めねじで、ナツト
８４はねじで固定される。

リング８３とナツト８４は中央軸１０の拡径部
１２の回りに配置される。固定リング８５は割型
リングで、この上部において半径方向に分割され
れ、この分割された箇所で対向する端部は締付け
ねじ８６により中央軸の縮径部１１の回りで互の
方向に強く引付けられて結合されている。支持体
部８７は円形で、中央軸１０の縮径部１１の端部
を収容する円形凹部８８を備えている。支持体部
８７は周方向に離隔配置されて半径方向外方に沿
つて寸法が小さくされた複数のスロツト９０を形
成されたスロツト部８９を有し、このスロツト部
８９はリンブ８５の中央開口部内に収容されて、
縮径部１１とリング８５との間で強固に締付けら
れる。支持体部８７は断面方形の延長部９１を備
えている。この支持体部の形状は第４図および第
４Ａ図より明らかとなる。スロツト部８９につい
て再度説明すると、このスロツト部８９は周方向
に離隔した複数のスロツト９０を備え、中央軸１
０の端部に配置された縮径部１１の回りを摺動可
能で密に嵌合する。締付けリング８５は支持体部
８７のスロツト形成部８９の周囲に密に嵌合す
る。ねじ８６を締付けると、締付けリング８５は
支持体部８７のスロツト部８９を中央軸１０の端
部の縮径部１１に強固に締付けられる。延長部９
１は第４図および第４Ａ図に最も良く示すように
各側部の縁部から離隔した一対のねじ孔９３を備
えている。これ等のねじ孔はワイヤ供給組立体９
５を、以下ブロツクと称するこの延長部９１に結
合するのに使用される。第５図を参照すると、ブ
ロツク９１にワイヤ供給組立体が結合されてい
る。フランジ９７を貫通するねじ孔を通して配置
された２本のねじ９６が一対のねじ９３内にねじ
込まれる。点線で示すように、ワイヤ供給組立体
９５ａ，９５ｂ，９５ｃを同様な方法で更にブロ
ツク９１に結合することも可能である。各ワイヤ
供給組立体９５のワイヤ供給管９８はハブ体部２
０の通路２１の一つと整合している。各ワイヤ供
給組立体（第６図参照）は駆動モータ９９を含
み、このモータはワイヤ駆動ローラ１０２が装着
された軸１００上に配置されるサーボモータであ
るのが好ましい。軸１０４に装着された圧力ロー
ラ１０３はアーム１０５で支持され、このアーム
は枢軸ピン１０７でワイヤ供給体部１０６に枢動
可能に装着されている。このアーム１０５は端部
にスロツト１０８を有し、スロツトヨーク１０９
ａの各側部にテーパ状とした面１０９を有し、こ
の中にねじ１１０がナツト１１０ｂの傘状の面１
１０ａに摺動することができる。ねじ１１０はピ
ンあるいは軸１１２の回りに回転可能な枢動マウ
ント部材１１１内にねじ込まれ、したがつて、ね
じ１１０は第６図に示すように左方に移動してス
ロツト１０８から外れ、これにより、アーム１０
５は上方に旋回して圧力ローラ１０３をワイヤ駆
動ローラ１０２から分離することができる。２本
のワイヤ案内管９８の一部が示されており、一方
は案内管９８ａで示してある。溶接ワイヤ１１２
は前述のようにノーズリングから垂れ下がりブラ
ケツトで回転可能に支持されたワイヤスプールか
ら引出され、ワイヤ供給体部１０６の側部内に固
定された案内管９８ａ内に入る。ローラ１０２，
１０３間を通つた溶接ワイヤはモータ９９の作動
およびローラ１０２の矢印１１４方向の回転によ
り圧力及び駆動ローラがワイヤ１１２の両側に配
置された状態で移動する。ワイヤは案内管９８を
介して排出され、第１図に示すようにハブ体部２
０を通る通路２１からクランプ組立体６０，６１
間の空間内に入る。ワイヤの駆動ローラ１０２は
サーボモータ９９の軸上に直接装着されており、
ワイヤ供給体部１０６内にはギヤあるいは他の駆
動機構は何等必要ない。ワイヤ供給体部１０６は
中空で、図示のように圧力ローラおよび駆動ロー
ラを収容する。ワイヤ組立体は簡単な構造で溶接
ワイヤをパイプ内部溶接装置内に溶接ワイヤを直
接送り込む。

４つのワイヤ供給組立体はブロツク９１の周囲
に配設することができ、溶接ワイヤ案内管９８は
溶接ワイヤを第３図に示すようにそれぞれ溶接ヘ
ツドまで延びるハブ体部２０の各通路２１を挿通
して配置されることは明らかである。

第１図を参照すると、クランプ組立体６０，６
１間の空間内に溶接電流を送るケーブル１１５が
示されている。このケーブル１１５はボルト１１
６でリングあるいはリング２６の側部上に装着さ
れた端子１１７に結合されている。導管１１８は
リング２６およびリング８０の適宜の開口内に配
置され、溶接電流源にケーブル１１９を介して結
合されている。ケーブル１１５はＵ字状に湾曲し
た弛みを設けてあり、クランプ組立体６０，６１
間の空間内で案内管７６が移動するのと同様に溶
接ヘツドを往復動することができる。

この溶接ヘツドはほぼ90゜の円弧内でのみ移動
することができるものである。90゜の移動範囲内
で、溶接ヘツドは体部２０の開口２１の各側部に
約45゜移動し、したがつて、溶接ヘツド７５まで
延びるケーブルおよび案内管は過度の応力あるい
は歪みを受けることがなく、長期間の寿命を有す
る。

第２図には、第１図に装置の左端部の一部が拡
大されて示されている。ハブ体部２０ａはその壁
部を端部から端部に貫通した長手方向の通路２１
ａを備えている。この通路２１ａ内にはライナス
リーブ１２５が配置されている。前述したスリー
ブ７１がこのスリーブ１２５内に配置されてい
る。第２図に示すように端部キヤツプ１２６がス
リーブ７１の左端に固定されている。軸受１２７
は軸７２の端部を囲んでいる。スリーブ７１内の
内孔すなわち通路は偏心している。したがつて、
端部キヤツプ１２６を回転することによりスリー
ブ７１が回転されると、軸７２の軸線が円形に移
動し、軸７２の他端のギヤ７０は内歯のリングギ
ヤ６７に対して調節された位置となる。このた
め、ギヤ７０はリングギヤ６７に対して締付けら
れ、ギヤ係合部における振動およびチヤタリング
が発生しない。

第２図に示すように軸７２の左端部は縮径され
ており、ギヤ１２８が軸７２の端部に装着されて
いる。サーボモータ１３０はギヤ列１３１を介し
て駆動ギヤ１２８を駆動し、この第２図にはギヤ
列の全ての部材は明確には示されていないが、こ
の機能については当該分野において明らかであ
る。サーボモータ１３０が作動すると、軸７２が
回転されてギヤ７０を回転し、リングギヤ６７が
回転する。このリングギヤ６７は周方向に離隔し
た複数個のねじ６８で回転ハブ６３に固定されて
いる。回転ハブ６３が回転すると、溶接ヘツド７
５を支持する回転板６５が回転される。モータ１
３０は逆転可能な電動モータであり、この溶接ヘ
ツド７５はいずれの方向へも回転することができ
る。

上側に半径方向の割目を有しかつ結合ねじ１３
６を軸端の縮径部１１ａに締付けることで強固に
装着されるクランプリング１３５は、縮径部１１
ａに取付けられたリング１３８の環状の割目部１
３７（第１図の支持体部８７のスロツト部８９と
同様）を保持する。ねじ付きのナツト１３９が軸
１０の拡径部１２ａの回りに配置され、この拡径
部１２ａにはねじが設けられ、拡径部１２ａと縮
径部１１ａとの中間の径となつている。

ここに記載の装置は従来技術のものよりも改良
されていることは明らかである。４個の溶接ヘツ
ドを互いに当接したパイプ端部の溶接シームに沿
い90゜の円弧で回転する信頼性のある装置が提供
される。当該技術分野で通常行なわれているよう
に周方向の溶接シームを１／４溶接するもので、
２個の対向する溶接ヘツドを一方向に90゜移動し、
その後、残りの溶接ヘツドの回転方向を逆にして
２個の溶接ヘツドでビードの残りを溶接する。こ
の溶接工程ではパイプの熱変形が減少される。溶
接ヘツドはパイプ端部間の溶接間〓位置と同心の
レール上に正確に保持され、供給ライン、溶接ワ
イヤ案内管および電気供給ケーブルはパイプの回
りの90゜の範囲の中心の各側に45゜移動するだけで
あるため、過度の力を受けない。

通路２１、溶接ヘツド７５およびワイヤ供給装
置が４個図示されているが、それぞれの間の角度
および溶接円弧を変化させて１、２、４あるいは
６個等任意の数とすることもできる。

溶接および供給部材への近接手段が設けられて
おり、通路２１内を通過中の溶接ワイヤにこの装
置の外部から容易に接近することができる。溶接
電流用のケーブルは固定部材１１７に固定されて
おり、また、装置の外部から容易に接近できる。
回転板６５上の溶接ヘツドは故障が生じた場合に
修理あるいは交換のために容易に接近することが
できる。クランプ装置６０，６１は通常のもので
当該分野の熟練作業員によく知られており、非熟
練者でも容易に操作することができる。これ等の
作動は信頼性があり、頻繁に故障を生じることが
ない。このクランプ装置は従来のものに比べて小
さく、したがつて、重量が軽く、コストが低い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例による溶接装置の一部
を示す軸方向断面図、第２図は第１図の溶接装置
の残部を示す軸方向断面図、第３図は第１図の３
−３線に沿う横方向断面図、第４図は第１図に示
す溶接装置の部材の側部立面図、第４Ａ図は第４
図の４Ａ−４Ａ線に沿う図、第５図は本発明の溶
接装置に用いるワイヤ供給組立体の端面図、第６
図は第５図に示す溶接装置の側部立面図である。 １０…中央軸、２０，２０ａ…ハブ体部、２
１，２１ａ…長手方向通路、６０，６１…クラン
プ組立体、６３…回転ハブ、６５…回転板、６７
…リングギヤ、６８…ねじ、７０…ギヤ、７１…
スリーブ、７２…駆動軸、７５…溶接ヘツド、７
６…案内管、７９…溶接チツプ、９１…ブロツ
ク、９５…溶接ワイヤ供給装置、９９…モータ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パイプの内部を溶接する溶接装置であつて、
   中央軸１０と、この中央軸が貫通する中央通路と
   この中央通路を囲む壁部とを有しかつ中央軸１０
   の別個の端部を囲んで配置された非回転の第１ハ
   ブ２０および第２ハブ２０ａとを備え、この第１
   ハブ２０が端部から端部までその壁部を長手方向
   に沿つて中央通路とほぼ平行に延びる少なくとも
   １の長手方向通路２１を半径方向外方に有し、更
   に、前記第１ハブ２０と第２ハブ２０ａとの間で
   中央軸１０上に回転可能に装着された横方向に延
   びる回転板６５と、この回転板６５を中央軸の回
   りに回転させる回転装置６３，６７，６８，７
   ０，７２と、この回転板６５に装架されて回転板
   と共に中央軸の回りを回転可能な少なくとも１の
   溶接ヘツド７５と、前記長手方向通路２１を通つ
   て溶接ヘツド７５まで延びてこの溶接ヘツドの作
   動を維持する作動維持作動装置７６とを備え、互
   いに当接した２つのパイプ端部間の当接部に沿つ
   て前記溶接ヘツド７５が移動し、これらのパイプ
   の端部を内側から一体的に溶接することを特徴と
   する溶接装置。 ２ 前記回転板６５は、複数の溶接ヘツド７５を
   装架する特許請求の範囲第１項に記載の溶接装
   置。 ３ 前記回転装置６３，６７，６８，７０，７２
   は、回転板を円弧状に揺動させる装置を備え、前
   記作動装置に過度の応力が発生するのを防止する
   特許請求の範囲第２項記載の溶接装置。 ４ 前記第１ハブ２０は周方向に離隔して端部か
   ら端部までその壁部を長手方向に沿つて中央通路
   の半径方向外方にほぼ平行に延設された複数の長
   手方向通路２１を有し、これらの長手方向通路２
   １は複数の溶接ヘツド７５の作動を維持する作動
   維持装置７６を含む特許請求の範囲第３項記載の
   溶接装置。 ５ 前記回転板６５の両側に一対のパイプ内側ク
   ランプ装置６０，６１が配置され、これらの各ク
   ランプ装置は２つの互いに当接したパイプ端部の
   一方の内側に係合する特許請求の範囲第１項から
   ４項いずれか１記載の溶接装置。 ６ 前記第２ハブ２０ａは周方向に離隔して端部
   から端部までその壁部を長手方向に沿つて中央通
   路の半径方向外方にほぼ平行に延設された複数の
   長手方向通路２１ａを有し、前記回転装置６３，
   ６７，６８，７０，７２は、第２ハブ２０ａの長
   手方向通路２１ａの１の内部に回転可能に配置さ
   れた駆動軸７２を有する特許請求の範囲第１項か
   ら第５項いずれか１記載の溶接装置。 ７ 前記回転板６５は円形形状を有し、前記中央
   軸１０が挿通する円形の中央開口を有する特許請
   求の範囲第１項から第６項いずれか１記載の溶接
   装置。 ８ 前記回転装置は、中央軸１０の回りに同心状
   に配置された内部リングギア６７と、この内部リ
   ングギアに噛合つて回転板６５を中央軸１０の回
   りで回転駆動するギア駆動装置とを有する特許請
   求の範囲第１項から第７項いずれか１記載の溶接
   装置。 ９ 前記回転装置は、前記中央軸１０の回りに同
   軸状に配置された内部リングギア６７と、この内
   部リングギアに噛合つて回転板６５を回転駆動す
   るギア駆動装置とを備え、このギア駆動装置は前
   記駆動軸７２の内側端部に装架されて内部リング
   ギア６７に噛合う円形ギア７０と、前記駆動軸７
   ２を両方向に回転する可逆駆動モータ９９とを有
   する特許請求の範囲第６項記載の溶接装置。 １０ 前記駆動軸７２は、第２ハブ２０ａの１の
   長方方向通路２１ａ内に、偏心孔を有する調整ス
   リーブ装置をその周部に有する特許請求の範囲第
   ６項記載の溶接装置。 １１ 前記第１ハブ２０は、その外側端部にブロ
   ツク９１が同心状に固定され、このブロツク９１
   に、第１ハブ２０の長手方向通路２１の１を通つ
   て溶接ヘツドまで溶接ワイヤ送出す溶接ワイヤ供
   給装置９５が固定されている特許請求の範囲第１
   項から第１０項いずれか１記載の溶接装置。 １２ 前記ブロツク９１は、複数の溶接ワイヤ供
   給装置９５が固定され、これらの溶接ワイヤ供給
   装置のそれぞれから前記第１ハブ２０の別個の長
   手方向通路２１を通つて各溶接ヘツド７５に溶接
   ワイヤが供給される特許請求の範囲第１１項記載
   の溶接装置。 １３ 前記複数の溶接ヘツド７５は、回転板によ
   り互いに周方向に離隔して支持されている特許請
   求の範囲第１項から１２項いずれか１記載の溶接
   装置。 １４ 前記溶接ヘツド７５のそれぞれに溶接電流
   路を形成する装置を備え、前記回転板は中立位置
   から両回転方向に揺動可能である特許請求の範囲
   第１３項記載の溶接装置。