JPH0526570U - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JPH0526570U
JPH0526570U JP8434791U JP8434791U JPH0526570U JP H0526570 U JPH0526570 U JP H0526570U JP 8434791 U JP8434791 U JP 8434791U JP 8434791 U JP8434791 U JP 8434791U JP H0526570 U JPH0526570 U JP H0526570U
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JP
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liquid
peripheral cylinder
spring member
diaphragm
inner peripheral
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JP8434791U
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English (en)
Inventor
悟 五内川
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラステイツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造を複雑化させることなく、低周波域では
絞り流路54を流れる作動液Lの流動抵抗により動バネ
定数が高くなって優れた振動減衰力を発揮し、高周波域
では作動液Lが絞り流路54を流れず動バネ定数が低く
なって優れた振動吸収効果を得る。 【構成】 内周筒10及び外周筒20をエラストマー製
のバネ部材30及びダイアフラム40で連結して、バネ
部材30及びダイアフラム40との間を隔壁50で液室
61,62を区画し、隔壁50に両液室61,62を互
いに連通する絞り流路54を形成してなる液体封入式マ
ウントにおいて、内周筒10に、第一の液室61に臨ん
で窓部13を開設し、この窓部13にエラストマー製の
弾性膜14を封着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、支持体に対して被支持体を弾性的に支持して振動吸収や緩衝を行な うマウントであって、振動減衰に、絞り流路内での液体の流動抵抗を利用したも のに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車における防振マウントの一種として、走行中の振動がシャーシからキャ ビンへ伝達されるのを防止する液体封入式マウントがあり、このような液体封入 式マウントは、従来、例えば特開昭64−35140号公報に記載されたものが 公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の液体封入式マウントは、車体のバウンド等による大振幅の低周波振 動の入力の際には、エラストマーからなる弾性体の粘弾性と、封入液が絞り流路 を介して液室間を流動するときの流動抵抗による優れた振動減衰力を発揮し、し たがって、前記バウンド時の衝撃を緩衝するとともに、その後のキャビンの揺れ を短時間で制止することができるものである。しかしながら、このマウントは、 機関振動等による継続した小振幅の高周波振動の入力の際にも、絞り流路での流 動抵抗によって動バネ定数が高いままであるため、走行中におけるシャーシ側の 小刻みの振動が十分に吸収されずにキャビン側へ伝達されてしまうといった問題 があった。
【0004】 本考案は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ は、構造を複雑化させることなく、低周波域では動バネ定数を高くして優れた振 動減衰力を発揮し、高周波域では動バネ定数を低く抑えて優れた振動吸収効果を 得られるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案に係る液体封入式マウントは、互いに同心的 に配置された内周筒及び外周筒と、この内周筒の軸方向両端と外周筒の軸方向両 端を連結したエラストマー製の環状のバネ部材及びダイアフラムと、バネ部材及 びダイアフラムとの間にそれぞれ作動液が充填された液室を区画形成する隔壁と を備え、隔壁に前記両液室を互いに連通する絞り流路を形成してなる液体封入式 マウントにおいて、内周筒に、第一の液室に臨んで窓部を開設し、この窓部にエ ラストマー製の弾性膜を封着してなる構成としたものである。
【0006】
【作用】
上記構成の液体封入式ダンパによると、大振幅の低周波振動が入力された場合 は、バネ部材が大きな変形荷重を受けることによって、第一の液室内の圧力が大 きく変動し、これに伴って、作動液が絞り流路を通じて両液室間を高圧側から低 圧側へ向けて流動するので、このときの絞り流路内における作動液の流動抵抗に よって動バネ定数が高くなり、入力振動による揺れを直ちに抑止する。また、小 振幅の高周波振動が入力された場合は、バネ部材の変形に伴う第一の液室の圧力 変動が、内周筒の窓部に設けたエラストマー製弾性膜の反復変形動作によって吸 収され、作動液は殆ど絞り流路を流動しないので、動バネ定数が低く抑えられ、 入力された高周波振動を吸収してその伝達を防止する。
【0007】
【実施例】
図1は、本考案に係る液体封入式マウントの一実施例を示すもので、10は鍔 部材11に溶接部12によって接合された内周筒、20は内周筒と同心的に配置 された一対の筒部材21,22がカシメにより一体に接合された外周筒である。 内周筒10と外周筒20は図中上端同士がエラストマー製の環状のバネ部材30 で弾性的に連結されており、また、図中下端同士が同じくエラストマー製の環状 のダイアフラム40で連結されている。内周筒10と外周筒20の間であってバ ネ部材30とダイアフラム40で密閉された空間60には、作動液Lが封入充填 されている。前記密閉空間60は、隔壁50によって軸方向に分割されており、 すなわち、隔壁50とバネ部材30の間には第一の液室61が、また、隔壁50 とダイアフラム40の間には第二の液室62が区画形成されている。
【0008】 隔壁50は、内周筒10の外周面に嵌着されたスリーブ51と、その外周側に あって外周筒20の内周面にバネ部材30及びダイアフラム40と一体のエラス トマー被膜を介して嵌着された環状のオリフィス部材52と、スリーブ51とオ リフィス部材52の対向周面間に加硫接着されたエラストマー製の弾性リング5 3とからなる。オリフィス部材52には、第一の液室61と第二の液室62を連 通するオリフィス(絞り流路)54が形成されており、このオリフィス54は、 第一の液室61への開口部54aと、第二の液室62への図示しない開口部との 間でオリフィス部材52の外径部をほぼ環状に延びた形状とすることによって、 流路の長いものとなっている。
【0009】 内周筒10には、図2にも示すように、第一の液室61に臨む適当な大きさの 窓部13が開設されており、窓部13は、エラストマー製の弾性膜14が封着さ れている。この弾性膜14は、内周筒10と外周筒20の間にエラストマー材料 を加硫成形してバネ部材30及びダイアフラム40を形成する際に、このエラス トマー材料の一部によって同時に形成されたもので、第一の液室61の圧力が上 昇することによって、図3に破線で示すように、内周筒10に挿通されたボルト 70の外周の隙間δ側へ容易に変形可能となっている。
【0010】 内周筒10は、その内部を貫通したボルト70及びこれに螺合するナット71 を介して、被支持側の部材80に固定され、外周筒20は、その一部に突出形成 した取付部20aにおいて、図示しない支持側の部材に固定される。支持側と被 支持側の間で圧縮を受けるバネ部材30は、ダイアフラム40よりも厚肉に形成 され、十分な支持力が与えられている。また、隔壁50における弾性リング53 は、内周筒10側に固定されたスリーブ51と、外周筒20側に固定されたオリ フィス部材52の相対的な変位を許容するもので、大振幅の低周波振動が入力さ れた時に、第一の液室61と第二の液室62の圧力差が吸収されてオリフィス5 4内での作動液Lの流動による高減衰力が得られなくなることのないように、軸 方向の肉厚を弾性膜14の肉厚に比較して十分大きくしてある。
【0011】 上記構成の液体封入式マウントは、例えば自動車のキャビンマウントとして使 用されるもので、次のように動作する。 すなわち、支持側と被支持側の間で振動が入力されると、内周筒10と外周筒 20の相対的な変位によってバネ部材30、ダイアフラム40及び隔壁50にお ける弾性リング53が反復変形を受ける。このとき、バネ部材30が圧縮方向の 変形力を受ける過程においては、これに伴って第一の液室61の圧力が上昇し、 逆方向の変形力を受ける過程においては、第一の液室61の圧力が低下する。そ してこのような圧力変動は、内周筒10の窓部13における弾性膜14が容易に 反復変形することによってある程度吸収されるが、入力振動が例えば車体のバウ ンドによる衝撃荷重等のような大振幅の低周波振動である場合は、バネ部材30 が受ける変形力が大きく、前記圧力変動が弾性膜14の変形による吸収能力を超 える大きなものとなるので、作動液Lは、第一の液室61と第二の液室62の間 をオリフィス54を通じて、相対的に低圧となる側へ向けて流動する。
【0012】 このとき、オリフィス54は断面が小さくかつ長い流路をなすことから、その 中を流れる作動液Lには大きな流動抵抗が発生する。したがって、当該マウント の動バネ定数が上昇し、エラストマーからなるバネ部材30自体の粘弾性による 減衰力と相まって、大きな振動減衰効果を発揮し、車体のバウンド等によるキャ ビンの揺れを短時間で制止させることができる。
【0013】 また、入力振動が振幅の小さい高周波振動である場合は、バネ部材30に作用 する変形荷重が小刻みに変化するので、これに伴う第一の液室61の圧力変動は 弾性膜14の反復変形によって吸収される。このため、作動液Lは殆どオリフィ ス54を通過せず、オリフィス54内での作動液Lの流動抵抗による大きな減衰 力が発生しないので、バネ部材30が低いバネ定数で小刻みに反復変形し、これ によって、優れた振動吸収効果を発揮する。したがって、例えば振動発生側であ るシャーシからキャビンへの高周波振動の伝達を防止し、キャビン内の静粛性を 向上させることができる。
【0014】 また、本実施例は、内周筒10に開設した窓部13と、この窓部13を閉塞し た弾性膜14からなる構成を付加しただけであるため、構造を複雑化することな く高振動数域における振動吸収性を高めることができ、しかも弾性膜14は、先 に述べたとおり、エラストマーの加硫成形によってバネ部材30及びダイアフラ ム40と同時に形成することができるので、製造コストの上昇も抑えることがで きる。
【0015】 なお、上記実施例において、例えば窓部13の大きさや数、弾性膜14の厚さ 等は任意に設定されるものであり、その他細部の形状等も、とくに図示のものに 限定されるものではない。
【0016】
【考案の効果】
本考案に係る液体封入式ダンパによると、大振幅の低周波振動が入力された場 合は、絞り流路を流動する作動液の流動抵抗によって高減衰力を得て、入力振動 による揺れを短時間で制止し、また小振幅の高周波振動が入力された場合は、弾 性膜が反復変形動作して絞り流路内の作動液の流動を抑制することによって動バ ネ定数を低くし、振動の伝達を吸収するもので、特別な構造の別部品を組み込む ことによる構造の複雑化や製造工程の煩雑化を来すことなく、高周波域での振動 吸収機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】同じく要部正面図である。
【図3】同じく要部半断面図である。
【符号の説明】
10 内周筒 11 鍔部材 12 溶接部 13 窓部 14 弾性膜 20 外周筒 20a 取付部 21,22 筒部材 30 バネ部材 40 ダイアフラム 50 隔壁 51 スリーブ 52 オリフィス部材 53 弾性リング 54 オリフィス(絞り流路) 54a 開口部 60 密閉空間 61 第一の液室 62 第二の液室 70 ボルト 71 ナット 80 被支持側の部材 δ 隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的に配置された内周筒10及
    び外周筒20と、この内周筒10の軸方向両端と外周筒
    20の軸方向両端を連結したエラストマー製の環状のバ
    ネ部材30及びダイアフラム40と、バネ部材30及び
    ダイアフラム40との間にそれぞれ作動液Lが充填され
    た液室61,62を区画形成する隔壁50とを備え、隔
    壁50に両液室61,62を互いに連通する絞り流路5
    4を形成してなる液体封入式マウントにおいて、内周筒
    10に、第一の液室61に臨んで窓部13を開設し、こ
    の窓部13にエラストマー製の弾性膜14を封着したこ
    とを特徴とする液体封入式マウント。
JP8434791U 1991-09-20 1991-09-20 液体封入式マウント Withdrawn JPH0526570U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10250620A (ja) * 1997-03-11 1998-09-22 Isuzu Motors Ltd 車両のマウント構造
JPWO2012029184A1 (ja) * 2010-09-03 2013-10-28 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

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Effective date: 19951130