JPH05265560A - 位置制御装置 - Google Patents

位置制御装置

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JPH05265560A
JPH05265560A JP1776792A JP1776792A JPH05265560A JP H05265560 A JPH05265560 A JP H05265560A JP 1776792 A JP1776792 A JP 1776792A JP 1776792 A JP1776792 A JP 1776792A JP H05265560 A JPH05265560 A JP H05265560A
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JP
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detector
position detector
offset
control device
corrector
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JP1776792A
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English (en)
Inventor
Hidenori Sekiguchi
英紀 関口
Toru Kamata
徹 鎌田
Yuji Sakata
裕司 阪田
Fumio Tabata
文夫 田畑
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2種類の分解能レベルの異なる位置検出器を
用いて、所定の位置でそれぞれの位置検出器を切替える
に際し、制御対象機構部が移動中でも連続的に位置検出
が行われ、正確な位置決め操作が短時間で実行でき、ス
ループットが向上しえる位置制御装置を提供する。 【構成】 第1の分解能レベルを有する第1の位置検出
器1、該第1の分解能レベルのより低い分解能レベルに
ある第2の分解能レベルを有する第2の位置検出器2、
該第2の位置検出器の位置を補正する位置補正器21、
現在検出している位置が該第1の位置検出器1の検出範
囲内で有るか否かに応じて当該第1の位置検出器1の出
力か当該第2の位置検出器2の出力のいづれか一方の出
力を選択して出力する選択回路22及び該選択された出
力を当該選択された側の位置検出器にフィードバックす
るフィードバック制御手段23とから構成されている位
置制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置制御装置に関する
ものであり、更に詳しくは、物体の位置決めを精密に行
うに必要なディジタルサーボ制御システムを有する位置
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】或る物体を所定の位置に配置したり設定
したりする場合に、その位置を精密に測定して自動的に
その配置操作を実行する必要の有る分野が最近増大して
来ている。例えば、半導体製造装置等に於けるステッパ
ーでマスクとウェハとの間隔を精密に測定して両者の位
置を調整して位置決めする必要がある。
【0003】図8は、X線露光装置の様なプロキシミテ
ィ露光方式に於いては、マスクとウェハとの間隔を数1
0μmの間隔で並行に保持される様に両者の位置決めを
行う必要があり、その為、機台Aと支持台Bとからなる
位置決め機構に於いて、該支持台Bの上にウェハ5を搭
載したウェハステージ4を設けると同時に、機台Aには
マスク3を搭載したマククステージ6を設けたものであ
り、該マスクステージを該ウェハステージに対してサブ
ミクロンオーダーの精度で精密に移動させて、該ウェハ
に対して所定の微小且つ精密な間隔で並行に対向させて
配置させる様に構成されている。
【0004】その場合に、該機台1に設けられた例えば
尺取り虫方式で伸縮移動するインチワーム9により、所
定の微小な長さずつ該マスクステージを図面に於ける右
方向に移動させて所定の間隔が得られる様に調整する。
そして、該インチワーム9により移動された該マスクス
テージ6の位置が第1の差動トランス7から構成された
位置検出器と第2の差動トランス8から構成された位置
検出器とで測定され、絶対位置が測定されるものであ
る。
【0005】一方、該マスク或いはウェハを該ステージ
に取りつける場合或いは該ステージから取り外す場合に
は、余り精密な精度は必要なく、せいぜい数10μm程
度の粗い精度で良く又その移動距離、ストロークは数m
mが必要とされている。つまり、係る装置に於いては、
精密な精度が要求される微小間隔での移動調整操作、つ
まり短いストローク操作範囲と粗い精度で良いが長い間
隔での移動調整操作、つまり長いストローク操作範囲と
が存在するものであり、その為、異なるストロークと異
なる精度(分解能)とを有する位置決めステージ手段を
構成する必要に迫られている。
【0006】然しながら、従来に於いては、短いストロ
ークを有する位置検出器は、精度つまり分解能のレベル
が高いが、長いストロークを有する位置検出器は精度が
低く分解能のレベルが低いものであり、従って、上記に
様な露光装置に於いては、長いストロークでも短いスト
ロークでも精度に良い位置検出器を用いる事が好ましい
が、係る特性を有する位置検出器は、現在の所存在して
おらず、又たとえ実現出来たとしても高価であったり、
大掛かりな装置となり、小型で低コストの露光装置を得
る事が難し状況で有った。
【0007】その為、従来に於いては、係る問題を解決
する為の一例として、図9(A)に示す様に、短いスト
ロークで精度が良い、即ち分解能レベルの高い第1の位
置検出器1と長いストロークで精度の粗い、即ち分解能
レベルの低い第2の位置検出器2とを同時に使用して、
該両位置検出器を組み合わせて制御系を構成している。
【0008】係る場合には、図9(A)に示す様に短い
ストロークで精度が良い、第1の位置検出器1を制御す
る精密位置決め用制御部と長いストロークで精度に粗い
第2の位置検出器2を制御する粗い位置決め用制御部と
を別々に設け粗い位置決めステージ上に精密な位置決め
ステージを積み重ねた構造にするもので有る。つまり、
係る従来例に於いては、第1の位置検出器1を制御する
位置決め用のフィードバック制御部10は、例えば該位
置検出器1の出力を受けフィードバック用の情報を出力
するフィードバック補償器101、該フィードバック補
償器101の出力受けて、制御対象であるマスク或いは
ウェハ等を支持し或いは搭載しているステージを移動さ
せる機構、即ち制御対象103を駆動させるアクチェー
タ102とから構成されており、又第2の位置検出器2
を制御する位置決め用のフィードバック制御部11は、
例えば該位置検出器2の出力を受けフィードバック用の
情報を出力するフィードバック補償器111、該フィー
ドバック補償器111の出力受けて、制御対象である第
1の機構部103全体を移動させる機構、即ち制御対象
機構部113を駆動させるアクチェータ112とから構
成されているものである。
【0009】該構成に於いては精密な位置決めステージ
と粗い位置決めステージを設け、第1の位置検出器1を
制御する制御系と該第2の位置検出器2を制御する制御
系を完全に分離して設ける事が必要であるので、機構が
複雑となると同時に、装置全体が大きくならざるを得
ず、したがってコストアップと来すもので有り、更には
メンテナンスが行い難いと言う問題も有った。
【0010】一方、図9(B)に示す様に、該第1の位
置検出器1と該位置検出器1に接続されているフィード
バック補償器101と、該第2の位置検出器2と該位置
検出器に接続されているフィードバック補償器111は
別々に設けて2系統用意するが該アクチェータ102と
制御対象機構部103は一つにするともに、該フィード
バック補償器と該アクチェータ102との間に信号切替
器104をもうける事によって精密に位置決めを実行す
る場合と、粗い位置決めを実行したい場合に当該信号切
替器を作動させ、適切な分解能の基で位置決め操作が性
格に実行される様に構成したもので有った。
【0011】係る図9(B)に示される従来の方法に於
いては、位置検出器とフィードバック補償器とが2系統
あるので、制御対象機構部が何れに位置に存在している
かによって、使用すべき位置検出器を切替える必要があ
る。係る切替を実行する場合には、該制御対象機構部が
切替時に異常な動き、例えば振動、急加速、急減速等の
動きをしない様に、該制御対象機構部が静止している時
期に切替る事が必要である。
【0012】これは、該信号切替器が、該制御対象機構
部が移動中に、制御系のデータを切り換えると、その時
点迄に実行されていた微分或いは積分等の演算処理が中
途で終わってしまい、論理が完成しないまま、次の信号
が入力されるので、モーター或いはインチワーム等の制
御対象機構部が不正な動きをしてしまうと言う問題があ
るので、必ず信号切替時点では、当該制御対象機構部が
静止状態にある場合に信号を切替る必要が有った。
【0013】その為、例えば、第2の位置検出器2で測
定する範囲(この範囲は第1の位置検出器1では測定出
来ないものである。)から第1の位置検出器1で測定す
る範囲(この範囲は第1の位置検出器2でも測定でき
る。)に移動する場合、一度第2位置検出器2で位置決
めして静止してから該アクチュエータ信号を切替、再び
今度は第1の位置検出器1で位置決めする事になるの
で、位置決め時間が余分に必要であり、従って係る露光
装置におけるスループットが低下すると言う問題が発生
している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、少なくとも2種類の分解
能レベルの異なる位置検出器を用いて、所定の位置でそ
れぞれの位置検出器を切替て使用する場合に、制御対象
機構部が移動中でも連続的に位置検出が行われ、正確な
位置決め操作が短時間で実行でき、然かもスループット
が向上しえる位置制御装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。即ち、第1の分解能レベルを有する第
1の位置検出器、該第1の分解能レベルのより低い分解
能レベルにある第2の分解能レベルを有する第2の位置
検出器、該第2の位置検出器の位置を補正する位置補正
器、現在検出している位置が該第1の位置検出器の検出
範囲内で有るか否かに応じて当該第1の位置検出器の出
力か当該第2の位置検出器の出力のいづれか一方の出力
を選択して出力する選択回路及び該選択された出力を当
該選択された側の位置検出器にフィードバックするフィ
ードバック手段とから構成されている位置制御装置で有
る。
【0016】又、本発明に係る該位置制御装置に於いて
は、該第2の位置検出器により測定された位置情報を該
位置補正器において固定或いはリアルタイムで変動する
オフセット及び又はゲインを用いて補正して出力し、当
該第2の位置検出器の位置情報を補正する様に構成する
ものである。
【0017】
【作用】本発明に係る位置制御装置に於いては、上記し
た様な技術構成を採用しているので、分解能レベルの低
い第2の位置検出器により対象物の位置を測定する場合
に、第1の位置検出器から第2の位置検出器に切替る際
に又はその逆の場合に、該第2の位置検出器の測定位置
情報に該位置補正器によりゲインとオフセットを用いて
補正を行い、該第2の位置検出器の位置情報と該第1の
位置検出器の位置情報とを一致させる事によって、該信
号切替時点における該第1と第2の位置検出器の出力す
る位置信号が不連続とならない様にしたものである。
【0018】
【実施例】以下に、本発明に係る位置制御装置の具体例
を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明
に係る位置制御装置の原理を説明する図であり、又本発
明に係る位置制御装置の一具体例の構成を示すブロック
ダイアグラムである。
【0019】図に於いて、第1の分解能レベルを有する
第1の位置検出器1、該第1の分解能レベルのより低い
分解能レベルにある第2の分解能レベルを有する第2の
位置検出器2、該第2の位置検出器の位置を補正する位
置補正器21、現在検出している位置が該第1の位置検
出器1の検出範囲内で有るか否かに応じて当該第1の位
置検出器1の出力か当該第2の位置検出器2の出力のい
づれか一方の出力を選択して出力する選択回路22及び
該選択された出力を当該選択された側の位置検出器にフ
ィードバックするフィードバック制御手段23とから構
成されている位置制御装置である。
【0020】本発明に係る該位置制御装置に於ける該フ
ィードバック制御手段23は、例えば、少なくともフィ
ードバック補償器24とアクチュエータ25及び制御対
象機構26とを含んでいるものであり、該フィードバッ
ク制御手段23の該フィードバック補償器24は、従来
のものと同様に、例えば該位置検出器の出力を受けフィ
ードバック用の情報をアクチュエータ25に出力する機
能を有するものであり、又該アクチュエータ25は、該
フィードバック補償器24の出力受けて、制御対象であ
るマスク或いはウェハ等を支持し或いは搭載しているス
テージを移動させる機構、即ち制御対象機構26を駆動
させる機能を有するものである。
【0021】又、本発明に係る位置制御装置に於いて
は、該位置補正器21は、好ましくは、該第2の位置検
出器2の後で且つ該フィードバック補償器24の前にあ
る信号切替器22の前に配置されているものである。本
発明に於いて使用される位置補正器21は、位置検出時
点に於ける該第1の位置検出器1と該第2の位置検出器
2との出力に応答して該第2の位置検出器2から出力さ
れる位置情報を所定のゲイン及び/又はオフセットを用
いて調整補正して、該フィードバック制御手段23に転
送するものである。
【0022】該位置補正器21は該第2の位置検出器の
出力に少なくともオフセットを加算する様に構成されて
いるもので有っても良く、或いは該位置補正器は、該第
2の位置検出器の出力にゲインを乗算すると共に当該出
力にオフセットを加算する様9構成されているもので有
っても良い。又、本発明に係る位置制御装置に於いて
は、該位置補正器21のオフセット及び該ゲインの少な
くとも一方が、予め定められた一定の値に固定されてい
ても良く又、該ゲイン及び該オフセットの少なくとも一
方が、位置検出時点に於ける該第1の位置検出器と該第
2の位置検出器との出力に応答して逐次変更される様に
構成されているもので有っても良い。
【0023】更に、本発明に於ける該位置補正器21の
該オフセットは、固定で有っても、又変動するものであ
っても、少なくとも2種類のオフセットを有している事
が好ましく、当該第1と第2の位置検出器の出力に応答
して何れかのオフセットが選択されて該第2の位置検出
器の出力に加算する様に構成ているもので有っても良
い。
【0024】本発明に於いて使用されている該フィード
バック制御手段23の信号切替手段22、フィードバッ
ク補償器24及びアクチュエータ25の構成は特に限定
されるものではなく、公知の機構、回路を使用すること
が可能である。次に、本発明に係る位置制御装置の第1
の具体例を図2及び図3を参照しながら説明する。
【0025】第1の具体例に於いては、該位置補正器に
於けるゲインとオフセットが、第1と第2の位置検出器
1、2の出力値に応じて変動する様に構成された例を示
している。図2に於いては、分解能レベルの高い第1の
位置検出器1と分解能レベルの低い第2の位置検出器2
が設けられており、該第1と第2の位置検出器1及び2
は図8に例示されている露光器に於ける第1の差動トラ
ンス1と該第1の差動トランス1の出力を増幅する第1
の差動トランスアンプ40、及び第2の差動トランス2
と該第2の差動トランス2の出力を増幅する第2の差動
トランスアンプ41とでそれぞれ構成され、又各位置検
出器1及び2の出力はそれぞれの該差動トランスアンプ
と、適宜の構成からなるA/Dコンバータ27と28を
介して位置補正器21に設けられてゲイン・オフセット
設定器29に接続されている。
【0026】又該位置補正器21に於いては、ゲイン・
オフセット設定器29に接続されたゲイン発生手段30
とオフセット発生手段31とが設けられており、該ゲイ
ン発生手段30は、該A/Dコンバータ28を介して当
該位置補正器21に入力される該第2の位置検出器2の
出力と接続されている乗算回路32と接続され、又該オ
フセット発生手段31は、該乗算回路32と接続された
加算回路33と接続されている。
【0027】又、本具体例に於ける該信号切替器22に
は、該位置検出器1の出力がA/Dコンバータ27を介
して入力されると同時に、該位置補正器21の該加算回
路33の出力が入力されている。又、本具体例に於い
て、該フィードバック制御手段23には、フィードバッ
ク補償器24とアクチュエータに相当するインチワーム
25と制御対象に相当するマスクステージ26とが設け
られており、フィードバック補償器24にはPID補償
器35、パルス発生回路36及びインチワームアンプ3
7とを含んでいる。
【0028】そして、該マスクステージ26が、該イン
チワームの作動により所定の距離移動するとその移動情
報が、該位置検出器1及び2により検知され、該マスク
ステージ38が現在何処に存在しているかが演算処理さ
れる。又、本具体例に於いては、該第1の位置検出器1
が、該マスクステージ38の移動範囲のどの部分を検出
しているかを判断し、当該第1の位置検出器1が、該位
置検出器1の測定範囲を越えた場合には、検出操作を第
2の位置検出器2に実行させる様に該信号切替回路22
を切替えるための制御信号を発生する為の範囲判定回路
34が設けられている。
【0029】本具体例に於いては、該第2の位置検出器
2の位置の補正は、該第2の位置検出器2から出力され
る位置情報に適当なゲインを乗じた後適当なオフセット
を加算する事により実現するものであって、係るゲイン
の値とオフセットの値とは予め定められた固定の値では
なく、該第1と第2の位置検出器1及び2の出力する位
置情報に応答して変化する様に構成されており、その変
更の為の演算処理が該ゲイン・オフセット設定器29に
より実行されるものである。
【0030】係る該第1と第2の位置検出器1及び2の
出力する位置情報に応答してゲインの値とオフセットの
値を変化させる演算処理の例は、後述する図3に説明さ
れている。1本具体例に於ける、位置制御方法の原理を
図4(A)と図4(B)に従って説明すると、図4
(A)には、第1の位置検出器1により測定された制御
対象物の測定位置と実際に当該制御対象物が存在してい
る位置との関係を示すグラフ(P1)と第2の位置検出
器2により測定された制御対象物の測定位置と実際に当
該制御対象物が存在している位置との関係を示すグラフ
(P2)が示されている。
【0031】即ち、グラフ(P1)は、分解能の高い第
1の位置検出器1が位置を測定しえる範囲を示すと同時
に、該太線の範囲は、略制御対象物が存在している位置
と該第1の位置検出器1による実測値とは一致している
と考えられる。一方、グラフ(P2)は、分解能の低い
第1の位置検出器1が位置を測定しえる範囲を示すと同
時に、該細線の範囲では、制御対象物が存在している位
置と該第2の位置検出器2による実測値とはかなりの誤
差が生じているものと推定される。
【0032】その差が、両グラフP1とP2の差となっ
て現れている。従って、グラフ(P1)の両端部、即ち
第1の位置検出器1が位置情報を検出しえない位置に到
達し、第2の位置検出器2にその位置の測定を切替る際
には、段差が存在する為、上記した問題が発生するの
で、本具体例では、該第1の位置検出器1により検出さ
れた位置情報と第2の位置検出器2により検出された位
置情報とから、その時点におけるゲインとオフセットを
演算処理して、得られたゲインを該第2の位置検出器2
により得られた位置情報に乗算して、当該第2の位置検
出器により得られた位置情報のグラフP2の勾配を当該
第1の位置検出器1により得られた位置情報のグラフP
1の勾配と並行となる様にすると共に、オフセットをグ
ラフP2に加算して、グラフP2の勾配と位置を当該第
1の位置検出器1により得られた位置情報のグラフP1
の勾配と位置を一致させる様に演算処理を実行し図4
(B)の様に変更するものである。
【0033】従って、係る演算処理をリアルタイムで実
行しておくことによって、該第1の位置検出器1から第
2の位置検出器2に又はその逆に測定位置の演算処理が
切替られた場合でも、切替時点における両位置検出器間
の位置情報に段差が無くなるので、制御対象物が不正な
動きをする事が回避される。つまり、該差動トランスア
ンプからの位置信号がアナログ電圧として出力されるの
で、ドリフト等による経時変化があってもリアルタイム
修正により位置が不連続になる事がない。
【0034】図3には、上記した具体例を実行するため
の手順に関するフローチャートが示されている。本具体
例に於ける、位置制御の基本的方法は、該第1の位置検
出器1が存在している位置が予め定められた第1の所定
の位置RPL以上の場合には、当該第1の位置検出器1の
位置P1PL と該第2の位置検出器2の位置P2PL 及び該
第1の位置検出器1が存在している位置が予め定められ
た第2の所定の位置RMI以下の場合には、当該第1の位
置検出器1の位置P1MI と該第2の位置検出器2の位置
2MI とから該位置補正器21のゲイン及びオフセット
の少なくとも一方が算出される様にしたもので有って、
かくして得られたゲイン及びオフセットとを、使用して
リアルタイムで調整処理を行うものである。
【0035】図4を参照しながら説明すると、ステップ
(1)に於いては、A/Dコンバータ27、28から該
第1と第2の位置検出器1と2により測定された位置情
報P1とP2を該ゲイン・オフセット設定器29に入力
する。ステップ(2)に於いて、位置P1がRMAX より
大きいか又はRMIN より小さい場合には、ステップ
(3)に於いて、後述するステップ(7)に於いて演算
されるゲインGとオフセットOを用いて、該第2の位置
検出器2から出力された位置情報に、その時点でのゲイ
ンGを乗算し、且つその結果にオフセットを加算して位
置情報Pとする。
【0036】該位置P1がRMAX よりも小さく且つR
MIN よりも大きい場合には、ステップ(5)に於いて該
位置P1がRPL以上の場合には、ステップ(6)に於い
てその時の位置P1をP1PL として記憶し、又その時の
位置P2をP2PL として記憶する。一方、ステップ
(5)に於いて、位置P1がRPL以下の場合には、ステ
ップ(9)に於いて位置P1がRMI以下か否かが判断さ
れ、もし位置P1がRMI以下であればステップ(10)
に於いてその時の位置P1をP1MI として記憶し、又そ
の時の位置P2をP2MI として記憶する。
【0037】一方、ステップ(9)に於いてもし位置P
1がRMI以上であればステップ(8)に於いてその時の
位置P1を位置Pとして記億する。又、ステップ(7)
に於いては、ステップ(6)とステップ(10)に於い
て得られた各情報を基にゲインGとオフセットOとが、
演算により求められ所定の記憶手段に記憶される。
【0038】尚、ステップ(6)とステップ(10)を
経るフローに於いては、何れも位置ステップ(8)に於
いてP1が位置Pとして記憶される。次に、図5は、本
発明に係る第2の具体例の構成を示すブロックダイアグ
ラムであり、基本的には、図2に示された第1の具体例
のブロックダイアグラムと同一であるが、異なる部分
は、ゲインGが固定されており、その為、該ゲイン発生
手段30が、図2に於けるゲイン、オフセット設定手段
29とは独立しており、又、該ゲイン、オフセット設定
手段29は、単にオフセット設定手段として機能する
が、オフセット発生手段が2種類のオフセット発生手段
45、46から構成され、且つオフセット切替手段47
が新たにもうけられている。
【0039】又該オフセット切替手段47は該範囲判定
手段34の制御信号により切替制御されるものである。
本具体例に於ける、位置制御方法の原理を図7(A)と
図7(B)に従って説明すると、図7(A)は図4
(A)と同じグラフが示されている。そこで、本具体例
に於いては、該第1の位置検出器1が検出操作を実行し
ている範囲に於いては、当該第1の位置検出器1により
検出された位置情報P1をそのまま位置情報Pとして採
用し、該第1の位置検出器1が検出操作しえなくなる範
囲に於いては、該第2の位置検出器2の出力する位置情
報P2を採用するが、該第2の位置検出器2の出力する
位置情報P2を調整するに際して、該位置情報P2に乗
算するゲインGは予め定められた一定の固定値としてお
き、オフセットOのみを該位置情報P2に加算していく
ものである。
【0040】従って、該位置情報P2の勾配は、もとの
位置情報P2の勾配と変わりなく単にオフセット分だけ
該位置情報P2が並行移動的にシフトした形となる。従
って、補正後の位置情報Pのグラフは、第1の位置検出
器1により検出された位置情報P1とその前後に付加さ
れた、該P1のグラフの勾配とは異なる勾配と有し且つ
元のP2と同じ勾配を有するグラフが並行移動して、当
該P1のグラフの両端に接続された形の位置情報グラフ
Pが形成される。
【0041】従って、本具体例に於いては、該第1の位
置検出器1に於ける位置情報P1のグラフの一端部と他
端部とにおける第2の位置検出器2により求められた位
置上方P2との接続の為、オフセット値が、異なる必要
がある。その為、本具体例に於いては、オフセット値の
みを2種類設け、そのオフセット値を固定的に設定する
もので有っても良く、又、第1と第2の位置検出器の出
力に応答して変更しえる様に構成するもので有っても良
い。
【0042】従って、係る演算処理を実行しておくこと
によって、該第1の位置検出器1から第2の位置検出器
2に又はその逆に測定位置の演算処理が切替られた場合
でも、切替時点における両位置検出器間の位置情報に段
差が無くなるので、制御対象物が不正な動きをする事が
回避される。図6には、上記した具体例を実行するため
の手順に関するフローチャートが示されている。
【0043】本具体例に於ける基本手順は、該第1の位
置検出器が存在している位置が予め定められた第1の所
定の位置RPL以上の場合には、当該第1の位置検出器の
位置P1PL と該第2の位置検出器の位置P2PL から第1
のオフセットが算出され、又該第1の位置検出器が存在
している位置が予め定められた第2の所定の位置RMI
下の場合には、当該第1の位置検出器の位置P1MI と該
第2の位置検出器の位置P2MI とから第2のオフセット
が算出される様にするものである。
【0044】図6を参照しながら説明すると、ステップ
(1)に於いては、A/Dコンバータ27、28から該
第1と第2の位置検出器1と2により測定された位置情
報P1とP2を該ゲイン・オフセット設定器29に入力
する。ステップ(2)に於いて、位置P1がRMAX より
大きいか否かが判断され、位置P1がRMAX より大きい
場合にはステップ(3)に進み予め定められた固定のオ
フセットOPL若しくは後述するステップ(9)で得られ
るオフセットOPLを正位置用オフセットOとして記憶す
るが、位置P1がRMAX より小さい場合にはステップ
(6)に進み、位置P1がRMIN より小さい場合には、
ステップ(7)に進み予め定められた固定のオフセット
MI若しくは後述するステップ(12)で得られるオフ
セットOMIを負位置用オフセットOとして記憶する。
【0045】そして、ステップ(4)において記憶され
ているオフセット値Oと固定されたゲインGを用いて、
該第2の位置検出器2から出力された位置情報に、その
ゲインGを乗算し、且つその結果にオフセットOを加算
して位置情報Pとする。一方、ステップ(6)に於い
て、位置P1がRMIN より大きい場合には、ステップ
(8)に進み該位置P1がRPL以上か否かが判断され、
位置P1がRPL以上の場合には、ステップ(9)に於い
て、当該位置情報P1とP2とから、該ステップ(9)
に記載された式を用いてオフセットOPLを演算して記憶
する。
【0046】又ステップ(8)に於いて位置P1がRPL
以下の場合には、ステップ(11)に於いて、位置P1
がRMIN より小さいか否かが判断され、位置P1がR
MIN より小さい場合には、ステップ(12)に於いて当
該位置情報P1とP2とから、該ステップ(12)に記
載された式を用いてオフセットOMIを演算して記憶す
る。
【0047】又、ステップ(11)に於いて位置P1が
MIN より大きい場合には、ステップ(10)に於いて
その時の位置P1を位置Pとして記億する。尚、ステッ
プ(9)とステップ(12)を経るフローに於いては、
何れも位置ステップ(10)に於いてP1が位置Pとし
て記憶される。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る位置制御装置により機構部
が複雑で大規模な装置となる事なく、所定の演算機能を
有する位置制御装置が容易にえられるものであり、又常
時、位置検出器1、2の位置が連続的に検出されるの
で、位置検出器2の範囲から位置検出器1の範囲に移動
する場合に途中で静止する必要がないので、位置決め時
間が短縮され位置制御装置のスループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る位置制御装置の原理を説
明する図であると共に、本発明に係る位置制御装置の一
具体例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図2】図2は、本発明に係る位置制御装置の他の具体
例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図3】図3は、図2に示す具体例の操作手順を説明す
るフローチャートである。
【図4】図4は、本発明に係る具体例に於ける効果を説
明する図である。
【図5】図5は、本発明に係る位置制御装置の別の具体
例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図6】図6は、図5に示す具体例の操作手順を説明す
るフローチャートである。
【図7】図4は、本発明に係る具体例に於ける効果を説
明する図である。
【図8】図8は、従来に於ける位置制御装置を適用した
装置の例を示す図である。
【図9】図9は、従来に於ける位置制御装置の構成の例
を説明する図である。
【符号の説明】
1…第1の位置検出器 2…第2の位置検出器 3…マスク 4…ウェハステージ 5…ウェハ 6…マスクステージ 7…第1の差動トランス 8…第2の差動トランス 9…インチワーム 10、11…フィードバック制御手段 103、113…制御対象機構部 21…位置補正器 22…信号切替回路 23…フィードバック制御回路 24…フィードバック補償器 25…アクチュエータ 26…制御対象機構(マスクステージ) 29…ゲインオフセット設定回路 30…ゲイン発生手段 31…オフセット発生手段 32…乗算器 33…加算器 34…範囲判定器 47…オフセット切替器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01L 21/027 21/68 F 8418−4M (72)発明者 田畑 文夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の分解能レベルを有する第1の位置
    検出器、該第1の分解能レベルのより低い分解能レベル
    にある第2の分解能レベルを有する第2の位置検出器、
    該第2の位置検出器の位置を補正する位置補正器、現在
    検出している位置が該第1の位置検出器の検出範囲内で
    有るか否かに応じて当該第1の位置検出器の出力か当該
    第2の位置検出器の出力のいづれか一方の出力を選択し
    て出力する選択回路及び該選択された出力を当該選択さ
    れた側の位置検出器にフィードバックするフィードバッ
    ク制御手段とから構成されている事を特徴とする位置制
    御装置。
  2. 【請求項2】 該位置補正器は、該第2の位置検出器の
    出力に少なくともオフセットを加算する様に構成されて
    いる事を特徴とする請求項1記載の位置制御装置。
  3. 【請求項3】 該位置補正器は、該第2の位置検出器の
    出力にゲインを乗算すると共に当該出力にオフセットを
    加算する様に構成されている事を特徴とする請求項1記
    載の位置制御装置。
  4. 【請求項4】 該位置補正器は、少なくとも2種類のオ
    フセットを有しており、当該第1と第2の位置検出器の
    出力に応答して何れかのオフセットを選択して該第2の
    位置検出器の出力に加算する様に構成されている事を特
    徴とする請求項2乃至3記載の位置制御装置。
  5. 【請求項5】 該位置補正器の補正量が位置検出時点に
    於ける該第1の位置検出器と該第2の位置検出器との出
    力に応答して逐次変更される様に構成されている事を特
    徴とする請求項2乃至3記載の位置制御装置。
  6. 【請求項6】 該位置補正器が有する該ゲイン及び該オ
    フセットの少なくとも一方が、位置検出時点に於ける該
    第1の位置検出器と該第2の位置検出器との出力に応答
    して逐次変更される様に構成されている事を特徴とする
    請求項5記載の位置制御装置。
  7. 【請求項7】 該第1の位置検出器が存在している位置
    が予め定められた第1の所定の位置RPL以上の場合に
    は、当該第1の位置検出器の位置P1PL と該第2の位置
    検出器の位置P2PL 及び該第1の位置検出器が存在して
    いる位置が予め定められた第2の所定の位置RMI以下の
    場合には、当該第1の位置検出器の位置P1MI と該第2
    の位置検出器の位置P2MI とから該位置補正器のゲイン
    及びオフセットの少なくとも一方が算出されるものであ
    る事を特徴とする請求項5乃至6記載の位置制御装置。
  8. 【請求項8】 該第1の位置検出器が存在している位置
    が予め定められた第1の所定の位置RPL以上の場合に
    は、当該第1の位置検出器の位置P1PL と該第2の位置
    検出器の位置P2PL から第1のオフセットが算出され、
    又該第1の位置検出器が存在している位置が予め定めら
    れた第2の所定の位置RMI以下の場合には、当該第1の
    位置検出器の位置P1MI と該第2の位置検出器の位置P
    2MI とから第2のオフセットが算出されるものである事
    を特徴とする請求項5乃至6記載の位置制御装置。
  9. 【請求項9】 該位置補正器は、該第2の位置検出器の
    後で且つ該フィードバック補償器の前にある信号切替器
    の前に配置されている事を特徴とする請求項1記載の位
    置制御装置。
JP1776792A 1992-02-03 1992-02-03 位置制御装置 Withdrawn JPH05265560A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012248025A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 線形運動デバイスの制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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