JPH0526440U

JPH0526440U - 押し印具の連結式収納ケース

Info

Publication number: JPH0526440U
Application number: JP7993291U
Authority: JP
Inventors: 孝信山本; 健治福武
Original assignee: サンビー株式会社
Priority date: 1991-09-05
Filing date: 1991-09-05
Publication date: 1993-04-06

Abstract

(57)【要約】【目的】押し印具を包装した収納ケースを、押し印具
の保管に利用する場合の便宜を図る。【構成】押し印具２が出し入れされる口部１１を有す
る有底角筒形状の身３と、その口部１１に抜き差しされ
る蓋４とからなる収納ケース１を複数個具備し、各収納
ケース１の身３の相対向する二側面５・６（又は７・
９）のうち一方の側面５に凹部２１を、他方の側面６に
前記凹部２１に着脱自在に嵌合する形状の凸部２２をそ
れぞれ設けた。これにより収納ケース１どうしを連結す
ることができ、机上などでの複数種の押し印具２を立て
て保持する整理整頓、倒れ防止に有利である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、押し印具の輸送や店頭陳列の便宜のためにその一個ずつを包装している収納ケースにおいて、購入後その収納ケースを押し印具を立てて保持する保管ケースとして利用する場合その複数個を適宜組み合わせて連結できるようにしたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の押し印具のプラスチック製の収納ケースとして、押し印具がその印面から出し入れされる口部を有する有底角筒形状の身と、その口部に抜き差しされる蓋とからなるものは公知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ここで問題にするのは、収納ケースを押し印具の輸送や店頭陳列の包装目的以外に、ユーザーにより購入後その収納保管に利用される場合である。この場合、必要な押し印具、例えば、印面内容が「領収書在中」、「請求書在中」、「納品書在中」のごときの種類の押し印具を買うごとに各収納ケースを机上などに並べて立てて置いて、それぞれに押し印具を印面を下にして立てる姿勢に保持することに用いることになるが、収納ケース個々がばらばらで分離していると、整理整頓しにくく、またその個々が倒れやすい。本考案の目的は、各種押し印具の収納ケースをその保管に利用するとき順次連結可能にすることにより整理整頓し易く、また安定よく立てて置くことができるようにする点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の収納ケースは、図示例のように、押し印具２が出し入れされる口部１１を有する有底角筒形状の身３と、その口部１１に抜き差しされる蓋４とからなる同形または異形の収納ケース１を複数個具備してなり、各収納ケース１の身３の相対向する二側面５・６（または７・９）のうち一方の側面５に凹部２１を、他方の側面６に、身３の底壁１０どうしを面一状に揃えるべく前記凹部２１に着脱自在に嵌合する形状の凸部２２をそれぞれ設けたものである。

【０００５】

【作用】

ひとつの収納ケース１の凹部２１に他の収納ケース１の凸部２２を嵌合することにより、両収納ケース１の身３の側面どうしを結合することができる。

【０００６】

【考案の効果】

本考案によれば、各押し印具２を立て姿勢に保持しておくのに利用される収納ケース１もこの身３の側面どうしを結合することができるので、複数種の押し印具２を容易に整理整頓できて利便である。また、収納ケース１を２個以上連なり状にして置くことにより倒れにくく、安定よく置くことができる。身３の口部１１を蓋４で塞いでおくことにより押し印具２の印面への塵埃付着防止、印面の含浸インキの蒸発防止、変色防止などに有利である。

【０００７】

【実施例】

本考案の押し印具の連結式収納ケースの一実施例を図１ないし図３に基づき説明する。各収納ケース１は、押し印具２がこの印面２ａ側から出し入れされる有底角筒形状の身３と、これに抜き差しされる蓋４とからなる。押し印具２としては、例えば、「領収書在中」、「請求書在中」、「納品書在中」などの印面内容を、取手２ｂの上面に表示したものである。図示例ではインキを予め含浸させたタイプの押し印具を収納対象としているが、その他に、朱肉やインキスタンプを用いるタイプの押し印具などにも同様に適用できる。

【０００８】身３はプラスチック成形品で、四角形の前後壁５・６、左右壁７・９、および底壁１０の五面体で上方開放状の有底角筒形状に形成され、その開放上面に押し印具２が印面２ａ側から出し入れされる口部１１を形成している。前後壁５・６及び／又は左右壁７・９の口部側の各端縁の左右方向中央部にそれぞれ、押し印具２の取手２ｂの一部をより多く露出させることのできる切欠部１２を形成し、その切欠部１２に露出する取手２ｂを手でつまんで押し印具２を身３から取り出し易くしている。底壁１０の内面には、押し印具２の印面２ａを底壁１０の内面から少し浮かせるためのリブ１９を設けている。

【０００９】蓋４もプラスチック成形品で、四角形の前後壁１３・１４、左右壁１５・１６、および上壁１７の五面体で下方開放状の有底角筒形状に形成される。蓋３はこれの下端側の外面全周を身３の口部１１の内面に対し抜き差しできるように肉ぬすみ状に細く形成するとともに、その上端側の外面全周との間に段部２０を形成し、閉蓋状態で身３の開口端がその段部２０に突き当たるとともに、蓋４の外面と身３の外面とが面一状になるようにしている。

【００１０】身３および蓋４共に透明プラスチックで成形され、閉蓋状態でもその中の押し印具２の種類を外部から確認できるようにしている。

【００１１】身３の前壁５には一個または２個以上の凹部２１を形成し、後壁６にはその凹部２１に着脱自在に嵌合する形をもつ凸部２２を形成している。それとは反対に前壁５に凸部２２を後壁６に凹部２１をそれぞれ設けることもできる。

【００１２】かくして、収納ケース１の身３の側面どうしを連結するには一方の収納ケース１の凹部２１に他方の収納ケース１の凸部２２を嵌合させればよい。もっともその凹凸嵌合により連結される収納ケース１は底壁１０どうしが面一状に揃うように、例えば、凹部２１と凸部２２は底壁１０から同じ高さ位置に設定する。そのほかに、図４に示すごとく凹部２１を上下に長い溝形状に形成し、この溝形の凹部２１の任意位置に凸部２２を嵌合できるようにすることによっても、収納ケース１の底壁１０どうしを面一状に揃えることができる。このように凹部２１を溝形に形成する場合は、形状や大きさの異なる収納ケース１どうしを連結することもできる。

【００１３】各収納ケース１の身３の左右壁７・９にも凹凸部２１・２２を設けて左右方向に連結することができるようにすることもできる。

【００１４】凹部２１としては、図２および図３に示すごとく円形、図４に示すごとく溝形のほかに、図５に示すごとくあり溝でもよい。凹部２１をあり溝に形成する場合は、連結に際しそのあり溝形の凹部２１に嵌合する凸部（あり）２２をあり溝形の凹部２１の長手方向一端から差し込むことになる。

【００１５】前述したように互いに連結される収納ケース１は同じ形状および大きさのものどうしに限られず、異なる形状および大きさの収納ケース１どうしを連結することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】複数の収納ケースを連結状態で示す斜視図であ
る。

【図２】縦断正面図である。

【図３】縦断側面図である。

【図４】他の実施例を示す身の縦断側面図である。

【図５】更に他の実施例を示す身の平面図である。

【符号の説明】

１収納ケース２押し印具３身４蓋１１口部２１凹部２２凸部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】押し印具２が出し入れされる口部１１を
有する有底角筒形状の身３と、その口部１１に抜き差し
される蓋４とからなる収納ケース１を複数個具備してな
り、各収納ケース１の身３の相対向する二側面５・６（又は
７・９）のうち一方の側面５に凹部２１を、他方の側面
６に、身３の底壁１０どうしを面一状に揃えるべく前記
凹部２１に着脱自在に嵌合する形状の凸部２２をそれぞ
れ設けてなる押し印具の連結式収納ケース。