JPH05264347A - 光電変換回路 - Google Patents

光電変換回路

Info

Publication number
JPH05264347A
JPH05264347A JP3096596A JP9659691A JPH05264347A JP H05264347 A JPH05264347 A JP H05264347A JP 3096596 A JP3096596 A JP 3096596A JP 9659691 A JP9659691 A JP 9659691A JP H05264347 A JPH05264347 A JP H05264347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
transistor
voltage
photoelectric conversion
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3096596A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Shinomiya
巧治 篠宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3096596A priority Critical patent/JPH05264347A/ja
Publication of JPH05264347A publication Critical patent/JPH05264347A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換により得られた電気信号から、信号
光に対応する電気信号のみを選択的に抽出する。 【構成】 フォトダイオード9による光電変換によって
得られた電気信号を並列共振回路1に供給する。並列共
振回路1の共振周波数を信号光のパルス変調の周波数に
設定しておくことにより、並列共振回路1は信号光に対
応する電気信号に対してのみ電圧降下を生じさせるの
で、信号光に対応する電気信号のみがNMOSトランジ
スタQ1のゲートに入力される。NMOSトランジスタ
Q1により増幅された電気信号が出力端子200から抽
出される。 【効果】 信号光以外の光に対応する交流成分を除外し
つつ、信号光に対応する電気信号のみを選択的に抽出で
きる。しかもトランジスタによる電気信号の増幅を組合
せているので、抽出が効果的に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラなどにおける
光を用いた自動焦点装置,測距装置や遠隔制御装置,通
信装置等に適用される光電変換回路に関し、特に信号光
に対応する電気信号のみを選択的に抽出する光電変換回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は特開昭56−14906号公報
に掲載されたこの種の従来の光電変換回路を示す回路図
である。図において、光電変換回路80に含まれる脈動
波検出回路500は、フォトダイオード9が受光する光
に含まれる脈動波,パルスのごとき時間的に変化する成
分を、この成分に対応する電流に変換する。光電変換回
路80の他の部分は、該電流を電圧に変換する電流・電
圧変換回路として機能する。
【0003】脈動波検出回路500は、トランジスタ9
1,92,95,96、定電流源93、コンデンサ94
より構成される。トランジスタ91は、ベースがトラン
ジスタ92のコレクタに、コレクタがトランジスタ96
のベースに、エミッタが定電流源93を介してGND9
8に各々接続されている。トランジスタ92は、ベース
がトランジスタ91のエミッタに、エミッタがGND9
8に、コレクタが定電流源90を介して電源電圧97に
各々接続されている。コンデンサ94は、GND98と
トランジスタ92のベースの間に接続されている。トラ
ンジスタ95は、エミッタが電源電圧97に、コレクタ
がトランジスタ91のコレクタに各々接続されている。
トランジスタ96は、エミッタがトランジスタ95のベ
ースに、コレクタがGND98に各々接続されている。
以上のように構成された脈動波検出回路500の前段に
はフォトダイオード9、定電流源87、トランジスタ8
8,89より成る入力段が設けられている。
【0004】トランジスタ91のベース,トランジスタ
92のコレクタの共通接続点100はフォトダイオード
9のアノードに接続されている。定電流源87と、ダイ
オード接続されたトランジスタ88,89とが、電源電
圧97とGND98の間に直列に接続されている。トラ
ンジスタ88のコレクタと定電流源87の共通接続点9
9からは一定電圧が出力される。この共通接続点99に
フォトダイオード9のカソードが接続されている。
【0005】次に上記のように構成された脈動波検出回
路500の動作について説明する。フォトダイオード9
に脈動波を含まない一定強度の光が入射している場合、
この入射光の強度に応じた光電変換電流がフォトダイオ
ード9により発生され、接続点100に流入する。この
とき、光電変換電流の一部がトランジスタ91のベース
電流となる。残りの光電変換電流はトランジスタ92の
コレクタ電流となる。なお、フォトダイオード9に光が
入射しない場合は、定電流源90からの電流が光電変換
電流のダミーとして機能する。
【0006】定電流源90の定電流は、トランジスタ9
1が要求するベース電流よりも若干大きい値に設定して
おく。トランジスタ91のベース電流は、定電流源93
の定電流IC3の1/hFE倍に等しい。ただし、hFEはト
ランジスタ91の直流電流増幅率である。
【0007】フォトダイオード9および定電流源90の
少なくとも一方から接続点100に一定の電流が流れ込
んでいる場合には、トランジスタ91は、定電流源93
が要求する定電流に相当する電流をコレクタ電流として
流す。トランジスタ92は、接続点100に流れ込む電
流のうち、トランジスタ91のベース電流として流れる
電流を除いた残りの電流をコレクタ電流として流す。こ
のときトランジスタ92は、自身のコレクタに向って流
れ込んで来る電流を流すのにちょうど必要な電圧でバイ
アスされる。トランジスタ92のベース・エミッタ間電
圧は、キャパシタ94の平滑作用を受けているので、接
続点100に流れ込む光電変換電流の変動の周期が比較
的短い場合には、ほとんど変化することなく一定に保た
れる。つまり、トランジスタ92は、フォトダイオード
9に入射する光の直流成分に対応する光電変換電流を吸
い込む電流吸収体(curent sink )として機能する。
【0008】従って、フォトダイオード9に入射する光
に脈動波が含まれる場合には、トランジスタ91のベー
ス電流は、前述の一定のベース電流(IC3/hFE)を中
心にして脈動波の振動に応じて増減することになる。ま
た、一定強度の光を受けているフォトダイオード9にパ
ルス光が入射した場合にも、フォトダイオード9が発生
するパルス光の強度に応じた光電変換電流がトランジス
タ91のベースに流れ込む。このようなベース電流はト
ランジスタ91により増幅され、そのコレクタ電流に変
換されトランジスタ95を通じて流れる。
【0009】光電変換回路80の残りの部分は、脈動波
検出回路500からの電流を電圧に変換する電流・電圧
変換回路として機能する。トランジスタ102は、トラ
ンジスタ95とカレントミラー回路を構成し、そのエミ
ッタは電源電圧97に、ベースはトランジスタ95のベ
ースに各々接続されるとともに、コレクタはトランジス
タ103と、ダイオー接続されたトランジスタ104,
105,106の直列回路とを介してGND98に接続
されている。接続点120に脈動波検出回路500から
の出力電流が与えられる。
【0010】トランジスタ107,108,109,1
10,111,112,113および定電流源114は
演算増幅器OPを構成している。トランジスタ107,
108はこの演算増幅器OPの入力トランジスタをな
す。演算増幅器OPの入力トランジスタの1つであるト
ランジスタ107のベースはトランジスタ102のコレ
クタに接続され、コレクタはトランジスタ109を介し
て電源電圧97に接続され、エミッタは演算増幅器OP
の他方の入力トランジスタ108のエミッタ接続され、
このエミッタ共通接続点は定電流源114を介してGN
D98に接続されている。トランジスタ108のコレク
タは電源電圧97に接続されている。トランジスタ11
0はエミッタ,ベースがトランジスタ109のベース,
コレクタとそれぞれ接続され、コレクタは接地されてい
る。トランジスタ111は、エミッタが電源電圧97
に、ベースがトランジスタ109のベースとトランジス
タ110のエミッタの共通接続点に各々接続されてい
る。トランジスタ111はトランジスタ109とカレン
シミラー回路を構成する。トランジスタ112は、ベー
スがトランジスタ111のコレクタに接続されるととも
コンデンサ115を介してGND98に接続されてお
り、コレクタは電源電圧97に、エミッタはダイオード
接続されたトランジスタ113を介してGND98に各
々接続されている。トランジスタ113はトランジスタ
103とカレントミラー回路を構成する。
【0011】トランジスタ107→トランジスタ109
→トランジスタ111→トランジスタ112→トランジ
スタ113→トランジスタ103→トランジスタ107
のループで負帰還がかかっている。一方、コンデンサ1
15は、トランジスタ111のコレクタ電流が急激に変
化にしても、トランジスタ112のベース電位に急激な
変化が生じないように作用する。つまり、演算増幅器O
Pの負帰還ループには遅延特性が付加されている。
【0012】定電流源116,抵抗117,ダイオード
接続されたトランジスタ118,1119の直列接続体
より成る定電圧回路が、電圧電源97とGND98の間
に接続されている。そして、トランジスタ108のベー
スが、この定電圧回路の出力端子121に接続されてい
る。出力端子121とGND98との間に発生する定電
圧は、トランジスタ118,119の各ベース・エミッ
タ間電圧の和である2VBEに等しい。ただし、VBEはト
ランジスタ118,119のベース・エミッタ間電圧で
ある。
【0013】定電流源116と抵抗117の共通接続点
122からは、出力端子121から出力される電圧より
も抵抗117の電圧降下分だけ大きい定電圧VT が出力
される。この電圧VT は電圧比較回路161の反転入力
端子に与えられる。電圧比較回路161の非反転入力端
子は、脈動波検出回路500の出力が与えられる接続点
120に接続されている。
【0014】次に、以上のように構成された電流・電圧
変換回路の動作について説明する。まず、フォトダイオ
ード9に一定強度の光が入射している場合について説明
する。この時、トランジスタ95のコレクタ電流は定電
流源93の定電流に等しくなり、よって、トランジスタ
95とカレントミラー回路を構成しているトランジスタ
102のコレクタ電流も、その定電流と等しくなる。な
お、トランジスタ95とトランジスタ102の特性が異
なる場合は両トランジスタのコレクタ電流は異なる。
【0015】トランジスタ102のコレクタ電流が一定
である場合、演算増幅器OPの入力の1つである接続点
120の電圧レベルは、演算増幅器OPの負帰還作用に
より、もう一方の入力である接続点121の電圧レベル
2VBEに等しくなる。つまり、ダイオード接続された3
個のトランジスタ104,105,106の直列回路の
両端間に電圧2VBEが印加されることになる。この時、
以下の理由により、トランジスタ102の一定のコレク
タ電流のほとんどが、トランジスタ103のコレクタ電
流として流れる。
【0016】すなわち、電圧2VBEがトランジスタ10
4,105,106の直列回路に印加されているので、
これらのトランジスタの各々には(2/3)VBEの電圧
が印加されることになる。ここで、例えばVBE=540
mVとすると、トランジスタ104,105,106の
各々に印加される電圧は360mVとなり、電圧VBE
り180mVだけ小さい。トランジスタのコレクタ電流
はその対数特性によりベース・エミッタ間電圧の180
mVの変化に対して1000倍程度変化する。従って、
トランジスタ102のコレクタ電流が一定の場合、トラ
ンジスタ104,105,106の直列回路にはトラン
ジスタ118,119を流れる電流の1/1000程度
の電流しか流れない。例えば、トランジスタ118,1
19に流れる電流が4μAあれば、上記直列回路に流れ
る電流はわずか4nAである。トランジスタ102のコ
レクタ電流も例えば4μAであるとすれば、そのほとん
どはトランジスタ103を流れることになる。
【0017】次に、フォトダイオード9に入射する光に
脈動波やパルスが含まれている場合について説明する。
この時、脈動波検出回路500から脈動波やパルスの変
動に応じた変化分を含んだ電流が出力され接続点120
に与えられるのは前述した通りである。
【0018】トランジスタ103のベースは、コンデン
サ115を含む遅延回路を介して演算増幅器OPの出力
によりバイアスされている。トランジスタ102のコレ
クタ電流の急激な変化による接続点120の電位の変化
に対し、コンデンサ115の充電電圧はそれほど急激に
は変化し得ない。従って、トランジスタ103のベース
バイアスもほぼ一定に保たれ、このためトランジスタ1
03は、トランジスタ102のコレクタ電流の増加に対
しては高抵抗を、また減少に対しては低抵抗を示す。
【0019】そのため、トランジスタ102のコレクタ
電流の増加分は、トランジスタ104,105,106
の直列回路に流れ込み、該直列回路の両端には、流れ込
む電流の対数に比例する対数圧縮された電圧が発生す
る。
【0020】フォトダイオード9に入射する光の強度の
範囲は、ノイズから区別可能な最小強度から最大強度ま
での比にして、ざっと数千倍にもわたる。このように入
射される光の強度に大きな差があるのは、光源からの光
を反射する対象物体までの距離やその反射率によるもの
である。数千倍にわたる光の強度の違いに対して、トラ
ンジスタ102のコレクタ電流も数千倍にわたって変化
する。このような電流が対数圧縮特性を有するトランジ
スタ104,105,106の直列回路に入力されるこ
とにより、電源電圧に制限されて飽和してしまうことの
ない、光強度に応じたアナログ信号として出力される。
もし、トランジスタ104,106,107の代わりに
固定抵抗を用いたならば、一定強度よりも高い強度の光
に対する固定抵抗の出力電圧は、すべて電源電圧にほぼ
等しいものとなってしまうであろう。
【0021】トランジスタ102のコレクタ電流が減少
する場合は、トランジスタ103の内部抵抗が減少し、
接続点120の電位が低下する。以上のようにして、ト
ランジスタ102のコレクタ電流が交流成分を含む場合
は、接続点120には、交流成分に応じた電位信号が出
力される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の光電変換回路は
以上のように構成されており、コンデンサ94の平滑作
用よって選択機能を持たせることにより、脈動波,パル
スの如き時間的に変化する成分を含ませた信号光を変化
のない定常光から区別して抽出している。従って、信号
光以外の交流成分もすべて抽出してしまうという問題点
があった。
【0023】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、信号光以外の光に対応する交流
成分を抽出することなく、信号光に対応する電気信号の
みを選択的かつ効果的に抽出することができる光電変換
回路を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光電変換
回路は、受けた光を電気信号に変換する光電変換手続き
と、この電気信号を増幅するトランジスタと、このトラ
ンジスタによる増幅の前あるいは後の少なくとも一方に
おいて前記電気信号の周波数選択を行う並列共振回路と
を備えて構成されている。
【0025】また、トランジスタによる増幅の後の電気
信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに中間タ
ップを設け、該中間タップを介して出力信号を導出する
ようにしてもよい。
【0026】また、トランジスタによる増幅の後の電気
信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに2次コ
イルを設け、該2次コイルを介して出力信号を導出する
ようにしてもよい。
【0027】また、電気信号を正弦波に近づけるための
波形整形回路をさらに設け、該波形整形回路により波形
整形した後、並列共振回路により周波数選択を行うよう
にしてもよい。
【0028】さらに、並列共振回路に並列接続された電
圧制限回路をさらに設け、該電圧制限回路により並列共
振回路の両端間電圧を制限するようにしてもよい。
【0029】
【作用】この発明においては、光電変換手段により得ら
れた電気信号をトランジスタで増幅するとともに、その
増幅の前あるいは後の少なくとも一方において並列共振
回路により電気信号の周波数選択を行っているので、並
列共振回路の共振周波数の設定により、信号光以外の光
に対応する交流成分は除外しつつ、信号光に対応する電
気信号だけを選択的に抽出することが可能になり、しか
もトランジスタによる増幅との組み合わせによって、抽
出を効果的に行うことができる。
【0030】また、トランジスタによる増幅の後の電気
信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに中間タ
ップを設け、該中間タップを介して出力信号を導出する
ようにすれば、次段に接続される負荷とのインピーダン
ス整合をとることが可能になる。
【0031】また、トランジスタによる増幅の後の電気
信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに2次コ
イルを設け、該2次コイルを介して出力信号を導出する
ようにすれば、次段に接続される負荷とのインピーダン
ス整合を、上記中間タップの場合よりも効果的にとるこ
とが可能になる。
【0032】また、電気信号を正弦波に近づけるための
波形整形回路をさらに設け、該波形整形回路により波形
整形した後、並列共振回路により周波数選択を行うよう
にすれば、並列共振回路への抽入損失を少なくすること
ができる。
【0033】さらに、電圧制限回路により並列共振回路
の両端間電圧を制限するようにすれば、並列共振回路の
発生電圧が過大になることによる誤動作や回路素子の破
損等を防止することができる。
【0034】
【実施例】図1はこの発明の第1実施例を示す回路図で
ある。図において、並列共振回路1は、コイルL1とコ
ンデンサC1よりなる。フォトダイオード9のカソード
は電源VCCに、アノードはNチャネルMOSトランジス
タ(以下、NMOSトランジスタという)Q1のゲート
に各々接続されている。並列共振回路1はフォトダイオ
ード9のアノードと接地との間に接続されている。
【0035】周期的に強弱がつけられた信号光(例えば
周期的なパルス変調された信号光または、点灯・消灯の
周期的な信号光)を含む光が照射されるとフォトダイオ
ード9は該光の強度に応じた光電変換電流を発生する。
この光電変換電流には前記信号光に対応した電流の他、
信号光以外の光による種々の周波数を有する電流が含ま
れている。並列共振回路1の共振周波数を信号光の周波
数(周期的強弱の周波数)に一致させておく。並列共振
回路1は、共振周波数と同一周波数の信号に対してはイ
ンピーダンスが無限大(実際は数十kオーム〜数百kオ
ーム)となり、共振周波数と同一でない周波数の信号に
対しては0(実際は数オーム)となる。そのため、並列
共振回路1は、前記信号光に対応する電流に対してのみ
実質的に電圧降下を生じさせ、信号光に対応する電圧だ
けがNMOSトランジスタQ1のゲートに電圧変化とて
印加される。
【0036】該NMOSトランジスタQ1のゲートは、
直流的には、コイルL1によって接地電位が印加されて
おり、この接地電位に前記信号光に対応する電圧変化が
重畳されて印加される。なお、該NMOSトランジスタ
Q1は、ここではディプレッションタイプのものに設定
している。従って該NMOSトランジスタQ1のゲート
電位の変化、即ち、前記信号光に対応する電圧変化は、
NMOSトランジスタQ1のドレインとソース間の反転
層を変化させるので、ドレインとソース間に流れる電流
を制御することができる。このようにして直流的には、
抵抗R2での電圧降下による変化が、電流変化として抵
抗R5に伝えられるので、ここでの直流利得は、R5/
R2で決定されるのに対して、交流的にはコンデンサC
2により決定されるR2とC2の合成インピーダンスと
抵抗R5の値により、交流利得はR5/(R2とC2の
並列インピーダンス)で決定される。このようにして、
出力端子200には、直流的に決定された電圧と交流的
に決定された電圧とが重畳されて得られる。
【0037】この発明は、光電変換素子にて受光した種
々の雑光を含む光のうちから、信号光のみを選択的に抽
出するための基本的な手法に関するもので、ここに使用
する信号光は光電変換された時、正弦波であることが本
質的には必要である。しかし、正弦波でなくとも、抽出
すべき信号光に、一定の周期性を持つ成分を含ませる
(例えば周期的なパルス変調された信号光とする)こと
により、並列共振回路1を通すことで、選択特性を向上
させることが可能になる。
【0038】図2はこの発明に係る光電変換回路の第2
実施例を示す回路図である。図1に示した回路との相違
点は、並列共振回路1を抵抗R5の部分に置き換え、さ
らに抵抗R1を並列共振回路1の部分に置き換えたこと
である。抵抗R1はフォトダイオード9のアノードと接
地との間に接続されている。並列共振回路1は電源Vcc
と出力端子200の間に接続されている。NMOSトラ
ンジスタQ1は、ゲートがフォトダイオード9のアノー
ドと抵抗R1の共通接続点に、ドレインが出力端子20
0に各々接続され、ソースが抵抗R2とコンデンサC2
の並列接続を介して接地されている。
【0039】抵抗R1は、フォトダイオード9が発生す
る光電変換電流を電圧に変換しNMOSトランジスタQ
1のゲートに与える。NMOSトランジスタQ1は、増
幅された光電変換電流を並列共振回路1に流す。並列共
振回路1は信号光に対応する電流に対してのみ実質的に
電圧降下を生じさせ、その結果、信号光に対応する電圧
信号のみが出力端子200に得られる。抵抗R2,コン
デンサC2は直流成分に対しては抵抗R2の抵抗値を示
し、交流成分に対しはコンデンサC2の容量値を主とし
て抵抗R2とコンデンサC2の並列合成インピーダンス
で交流抵抗(インピーダンス)が決定される。
【0040】この実施例では、光電変換電流をNMOS
トランジスQ1を介して並列共振回路1に与えているの
で、図1のように直接に並列共振回路1に与える場合に
比較して、次のような利点がある。
【0041】NMOSトランジスタQ1のゲートに含ま
れる寄生容量が、図1の場合では、等価的にコンデンサ
C1に並列に接続されるため、並列共振回路1の共振周
波数が低い方へシフトするが、図2の場合は、並列共振
回路1の共振周波数は変化しない。
【0042】さらに、直流成分に対しては並列共振回路
1のインピーダンスは等価的に0であるため、(コイル
L1のインピーダンス(数オーム))÷(抵抗R2の抵
抗値)はほとんど0となり、利得はない。共振していな
い交流成分に対しては(並列共振回路1のインピーダン
ス(数オーム))÷(コンデンサC2のインピーダンス
(数十オーム))<1となり、減衰される。共振してお
り、NMOSトランジスタQ1の増幅率を無限大とした
場合、(並列共振回路1のインピーダンス(数十kオー
ム))÷(コンデンサC2のインピーダンス(数+オー
ム))=(数千倍)の利得が得られるが、実際にはNM
OSトランジスタQ1の増幅率は有限であるので、利得
は数百倍が限度である。
【0043】以上のように、この実施例によれば、少な
い部品点数で良好な周波数選択効果と増幅効果とが得ら
れる。
【0044】図3はこの発明の第3実施例を示す回路図
である。図1に示した回路との相違点は、コンデンサC
3、抵抗R1,R3を設けたことである。抵抗R1はフ
ォトダイオード9のアノードと接地との間に接続されて
いる。フォトダイオード9と抵抗R1の共通接続点はコ
ンデンサC3を介してNMOSトランジスタQ1のゲー
トに接続されている。コンデンサC3とNMOSトラン
ジスタQ1のゲートとの共通接続点は並列共振回路1を
介して接地されている。NMOSトランジスタQ1のソ
ースは抵抗R3を介して接地に、ドレインは電源Vcc
各々接続されている。
【0045】フォトダイオード9からの光電変換電流は
抵抗R1で電圧に変換される。この電圧はコンデンサC
3による容量結合を介して並列共振回路1に与えられ
る。並列共振回路1のインピーダンスは、該電圧に含ま
れる直流成分や共振並列回路1の共振周波数と共振して
いない交流成分に対しては数オームになる。そのため、
直流成分および非共振交流成分は接地へ抜ける。一方、
共振周波数と同一周波数の交流成分に対する並列共振回
路1のインピーダンスは数十〜数百kオームとなり、該
交流成分はNMOSトランジスタQ1のゲートに与えら
れる。NMOSトランジスタQ1はゲート入力電圧に応
じた電流(すなわち信号光のみに対応する光電変換電流
が増幅された電流)を抵抗R3に流す。抵抗R3は電圧
降下を生じ、出力端子200には低インピーダンスな出
力電圧を得ることができる。
【0046】また、この回路の後段に低入力インピーダ
ンスな回路が接続される場合には、NMOSトランジス
タQ1は、バッファ・アンプ(緩衝増幅器)として機能
させることができる。
【0047】以上のように、この実施例によれば、部品
点数が少なくて周波数選択効果が得られ、かつ、NMO
SトランジスタQ1により、バッファ効果が得られると
ともに、低インピーターンス出力を得ることができる。
【0048】図4はこの発明の第4実施例を示す回路図
である。図2に示した第2実施例と図3に示した第3実
施例とを組み合わせたものとなっている。コイルL20
およびコンデンサC20より成る並列共振回路2が図2
の第2実施例の並列共振回路1に相当する。
【0049】この実施例では、少ない部品点数で、並列
共振回路1による周波数選択効果と、NMOSトランジ
スタQ2,並列共振回路2による増幅および周波数選択
効果とが得られる。2段階で周波数選択を行うため、選
択性がさらに向上する。また、並列共振回路1,2の共
振周波数を若干ずらしスタガ同調させることにより共振
周波数の帯域幅を広げることができる。
【0050】図5はこの発明の第5実施例を示す回路図
である。この実施例では図2に示した第1実施例を変形
し、出力端子200への出力をコイルL1の中間タップ
より取り出すようにしている。
【0051】この実施例によれば、第2実施例の効果を
奏するのは勿論のこと、次段に接続する負荷に対してイ
ンピーダンス整合をとることができるので、エネルギー
損失を防止することができるという効果や、次段に接続
する負荷インピーダンスの影響を軽減させることにより
並列共振回路1のQの低下を防止し、結果として共振周
波数での選択特性を良好(シャープ)にすることができ
るという効果が得られる。
【0052】図6はこの発明の第6実施例を示す回路図
である。図5に示した第5実施例では中間タップを介し
て出力を取り出したが、この実施例では2次コイルL3
0を介して出力を取り出すようにしている。第5実施例
よりさらに効果的にインピーダンス整合をとることが可
能になる。
【0053】図7はこの発明の第7実施例を示す回路図
である。図2の第2実施例との相違点は、新たに波形整
形回路400を設けたことである。波形整形回路400
は、NMOSトランジスタQ1のゲートと、フォトダイ
オード9,抵抗R1の共通接続点との間に接続されてい
る。波形整形回路400は抵抗R4とコンデンサC4の
積分回路よりなる。抵抗R4はNMOSトランジスタQ
1のゲートと、フォトダイオード9,抵抗R1の共通接
続点の間に接続され、コンデンサC4はNMOSトラン
ジスタQ1のゲートと接地の間に接続されている。その
他の構成は第1実施例と同様である。
【0054】例えば信号光が周期的なパルス変調された
ものであるとき、信号光に対応して抵抗R1により発生
される電圧は方形波となる。方形波は幾種類もの周波数
を有する正弦波で構成されており、その中には特に方形
波の立ち上がり、立ち下がり部分に対応した高調波が存
在する。この高調波成分を波形整形回路400により除
去し、信号波形をできるだけ正弦波に近づけた上で並列
共振回路1に供給する。このようにすると、並列共振回
路1の除去すべきエネルギーが少なくて済み、並列共振
回路1への抽入損失を低減できるので、第1実施例での
増幅および周波数選択効果をさらに高めることができ
る。
【0055】図8はこの発明の第8実施例を示す回路図
である。この実施例では図6の第6実施例のコイルL3
0の代りにコイルL40,並列共振回路2を設けてい
る。並列共振回路1のコイルL1と並列共振回路2のコ
イルL20は、コイルL40を介して接続されている。
並列共振回路を2段構成に設けることにより共振周波数
での選択特性が良くなる。また次段に接続する負荷に対
してインピーダンス整合をとることが可能であるので、
図5や図6の実施例と同様の効果を奏する。さらに、並
列共振回路1,2およびコイルL40は複同調結合回路
を構成するので、スタガ同調を取ることにより共振周波
数の帯域幅を広げることができる。
【0056】図9はこの発明の第9実施例を示す回路図
である。図8の第8実施例のコイルL40の代りに、カ
ップリングコンデンサC10で並列共振回路1と並列共
振回路2を接続し、並列共振回路2のコイル20に対し
2次コイルを設けて出力をインピーダンス整合により取
り出している。このような構成にしても第8実施例と同
様の効果がある。
【0057】図10はこの発明の第10実施例を示す回
路図である。この実施例による回路は、図3の第3実施
例の並列共振回路1、コンデンサC3の接続位置を、N
MOSトランジスタQ1によるバッファアンプの入力側
から出力側に変えたものとなっている。すなわち、並列
共振回路1を出力端子200と接地の間に接続し、コン
デンサC3を出力端子200とNMOSトランジスタQ
1,抵抗R3の共通接続点との間に接続している。第2
実施例では並列共振回路1を通過させた後、NMOSト
ランジスタQ1によりバッファして出力しているが、こ
の実施例ではNMOSトランジスタQ1でバッファした
後、並列共振回路1を通過させるようにしている。この
ような構成にしても第2実施例と同様の効果がある。
【0058】図11はこの発明の第11実施例を示す回
路図である。図2の第2実施例におけるNMOSトラン
ジスタQ1をNPNバイポーラトランジスタQ2に変
え、カップリングコンデンサC30を介して与えられる
電圧を、抵抗R20,R30でバイアスされたトランジ
スタQ2のベースに印加するようにしている。このよう
な構成にしても第2実施例と同様の効果がある。なお他
の実施例においてもMOSトランジスタを適宜バイポー
ラトランジスタに変更し得るのは勿論である。
【0059】一方、図12はこの発明の第12実施例の
一部の回路図である。
【0060】図12に示すように、図1ないし図11に
おける並列共振回路1(あるいは2)に並列に、アノー
ドが互いに接続された2個のダイオード15a,15b
からなる電圧制限回路15を接続している。
【0061】即ち、上記したように、並列共振回路1は
その共振周波数と同じ周波数の電流に対しては高インピ
ーダンスとなり、異なる周波数の電流に対しては低イン
ピーダンスとなり、このときのインピーダンス変化は並
列共振回路1のQによって決定されるが、Qが大きい場
合には、共振時における並列共振回路1の両端間電圧は
非常に大きな値になる。
【0062】従って、並列共振回路1に対して図12に
示すような電圧制限回路15を並列に設けることによ
り、並列共振回路1の発生電圧を適度なレベルに制限す
ることが可能になり、並列共振回路1の発生電圧が過大
になることによる誤動作や回路素子の破損等を防止する
ことができる。
【0063】このとき、ダイオードの順方向電圧を
F ,逆方向ブレークダウン電圧をBVR とすると、電
圧制限回路15により並列共振回路1の発生電圧はVL
(=VF+BVR )に制限される。
【0064】つぎに、図13ないし図20はこの発明の
第13ないし第20実施例の一部の回路図であり、図1
2における電圧制限回路の変形例である。
【0065】図13においては、互いに逆方向に並列に
接続された2個のダイオード16a,16bにより電圧
制限回路16を構成しており、このとき並列共振回路1
の発生電圧はVF に制限される。
【0066】図14においては、抵抗17aとこれにカ
ソードが接続されたダイオード17bとにより電圧制限
回路17を構成しており、このとき抵抗17aによる電
圧降下分をVR とすると、並列共振回路1の発生電圧は
L1(=VR +VF )又はVL2(=VR +BVR )に制
限される。
【0067】また、図15においては、電圧制限回路を
抵抗18により構成し、図16においては、電圧制限回
路をダイオード19により構成しており、図15の場
合、並列共振回路1の発生電圧は抵抗18の電圧降下分
であるVR に制限され、図16の場合、並列共振回路1
の発生電圧はダイオード19の順方向電圧VF 又は逆方
向ブレークダウン電圧BVR に制限される。
【0068】一方、図17においては、4個のダイオー
ド20a,20b,20c,20dを設け、ダイオード
20aのアノードとダイオード20bのカソードを接続
し、ダイオード20b,20cのアノードを互いに接続
し、ダイオード20cのカソードとダイオード20dの
アノードを接続して電圧制限回路20を構成しており、
このような電圧制限回路20により、並列共振回路1の
発生電圧はVL (=2VF +2BVR )に制限される。
【0069】さらに、図18においては、順方向に接続
された3個のダイオード21a,21b,21cの直列
回路と、同様に順方向に接続された3個のダイオード2
1d,21e,21fの直列回路とを、互いに逆方向に
並列接続して電圧制限回路21を構成しており、このと
き並列共振回路1の発生電圧は3VF 又は3BVR に制
限される。
【0070】また、図19に示すように、図18におけ
るダイオード21a,21bのアノードそれぞれと、ダ
イオード21d,21eのカソードそれぞれとを接続し
て電圧制限回路22を構成してもよく、このときの並列
共振回路1の発生電圧は図19の場合と同様に3VF
は3BVR に制限される。
【0071】さらに、図20においては、互いに逆方向
に並列接続された2個のダイオード23a,23bの逆
並列回路と、同様の2個のダイオード23c,23dの
逆並列回路とを抵抗23eにより接続して電圧制限回路
23を構成しており、このとき並列共振回路1の発生電
圧はVL3(=2VF +VR )又はVL4(=2BVR +V
R )に制限される。
【0072】なお、上記各実施例では光電変換素子とし
てフォトダイオードを用いた場合について説明したが、
光電変換素子は特にこれに限るものではなく、フォトト
ランジスタ,太陽電池など光により起電力を発生するも
のであればよい。
【0073】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、次に述べるような種々の効果を奏する。
【0074】請求項1の光電変換回路によれば、光電変
換手段により得られた電気信号をトランジスタで増幅す
るとともに、その増幅の前あるいは後の少なくとも一方
において並列共振回路により電気信号の周波数選択を行
うようにしたので、並列共振回路の共振周波数の設定に
より、信号光以外の光に対応する交流成分は除外しつ
つ、信号光に対応する電気信号だけを選択的に抽出する
ことが可能になり、しかもトランジスタによる増幅との
組み合わせによって、抽出を効果的に行うことができる
という効果がある。
【0075】また、請求項2の光電変換回路によれば、
トランジスタによる増幅の後の電気信号の周波数選択を
行う並列共振回路のコイルに中間タップを設け、該中間
タップを介して出力信号を導出するようにしたので、次
段に接続される負荷とのインピーダンス整合をとること
が可能になる。その結果、エネルギー損失を防止するこ
とができるという効果や、次段に接続する負荷インピー
ダンスの影響を軽減させることにより並列共振回路のQ
の低下を防止し、結果として共振周波数での選択特性を
良好にすることができるという効果がある。
【0076】また、請求項3の光電変換回路によれば、
トランジスタ増幅の後の電気信号の周波数選択を行う並
列共振回路のコイルに2次コイルを設け、該2次コイル
を介して出力信号を導出するようにしたので、次段に接
続される負荷とのインピーダンス整合を、請求項2の中
間タップの場合よりも効果的にとることが可能になり、
請求項2の効果を増大させることができるという効果が
ある。
【0077】また、請求項4の光電変換回路によれば、
電気信号を正弦波に近づけるための波形整形回路をさら
に設け、該波形整形回路により波形整形した後、並列共
振回路により周波数選択を行うようにしたので、並列共
振回路の除去すべきエネルギーを低減させ、並列共振回
路への抽入損失を少なくすることができる。その結果、
並列共振回路による周波数選択をさらに効率的に行うこ
とができるという効果がある。
【0078】さらに、請求項5の光電変換回路によれ
ば、電圧制限回路により並列共振回路の両端間電圧を制
限するようにしたので、並列共振回路の発生電圧が過大
になることによる誤動作や回路素子の破損等を防止する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光電変換回路の第1実施例を示
す回路図である。
【図2】この発明に係る光電変換回路の第2実施例を示
す回路図である。
【図3】この発明に係る光電変換回路の第3実施例を示
す回路図である。
【図4】この発明に係る光電変換回路の第4実施例を示
す回路図である。
【図5】この発明に係る光電変換回路の第5実施例を示
す回路図である。
【図6】この発明に係る光電変換回路の第6実施例を示
す回路図である。
【図7】この発明に係る光電変換回路の第7実施例を示
す回路図である。
【図8】この発明に係る光電変換回路の第8実施例を示
す回路図である。
【図9】この発明に係る光電変換回路の第9実施例を示
す回路図である。
【図10】この発明に係る光電変換回路の第10実施例
を示す回路図である。
【図11】この発明に係る光電変換回路の第11実施例
を示す回路図である。
【図12】この発明に係る光電変換回路の第12実施例
の一部の回路図である。
【図13】この発明に係る光電変換回路の第13実施例
の一部の回路図である。
【図14】この発明に係る光電変換回路の第14実施例
の一部の回路図である。
【図15】この発明に係る光電変換回路の第15実施例
の一部の回路図である。
【図16】この発明に係る光電変換回路の第16実施例
の一部の回路図である。
【図17】この発明に係る光電変換回路の第17実施例
の一部の回路図である。
【図18】この発明に係る光電変換回路の第18実施例
の一部の回路図である。
【図19】この発明に係る光電変換回路の第19実施例
の一部の回路図である。
【図20】この発明に係る光電変換回路の第20実施例
の一部の回路図である。
【図21】従来の光電変換回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 並列共振回路 9 フォトダイオード Q1 NMOSトランジスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラなどにおける
光を用いた自動焦点装置,測距装置や遠隔制御装置,通
信装置等に適用される光電変換回路に関し、特に信号光
に対応する電気信号のみを選択的に抽出する光電変換回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は特開昭56−14906号公報
に掲載されたこの種の従来の光電変換回路を示す回路図
である。図において、光電変換回路80に含まれる脈動
波検出回路500は、フォトダイオード9が受光する光
に含まれる脈動波,パルスのごとき時間的に変化する成
分を、この成分に対応する電流に変換する。光電変換回
路80の他の部分は、該電流を電圧に変換する電流・電
圧変換回路として機能する。
【0003】脈動波検出回路500は、トランジスタ9
1,92,95,96、定電流源93、コンデンサ94
より構成される。トランジスタ91は、ベースがトラン
ジスタ92のコレクタに、コレクタがトランジスタ96
のベースに、エミッタが定電流源93を介してGND9
8に各々接続されている。トランジスタ92は、ベース
がトランジスタ91のエミッタに、エミッタがGND9
8に、コレクタが定電流源90を介して電源電圧97に
各々接続されている。コンデンサ94は、GND98と
トランジスタ92のベースの間に接続されている。トラ
ンジスタ95は、エミッタが電源電圧97に、コレクタ
がトランジスタ91のコレクタに各々接続されている。
トランジスタ96は、エミッタがトランジスタ95のベ
ースに、コレクタがGND98に各々接続されている。
以上のように構成された脈動波検出回路500の前段に
はフォトダイオード9、定電流源87、トランジスタ8
8,89より成る入力段が設けられている。
【0004】トランジスタ91のベース,トランジスタ
92のコレクタの共通接続点100はフォトダイオード
9のアノードに接続されている。定電流源87と、ダイ
オード接続されたトランジスタ88,89とが、電源電
圧97とGND98の間に直列に接続されている。トラ
ンジスタ88のコレクタと定電流源87の共通接続点9
9からは一定電圧が出力される。この共通接続点99に
フォトダイオード9のカソードが接続されている。
【0005】次に上記のように構成された脈動波検出回
路500の動作について説明する。フォトダイオード9
に脈動波を含まない一定強度の光が入射している場合、
この入射光の強度に応じた光電変換電流がフォトダイオ
ード9により発生され、接続点100に流入する。この
とき、光電変換電流の一部がトランジスタ91のベース
電流となる。残りの光電変換電流はトランジスタ92の
コレクタ電流となる。なお、フォトダイオード9に光が
入射しない場合は、定電流源90からの電流が光電変換
電流のダミーとして機能する。
【0006】定電流源90の定電流は、トランジスタ9
1が要求するベース電流よりも若干大きい値に設定して
おく。トランジスタ91のベース電流は、定電流源93
の定電流IC3の1/hFE倍に等しい。ただし、hFEはト
ランジスタ91の直流電流増幅率である。
【0007】フォトダイオード9および定電流源90の
少なくとも一方から接続点100に一定の電流が流れ込
んでいる場合には、トランジスタ91は、定電流源93
が要求する定電流に相当する電流をコレクタ電流として
流す。トランジスタ92は、接続点100に流れ込む電
流のうち、トランジスタ91のベース電流として流れる
電流を除いた残りの電流をコレクタ電流として流す。こ
のときトランジスタ92は、自身のコレクタに向って流
れ込んで来る電流を流すのにちょうど必要な電圧でバイ
アスされる。トランジスタ92のベース・エミッタ間電
圧は、キャパシタ94の平滑作用を受けているので、接
続点100に流れ込む光電変換電流の変動の周期が比較
的短い場合には、ほとんど変化することなく一定に保た
れる。つまり、トランジスタ92は、フォトダイオード
9に入射する光の直流成分に対応する光電変換電流を吸
い込む電流吸収体(curent sink )として機能する。
【0008】従って、フォトダイオード9に入射する光
に脈動波が含まれる場合には、トランジスタ91のベー
ス電流は、前述の一定のベース電流(IC3/hFE)を中
心にして脈動波の振動に応じて増減することになる。ま
た、一定強度の光を受けているフォトダイオード9にパ
ルス光が入射した場合にも、フォトダイオード9が発生
するパルス光の強度に応じた光電変換電流がトランジス
タ91のベースに流れ込む。このようなベース電流はト
ランジスタ91により増幅され、そのコレクタ電流に変
換されトランジスタ95を通じて流れる。
【0009】光電変換回路80の残りの部分は、脈動波
検出回路500からの電流を電圧に変換する電流・電圧
変換回路として機能する。トランジスタ102は、トラ
ンジスタ95とカレントミラー回路を構成し、そのエミ
ッタは電源電圧97に、ベースはトランジスタ95のベ
ースに各々接続されるとともに、コレクタはトランジス
タ103と、ダイオー接続されたトランジスタ104,
105,106の直列回路とを介してGND98に接続
されている。接続点120に脈動波検出回路500から
の出力電流が与えられる。
【0010】トランジスタ107,108,109,1
10,111,112,113および定電流源114は
演算増幅器OPを構成している。トランジスタ107,
108はこの演算増幅器OPの入力トランジスタをな
す。演算増幅器OPの入力トランジスタの1つであるト
ランジスタ107のベースはトランジスタ102のコレ
クタに接続され、コレクタはトランジスタ109を介し
て電源電圧97に接続され、エミッタは演算増幅器OP
の他方の入力トランジスタ108のエミッタ接続され、
このエミッタ共通接続点は定電流源114を介してGN
D98に接続されている。トランジスタ108のコレク
タは電源電圧97に接続されている。トランジスタ11
0はエミッタ,ベースがトランジスタ109のベース,
コレクタとそれぞれ接続され、コレクタは接地されてい
る。トランジスタ111は、エミッタが電源電圧97
に、ベースがトランジスタ109のベースとトランジス
タ110のエミッタの共通接続点に各々接続されてい
る。トランジスタ111はトランジスタ109とカレン
シミラー回路を構成する。トランジスタ112は、ベー
スがトランジスタ111のコレクタに接続されるととも
コンデンサ115を介してGND98に接続されてお
り、コレクタは電源電圧97に、エミッタはダイオード
接続されたトランジスタ113を介してGND98に各
々接続されている。トランジスタ113はトランジスタ
103とカレントミラー回路を構成する。
【0011】トランジスタ107→トランジスタ109
→トランジスタ111→トランジスタ112→トランジ
スタ113→トランジスタ103→トランジスタ107
のループで負帰還がかかっている。一方、コンデンサ1
15は、トランジスタ111のコレクタ電流が急激に変
化にしても、トランジスタ112のベース電位に急激な
変化が生じないように作用する。つまり、演算増幅器O
Pの負帰還ループには遅延特性が付加されている。
【0012】定電流源116,抵抗117,ダイオード
接続されたトランジスタ118,1119の直列接続体
より成る定電圧回路が、電圧電源97とGND98の間
に接続されている。そして、トランジスタ108のベー
スが、この定電圧回路の出力端子121に接続されてい
る。出力端子121とGND98との間に発生する定電
圧は、トランジスタ118,119の各ベース・エミッ
タ間電圧の和である2VBEに等しい。ただし、VBEはト
ランジスタ118,119のベース・エミッタ間電圧で
ある。
【0013】定電流源116と抵抗117の共通接続点
122からは、出力端子121から出力される電圧より
も抵抗117の電圧降下分だけ大きい定電圧VT が出力
される。この電圧VT は電圧比較回路161の反転入力
端子に与えられる。電圧比較回路161の非反転入力端
子は、脈動波検出回路500の出力が与えられる接続点
120に接続されている。
【0014】次に、以上のように構成された電流・電圧
変換回路の動作について説明する。まず、フォトダイオ
ード9に一定強度の光が入射している場合について説明
する。この時、トランジスタ95のコレクタ電流は定電
流源93の定電流に等しくなり、よって、トランジスタ
95とカレントミラー回路を構成しているトランジスタ
102のコレクタ電流も、その定電流と等しくなる。な
お、トランジスタ95とトランジスタ102の特性が異
なる場合は両トランジスタのコレクタ電流は異なる。
【0015】トランジスタ102のコレクタ電流が一定
である場合、演算増幅器OPの入力の1つである接続点
120の電圧レベルは、演算増幅器OPの負帰還作用に
より、もう一方の入力である接続点121の電圧レベル
2VBEに等しくなる。つまり、ダイオード接続された3
個のトランジスタ104,105,106の直列回路の
両端間に電圧2VBEが印加されることになる。この時、
以下の理由により、トランジスタ102の一定のコレク
タ電流のほとんどが、トランジスタ103のコレクタ電
流として流れる。
【0016】すなわち、電圧2VBEがトランジスタ10
4,105,106の直列回路に印加されているので、
これらのトランジスタの各々には(2/3)VBEの電圧
が印加されることになる。ここで、例えばVBE=540
mVとすると、トランジスタ104,105,106の
各々に印加される電圧は360mVとなり、電圧VBE
り180mVだけ小さい。トランジスタのコレクタ電流
はその対数特性によりベース・エミッタ間電圧の180
mVの変化に対して1000倍程度変化する。従って、
トランジスタ102のコレクタ電流が一定の場合、トラ
ンジスタ104,105,106の直列回路にはトラン
ジスタ118,119を流れる電流の1/1000程度
の電流しか流れない。例えば、トランジスタ118,1
19に流れる電流が4μAあれば、上記直列回路に流れ
る電流はわずか4nAである。トランジスタ102のコ
レクタ電流も例えば4μAであるとすれば、そのほとん
どはトランジスタ103を流れることになる。
【0017】次に、フォトダイオード9に入射する光に
脈動波やパルスが含まれている場合について説明する。
この時、脈動波検出回路500から脈動波やパルスの変
動に応じた変化分を含んだ電流が出力され接続点120
に与えられるのは前述した通りである。
【0018】トランジスタ103のベースは、コンデン
サ115を含む遅延回路を介して演算増幅器OPの出力
によりバイアスされている。トランジスタ102のコレ
クタ電流の急激な変化による接続点120の電位の変化
に対し、コンデンサ115の充電電圧はそれほど急激に
は変化し得ない。従って、トランジスタ103のベース
バイアスもほぼ一定に保たれ、このためトランジスタ1
03は、トランジスタ102のコレクタ電流の増加に対
しては高抵抗を、また減少に対しては低抵抗を示す。
【0019】そのため、トランジスタ102のコレクタ
電流の増加分は、トランジスタ104,105,106
の直列回路に流れ込み、該直列回路の両端には、流れ込
む電流の対数に比例する対数圧縮された電圧が発生す
る。
【0020】フォトダイオード9に入射する光の強度の
範囲は、ノイズから区別可能な最小強度から最大強度ま
での比にして、ざっと数千倍にもわたる。このように入
射される光の強度に大きな差があるのは、光源からの光
を反射する対象物体までの距離やその反射率によるもの
である。数千倍にわたる光の強度の違いに対して、トラ
ンジスタ102のコレクタ電流も数千倍にわたって変化
する。このような電流が対数圧縮特性を有するトランジ
スタ104,105,106の直列回路に入力されるこ
とにより、電源電圧に制限されて飽和してしまうことの
ない、光強度に応じたアナログ信号として出力される。
もし、トランジスタ104,106,107の代わりに
固定抵抗を用いたならば、一定強度よりも高い強度の光
に対する固定抵抗の出力電圧は、すべて電源電圧にほぼ
等しいものとなってしまうであろう。
【0021】トランジスタ102のコレクタ電流が減少
する場合は、トランジスタ103の内部抵抗が減少し、
接続点120の電位が低下する。以上のようにして、ト
ランジスタ102のコレクタ電流が交流成分を含む場合
は、接続点120には、交流成分に応じた電位信号が出
力される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の光電変換回路は
以上のように構成されており、コンデンサ94の平滑作
用よって選択機能を持たせることにより、脈動波,パル
スの如き時間的に変化する成分を含ませた信号光を変化
のない定常光から区別して抽出している。従って、信号
光以外の交流成分もすべて抽出してしまうという問題点
があった。
【0023】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、信号光以外の光に対応する交流
成分を抽出することなく、信号光に対応する電気信号の
みを選択的かつ効果的に抽出することができる光電変換
回路を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光電変換
回路は、受けた光を電気信号に変換する光電変換手続き
と、この電気信号を増幅するトランジスタと、このトラ
ンジスタによる増幅の前あるいは後の少なくとも一方に
おいて前記電気信号の周波数選択を行う並列共振回路と
を備えて構成されている。
【0025】また、トランジスタによる増幅の後の電気
信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに中間タ
ップを設け、該中間タップを介して出力信号を導出する
ようにしてもよい。
【0026】また、トランジスタによる増幅の後の電気
信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに2次コ
イルを設け、該2次コイルを介して出力信号を導出する
ようにしてもよい。
【0027】また、電気信号を正弦波に近づけるための
波形整形回路をさらに設け、該波形整形回路により波形
整形した後、並列共振回路により周波数選択を行うよう
にしてもよい。
【0028】さらに、並列共振回路に並列接続された電
圧制限回路をさらに設け、該電圧制限回路により並列共
振回路の両端間電圧を制限するようにしてもよい。
【0029】
【作用】この発明においては、光電変換手段により得ら
れた電気信号をトランジスタで増幅するとともに、その
増幅の前あるいは後の少なくとも一方において並列共振
回路により電気信号の周波数選択を行っているので、並
列共振回路の共振周波数の設定により、信号光以外の光
に対応する交流成分は除外しつつ、信号光に対応する電
気信号だけを選択的に抽出することが可能になり、しか
もトランジスタによる増幅との組み合わせによって、抽
出を効果的に行うことができる。
【0030】また、トランジスタによる増幅の後の電気
信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに中間タ
ップを設け、該中間タップを介して出力信号を導出する
ようにすれば、次段に接続される負荷とのインピーダン
ス整合をとることが可能になる。
【0031】また、トランジスタによる増幅の後の電気
信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに2次コ
イルを設け、該2次コイルを介して出力信号を導出する
ようにすれば、次段に接続される負荷とのインピーダン
ス整合を、上記中間タップの場合よりも効果的にとるこ
とが可能になる。
【0032】また、電気信号を正弦波に近づけるための
波形整形回路をさらに設け、該波形整形回路により波形
整形した後、並列共振回路により周波数選択を行うよう
にすれば、並列共振回路への抽入損失を少なくすること
ができる。
【0033】さらに、電圧制限回路により並列共振回路
の両端間電圧を制限するようにすれば、並列共振回路の
発生電圧が過大になることによる誤動作や回路素子の破
損等を防止することができる。
【0034】
【実施例】図1はこの発明の第1実施例を示す回路図で
ある。図において、並列共振回路1は、コイルL1とコ
ンデンサC1よりなる。フォトダイオード9のカソード
は電源VCCに、アノードはNチャネルMOSトランジス
タ(以下、NMOSトランジスタという)Q1のゲート
に各々接続されている。並列共振回路1はフォトダイオ
ード9のアノードと接地との間に接続されている。
【0035】周期的に強弱がつけられた信号光(例えば
周期的なパルス変調された信号光または、点灯・消灯の
周期的な信号光)を含む光が照射されるとフォトダイオ
ード9は該光の強度に応じた光電変換電流を発生する。
この光電変換電流には前記信号光に対応した電流の他、
信号光以外の光による種々の周波数を有する電流が含ま
れている。並列共振回路1の共振周波数を信号光の周波
数(周期的強弱の周波数)に一致させておく。並列共振
回路1は、共振周波数と同一周波数の信号に対してはイ
ンピーダンスが無限大(実際は数十kオーム〜数百kオ
ーム)となり、共振周波数と同一でない周波数の信号に
対しては0(実際は数オーム)となる。そのため、並列
共振回路1は、前記信号光に対応する電流に対してのみ
実質的に電圧降下を生じさせ、信号光に対応する電圧だ
けがNMOSトランジスタQ1のゲートに電圧変化とて
印加される。
【0036】該NMOSトランジスタQ1のゲートは、
直流的には、コイルL1によって接地電位が印加されて
おり、この接地電位に前記信号光に対応する電圧変化が
重畳されて印加される。なお、該NMOSトランジスタ
Q1は、ここではディプレッションタイプのものに設定
している。従って該NMOSトランジスタQ1のゲート
電位の変化、即ち、前記信号光に対応する電圧変化は、
NMOSトランジスタQ1のドレインとソース間の反転
層を変化させるので、ドレインとソース間に流れる電流
を制御することができる。このようにして直流的には、
抵抗R2での電圧降下による変化が、電流変化として抵
抗R5に伝えられるので、ここでの直流利得は、R5/
R2で決定されるのに対して、交流的にはコンデンサC
2により決定されるR2とC2の合成インピーダンスと
抵抗R5の値により、交流利得はR5/(R2とC2の
並列インピーダンス)で決定される。このようにして、
出力端子200には、直流的に決定された電圧と交流的
に決定された電圧とが重畳されて得られる。
【0037】この発明は、光電変換素子にて受光した種
々の雑光を含む光のうちから、信号光のみを選択的に抽
出するための基本的な手法に関するもので、ここに使用
する信号光は光電変換された時、正弦波であることが本
質的には必要である。しかし、正弦波でなくとも、抽出
すべき信号光に、一定の周期性を持つ成分を含ませる
(例えば周期的なパルス変調された信号光とする)こと
により、並列共振回路1を通すことで、選択特性を向上
させることが可能になる。
【0038】図2はこの発明に係る光電変換回路の第2
実施例を示す回路図である。図1に示した回路との相違
点は、並列共振回路1を抵抗R5の部分に置き換え、さ
らに抵抗R1を並列共振回路1の部分に置き換えたこと
である。抵抗R1はフォトダイオード9のアノードと接
地との間に接続されている。並列共振回路1は電源Vcc
と出力端子200の間に接続されている。NMOSトラ
ンジスタQ1は、ゲートがフォトダイオード9のアノー
ドと抵抗R1の共通接続点に、ドレインが出力端子20
0に各々接続され、ソースが抵抗R2とコンデンサC2
の並列接続を介して接地されている。
【0039】抵抗R1は、フォトダイオード9が発生す
る光電変換電流を電圧に変換しNMOSトランジスタQ
1のゲートに与える。NMOSトランジスタQ1は、増
幅された光電変換電流を並列共振回路1に流す。並列共
振回路1は信号光に対応する電流に対してのみ実質的に
電圧降下を生じさせ、その結果、信号光に対応する電圧
信号のみが出力端子200に得られる。抵抗R2,コン
デンサC2は直流成分に対しては抵抗R2の抵抗値を示
し、交流成分に対しはコンデンサC2の容量値を主とし
て抵抗R2とコンデンサC2の並列合成インピーダンス
で交流抵抗(インピーダンス)が決定される。
【0040】この実施例では、光電変換電流をNMOS
トランジスQ1を介して並列共振回路1に与えているの
で、図1のように直接に並列共振回路1に与える場合に
比較して、次のような利点がある。
【0041】NMOSトランジスタQ1のゲートに含ま
れる寄生容量が、図1の場合では、等価的にコンデンサ
C1に並列に接続されるため、並列共振回路1の共振周
波数が低い方へシフトするが、図2の場合は、並列共振
回路1の共振周波数は変化しない。
【0042】さらに、直流成分に対しては並列共振回路
1のインピーダンスは等価的に0であるため、(コイル
L1のインピーダンス(数オーム))÷(抵抗R2の抵
抗値)はほとんど0となり、利得はない。共振していな
い交流成分に対しては(並列共振回路1のインピーダン
ス(数オーム))÷(コンデンサC2のインピーダンス
(数十オーム))<1となり、減衰される。共振してお
り、NMOSトランジスタQ1の増幅率を無限大とした
場合、(並列共振回路1のインピーダンス(数十kオー
ム))÷(コンデンサC2のインピーダンス(数+オー
ム))=(数千倍)の利得が得られるが、実際にはNM
OSトランジスタQ1の増幅率は有限であるので、利得
は数百倍が限度である。
【0043】以上のように、この実施例によれば、少な
い部品点数で良好な周波数選択効果と増幅効果とが得ら
れる。
【0044】図3はこの発明の第3実施例を示す回路図
である。図1に示した回路との相違点は、コンデンサC
3、抵抗R1,R3を設けたことである。抵抗R1はフ
ォトダイオード9のアノードと接地との間に接続されて
いる。フォトダイオード9と抵抗R1の共通接続点はコ
ンデンサC3を介してNMOSトランジスタQ1のゲー
トに接続されている。コンデンサC3とNMOSトラン
ジスタQ1のゲートとの共通接続点は並列共振回路1を
介して接地されている。NMOSトランジスタQ1のソ
ースは抵抗R3を介して接地に、ドレインは電源Vcc
各々接続されている。
【0045】フォトダイオード9からの光電変換電流は
抵抗R1で電圧に変換される。この電圧はコンデンサC
3による容量結合を介して並列共振回路1に与えられ
る。並列共振回路1のインピーダンスは、該電圧に含ま
れる直流成分や共振並列回路1の共振周波数と共振して
いない交流成分に対しては数オームになる。そのため、
直流成分および非共振交流成分は接地へ抜ける。一方、
共振周波数と同一周波数の交流成分に対する並列共振回
路1のインピーダンスは数十〜数百kオームとなり、該
交流成分はNMOSトランジスタQ1のゲートに与えら
れる。NMOSトランジスタQ1はゲート入力電圧に応
じた電流(すなわち信号光のみに対応する光電変換電流
が増幅された電流)を抵抗R3に流す。抵抗R3は電圧
降下を生じ、出力端子200には低インピーダンスな出
力電圧を得ることができる。
【0046】また、この回路の後段に低入力インピーダ
ンスな回路が接続される場合には、NMOSトランジス
タQ1は、バッファ・アンプ(緩衝増幅器)として機能
させることができる。
【0047】以上のように、この実施例によれば、部品
点数が少なくて周波数選択効果が得られ、かつ、NMO
SトランジスタQ1により、バッファ効果が得られると
ともに、低インピーターンス出力を得ることができる。
【0048】図4はこの発明の第4実施例を示す回路図
である。図2に示した第2実施例と図3に示した第3実
施例とを組み合わせたものとなっている。コイルL20
およびコンデンサC20より成る並列共振回路2が図2
の第2実施例の並列共振回路1に相当する。
【0049】この実施例では、少ない部品点数で、並列
共振回路1による周波数選択効果と、NMOSトランジ
スタQ2,並列共振回路2による増幅および周波数選択
効果とが得られる。2段階で周波数選択を行うため、選
択性がさらに向上する。また、並列共振回路1,2の共
振周波数を若干ずらしスタガ同調させることにより共振
周波数の帯域幅を広げることができる。
【0050】図5はこの発明の第5実施例を示す回路図
である。この実施例では図2に示した第1実施例を変形
し、出力端子200への出力をコイルL1の中間タップ
より取り出すようにしている。
【0051】この実施例によれば、第2実施例の効果を
奏するのは勿論のこと、次段に接続する負荷に対してイ
ンピーダンス整合をとることができるので、エネルギー
損失を防止することができるという効果や、次段に接続
する負荷インピーダンスの影響を軽減させることにより
並列共振回路1のQの低下を防止し、結果として共振周
波数での選択特性を良好(シャープ)にすることができ
るという効果が得られる。
【0052】図6はこの発明の第6実施例を示す回路図
である。図5に示した第5実施例では中間タップを介し
て出力を取り出したが、この実施例では2次コイルL3
0を介して出力を取り出すようにしている。第5実施例
よりさらに効果的にインピーダンス整合をとることが可
能になる。
【0053】図7はこの発明の第7実施例を示す回路図
である。図2の第2実施例との相違点は、新たに波形整
形回路400を設けたことである。波形整形回路400
は、NMOSトランジスタQ1のゲートと、フォトダイ
オード9,抵抗R1の共通接続点との間に接続されてい
る。波形整形回路400は抵抗R4とコンデンサC4の
積分回路よりなる。抵抗R4はNMOSトランジスタQ
1のゲートと、フォトダイオード9,抵抗R1の共通接
続点の間に接続され、コンデンサC4はNMOSトラン
ジスタQ1のゲートと接地の間に接続されている。その
他の構成は第1実施例と同様である。
【0054】例えば信号光が周期的なパルス変調された
ものであるとき、信号光に対応して抵抗R1により発生
される電圧は方形波となる。方形波は幾種類もの周波数
を有する正弦波で構成されており、その中には特に方形
波の立ち上がり、立ち下がり部分に対応した高調波が存
在する。この高調波成分を波形整形回路400により除
去し、信号波形をできるだけ正弦波に近づけた上で並列
共振回路1に供給する。このようにすると、並列共振回
路1の除去すべきエネルギーが少なくて済み、並列共振
回路1への抽入損失を低減できるので、第1実施例での
増幅および周波数選択効果をさらに高めることができ
る。
【0055】図8はこの発明の第8実施例を示す回路図
である。この実施例では図6の第6実施例のコイルL3
0の代りにコイルL40,並列共振回路2を設けてい
る。並列共振回路1のコイルL1と並列共振回路2のコ
イルL20は、コイルL40を介して接続されている。
並列共振回路を2段構成に設けることにより共振周波数
での選択特性が良くなる。また次段に接続する負荷に対
してインピーダンス整合をとることが可能であるので、
図5や図6の実施例と同様の効果を奏する。さらに、並
列共振回路1,2およびコイルL40は複同調結合回路
を構成するので、スタガ同調を取ることにより共振周波
数の帯域幅を広げることができる。
【0056】図9はこの発明の第9実施例を示す回路図
である。図8の第8実施例のコイルL40の代りに、カ
ップリングコンデンサC10で並列共振回路1と並列共
振回路2を接続し、並列共振回路2のコイル20に対し
2次コイルを設けて出力をインピーダンス整合により取
り出している。このような構成にしても第8実施例と同
様の効果がある。
【0057】図10はこの発明の第10実施例を示す回
路図である。この実施例による回路は、図3の第3実施
例の並列共振回路1、コンデンサC3の接続位置を、N
MOSトランジスタQ1によるバッファアンプの入力側
から出力側に変えたものとなっている。すなわち、並列
共振回路1を出力端子200と接地の間に接続し、コン
デンサC3を出力端子200とNMOSトランジスタQ
1,抵抗R3の共通接続点との間に接続している。第2
実施例では並列共振回路1を通過させた後、NMOSト
ランジスタQ1によりバッファして出力しているが、こ
の実施例ではNMOSトランジスタQ1でバッファした
後、並列共振回路1を通過させるようにしている。この
ような構成にしても第2実施例と同様の効果がある。
【0058】図11はこの発明の第11実施例を示す回
路図である。図2の第2実施例におけるNMOSトラン
ジスタQ1をNPNバイポーラトランジスタQ2に変
え、カップリングコンデンサC30を介して与えられる
電圧を、抵抗R20,R30でバイアスされたトランジ
スタQ2のベースに印加するようにしている。このよう
な構成にしても第2実施例と同様の効果がある。なお他
の実施例においてもMOSトランジスタを適宜バイポー
ラトランジスタに変更し得るのは勿論である。
【0059】一方、図12はこの発明の第12実施例の
一部の回路図である。
【0060】図12に示すように、図1ないし図11に
おける並列共振回路1(あるいは2)に並列に、アノー
ドが互いに接続された2個のダイオード15a,15b
からなる電圧制限回路15を接続している。
【0061】即ち、上記したように、並列共振回路1は
その共振周波数と同じ周波数の電流に対しては高インピ
ーダンスとなり、異なる周波数の電流に対しては低イン
ピーダンスとなり、このときのインピーダンス変化は並
列共振回路1のQによって決定されるが、Qが大きい場
合には、共振時における並列共振回路1の両端間電圧は
非常に大きな値になる。
【0062】従って、並列共振回路1に対して図12に
示すような電圧制限回路15を並列に設けることによ
り、並列共振回路1の発生電圧を適度なレベルに制限す
ることが可能になり、並列共振回路1の発生電圧が過大
になることによる誤動作や回路素子の破損等を防止する
ことができる。
【0063】このとき、ダイオードの順方向電圧を
F ,逆方向ブレークダウン電圧をBVR とすると、電
圧制限回路15により並列共振回路1の発生電圧はVL
(=VF+BVR )に制限される。
【0064】つぎに、図13ないし図20はこの発明の
第13ないし第20実施例の一部の回路図であり、図1
2における電圧制限回路の変形例である。
【0065】図13においては、互いに逆方向に並列に
接続された2個のダイオード16a,16bにより電圧
制限回路16を構成しており、このとき並列共振回路1
の発生電圧はVF に制限される。
【0066】図14においては、抵抗17aとこれにカ
ソードが接続されたダイオード17bとにより電圧制限
回路17を構成しており、このとき抵抗17aによる電
圧降下分をVR とすると、並列共振回路1の発生電圧は
L1(=VR +VF )又はVL2(=VR +BVR )に制
限される。
【0067】また、図15においては、電圧制限回路を
抵抗18により構成し、図16においては、電圧制限回
路をダイオード19により構成しており、図15の場
合、並列共振回路1の発生電圧は抵抗18の電圧降下分
であるVR に制限され、図16の場合、並列共振回路1
の発生電圧はダイオード19の順方向電圧VF 又は逆方
向ブレークダウン電圧BVR に制限される。
【0068】一方、図17においては、4個のダイオー
ド20a,20b,20c,20dを設け、ダイオード
20aのアノードとダイオード20bのカソードを接続
し、ダイオード20b,20cのアノードを互いに接続
し、ダイオード20cのカソードとダイオード20dの
アノードを接続して電圧制限回路20を構成しており、
このような電圧制限回路20により、並列共振回路1の
発生電圧はVL (=2VF +2BVR )に制限される。
【0069】さらに、図18においては、順方向に接続
された3個のダイオード21a,21b,21cの直列
回路と、同様に順方向に接続された3個のダイオード2
1d,21e,21fの直列回路とを、互いに逆方向に
並列接続して電圧制限回路21を構成しており、このと
き並列共振回路1の発生電圧は3VF 又は3BVR に制
限される。
【0070】また、図19に示すように、図18におけ
るダイオード21a,21bのアノードそれぞれと、ダ
イオード21d,21eのカソードそれぞれとを接続し
て電圧制限回路22を構成してもよく、このときの並列
共振回路1の発生電圧は図19の場合と同様に3VF
は3BVR に制限される。
【0071】さらに、図20においては、互いに逆方向
に並列接続された2個のダイオード23a,23bの逆
並列回路と、同様の2個のダイオード23c,23dの
逆並列回路とを抵抗23eにより接続して電圧制限回路
23を構成しており、このとき並列共振回路1の発生電
圧はVL3(=2VF +VR )又はVL4(=2BVR +V
R )に制限される。
【0072】なお、上記各実施例では光電変換素子とし
てフォトダイオードを用いた場合について説明したが、
光電変換素子は特にこれに限るものではなく、フォトト
ランジスタ,太陽電池など光により起電力を発生するも
のであればよい。
【0073】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、次に述べるような種々の効果を奏する。
【0074】請求項1の光電変換回路によれば、光電変
換手段により得られた電気信号をトランジスタで増幅す
るとともに、その増幅の前あるいは後の少なくとも一方
において並列共振回路により電気信号の周波数選択を行
うようにしたので、並列共振回路の共振周波数の設定に
より、信号光以外の光に対応する交流成分は除外しつ
つ、信号光に対応する電気信号だけを選択的に抽出する
ことが可能になり、しかもトランジスタによる増幅との
組み合わせによって、抽出を効果的に行うことができる
という効果がある。
【0075】また、請求項2の光電変換回路によれば、
トランジスタによる増幅の後の電気信号の周波数選択を
行う並列共振回路のコイルに中間タップを設け、該中間
タップを介して出力信号を導出するようにしたので、次
段に接続される負荷とのインピーダンス整合をとること
が可能になる。その結果、エネルギー損失を防止するこ
とができるという効果や、次段に接続する負荷インピー
ダンスの影響を軽減させることにより並列共振回路のQ
の低下を防止し、結果として共振周波数での選択特性を
良好にすることができるという効果がある。
【0076】また、請求項3の光電変換回路によれば、
トランジスタ増幅の後の電気信号の周波数選択を行う並
列共振回路のコイルに2次コイルを設け、該2次コイル
を介して出力信号を導出するようにしたので、次段に接
続される負荷とのインピーダンス整合を、請求項2の中
間タップの場合よりも効果的にとることが可能になり、
請求項2の効果を増大させることができるという効果が
ある。
【0077】また、請求項4の光電変換回路によれば、
電気信号を正弦波に近づけるための波形整形回路をさら
に設け、該波形整形回路により波形整形した後、並列共
振回路により周波数選択を行うようにしたので、並列共
振回路の除去すべきエネルギーを低減させ、並列共振回
路への抽入損失を少なくすることができる。その結果、
並列共振回路による周波数選択をさらに効率的に行うこ
とができるという効果がある。
【0078】さらに、請求項5の光電変換回路によれ
ば、電圧制限回路により並列共振回路の両端間電圧を制
限するようにしたので、並列共振回路の発生電圧が過大
になることによる誤動作や回路素子の破損等を防止する
ことができるという効果がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光電変換回路の第1実施例を示
す回路図である。
【図2】この発明に係る光電変換回路の第2実施例を示
す回路図である。
【図3】この発明に係る光電変換回路の第3実施例を示
す回路図である。
【図4】この発明に係る光電変換回路の第4実施例を示
す回路図である。
【図5】この発明に係る光電変換回路の第5実施例を示
す回路図である。
【図6】この発明に係る光電変換回路の第6実施例を示
す回路図である。
【図7】この発明に係る光電変換回路の第7実施例を示
す回路図である。
【図8】この発明に係る光電変換回路の第8実施例を示
す回路図である。
【図9】この発明に係る光電変換回路の第9実施例を示
す回路図である。
【図10】この発明に係る光電変換回路の第10実施例
を示す回路図である。
【図11】この発明に係る光電変換回路の第11実施例
を示す回路図である。
【図12】この発明に係る光電変換回路の第12実施例
の一部の回路図である。
【図13】この発明に係る光電変換回路の第13実施例
の一部の回路図である。
【図14】この発明に係る光電変換回路の第14実施例
の一部の回路図である。
【図15】この発明に係る光電変換回路の第15実施例
の一部の回路図である。
【図16】この発明に係る光電変換回路の第16実施例
の一部の回路図である。
【図17】この発明に係る光電変換回路の第17実施例
の一部の回路図である。
【図18】この発明に係る光電変換回路の第18実施例
の一部の回路図である。
【図19】この発明に係る光電変換回路の第19実施例
の一部の回路図である。
【図20】この発明に係る光電変換回路の第20実施例
の一部の回路図である。
【図21】従来の光電変換回路を示す回路図である。
【符号の説明】 1 並列共振回路 9 フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01L 31/10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受けた光を電気信号に変換する光電変換
    手段と、 前記電気信号を増幅するトランジスタと、 前記トランジスタによる増幅の前あるいは後の少なくと
    も一方において前記電気信号の周波数選択を行う並列共
    振回路とを備えた光電変換回路。
  2. 【請求項2】 前記トランジスタによる増幅の後の電気
    信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに中間タ
    ップを設け、該中間タップを介して出力信号を導出する
    ようにした請求項1記載の光電変換回路。
  3. 【請求項3】 前記トランジスタによる増幅の後の電気
    信号の周波数選択を行う並列共振回路のコイルに2次コ
    イルを設け、該2次コイルを介して出力信号を導出する
    ようにした請求項1記載の光電変換回路。
  4. 【請求項4】 前記電気信号を正弦波に近づけるための
    波形整形回路をさらに備え、該波形整形回路により波形
    整形した後、前記並列共振回路により周波数選択を行う
    ようにした請求項1記載の光電変換回路。
  5. 【請求項5】 前記並列共振回路に並列接続された電圧
    制限回路をさらに備え、該電圧制限回路により前記並列
    共振回路の両端間電圧を制限するようにした請求項1,
    2,3又は4記載の光電変換回路。
JP3096596A 1991-04-26 1991-04-26 光電変換回路 Pending JPH05264347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3096596A JPH05264347A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 光電変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3096596A JPH05264347A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 光電変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05264347A true JPH05264347A (ja) 1993-10-12

Family

ID=14169273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3096596A Pending JPH05264347A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 光電変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05264347A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002056381A1 (en) * 2001-01-16 2002-07-18 Sony Corporation Semiconductor device and production method therefor
WO2004102168A1 (ja) * 2003-05-15 2004-11-25 Niles Co., Ltd. レインセンサ用の信号検出回路および信号検出方法
CN1324551C (zh) * 2001-09-28 2007-07-04 杨泰和 晶体管的光能对电能转换驱动电路
CN110118598A (zh) * 2018-02-07 2019-08-13 科大国盾量子技术股份有限公司 用于雪崩光电二极管的延时电路及集成单光子检测电路

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002056381A1 (en) * 2001-01-16 2002-07-18 Sony Corporation Semiconductor device and production method therefor
US7227222B2 (en) 2001-01-16 2007-06-05 Sony Corporation Semiconductor device and manufacturing method thereof
CN1324551C (zh) * 2001-09-28 2007-07-04 杨泰和 晶体管的光能对电能转换驱动电路
WO2004102168A1 (ja) * 2003-05-15 2004-11-25 Niles Co., Ltd. レインセンサ用の信号検出回路および信号検出方法
US7507982B2 (en) 2003-05-15 2009-03-24 Niles Co. Ltd. Rain sensor with ambient light compensation
CN110118598A (zh) * 2018-02-07 2019-08-13 科大国盾量子技术股份有限公司 用于雪崩光电二极管的延时电路及集成单光子检测电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5804997A (en) Current-to-voltage converting device and light receiver
US6864751B1 (en) Transimpedance amplifier with adjustable output amplitude and wide input dynamic-range
US9136807B2 (en) Apparatus and methods for electronic amplification
US6608502B2 (en) Compact transmitter detection circuit with a wide dynamic range
JPH08129046A (ja) 電流−電圧変換アンプのテスト回路
US7231152B2 (en) Infrared remote control receiver (IRCR) having semiconductor signal processing device therein
US5081378A (en) Logarithmic amplifier
US20070222511A1 (en) Auto gain controller
JP3476521B2 (ja) 受信信号強度表示器を有する装置と対数検出器を含む電子回路
US20060285564A1 (en) Semiconductor laser driving circuit less susceptible to noise interference
US4939475A (en) Circuit arrangement comprising an amplifier connected to an opto-electrical transducer
US20050077925A1 (en) Dc cancellation apparatus and method
JPH05264347A (ja) 光電変換回路
US5241227A (en) Active high band weighting circuit of noise reduction circuit
US6566955B1 (en) High bandwidth transresistance amplifier
JPH0798249A (ja) 光受信装置
JPH0242178B2 (ja)
JPS58182906A (ja) 光受信器用前置増幅回路
US5534813A (en) Anti-logarithmic converter with temperature compensation
JP3534209B2 (ja) 受光回路
JP3531770B2 (ja) リミッタ回路
JPH0425724B2 (ja)
Karray et al. A CMOS inverter TIA modeling with VHDL-AMS
JP2645918B2 (ja) 増幅回路
JPH0348522A (ja) 光受信回路

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130301

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130301

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140301

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees