JPH05263919A - 自動変速機のロックアップ制御装置 - Google Patents

自動変速機のロックアップ制御装置

Info

Publication number
JPH05263919A
JPH05263919A JP6354292A JP6354292A JPH05263919A JP H05263919 A JPH05263919 A JP H05263919A JP 6354292 A JP6354292 A JP 6354292A JP 6354292 A JP6354292 A JP 6354292A JP H05263919 A JPH05263919 A JP H05263919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
lock
lockup
control
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6354292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromasa Sakai
弘正 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP6354292A priority Critical patent/JPH05263919A/ja
Publication of JPH05263919A publication Critical patent/JPH05263919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックアップピストンが内蔵された流体継手
を有する自動変速機のロックアップ制御装置において、
1個のソレノイドと1個のスプールバルブによる簡単な
構成で、かつ、簡単な制御によりスリップロックアップ
の高い制御精度を達成すること。 【構成】 1個のロックアップ制御ソレノイドhと1個
のロックアップ制御スプールバルブiを用い、ピストン
油室dの内圧と継手要素油室eの出口圧との差圧を、ロ
ックアップ制御ソレノイドhで作り出されるスプール推
力により制御する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックアップピストン
が内蔵されたトルクコンバータ等の流体継手を有する自
動変速機のロックアップ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機のロックアップ制御装
置としては、例えば、特開昭60−30864号公報に
記載のものが知られている。
【0003】上記従来出典には、ピストン油室(作動
室)へのピストン内圧を上げることなくロックアップピ
ストンの作動遅れを解消すると共に、ロックアップクラ
ッチの締結力を大きくしより大きな締結容量を得る目的
で、ピストン油室への作動油供給に応答して継手要素油
室(動力室)の内圧を低下させ、ピストン内圧と継手要
素内圧との差圧を大きくして締結容量を増す制御技術が
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動変速機のロックアップ制御装置にあっては、ロ
ックアップ時にピストン油室への作動油供給を制御開始
タイミングとし、継手要素油室の内圧のみを減圧制御す
る装置である為、完全ロックアップ制御の場合には制御
応答性並びに高締結容量が得られて好ましいものの、微
妙な締結容量制御を要求されるスリップロックアップ制
御を行なう場合に制御性に劣る。
【0005】即ち、ロックアップ時の締結容量(締結
力)は、ピストン内圧と継手要素内圧との差圧及びロッ
クアップピストンの受圧面積により決まるものであるの
に対し、一方の継手要素内圧のみの油圧制御を行なって
も、ピストン内圧が油温等の環境変化により高圧となっ
たり低圧となったりした場合、その内圧変化に従って締
結容量も変化してしまう。
【0006】これに対し、ピストン内圧と継手要素内圧
とをそれぞれソレノイドバルブにより独立して制御する
案があるが、2個のソレノイドバルブに対して2系統の
電子制御を行なう必要がある為、例えば、圧力センサ等
からの内圧情報を入力し、実差圧を演算したり目標差圧
との偏差を演算したり、偏差に応じて両出力制御信号を
決定したり等、コントローラ内での演算処理が非常に複
雑になる。
【0007】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、ロックアップピストンが内蔵された流体
継手を有する自動変速機のロックアップ制御装置におい
て、1個のソレノイドと1個のスプールバルブによる簡
単な構成で、かつ、簡単な制御によりスリップロックア
ップの高い制御精度を達成することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の自動変速機のロックアップ制御装置では、1個
のロックアップ制御ソレノイドと1個のロックアップ制
御スプールバルブを用い、ピストン油室の内圧と継手要
素油室の出口圧との差圧を、ロックアップ制御ソレノイ
ドで作り出されるスプール推力により制御する手段とし
た。
【0009】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、入力部材aと出力部材bを直結可能なロックアップ
ピストンcを有し、該ロックアップピストンcにより内
部の室がピストン油室dと継手要素油室eとに画成され
る流体継手fと、ロックアップコントローラgからの所
定の締結容量指令に応じてスプール推力を作り出すロッ
クアップ制御ソレノイドhと、前記継手要素油室eの出
口圧をスプールにフィードバックし、ピストン油室dの
内圧と継手要素油室eの出口圧との差圧を、前記スプー
ル推力により制御するロックアップ制御スプールバルブ
iとを備えていることを特徴とする。
【0010】
【作用】ロックアップ時、ロックアップコントローラg
から所定の締結容量指令が出力されると、ロックアップ
制御ソレノイドhにおいて、締結容量指令に応じたスプ
ール推力が作り出される。一方、ロックアップ制御スプ
ールバルブiでは、継手要素油室eの出口圧がスプール
にフィードバックされていることで、ピストン油室dの
内圧と継手要素油室eの出口圧との差圧に応じた力がス
プールに作用することになり、この力とロックアップ制
御ソレノイドhで作り出されたスプール推力の大きさに
応じてピストン油室dの内圧と継手要素油室eの出口圧
との差圧が制御されることになる。
【0011】そして、ピストン油室dの内圧と継手要素
油室eの出口圧との差圧は、流体継手fに内蔵されたロ
ックアップピストンcのピストン内圧と継手要素内圧と
の差圧に相当し、この差圧とピストン受圧面積に応じた
締結力によりロックアップピストンcが締結され、入力
部材aと出力部材bとを相対回転を許さずに直結する完
全ロックアップ状態や入力部材aと出力部材bとを幾分
かの相対回転を許しながら直結するスリップロックアッ
プ状態が実現される。
【0012】従って、1個のロックアップ制御ソレノイ
ドhと1個のロックアップ制御スプールバルブiによる
簡単な構成で、かつ、ロックアップ制御ソレノイドhの
みに対する簡単な制御により、ロックアップピストンc
の締結力となるピストン内圧と継手要素内圧との差圧そ
のものを油温等の環境変化に影響されないで制御でき、
特に、スリップロックアップ制御を行なう場合、ピスト
ン内圧と継手要素内圧の独立制御や片方のみの内圧を制
御する場合に比べ、きめ細かく高い制御精度が達成され
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0015】図2は本発明第1実施例の自動変速機のロ
ックアップ制御装置を示す全体システム図である。
【0016】第1実施例のロックアップ制御装置は、図
2に示すように、コンバータカバー1(入力部材に相
当)とトランスミッション入力軸2(出力部材に相当)
を直結可能なロックアップピストン3を有し、該ロック
アップピストン3により内部の室がピストン油室4とコ
ンバータ油室5(継手要素油室に相当)とに画成される
トルクコンバータ6(流体継手に相当)と、A/Tコン
トロールユニット7(ロックアップコントローラに相
当)からの所定の締結容量指令に応じてロックアップ信
号圧Psig を作り出すロックアップ制御ソレノイド8
と、コンバータ油室5の出口圧であるトルコン出口圧P
out をスプール9dにフィードバックし、ピストン油室
4の内圧であるロックアップ圧PL/U とトルコン出口圧
Pout との差圧を、ロックアップ信号圧Psig によるス
プール推力により制御するロックアップ制御スプールバ
ルブ9(ピストン内圧制御弁に相当)とを備えている。
【0017】前記ロックアップピストン3のフェーシン
グ3aに対向する位置には、コンバータカバー1に回転
方向固定で軸方向移動可能に設けられたドライブプレー
ト11aと、タービンランナ6bのシェルに回転方向固
定で軸方向移動可能に設けられたドリブンプレート11
bにより構成されるロックアップ多板クラッチ11が配
置されている。
【0018】前記トルクコンバータ6は、コンバータカ
バー1に連結されるポンプインペラ6aと、トランスミ
ッション出力軸2に連結されるタービンランナ6bと、
ケース12にワンウェイクラッチ13を介して配置され
るステータ6cとを継手要素として有している。
【0019】前記ロックアップ制御ソレノイド8は、パ
イロット圧油路14とロックアップ信号圧油路15とド
レーン油路とが接続されるデューティ3方向ソレノイド
で、A/Tコントロールユニット7からのデューテイ比
信号が0%の時にはPsig =0で、デューティ比信号の
デューティ比が高くなればなるほど高圧となり、デュー
ティ比信号が100%の時にはPsig =PP (パイロッ
ト圧)というように、デューテイ比信号に比例したロッ
クアップ信号圧Psig が出力される。
【0020】前記パイロット圧PP は、ライン圧油路1
6からのライン圧PL を基圧として一定圧の油圧に制御
するパイロット弁17により作り出される圧で、このパ
イロット圧PP の作動油はフィルター18を通してロッ
クアップ制御ソレノイド8へ供給される。
【0021】前記ロックアップ制御スプールバルブ9
は、ロックアップ圧PL/U とトルコン出口圧Pout の差
圧と、この差圧に対向するロックアップ信号圧Psig と
を弁作動圧とし、ライン圧PL を減圧してロックアップ
信号圧Psig に応じて油圧が上昇するロックアップ圧P
L/U を作り出す弁である。
【0022】弁構成を説明すると、バルブボディ9aの
スプール穴9bには、スプリング9cにより一端方向か
ら軸方向移動可能に付勢されたスプール9dが配置さ
れ、スプール穴9bには、ドレーンポート9e,ライン
圧ポート9f,ロックアップ圧ポート9g,ドレーンポ
ート9h,トルコン出口圧ポート9i,ロックアップ信
号圧ポート9jが形成され、ライン圧ポート9fにはラ
イン圧油路16が連結され、ロックアップ圧ポート9g
にはロックアップ圧油路19が連結され、トルコン出口
圧ポート9iにはオリフィス21を介してトルコン出口
圧油路22が連結され、ロックアップ信号圧ポート9j
にはロックアップ信号圧油路15が連結されている。
【0023】尚、トルコン出口圧油路22の下流には、
オイルクーラ23が設けられ、冷却された作動油は潤滑
油として自動変速機のクラッチやブレーキ等に供給され
る。
【0024】次に、作用を説明する。
【0025】(イ)弁作用 ロックアップ制御ソレノイド8の弁作用を述べる。
【0026】A/Tコントロールユニット7からのデュ
ーテイ比信号が0%の時には、パイロット圧油路14を
弁体が閉じ、ロックアップ信号圧油路15とドレーン油
路とが連通することで、ロックアップ信号圧Psig =0
となる。
【0027】そして、デューティ比信号のデューティ比
が高くなればなるほどロックアップ信号圧油路15とパ
イロット圧油路14との連通比率がロックアップ信号圧
油路15とドレーン油路との連通比率より高くなるよう
に弁体が開閉作動することでロックアップ信号圧Psig
が高圧となる。
【0028】さらに、デューティ比信号が100%に近
い領域に達すると、ドレーン油路を弁体が閉じ、ロック
アップ信号圧油路15とパイロット圧油路14とが連通
することで、ロックアップ信号圧Psig =PP (パイロ
ット圧)となる。つまり、デューテイ比信号に比例した
ロックアップ信号圧Psig が出力される。
【0029】ロックアップ制御スプールバルブ9の弁作
用を述べる。
【0030】まず、ロックアップ圧PL/U とトルコン出
口圧Pout との差圧によりスプール9dには、下記の力
が作用する。
【0031】 PL/U・AL/U −Pout・Aout …(1) AL/U ;ロックアップ圧有効受圧面積 Aout ;トルコン出口圧有効受圧面積 ここで、スプール径を図2に示すようにd1 ,d2 とし
た場合、AL/U =Aoutとなり、AL/U =Aout =Aと
すると、上記(1) 式は、 A(PL/U −Pout ) …(2) となる。
【0032】また、スプール9dには、図面右方向にス
プリング9cによるバネ力Fspが作用するし、図面左方
向にロックアップ信号圧Psig によるスプール推力Fsi
g (=Psig ・πd2 2/4)が作用する。
【0033】従って、スプール9dの力の釣り合いは、 A(PL/U −Pout )+Fsp=Fsig …(3) となり、これを変形すると、 PL/U −Pout =(Fsig /A)−(Fsp/A) …(4) となる。
【0034】従って、上記(4) 式から明らかなように、
ロックアップ圧PL/U とトルコン出口圧Pout との差圧
は、ロックアップ信号圧Psig が増加すればするほど大
きくなるように制御される。
【0035】但し、ロックアップ信号圧Psig がバネ力
Fspより小さい領域では、ロックアップ圧PL/U とトル
コン出口圧Pout との差圧が負の値となり、Pout >P
L/U の関係を示す。
【0036】(ロ)スリップロックアップ制御時 例えば、非ロックアップ状態から完全ロックアップ状態
に移行する過渡期であって、ロックアップショックを防
止するべくスリップロックアップ制御が行なわれる場
合、A/Tコントロールユニット7から所定の締結容量
指令が出力されると、ロックアップ制御ソレノイド8に
おいて、締結容量指令に応じたロックアップ信号圧Psi
g が作り出される。
【0037】ここで、ロックアップ制御ソレノイド8に
印加されるデューテイ比に対するロックアップ信号圧P
sig の特性は、図3のPsig 特性に示すようになる。
【0038】一方、ロックアップ制御スプールバルブ9
では、トルコン出口圧Pout がスプール9dにフィード
バックされていることで、ロックアップ圧PL/U とトル
コン出口圧Pout との差圧(PL/U −Pout )に応じた
力がスプール9dに作用することになり、この力とロッ
クアップ制御ソレノイド8で作り出されたスプール推力
Fsig の大きさに応じてロックアップ圧PL/U とトルコ
ン出口圧Pout との差圧(PL/U −Pout )が制御され
ることになる。
【0039】ここで、ロックアップ圧PL/U とトルコン
出口圧Pout との差圧特性は、図3に示す(PL/U −P
out )特性となる。
【0040】そして、ロックアップ圧PL/U とトルコン
出口圧Pout との差圧(PL/U −Pout )は、トルクコ
ンバータ6に内蔵されたロックアップピストン3のピス
トン油室4の内圧とコンバータ油室5の内圧との差圧に
相当し、この差圧とピストン受圧面積に応じた締結力に
よりロックアップピストン3が締結され、コンバータカ
バー1とトランスミッション入力軸2とを相対回転を許
さずに直結する完全ロックアップ状態やコンバータカバ
ー1とトランスミッション入力軸2とを幾分かの相対回
転を許しながら直結するスリップロックアップ状態が実
現される。
【0041】従って、1個のロックアップ制御ソレノイ
ド8と1個のロックアップ制御スプールバルブ9による
簡単な構成で、かつ、ロックアップ制御ソレノイド8の
みに対する簡単な制御により、ロックアップピストン3
の締結力となるロックアップ圧PL/U とトルコン出口圧
Pout との差圧(PL/U −Pout )そのものを油温等の
環境変化に影響されないで制御できる。
【0042】特に、スリップロックアップ制御を行なう
場合、図3に示すように、差圧特性のハッチングで囲ま
れる部分がロックアップ締結力となり、ロックアップ信
号圧Psig の与え方により一定勾配にて比例的に差圧が
上昇する特性を示すことで、ピストン内圧と継手要素内
圧の独立制御や片方のみの内圧を制御する場合に比べ、
要求に応じてきめ細かくスリップ量を小さくすることも
大きくすることも出来るというように、高い制御精度に
よるスリップロックアップ状態を実現することが出来
る。
【0043】また、ロックアップ圧PL/U とトルコン出
口圧Pout との差圧特性は、図3に示すように、低デュ
ーテイ比領域で、ロックアップ圧PL/U よりトルコン出
口圧Pout が高く、ロックアップピストン3を図2の左
方向に押し付ける力が作用することで、非ロックアップ
時にロックアップピストン3とロックアップ多板クラッ
チ11との引き摺りが防止されることになる。
【0044】以上説明してきたように第1実施例の自動
変速機のロックアップ制御装置にあっては、下記に列挙
する効果を発揮する。
【0045】(1)ロックアップピストン3が内蔵され
たトルクコンバータ6を有する自動変速機のロックアッ
プ制御装置において、1個のロックアップ制御ソレノイ
ド8と1個のロックアップ制御スプールバルブ9を用
い、ロックアップ圧PL/U とトルコン出口圧Pout との
差圧(PL/U −Pout )を、ロックアップ制御ソレノイ
ド8で作り出されるスプール推力Fsig により制御する
装置とした為、1個のソレノイドと1個のスプールバル
ブによる簡単な構成で、かつ、簡単な制御によりスリッ
プロックアップの高い制御精度を達成することが出来
る。
【0046】(2)幾分かの相対回転が許容されるスリ
ップロックアップ中、コンバータ室5の内圧をドレーン
制御することなく常にある程度のトルコン出口圧Pout
を確保したままとている為、コンバータ油室5の内圧を
完全にドレーンする場合に発生するキャビテーションを
防止することが出来る。
【0047】(3)非ロックアップ時には、トルコン出
口圧Pout をロックアップ圧PL/U より高圧とし、ロッ
クアップピストン3を図2の左方向に押し付ける力が出
るようにしている為、非ロックアップ時におけるロック
アップピストン3のロックアップ多板クラッチ11に対
する引き摺りを防止することが出来る。
【0048】(第2実施例)まず、構成を説明する。
【0049】図4は本発明第2実施例の自動変速機のロ
ックアップ制御装置を示す全体システム図である。
【0050】第1実施例装置ではロックアップ制御ソレ
ノイド8で作り出されるロックアップ信号圧Psig によ
りスプール推力Fsig を得るようにしたのに対し、第2
実施例のロックアップ制御装置は、図4に示すように、
ロックアップ制御比例ソレノイド8’をロックアップ制
御スプールバルブ9の端部に配置し、A/Tコントロー
ルユニット7からのソレノイド電流値iに応じて直接に
スプール推力Fsol を得るようにした例である。尚、他
の構成は第1実施例装置と同様であるので対応する構成
に同一符号を付して説明を省略する。
【0051】作用的としては、ロックアップ制御比例ソ
レノイド8’に印加されるソレノイド電流値iに対する
スプール推力Fsol の特性は、図5のFsol 特性に示す
ように、ソレノイド電流値iに比例した特性を示すこと
で、ロックアップ圧PL/U とトルコン出口圧Pout との
差圧特性は、図5の(PL/U −Pout )特性に示すよう
に、第1実施例装置と同様となる効果的としては、第1
実施例装置での(1)〜(3)の効果に加え、下記の効
果が追加される。
【0052】(4)ロックアップ制御比例ソレノイド
8’とロックアップ制御スプールバルブ9とは、図4に
示すように、ソレノイド一体型スプールバルブ構成にす
ることができるし、第1実施例装置と異なりパイロット
弁17等のパイロット圧制御系の構成が不要となる為、
装置構成が極めて簡単になるし、設置スペース上も非常
に有利となる。
【0053】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0054】例えば、実施例では、流体継手としてトル
クコンバータの例を示したが、フルードカップリングで
あっても良い。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、ロックアップピストンが内蔵された流体継手を有す
る自動変速機のロックアップ制御装置において、1個の
ロックアップ制御ソレノイドと1個のロックアップ制御
スプールバルブを用い、ピストン油室の内圧と継手要素
油室の出口圧との差圧を、ロックアップ制御ソレノイド
で作り出されるスプール推力により制御する手段とした
為、1個のソレノイドと1個のスプールバルブによる簡
単な構成で、かつ、簡単な制御によりスリップロックア
ップの高い制御精度を達成することができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機のロックアップ制御装置を
示すクレーム対応図である。
【図2】本発明第1実施例の自動変速機のロックアップ
制御装置を示す全体システム図である。
【図3】第1実施例装置でのロックアップ圧PL/U とト
ルコン出口圧Pout との差圧特性図及びロックアップ信
号圧特性図である。
【図4】本発明第2実施例の自動変速機のロックアップ
制御装置を示す全体システム図である。
【図5】第2実施例装置でのロックアップ圧PL/U とト
ルコン出口圧Pout との差圧特性図及びスプール推力特
性図である。
【符号の説明】
a 入力部材 b 出力部材 c ロックアップピストン d ピストン油室 e 継手要素油室 f 流体継手 g ロックアップコントローラ h ロックアップ制御ソレノイド i ロックアップ制御スプールバルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材と出力部材を直結可能なロック
    アップピストンを有し、該ロックアップピストンにより
    内部の室がピストン油室と継手要素油室とに画成される
    流体継手と、 ロックアップコントローラからの所定の締結容量指令に
    応じてスプール推力を作り出すロックアップ制御ソレノ
    イドと、 前記継手要素油室の出口圧をスプールにフィードバック
    し、ピストン油室の内圧と継手要素油室の出口圧との差
    圧を、前記スプール推力により制御するロックアップ制
    御スプールバルブと、 を備えていることを特徴とする自動変速機のロックアッ
    プ制御装置。
JP6354292A 1992-03-19 1992-03-19 自動変速機のロックアップ制御装置 Pending JPH05263919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6354292A JPH05263919A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 自動変速機のロックアップ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6354292A JPH05263919A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 自動変速機のロックアップ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05263919A true JPH05263919A (ja) 1993-10-12

Family

ID=13232216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6354292A Pending JPH05263919A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 自動変速機のロックアップ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05263919A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0692656A1 (en) 1994-07-11 1996-01-17 Nippondenso Co., Ltd. Torque converter lockup control system
JP2007016870A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Fuji Heavy Ind Ltd トルクコンバータ
JP2007510873A (ja) * 2003-11-14 2007-04-26 フォイト・ターボ・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー 始動ユニット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0692656A1 (en) 1994-07-11 1996-01-17 Nippondenso Co., Ltd. Torque converter lockup control system
US5701982A (en) * 1994-07-11 1997-12-30 Nippondenso Co., Ltd. Lockup control system for automatic transmission
JP2007510873A (ja) * 2003-11-14 2007-04-26 フォイト・ターボ・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー 始動ユニット
JP2007016870A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Fuji Heavy Ind Ltd トルクコンバータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2846362B2 (ja) ロックアップクラッチの油圧制御装置
US4998604A (en) Variable capacity control apparatus for an automotive torque converter clutch
JP2001508528A (ja) 圧力媒体装置
JPS5943661B2 (ja) 車輌用自動変速機の油圧制御装置
JPH0539238Y2 (ja)
JP2004293744A (ja) 車両用直結クラッチの制御装置
JPH0280857A (ja) トルクコンバータにおけるロックアップクラッチ制御装置
US5934427A (en) Hydraulic control apparatus for lock-up clutch assembled within torque converter
US4726261A (en) Transmission shift control valve having fluid pressure distributor valve
JP2621649B2 (ja) ロックアップクラッチ制御装置
JPS6211231B2 (ja)
JPH05263919A (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
JP2006052746A (ja) 流体伝動装置の油圧回路
JP3076439B2 (ja) ロックアップクラッチの制御装置
JPH081241B2 (ja) ロックアップクラッチの制御装置
JPH0579560A (ja) 自動変速機のロツクアツプ制御装置
US4833946A (en) Variable force solenoid pressure control for an automatic transmission
JP3239694B2 (ja) ロックアップクラッチのスリップ制御装置
JPH05263895A (ja) 自動変速機の潤滑流量制御装置
JP3218839B2 (ja) 自動変速機の作動流体冷却装置
JPS60168956A (ja) スリツプ制御式トルクコンバ−タ
JP3361767B2 (ja) 油圧制御装置およびこの油圧制御装置を用いたロックアップクラッチ制御装置
JP2698952B2 (ja) 車両用自動変速機の直結クラッチ制御装置
JP3506186B2 (ja) ロックアップクラッチの油圧制御装置
JP2758921B2 (ja) ロックアップクラッチの制御装置