JPH05263835A - 回転同期装置 - Google Patents

回転同期装置

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JPH05263835A
JPH05263835A JP4094810A JP9481092A JPH05263835A JP H05263835 A JPH05263835 A JP H05263835A JP 4094810 A JP4094810 A JP 4094810A JP 9481092 A JP9481092 A JP 9481092A JP H05263835 A JPH05263835 A JP H05263835A
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JP
Japan
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spline
chamfer
sleeve
gear
synchronization
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JP4094810A
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Yusuke Horiuchi
雄介 堀内
Yasumichi Funato
康道 船戸
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の軸方向寸法を増大させることなく、切
換え時の二段入り現象を著しく緩和することができる回
転同期装置を提供する。 【構成】 回転同期装置1では、スリーブ20の同期専
用スプライン歯26のチャンファ28Aと同期リング4
0のスプラインチャンファ42aが当接して同期が行わ
れた後、噛合専用スプライン歯22の片面チャンファ2
4Aとスプラインピースのスプライン歯52の片面チャ
ンファ52aが当接して噛合が行われ、片面チャンファ
のため当接の際の衝撃力が著しく低減される。また、片
面チャンファ52aがギアに作用する引きずりトルクの
方向へ押し分けられる向きを有するため押し分け力が減
少して、以上の効果により二段入り現象が緩和される。
さらに、スプライン歯を噛合専用スプライン歯22と同
期専用スプライン歯26に分離構成したため、噛み合い
強度を維持しつつ軸方向寸法の増大を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として自動車の手
動変速機におけるシャフトの回転と変速ギアの回転とを
同期させるために用いられる回転同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手動変速機の回転同期装置においては、
シャフトと一体に回転するスリーブが軸方向にスライド
して、まずスリーブのスプライン歯のチャンファ(スプ
ライン歯に設けられた面取り部分)が同期リングのスプ
ライン歯のチャンファに当接して同期が行われる。その
後、スリーブがさらにスライドして、スリーブのスプラ
イン歯がギアのスプライン歯に噛合して、シフトが完了
する。このシフトの際に、運転者がシフトレバーを通じ
て二段階の不快な衝撃を感ずる、いわゆる二段入りとい
う現象が起きていた。
【0003】この二段入り現象について、図4を参照し
て説明する。図4は、回転同期装置のシフト過程におけ
る、運転者による操作力の経時変化を示したものであ
る。図4において、縦軸が操作力Fであり、横軸が経過
時間Tを表している。図のTcが一回のシフトに要する
時間であり、この一回のシフトは、図に示されるように
A,B,Cの三つの期間に区分される。期間Aは、シフ
トの操作開始から、スリーブのスプラインチャンファが
同期リングのスプラインチャンファに当接して同期が完
了するまでの期間である。期間Bは、スリーブスプライ
ンが同期リングのスプラインと噛合して、スリーブがさ
らにスライドするとともに同期が崩れるすべり過程と呼
ばれる期間である。そして、期間Cは、スリーブのスプ
ラインチャンファがギアのスプラインチャンファと当接
してから、噛合が完了するまでの期間である。
【0004】この期間Cにおいて発生するのが、二段入
りと呼ばれる現象である。この二段入り現象は、図4の
期間Cにおける操作力の最大値Fc が、期間Aにおける
操作力の最大値Fp と比較して大きいほど、また期間C
における操作力Fの積分値(図4の斜線部分の面積)が
大きいほど顕著に現れる。すなわち、運転者がシフトの
際に、図4に二つの山で示される二回の大きな衝撃を感
ずることになるのである。従って、二段入り現象を緩和
するためには、二つ目の山の高さに相当するスリーブの
スプラインチャンファがギアのスプラインチャンファと
当接する際の衝撃力と、二つ目の山の面積に相当するス
リーブのスプラインがギアのスプラインを押し分けるの
に必要な力とを、極力小さくすることが必要である。
【0005】このような観点から、二段入り現象を緩和
するために、様々な回転同期装置の改良が行われてい
る。例えば、自動車技術会の技術論文(”M/T車シフ
トアップ時の同期崩れ現象とフィーリング改善に対する
考察”,西岡,石丸,自動車技術会資料,No.5,1990)
に発表されている回転同期装置がある。この文献に記載
されている回転同期装置を、図3に示す。図3(A)は
回転同期装置の断面図の一部、図3(B)は回転同期装
置の平面図、図3(C)は噛合スプライン部分の展開図
の一部である。図3(A)の参照符号101が、回転同
期装置である。この回転同期装置101においては、シ
ャフト102と一体に回転するハブ112に対して、キ
ー130を介して、スリーブ120が軸方向にスライド
可能に噛合している。一方、変速ギア106,116
が、シャフト102に対してそれぞれニードルベアリン
グ104,114を介して、相対回転可能に取り付けら
れている。そして、この変速ギア106,116と一体
に回転するスプラインピース150,154とスリーブ
120との間に、それぞれ同期リング140,144が
設けられている。この同期リング140,144は、そ
れぞれスプライン歯142,148を有している。
【0006】この回転同期装置101においては、図3
(A)に示されるスプラインピース150のスプライン
歯152のチャンファが、図3(C)に示されるように
片面チャンファ152aとなっている。図3(C)には
示されない、スプラインピース154のスプライン歯1
56のチャンファも同様である。また、スリーブ120
のスプラインの一部がスプラインピース150のスプラ
インチャンファ152aに対応した片面チャンファ12
2aを有する、噛合専用スプライン歯122とされてい
る。この噛合専用スプライン歯122は、図3(B)に
示されるように三箇所に設けられている。スリーブ12
0のその他のスプラインは、通常の両面チャンファ12
4a,124bを有する同期・噛合用スプライン124
となっている。そして、噛合専用スプライン歯122の
先端は、同期・噛合用スプライン124の先端より長さ
Hだけ、スプラインピース150のスプライン152の
方向に突出している。
【0007】このような構造を有する回転同期装置10
1の作動について、ギア106とスリーブ120を一体
回転させる場合を例にとって説明する。この場合には、
スリーブ120のスプライン122,124とスプライ
ンピース150のスプライン152とを噛合させること
になる。この際には、まず、突出した噛合専用スプライ
ン歯122の片面チャンファ122aが、スプラインピ
ース150のスプラインチャンファ152aと当接す
る。すなわち、スプラインピース150のスプライン1
52は、常にスプラインピース150の回転方向ωc
逆の引きずりトルクの方向(図3(C)の下方)、すな
わちギア106にかかる回転抵抗の方向へ押し分けられ
る。これによって、噛合の際にスプラインピース150
のチャンファ152aと噛合専用スプライン122のチ
ャンファ122aとの間に働く力が格段に小さくなり、
二段入り現象が緩和される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
文献に記載された技術においては二段入り現象は充分に
緩和されるが、図3(C)に示されるように、スリーブ
120のスプライン歯のうち同期・噛合用スプライン歯
124は同期と噛合の役割を兼ね備えている。すなわ
ち、スリーブ120のスプライン歯が、同期専用スプラ
イン歯と噛合専用スプライン歯とに完全に分離されてい
ない。このため、噛合専用スプライン歯122に対して
軸方向に後退して設けられる同期・噛合用スプライン歯
124もギアのスプライン歯152との噛み合い代を確
保する必要があり、結果として軸方向寸法が増大してし
まう。そこで本発明においては、装置の軸方向寸法を増
大させることなく切換え時の二段入り現象を著しく緩和
することができる、回転同期装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明において
は、上記課題を解決するために、回転可能なシャフトに
対して相対回転可能に支持されたギアと、該ギアに設け
られたスプラインと、前記シャフトと一体に回転し、か
つ前記シャフトに対して軸方向にスライド可能なスリー
ブと、該スリーブに設けられたスプラインと、該スリー
ブと前記ギアとの間に設けられた同期リングと、該同期
リングに設けられたスプラインとを有し、前記スリーブ
のスプライン歯のチャンファと前記同期リングのスプラ
イン歯のチャンファを当接させて同期を行った後に、前
記スリーブのスプラインと前記ギアのスプラインとを噛
合させることによって前記シャフトと前記ギアとを一体
に回転させる回転同期装置であって、前記ギアのスプラ
イン歯のチャンファが前記ギアに作用している引きずり
トルクの方向へ押し分けられる向きの片面チャンファで
あり、前記スリーブのスプラインは同期専用スプライン
歯と噛合専用スプライン歯とを有し、前記噛合専用スプ
ライン歯のチャンファが前記ギアのスプライン歯のチャ
ンファと対応する向きの片面チャンファであり、前記同
期専用スプライン歯が前記同期リングのスプライン歯と
噛合した直後に前記噛合専用スプライン歯のチャンファ
が前記ギアのスプライン歯のチャンファと当接する位置
関係にあることを特徴とする回転同期装置を創出した。
【0010】
【作用】さて、上記構成を備えた本発明に係る回転同期
装置においては、スリーブのスプラインが同期専用スプ
ライン歯と噛合専用スプライン歯とを有している。そし
て、まずスリーブが軸方向にスライドして、スリーブの
同期専用スプライン歯のチャンファと同期リングのスプ
ライン歯のチャンファとが当接して、同期が行われる。
その後、スリーブがさらに軸方向にスライドして、ギア
のスプライン歯とスリーブのスプライン歯とが噛合す
る。ここで、ギアのスプライン歯のチャンファとスリー
ブの噛合専用スプライン歯のチャンファが、対応する向
きの片面チャンファとなっている。これによって、ギア
のスプライン歯のチャンファと噛合専用スプライン歯の
チャンファが当接する際の衝撃力が著しく低減される。
また、ギアのスプライン歯の片面チャンファがギアに作
用している引きずりトルクの方向へ押し分けられる向き
を有するため、噛合の際にはスプライン歯の片面チャン
ファが、噛合専用スプライン歯の片面チャンファによっ
て、常に、ギアに作用する引きずりトルクの方向へ押し
分けられる。以上の作用によって、例え同期後の相対回
転差が大きい場合でも、噛合の際にけの際に必要な力が
小さくなる。
【0011】さらに、同期専用スプライン歯が同期リン
グのスプライン歯と噛合した直後に噛合専用スプライン
歯のチャンファがギアのスプライン歯のチャンファと当
接する位置関係にある。この結果、同期専用スプライン
歯のチャンファが同期リングのスプライン歯のチャンフ
ァと離れて同期崩れが始まってから、噛合専用スプライ
ン歯のチャンファがギアのスプライン歯のチャンファと
当接するまでの時間が短縮される。これによって、同期
崩れの度合い、すなわちスリーブとギアとの回転数の差
が小さくなり、噛合専用スプライン歯のチャンファとギ
アのスプライン歯のチャンファが当接する際に働く力も
小さくなる。以上の作用によって、噛合の際にギアのス
プライン歯と噛合専用スプライン歯の間に働く力が格段
に小さくなり、二段入り現象が著しく緩和される。ま
た、スリーブのスプライン歯が、同期専用スプライン歯
と噛合専用スプライン歯とに完全に分離されていること
によって、ギアのスプラインとスリーブのスプラインと
の噛み合い強度を維持しつつ、装置の軸方向寸法の増大
を防止することができる。このようにして、装置の軸方
向寸法を増大させることなく、切換え時の二段入り現象
を著しく緩和することができる回転同期装置となる。
【0012】
【実施例】次に、本発明を具現化した一実施例につい
て、図1および図2を参照して説明する。まず、回転同
期装置の全体構成について、図2を参照しつつ説明す
る。図2は、本発明に係る回転同期装置の一実施例の全
体構成を示す縦断面図である。図2において、参照符号
1が本実施例の回転同期装置であり、この回転同期装置
1は図示しない支持部に回転可能に支持されたシャフト
2を有している。このシャフト2に対して、図2の左方
には、ギア6がニードルベアリング4によって回転可能
に取り付けられている。また図2の右方には、ギア16
がニードルベアリング14によって、シャフト2に回転
可能に取り付けられている。このギア6,16の内側部
分には、各々スプラインピース50および54が設けら
れており、このスプラインピース50,54はギア6,
16とそれぞれ一体に回転する。
【0013】一方、シャフト2にはハブ12が固定され
ており、このハブ12はシャフト2と一体に回転する。
さらに、このハブ12にはスリーブ20がスプライン結
合によって、軸方向にはスライド可能に、周方向には相
対移動不能に取り付けられている。このスリーブ20に
は、その外周に沿って溝21が設けられており、この溝
21の外側から、相対する二箇所を図示しない二股のフ
ォークが挟んで動かすことによって、スリーブ20がハ
ブ12に対して軸方向にスライドする。前記スリーブ2
0とスプラインピース50および54との間には、同期
リング40および同期リングセット44〜46が、それ
ぞれ設けられている。同期リング40は、スプラインピ
ース50のスリーブ20に近い側の外周面に設けられた
テーパ面に対して、同期リング40の内周面に設けられ
たテーパ面によって、摺動回転可能に嵌合している。
【0014】一方、同期リングセット44〜46は、ア
ウター部材44,ミドル部材45およびインナー部材4
6から構成されており、アウター部材44とミドル部材
45の摺動面およびミドル部材45とインナー部材46
の摺動面は、それぞれテーパ面となっている。さらに、
ミドル部材45の先端45aはスプラインピース54の
方向に突出しており、スプラインピース54の相対する
部分に設けられたスリット54aに、この突出した先端
45aが嵌合することによって、ミドル部材45はスプ
ラインピース54と一体に回転する。このような構造に
よって、同期リングセット44〜46においては、同期
リング40とスプラインピース50とのテーパ面に相当
する摺動面が、アウター部材44とミドル部材45の間
およびミドル部材45とインナー部材46の間に、計二
面存在することになる。これによって、同期リングセッ
ト44〜46では、同期リング40よりも精度の高い同
期が可能になる。
【0015】また、図2によく示されるように、前記ス
リーブ20と前記ハブ12との間には、周方向の三箇所
に、インデックストルク発生用のキー30が設けられて
いる。このキー30は、その下方に設けられたスプリン
グ32によってスリーブ20の下面に押圧されている。
キー30の上面は中央部が山形に突出しており、スリー
ブ20の相対する下面に設けられた山形の凹部と嵌合し
ている。そして、スリーブ20がハブ12に対して軸方
向にスライドすると、キー30の上面の山形凸部がスリ
ーブ20の下面に押されることによって、前記スプリン
グ32の弾性力に抗して下降する。これによって、スリ
ーブ20の山形凹部とキー30の山形凸部との嵌合が外
されて、スリーブ20の軸方向へのスライドがスムース
に行われるようになる。
【0016】次に、回転同期装置1におけるスリーブ2
0のスプラインと、スプラインピース50,54のスプ
ラインの相対関係について、図1の展開図を参照して説
明する。図1は、回転同期装置1のスリーブ20のスプ
ラインとスプラインピース50,54のスプラインの相
対関係を示す展開図である。回転同期装置1において
は、図1によく示されるように、前記スリーブ20のス
プラインは、同期専用スプライン歯26と噛合専用スプ
ライン歯22とを有している。そして、同期専用スプラ
イン歯26はスリーブ20の全周の三箇所に配置されて
いる。一方、同期専用スプライン歯26以外のスリーブ
20のスプライン歯は全て噛合専用スプライン歯22と
なっており、噛合専用スプライン歯22が多数あるた
め、スプラインピース50,54とのトルク伝達力が大
きくなっている。
【0017】また、図1によく示されるように、前記同
期リング40および前記同期リングセットのアウター部
材44には、スリーブ20の同期専用スプライン歯26
に対応するスプライン歯42および48が設けられてい
る。このスプライン歯42,48の側面と、ハブ12の
周方向の隙間Lは、同期時のスリーブ20と同期リング
40あるいは同期リングセットのアウター部材44のチ
ャンファ面同士の位相を決める役割も同時に合わせ持っ
ている。さらに、図1によく示されるように、スプライ
ンピース50,54のスプライン歯52,56のチャン
ファ52a,56aは、それぞれ片面チャンファ構造と
なっている。この片面チャンファ52a,56aのチャ
ンファ面の向きは、それぞれ前記ギア6,16の引きず
りトルクの方向へ押し分けられる方向となっている。
【0018】また、噛合専用スプライン歯22のチャン
ファ24A,24Bは、スプラインピース50,54の
スプライン歯52,56のチャンファ52a,56aと
対応する片面チャンファ構造となっている。さらに、同
期専用スプライン歯26の軸方向長さは、噛合専用スプ
ライン歯22の軸方向長さより小となっている。そし
て、同期専用スプライン歯26が同期リング40のスプ
ライン歯42あるいは同期リングセットのアウター部材
44のスプライン歯48と噛合した直後に、噛合専用ス
プライン歯22がスプラインピース50,54のスプラ
イン52,56と噛合するように設定されている。さら
に、噛合専用スプライン歯22の周方向寸法Xは、同期
専用スプライン歯26の周方向寸法Yよりも小となって
いる。以上説明した構造によって、この回転同期装置1
は、スリーブ20すなわちシャフト2と、ギア6または
ギア16とを同期させる働きをする。
【0019】さて、以上のような構成を有する回転同期
装置1の作動について、図1および図2を参照しつつ説
明する。ここでは、ギア6をスリーブ20と一体回転さ
せるために、スプラインピース52をスリーブ20の噛
合専用スプライン歯22に噛合させる場合を例にとって
説明する。まず、図示しない二股のフォークが、溝21
の外側からスリーブ20を挟んで軸方向に動かすことに
よって、スリーブ20がその回転を保ちつつ、ハブ12
に対して軸方向(図1および図2の左方向)にスライド
する。そして、スリーブ20の同期専用スプライン歯2
6のチャンファ28Aと同期リング40のスプライン歯
42のチャンファ42aが当接する。これによって、同
期リング40は図1,図2の左方向へ押されて、同期リ
ング40からスプラインピース50に対して、両者の摺
動面であるテーパ面を介して押圧力が伝達される。この
結果、スプラインピース50(およびギア6)の回転
は、スリーブ20の回転に対して、一旦同期された状態
になる。なお、以上説明した同期過程は、それに供する
同期専用スプライン歯26およびスプライン歯42が、
スリーブ20と同期リング40のそれぞれ専用のものに
なっている以外は、通常のボルグ・ワーナ式の回転同期
装置と同様である。
【0020】続いて、同期専用スプライン歯26が同期
リング40のスプライン歯42〜42の間をすり抜ける
ことによって、スリーブ20がさらに図1,図2の左方
向にスライドする。そして、スプラインピース50のス
プライン歯52とスリーブ20の噛合専用スプライン歯
22が噛合する。ここで、スプラインピース50には、
ギア6にかかる引きずり抵抗により、図1における矢印
の方向に回転抵抗がかかっている。このため、同期が完
了してからスリーブ20の噛合専用スプライン歯22と
スプラインピース50のスプライン歯52のチャンファ
同士が接触するまでの間のいわゆるすべり過程におい
て、スプラインピース50とスリーブ20との間に相対
回転差が発生する。その相対回転差をもったまま、スリ
ーブ20の噛合専用スプラインチャンファ24Aとスプ
ラインピース50のスプラインチャンファ52aとが衝
突する場合に、大きな衝撃が発生して、いわゆる二段入
りの現象となる訳である。
【0021】しかし本実施例においては、スプラインピ
ース50のスプライン歯52のチャンファ52aおよび
スリーブ20の噛合専用スプライン歯22のチャンファ
24Aが、対応する向きの片面チャンファとなってい
る。これによって、スプラインピース50のスプライン
歯52のチャンファ52aと噛合専用スプライン歯22
のチャンファ24Aが当接する際の衝撃力が著しく低減
される。また、スプラインピース50のスプライン歯5
2のチャンファ52aが、ギア6に作用している引きず
りトルクの方向へ押し分けられる向きを有している。こ
のため噛合の際には、スプライン歯52の片面チャンフ
ァ52aが、噛合専用スプライン歯22の片面チャンフ
ァ24Aによって、常に、ギア6に作用する引きずりト
ルクの方向へ押し分けられる。以上の作用によって、例
え同期後の相対回転差が大きい場合でも、噛合の際に噛
合専用スプライン歯22がスプラインピース50のスプ
ライン歯52と衝突する際の衝撃力が極端に小さくな
る。
【0022】さらに、同期専用スプライン歯26の軸方
向長さが噛合専用スプライン歯22の軸方向長さより小
さくなっており、かつ同期専用スプライン歯26が同期
リング40のスプライン歯42と噛合した直後に噛合専
用スプライン歯22がスプラインピース50のスプライ
ン歯52と噛合するように設定されている。この結果、
同期専用スプライン歯26のチャンファ28Aがスプラ
イン歯42のチャンファ42aと離れて同期崩れが始ま
ってから、噛合専用スプライン歯22のチャンファ24
Aがスプラインピース50のチャンファ52aと当接す
るまでの時間が短縮される。これによって、同期崩れの
度合い、すなわちスリーブ20とスプラインピース50
との回転数の差が小さくなり、噛合専用スプライン歯2
2のチャンファ24Aとスプラインピース50のチャン
ファ52aが当接する際に働く力が小さくなる。以上説
明した作用によって、噛合の際にスプラインピース50
のスプライン歯52と噛合専用スプライン歯22の間に
働く力が格段に小さくなり、二段入り現象が著しく緩和
される。なお、以上の説明においては、スリーブ20を
スプラインピース50に噛合させる場合を例にとった
が、スリーブ20をスプラインピース54に噛合させる
場合についても全く同様である。
【0023】また、噛合専用スプライン歯22の周方向
寸法Xを同期専用スプライン歯26の周方向寸法Yより
も小としたことによって、噛合専用スプライン歯22の
噛合部分の長さはそのままで、かつチャンファの先端を
ほとんど伸ばすことなく、両面チャンファを片面チャン
ファ24A,24Bに変更することができる。これによ
って、ギア6,16とスリーブ20との噛み合い強度を
維持しつつ、回転同期装置1の軸方向寸法の増大を防止
することができる。このようにして、回転同期装置1の
軸方向寸法を増大させることなく、変速時の二段入りを
著しく緩和することができる。
【0024】さらに、従来は二段入りの衝撃を小さくす
るためには、押し分け時抵抗を現象させるため、噛合用
のスプライン歯のチャンファ角θ1 は極力小さく(鋭角
化)することが必要とされてきた。ここで、チャンファ
角とは、スプライン歯の中心線に対してチャンファ面が
なす角θ1 をいう。しかしながら、本実施例において
は、チャンファ角θ1 を55〜70度と大きくしてい
る。このようにチャンファ角θ1 を大きくしても、本実
施例の場合は上述した効果によって、同期後に噛合専用
スプライン歯がギアのスプライン歯と衝突する際の衝撃
力、いわゆる二段入りの衝撃は従来構成よりも小さくな
る。なお、本実施例の場合においても、静的に押し分け
る時(例えば、車両停止時にシフトする場合など)にか
かる荷重は、従来構造(両面チャンファ)と同様にな
る。しかしながら、チャンファ角と押し分け力との関係
をグラフに表示した第5図に示されるように、チャンフ
ァ角が70度以下であれば大きな問題とならない。そこ
で、本実施例のようにチャンファ角を70度以下の範囲
内で大きくすることによって、二段入り現象を著しく緩
和しながら、軸方向寸法をさらに縮小させることができ
る。
【0025】上記の実施例において、図1に示される噛
合専用スプライン歯22あるいはスプラインピース5
0,54のスプライン歯52,56のチャンファ角θ1
の大きさや、図2に示される回転同期装置1の各部の形
状等は例示に過ぎず、これ以外にも種々の寸法や形状と
することができる。また、本実施例においては、同期専
用スプライン歯26をスリーブ20の全周の三箇所に配
置した場合について説明したが、同期専用スプライン歯
は何箇所に配置しても構わない。同様に、インデックス
トルク発生用のキー30についても、何箇所に配置して
もよい。さらに、本実施例においては、チャンファ角θ
1 を55〜70度の範囲としているが、装置の軸方向寸
法を増大させずに二段入りを著しく緩和するという目的
のためには、チャンファ角θ1 は必ずしもこの範囲内に
なくてもよい。
【0026】さらに、本実施例に固有の効果として、チ
ャンファ角θ1 を55〜70度の範囲としたために、二
段入り現象を著しく緩和しながら、軸方向寸法をさらに
縮小させることができる。また、同期リングのハブイン
デックス用の突起を同期リングのスプライン歯として共
用しているため、同期時のチャンファ同士の位相精度が
出やすく、また構造を簡単にできるという利点が得られ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明においては、スリーブのスプライ
ンを噛合専用スプライン歯と同期専用スプライン歯とに
分離構成して、噛合専用スプライン歯とギアのスプライ
ン歯のチャンファを片面チャンファとし、さらに噛合専
用スプライン歯の周方向寸法を同期専用スプライン歯よ
りも小とした回転同期装置を創出したために、装置の軸
方向寸法を増大させることなく切換え時の二段入り現象
を著しく緩和することができる。これにより、自動車の
手動変速機構に応用した場合に、シフトの際に運転者が
不快な荷重変動を感じることがなく良好なシフトフィー
リングが得られる手動変速機構を提供することができ、
極めて実用的な回転同期装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転同期装置の一実施例を示す展開図
である。
【図2】本発明の回転同期装置の一実施例の全体構成を
示す縦断面図である。
【図3】回転同期装置の従来例を示す縦断面図、平面
図、およびスプライン部分の展開図である。
【図4】回転同期装置の作動時の二段入り等を説明する
ための図である。
【図5】チャンファ角と押し分け力との関係を表示した
図である。
【符号の説明】
1 回転同期装置 20 スリーブ 22 噛合専用スプライン歯 24A,24B 噛合専用スプライン歯のチャンファ 26 同期専用スプライン歯 28A,28B 同期専用スプライン歯のチャンファ 40,44 同期リング 42,48 同期リングのスプライン 42a,48a 同期リングのスプライン歯のチャンフ
ァ 50,54 ギアのスプライン 52,56 ギアのスプライン歯 52a,56a ギアのスプライン歯のチャンファ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能なシャフトに対して相対回転可
    能に支持されたギアと、該ギアに設けられたスプライン
    と、前記シャフトと一体に回転し、かつ前記シャフトに
    対して軸方向にスライド可能なスリーブと、該スリーブ
    に設けられたスプラインと、該スリーブと前記ギアとの
    間に設けられた同期リングと、該同期リングに設けられ
    たスプラインとを有し、前記スリーブのスプライン歯の
    チャンファと前記同期リングのスプライン歯のチャンフ
    ァを当接させて同期を行った後に、前記スリーブのスプ
    ラインと前記ギアのスプラインとを噛合させることによ
    って前記シャフトと前記ギアとを一体に回転させる回転
    同期装置であって、 前記ギアのスプライン歯のチャンファが前記ギアに作用
    している引きずりトルクの方向へ押し分けられる向きの
    片面チャンファであり、 前記スリーブのスプラインは同期専用スプライン歯と噛
    合専用スプライン歯とを有し、 前記噛合専用スプライン歯のチャンファが前記ギアのス
    プライン歯のチャンファと対応する向きの片面チャンフ
    ァであり、 前記同期専用スプライン歯が前記同期リングのスプライ
    ン歯と噛合した直後に前記噛合専用スプライン歯のチャ
    ンファが前記ギアのスプライン歯のチャンファと当接す
    る位置関係にあることを特徴とする回転同期装置。
JP4094810A 1992-03-21 1992-03-21 回転同期装置 Pending JPH05263835A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2787535A1 (fr) * 1998-12-21 2000-06-23 Renault Synchroniseur de boite de vitesses manuelle
WO2010099849A1 (en) * 2009-03-06 2010-09-10 Gm Global Technology Operations, Inc. Double-acting synchronizer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2787535A1 (fr) * 1998-12-21 2000-06-23 Renault Synchroniseur de boite de vitesses manuelle
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