JPH05263669A - 機械式過給機付内燃機関 - Google Patents

機械式過給機付内燃機関

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JPH05263669A
JPH05263669A JP6469592A JP6469592A JPH05263669A JP H05263669 A JPH05263669 A JP H05263669A JP 6469592 A JP6469592 A JP 6469592A JP 6469592 A JP6469592 A JP 6469592A JP H05263669 A JPH05263669 A JP H05263669A
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JP
Japan
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engine
supercharger
intake
valve
temperature
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JP6469592A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kato
雄一 加藤
Hidemi Onaka
英巳 大仲
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械式過給機を用いて冷間時にエンジン吸気
の圧縮加熱を行う際に、低回転時の加熱効果を向上させ
る。 【構成】 エンジン1の吸気系2に過給機5を設け、エ
ンジンクランク軸からクラッチ6を介して駆動する。エ
ンジン1の吸気弁31を駆動するカムシャフト41には
可変バルブタイミング装置40を設け、過給機5による
吸気圧縮加熱時に吸気弁31の閉弁時期を遅延させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用エンジン等に用い
る機械式過給機の過給制御装置に関し、詳細にはエンジ
ン冷間時に過給機を作動させて圧縮による吸気加熱を行
う過給制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの冷間運転では燃焼室壁温が低
く、圧縮後の混合気が燃焼室壁面で冷却されてしまい温
度が十分に上昇しない場合があり、このため混合気着火
性や火炎伝播速度が低下して燃焼状態が悪化する傾向が
ある。従来、この燃焼状態の悪化を補うために、冷間時
には燃料を増量して濃混合気を形成することによって安
定燃焼を得ることが行われている。
【0003】しかし、燃料増量によりエンジン燃費が悪
化する他、冷間時に点火プラグのくすぶりが発生した
り、濃混合気の燃焼によりHCやCOの発生量が増大す
る等の問題が生じる。また燃焼悪化のため排気温度も低
いことから、触媒を使用する排気浄化装置では触媒温度
が活性領域に達するのが遅れるため冷間時に十分な排気
浄化が行われず、前述のHC,CO発生量の増大も加わ
り、冷間時の排気エミッションが悪化する問題があっ
た。
【0004】一方、エンジン出力軸から機械的に駆動さ
れる過給機(以下「機械式過給機」という)を設け、エ
ンジン冷間時にこの機械式過給機を作動させて圧縮によ
る吸気加熱を行うことにより上記問題の解決を図ったエ
ンジンが知られている。冷間時に過給を行い、圧縮によ
り予め吸気温度を上昇させ、燃焼室温度が低い場合でも
圧縮後の混合気温度を充分に高い温度に保持するように
して燃焼状態の改善を図ったものである。
【0005】この種のエンジンの例としては、例えば特
開昭61−19933号公報に開示されたものがある。
同公報のエンジンは、クラッチを介してエンジンから駆
動される機械式過給機を設け、通常の運転条件ではエン
ジンの中高負荷運転領域のみクラッチを接続して過給を
行うが、エンジン冷間時には低負荷領域でもクラッチを
接続して過給運転を行うようにしている。エンジン冷間
時に過給機を作動させることにより高温になった吸気が
エンジンに供給され、燃焼状態の改善と暖機の促進が図
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記特開昭6
1−19933号公報のように過給機のみを用いて吸気
の昇温を行う場合、条件によっては十分に高い温度の吸
気を得られないことがある。例えばエンジン始動後アイ
ドル回転で暖機を行うような場合、機械式過給機の回転
数も低く、従って圧縮比も小さい。このため外気温度が
低い状態では過給機吐出空気の温度も上昇せず十分な燃
焼改善効果が得られない場合がある。
【0007】このような場合、機械式過給機を可変増速
比機構を用いて駆動し、冷間時の低速運転の際に過給機
回転数を上昇させることにより圧縮比を高めることも可
能であるが、過給機駆動系の構造が複雑になりコストも
上昇する問題がある。一方、エンジンの吸気弁駆動機構
にバルブタイミング可変機構を設け、エンジン回転速度
に応じて吸気弁の開閉時期を調節し、全運転領域でエン
ジン吸気体積効率を最適化したエンジンが知られてい
る。
【0008】本発明は、このバルブタイミング可変機構
を有するエンジンで機械式過給機を用いて冷間時の吸気
圧縮加熱を行う際に、過給機の可変増速比機構等を付加
することなく、効果的に吸気加熱を行う手段を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、機械式
過給機を備え、機関冷間時に過給機を作動させて吸気圧
縮加熱を行う機械式過給機付内燃機関において、機関吸
気弁の閉弁時期を遅延させる手段を設け、前記吸気圧縮
加熱時に吸気弁閉弁時期を遅延させて過給機吐出空気温
度を上昇させることを特徴とする機械式過給機付内燃機
関が提供される。
【0010】
【作用】通常の運転時、吸気弁は排気行程の後期(ピス
トン上死点前)に開弁し、吸気行程終了後圧縮行程初期
(ピストン下死点後)に閉弁するようになっている。従
って、吸気弁の閉弁時期を遅延させると吸気弁が圧縮行
程中に開弁している期間が長くなってくる。このためエ
ンジン低速時に吸気弁閉弁時期を遅延させると、吸気行
程中にシリンダ内に吸入された空気が圧縮行程時に再び
吸気弁から吸気ポートに逆流することになり吸気体積効
率の低下によりシリンダに吸入される空気量は減少す
る。
【0011】一方、機械式過給機は回転数が同じであれ
ば常に同じ流量の空気を吸気ポートに送り込むため、吸
気ポート圧力(即ち、過給機吐出圧力)はシリンダに吸
入される空気量が減少した分だけ上昇することになる。
このため、過給機回転数を増大させることなく過給機の
圧縮比が増加し、高い吐出温度を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明の実施例を説
明する。図1は本発明を適用した機械式過給機付内燃機
関の実施例構成を示す略示図である。図において1はエ
ンジン、2はエンジンの吸気通路、3は運転者のアクセ
ルペダル(図示せず)の操作に応じて吸気流量を連続的
に変化させるスロットル弁、5はスロットル弁3の下流
側吸気通路に設けられた過給機である。
【0013】過給機5は本実施例では容積型の圧縮機が
用いられ、エンジン1のクランク軸プーリ4から電磁ク
ラッチ6を介して機械的に駆動される。図に7で示すの
は過給機5をバイパスしてスロットル弁3下流側吸気通
路と過給機出口側吸気通路とを接続する吸気バイパス通
路であり、この吸気バイパス通路7にはバイパス通路を
通る空気流量を連続的に調節可能なバイパス制御弁9が
設けられている。8はバイパス制御弁を開閉駆動するス
テップモータ等のアクチュエータ、19はバイパス制御
弁9の開度を検出するバイパス開度センサである。
【0014】バイパス制御弁9の開度を変更すると、バ
イパス通路7を通って過給機5の吐出側から入口側に還
流する空気量が変化するため過給機5の圧縮比を調節す
ることができる。すなわちバイパス制御弁9の開度を大
きくすれば過給機5の圧縮比は減少し、過給圧が低下す
る。逆にバイパス制御弁9の開度を小さくすることによ
り過給機圧縮比は増大し、過給圧が上昇する。
【0015】本実施例ではエンジンの暖機状態を検出す
るためエンジン冷却水通路には冷却水温度を検出する冷
却水温度センサ11が設けられている他、スロットル弁
3にはスロットル弁開度を検出するスロットルセンサ1
2、クランク軸4にはエンジン回転数を検出する回転数
センサ13が、また吸気通路2にはスロットル弁3上流
側に吸気流量を検出するエアフローメータ15と、エン
ジン入口部分に吸気温度を検出する吸気温度センサ17
とがそれぞれ設けられている。
【0016】また、本実施例ではエンジン1の吸気弁3
1を駆動する吸気カムシャフト41には後述する可変バ
ルブタイミング装置40が設けられており、エンジンへ
の運転中に吸気弁31の開閉タイミングを変更できるよ
うになっている。図に21で示すのはエンジンの制御を
行う電子制御装置(ECU)である。本実施例ではEC
U21は、中央演算装置(CPU)23、ランダムアク
セスメモリ(RAM)24、リードオンリメモリ(RO
M)25及び入、出力ポート26,27をそれぞれ相互
に双方向性バス28で接続した構成のディジタルコンピ
ュータが用いられている。
【0017】ECU21の入力ポート26には本制御の
ため冷却水温度センサ11、回転数センサ13、エアフ
ローメータ15、吸気温度センサ17、スロットルセン
サ12、バイパス開度センサ19が接続され、それぞれ
冷却水温度、エンジン回転数、吸気流量、吸気温度、ス
ロットル開度及びバイパス開度が入力されている。また
ECU21の出力ポートは図示しない駆動回路を介して
バイパス制御弁9のアクチュエータ8に接続されバイパ
ス制御弁9の開度変更を行うほか、電磁クラッチ6と可
変バルブタイミング装置40とに接続されクラッチON
/OFF及び吸気弁のバルブタイミングを制御するよう
になっている。
【0018】図2に本実施例の可変バルブタイミング装
置40の断面図を示す。図において41はカムシャフ
ト、43はタイミングプーリ、45はタイミングプーリ
43の中央部に形成されたスリーブである。タイミング
プーリ43のスリーブ45内にはカムシャフト41が挿
通されプーリ43とカムシャフト41とは相互に回転可
能となっている。
【0019】また、図に51で示すのは円筒形状のハウ
ジングであり、ハウジング51はカムシャフト41の端
面に取付ボルト53及びピン53aとにより固定され、
カムシャフト41と一体に回転する。タイミングプーリ
43のスリーブ45外周とハウジング51の内周面には
軸線方向に対してそれぞれ逆向きのねじれ角を有するヘ
リカルスプライン45a及び51aが形成されている。
【0020】また、ハウジング51とスリーブ45との
間には、これらと同心の環状ピストン55が配置されて
おり、ピストン55の外周面には前記ハウジング51内
周面に形成されたヘリカルスプライン51aと噛合する
ヘリカルスプライン51bが、また環状ピストン55の
内周面には前記スリーブ45外周面のヘリカルスプライ
ン45aと噛合するヘリカルスプライン45bがそれぞ
れ設けられている。従ってタイミングプーリ43の回転
はスリーブ45からスプライン45a,45bを介して
ピストン55に、又スプライン51b,51aを介して
ピストン55からハウジング51に伝達され、タイミン
グプーリ43とカムシャフト41とは一体になって回転
する。
【0021】カムシャフトに加わるトルク変動によりピ
ストン55のヘリカルスプライン部でチャタリングによ
る騒音が生じるのを防止するためハウジング51とプー
リ43との間にはシリコンオイルを封入した粘性ダンパ
65が設けられている。ピストン55の外周面とハウジ
ング51の内周面との間にはO−リング等のオイルシー
ル57が設けられ、ピストン55の軸端側端面とハウジ
ング51との間に環状の油圧室59を形成している。こ
の油圧室59はカムシャフト41内に形成される油圧通
路61を介して図示しない油圧回路に接続されている。
【0022】また図に67で示すのはピストン55を油
圧室59側に押圧付勢する圧縮ばねである。図2に示す
ように圧縮ばね67は、油圧室に作動油圧力が供給され
ていないときにピストン55を図の左方向に押圧し、ハ
ウジングの左端位置に保持している。
【0023】また、図示しない油圧回路から油圧通路6
1を介して油圧室59に作動油を供給するとピストン5
5は油圧室59内の作動油圧力によりばね67を圧縮し
ながら図の右方向に移動する。ピストン55が軸線方向
に移動するとスリーブ45とハウジング51はそれぞれ
ピストン55に対してヘリカルスプライン45a,45
bと51a,51bの歯筋に沿って相対的に回動するた
め、タイミングプーリ43とカムシャフト41の回転位
相が相対的に変化する。タイミングプーリ43は歯付き
ベルト等によりエンジンクランクシャフトから同期駆動
されているためタイミングプーリ43とカムシャフト4
1との回転位相を変化させることによりカムシャフト4
1のクランク軸に対する回転位相、すなわち吸気弁31
のバルブタイミングを運転中に変更することができる。
【0024】また、油圧通路61にはECU21により
制御される油圧制御弁(図示せず)が設けられており、
ECU21により油圧室59内の油圧を制御することに
よりピストン55の軸方向位置を調節して吸気弁のバル
ブタイミングを無段階に変更することができるようにな
っている。上記説明からわかるように本実施例の可変バ
ルブタイミング装置40によれば吸気弁の開弁時期とは
常に等しい量だけ変化し、吸気弁の開弁期間は一定に保
持される。
【0025】図3に本発明のバルブタイミング設定の一
例を示す。図においてTDC,BDCはそれぞれピスト
ン上死点と下死点とを示し、EO,ECはそれぞれ排気
弁の開弁時期と閉弁時期とを示す。また、吸気弁開弁時
期IO及び閉弁時期ICはそれぞれIO1 〜IO2 ,I
1 〜IC2 の間で可変とされている。本実施例では暖
機完了後の低速運転時には吸気弁のバルブタイミングは
IO1 ,IC1 に設定される。一方、エンジン冷間時に
は吸気弁のバルブタイミングは遅延され、後述のように
エンジン吸気温度に応じてIO1 〜IO2 及びIC1
IC2 の間の閉弁時期をとる。
【0026】図4は吸気弁閉弁時期ICを変化させた場
合のシリンダ吸気体積効率ηv と過給機出口温度Tc と
のエンジン回転数Ne に対する変化傾向を示したもので
ある。閉弁時期をIC1 (図3)とした場合に比較し、
閉弁時期をIC2 (図3)まで遅延させた場合には低中
速領域ではηv が低く、高速領域では逆にηv が高くな
っている。これは吸気弁閉弁時期を遅延させると低中速
領域では吸気ポートに逆流する空気量が増加してηv
低下するが、高速領域では吸気慣性効果により吸気弁閉
弁時期を遅らせた方がηv が向上するためである。この
ため、過給機出口温度は低中速領域では吸気弁閉弁時期
を遅延させた方が高いが、高速領域では逆に吸気弁閉弁
時期を遅延させた方が低くなる。
【0027】しかし、エンジン冷間時の吸気圧縮加熱が
必要となる低中速領域について見れば、吸気弁閉弁時期
は遅延させる程過給機出口温度は高くなる。図5はエン
ジン低中速領域で回転数を一定に保持したときの吸気弁
閉弁時期と過給機出口温度との関係を示す。図5に示す
ように低中速領域では吸気弁閉弁時期を遅延させると略
直線的に過給機吐出温度が上昇する。
【0028】次に、図6に本発明の過給機による吸気温
度制御の一実施例のフローチャートを示す。本ルーチン
はECU21により一定時間(例えば16ミリ秒)毎に
実行される。図でルーチンがスタートするとステップ1
00では前述の各センサからエンジン回転数Ne 、スロ
ットル弁開度θt 、吸気流量Q、吸気温度TS、冷却水
温度TWが読込まれる。
【0029】次いでステップ105ではエンジン暖機が
完了しているか否かを冷却水温度TWから判定する。冷
却水温度TWが所定値TW0 (本実施例ではTW0 =5
0℃)より低い場合には機関冷間運転であるためステッ
プ110からステップ165により吸気温度制御を実施
する。ステップ110は機関運転条件が過給機作動可能
領域にあるか否かの判定を示す。本実施例では機関冷間
運転時の過給機作動可否は図7の実線Aを用いて判定す
る。
【0030】図7横軸はエンジン回転数Ne 、縦軸はエ
ンジン負荷を表わすパラメータとしてエンジン1回転当
りの吸気量(Q/N)で表示してある。図7、実線Aか
らわかるように冷間時には、エンジンの極低負荷、低回
転領域を除く全領域で過給機が作動するようになってい
る。ステップ110で過給機作動領域にあると判定され
た場合ステップ115でバイパス制御弁を全閉にしてか
らステップ120に進み冷却水温度TWから図8を用い
て目標吸気温度TS0 を設定する。
【0031】図8は目標吸気温度TS0 と冷却水温度T
Wとの関係を示す。図示のように冷却水温度TWが低い
場合には、目標吸気温度は高く設定され燃焼室内での混
合気温度低下を防いでいるが、暖機が進み冷却水温度が
上昇するにつれて目標吸気温度は略直線的に低下するよ
うに設定される。上記のように目標吸気温度を設定する
ことにより暖機の進行と共に目標吸気温度も低く設定さ
れるため不要な吸気加熱が低減される。
【0032】次にステップ125及び130ではステッ
プ100で読込んだ実際の吸気温度TSとステップ12
0で算出した目標吸気温度TS0 とを比較し、TS=T
0であれば吸気弁の閉弁時期は変更せず現状のままル
ーチンを終了する。また、TS≠TS0 である場合はス
テップ135に進み、目標吸気温度TS0と実際の吸気
温度TSとの差ΔTSから吸気弁の閉弁時期ICの目標
値IC0 を決定する。図9はΔTSとIC0 との関係を
示す。IC0 は目標吸気温度TS0と実際の吸気温度T
Sとの差ΔTが大きい程(実際の吸気温度TSが低い
程)遅角される。なお、図9に示すようにIC0 の値は
図3の限界値IC1 とIC2 との間で設定される。
【0033】なお、本実施例ではECU21は図7〜図
9の関数をROM25に格納しておりこれらを用いて上
記の操作を行っている。ステップ140,145は吸気
加熱の終了の判断を示す。本実施例では暖機の進行等に
よりTSがTS0 より高い状態になり(ステップ14
0)、吸気弁閉弁時期の目標値IC0 が最も早められた
状態IC0 =IC1 が続いた場合(ステップ145)に
は、もはや吸気加熱の必要がないため電磁クラッチを切
り過給機を停止させる(ステップ195)。
【0034】それ以外の場合はステップ150に進み、
可変バルブタイミング装置40を駆動して、吸気弁閉弁
時期を目標値IC0 になるようにフィードバック制御す
ると共に、ステップ155で電磁クラッチを接続して過
給機を作動させる。上述のように目標吸気温度TS0
実際の吸気温度TSとの差に応じて吸気弁バルブタイミ
ングを調節するようにしたことにより、吸気の昇温が速
やかに行われる。
【0035】ステップ105で冷却水温度TWがTW0
以上である場合は、暖機が完了しているため、ステップ
165で吸気弁バルブタイミングをエンジンの回転数で
決まる暖機完了後の値にセットした後ステップ170以
下の通常時の過給制御が行われる。すなわち、ステップ
170では機関運転条件が過給機作動領域にあるか否か
が図7を用いて判定される。
【0036】通常運転時は過給機は図7の点線Bに示す
作動線でON/OFFされる。すなわち冷間運転時(図
7実線A)の場合とは異なり、機間中高負荷領域におい
てのみ過給機が作動するように設定されている。ステッ
プ170で過給機作動領域にあると判定された場合はス
テップ175に進みバイパス制御弁9(図1)の開度θ
b0を設定する。
【0037】通常運転時(暖機完了後)のバイパス制御
弁開度は図10に示すようにスロットル弁開度θt の関
数として与えられ、スロットル弁開度θt が小さい場合
は全開に設定され、中負荷領域ではスロットル弁開度θ
t が増大するにつれて開度が小さくなり高負荷領域では
全閉になり最大過給圧を発生するように設定される。次
いでステップ180ではバイパス制御弁9のアクチュエ
ータ8駆動回路にθb0を出力し、バイパス制御弁9を所
定開度に調節した後、ステップ185で電磁クラッチを
接続し、過給機を作動させる。
【0038】ステップ170で過給機の作動領域にない
と判定された場合はステップ190でバイパス制御弁を
全開にした後ステップ195で電磁クラッチを切ってル
ーチンを終了する。なお、本実施例では吸気弁閉弁時期
をエンジン吸気温度に応じて連続的に変化させている
が、吸気弁閉弁時期は遅角側位置(例えば図3,I
2 )と進角側位置(例えば図3,IC1 )の2つの位
置のどちらかのみをとるようにして、暖機中は遅角側位
置(IC2 )をとり、暖機完了後はエンジン回転速度に
応じてどちらか一方を選択するようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したことに
より、エンジン冷間時の低速運転の際に、過給機駆動増
速比を変えることなく効果的に吸気温度を上昇させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した機械式過給機付内燃機関の実
施例略示図である。
【図2】可変バルブタイミング装置の構成を示す断面図
である。
【図3】吸気弁バルブタイミング設定の一例を示す図で
ある。
【図4】吸気弁バルブタイミング遅延設定の効果を示す
図である。
【図5】吸気弁バルブタイミング遅延設定の効果を示す
図である。
【図6】吸気温度制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】冷間時及び通常運転時の過給機作動領域を示す
図である。
【図8】目標吸気温度の設定値を示す図である。
【図9】吸気弁閉弁時期の設定値を示す図である。
【図10】通常運転時のバイパス制御弁開度特性を示す
図である。
【符号の説明】
1…エンジン 2…吸気管 3…スロットル弁 5…過給機 6…電磁クラッチ 7…バイパス通路 9…バイパス制御弁 21…制御装置(ECU) 40…可変バルブタイミング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 Z 7536−3G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械式過給機を備え、機関冷間時に過給
    機を作動させて吸気圧縮加熱を行う機械式過給機付内燃
    機関において、機関吸気弁の閉弁時期を遅延させる手段
    を設け、前記吸気圧縮加熱時に吸気弁閉弁時期を遅延さ
    せて過給機吐出空気温度を上昇させることを特徴とする
    機械式過給機付内燃機関。
JP6469592A 1992-03-23 1992-03-23 機械式過給機付内燃機関 Pending JPH05263669A (ja)

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JP6469592A JPH05263669A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 機械式過給機付内燃機関

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077840A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関
JP2019152114A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
JP2019157628A (ja) * 2018-03-07 2019-09-19 マツダ株式会社 エンジンの過給装置

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