JPH05263397A - 化粧紙 - Google Patents

化粧紙

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JPH05263397A
JPH05263397A JP5347692A JP5347692A JPH05263397A JP H05263397 A JPH05263397 A JP H05263397A JP 5347692 A JP5347692 A JP 5347692A JP 5347692 A JP5347692 A JP 5347692A JP H05263397 A JPH05263397 A JP H05263397A
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JP
Japan
Prior art keywords
decorative paper
electron beam
decorative
paper
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP5347692A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Nishijima
克典 西島
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を具えた高
級化粧板に使用する化粧紙を提供することにある。 【構成】電子線硬化型樹脂を塗布した化粧紙において、
前記電子線硬化型樹脂に副成分として末端にアクリロイ
ル基をもつスリップ剤を配合することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具、住宅機器等に使用
する化粧板に用いる化粧紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の家具や住宅機器類の水平面に使用
する化粧板は、チタン紙等の浸透性の良い原紙に印刷を
施した後、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の
熱硬化性樹脂を塗布、浸透させ作成した化粧紙を、フェ
ノールコア紙やパーティクルボード等の基材に乗せ、鏡
面板を介して加熱圧締して製造していた。この方法によ
れば水平面用として必要な表面硬度や耐摩耗性を備えた
化粧板ができるが、反面生産効率が悪いため高価なもの
にならざるを得なかった。
【0003】コスト面を改善する為に、化粧紙を作成す
るときの熱硬化型樹脂の代わりに電子線硬化型樹脂を塗
布、浸透させ、層間を強化する手段も種々検討されてい
るが、次に示す理由により満足なものが得られていな
い。
【0004】すなわち、従来の電子線硬化型樹脂は、表
面すべり性に極めて劣るため、これを化粧紙に塗布した
場合、塗布表面の引っかかり抵抗が大きくなる。そのた
め、表面は硬いものとなっても、比較的傷つき易いもの
となってしまう。また、粘着テープ類の表面付着性が極
めて強いため、一度貼った粘着テープを剥離する場合、
付着界面で剥離せずに、化粧板上の化粧紙まで剥離し、
破壊してしまう。
【0005】電子線硬化型樹脂に係るこれらのことに対
しては、スリップ剤等を添加して表面すべり性を向上さ
せるという方法があるが、従来のスリップ剤では初期の
段階では十分な効果が得られるが、効果の持続性は期待
できない。また持続性を期待してスリップ剤の添加量を
増やしても、ブリード等の問題が起こり、表面の硬さも
大幅に低下してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するためになされたものであり、その課題
は、水平面に使用可能な硬度や耐摩耗性を具えた高級化
粧板に使用する化粧紙を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、電子線硬化型樹脂を塗布した化粧紙
において、前記電子線硬化型樹脂に副成分として末端に
アクリロイル基をもつスリップ剤を配合することを特徴
とする化粧紙を提供するものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
化粧紙における化粧原紙としては、坪量30〜120g
/m2 の化粧紙用原紙が好適である。これに印刷を施す
が、単色の化粧紙の場合は着色した紙を使用することに
より、印刷は省いても良い。また、印刷方法はグラビア
印刷法等の公知の印刷方法で良い。
【0009】本発明における電子線硬化型樹脂の主成分
としては、ラジカル重合する二重結合をもつアクリレー
ト、すなわちポリエステルアクリレート、ウレタンアク
リレート、エポキシアクリレート、ポリエステルメタク
リレート、ウレタンメタクリレートエポキシメタクリレ
ート、等を用いることがきる。
【0010】本発明における電子線硬化型樹脂の副成分
としてなる末端にアクリロイル基をもつスリップ剤と
は、高級脂肪アルコールと(メタ)アクリル酸とからな
る単官能アクリル酸エステルモノマーや、シリコンアク
リレートのことである。
【0011】上記主成分と副成分の配合比としては主成
分75〜80重量部に対して副成分20〜25重量部が
好適である。副成分が少なければ効果は弱くなり、また
多すぎれば硬化後の樹脂の硬さが低下する。
【0012】前記高級脂肪アルコールとしては、オクタ
ノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ド
デカノール、トリデカノール、テトラデカノール、ペン
タデカノール、ヘキサデカノール、ヘプタデカノール、
オクタデカノール、ノナデカノール、エイコサノール、
ドコサノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、
オクタコサノール、トリアコンタノール、ドトリアコン
タノール、等があげられる。
【0013】これら電子線硬化型樹脂の成分を配合する
場合、粘度調整のため、必要ならば溶剤で希釈してもよ
い。これらの塗布方法は従来よりの任意の方法で可能で
ある。
【0014】本発明における電子線硬化型樹脂を硬化す
る際の電子線の照射については、電子線の加速電圧は5
0〜200Kv、照射量は3〜5Mrad程度が良い。
通常この処理は50〜150m/分のライン速度で可能
であるから極めて生産効率が高い。
【0015】
【作用】本発明は、スリップ剤の作用により、末端にア
クリロイル基を有するスリップ剤の作用により持続性を
もった表面すべり性を得ることができる。
【0016】
【実施例】
<実施例1>坪量80g/m2 の化粧紙用原紙にマホガ
ニー調木目絵柄を印刷した後、下記組成よりなる電子線
硬化型樹脂を、グラビアコーターにて、50g/m2
布した。 電子線硬化型樹脂 エステルアクリレート 50重量部 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M−8030」) トリプロピレングリコールジアクリレート 30重量部 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M−220」) 末端にアクリロイル基を有するスリップ剤 CH2 =CHCOOC1837 20重量部 (共栄社油脂化学工業(株)製:「ライトアクリレート S−A」) 計 100重量部
【0017】塗布後引き続き、電子線照射装置(日新ハ
イボルテージ(株)製:「キュアトロン」)の照射下を
通過させ、照射線量約5.0Mradのエネルギーで塗
膜を硬化させ、化粧紙を得た。
【0018】<実施例2>坪量60g/m2 の化粧紙用
原紙にオーク調木目絵柄を印刷した後、下記組成よりな
る電子線硬化型樹脂を、グラビアコーターにて、40g
/m2 塗布し、以下実施例1と同様にして化粧紙を得
た。 電子線硬化型樹脂 エステルアクリレート 55重量部 (ダイセルユーシービー(株)製:「EBECRYL 810」) トリプロピレングリコールジアクリレート 20重量部 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M−220」) 末端にアクリロイル基を有するスリップ剤 CH2 =CHCOOC1225 25重量部 (共栄社油脂化学工業(株)製:「ライトアクリレート L−A」) 計 100重量部
【0019】<実施例3>坪量60g/m2 の化粧紙用
原紙にオーク調木目絵柄を印刷した後、下記組成よりな
る電子線硬化型樹脂を、グラビアコーターにて、40g
/m2 塗布し、以下実施例1と同様にして化粧紙を得
た。 電子線硬化型樹脂 エステルアクリレート 55重量部 (ダイセルユーシービー(株)製:「EBECRYL 810」) トリプロピレングリコールジアクリレート 20重量部 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M−220」) 末端にアクリロイル基を有するスリップ剤 シリコンジアクリレート 25重量部 (ダイセルユーシービー(株)製:「EBECRYL−350」) 計 100重量部
【0020】これら実施例の化粧紙を尿素・酢酸ビニル
系の接着剤にてパ−チクルボ−ドと貼り合わせて化粧板
にしたところ、外観上非常に光沢が高く塗装感があり、
性能的にも水平面への使用も問題ないものであった。
【0021】<比較例1>実施例1において、電子線硬
化型樹脂の組成が以下であること以外は、実施例1と同
様の方法で塗膜を硬化させ、化粧紙を得た。 電子線硬化型樹脂 エステルアクリレート 62.5重量部 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M−8030」) トリプロピレングリコールジアクリレート 37.5重量部 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M−220」) 計 100重量部
【0022】<比較例2>実施例2において、電子線硬
化型樹脂の組成が以下であること以外は、実施例1と同
様の方法で塗膜を硬化させ、化粧紙を得た。 電子線硬化型樹脂 エステルアクリレート 73.3重量部 (ダイセルユーシービー(株)製:「EBECRYL 810」) トリプロピレングリコールジアクリレート 26.7重量部 (東亞合成化学工業(株)製:「アロニックス M−220」) 計 100重量部
【0023】実施例1〜3、比較例1〜2にて得られた
化粧紙を、静/動摩擦係数、および粘着テープ剥離試験
で評価した。結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】以上に示したように、本発明の化粧紙
は、電子線硬化型樹脂を使用していることから、製造時
間の短縮が図れ、容易に製造ができる。出来上がった化
粧紙は、表面すべり性に優れているので傷つき難い表面
となり、粘着テープ類の表面付着性が低下するので粘着
テープを剥離する場合には紙を傷めずに付着界面で剥離
できる。この化粧紙を使用した化粧板はこれら優れた表
面性を有することから、水平面への使用も可能なものと
なる。なおかつ、末端のアクリロイル基が架橋に関与し
ているため、ブリード等の問題を起こさず、効果の持続
性を得ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/16 6122−4F 27/18 Z 6122−4F 27/30 A 8115−4F D21H 19/20 27/00 7199−3B D21H 5/00 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子線硬化型樹脂を塗布してなる化粧紙に
    おいて、前記電子線硬化型樹脂に副成分として末端にア
    クリロイル基をもつスリップ剤を配合することを特徴と
    する化粧紙。
JP5347692A 1992-03-12 1992-03-12 化粧紙 Pending JPH05263397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347692A JPH05263397A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 化粧紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347692A JPH05263397A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 化粧紙

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Publication Number Publication Date
JPH05263397A true JPH05263397A (ja) 1993-10-12

Family

ID=12943910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5347692A Pending JPH05263397A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 化粧紙

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JP (1) JPH05263397A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013544182A (ja) * 2010-11-12 2013-12-12 フィスケル・ベヘール・ベスローテン・フェンノートシャップ コーティングシステム、その使用、およびそのようなコーティングシステムの製造方法

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