JPH05262413A - 平ベルトコンベアーの搬送角度を向上させるためのアタッチメントフラットコンベアー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 従来の平ベルトコンベアーによる搬送角度の
上限がほぼ２０度程度であったものを、従来の平ベルト
コンベアーにアタッチメントフラットコンベアーを付設
することにより、前記上限角度を６０度以上にまで向上
させようとするものである。 【構成】 アタッチメントフラットコンベアー２（以下
「ＡＦコンベアー」と云う）は単独駆動型のチェーンコ
ンベアーで形成されており、このチェーンベルトにアタ
ッチメント４０の基部を固定した構成とされている。 【効果】 ＡＦコンベアーはアタッチメントによって傾
斜状に設置された平ベルト上の搬送物を抱持状に担持し
て、しかも平ベルトコンベアーと同期して運転するので
搬送傾斜角、角度の大，小に関係なく所望量の搬送物を
確実に搬送できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明のアタッチメントフラッ
トコンベアーに関し、具体的には従来の平ベルトコンベ
アーによる搬送角度の上限がほぼ２０数度であったもの
を、これを６０度以上にまで向上させるようにしたアタ
ッチメントフラットコンベアーに係り、更に詳細には搬
送角度を向上させるために従来の平ベルトコンベアーに
他のコンベアーを添設して、この目的を達成するように
した搬送角度を向上させるためのアタッチメントフラッ
トコンベアーに関する。

【０００２】

【従来の技術】生コンクリートあるいは建設，機械，プ
ラント，砕石工場，コンクリート製品工場等における砂
利，砂または粉体を平ベルトコンベアーにて搬送する場
合の平ベルトコンベアーの荷揚げ角度の上限はほぼ２０
数度であった。これ以上の搬送角度を必要とする場合に
は、いわゆる中よせベルトあるいはクライマリーを使用
することによって搬送角度の向上を達成していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の平ベルトコンベ
アーは使用しているベルトがゴム材料であるため表面が
フラットでコンクリート，骨材，粉体等の搬送に際して
は、その角度に限界があった。しかしながらこの平ベル
トコンベアーは平ベルト表面がフラットであるが故に搬
送物の残留処理、つまり平ベルトに付着した微砂，微粉
等を除去するのに大変便利である特徴をもっていた。

【０００４】他方搬送角度の上限が平ベルトコンベアー
以上である中よせベルトコンベアーあるいはクライマリ
ーコンベアーの場合はベルト表面に設けたトレッド周縁
に微砂，微粉が付着し、残留処理に手間がかかるばかり
でなく、コンベアーの反転後にこの微砂，微粉がコンベ
アーの設置全面下に散乱して掃除に手がかかっていた。
この発明は平ベルトコンベアーであっても中よせあるい
はクライマリーコンベアーと同程度の搬送角度を持つよ
うなものを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の基本構成を図
１により説明すれば次のとおりである。符号１は平べル
トコンベアー、２はアタッチメントフラットコンベアー
（以下「ＡＦコンベアー」と云う）である。

【０００６】平ベルトコンベアー１は公知のものであ
り、図中１１は平ベルト、１２は駆動輪１３は搬送ロー
ラを示す。ＡＦコンベアー２は単独駆動型のチェーンコ
ンベアーとして構成されており、図中２１は駆動輪、２
２は搬送ローラ、３０はチェーンベルト、４０はアタッ
チメントをそれぞれ示している。アタッチメント４０は
チェーンベルト４０に基部を固定された状態で立設され
ており、しかも所定ピッチＰをもって多数枚チェーンベ
ルト４０上に設けられている。

【０００７】またＡＦコンベアー２は平ベルトコンベア
ー１に対してほぼ平行を維持し、しかもアタッチメント
４０の先端が４１が平ベルト１１の上面に近接するよう
位置設定されており、その上平ベルトコンベアー１とほ
ぼ等速度でその上同方向に駆動されるように形成されて
いる。なお、符号Ｘは搬送物を示す。

【０００８】

【作用】図１に示すように、平ベルトコンベアー１とＡ
Ｆコンベアー２とは同期状態で運転されているので、平
ベルトコンベアーの平ベルト上面に載置されている搬送
物Ｘは図示のアタッチメント４０との相対位置関係を変
化させることなく進行方向（矢印参照）に移動すること
になる。

【０００９】従って、水平位置関係を図１で示した前記
両コンベアーが所定角度をもった傾斜状態で運転される
場合には、搬送物Ｘはアタッチメント４０で堰止められ
て強制的に上方方向に搬送されるものである。

【００１０】

【実施例】この発明の実施例を図２および図３により説
明すれば次のとおりである。なお、前記両図中およびそ
の他の図面符号で図１で示した符号と同一のものはいず
れも同等あるいは同効部材を示す。

【００１１】上記両図から明らかなように、平ベルトコ
ンベアー１とＡＦコンベアー２はそれぞれの前後端に基
部を固定した機枠５，５に枢支状に架設されている。な
お、前記した架設状態は所定角度の傾斜をもつように位
置設定されている。また、両コンベアーの運転は既に説
明した同期関係を維持するように運転されるものであ
る。また、符号１０で示した平ベルトコンベアーは前記
した傾斜状に設置されている平ベルトコンベアー１の前
端縁に自己の後端縁を接するように水平状に設置されて
おり、平ベルトコンベアー１の前端部まで搬送物を移送
する機能を付与されているもので補助コンベアーであ
る。

【００１２】図２特に図３から明らかなように、平ベル
トコンベアー１およびＡＦコンベアー２はいずれも、そ
れぞれの駆動輪の駆動軸１５および２５に連結するモー
タＭ１およびＭ２によって所望する同期運転が行なわれ
るものである。

【００１３】このように構成された両コンベアーの稼動
状態を説明すれば次のとおりである。図２において、補
助コンベアー１０上に載置されて平ベルトコンベアー１
の前端部まで移送されて来た搬送物Ｘ０はＡＦコンベア
ー２の最前端に位置するアタッチメント４０にかき込ま
れるように抱持され、平ベルトコンベアー１のベルト１
１上に搬送される。なお、他のアタッチメント４０によ
って搬送される搬送物を符号Ｘ１，Ｘ２として示す。

【００１４】前記したようにＡＦコンベアー２のアタッ
チメント４０によって抱持状に担持された搬送物Ｘ０，
Ｘ１，Ｘ２は所定角度で設置された平ベルトコンベアー
１上をＡＦコンベアー２の同期運転に同コンベアーの後
端縁まで搬送される。

【００１５】なお、最終段階で前記した搬送物Ｘ０は貯
留タンクＴ内に集められる。また、特に図示しないが平
ベルトコンベアー１の後端部には公知のクリーナーが設
けられており前記した搬送物はきれいにかき取られる。

【００１６】この発明に係るＡＦコンベアー２と平ベル
トコンベアー１のより具体的な態様を示せば次のとおり
である。図４および図５はチェーンベルト３０にアタッ
チメント４０を取りつけた状態を示したもので、チェー
ンベルト３０は公知のチェーンベルトと同構造からなる
ものであり、特に図３で明らかなように連杆３１，３１
をピン３３，３３を介して連結帯板３２で枢支状に多数
連接したものである。なお、駆動２１として、スプロケ
ットホイールが示されている。

【００１７】アタッチメント４０は基部を連結帯板３２
の上面に固設した平板状の担持板４１として形成されて
おり、この担持板４１は特に図４から明らかなように、
平ベルトコンベアー１の平ベルト１１の搬送面とほぼ同
形の曲率をもつ先端部４１をもつように形成されてい
る。なお、図４における符号６０，６１，６３はいずれ
も平ベルトコンベアーにおけるキャリアローラーを示
す。

【００１８】この発明に係るＡＦコンベアーは上記実施
例に限定されるものでなく、例えば平ベルトコンベアー
とＡＦコンベアーの同期運転手段としてインバータ制御
手段を採用するとか、あるいは駆動モーターを単一モー
ターで行うとかの設計を任意に選択できるものである。

【００１９】また、アタッチメントの取付位置，形状あ
るいはピッチの変更は搬送物および平ベルトコンベアー
の搬送能力に対応して自由な設計を行なえるものであ
る。また、チェーベルトに関してはこれを複数本にする
とかあるいはチェーンベルトに代えて他の公知の駆動ベ
ルトを採用することもできる。また、ＡＦコンベアーは
これを公知の平ベルトコンベアーに単体として付設させ
ることもできるし、あらかじめＡＦコンベアーと平ベル
トコンベアーとを所望仕様のもとで一体的に構成するこ
ともできるものである。

【００２０】

【発明の効果】この発明に係るＡＦコンベアーは搬送角
度に制限（約２５度）のあった公知平ベルトコンベアー
に対して制限以上（約６０度）の搬送角度で使用できる
ようにしたもので、従来の中よせあるいはクライマリー
コンベアーの場合に生じていた搬送残留処理、つまりベ
ルトに付着した微砂，微粉等の除去手段を行う必要がな
く、結果として平ベルトコンベアーの使用に際してコン
ベアー周辺を清潔に保持させることができるものであ
る。

【００２１】また、この発明に係るＡＦコンベアーは、
アタッチメントによって傾斜状に設置された平ベルト上
の搬送物を抱持状に担持して、しかも平ベルトコンベア
ーと同期して運転するので搬送傾斜角度の大，小に関係
なく所用量の搬送物を確実に搬送できるものである。そ
の上、この発明に係るＡＦコンベアーは公知の平ベルト
コンベアーに添設して使用できる経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ＡＦコンベアーの要部と平ベルトコンベアーと
の協働関係を示す説明図である。

【図２】ＡＦコンベアーの実施例を示す説明図である。

【図３】図２の側面図で要部説明図である。

【図４】ＡＦコンベアーのチェーンとこれに取付けたア
タッチメントの説明図である。

【図５】ＡＦコンベアーのアタッチメントと平ベルトの
関係を模型的に示す説明図である。

【符号の説明】

１（１０） 平ベルトコンベアー ２ アタッチメントフラットコンベアー（ＡＦコンベア
ー） ５ 機枠 １１ 平ベルト １２，２１ 駆動輪 ３０ チェーンベルト ３１ 連結杆 ３２ 連結帯 ３３ ピン ４０ アタッチメント ４１ アタッチメント先端部 Ｍ１（Ｍ２） モータ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前および後端の各駆動輪間に装着したチ
   ェーンベルトの外表面に所望ピッチをもったアタッチメ
   ントを立設し、このチェーンベルトをいずれか一方の駆
   動輪で所望速度で回動させるように構成したアタッチメ
   ントフラットコンベアー。
2. 【請求項２】 請求項１の記載のアタッチメントフラッ
   トコンベアーを公知の平ベルトコンベアーに添設し、前
   記両コンベアーを同速度で協働させて平ベルトコンベア
   ーの搬送角度を向上させるようにしたことを特徴とする
   アタッチメントフラットコンベアー。