JPH05262280A - 海洋観測船における係留ブイの搬送装置 - Google Patents

海洋観測船における係留ブイの搬送装置

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Publication number
JPH05262280A
JPH05262280A JP6075192A JP6075192A JPH05262280A JP H05262280 A JPH05262280 A JP H05262280A JP 6075192 A JP6075192 A JP 6075192A JP 6075192 A JP6075192 A JP 6075192A JP H05262280 A JPH05262280 A JP H05262280A
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JP
Japan
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buoy
guide rail
guide rails
guide
observation
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Application number
JP6075192A
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Inventor
Masatoshi Fukada
雅敏 深田
Sakae Kimura
栄 木村
Kazuyoshi Hosogaya
和敬 細萱
Yasuo Nakai
康雄 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観測船に収容された多数の観測用ブイを、投
入作業時や回収作業時に収納庫から甲板上に簡単な操作
で順序よく迅速に出し入れする。 【構成】 ブイ収納庫13の底板31上に、ブイ搬送台車32
を案内する3組の船主尾方向のガイドレール37A 〜37C
と、ガイドレール37A 〜37C と直交交差して横行架台35
を案内する移載ガイドレール34とを敷設し、ブイ搬送台
車32に設けた把持具40により係脱自在な台車駆動用駆動
ワイヤー37A 〜37C をガイドレール37A 〜37C に沿って
設け、ブイ搬送台車32が搭載された横行架台35を移載ガ
イドレール34に沿って移動させる移載用駆動シリンダー
装置36を設け、センターガイドレール33A に連続して敷
設され出入口41を介して船尾甲板12上に至る搬出入ガイ
ドレール42とを設け、この搬出入ガイドレール42に沿っ
てブイ搬送台32の把持具40が係脱自在な台車駆動用駆動
チェーン44を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠洋深海域に複数の海
洋観測用ブイを投入して海洋観測を行う海洋観測船にお
いて、観測用係留ブイを海面に投入または海面から回収
するために収納庫内から甲板上に移動させるための搬送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の海洋観測において、海洋調査船に
よる定点観測が行われていたが、その数も限られること
から、観測できる海域が限られていた。ところで近年、
遠洋広海域における海象や海洋汚染、エルニィーニョ現
象の原因となる潮流の異変などが及ぼす気象への影響が
わかるに従って、遠洋の広海域での広範囲にわたる海洋
観測の必要性が求められるようになった。
【0003】そこで広い海域の海洋観測を行う場合、気
象や海洋観測機材を装備したブイを所定位置に係留し、
たとえばそのブイから発せられる観測信号を母船で受信
して気象観測を行うことが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の観測船
は装備も限られ、深海域でも使用可能な5000〜6000mに
も及ぶ係留ロープと数十個の観測用ブイを積込み、それ
らを順序よく取り出して所定海域に係留したり、また回
収したりすることは不可能であった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決して、数十個
の観測用ブイを収納庫に収容し、収納庫から甲板にスム
ーズに出し入れすることができて、観測用ブイの投入作
業や回収作業が能率良く行えて、遠洋海域における広域
海洋観測に寄与できる海洋観測船における係留ブイの搬
送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の海洋観測船における係留ブイの搬送装置
は、ブイ収納庫の底板上に、船主尾方向に沿って敷設さ
れてブイ搬送台車を案内する複数組のガイドレールと、
これらガイドレールと直交交差する方向に敷設され横行
架台を案内する移載ガイドレールとを設け、前記ガイド
レールに沿って配置され両端が輪体に巻回されて移動自
在な無端状駆動索を設けるとともに、前記ブイ搬送台車
に前記駆動索に係脱自在な把持具を設け、前記ガイドレ
ールの搬送面と横行架台の載荷面とを面一状でブイ搬送
台車が乗り移り可能に設定するとともに、横行架台を各
ガイドレール間にわたって移動させる移載用駆動装置を
設け、一組のガイドレールに連続して敷設され出入口を
介して甲板上に至る搬出入ガイドレールとを設け、この
搬出入ガイドレールに沿って配置され両端が輪体に巻回
されて移動自在でかつブイ搬送台車の把持具が係脱自在
な無端状駆動索を設けたものである。
【0007】
【作用】上記構成において、観測用ブイの投入作業は、
投入するブイの搭載したブイ搬送台車の把持具を操作し
て駆動索に連結し、駆動索を移動してブイ搬送台車を、
移載ガイドレールの交差位置に配置した横行架台上に載
せ、把持具を解除後、移載用駆動装置により横行架台を
移動してブイ搬送台車を、搬出入ガイドレールに連続す
るガイドレールの交差位置に移載する。そして、把持具
を操作して駆動索を把持させ、ブイ搬送台車を横行架台
上からガイドレールおよび/または搬出入ガイドレール
に沿って移動させ、甲板上に搬出する。回収作業は、投
入作業と逆の手順で行う。したがって、数十個のブイを
順序良くスムーズに搬出入することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る海洋観測船の一実施例を
図面に基づいて説明する。まず、海洋観測を行う観測用
ブイ1を図7を参照して説明する。リング状のフロート
2上に四角錐台状の上部ブイフレーム3が立設され、こ
の上部ブイフレーム3には風速や風向、風量、温度等を
計測する海上観測用機器や集計および発信用装置類(図
示せず)が取り付けられている。フロート2の下部には
逆四角錐状のブライダル4が取り付けられ、このブライ
ダル4に海水温度や塩分、潮流などの海面下観測用機器
(図示せず)と、係留索5に連結する係留チェーン6が
設けられている。前記係留索5は、先端部に空中重量が
2トン程度の沈錘7が取り付けられる樹脂製ロープ5a
と、基端部が係留ブイ1に繋着される鋼製ロープ5bか
らなり、樹脂製ロープ5a長さL1 は約5000m、鋼製ロ
ープ5bの長さL2 は約1000mの長さに設定されてシャ
ックル5cを介して互いに連結されている。
【0009】次に海洋観測船の概要を図3〜図6を参照
して説明する。船体11の船尾甲板12に底板が連続す
る船倉内に、フロート2に上部ブイフレーム3が取り付
けられたブイ本体1a(但し観測用器は取り外されてい
る。)を数十個(図面では20個)収納するブイ収納庫
13が設けられている。また、船尾甲板13の船尾には
傾動式門型ビーム(傾動式ガロース)14が設置され、
門型ビーム14に設けられたシーブを介して観測用ブイ
1を吊り下げたり、傾動シリンダー装置15により門型
ビーム14を前後に傾動して沈錘8付係留索6および観
測用ブイ1を海面に投入および回収することができる。
また船尾甲板12の船橋12aには、デッキクレーン1
5や複数の観測用のウインチ16が設けられ、さらにブ
イ収納庫13と門型ビーム14との間でブイ本体1aを
搬送可能なブイ搬送装置17が設けられている。さら
に、前記ブイ収納庫13下部の船倉には、ブライダル4
を収容するブライダル収納庫18とその下部に沈錘収納
庫24が形成されるとともに、ブライダル収納庫18の
後部には係留索収納庫19が形成されている。そして、
前記ブライダル収納庫18および係留索収納庫19内の
ブライダル4と沈錘7は、作業員により通路20を介し
てハッチ21の下方に運び、デッキクレーン15により
ハッチ21から船尾甲板12上に搬入搬出することがで
きる。さらに前記係留索収納庫19には係留索5を巻き
取る巻回ドラム22が配置されるとともに、係留索収納
庫19と船尾甲板12上に、前記巻回ドラム21に対し
て係留索5を繰り出しおよび巻取り可能な係留索ハンド
リング装置23が設けられている。
【0010】前記ブイ収納庫13およびブイ搬送装置1
7の詳細を図1,図2を参照して説明する。ブイ収納庫
13の底板31には、観測用ブイ1を搭載可能なブイ搬
送台車32を案内する左右一対のセンターガイドレール
33Aと右舷ガイドレール33Bと左舷ガイドレール3
3Cがそれぞれ船主尾方向に敷設されている。前記ブイ
搬送台車32は、車高を低くするために浅い溝型断面の
ガイドレール33A〜33Cを走行自在な小径の走行ロ
ーラー32aを本体四隅に具備し、フロート2を係止す
る支持具32bが設けられている。前記ガイドレール3
3A〜33Cの船尾側には直交交差する方向に左右一対
の移載ガイドレール34が敷設され、この移載ガイドレ
ール34上に2つのガイドレール33Aと33Bまたは
33Aと33Cにわたる横行架台35が配置されてい
る。この横行架台35は、移載ガイドレール34方向に
沿ってその上方に配置された一対の主フレーム35aと
この主フレーム35aを互いに連結する4本の連結フレ
ーム35bとを備え、主フレーム35aの載荷面がガイ
ドレール33A〜33Cのガイド面と面一状になるよう
に設定されている。したがって、停止位置B,Cでガイ
ドレール33A〜33Cに案内されたブイ搬送台車32
を横行架台35の主フレーム35a上に載せ、横行架台
移動シリンダー装置36により横行架台35をB,C間
で移動させることにより、ガイドレール33A〜33C
上のブイ搬送台車32を隣のガイドレール33A〜33
Cに移載することができる。
【0011】前記ガイドレール33A〜33Cには、両
端に配置された転向リール37A〜37Cに張設された
駆動ワイヤー38A〜38Cが中央に配置され、これら
駆動ワイヤー38A〜38Cは無端状に形成され、直接
またはガイドリール37Dを介してワイヤードライブウ
インチ39に巻回されている。一方、ブイ搬送台車32
の前後位置には、手動による操作により前記駆動ワイヤ
ー38A〜38Cを把持可能な移動用把持具40が船首
側および船尾側に設けられている。したがって、目的と
するブイ搬送台車32の移動用把持具40により駆動ワ
イヤー38A〜38Cを把持させ、ワイヤードライブウ
インチ39により駆動ワイヤー38A〜38Cを移動さ
せることにより、ブイ搬送台車32をガイドレール33
A〜33Cに沿って船主尾方向に移動させることができ
る。
【0012】前記ブイ収納庫13の出入口41には開閉
扉が配置されるとともに、センターガイドレール33A
に連続する搬出入ガイドレール42が船尾甲板12にわ
たって敷設されている。そして、この搬出入ガイドレー
ル42間には、前後端部に配置された転向スプロケット
43Aに張設されかつブイ搬送台車32の把持具40が
把持可能な無端状の駆動チェーン44が配置され、ガイ
ドスプロケット43Bを介して張設された駆動チェーン
44の所定箇所に、駆動装置45により回転駆動される
ドライブスプロケット45aが噛み合わされている。
【0013】次に係留索収納庫19に配置された巻回ド
ラム22と係留索ハンドリング装置23の詳細を図8を
参照して説明する。前記巻回ドラム22は、20個の観
測用ブイ1をそれぞれ係留する20本の係留索5が順次
繰り出し可能に巻き取られるもので、巻き上げた場合に
樹脂製ロープ5aに含まれる水分が鋼製ロープ5bに悪
影響を与えないように樹脂製ロープ5aと鋼製ロープ5
bとを分離して巻き取れるように構成されている。すな
わち、上面開放の円筒状収容ケースケース51内に樹脂
製ロープ5aの巻取り用小径巻き心枠52と、鋼製ロー
プ5bの巻取り用大径巻き心枠53が同一軸心位置に配
置され、収容ケース51内で小径巻き心枠52と大径巻
き心枠53の間に環状の樹脂製ロープ口54が形成され
るとともに、大径巻き心枠53と収容ケース51の間に
環状の鋼製ロープ口55が形成されている。前記小径巻
き心枠52は、縦材と横材により円筒の格子柵状に形成
され、巻き取られた複数の係留索5の樹脂製ロープ5a
の先端部をそれぞれ特定位置に係止して、繰り出し時に
順次容易に引き出すことができるように構成されてい
る。また、大径巻き心枠53は内部の水分を遮断可能な
筒体状で、上端縁部には一定間隔毎に4個のバタフライ
ガイド56が接線に沿う取付け軸心回りに回動自在に設
けられており、このバタフライガイド56は樹脂製ロー
プ5aの巻取りおよび繰り出し時は鋼製ロープ口55側
に突出されて樹脂製ロープ5aの侵入を阻止し、鋼製ロ
ープ5bの巻取りおよび繰り出し時は樹脂製ロープ口5
4側に突出されて鋼製ロープ5bの侵入を阻止すること
ができる。さらに収容ケース51の上端縁には外側上方
に広がるロープガイド板57が取り付けられている。
【0014】前記係留索ハンドリング装置23は、係留
索収納庫19内で巻回ドラム22の上方に配置された係
留索案内装置61と、船尾甲板12の船橋12aに設け
られた係留索送り装置62およびテンション装置63な
らびに複数の案内シーブ64とで構成されている。
【0015】前記係留索案内装置61は、巻回ドラム2
2の軸心位置上方で船尾甲板12に回転自在に支持され
た回転軸65に水平方向の旋回アーム66が取り付けら
れ、旋回アーム66には、先端側にシリンダー装置やね
じ軸、ラックピニオンなどの機構を利用した駆動手段に
より旋回アーム66の長さ方向に位置調整可能な係留索
案内用の可動シーブ67が設けられている。また、回転
軸65の軸心位置には船尾甲板12を貫通する係留索5
のガイド孔65aが形成され、このガイド孔65aを介
して導入された係留索5を、ガイドシープ68から可動
シーブ67を介して巻回ドラム22側に導くように構成
されている。また、回転軸65には、旋回アーム66を
旋回駆動する旋回駆動装置(図示せず)が設けられてい
る。
【0016】前記係留索送り装置62は、回転装置に駆
動される2個の巻き上げシーブ71に係留索5を複数回
巻き付けて巻取りを行う巻き上げ機71と、互いに対向
する繰り出しシーブ72a間に係留索5を挟んで繰り出
しを行う繰り出し機72とで構成される。そして、この
係留索送り装置62の巻取り速度および繰り出し速度
と、可動シーブ67の旋回半径に対応して、旋回アーム
66の回転速度を制御し、係留索5を小径巻き心枠52
および大径巻き心枠53の巻取り半径に応じて均一に巻
取りまたは繰り出すことができる。
【0017】前記テンション装置63は、前記前記係留
索送り装置62と門型ビーム14に設けられた吊下シー
ブ14aとの間に介在されるもので、沈錘7の降下時に
船体11の揺動により加わる沈錘7や係留索5に加わる
衝撃を緩和するものである。すなわち、上方に向く2本
の緩衝シリンダー81A,81C間に下方に向く緩衝シ
リンダー81Bが配置され、各緩衝シリンダー72A〜
72Cのピストンロッドに設けられた緩衝シーブ82A
〜82Cにわたって係留索5が掛け渡されている。した
がって、それぞれの緩衝シリンダー81A〜81Cの圧
力を適性に調整しておくことにより、船体11の揺動に
より生じる係留索5の張力の変化を緩衝シリンダー81
A〜81Cの伸縮により効果的に吸収することができ
る。
【0018】次に上記構成の海洋観測船における観測用
ブイ1の投入作業を図1および図9〜図11を参照して説
明する。 (1)所定海域に停泊させると、図9に示すように、最
初の係留索5の樹脂製ロープ5aを係留索収容室19の
巻回ドラム22から係留索案内装置61、係留索送り装
置62、テンション装置63を介して門型ビーム14の
吊下シーブ14aまで引き出して先端部に沈錘7を取付
け、係留索送り装置62の繰り出し機72を駆動して係
留索5を繰り出し、沈錘7を海底に降下させる。この時
の船体11の揺動により係留索5や沈錘7に加わる衝撃
はテンション装置63の緩衝シリンダー72A〜72C
の作用により緩和される。また、係留索案内装置61に
おいて、係留索送り装置62の送り速度と、旋回アーム
66の可動シーブ67の位置とに対応して旋回アーム6
6を所定の速度で旋回させるので、巻回ドラム22の小
径巻き心枠52および大径巻き心枠53にそれぞれ巻回
された樹脂製ロープ5aおよび鋼製ロープ5bをスムー
ズに繰り出すことができる。沈錘7が海底に着地する
と、係留索5を船尾に設けたワイヤーストッパー74に
係止し、吊下シーブ14aから係留索5を外す。
【0019】(2)ブイ収納庫13において、ブイ搬送
装置17を駆動して海面に投下する観測用ブイ1を搬出
する。すなわちブイ本体1aを載せたブイ搬送台車32
が右舷ガイドレール33B上にある場合、図6に示すよ
うに、そのブイ本体1aを載せたブイ搬送台車32の船
首側把持具40を操作してブイ搬送台車32と駆動ワイ
ヤー38Bとを連結し、ワイヤードライブウインチ39
を駆動して駆動ワイヤー38Bを船尾側に移動させ、右
舷側のB位置に停止した横行架台35上に停止させる。
そして、把持具40を開放した後、移載用シリンダー装
置36を収縮させてブイ搬送台車32を載せた横行架台
35を左舷側のC位置に移動させる。次に、船尾側の把
持具40を操作して駆動チェーン44を把持させ、ドラ
イブスプロケット45を駆動してブイ搬送台車32を横
行架台35から搬出入ガイドレール42上に移動させ
る。
【0020】(3)ブイ搬送台車32を出入口41から
船尾甲板12上に搬送し、図4に示す艤装品取付け位置
12bに停止させる。そして、船橋12a間に掛け渡し
た足場等を利用して上部ブイフレーム3に海上観測用機
器や集計および発信用装置類を取付ける。また、一方で
はブライダル収納庫19からデッキクレーン16等を利
用して搬出したブライダル4を門型ビーム15の直下位
置に運び、海面下観測用機器等の艤装品を取り付ける。
【0021】(4)ブイ搬送台車32をさらに船尾方向
に移動して、図10に示すように、船首側に傾斜させた門
型ビーム14により吊下可能な吊下位置12cに停止さ
せる。そして、最終チェックをした後、ウインチに巻回
された吊下用索84を門型ビーム14の吊下シーブ14
aを介して連結し、ブイ搬送台車32からブイ本体1a
を吊り上げ、図11に示すように、ブイ本体1aにブライ
ダル4を取付けるとともに係留索5を繋着する。そし
て、門型ビーム14を船尾側に振出し、吊下用索75を
繰り出して海面に着水させる。
【0022】また、観測用ブイ1の回収作業は上記投入
作業とほぼ逆の手順で行う。
【0023】上記実施例によれば、船倉の限られた空間
すなわちブイ収納庫13ないに数十個の観測用ブイ1
(正確にはブイ本体1a)を収容することができ、ブイ
搬送装置17を使用してブイ本体1aの搬出入を簡単な
操作で安全迅速に行うことができ、また観測用ブイ1の
投入作業および回収作業における観測機器類の取付け取
外しも順序良く流れ作業式に行うことができる。さら
に、係留索ハンドリング装置23により係留索収納庫1
9に設置された巻回ドラム22に対する係留索5の繰り
出しおよび巻取りを操作するとともに、移動する係留索
5と巻取り直径に対応して旋回アーム66を所定の速度
で回転させるので、係留索5に対するダメージも少なく
スムーズかつ迅速に繰り出しおよび巻取りを行える。し
かも、係留索5を構成する樹脂製ロープ5aと鋼製ロー
プ5bとを収容ケース51内に同心状に配置された小径
巻き心枠52と大径巻き心枠53にそれぞれ連結した状
態で巻回するので、係留索5の収納空間を最少スペース
に収めることができるとともに、樹脂製ロープ5aに含
まれる海水が鋼製ロープ5aに悪影響を及ぼすのを防止
することができ係留索5の乾燥や保存を良好に行うこと
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、ブ
イをレールと搬送台車を使用してブイ収納庫内と甲板と
を移動させるので、ブイの搬出および搬入を簡単な操作
で極めて順序良く安全かつ迅速に行うことができ、ガイ
ドレール間の移載を横行架台を用いるることにより、ブ
イ収納庫内に数十個のブイを収容することができる。ま
た、ブイ搬送台車の移動は、ブイ搬送台車を把持具に駆
動索を把持させて連結し移動させるので、ブイ搬送台車
の構成を簡略化および軽量化して車高を低くでき、ブイ
収納庫内の空間を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る海洋観測船のブイ収納庫およびブ
イ搬送装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同海洋観測船のブイ収納庫およびブイ搬送装置
に使用するブイ搬送台車の斜視図である。
【図3】同海洋観測船の全体側面図である。
【図4】同海洋観測船の全体平面図である。
【図5】同海洋観測船の部分平面断面図である。
【図6】図5に示すA−A断面図である。
【図7】同海洋観測船に搭載する観測用ブイの斜視図で
ある。
【図8】同海洋観測船の巻回ドラムおよび係留索ハンド
リング装置の構成を示す斜視図である。
【図9】同海洋観測船における観測用ブイの投入作業を
示す斜視図である。
【図10】同海洋観測船における観測用ブイの投入作業を
示す斜視図である。
【図11】同海洋観測船における観測用ブイの投入作業を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 観測用ブイ 1a ブイ本体 2 フロート 5 係留索 5a 樹脂製ロープ 5b 鋼製ロープ 7 沈錘 12 船尾甲板 13 ブイ収納庫 14 門型ビーム 16 デッキクレーン 17 ブイ搬送装置 19 係留索収納庫 22 巻回ドラム 23 係留索収納庫 24 沈錘収納庫 31 底板 32 ブイ搬送台車 33A 〜33C ガイドレール 34 移載ガイドレール 35 横行架台 36 移載用シリンダー装置 37A 〜37C 転向リール 38A 〜38C 駆動ワイヤー 39 ワイヤードライブウインチ 40 把持具 41 出入口 42 搬出入ガイドレール 43A 転向スプロケット 44 駆動チェーン 45a ドライブスプロケット 61 係留索案内装置 62 係留索送り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 康雄 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブイ収納庫の底板上に、船主尾方向に沿
    って敷設されてブイ搬送台車を案内する複数組のガイド
    レールと、これらガイドレールと直交交差する方向に敷
    設され横行架台を案内する移載ガイドレールとを設け、
    前記ガイドレールに沿って配置され両端が輪体に巻回さ
    れて移動自在な無端状駆動索を設けるとともに、前記ブ
    イ搬送台車に前記駆動索に係脱自在な把持具を設け、前
    記ガイドレールの搬送面と横行架台の載荷面とを面一状
    でブイ搬送台車が乗り移り可能に設定するとともに、横
    行架台を各ガイドレール間にわたって移動させる移載用
    駆動装置を設け、一組のガイドレールに連続して敷設さ
    れ出入口を介して甲板上に至る搬出入ガイドレールとを
    設け、この搬出入ガイドレールに沿って配置され両端が
    輪体に巻回されて移動自在でかつブイ搬送台車の把持具
    が係脱自在な無端状駆動索を設けたことを特徴とする海
    洋観測船における係留ブイの搬送装置。
JP6075192A 1992-03-18 1992-03-18 海洋観測船における係留ブイの搬送装置 Pending JPH05262280A (ja)

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JP6075192A JPH05262280A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 海洋観測船における係留ブイの搬送装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014061805A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Kajima Corp 重量部材設置船及びそれを用いた重量部材設置方法
KR20150093505A (ko) * 2014-02-07 2015-08-18 삼성중공업 주식회사 고속운반장치가 구비된 선박

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