JPH05261789A - ポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法Info
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- JPH05261789A JPH05261789A JP4064949A JP6494992A JPH05261789A JP H05261789 A JPH05261789 A JP H05261789A JP 4064949 A JP4064949 A JP 4064949A JP 6494992 A JP6494992 A JP 6494992A JP H05261789 A JPH05261789 A JP H05261789A
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- Japan
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- vinylidene fluoride
- polyolefin resin
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、
フッ化ビニリデン系ゴム5〜30重量%を含むマスター
バッチを0.015〜0.5重量部添加し、押出成形す
ることを特徴とするポリオレフィン系樹脂の押出成形物
の製造方法。 【効果】 押出成形時に発生するダイスカスを除去する
ための特殊な装置あるいは特殊な方法も必要がないポリ
オレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法であり、ダイ
スカス即ち目ヤニの発生防止ができ、特性的にも良好で
連続生産性に優れており大幅なコストダウンと工程合理
化をもたらした経済性の高い発明である。
フッ化ビニリデン系ゴム5〜30重量%を含むマスター
バッチを0.015〜0.5重量部添加し、押出成形す
ることを特徴とするポリオレフィン系樹脂の押出成形物
の製造方法。 【効果】 押出成形時に発生するダイスカスを除去する
ための特殊な装置あるいは特殊な方法も必要がないポリ
オレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法であり、ダイ
スカス即ち目ヤニの発生防止ができ、特性的にも良好で
連続生産性に優れており大幅なコストダウンと工程合理
化をもたらした経済性の高い発明である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線、パイプ、家電、
自動車部品等の押出成形品を成形する際にダイ前部に付
着するダイスカスの発生がないポリオレフィン系樹脂の
押出成形物の製造方法に関するものである。
自動車部品等の押出成形品を成形する際にダイ前部に付
着するダイスカスの発生がないポリオレフィン系樹脂の
押出成形物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂はパイプの製造や
電線およびケーブルの被覆、家電、自動車等の分野に広
く利用されている。しかし、これらのポリオレフィン系
樹脂組成物を押出機にて成形加工する際、ダイ前部に目
ヤニと称するダイスカスが発生して、時間の経過と共に
ダイスカスが蓄積し、製品の外観を損ない、ついには炭
化し製品に付着して機械特性に悪影響を及ぼし、連続生
産が不可能になる事態が発生していた。更には電線また
はケーブルの被覆においては該炭化物が付着して外観を
損ねるばかりか電気絶縁特性の低下を招き、電線または
ケーブルとして使用できない事態も発生していた。従来
から押出成形時に発生するダイスカスを除去する方法と
して種々の改良が試みられていた。例えばダイ内面の処
理や、ガスバーナーを用いて焼き取る方法等も行われて
いるが、完全に除去することは難しく生産上の大きな問
題となっていた。特に口径の大きい製品ではダイスの出
口に蓄積するダイスカスをガスバーナーで焼き取る処置
が取りにくく、連続生産することが不可能であった。こ
のため、本来簡便な架橋方法であるにもかかわらず連続
生産が困難であることからコスト高になってしまい必ず
しも経済的生産性の面で有利ではなかった。
電線およびケーブルの被覆、家電、自動車等の分野に広
く利用されている。しかし、これらのポリオレフィン系
樹脂組成物を押出機にて成形加工する際、ダイ前部に目
ヤニと称するダイスカスが発生して、時間の経過と共に
ダイスカスが蓄積し、製品の外観を損ない、ついには炭
化し製品に付着して機械特性に悪影響を及ぼし、連続生
産が不可能になる事態が発生していた。更には電線また
はケーブルの被覆においては該炭化物が付着して外観を
損ねるばかりか電気絶縁特性の低下を招き、電線または
ケーブルとして使用できない事態も発生していた。従来
から押出成形時に発生するダイスカスを除去する方法と
して種々の改良が試みられていた。例えばダイ内面の処
理や、ガスバーナーを用いて焼き取る方法等も行われて
いるが、完全に除去することは難しく生産上の大きな問
題となっていた。特に口径の大きい製品ではダイスの出
口に蓄積するダイスカスをガスバーナーで焼き取る処置
が取りにくく、連続生産することが不可能であった。こ
のため、本来簡便な架橋方法であるにもかかわらず連続
生産が困難であることからコスト高になってしまい必ず
しも経済的生産性の面で有利ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、フッ化ビニリデン系ゴムマスターバッチを添加
することによりダイスカスの発生を防止でき、外観およ
び特性を低下させることなく連続生産が可能な著しく優
れたポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法を提
供するものである。
ころは、フッ化ビニリデン系ゴムマスターバッチを添加
することによりダイスカスの発生を防止でき、外観およ
び特性を低下させることなく連続生産が可能な著しく優
れたポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に対し、フッ化ビニリデン系ゴム
5〜30重量%を含むマスターバッチをフッ化ビニリデ
ン系ゴムの量が0.5〜5重量部になるように添加し、
押出成形することを特徴とするポリオレフィン系樹脂の
押出成形物の製造方法であり、フッ化ビニリデン系ゴム
がフッ化ビニリデンと5フッ化プロピレンとの共重合
体、フッ化ビニリデンと6フッ化プロピレンとの共重合
体またはフッ化ビニリデンと3フッ化塩化エチレンとの
共重合体であり、該フッ化ビニリデン系ゴムがASTM
−D−1614に従って測定した121℃におけるムー
ニー粘度が20〜50およびテトラヒドロフランに溶解
し、ゲルパーミェーションクロマトグラフで測定した分
子量が3万〜7万である前記記載のポリオレフィン系樹
脂の押出成形物の製造方法である。
ン系樹脂100重量部に対し、フッ化ビニリデン系ゴム
5〜30重量%を含むマスターバッチをフッ化ビニリデ
ン系ゴムの量が0.5〜5重量部になるように添加し、
押出成形することを特徴とするポリオレフィン系樹脂の
押出成形物の製造方法であり、フッ化ビニリデン系ゴム
がフッ化ビニリデンと5フッ化プロピレンとの共重合
体、フッ化ビニリデンと6フッ化プロピレンとの共重合
体またはフッ化ビニリデンと3フッ化塩化エチレンとの
共重合体であり、該フッ化ビニリデン系ゴムがASTM
−D−1614に従って測定した121℃におけるムー
ニー粘度が20〜50およびテトラヒドロフランに溶解
し、ゲルパーミェーションクロマトグラフで測定した分
子量が3万〜7万である前記記載のポリオレフィン系樹
脂の押出成形物の製造方法である。
【0005】本発明において使用されるポリオレフィン
系樹脂としては低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
エチレン―酢酸ビニル共重合体、C3 〜C12のα―オレ
フィン重合体、アクリル系樹脂、エチレンプロピレンゴ
ム、エチレンプロピレンジエンゴム、塩素化ポリオレフ
ィン等の中から選ばれる1種または2種以上の樹脂が挙
げられる。
系樹脂としては低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
エチレン―酢酸ビニル共重合体、C3 〜C12のα―オレ
フィン重合体、アクリル系樹脂、エチレンプロピレンゴ
ム、エチレンプロピレンジエンゴム、塩素化ポリオレフ
ィン等の中から選ばれる1種または2種以上の樹脂が挙
げられる。
【0006】本発明において使用されるフッ化ビニリデ
ン系ゴムマスターバッチとしては、押出成形しようとす
る樹脂のベースレジンあるいはそれ以外のレジンとその
他の添加剤からなり、フッ化ビニリデン系ゴム5〜30
重量%、好ましくは7〜15重量%を含むものである。
5重量%以下では濃度が小さくなるためマスターバッチ
を多量に添加する必要があり、また20重量%以上では
濃度が大きすぎてマスターバッチとしての添加量が少な
くなってしまうため分散が悪くなり効果が十分に発揮で
きない。フッ化ビニリデン系ゴムとしては、フッ化ビニ
リデンと5フッ化プロピレンとの共重合体、フッ化ビニ
リデンと6フッ化プロピレンとの共重合体またはフッ化
ビニリデンと3フッ化塩化エチレンとの共重合体が挙げ
られるが、本発明においては特にフッ化ビニリデンと6
フッ化プロピレンとの共重合体が好適である。フッ化ビ
ニリデン系ゴムの添加量としては、ポリオレフィン系樹
脂100重量部に対し、0.015〜0.5重量部、好
ましくは0.025〜0.3重量部である。即ちポリオ
レフィン系樹脂100重量部に対し、フッ化ビニリデン
系ゴム5〜30重量%を含むマスターバッチをフッ化ビ
ニリデン系ゴムの添加量が0.015〜0.5重量部、
好ましくは0.025〜0.3重量部になるように添加
する。フッ化ビニリデン系ゴムの添加量が0.015重
量部以下では滑性が不足しダイスカス発生防止には効果
がなく、また0.3重量部以上添加しても効果が飽和に
達しており、更に0.5重量部以上添加すると逆に相溶
性が悪くなり、表面が白化する現象がみられる。またフ
ッ化ビニリデン系ゴムはASTM−D−1614に従っ
て測定した121℃におけるムーニー粘度が20〜50
およびテトラヒドロフランに溶解し、ゲルパーミェーシ
ョンクロマトグラフで測定した分子量が3万〜7万のも
のであり、ムーニー粘度20以下または分子量3万以下
のものでは滑性が不足し、ムーニー粘度50以上または
分子量7万以上のものではポリオレフィン系樹脂との相
溶性が悪くなる。特に好ましいものはムーニー粘度25
〜30および分子量4万〜5万のものである。
ン系ゴムマスターバッチとしては、押出成形しようとす
る樹脂のベースレジンあるいはそれ以外のレジンとその
他の添加剤からなり、フッ化ビニリデン系ゴム5〜30
重量%、好ましくは7〜15重量%を含むものである。
5重量%以下では濃度が小さくなるためマスターバッチ
を多量に添加する必要があり、また20重量%以上では
濃度が大きすぎてマスターバッチとしての添加量が少な
くなってしまうため分散が悪くなり効果が十分に発揮で
きない。フッ化ビニリデン系ゴムとしては、フッ化ビニ
リデンと5フッ化プロピレンとの共重合体、フッ化ビニ
リデンと6フッ化プロピレンとの共重合体またはフッ化
ビニリデンと3フッ化塩化エチレンとの共重合体が挙げ
られるが、本発明においては特にフッ化ビニリデンと6
フッ化プロピレンとの共重合体が好適である。フッ化ビ
ニリデン系ゴムの添加量としては、ポリオレフィン系樹
脂100重量部に対し、0.015〜0.5重量部、好
ましくは0.025〜0.3重量部である。即ちポリオ
レフィン系樹脂100重量部に対し、フッ化ビニリデン
系ゴム5〜30重量%を含むマスターバッチをフッ化ビ
ニリデン系ゴムの添加量が0.015〜0.5重量部、
好ましくは0.025〜0.3重量部になるように添加
する。フッ化ビニリデン系ゴムの添加量が0.015重
量部以下では滑性が不足しダイスカス発生防止には効果
がなく、また0.3重量部以上添加しても効果が飽和に
達しており、更に0.5重量部以上添加すると逆に相溶
性が悪くなり、表面が白化する現象がみられる。またフ
ッ化ビニリデン系ゴムはASTM−D−1614に従っ
て測定した121℃におけるムーニー粘度が20〜50
およびテトラヒドロフランに溶解し、ゲルパーミェーシ
ョンクロマトグラフで測定した分子量が3万〜7万のも
のであり、ムーニー粘度20以下または分子量3万以下
のものでは滑性が不足し、ムーニー粘度50以上または
分子量7万以上のものではポリオレフィン系樹脂との相
溶性が悪くなる。特に好ましいものはムーニー粘度25
〜30および分子量4万〜5万のものである。
【0007】ダイスカスの発生機構はポリオレフィン系
樹脂が押出される際に、樹脂中の不純物または機内壁面
と樹脂との親和力が大きいため壁面に発生する樹脂滞留
物が押出成形品とともにダイスカスとなって押出されダ
イス出口の前部に蓄積してくるいわゆる目ヤニと称する
ダイスカスとして発生すると考えられる。このような現
象は推測の域を脱し得ないが押出機内部およびダイ内部
を樹脂が通過する際、添加されたフッ化ビニリデン系ゴ
ムの薄い被膜が金属表面に形成され、該被膜の表面が滑
性に富んでいるため樹脂の滞留が防止され、いわゆるダ
イスカスの発生が防止されると考えられる。特にポリオ
レフィン系樹脂は金属に対して非常に親和力が強く、押
出機内やダイ内壁の滞留しやすい箇所で発生する分解物
がダイスカスとなって発生しやすい傾向にある。しかる
に表面滑性に富んだフッ化ビニリデン系ゴムの被膜が金
属表面に形成されることにより金属との親和力を低下さ
せ、樹脂の流動性を良好にしダイ内部に滞留することな
く通過するためダイスカスの発生を防止できると考えら
れる。
樹脂が押出される際に、樹脂中の不純物または機内壁面
と樹脂との親和力が大きいため壁面に発生する樹脂滞留
物が押出成形品とともにダイスカスとなって押出されダ
イス出口の前部に蓄積してくるいわゆる目ヤニと称する
ダイスカスとして発生すると考えられる。このような現
象は推測の域を脱し得ないが押出機内部およびダイ内部
を樹脂が通過する際、添加されたフッ化ビニリデン系ゴ
ムの薄い被膜が金属表面に形成され、該被膜の表面が滑
性に富んでいるため樹脂の滞留が防止され、いわゆるダ
イスカスの発生が防止されると考えられる。特にポリオ
レフィン系樹脂は金属に対して非常に親和力が強く、押
出機内やダイ内壁の滞留しやすい箇所で発生する分解物
がダイスカスとなって発生しやすい傾向にある。しかる
に表面滑性に富んだフッ化ビニリデン系ゴムの被膜が金
属表面に形成されることにより金属との親和力を低下さ
せ、樹脂の流動性を良好にしダイ内部に滞留することな
く通過するためダイスカスの発生を防止できると考えら
れる。
【0008】フッ化ビニリデン系ゴムマスターバッチの
添加方法はポリオレフィン系樹脂を混練、押出する際に
直接添加する。本発明の製造方法では、目的に応じて識
別を容易にするための顔料や酸化防止剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、滑剤、安定剤、無機充填材等の添加剤を加
えてもよい。
添加方法はポリオレフィン系樹脂を混練、押出する際に
直接添加する。本発明の製造方法では、目的に応じて識
別を容易にするための顔料や酸化防止剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、滑剤、安定剤、無機充填材等の添加剤を加
えてもよい。
【0009】
《フッ化ビニリデン系ゴムマスターバッチの製造》下記
の配合割合(単位は重量部)に従って、原料をよく混合
し、単軸押出機を用いて混練、造粒し、フッ化ビニリデ
ン系ゴムマスターバッチMB1、MB2及びMB3を得
た。 ポリエチレン 滑剤 フッ化ビニリデン系ゴム MB1 95 5 0 MB2 86 4 10 MB3 57 3 40 使用した原料 ポリエチレン:密度0.922、メルトフロー1.5の
低密度ポリエチレン 滑剤 :低分子量ポリエチレン系滑剤 フッ化ビニリデン系ゴム:分子量45000、ムーニー
粘度28のフッ化ビニリデンと6フッ化プロピレンとの
共重合体
の配合割合(単位は重量部)に従って、原料をよく混合
し、単軸押出機を用いて混練、造粒し、フッ化ビニリデ
ン系ゴムマスターバッチMB1、MB2及びMB3を得
た。 ポリエチレン 滑剤 フッ化ビニリデン系ゴム MB1 95 5 0 MB2 86 4 10 MB3 57 3 40 使用した原料 ポリエチレン:密度0.922、メルトフロー1.5の
低密度ポリエチレン 滑剤 :低分子量ポリエチレン系滑剤 フッ化ビニリデン系ゴム:分子量45000、ムーニー
粘度28のフッ化ビニリデンと6フッ化プロピレンとの
共重合体
【0010】《押出成形加工性の評価》ポリオレフィン
系樹脂として密度0.922、メルトフロー1.5の低
密度ポリエチレンを用い、表2の配合割合に従って、ポ
リオレフィン系樹脂とフッ化ビニリデン系ゴムマスター
バッチをよく混合し、下記の条件で押出成形を行い、ダ
イスカスがダイ前面に付着する量により評価した。 押出機:50 φ単軸押出機、L/D=22、C.R=
3.5 ダイス:12 φチューブダイ(口金内面クロムメッ
キ) 温 度: C1 C2 C3 C4 D1 D2 (℃) 120 160 170 180 170 170 吐出量:15kg/時間 (40rpm)
系樹脂として密度0.922、メルトフロー1.5の低
密度ポリエチレンを用い、表2の配合割合に従って、ポ
リオレフィン系樹脂とフッ化ビニリデン系ゴムマスター
バッチをよく混合し、下記の条件で押出成形を行い、ダ
イスカスがダイ前面に付着する量により評価した。 押出機:50 φ単軸押出機、L/D=22、C.R=
3.5 ダイス:12 φチューブダイ(口金内面クロムメッ
キ) 温 度: C1 C2 C3 C4 D1 D2 (℃) 120 160 170 180 170 170 吐出量:15kg/時間 (40rpm)
【0011】フッ化ビニリデン系ゴム添加量がポリオレ
フィン系樹脂100重量部に対し、0.02〜0.4重
量部の実施例1〜4は評価項目全項目良好である。これ
に対しフッ化ビニリデン系ゴム添加量が0.015重量
部以下の比較例2およびフッ化ビニリデン系ゴム無添加
の比較例1ではダイスカスの発生量が多く効果が悪く、
またフッ化ビニリデン系ゴム添加量0.7重量部の比較
例3ではダイスカスの発生はないが表面が白化した。ま
た、フッ化ビニリデン系ゴム添加量は0.12重量部で
規定範囲内であるがマスターバッチの濃度が高く、マス
ターバッチとしての添加量が小さい比較例4はマスター
バッチの分散が悪く効果がよく現れていない。
フィン系樹脂100重量部に対し、0.02〜0.4重
量部の実施例1〜4は評価項目全項目良好である。これ
に対しフッ化ビニリデン系ゴム添加量が0.015重量
部以下の比較例2およびフッ化ビニリデン系ゴム無添加
の比較例1ではダイスカスの発生量が多く効果が悪く、
またフッ化ビニリデン系ゴム添加量0.7重量部の比較
例3ではダイスカスの発生はないが表面が白化した。ま
た、フッ化ビニリデン系ゴム添加量は0.12重量部で
規定範囲内であるがマスターバッチの濃度が高く、マス
ターバッチとしての添加量が小さい比較例4はマスター
バッチの分散が悪く効果がよく現れていない。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明は、押出成形時に発生するダイス
カスを除去するための特殊な装置あるいは特殊な方法も
必要がないポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方
法であり、ダイスカス即ち目ヤニの発生防止ができ、特
性的にも良好で連続生産性に優れており大幅なコストダ
ウンと工程合理化をもたらした経済性の高い発明であ
る。
カスを除去するための特殊な装置あるいは特殊な方法も
必要がないポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方
法であり、ダイスカス即ち目ヤニの発生防止ができ、特
性的にも良好で連続生産性に優れており大幅なコストダ
ウンと工程合理化をもたらした経済性の高い発明であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 27:12 C08L 23:04
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
し、フッ化ビニリデン系ゴム5〜30重量%を含むマス
ターバッチをフッ化ビニリデン系ゴムの量が0.015
〜0.5重量部になるように添加し、押出成形すること
を特徴とするポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造
方法。 - 【請求項2】 フッ化ビニリデン系ゴムがフッ化ビニリ
デンと5フッ化プロピレンとの共重合体、フッ化ビニリ
デンと6フッ化プロピレンとの共重合体またはフッ化ビ
ニリデンと3フッ化塩化エチレンとの共重合体である請
求項1記載のポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造
方法。 - 【請求項3】 フッ化ビニリデン系ゴムがASTM−D
−1614に従って測定した121℃におけるムーニー
粘度が20〜50およびテトラヒドロフランに溶解し、
ゲルパーミェーションクロマトグラフで測定した分子量
が3万〜7万である請求項1又は2記載のポリオレフィ
ン系樹脂の押出成形物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4064949A JPH05261789A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4064949A JPH05261789A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05261789A true JPH05261789A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=13272801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4064949A Pending JPH05261789A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ポリオレフィン系樹脂の押出成形物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05261789A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS559611A (en) * | 1978-07-05 | 1980-01-23 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | Cross-linkable polyethylene resin composition |
JPS61206621A (ja) * | 1985-03-11 | 1986-09-12 | Dainichi Nippon Cables Ltd | 水架橋性ポリオレフインパイプの連続的製造法 |
JPS6474247A (en) * | 1987-09-16 | 1989-03-20 | Tosoh Corp | Polyolefin resin composition |
JPH0192250A (ja) * | 1987-10-02 | 1989-04-11 | Tosoh Corp | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
JPH02235943A (ja) * | 1989-03-08 | 1990-09-18 | Sekisui Chem Co Ltd | 加熱発泡性樹脂組成物 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP4064949A patent/JPH05261789A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS559611A (en) * | 1978-07-05 | 1980-01-23 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | Cross-linkable polyethylene resin composition |
JPS61206621A (ja) * | 1985-03-11 | 1986-09-12 | Dainichi Nippon Cables Ltd | 水架橋性ポリオレフインパイプの連続的製造法 |
JPS6474247A (en) * | 1987-09-16 | 1989-03-20 | Tosoh Corp | Polyolefin resin composition |
JPH0192250A (ja) * | 1987-10-02 | 1989-04-11 | Tosoh Corp | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
JPH02235943A (ja) * | 1989-03-08 | 1990-09-18 | Sekisui Chem Co Ltd | 加熱発泡性樹脂組成物 |
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