JPH05261366A - 酸性過酸化水素含有水の処理方法 - Google Patents

酸性過酸化水素含有水の処理方法

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JPH05261366A
JPH05261366A JP9198492A JP9198492A JPH05261366A JP H05261366 A JPH05261366 A JP H05261366A JP 9198492 A JP9198492 A JP 9198492A JP 9198492 A JP9198492 A JP 9198492A JP H05261366 A JPH05261366 A JP H05261366A
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JP
Japan
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hydrogen peroxide
containing water
tower
water
exchange resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP9198492A
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English (en)
Inventor
Motomu Koizumi
求 小泉
Nobuhiro Oda
信博 織田
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Publication date
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  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】酸性過酸化水素含有水をOH型アニオン交換樹
脂と接触させてpH5以上としたのち、過酸化水素を除去
することにより、酸性過酸化水素含有水を処理する。 【効果】酸性条件下では溶解する過酸化水素分解触媒を
使用することができ、また酸性では十分に分解、除去で
きなかった過酸化水素を効率よく分解することができ
る。さらに、アルカリを添加してpHを上げるのではない
ので、後段の脱塩処理におけるイオン負荷量が軽減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸性過酸化水素含有水の
処理方法の改良に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は、鉱酸などを含む酸性の過酸化水素含有排
水から過酸化水素を効率よく分解除去して水(純水)を
回収する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、過酸化水素を含有する排水から過
酸化水素を分解、除去する方法としては、例えば(1)
カタラーゼなどによる酵素分解法、(2)活性炭分解
法、(3)触媒分解法、(4)加熱分解法、(5)過酸
化水素を分解しないで脱塩工程へ導く方法、(6)アル
カリを添加したのち、前記(1)〜(5)の処理を行う
方法などが用いられている。しかしながら、これらの方
法はいずれも過酸化水素含有水が酸性である場合なんら
かの問題が生じ、必ずしも満足しうるものではない。例
えば(1)の酵素分解法においては、酸性水では分解活
性が低下して、完全に過酸化水素を分解することができ
ないし、(2)の活性炭分解法においては、酸性下では
過酸化水素は比較的安定であるため、活性炭に通液した
のみでは完全に過酸化水素を分解することができないと
いう問題がある。(3)の触媒分解法においては、酸性
水である場合、二酸化マンガン系では反応式 MnO2+2HCl+H22→MnCl2+2H2O+O2↑ で示されるように触媒としての二酸化マンガンが排水中
に溶解してしまい、また、白金などの金属系でも触媒金
属が溶解して、分解活性が低下するのを免れないという
問題がある。また、(4)の加熱分解法においては、酸
性水の場合は熱交換器、分解塔、配管などをチタンなど
の高価な耐食材料にしなければならないという問題があ
る。(5)の過酸化水素を分解しないで脱塩工程へ導く
方法においては、イオン交換系ではカチオン交換樹脂が
酸化劣化して水質が悪化したり、採水量が低下したりす
るし、RO系(逆浸透系)ではRO膜が酸化劣化し、処
理水質が悪化するなどの問題がある。さらに、(6)の
アルカリを添加したのち、過酸化水素を分解、除去する
方法は、通常の過酸化水素の分解、除去効果は期待でき
るが、後段のカチオン除去工程においてカチオン負荷量
が増えるため、好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
酸性過酸化水素含有水に対する従来の過酸化水素の分
解、除去方法が有する欠点を克服し、鉱酸などを含む酸
性の過酸化水素含有水から過酸化水素を効率よく分解、
除去する方法を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、酸性過酸化水素
含有水をOH型アニオン交換樹脂と接触させてpHを5以
上としてから、過酸化水素の分解、除去処理を行うこと
により、その目的を達成しうることを見い出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、酸性過酸化水素含有水をOH型アニオン交換樹
脂と接触させてpH5以上としたのち、過酸化水素を除去
することを特徴とする酸性過酸化水素含有水の処理方法
を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明す
る。本発明方法においては、過酸化水素の分解、除去処
理を行う前に、OH型アニオン交換樹脂に酸性過酸化水
素含有水を接触させてpH5以上にする必要がある。
【0005】本発明方法において用いられるOH型アニ
オン交換樹脂については特に制限はなく、強塩基性、、
弱塩基性のいずれでもよく、またゲル型、ポーラス型の
いずれでもよいが、スチレン−ジビニルベンゼン共重合
体を母体とした塩基性アニオン交換樹脂が好適である。
その形状については特に制限はなく、粉末状、粒状、ペ
レッ状などいずれの形状のものを用いることができる。
本発明方法においては、前記のOH型アニオン交換樹脂
に酸性過酸化水素含有水を接触させる方法として、該ア
ニオン交換樹脂をカラムに充填し、これに被処理水を通
液する方法、あるいはバッチ式法のいずれも用いること
ができるが、前者の通液法が好ましい。この通液法の場
合はSVが1〜50hr-1の範囲が好ましい。
【0006】このような処理により、pH5以上となった
過酸化水素含有水は、従来公知の過酸化水素分解、除去
方法、例えばカタラーゼなどにより酵素分解法、活性炭
分解法、触媒分解法などによって、その中に含まれてい
る過酸化水素が分解除去される。触媒分解法における触
媒については特に制限はなく、従来公知の過酸化水素分
解触媒、例えば白金などの貴金属系触媒や二酸化マンガ
ン系触媒などを用いることができる。二酸化マンガン系
触媒としては、二酸化マンガン担持アニオン交換樹脂が
好適である。この二酸化マンガン担持アニオン交換樹脂
は、例えばアニオン交換樹脂に過マンガン酸塩あるいは
その塩を含む水溶液を通水したのち、さらに過酸化水素
を含む水溶液で処理して、該アニオン交換樹脂粒子内に
二酸化マンガンを析出させることにより調製することが
できる。なお、本発明方法においては、酸をイオン交換
し、飽和したアニオン交換樹脂は水酸化ナトリウムなど
のアルカリで処理することにより再生することができ
る。
【0007】次に、添付図面に従って本発明の好適な実
施態様の1例について説明すると、図1は本発明方法を
実施するための1例の説明図である。まず、原水槽1中
の酸性過酸化水素含有水はポンプ2により、アニオン交
換樹脂が充填された脱酸塔3に通液される。脱酸塔3の
出口ラインにはpH計4が取付けられており、脱酸塔3で
pH5以上になるように処理された過酸化水素含有水は過
酸化水素分解塔5に送られ、過酸化水素が分解、処理さ
れ、処理水6は脱塩装置などに導かれる。この処理方法
において、脱酸塔で処理された過酸化水素含有水のpHが
5未満になると、脱酸塔再生制御装置7が働き、ポンプ
2が停止して通液が中止されると同時に、ポンプ9が作
動してアルカリ液貯槽8からアルカリ液が脱酸塔に導入
され、アニオン交換樹脂の再生が行われる。
【0008】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。
【0009】比較例1 pH2〜3、導電率150〜200μs/cm、H22濃度
200ppmの原水を、pH処理することなく、以下に示す
従来法の条件で処理した。その結果を第1表に示す。 処理条件 (1)カタラーゼ法:カタラーゼ添加量50ppm、反応
時間30分 (2)活性炭法:粒度20〜40メッシュのクラレKW
活性炭使用、通水速度5hr-1、通水量100ミリリッ
トル (3)MnO2法:試薬二酸化マンガン使用、カラムに
100メッシュ二酸化マンガン100ミリリットルを充
填、通水速度5hr-1 (4)MnO2担持アニオン交換樹脂法:カラムに10
0メッシュのMnO2担持アニオン交換樹脂100ミリ
リットルを充填、通水速度5hr-1
【0010】実施例1 比較例1で用いた原水を、OH型弱塩基性アニオン樹脂
(Diaion WA30)に流速SV20hr-1で通
水したところ、処理水のpHは200B.V.まで5以上
であった。この処理水を比較例1と同様にして従来法で
処理した。その結果を第1表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】本発明方法によると、(1)酸性では十
分に分解、除去できなかった過酸化水素が効率よく分解
される、(2)酸性条件下では溶解する過酸化水素分解
触媒を使用することができる、(3)アルカリを添加し
てpHを上げるのではないので後段の脱塩処理におけるイ
オン負荷量が軽減される、などのメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明方法を実施するための1例の説明
図である。
【符号の説明】
1 原水槽 2 ポンプ 3 脱酸塔 4 pH計 5 過酸化水素分解塔 6 処理水 7 脱酸塔再生制御装置 8 アルカリ液貯槽 9 ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸性過酸化水素含有水をOH型アニオン交
    換樹脂と接触させてpH5以上としたのち、過酸化水素を
    除去することを特徴とする酸性過酸化水素含有水の処理
    方法。
JP9198492A 1992-03-18 1992-03-18 酸性過酸化水素含有水の処理方法 Pending JPH05261366A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0871547A (ja) * 1994-09-05 1996-03-19 Nomura Micro Sci Co Ltd 水処理方法
WO2009082008A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 Organo Corporation 過酸化水素除去方法およびその装置、オゾン水製造方法およびその装置、並びに洗浄方法およびその装置

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JP5441714B2 (ja) * 2007-12-26 2014-03-12 オルガノ株式会社 純水の製造方法およびその装置、オゾン水製造方法およびその装置、並びに洗浄方法およびその装置

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