JPH0526110U - フイルタプレスの圧搾膜及び圧搾濾板 - Google Patents

フイルタプレスの圧搾膜及び圧搾濾板

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JPH0526110U
JPH0526110U JP7493191U JP7493191U JPH0526110U JP H0526110 U JPH0526110 U JP H0526110U JP 7493191 U JP7493191 U JP 7493191U JP 7493191 U JP7493191 U JP 7493191U JP H0526110 U JPH0526110 U JP H0526110U
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▲祥▼彰 羽矢
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株式会社栗田機械製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の表面に凹凸を形成する必要がなく、か
つ、基板表面と圧搾膜裏面との間に流体を円滑に供給す
ることができるフィルタプレスの圧搾膜及び圧搾濾板を
提供する。 【構成】 圧搾膜1,11,12,13,14の裏面に
凹凸1d,11a,12a,12b,13a,14aを
形成して、基板表面との間に空間を形成して、流体が該
空間内に入り込むことにより円滑に供給できるように構
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧搾濾過に使用するフィルタプレスの圧搾膜及び該圧搾膜を備えた 圧搾濾板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルタプレスの圧搾膜は、表面に凹凸を形成して、この凹凸部分又は 縦溝部分により濾液を円滑に回収できるようにし、裏面を平面とし、かつ、圧搾 膜を配置する基板の表面を凹凸面に形成して、圧搾膜裏面と基板表面との間に圧 搾流体を供給しやすくするようにしたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造のものでは、基板表面に凹凸を形成する必要があるた め、その加工が煩雑でかつ高価なものとなるといった問題があった。
【0004】 従って、本考案の目的は、上記問題を解決することにあって、基板の表面に凹 凸を形成する必要がなく、かつ、基板表面と圧搾膜裏面との間に流体を円滑に供 給することができるフィルタプレスの圧搾膜及び圧搾濾板を提供することにある 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、圧搾膜の表面両面に凹凸を形成して、 圧搾膜裏面と基板表面との間に少なくとも空間を形成することができるようにし て、流体が該空間内に入り込むことにより圧搾膜裏面と基板表面との間に流体を 円滑に供給できるように構成する。すなわち、本考案の圧搾膜においては、表裏 両面を凹凸面に形成するように構成する。また、本考案の圧搾濾板においては、 圧搾膜で基板の表面が覆われて、上記圧搾膜の裏面の凹凸面と上記基板の表面と の間に空間が形成される上記圧搾膜で基板の両面が覆われるように構成する。
【0006】
【考案の効果】
本考案の構成によれば、圧搾膜の表面だけでなく裏面にも凹凸面を形成したの で、スラリー加熱又は冷却用流体又は圧搾用流体を基板表面と圧搾膜裏面との間 に最初に供給するとき、上記流体を基板表面と圧搾膜裏面との間の凹凸面に形成 された空間内に円滑に導入することができて、圧搾膜裏面全体に流体を円滑に供 給することができる。よって、圧搾膜の部分的な膨張を効果的に防止することが できる。万が一、圧搾膜裏面と基板表面とが密着していても、圧搾膜裏面の凹凸 面と基板表面との間には必ず空間が形成されるため、この空間内に流体を供給す れば、流体の初期供給を円滑に行うことができ、次いで圧搾膜裏面全体を基板表 面にたいして膨張させることができる。また、基板の表面に凹凸を形成して基板 表面と圧搾膜流体との間に空間を設けたものと比べて、本考案では圧搾膜裏面に 凹凸が形成されているため基板表面は平らなものでよく、凹凸加工する必要がな いので、基板表面に凹凸を形成するものと比べて安価なものとなる。
【0007】
【実施例】
以下に、本考案にかかる実施例を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
【0008】 本実施例にかかるフィルタプレスの圧搾膜1は、図1に示すように、表裏両面 に凹凸面を形成したものである。上記圧搾膜1は、後記する圧搾濾板3の基板2 の四角枠状枠部2aに接触する四角枠部1aと、該四角枠部1aで囲まれた内側 部1bとから大略構成される。この内側部1bの表面には、大略四角柱の第1凸 部1c,…,1cが図1において上下左右方向に規則正しく配置されかつ圧搾膜 本体に一体的に形成されている。この第1凸部1cは圧搾膜表面において濾液を 円滑に流すためのものである。上記圧搾膜1の裏面の上記内側部1bの裏面に相 当する部分には、大略四角柱の第2凸部1d,…,1dが図1において上下左右 方向に規則正しく配置されかつ圧搾膜本体に一体的に形成されている。この第2 凸部1dは圧搾膜裏面と基板表面との間においてスラリー加熱又は冷却用流体を 円滑に流すためのものである。
【0009】 図2は上記圧搾膜1が基板2の表裏両面に配置されて1つの圧搾濾板3を構成 し、この圧搾濾板2が3個配置された状態での断面側面図である。
【0010】 上記基板2は四角枠状枠部2aと該枠部2aで囲まれた凹部2bとから大略構 成されて単式フィルタプレス用濾板として公知のものと類似した形状のものであ る。各基板2には、その枠部2aに圧搾膜1の四角枠部1aを対向させた状態で 基板2を挟む一対の圧搾膜1,1の基板2より上方に突出して対向する上端薄肉 の連結部1e,1e及び下方に突出して対向する下端薄肉の連結部1e,1eを 取付ボルト4,…,4で締結して基板2に一対の圧搾膜1,1を固定している。 各圧搾濾板2,2間には一対の濾布5,5が配置されており、濾板締付時にこの 一対の濾布5,5間に形成された濾室6内にスラリーを供給して濾過を行うよう にしている。
【0011】 各圧搾膜1の裏面と基板2の各表面との間には、濾過時又は圧搾濾過時に加熱 又は冷却した流体例えば液体を供給し、圧搾膜1の表面と該圧搾膜1に対向する 圧搾膜1の表面との間に保持されたスラリーを加熱又は冷却する。圧搾濾過を行 う場合には、図2においてIで示されるように圧搾膜1,1が膨張する程度に上 記スラリー加熱又は冷却用流体を基板表面と圧搾膜裏面との間に供給する。又は 、上記加熱又は冷却用流体の代わりに圧搾用流体例えば圧搾空気を供給するよう にしてもよい。
【0012】 上記構成によれば、濾板を締め付けて、隣接する基板2,2の枠部2a,2a 間に一対の圧搾膜1,1の四角枠部1a,1aを挟み込むとともに、さらにこの 一対の四角枠部1a,1a間に濾布5,5を挟み込む。そして、この一対の濾布 5,5間に形成された濾室6内にスラリーを供給して濾過を開始する。必要に応 じてスラリーを加熱又は冷却するための流体を基板表面と圧搾膜裏面との間に形 成された空間7に供給して、スラリーの加熱又は冷却を行う。また、圧搾濾過を 行うときには、圧搾膜裏面と基板表面との間の空間7に圧搾流体を供給して圧搾 膜1を膨張させて、圧搾膜1,1間でかつ濾布5,5間に挟み込まれたスラリー を圧搾する。濾過終了後は圧搾濾板3,3を開枠することにより周知のごとくケ ーキ回収が行われる。
【0013】 上記実施例によれば、圧搾膜1の表面に第1凸部1c,…,1cを形成するだ けでなく裏面にも第2凸部1d,…,1dを設けて凹凸面を形成したので、スラ リー加熱又は冷却用流体又は圧搾用流体を基板表面と圧搾膜裏面との間に最初に 供給するとき、上記流体を基板表面と圧搾膜裏面との間の凹凸面に形成された空 間内に円滑に導入することができて、圧搾膜裏面全体に流体を円滑に供給するこ とができる。よって、圧搾膜1の部分的な膨張を効果的に防止することができる 。万が一、圧搾膜裏面と基板表面とが密着していても、圧搾膜裏面の凹凸面と基 板表面との間には必ず空間が形成されるため、この空間内に流体を供給すれば、 流体の初期供給を円滑に行うことができ、次いで圧搾膜裏面全体を基板表面にた いして膨張させることができる。また、基板の表面に凹凸を形成して基板表面と 圧搾膜流体との間に空間を設けた従来の圧搾濾板と比べて、本実施例では圧搾膜 裏面に凹凸が形成されているため基板表面は平らなものでよく、凹凸加工する必 要がないので、基板表面に凹凸を形成するものと比べて安価なものとなる。
【0014】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その他種々の態様で実 施できる。例えば、圧搾膜1に凹凸面を形成する方法としては以下のようなもの でもよい。図3の(A)に示す圧搾膜11のように、圧搾膜本体の中心部に上下 端部の薄肉連結部11eを形成することにより、いずれの面も表面に配置できる ようにするとともに、表裏両面に凹部11a,…,11aを表裏において対応す る位置に形成するようにしてもよい。また、図3の(B)に示す圧搾膜12のよ うに、表面には第1凹部12aを形成するとともに、薄肉の連結部12eと面一 をなす裏面には上記第1凹部12aとは異なる位置に第2凹部12bを形成する ようにしてもよい。また、図4の(A)に示す圧搾膜13のように、薄肉連結部 を特に形成することなく圧搾膜両面に凸部13aを表裏対応する位置に形成する ようにしてもよい。さらに、図4の(B)に示す圧搾膜14のように、薄肉連結 部を特に形成することなく圧搾膜両面に凸部14aを表裏において異なる位置に 形成するようにしてもよい。また、圧搾膜を表裏両面のいずれかも基板表面に取 付ることができるものにおいては、圧搾膜の表面と裏面とで凸部又は凹部の形状 や配置を異ならせて、スラリーに応じて圧搾膜の表面と裏面とを使い分けるよう にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例にかかる圧搾膜の正面図で
あって、該圧搾膜を配置する基板を想像線で示した図で
ある。
【図2】 図1に示された圧搾膜と基板とからなる圧搾
濾板の断面側面図である。
【図3】 (A),(B)はそれぞれ変形例にかかる圧
搾膜の一部断面側面図である。
【図4】 (A),(B)はそれぞれ変形例にかかる圧
搾膜の一部断面側面図である。
【符号の説明】
1,11,12,13,14…圧搾膜、1a…四角枠
部、1b…内側部、1c…第1凸部、1d…第2凸部、1
e,11e,12e…連結部、2…基板、2a…枠部、2
b…凹部、3…圧搾濾板、4…取付ボルト、5…濾布、
6…濾室、7…空間、11a,12a,12b…凹部、
13a,14a…凸部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面を凹凸面に形成したことを特徴
    とするフィルタプレスの圧搾膜。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧搾膜(1)で基板(2)の
    表面が覆われて、上記圧搾膜(1)の裏面の凹凸面と上記
    基板(2)の表面との間に空間が形成されるようにしたこ
    とを特徴とするフィルタプレスの圧搾濾板。
JP1991074931U 1991-09-18 1991-09-18 フィルタプレスの圧搾膜及び圧搾濾板 Expired - Lifetime JP2510789Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137223A (ja) * 2003-11-19 2010-06-24 Actree Corp 汚泥の脱水乾燥装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS532141A (en) * 1976-06-28 1978-01-10 Taiu Ri Method of producing rabbit fur coat
JPS5971536A (ja) * 1982-10-18 1984-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 日本語文作成装置

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