JPH0526106U - 沈殿装置 - Google Patents
沈殿装置Info
- Publication number
- JPH0526106U JPH0526106U JP2724991U JP2724991U JPH0526106U JP H0526106 U JPH0526106 U JP H0526106U JP 2724991 U JP2724991 U JP 2724991U JP 2724991 U JP2724991 U JP 2724991U JP H0526106 U JPH0526106 U JP H0526106U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- straightening plate
- shaft
- tank
- settling
- scraper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 高効率で沈降分離することができる重力沈降
分離装置の提供。 【構成】 槽中心にレ−キシャフト4を立設し、その周
囲上部を円筒で囲ってフィ−ドウェル2とし、レ−キシ
ャフト4中央に設けた円錐形整流板3とフィ−ドウェル
2の下端との間隙から放射方向に流入水を流出拡散させ
ると共に、円筒下端に取付けたスクレ−パ5により円錐
形整流板3の傾斜面を常時清掃する。
分離装置の提供。 【構成】 槽中心にレ−キシャフト4を立設し、その周
囲上部を円筒で囲ってフィ−ドウェル2とし、レ−キシ
ャフト4中央に設けた円錐形整流板3とフィ−ドウェル
2の下端との間隙から放射方向に流入水を流出拡散させ
ると共に、円筒下端に取付けたスクレ−パ5により円錐
形整流板3の傾斜面を常時清掃する。
Description
【0001】
本考案は沈殿装置に係り、詳しくは、高効率で沈降分離することができる廃液 、循環水、工業用水、浄水等の用排水処理用の沈殿装置に係る。
【0002】
鉄鋼業等あらゆる産業分野において、用排水処理のための沈殿槽が設置されて いる。例えば、鉄鋼業の表面処理設備からは金属も含有した廃液が発生する。
【0003】 この廃液は通常次のような方法により処理されている。すなわち、金属(Me )含有廃液にCa(OH)2等を適宜投入し、Me(OH)xの形態の金属水酸 化物を形成させて、沈殿槽で重力沈降分離させる。沈殿槽は一般に図2(a)な らびに(b)に示す構造を有している。
【0004】 金属水酸化物含有廃液を流入管1からフィ−ドウェル2に流入させ、整流板3 で水の流れを整流させ、放射方向に均一に流出させる。金属水酸化物は、フィ− ドウェル2から放射方向に拡散していく間、その滞留時間で重力沈降分離される 。沈殿槽底部に沈降した金属水酸化物は、レ−キ4aで中心のコ−ン6に集めら れた後、汚泥引抜管7により引き抜かれ、脱水機で脱水され、再利用化または埋 立処分される。
【0005】 ところで、沈殿槽を使用していくと、整流板3に金属水酸化物等のスケ−ルが 固着化し、整流板3とフィ−ドウェル2の隙間の間隔が場所によって異なってく る。このため、フィ−ドウェル2からの放射方向の流速が場所により異なり、あ る一つの方向の流速が上昇し、金属水酸化物が沈殿槽で沈殿せず、キャリイオ− バ−し沈殿槽の機能を果たさなくなる。
【0006】 また、現状の方法では、沈殿槽を必要最小理論半径よりも大きく設計しなけれ ばならず、建設費用が大となるという問題があった。
【0007】 このような問題を解決する方法として従来からいろいろ提案されている。例え ば、実公昭60−22962号公報には垂設する回転軸に掻寄機構を具備した汚 泥掻寄機で、空気槽の浮力により汚泥掻寄機の構造に掛る負荷を軽減し、汚泥掻 寄機に対し自重による負荷重量を減少させて作用すると共に、運転時の電力使用 量を低減するようにしたもの、また、実開平1−8911号公報にはフィ−ドウ ェルにスカム排出口を形成すると共に、フィ−ドウェル内で回転してフィ−ドウ ェル内のスカムをスカム排出口から排出する回転ブレ−ドを回転シャフトに取付 けることにより、フィ−ドウェル内にスカムが停留しないようにしたもの、また 、特開昭57−99305号公報には撹拌槽とスラッジ貯槽を整流板及びスラッ ジ掻き寄せレ−キ付沈殿槽の中央位置に設けて処理水の水平流速を半減させるこ とにより、同じ沈殿槽表面積で清澄能力を高めるようにしたものがある。これら いずれも汚泥掻寄をすることが可能ではあるが、これらの方法では十分な効果が 得られない。
【0008】
本考案は上記問題の解決を目的とし、具体的には、フィ−ドウェルから放射方 向に拡散していく流入水の流速を均一化する沈殿装置を提案することを目的とす る。
【0009】
すなわち、本考案は沈殿槽と、 該槽の中心に立設した回転可能なレ−キシャフトと、該レ−キシャフトの上部を 同心状に囲む円筒形のフィ−ドウェルと、 該フィ−ドウェル内に原水を送給する流入管と、前記フィ−ドウェルの下端開口 部付近に設けられた整流板とを備えた沈殿装置において、 前記整流板は円錐形整流板であって、前記レ−キシャフトに前記円筒の下端と 間隙をおいた位置に取付けられるとともに、 前記円錐形整流板の傾斜面に当接もしくは近接するスクレ−パを備えたことを 特徴とする。
【0010】
本発明者等は前記問題点を解決するために沈殿槽のレ−キシャフトに整流板を 設置し、中心に設けた円筒形のフィ−ドウェルの容積を十分にとって下向きの流 れを整えるようにレ−キシャフトと整流板を一体で回転させ、槽内への流入口を 最適の円環スリットとし、かつこのスリットを常に維持するためにスクレ−パを 取付け、整流板に付着したスケ−ル等を除去するようにすると、フィ−ドウェル からの放射方向の流れ速度を半永久的に均一化し、沈殿槽の高効率化、すなわち 、理想化を達成することができるという知見を得た。
【0011】
本発明の装置の実施例を図1(a)ならびに(b)に従って詳細に説明する。 図1(a)は本発明の装置の縦断面図であり、(b)は(a)の平面図である。
【0012】 処理の対象となる原水たとえば金属水酸化物含有廃液を液入管1から円筒形の フィ−ドウェル2に流入させる。流入した廃液は整流板3で放射方向に均一に流 出するよう整流される。この際、沈殿槽を使用していると、整流板3上に金属水 酸化物等のスケ−ルが付着固形化する。このため、沈殿槽金属水酸化物の掻寄の ため、沈殿槽レ−キシャフト4に整流板3を固定しておき、レ−キシャフト4の 回転とともに整流板3も回転させる。整流板3上に滞留するスケ−ルをスクレ− パ5で常時掻取り、スケ−ルの付着堆積を防ぐ。
【0013】 本方式によるとフィ−ドウェル2と整流板3の間にスケ−ルが付着することな く、重金属含有廃水がフィ−ドウェルから放射方向に均一に流れる。
【0014】 なお、沈殿した金属水酸化物はレ−キ4aで中心のコ−ン6に集泥され、汚泥 引抜管7より引抜かれた後、脱水機で脱水され、埋立あるいは再利用される。一 方、上澄水は集水トラフ8により集水され再利用ないし、放流される。
【0015】
本発明によれば沈殿槽のレ−キシャフトの中央部付近に整流板を設置し、シャ フトと整流板を一体で回転させ、かつ円筒形のフィ−ドウェルに設置したスクレ −パで整流板に付着したスケ−ルを除去するようにしたので、流入水の放射方向 の拡散速度が半永久的に均一になるという良好な結果が得られる。
【0016】 また、本考案では沈殿槽フィ−ドウェルから放射方向に均一に金属水酸化物を 含有した廃液を流出させるようにしたから、ある一定の方向のみの流速が上昇し ないため、沈殿槽から金属水酸化物がキャリイオ−バ−するという問題はなくな った。なお、この効果は半永久的に得られるものである。
【0017】 また、沈殿槽の大きさ、すなわち、半径を必要理論半径で設計することができ るようになったため、建設費の大幅削減できるという効果もある。
【図1】(a)ならびに(b)はそれぞれ本発明の装置
の一つの実施例を示し、(a)は縦断面図であり、
(b)は(a)の平面図である。
の一つの実施例を示し、(a)は縦断面図であり、
(b)は(a)の平面図である。
【図2】(a)ならびに(b)はそれぞれ従来例を示
し、(a)は縦断面図であり、(b)は(a)の平面図
である。
し、(a)は縦断面図であり、(b)は(a)の平面図
である。
1 流入管 2 フィ−ドウェル 3 整流板 4 レ−キシャフト 5 スクレ−パ 6 コ−ン 7 汚泥引抜管 8 集水トラフ
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の装置の一つの実施例を示す縦断面図
である。
である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 従来例を示す縦断面図である。
【図4】 図3の平面図である。
【符号の説明】 1 流入管 2 フィードウェル 3 整流板 4 レーキシャフト 5 スクレーパ 6 コーン 7 汚泥引抜管 8 集水トラフ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井上 周二 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)考案者 梶井 馨 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)考案者 矢野 英明 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)考案者 永田 享 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 沈殿層と、 該槽の中心に立設した回転可能なレ−キシャフトと、該
レ−キシャフトの上部を同心状に囲む円筒形のフィ−ド
ウェルと、 該フィ−ドウェル内に原水を送給する流入管と、前記フ
ィ−ドウェルの下端開口部付近に設けられた整流板とを
備えた沈殿装置において、 前記整流板は円錐形整流板であって、前記レ−キシャフ
トに前記円筒の下端と間隙をおいた位置に取付けられる
とともに、 前記円錐形整流板の傾斜面に当接もしくは近接するスク
レ−パを備えたことを特徴とする沈殿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2724991U JP2546680Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 沈殿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2724991U JP2546680Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 沈殿装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526106U true JPH0526106U (ja) | 1993-04-06 |
JP2546680Y2 JP2546680Y2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=12215804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2724991U Expired - Lifetime JP2546680Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 沈殿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546680Y2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005066533A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Kurita Water Ind Ltd | 沈殿槽装置 |
JP2006281059A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Kurita Water Ind Ltd | 沈殿槽 |
JP2007069189A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Kurita Water Ind Ltd | 沈殿槽 |
JP2012236121A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Japan Organo Co Ltd | 凝集沈殿装置 |
CN107954153A (zh) * | 2017-12-11 | 2018-04-24 | 长沙开元仪器股份有限公司 | 一种带式输送设备及其物料整流装置 |
WO2019092971A1 (ja) * | 2017-11-10 | 2019-05-16 | 栗田工業株式会社 | 沈殿槽 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP2724991U patent/JP2546680Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005066533A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Kurita Water Ind Ltd | 沈殿槽装置 |
JP2006281059A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Kurita Water Ind Ltd | 沈殿槽 |
JP4696646B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-06-08 | 栗田工業株式会社 | 沈殿槽 |
JP2007069189A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Kurita Water Ind Ltd | 沈殿槽 |
JP2012236121A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Japan Organo Co Ltd | 凝集沈殿装置 |
WO2019092971A1 (ja) * | 2017-11-10 | 2019-05-16 | 栗田工業株式会社 | 沈殿槽 |
CN107954153A (zh) * | 2017-12-11 | 2018-04-24 | 长沙开元仪器股份有限公司 | 一种带式输送设备及其物料整流装置 |
CN107954153B (zh) * | 2017-12-11 | 2024-05-24 | 长沙开元仪器有限公司 | 一种带式输送设备及其物料整流装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2546680Y2 (ja) | 1997-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0932436B1 (en) | Water and wastewater treatment system with internal recirculation | |
US4146471A (en) | Liquid clarification apparatus and method | |
US4054514A (en) | Sedimentation apparatus with flocculating feed well | |
CN110382074B (zh) | 絮凝和沉积设备 | |
US4055494A (en) | Thickening device and method | |
CA2142582C (en) | Sludge collection apparatus and method | |
JP2005125138A (ja) | 濃縮装置 | |
JP4765045B2 (ja) | 固液分離装置および固液分離システム | |
US20110067568A1 (en) | Apparatus and method for mechanical deaeration | |
CN1774299A (zh) | 按尺寸分开浮选的装置 | |
EP2091624B1 (en) | Circular secondary clarifier for the wastewater treatment | |
JP4774491B2 (ja) | 固液分離システム | |
JP5393065B2 (ja) | 浮上分離装置 | |
JPH0526106U (ja) | 沈殿装置 | |
US3481868A (en) | Water clarifier and water clarification method | |
US3260369A (en) | Means for centrifugally clarifying water containing sewage sludges and the like | |
KR100533523B1 (ko) | 스컴 제거용 버퍼를 구비한 침전조 | |
US6719911B2 (en) | Apparatus and method for the treatment of a contaminated fluid | |
US3966617A (en) | Sludge elevator for fluid clarification system | |
US3703961A (en) | Rotary biological flow-through filter | |
KR101885134B1 (ko) | 폐수처리시스템 및 방법 | |
JP3506724B2 (ja) | 濾過機内蔵型シックナ | |
CN220812022U (zh) | 一种重质沉淀水处理污泥回流装置 | |
CN2151113Y (zh) | 螺旋定量排料立式仓 | |
JPH09225491A (ja) | 有機性排水の嫌気性処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |