JPH05260696A - モ−タプ−リ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 電動機１の一方にギヤー６を内装するケース
５を備え、このケース５から減速軸１０を延出させて前
記プーリ１に連結し、前記電動機２の前記ケース５のな
い一方に第１の固定部７を備えると共に前記プーリ１の
外側へ延出させ、この第１の固定部７と同軸的にプーリ
１の他方に第２の固定部１２を備えたことを特徴とする
モータプーリ。 【効果】 ギヤー６がケース５に覆われ、電動機２と一
体になっているため、構造が簡単になると共に、振動や
騒音が少なくなり、ベルトコンベアーなどのベルトを懸
架した場合でも、搬送される物品が振動することもな
く、また、低騒音であることから、物品の騒音を測定す
るなど静粛な環境が必要な場合にも適し、高性能のモー
タプーリを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、簡単な構造で構成で
き、振動が少なく、低騒音で運転できるモータプーリに
関する。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】モータプ
ーリは、ベルトなどを懸架するプーリの内側に電動機を
内蔵するものであり、電動機の回転に対してプーリの回
転は、かなり減速されるように減速比を大きくしている
ものである。このため、電動機とプーリとの間には、多
数のギヤーからなる減速機機が介在されることになり、
この減速機は、減速比が大きいばかりか、大きなトルク
に耐えるような丈夫な構造に構成されるのが一般的であ
った。 このような従来のモータプーリは、実開昭５６
−６３２６３号公報に記載されるように、プーリが丈夫
な鋼板製の円筒などによって形成され、このプーリを回
転させるように固定する軸がプーリの両端に延出されて
構成されていた。したがって、電動機は、プーリの内側
に備えられ、回転に対しては、プーリと分離され、回転
するプーリの内側で電動機が回転しないように固定され
ていた。このような構造では、プーリに固定されたイン
ターナルギヤーに減速機のギヤーが連結していため、ギ
ヤーによって発生する振動が直接プーリに伝達され騒音
の原因になっていた。また、電動機とプーリとの間に形
成されるギヤーに必要なグリースなどの潤滑油がプーリ
内部へ飛散することになり、ギヤーには十分な潤滑油が
保持できないといった問題を有していた。

【０００３】また、プーリがギヤーの噛み合いによって
振動すると、プーリに懸架されるベルトなどを介して搬
送される物品が振動して不都合を生じたり、搬送される
物品の騒音を調べる場合など、モータプーリの騒音が障
害になるといったことがあった。

【０００４】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、構造が簡単であり、ギヤーの振動による
騒音が少なく、静粛な運転ができるモータプーリを提供
することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、電動機の一方
にギヤーを内装するケースを備え、このケースから減速
軸を延出させて前記プーリに連結し、前記電動機の前記
ケースのない一方に第１の固定部を備えると共に前記プ
ーリの外側へ延出させ、この第１の固定部と同軸的にプ
ーリの他方に第２の固定部を備えたことによって問題点
を解決している

【０００６】。

【作 用】減速機がケースの内側に構成されるため、ギ
ヤーに十分なグリースなどの潤滑油が保持でき、ギヤー
の噛み合いによって発生する騒音がケースに囲われて外
へ漏れなくなる。しかも、減速機とプーリとを連結する
構造が減速機の出力軸である減速軸を介するため、ギヤ
ーの噛み合う音がほどんどプーリに伝達されない。しか
も、ケース内に充填される潤滑油は、ケースに密封され
るため低騒音を保持するような潤滑油を採用することが
でき、その場合、さらに、効果的に低騒音を期待するこ
とができる。

【０００７】また、ギヤーがケースに覆われるため、ケ
ースを利用してギヤーを組み立てることができ、構造が
簡単になり、組み立ての都合がよい。

【０００８】

【実施例】本発明を図面に示された一実施例に基づいて
説明すると、図１は、本発明の一実施例によるモータプ
ーリの縦断面図である。

【０００９】図１において、モータプーリは、プーリ１
の内側に電動機２が備えられており、電動機２は、固定
子３の内側に回転子４が備えられて形成されており、電
動機２の一方には、ケース５が取り付けられており、こ
のケース５の内側には、ギヤー６が多数備えられてい
る。そして、電動機のケース５のない一方側に第１の固
定部７が備えられており、この第１の固定部７には、電
動機２の給電線８が貫通されており、プーリ１との間
は、軸受９を介して回転するように構成されている。
さらに、電動機２の出力軸がケース５に内装されたギヤ
ー６によって減速されてケースから減速軸１０が延出さ
れており、この減速軸１０とプーリ１とがキー１１を介
して連結されており、減速軸１０が回転するとプーリ１
が回転されるように構成されている。

【００１０】ケース５の内側には、グリースなどの潤滑
油が充填されているものであり、この充填された潤滑油
によってギヤー６の磨耗が防止され、さらに、噛み合い
時に発生する振動や騒音が低減されるように構成されて
いる。

【００１１】減速軸１０には、一方の第１の固定部７と
同軸的に備えられる軸受１２を介して第２の固定部１２
が取り付けられており、この第２の固定部１２を介して
固定部材１３に固定されるように構成されている。

【００１２】そして、第１の固定部７と第２の固定部１
２とは、それぞれ同一軸上に配置され、プーリ１を回転
させるような軸心に配設され、プーリ１の両端部を支持
するように構成されている。

【００１３】このようなケース５は、樹脂で成型製作さ
れたものでよく、同時に軸受を支承するハウンジグを形
成することができるものである。

【００１４】また、減速のためのギヤー６を支承する軸
や軸受が電動機２に取り付けられない場合は、本実施例
の如くケース５の内側に第２のケース１４を介在するこ
とができる。

【００１５】このように、ケース５は、電動機２に嵌合
されるように組み立てられており、ギヤー６の保持の機
能の他、ギヤー６を内装して潤滑油の保持や、ギヤー６
の群を一体化する機能を有している。

【００１６】このような構成において、モータプーリ
は、電動機２が回転すると、ギヤー６を介して減速され
た回転する減速軸１０が回転し、キー１１を介してプー
リ１が回転する。 そして、プーリ１には、図示されな
いベルトなどが懸架されていれば、ベルトを走行させる
ことができ、このベルトによって物品の搬送を行うこと
ができる。 さらに、この際、電動機２によって回転さ
れるギヤー６は、ケース５に収容されており、外部へ騒
音が漏れなく、プーリ１の外側へ騒音を発することがな
く、しかも、ギヤー６の回転は、減速軸１０を介してプ
ーリ１に伝達されるため、ギヤー６の噛み合いによる振
動は、プーリ１に伝わらなくなる。

【００１７】したがって、プーリ１は、振動することな
く、しかも、低騒音で回転することができる。

【００１８】このようなモータプーリは、ギヤー６を構
成するのにケース５を樹脂などの成型によって製作すれ
ば、製作が容易である他、樹脂が金属に比較して減音効
果があることから、ギヤー６の噛み合いによる振動など
が減音され、低騒音にすることができる。

【００１９】また、ギヤー６がすべてはすば歯車によっ
て構成できるため、インターナルギヤーなどの高価なギ
ヤーが不要であり、安価に製作できるといった効果があ
る。さらに、ギヤー６をケース５によって一体すること
ができるため、組み立てが容易であり、とくにグリース
などの潤滑油をケース５の内部に封じることができるた
め、ギヤー６における潤滑油の保持状態がほぼ永久的に
なり、定期的な補修の必要がなくなる。

【００２０】このようなことから、プーリ１を高速回転
させるのに都合がよく、また、プーリ１の外形を小さく
するのにも都合がよい。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、ギヤーがケースに覆わ
れ、電動機と一体になっているため、構造が簡単になる
と共に、振動や騒音が少なくなり、ベルトコンベアーな
どのベルトを懸架した場合でも、搬送される物品が振動
することもなく、また、低騒音であることから、物品の
騒音を測定するなど静粛な環境が必要な場合にも適し、
高性能のモータプーリを得ることができ、その用途が拡
大される効果は、格別のものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例によるモータプーリの縦断面
図である。

【符号の説明】

１……プーリ ２……電動機 ４……継鉄部 ５……ケース ６……ギヤー ７……第１の固定部 ８……給電線 １０……減速軸 １２……第２の固定部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プーリの内側に電動機を内蔵してプーリを
   回転させるモータプーリにおいて、電動機の一方にギヤ
   ーを内装するケースを備え、 このケースから減速軸を延出させて前記プーリに連結
   し、 前記電動機の前記ケースのない一方に第１の固定部を備
   えると共に前記プーリの外側へ延出させ、 この第１の固定部と同軸的にプーリの他方に第２の固定
   部を備えたことを特徴とするモータプーリ。