JPH05259832A - ホールド型ラッチ回路、及び半導体記憶装置 - Google Patents

ホールド型ラッチ回路、及び半導体記憶装置

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JPH05259832A
JPH05259832A JP4316069A JP31606992A JPH05259832A JP H05259832 A JPH05259832 A JP H05259832A JP 4316069 A JP4316069 A JP 4316069A JP 31606992 A JP31606992 A JP 31606992A JP H05259832 A JPH05259832 A JP H05259832A
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data
circuit
latch circuit
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JP4316069A
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English (en)
Inventor
Shigeharu Murata
重治 村田
Takashi Omori
貴志 大森
Masami Usami
正己 宇佐美
Masato Iwabuchi
正人 岩渕
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、動作マージンの向上を図っ
たホールド型ラッチ回路を提供することにある。 【構成】 フィードバック回路FDによって、非反転デ
ータ出力端子13からのデータ出力論理状態をデータ入
力端子11にフィードバックすることによって、データ
ホールド制御におけるセットアップ時間ts、及びホー
ルド時間thの余裕を広げ、動作マージンを向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力データをラッチす
るための回路技術、さらには所定の条件下で出力論理状
態をホールドするための制御機能を備えたホールド型ラ
ッチ回路に関し、例えばバイポーラ論理LSI(大規模
半導体集積回路装置)に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】出力に二つの安定状態を有し、その安定
状態が、入力の論理状態に応じて定められた状態にな
り、入力論理状態に応じて前状態を保持するような論理
回路として、フリップフロップや、ラッチ回路がある。
ラッチ回路は、リセット入力端子、セット入力端子、ク
ロック入力端子を有するRSTフリップフロップの入力
段に論理ゲートを追加することによって形成することが
できる。このラッチ回路は、動作的にはD型フリップフ
ロップに近い動作となり、クロック入力がハイレベルの
ときに、データ入力が変化するとその変化が、出力端子
に伝達される。クロック入力がローレベルに固定される
と、出力論理状態は変化されない。つまりホールド状態
とされる。そのようなホールド機能を利用することによ
り、ある一定の条件で信号状態をホールドし、そのホー
ルド状態を、所定のタイミングで制御回路などに伝達す
ることが行われる。
【0003】尚、ラッチ回路について記載された文献の
例としては、昭和55年にオーム社から発行された「電
子工学ポケットブック(8−46頁〜)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ある一
定の条件で信号状態をホールド可能なラッチ回路とし
て、図9に示される構成が考えられる。尚、図9に示さ
れたラッチ回路は、本発明前に本発明者らによって検討
されたものであり、公知の技術ではない。
【0005】図9に示されるラッチ回路は、データ入力
端子51に入力されたデータDをクロック信号CLK*
(*はローアクティブ又は論理反転を意味する)に応じ
てデータ出力端子53,54に伝達するためのスレーブ
マスタラッチ回路4と、このスレーブマスタラッチ回路
4の反転出力端子54からの反転出力Q*とクロック信
号CLK*との論理積を得るためのアンドゲート55と
を含んで構成される。上記アンドゲート55の出力がク
ロック入力端子52に伝達されることによって、出力デ
ータのホールドが可能とされる。
【0006】図10には上記ラッチ回路の動作タイミン
グが示される。
【0007】クロック信号CLK*の波形立ち下がりエ
ッジに同期して、入力データDが出力端子53,54に
伝達されるようになっており、反転出力端子54の出力
Q*がローレベルにアサートされた場合には、クロック
信号CLK*の論理状態に拘らず、アンドゲート55の
出力Aotがローレベルに固定される。そのようにアン
ドゲート55の出力Aotがローレベルに固定された場
合には、スレーブマスタラッチ回路4のクロック入力端
子52の論理状態がハイレベルになることはないから、
入力データDのその後の状態変化に拘らず、スレーブマ
スタラッチ回路4の出力論理がホールドされる。
【0008】ところで、スレーブマスタラッチ回路4の
反転出力データQ*は、クロック信号CLK*に対して
所定のセットアップ時間ts及びホ−ルド時間thが確
保されるように所定時間遅延させてフィードバックされ
る。セットアップ時間tsはクロック信号CLK*の立
ち上がりエッジから決まり、ホ−ルド時間thはクロッ
ク信号CLK*の立ち下がりエッジから決まる。フィー
ドバックされた反転出力Q*のアサートタイミングが不
適切な場合、セットアップ時間tsおよびホ−ルド時間
thを確保することができず、その結果、パルス幅の減
少や、ノイズ発生等の不都合を生ずる。例えば、セット
アップ時間tsが0より小さい場合(ts<0)には、
アンドゲート55の出力Aotのパルス幅が減少されて
しまうし、また、ホールド時間thが0より小さい場合
(th<0)には、アンドゲート55の出力Aotにノ
イズが現れてしまう。そして、このセットアップ時間t
s及びホ−ルド時間thは、クロック信号CLK*のサ
イクル時間Tcが短くなると、それに従って減少するた
め、上記反転出力データQ*のフィードバックタイミン
グの精度はさらに厳しくなる。従って、図9に示すラッ
チ回路をクロック信号によって制御される半導体集積回
路装置に利用する場合、この半導体集積回路装置の動作
速度を向上させるためにクロック信号CLK*のサイク
ル時間Tcを短くしようとしても、上記フィードバック
タイミングのマージン不足から、それが困難とされるこ
とが、本発明者によって見いだされた。
【0009】上記のようなホールド型スレーブマスタラ
ッチ回路は、半導体集積回路において使用することがで
きる。例えば、スタティック型メモリセルを含むスタテ
ィックRAM(ランダム・アクセス・メモリ)において
は、メモリセルデータのパリティチェックを行う場合が
あり、そのパリティチェック結果を一時的にホールドす
る回路として、上記ホールド型スレーブマスタラッチ回
路が適用される。しかしながら、そのようなスタティッ
クRAM、特に高速性を重視してバイポーラトランジス
タが適用されるバイポーラ型スタティックRAMにおい
ては、パリティチェック結果を一時的にホールドするた
めのホールド型スレーブマスタラッチ回路のフィードバ
ックのタイミングマージン不足から、クロック信号CL
K*のサイクル時間Tcを十分に短くすることができ
ず、そのことが、スタティックRAMの動作速度の向上
を阻害する主たる原因とされるのが、本発明者によって
見いだされた。
【0010】本発明の目的は、フィードバックのタイミ
ングマージンの向上を図ったホールド型ラッチ回路を提
供することにある。また、本発明の別の目的は、そのよ
うなホールド型ラッチ回路を含む半導体記憶装置を提供
することにある。
【0011】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0013】すなわち、データを取り込むためのデータ
入力端子、及びデータを出力するためのデータ出力端子
を含み、上記データ入力端子から入力されたデータをク
ロック信号に応じて上記データ出力端子に伝達するよう
に構成されたラッチ回路と、このラッチ回路のデータ出
力論理状態をホールドするための制御回路とを備えてホ
ールド型ラッチ回路が構成されるとき、上記データ出力
端子からのデータ出力論理状態を上記データ入力端子に
フィードバックするためのフィードバック回路によって
上記制御回路を形成するものである。このとき、上記フ
ィードバック回路は、外部からの入力データと、上記ラ
ッチ回路の非反転出力データとの論理和を得るためのノ
アゲートを含んで構成することができる。また、メモリ
セルからの読出しデータのパリティチェックを行うため
のパリティチェック回路と、このパリティチェック結果
を保持するための保持手段とを含んで半導体記憶装置が
構成される場合において、上記構成のホールド型ラッチ
回路を保持手段に適用するものである。
【0014】
【作用】上記した手段によれば、上記フィードバック回
路によって、データ出力端子からのデータ出力論理状態
を、上記データ入力端子にフィードバックすることによ
ってホールドする場合には、セットアップ時間ts、及
びホールド時間thが、クロック信号の立ち下がりエッ
ジから決定され、このことが、フィードバックのタイミ
ングマージンの向上を達成する。
【0015】
【実施例】図3には、本発明の一実施例であるスタティ
ック型RAM(ランダム・アクセス・メモリ)が示され
る。
【0016】図3に示されるスタティック型RAMは、
特に制限され得ないが、公知の半導体集積回路製造技術
により、単結晶シリコン基板のような一つの半導体基板
に形成される。
【0017】図3において、41は、バイポーラトラン
ジスタによって形成された複数のスタティック型メモリ
セルがマトリクス状に配置されて成るメモリセルアレイ
と、それをアドレシングするための信号を生成するデコ
ーダや各種タイミング信号を生成するための制御回路な
どの周辺回路を含んで成るRAMである。42はアドレ
スラッチ回路であり、このアドレスラッチ回路42は、
外部から入力されたアドレス信号ADRをクロック信号
CLK*のアサートタイミングでラッチする。ラッチさ
れたアドレス信号ADRは、後段のRAM41に入力さ
れ、このRAM41から、入力アドレス信号に応じた記
憶データが読み出されるようになっている。RAM41
から読み出されたデータは、後段のデータアウトラッチ
回路43により、クロック信号CLK*のアサートタイ
ミングでラッチされ、それが、パリティチェック回路4
4、及び図示されない後段回路(たとえば、中央処理装
置CPU)に伝達される。上記パリティチェック回路4
4では、上記データアウトラッチ回路43にラッチされ
たデータのパリティチェックが行われ、そのチェック結
果が、後段のホールド型スレーブマスタラッチ回路10
に伝達される。パリティチェック回路44でのチェック
により上記RAM41からの読み出しデータに誤りがあ
ると判断された場合には、当該パリティチェック回路4
4の出力がハイレベルにアサートされ、それが、クロッ
ク信号CLK*に同期してホールド型スレーブマスタラ
ッチ回路10にホールドされる。このホールド情報(C
out)は、図示されない後段回路(CPU)に伝達さ
れ、データ再転送などの制御に利用される。
【0018】図1には上記ホールド型スレーブマスタラ
ッチ回路10の構成例が示され、図2にはその等価回路
が示される。
【0019】図1に示されるように、このホールド型ス
レーブマスタラッチ回路10は、上記パリティチェック
回路44からのデータDを取り込むためのデータ入力端
子11、及びデータを出力するためのデータ出力端子1
3,14を含み、上記データ入力端子11から入力され
たデータをクロック信号CLK*に応じて上記データ出
力端子13,14に伝達可能に構成されたラッチ回路2
と、このラッチ回路2のデータ出力論理状態をホールド
するための制御回路1とを備える。この制御回路1は、
上記データ出力端子13からのデータ出力論理状態を上
記データ入力端子11にフィードバックするためのフィ
ードバック回路FDとされる。そしてこのフィードバッ
ク回路FDは、特に制限されないが、外部からの入力デ
ータDと、上記ラッチ回路2の出力データとの論理和を
得るためのノアゲート15を含み、ラッチ回路2の非反
転出力端子13が、遅延回路5を介してノアゲート15
の一方の入力端子に結合され、このノアゲート15の論
理和出力が上記ラッチ回路2のデータ入力端子11に伝
達されるようになっている。上記パリティチェック回路
44からのデータDがハイレベルのとき、ラッチ回路2
の出力Qがデータ入力端子11にフィードバックされる
ことによって、そのときの論理状態がホールドされるよ
うになっている。つまり、クロック信号CLK*のアサ
ートタイミングに同期して入力データDがデータ出力端
子13,14に伝達され、そして、非反転出力端子13
の論理状態がハイレベルとされた場合に、それが遅延回
路5及びノアゲート15を介してデータ入力端子11に
フィードバックされることにより、当該ラッチ回路2の
非反転出力端子13の論理状態が、ハイレベルにホール
ドされる。尚、このホールド状態は、リセット信号Rが
図示しない後段回路(CPU)によってハイレベルにア
サートされた場合に、ラッチ回路2の出力Qがローレベ
ルにされることによって解除されるようになっている。
【0020】上記ラッチ回路2は、図2に示されるよう
に、スレーブ回路21とマスタ回路22とが結合されて
成る。そして、このスレーブ回路21、マスタ回路22
は、特に制限されないが、NPN型のバイポーラトラン
ジスタと抵抗とが結合されて成るECL(エミッタ・カ
ップルド・ロジック)回路によって構成される。ECL
回路は、バイポーラトランジスタを差動接続した電流切
換え回路を利用して構成されたもので、バイポーラトラ
ンジスタを能動領域(非飽和領域)で動作させることに
より高速応答が可能とされる。ノアゲート15の出力と
クロック信号CLK*とがスレーブ回路21における入
力初段ECL回路に入力され、このスレーブ回路21の
出力がマスタ回路22の入力初段ECL回路に入力され
るようになっている。グランドGNDは高電位側電源
(接地電位)とされ、VEEは低電位側電源(負電源)
とされる。バイポーラトランジスタのベース電極に加え
られるVBB2、VBB3、VCSはバイアス電圧とさ
れる。ラッチ回路2の出力Qを遅延するための遅延回路
5は、特に制限されないが、互いに直列接続された複数
のインバータによって構成され、このインバータの直列
段数によって信号遅延時間の調節が可能とされる。すな
わち、インバータの直列段数が多いほど、そこでの遅延
時間は長くなる。尚、各インバータは、ECL回路によ
って形成可能である。
【0021】図4には、本実施例にしたがうスタティッ
クRAMの動作タイミングが示される。
【0022】クロック信号CLK*波形の立ち下がりタ
イミングに同期してアドレスADRがアドレスラッチ回
路42にラッチされ、そのアドレスに対応するデータが
スタティック型RAM41から読出される。この読出し
データは、クロック信号CLK*の次の立ち下がりタイ
ミングに同期して、後段のデータアウトラッチ(又はデ
ータアウトプットラッチ)回路43にラッチされ、バッ
ファ回路等を介して外部へ出力可能とされる。スタティ
ックRAM41の出力には当該出力データのパリティチ
ェックを可能とするためのパリティビットが含まれる。
たとえば、RAM41の出力データが9ビットとされ、
上記9ビットとされた内の1ビットがパリティビットに
される。パリティビットが偶数パリティとされる場合、
上記RAM41からの9ビットの出力データにおい
て、”1”とされるデータビットの数が偶数とされる様
に上記パリティビットの値が決められる。たとえば、8
ビットのデータが(11000010)とされる場合、
パリティビットは(1)とされる。パリティチェック回
路44において、データアウトラッチ回路43の出力デ
ータDATAの排他的論理和が得られることによって出
力データのパリティチェックが行われる。すなわち、出
力データDATAが、たとえば、偶数パリティかどうか
がチェックされる。読出しデータのパリティが正常であ
れば、パリティチェック回路44の出力論理はローレベ
ルであるが、もし、読出しデータのパリティに異常があ
れば、パリティチェック回路44の出力論理はハイレベ
ルになり、そのハイレベル状態が、ホールド型スレーブ
マスタラッチ回路10によってホールドされる。それに
より、ホールド型スレーブマスタラッチ回路10の出力
Coutがハイレベル状態に固定され、読出しデータ異
常が、スタティックRAMの外部に伝えられる。
【0023】ここで、上記ホールド型スレーブマスタラ
ッチ回路10は次のように動作する。
【0024】クロック信号CLK*波形の立ち下がりエ
ッジでデ−タDがラッチ回路2にラッチされる。次のク
ロック信号CLK*波形の立ち下がりエッジにおいては
入力デ−タDはローレベルとされるが、上記ハイレベル
のデータDがノアゲート15を介してデータ入力端子1
1にフィードバックされることにより、非反転出力端子
13の出力論理状態がハイレベルに保持される。本実施
例では、非反転出力端子13の出力データQとクロック
信号CLK*のセットアップ時間ts及びホ−ルド時間
thはそれぞれクロック信号CLK*波形の立ち下がり
エッジから決定される。この結果、図9に示される回路
に比べ、フィードバックタイミングのマージンが拡大さ
れる。例えば、サイクル時間Tcが4ns(ナノ秒)と
されるとき、図9に示される回路においては、図10に
示されるタイミング図から明らかなように、Tc/2=
2nsの期間内にフィードバックされなければならない
から、セットアップ時間ts及びホ−ルド時間thとも
1nsの余裕であるのに対して、本実施例においては、
遅延回路5の出力信号Q´のセットアップ時間ts、及
びホールド時間thが、クロック信号CLK*の立ち下
がりエッジから決定されるので、Tc=4ns期間内に
フィードバックされれば良く、結果的にセットアップ時
間ts及びホ−ルド時間thとも2nsの余裕を有す
る。従って、本実施例におけるホールド型スレーブマス
タラッチ回路10におけるフィードバックのタイミング
マージンは、図9に示される回路に比して2倍に拡大さ
れる。
【0025】特に高速性を重視してバイポーラトランジ
スタが適用されるスタティックRAMにおいて、図9に
示される回路を適用した場合には、パリティチェック結
果を一時的にホールドするためのホールド型スレーブマ
スタラッチ回路のタイミングマージン不足から、クロッ
ク信号CLK*のサイクル時間Tcを十分に短くするこ
とが困難とされるが、本実施例の場合には、上記のよう
にフィードバックのタイミングマージンが2倍に拡大さ
れるので、その分、クロック信号CLK*のサイクル時
間Tcを短くすることができ、それによって、スタティ
ックRAMの動作速度の向上を図ることができる。
【0026】上記実施例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0027】(1)フィードバック回路FDによって、
データ出力端子13からのデータ出力論理状態をデータ
入力端子11にフィードバックすることによってデータ
ホールドする場合には、セットアップ時間ts、及びホ
ールド時間thが、クロック信号CLK*の立ち下がり
エッジから決定されるので、フィードバックのタイミン
グマージンが、図9に示される回路に比して2倍に拡大
される。
【0028】(2)入力データDと、ラッチ回路2の出
力データとの論理和を得るためのノアゲート15を含
み、このノアゲート15の出力端子が上記ラッチ回路2
のデータ入力端子11に結合されることにより、上記フ
ィードバック回路FDを容易に構成することができる。
【0029】(3)上記(1)の作用効果により、上記
ホールド型スレーブマスタラッチ回路11を含むスタテ
ィックRAMのクロック信号CLK*のサイクル時間T
cを短くすることが可能とされ、それにより当該RAM
の動作速度の向上を図ることができる。
【0030】図5には、本発明の他の実施例であるスタ
ティックRAMを含む半導体集積回路装置が示される。
【0031】図5に示されるスタティックRAMは、特
に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術によ
り、単結晶シリコン基板のような一つの半導体基板に形
成される。
【0032】図5に示される半導体集積回路装置IC
は、スタティックRAM50と、このRAM50の前段
に設けられたロジック回路LC1と、上記RAM50の
後段に設けられたロジック部LC2とを含む。上記RA
M50は、それぞれ同一構成から成るRAM1とRAM
2とを含み、一方のRAMに対する読出し動作と平行し
て、他方のRAMに対する書込み動作を行うことが可能
とされる。そのような機能は、特に高速読出し及び書込
みが必要とされるキャッシュメモリに適している。
【0033】上記ロジックLC1は、外部端子に供給さ
れる読出しアドレスインクリメント信号Sinc1及び
書込みアドレスインクリメント信号Sinc2に応じて
RAM50に読出しアドレス、及び書込みアドレス供給
するために設けられる。読出しアドレスインクリメント
信号Sinc1及び書込みアドレスインクリメント信号
Sinc2はそれぞれ入力バッファIB1及びIB2に
ラッチされ、その出力信号によってリードアドレスイン
クリメント回路R−ICN及びライトアドレスインクリ
メント回路W−INCの動作が制御される。例えばイン
クリメント信号Sinc1がハイレベルであることに応
じて、アドレス信号インクリメント回路R−INCは読
出しアドレス信号RAを順次更新しながら出力し、ロー
レベルであることに応じて、読出しアドレス信号RAの
更新を停止する。また、読出しアドレス信号RA及び書
込みアドレス信号WAを初期値にイニシャライズするた
めに、それぞれ読出しアドレスイニシャライズ信号Si
ni1及び書込みイニシャライズ信号Sini2が、外
部端子から供給されるようになっている。読出しアドレ
ス信号RA又は書込みアドレス信号WAを選択してRA
Mに供給するために、RAM1及びRAM2対応して、
選択回路SEL1及びSEL2が設けられている。選択
回路SEL1によって読出しアドレス信号RAが選択さ
れる場合には、選択回路SEL2によって書込みアドレ
ス信号WAが選択される。各選択回路SEL1及びSE
L2は、それぞれ内部制御信号S1及びS2によって制
御される。選択されたアドレス信号はそれぞれラッチ回
路LATCH1及びLATCH2を介して同時にRAM
1及びRAM2に供給される。
【0034】ロジック回路LC2は、RAM1又はRA
M2から読出された読出しデータRD1又はRD2を選
択的に出力用ラッチ回路LATCH3に供給するための
セレクタSEL3を含む。読出しデータRD1又はRD
2は出力バッファOBを介して出力データDoutとし
て外部に送出される。
【0035】RAM1又はRAM2に対する書込みデー
タDinは、入力バッファIB3を介してRAM1及び
RAM2に伝達される。RAM1及びRAM2への書込
み動作はそれぞれライトイネーブル信号WE1及びWE
2によって選択的に制御される。特に制限されないが、
制御信号S1、S2、W1及びW2等は、コントロール
信号Scontを受ける内部制御信号発生回路ICSG
によって形成される。また、このスタティックRAMに
は、回路構成の相違に応じて適切な電源電圧を供給する
とともに低消費電力化を図るために、互いにレベルの異
なる電源電圧VEE1、VEE2が供給される。
【0036】上記出力用ラッチ回路LATCH3の後段
には、メモリセルからの読出しデータのパリティチェッ
クを行うためのパリティチェック回路P−CHKが配置
され、さらにそれの後段には、このパリティチェック結
果をホールドするためのホールド型スレーブマスタラッ
チ回路H−LATCHが配置される。特に制限されない
が、読出しデータが正常であれば、パリティチェック回
路44の出力論理はローレベルであるが、読出しデータ
に異常がある場合には、パリティチェック回路44の出
力論理はハイレベルになり、そのハイレベル状態が、後
段のホールド型スレーブマスタラッチ回路H−LATC
Hによってホールドされる。それにより、ホールド型ス
レーブマスタラッチ回路H−LATCHの出力Cout
がハイレベル状態に固定され、読出しデータの異常情報
が、本実施例の半導体集積回路装置ICの外部に伝えら
れる。
【0037】ここで、上記パリティチェック回路P−C
HKは、排他的論理和回路によって構成することができ
る。また、ホールド型スレーブマスタラッチ回路H−L
ATCHには、図1及び図2に示される回路構成が採用
されることにより、本実施例スタティックRAMにおけ
るクロック信号のサイクル時間Tcの短縮が図られてい
る。つまり、図1に示されるように、パリティチェック
回路44から入力されたデータDをクロック信号に応じ
てデータ出力端子13,14に伝達可能に構成されたラ
ッチ回路2と、このラッチ回路2のデータ出力論理状態
をデータ入力端子にフィードバックすることによって、
当該出力論理状態をホールドするための制御回路1とを
備えて、ホールド型スレーブマスタラッチ回路H−LA
TCHを構成することにより、フィードバックのタイミ
ングマージンの向上を図り、クロック信号のサイクル時
間Tcの短縮に対応可能としている。
【0038】図6には、図5に示されるようにラッチ回
路LATCH1の一部及びRAM1の一部の具体的回路
構成が示される。
【0039】特に限定されないが、ラッチ回路LATC
H1に入力されるアドレス信号A1〜A5に基づいて、
RAM1内のメモリセルアレイMCARYに配置された
32本のワード線W1〜W32の中のいずれか1本が選
択されるようになる。ラッチ回路LATCH1内には、
アドレス信号A1〜A5に対応して設けられた単位ラッ
チ回路ULA1〜ULA5が含まれる。各単位ラッチ回
路ULA1〜ULA5の内部構成は基本的に等しいの
で、単位ラッチ回路ULA1についてのみ説明する。ア
ドレス信号A1をそのベースに受けるトランジスタQ1
のエミッタと基準電圧VB1をそのベースに受けるトラ
ンジスタQ4のエミッタとが共通接続されることによ
り、トランジスタQ1とトランジスタQ4とは差動トラ
ンジスタ対を構成する。この実施例では、トランジスタ
Q4のベースに基準電圧VB1が接続されているが、ア
ドレス信号A1の反転信号を印加してもよい。トランジ
スタQ2とトランジスタQ3、及びトランジスタQ5と
トランジスタQ6も同様にそれぞれ差動トランジスタ対
を構成する。差動トランジスタ対(Q5,Q6)は相補
クロック信号(CLK,CLK*)に応じて、定電流源
I1の電流を差動トランジスタ対(Q1,Q4)又は差
動トランジスタ対(Q2,Q3)に選択的に供給する。
エミッタ抵抗R3を有するトランジスタQ7と、エミッ
タ抵抗R4を有するトランジスタQ8は、差動トランジ
スタ対(Q2,Q3)の各入出力間を相互に交差接続さ
せるために設けられる。すなわち、差動トランジスタ対
(Q2,Q3)の各コレクタとコレクタ抵抗R1,R2
との間にそれぞれ形成される出力信号a1,a1*は、
差動トランジスタ対(Q2,Q3)の各ベースにフィー
ドバックされることにより、ラッチ回路を構成する。ト
ランジスタ対(Q2,Q3)が動作している間はトラン
ジスタ対(Q1,Q4)は非動作状態なので、アドレス
信号A1に基づく書込み動作は禁止される。逆に差動ト
ランジスタ対(Q2,Q3)が非動作状態のときは差動
トランジスタ対(Q1,Q4)が動作状態とされるの
で、アドレス信号A1の値に基づく書込み動作が行われ
る。尚、特に制限されないが、電源電圧VEE1には例
えば−5.2V、電源電圧VEE2には−1.8Vが採
用される。
【0040】RAM50は、ロジック回路LC1の各単
位ラッチ回路から出力される相補アドレス信号a1,a
1*、a2,a2*、…a5,a5*をそのまま受け
る。従ってRAM内部のアドレスデコーダDECで必要
とされる相補アドレス信号を形成するためのアドレスバ
ッファ回路を、アドレスデコーダDECの前段に設ける
必要がない。よって、動作の高速化を図ることができ
る。
【0041】相補アドレス信号a1,a1*、a2,a
2*、a3,a3*に基づいて信号線L1〜L8のいず
れか1本のみを選択的にローレベルにするために、マル
チエミッタトランジスタQe11,Qe12,…,Qe
32が設けられる。つまり、マルチエミッタトランジス
タQe11,Qe12,…,Qe32のエミッタ出力の
組合せが、各エミッタと信号線L1〜L8との結線によ
ってなされ、ローレベルとなるエミッタの組合せが1つ
だけ存在することになる。また、これと同様に、相補ア
ドレス信号a4,a4*、a5,a5*に基づいて信号
線L9〜L12のいずれか1本のみを選択的にローレベ
ルにするために、マルチエミッタトランジスタQe4
1,…,Qe52が設けられる。信号線L1〜L8のい
ずれか1本と信号線L9〜L12のいずれか1本との組
合せは32通りあり、この中で2本ともローレベルとな
る組合せを検出するために、単位検出回路UD1〜UD
32が設けられる。単位検出回路UD1〜UD32の内
部構成は基本的に等しいので、単位検出回路UD1につ
いて説明する。トランジスタQ9,Q10と、これらに
共通のコレクタ抵抗R5とによってナンド回路が構成さ
れる。トランジスタQ9,Q10のベース入力信号の少
なくともいずれか一方がハイレベルならば、このオン状
態のトランジスタと、抵抗R5及び定電流源64を電源
電流が供給されるので、抵抗R5の電圧降下により、出
力電圧vがローレベルにされる。トランジスタQ9,Q
10のベース入力信号がいずれもローレベルならば、基
準電圧VB2がそのベースに供給されるトランジスタQ
11のみがオン状態となり、トランジスタQ11と定電
流源64を通してのみ電源電流が流れるので、出力電圧
vがハイレベルにされる。出力電圧vはワード線ドライ
バDRIVを介してワード線に供給される。ワード線ド
ライバDRIVは各ワード線W1〜W32に対応して設
けられた単位ワード線ドライバUDR1〜UDR32を
含む。単位ワード線ドライバUDR1はダーリントン接
続されたトランジスタQ12,Q13及びエミッタ抵抗
R6,R7により構成される。
【0042】メモリセルアレイMCARYは、データ線
対(DL1,DL1*)及びワード線W1,W2…との
交差部に設けられるメモリセルMC11,MC12,…
を含む。各メモリセルは同一構成とされ、例えばメモリ
セルMC11は、ベース、コレクタ間が交差接続された
マルチエミッタトランジスタQe3,Qe4及び負荷抵
抗R8,R9を含む。メモリセル情報を保持するために
メモリセルは保持電流源65に接続される。
【0043】図7には、RAM1内に設けられたメモリ
セルアレイMCARY、センスゲート及び出力バッファ
SG/OB−1が示される。メモリセルアレイMCAR
Yは図6にもその一部が示されるように、ワード線W1
〜Wnとデータ線対(DL1,DL1*)〜(DLm,
DLm*)との交差部に設けられたメモリセルMC11
〜MCmnを含む。各データ線対(DL1,DL1
*)、(DLm,DLm*)に対応して設けられたトラ
ンジスタ対(Q14,Q15)、(Q16,Q17)
は、各データ線対に対応するメモリセルの情報の読出し
又は書込みを行うためのものである。例えばメモリセル
MC11内の交差接続トランジスタ対(図示せず)はト
ランジスタ対Q14,Q15とそれぞれエミッタが共通
に接続されるとともに、各共通エミッタは定電流源66
及び67に接続されている。トランジスタ対Q16,Q
17の共通エミッタ対は定電流源68,69に接続され
ている。トランジスタ対(Q14,Q15)、(Q1
6,Q17)の各ベース対には書込みアンプ(WRIT
EAMP)から基準電圧又は書込み電圧が供給され、各
コレクタ対はそれぞれ単位センスゲートUSG1,US
G9に接続される。単位センスゲートUSG1は、情報
読出し時に相補動作をするトランジスタ対(Q14,Q
15)のコレクタ電流を相補電圧に変換して、次段の単
位出力バッファUOB1に送出する。共通のベース基準
電圧VB3を受けるトランジスタQ18,Q19の各エ
ミッタには定電流源72,72が設けられ、各コレクタ
には、出力電圧形成用コレクタ抵抗R10,R11が設
けられている。単位出力バッファUOB1はトランジス
タQ20,Q21及び抵抗R12,R13からなるイン
ピーダンス変換回路によって構成され、相補出力信号d
11,d11*を形成する。RAM1は9ビットの情報
を同時に出力するために、9個の単位出力バッファUO
B1〜UOB9が設けられ、相補出力信号d11,d1
1*〜d19,d19*が形成される。
【0044】この実施例によればRAM1の出力信号は
相補信号のままでよいから、相補信号を1つの信号に変
換するためのECL部が不要になる。従って各単位出力
回路UOB1〜UOB9の構成が簡略化されるととも
に、出力回路における遅延時間が短縮される。さらに相
補出力信号d11,d11*〜d19,d19*は、R
AM1と同一チップ内の論理回路に供給されるから、チ
ップの外部に供給される場合に比べて、負荷容量及びノ
イズの影響が小さい。従って大きな駆動能力が必要とさ
れず、信号振幅も小さくてよい。よって低消費電力化を
図ることができる。このま実施例によれば出力バッファ
は、比較的小さな電源電圧VEE2によって駆動されて
いる。
【0045】図8には、図5に示されるRAM50と、
選択回路SEL3との接続関係が示される。RAM1内
のセンスゲート及び出力バッファSG/OB1と、RA
M2内のセンスゲート及び出力バッファSG/OB2と
のいずれかの出力信号線を選択して、その出力信号線上
の信号を出力ラッチ回路LATCH3に送出するために
選択回路SEL3が設けられている。センスゲート及び
出力バッファSG/OB−11〜SG/OB−19の相
補出力信号d11,d11*〜d19,d19*と、セ
ンスゲート及び出力バッファSG/OB−21〜SG/
OB−29の相補出力信号d21,d21*〜d29,
d29*に対応して、9つの単位選択回路USE1〜U
SE9が設けられている。各単位選択回路は、単位選択
回路USE1に示すように、2つの相補信号d11,d
11*及びd21,d21*を受ける2つの差動トラン
ジスタ対(Q22,Q23)及び(Q24,Q25)を
有する。上記2つの差動トランジスタ対のいずれか一方
を選択的に動作させるために、定電流源73の電流が差
動トランジスタ対(Q26,Q27)を介して選択的に
供給される。例えば、トランジスタQ26のベース信号
CLK´がハイレベルならば、差動トランジスタ対(Q
22,Q23)が動作状態にされるから、相補出力信号
d11,d11*に応じた相補信号が、共通コレクタ抵
抗R14,R15の一端に現れる。逆にトランジスタQ
27のベース信号CLK´*がハイレベルならば差動ト
ランジスタ対(Q24,Q25)が動作状態にされるか
ら、相補出力信号d21,d21*に応じた相補信号
が、共通コレクタ抵抗R14,R15の一端に現れる。
このように、信号CLK´,CLK´*によって選択動
作が制御される。各単位選択回路USE1〜USE9の
出力部には、例えばトランジスタQ28,Q29及びエ
ミッタ抵抗R16,R17よりなるインピーダンス変換
手段が設けられ、その出力相補信号が各単位出力ラッチ
回路ULA1´〜ULA9´に送出される。
【0046】このように本実施例においては、それぞれ
同一構成から成るRAM1とRAM2とを含み、一方の
RAMに対する読出し動作と平行して、他方のRAMに
対する書込み動作を行うことが可能とされ、そのような
機能により、特に高速読出し、及び書込みが必要とされ
る。しかも、パリティチェック回路P−CHKの出力を
ラッチすホールド型スレーブマスタラッチ回路H−LA
TCHとして、図1、及び図2に示される回路が適用さ
れることにより、上記実施例の場合と同様に、フィード
バックのタイミングマージンが2倍に拡大されるので、
その分、クロック信号CLK*のサイクル時間Tcの短
縮に容易に対応することができるから、このフィードバ
ックのタイミングマージンに起因してスタティックRA
Mの動作速度が制限されずに済み、スタティックRAM
を含む半導体集積回路装置の動作速度の向上を図る上で
極めて有効とされる。
【0047】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0048】例えば、上記実施例では、ホールド型スレ
ーブマスタラッチ回路11の非反転出力端子13からフ
ィードバック信号を得るようにしたが、反転出力端子1
4からフィードバック信号を得ることもできる。すなわ
ち、上記実施例のようにオアゲート15を適用する場合
には、反転出力端子14の出力Q*をインバータで反転
してから、それをオアゲート15に入力させるようにし
ても上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0049】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるスタテ
ィックRAMを含む半導体集積回路装置に適用した場合
について説明したが、本発明はそれに限定されるもので
はなく、例えば擬似スタティックRAMやダイナミック
RAMなどの各種半導体記憶装置や、マイクロコンピュ
ータなどの各種半導体集積回路に広く適用することがで
きる。
【0050】本発明は、少なくとも入力データをラッチ
するラッチ回路を含むことを条件に適用することができ
る。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0052】すなわち、フィードバック回路によって、
データ出力端子からのデータ出力論理状態がデータ入力
端子にフィードバックされることにより、セットアップ
時間ts、及びホールド時間thが、クロック信号の立
ち下がりエッジから決定されるので、フィードバックの
タイミングマージンが向上される。また、そのようにフ
ィードバックのタイミングマージンが向上されたホール
ド型ラッチ回路を半導体記憶装置に適用することによ
り、当該半導体記憶装置の動作速度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例であるホールド型スレ
ーブマスタラッチ回路の電気結線図である。
【図2】図2は上記ホールド型スレーブマスタラッチ回
路の等価回路図である。
【図3】図3は上記ホールド型スレーブマスタラッチ回
路を含むスタティックRAMの全体的な構成ブロック図
である。
【図4】図4は上記スタティックRAMにおける主要部
の動作タイミング図である。
【図5】図5は本発明の他の実施例であるスタティック
RAMの全体的な構成ブロック図である。
【図6】図6は本発明の他の実施例であるスタティック
RAMにおけるラッチ回路LATCH1の一部及びRA
M1の具体的な構成回路図である。
【図7】図7は上記RAM1の主要部の詳細な回路図で
ある。
【図8】図8は、図5に示されるRAMと選択回路SE
L3との接続関係が示される回路図である。
【図9】図9は本発明に先行するホールド型ラッチ回路
の電気結線図である。
【図10】図10は図9に示されるホールド型ラッチ回
路の動作タイミング図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 ラッチ回路 5 遅延回路 10,H−LATCH ホールド型スレーブマスタラッ
チ回路 11 データ入力端子 12 クロック入力端子 13 非反転出力端子 14 反転出力端子 15 オアゲート 21 スレーブ回路 22 マスタ回路 41 RAM 42 アドレスラッチ回路 43 データアウトラッチ回路 44,P−CHK パリティチェック回路 FD フィードバック回路 CLK* クロック信号 ts セットアップ時間 th ホールド時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩渕 正人 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを取り込むためのデータ入力端
    子、及びデータを出力するためのデータ出力端子を含
    み、上記データ入力端子から入力されたデータをクロッ
    ク信号に応じて上記データ出力端子に伝達するように構
    成されたラッチ回路と、このラッチ回路のデータ出力論
    理状態をホールドするための制御回路とを備えたホール
    ド型ラッチ回路において、上記制御回路は、上記データ
    出力端子からのデータ出力論理状態を上記データ入力端
    子にフィードバックするためのフィードバック回路を含
    んで成ることを特徴とするホールド型ラッチ回路。
  2. 【請求項2】 上記フィードバック回路は、外部からの
    入力データと、上記ラッチ回路の出力データとの論理和
    を得るためのノアゲートを含み、このノアゲートの論理
    和出力が上記ラッチ回路のデータ入力とされる請求項1
    記載のホールド型ラッチ回路。
  3. 【請求項3】 上記ラッチ回路の出力を所定時間遅延し
    てから上記ノアゲートに伝達するための遅延回路を含む
    請求項2記載のホールド型ラッチ回路。
  4. 【請求項4】 メモリセルと、このメモリセルからの読
    出しデータのパリティチェックを行うためのパリティチ
    ェック回路と、このパリティチェック結果を保持するた
    めの保持手段とを含み、この保持手段に、請求項1,2
    又は3のいずれかに記載のホールド型ラッチ回路を適用
    して成る半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記メモリセルを、スタティック型メモ
    リセルとした請求項4記載の半導体記憶装置。
JP4316069A 1992-01-13 1992-10-30 ホールド型ラッチ回路、及び半導体記憶装置 Withdrawn JPH05259832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/000,728 US5399912A (en) 1992-01-13 1993-01-05 Hold-type latch circuit with increased margin in the feedback timing and a memory device using same for holding parity check error

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JP4-23275 1992-01-13
JP2327592 1992-01-13

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100813536B1 (ko) * 2006-09-13 2008-03-17 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리 장치의 래치 회로
JP2011108325A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Nec Computertechno Ltd 故障検出回路
JP2012175012A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Hitachi Ltd 半導体装置
CN110033819A (zh) * 2018-01-11 2019-07-19 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 Sram建立保持时间测试电路

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CN110033819B (zh) * 2018-01-11 2021-03-09 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 Sram建立保持时间测试电路

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