JPH05259586A - 色素レーザ装置 - Google Patents
色素レーザ装置Info
- Publication number
- JPH05259586A JPH05259586A JP5773692A JP5773692A JPH05259586A JP H05259586 A JPH05259586 A JP H05259586A JP 5773692 A JP5773692 A JP 5773692A JP 5773692 A JP5773692 A JP 5773692A JP H05259586 A JPH05259586 A JP H05259586A
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- dye
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Abstract
(57)【要約】
【構成】発振器1中の色素レーザ発振器11a,11
b,11c、及び11dから、それぞれ波長597n
m,580nm,576nm、及び646nmのレーザ
光10a,10b,10c、及び10dが発振し、四つ
の波長を含んだレーザ光10eが作られる。色素レーザ
増幅器20bと20dの色素溶液には、ローダミン6G
が用いられ、色素レーザ増幅器20a,20c及び20
eの色素溶液にはDCMが用いられている。 【効果】異なる種類の色素溶液が必要となる程離れた二
つの波長を含んでいても、一本のビームのまま増幅する
ことができるため、増幅後の強いレーザ光をダイクロイ
ックミラーに当てなくても、損失を抑制でき、システム
全体の寿命が延びる。
b,11c、及び11dから、それぞれ波長597n
m,580nm,576nm、及び646nmのレーザ
光10a,10b,10c、及び10dが発振し、四つ
の波長を含んだレーザ光10eが作られる。色素レーザ
増幅器20bと20dの色素溶液には、ローダミン6G
が用いられ、色素レーザ増幅器20a,20c及び20
eの色素溶液にはDCMが用いられている。 【効果】異なる種類の色素溶液が必要となる程離れた二
つの波長を含んでいても、一本のビームのまま増幅する
ことができるため、増幅後の強いレーザ光をダイクロイ
ックミラーに当てなくても、損失を抑制でき、システム
全体の寿命が延びる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色素レーザ装置に係
り、特に、多波長のレーザ光を高出力に取り出すための
色素レーザ装置、及びこれを用いたウラン濃縮装置に関
する。
り、特に、多波長のレーザ光を高出力に取り出すための
色素レーザ装置、及びこれを用いたウラン濃縮装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、色素レーザを用いて、複数の波
長を含んだ高出力な一本のレーザビームを発生させるに
は、それぞれの波長で発振させた複数台の色素レーザ発
振増幅器から取り出される複数本のレーザビームをダイ
クロイックミラーを用いてビーム合成を行うが、それら
の波長差がおよそ100nm以内であると、ビーム合成
時に損失が高くなる。つまり、接近した二つの波長のレ
ーザ光の一方に対してほぼ透過し、他方に対してほぼ全
反射する様な仕様のダイクロイックミラーを実現するこ
とは困難である。
長を含んだ高出力な一本のレーザビームを発生させるに
は、それぞれの波長で発振させた複数台の色素レーザ発
振増幅器から取り出される複数本のレーザビームをダイ
クロイックミラーを用いてビーム合成を行うが、それら
の波長差がおよそ100nm以内であると、ビーム合成
時に損失が高くなる。つまり、接近した二つの波長のレ
ーザ光の一方に対してほぼ透過し、他方に対してほぼ全
反射する様な仕様のダイクロイックミラーを実現するこ
とは困難である。
【0003】また、増幅器で強められたそれぞれの波長
のレーザ光をダイクロイックミラーに当てるならば、ダ
イクロイックミラーは誘電体多層膜が施されており、耐
光強度が1〜2J/cm2 と低いため、ダメージが生じや
すい。
のレーザ光をダイクロイックミラーに当てるならば、ダ
イクロイックミラーは誘電体多層膜が施されており、耐
光強度が1〜2J/cm2 と低いため、ダメージが生じや
すい。
【0004】これに対して、色素レーザでは、ビーム径
が約1mm程度と小さいため、レーザ光の強度が高く、さ
らにウラン濃縮用では、平均出力が高いパルス動作であ
るため、増幅器で強められると、レーザ光強度は1J/
cm2を超えることが多く(例えば、ウラン濃縮用の実験機
である低出力な色素レーザでも、繰返し数が5kHzで
平均出力が50W程度になるため、レーザ光強度は約
1.3J/cm2 に達する。)、ダメージが生じやすくな
る点も問題であった。
が約1mm程度と小さいため、レーザ光の強度が高く、さ
らにウラン濃縮用では、平均出力が高いパルス動作であ
るため、増幅器で強められると、レーザ光強度は1J/
cm2を超えることが多く(例えば、ウラン濃縮用の実験機
である低出力な色素レーザでも、繰返し数が5kHzで
平均出力が50W程度になるため、レーザ光強度は約
1.3J/cm2 に達する。)、ダメージが生じやすくな
る点も問題であった。
【0005】そこで、レーザ光強度を下げるために、ビ
ーム径を拡げるならば、ビーム拡大器等が必要になり、
しかも大型のダイクロイックミラーが必要になってしま
うことも問題になっていた。
ーム径を拡げるならば、ビーム拡大器等が必要になり、
しかも大型のダイクロイックミラーが必要になってしま
うことも問題になっていた。
【0006】これに対して、ダイクロイックミラーを用
いずに、多波長で高出力な一本のレーザビームを効率良
く取り出すことができる色素レーザに、例えば、特開平
2 −313836号公報で示されたものがある。
いずに、多波長で高出力な一本のレーザビームを効率良
く取り出すことができる色素レーザに、例えば、特開平
2 −313836号公報で示されたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
では、複数の波長の差は、せいぜい40nm以内であ
り、それよりも離れると、全ての波長のレーザ光に対し
て、効率良く増幅できなくなる。そのため、波長差が4
0nm以上の場合では、やはり別々の色素レーザ発振増
幅器から取り出した後、ダイクロイックミラー等によ
り、ビーム合成を行なっており、合成時に損失を伴うこ
とがあった。
では、複数の波長の差は、せいぜい40nm以内であ
り、それよりも離れると、全ての波長のレーザ光に対し
て、効率良く増幅できなくなる。そのため、波長差が4
0nm以上の場合では、やはり別々の色素レーザ発振増
幅器から取り出した後、ダイクロイックミラー等によ
り、ビーム合成を行なっており、合成時に損失を伴うこ
とがあった。
【0008】特に、ウラン濃縮では、用いられるレーザ
光が四つの波長を含む方式があり、これら四つの波長の
中で最も離れたものの差は、通常40nm以上になるた
め、従来装置を四つの波長の全てに適用させることはで
きず、ダイクロイックミラーを用いなければならなかっ
た。
光が四つの波長を含む方式があり、これら四つの波長の
中で最も離れたものの差は、通常40nm以上になるた
め、従来装置を四つの波長の全てに適用させることはで
きず、ダイクロイックミラーを用いなければならなかっ
た。
【0009】さらに、四つの波長の最も離れたものの差
が100nm程度になる場合もあるが、その場合は、増
幅器から取り出されたレーザ光をダイクロイックミラー
に当てる時に、前述した様にダイクロイックミラーの耐
久性等に関して問題があった。
が100nm程度になる場合もあるが、その場合は、増
幅器から取り出されたレーザ光をダイクロイックミラー
に当てる時に、前述した様にダイクロイックミラーの耐
久性等に関して問題があった。
【0010】本発明の目的は、ダイクロイックミラーを
用いずに、複数の波長を含む高出力な一本のレーザビー
ムを効率良く損失無く取り出すことにある。
用いずに、複数の波長を含む高出力な一本のレーザビー
ムを効率良く損失無く取り出すことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は複数の増幅器を含み、前記増幅器の中のあ
る二つにおいて互いに異なる種類の色素溶液を用いたも
のである。
に、本発明は複数の増幅器を含み、前記増幅器の中のあ
る二つにおいて互いに異なる種類の色素溶液を用いたも
のである。
【0012】
【作用】前記複数の増幅器において用いられる異なる種
類の色素溶液を、複数の波長のそれぞれに対して、効率
良く増幅することができる種類のものをそれぞれ選ぶこ
とができる。
類の色素溶液を、複数の波長のそれぞれに対して、効率
良く増幅することができる種類のものをそれぞれ選ぶこ
とができる。
【0013】例えば、二つの波長をλ1とλ2(λ1>
λ2)とし、それぞれの波長で効率良く増幅できる色素
溶液を、それぞれ色素溶液1及び色素溶液2とする。こ
の場合、波長λ1のレーザ光は、色素溶液2が用いられ
た増幅器を通過する際に、吸収を受けて減衰することは
ない。その理由は、色素の強い吸収帯は、一般に誘導放
出が起こる波長帯よりも短波長側に在り、長波長側に
は、強い吸収帯が存在しないからである。
λ2)とし、それぞれの波長で効率良く増幅できる色素
溶液を、それぞれ色素溶液1及び色素溶液2とする。こ
の場合、波長λ1のレーザ光は、色素溶液2が用いられ
た増幅器を通過する際に、吸収を受けて減衰することは
ない。その理由は、色素の強い吸収帯は、一般に誘導放
出が起こる波長帯よりも短波長側に在り、長波長側に
は、強い吸収帯が存在しないからである。
【0014】これに対して、波長λ2のレーザ光が、色
素溶液1が用いられた増幅器を通過する際には、吸収を
受けて減衰することがある。しかし吸収された波長λ2
のレーザ光は、この色素溶液1を励起する様に働き、こ
の色素溶液1で増幅される波長λ1のレーザ光が、一層
強く増幅されることになる。その結果、取り出される両
方の波長のレーザ光の出力の和はほとんど変化しない。
素溶液1が用いられた増幅器を通過する際には、吸収を
受けて減衰することがある。しかし吸収された波長λ2
のレーザ光は、この色素溶液1を励起する様に働き、こ
の色素溶液1で増幅される波長λ1のレーザ光が、一層
強く増幅されることになる。その結果、取り出される両
方の波長のレーザ光の出力の和はほとんど変化しない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0016】図1は、本発明の一実施例である色素レー
ザ装置100の説明図である。
ザ装置100の説明図である。
【0017】色素レーザ装置100は、発振器1と増幅
器2とで構成される。
器2とで構成される。
【0018】発振器1における色素レーザ発振器11
a,11b,11c、及び11dから、それぞれ波長5
97nm,580nm,576nm、及び646nmの
レーザ光10a,10b,10c、及び10dが発振し
ている。
a,11b,11c、及び11dから、それぞれ波長5
97nm,580nm,576nm、及び646nmの
レーザ光10a,10b,10c、及び10dが発振し
ている。
【0019】これらの中で、4番目の波長だけが、他の
三つの波長に比べて長くなっている。そのため、色素レ
ーザ発振器11a,11b,11cにおいて用いられる
色素溶液では、どれもローダミン6Gを主成分とした色
素が溶されており、効率良くレーザ発振できる。これに
対して、色素レーザ発振器11dで用いられる色素溶液
では、DCMを主成分とした色素が溶されており、波長
646nmで効率良くレーザ発振できる。
三つの波長に比べて長くなっている。そのため、色素レ
ーザ発振器11a,11b,11cにおいて用いられる
色素溶液では、どれもローダミン6Gを主成分とした色
素が溶されており、効率良くレーザ発振できる。これに
対して、色素レーザ発振器11dで用いられる色素溶液
では、DCMを主成分とした色素が溶されており、波長
646nmで効率良くレーザ発振できる。
【0020】つまり、ローダミン6Gでは、波長約57
0nmから610nmまでの波長幅約40nm以内で誘
導放出断面積が大きく、DCMでは、波長約620nm
以上から誘導放出断面積が大きくなるからである。
0nmから610nmまでの波長幅約40nm以内で誘
導放出断面積が大きく、DCMでは、波長約620nm
以上から誘導放出断面積が大きくなるからである。
【0021】これら4本のレーザ光10a,10b,1
0c、及び10dは、三つのダイクロイックミラー12
a,12b、及び12cにより、図の様にビーム合成さ
れ、四つの波長を含んだレーザ光10eが作られる。
0c、及び10dは、三つのダイクロイックミラー12
a,12b、及び12cにより、図の様にビーム合成さ
れ、四つの波長を含んだレーザ光10eが作られる。
【0022】ビーム合成の際に、合成しなかった3本の
レーザ光10a′,10b′、及び10c′は、吸収板
13で止められる。但し、これらのレーザ光は、発振器
から取り出された低出力なものであるため、最終的に取
り出される増幅後のレーザ出力に比べて無視できる。
レーザ光10a′,10b′、及び10c′は、吸収板
13で止められる。但し、これらのレーザ光は、発振器
から取り出された低出力なものであるため、最終的に取
り出される増幅後のレーザ出力に比べて無視できる。
【0023】レーザ光10eは、色素レーザ増幅器20
a,20b,20c,20d、及び20eとから構成さ
れる増幅器2に入射する。
a,20b,20c,20d、及び20eとから構成さ
れる増幅器2に入射する。
【0024】この増幅器2において、色素レーザ増幅器
20bと20dとには、色素溶液としてローダミン6G
を主成分とした色素が用いられているが、色素レーザ増
幅器20a,20c及び20eでは、色素溶液としてD
CMを主成分とした色素が用いられている。
20bと20dとには、色素溶液としてローダミン6G
を主成分とした色素が用いられているが、色素レーザ増
幅器20a,20c及び20eでは、色素溶液としてD
CMを主成分とした色素が用いられている。
【0025】それにより、レーザ光10eにおける波長
646nmの成分のものは、色素レーザ増幅器20a,
20c及び20eとにおいて、効率良く強められる。し
かしこの波長の成分は、色素レーザ増幅器20bと20
dとでは、ローダミン6Gの誘導放出断面積が小さく、
ほとんど強められない。しかし、この波長では、ローダ
ミン6Gの吸収断面積も極めて小さく、この波長の成分
のみが大きく減衰することはない。
646nmの成分のものは、色素レーザ増幅器20a,
20c及び20eとにおいて、効率良く強められる。し
かしこの波長の成分は、色素レーザ増幅器20bと20
dとでは、ローダミン6Gの誘導放出断面積が小さく、
ほとんど強められない。しかし、この波長では、ローダ
ミン6Gの吸収断面積も極めて小さく、この波長の成分
のみが大きく減衰することはない。
【0026】また、レーザ光10eにおける波長597
nm,580nm、及び576nmの各成分のものは、
ローダミン6Gの誘導放出断面積が大きい波長帯に含ま
れるため、色素レーザ増幅器20bと20dとで、効率
良く強められる。ところが、これら三つの波長では、D
CMの誘導放出断面積が小さいため、色素レーザ増幅器
20a,20c及び20eでほとんど増幅されず、しか
も多少吸収を受けることもある。
nm,580nm、及び576nmの各成分のものは、
ローダミン6Gの誘導放出断面積が大きい波長帯に含ま
れるため、色素レーザ増幅器20bと20dとで、効率
良く強められる。ところが、これら三つの波長では、D
CMの誘導放出断面積が小さいため、色素レーザ増幅器
20a,20c及び20eでほとんど増幅されず、しか
も多少吸収を受けることもある。
【0027】しかし、吸収されたレーザ光のエネルギに
より、これらの色素溶液を励起することになり、その結
果、これら色素レーザ増幅器20a,20c及び20e
で増幅される波長646nmの成分がより強く増幅され
ることになり、最終的に取り出されるレーザ光10f
は、出力的に低下することはほとんど無い。
より、これらの色素溶液を励起することになり、その結
果、これら色素レーザ増幅器20a,20c及び20e
で増幅される波長646nmの成分がより強く増幅され
ることになり、最終的に取り出されるレーザ光10f
は、出力的に低下することはほとんど無い。
【0028】つまり、多少減衰する恐れのある波長のレ
ーザ光を増幅できる色素溶液が用いられた増幅器に対し
て、供給する励起光を増やす様に分配すれば、この波長
のレーザ出力の減少分を補償できる。
ーザ光を増幅できる色素溶液が用いられた増幅器に対し
て、供給する励起光を増やす様に分配すれば、この波長
のレーザ出力の減少分を補償できる。
【0029】この様に、増幅器2では、全体の出力はほ
とんど損失無く、かつ四つの波長の成分全てが増幅され
たレーザ光10fが取り出される。
とんど損失無く、かつ四つの波長の成分全てが増幅され
たレーザ光10fが取り出される。
【0030】次に図1を用いて、色素レーザ装置100
をウラン濃縮に用いた実施例を説明する。
をウラン濃縮に用いた実施例を説明する。
【0031】発振器1で発生される四つの波長の597
nm,580nm,576nm、及び646nmは、ウ
ラン原子において、それぞれ基底準位から選択励起準
位,準安定準位から選択励起準位,選択励起準位から中
間準位、及び中間準位から電離準位に対応する波長の組
合せの一例である。
nm,580nm,576nm、及び646nmは、ウ
ラン原子において、それぞれ基底準位から選択励起準
位,準安定準位から選択励起準位,選択励起準位から中
間準位、及び中間準位から電離準位に対応する波長の組
合せの一例である。
【0032】つまりここでは、四つの波長を含んだレー
ザ光を発生させて、一般に4波長3段階と呼ばれる方式
で、ウランを濃縮させるための実施例である。
ザ光を発生させて、一般に4波長3段階と呼ばれる方式
で、ウランを濃縮させるための実施例である。
【0033】増幅器2から取り出される四つの波長を含
んだレーザ光10fを、ウラン蒸気で満たされたウラン
分離チェンバ中に入射させる。その結果、ウラン235
を分離し、濃縮することができる。
んだレーザ光10fを、ウラン蒸気で満たされたウラン
分離チェンバ中に入射させる。その結果、ウラン235
を分離し、濃縮することができる。
【0034】また、増幅器2では、波長646nmの成
分を強める色素レーザ増幅器が、20a,20c及び2
0eと段数が多く、さらに、前述した様に、他の三つの
波長の成分のレーザ光の一部が、波長646nmの成分
を強めることもあり、その結果、取り出されるレーザ光
10fでは、波長646nmの成分のみが他の成分より
もかなり強くなっている。これは、ウランを濃縮する際
に、ウランの中間準位から電離準位に対応した波長のレ
ーザ光が特に高い出力を要求されることに対応できるよ
うにしているためである。
分を強める色素レーザ増幅器が、20a,20c及び2
0eと段数が多く、さらに、前述した様に、他の三つの
波長の成分のレーザ光の一部が、波長646nmの成分
を強めることもあり、その結果、取り出されるレーザ光
10fでは、波長646nmの成分のみが他の成分より
もかなり強くなっている。これは、ウランを濃縮する際
に、ウランの中間準位から電離準位に対応した波長のレ
ーザ光が特に高い出力を要求されることに対応できるよ
うにしているためである。
【0035】また、実用的なウラン濃縮装置では、レー
ザ出力は数十kW程度にもなるが、この実施例の様に、
ウラン分離チェンバに入射する増幅後のレーザ光はダイ
クロイックミラーに当たらないため、ダメージの問題は
全く無い。
ザ出力は数十kW程度にもなるが、この実施例の様に、
ウラン分離チェンバに入射する増幅後のレーザ光はダイ
クロイックミラーに当たらないため、ダメージの問題は
全く無い。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、複数の波長において、
異なる種類の色素溶液が必要となる程離れていても、一
本のビームのまま増幅することができる。
異なる種類の色素溶液が必要となる程離れていても、一
本のビームのまま増幅することができる。
【0037】また、ウラン濃縮に必要な程高出力なレー
ザ光を発生させる際に、増幅後のレーザ光をダイクロイ
ックミラー等のレーザ光合成素子に当てなくても良いた
め、合成時の損失を抑制できるだけでなく、光学素子を
含めたシステム全体としての寿命が延びる。
ザ光を発生させる際に、増幅後のレーザ光をダイクロイ
ックミラー等のレーザ光合成素子に当てなくても良いた
め、合成時の損失を抑制できるだけでなく、光学素子を
含めたシステム全体としての寿命が延びる。
【図1】本発明の色素レーザ装置の説明図。
【符号の説明】 1…発振器、2…増幅器、10a,10a′,10b,
10b′,10c,10c′,10d,10e,10f
…レーザ光、11a,11b,11c,11d…色素レー
ザ発振器、12a,12b,12c…ダイクロイックミ
ラー、13…吸収板、20a,20b,20c,20
d,20e…色素レーザ増幅器。
10b′,10c,10c′,10d,10e,10f
…レーザ光、11a,11b,11c,11d…色素レー
ザ発振器、12a,12b,12c…ダイクロイックミ
ラー、13…吸収板、20a,20b,20c,20
d,20e…色素レーザ増幅器。
Claims (2)
- 【請求項1】複数の増幅器を含む色素レーザにおいて、
前記複数の増幅器の中のある二つにおいて互いに異なる
種類の色素溶液が用いられることを特徴とする色素レー
ザ装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記色素レーザ装置か
ら取り出されるレーザ光をウランの蒸気に照射するウラ
ン濃縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5773692A JPH05259586A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 色素レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5773692A JPH05259586A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 色素レーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05259586A true JPH05259586A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=13064206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5773692A Pending JPH05259586A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 色素レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05259586A (ja) |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP5773692A patent/JPH05259586A/ja active Pending
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