JPH04133488A - レーザ装置 - Google Patents

レーザ装置

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JPH04133488A
JPH04133488A JP25640690A JP25640690A JPH04133488A JP H04133488 A JPH04133488 A JP H04133488A JP 25640690 A JP25640690 A JP 25640690A JP 25640690 A JP25640690 A JP 25640690A JP H04133488 A JPH04133488 A JP H04133488A
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JP
Japan
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laser
dye
oscillator
wavelength
excitation
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JP25640690A
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Kiwamu Takehisa
究 武久
Atsushi Miki
幹 淳
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野] 本発明は、レーザ装置に関し、特に、ウランの同位体分
離に用いる高出力、かつ、長寿命である波長可変レーザ
装置に関する。
[従来の技術] 天然に存在するウラン中には、ウラン235はおよそ0
.7%しか含まれておらず、原子炉の燃料とするには、
これを濃縮する必要がある。
このウラン濃縮法には種々の方法がある。その一つに、
ウラン235の吸収スペクトルに一致する波長のレーザ
光を、原子状のウラン蒸気中に照射することで、ウラン
235だけを励起、電離させ、分離して濃縮する方法が
あり、原子法レーザウラン濃縮法と呼ばれる。
この原子法レーザウラン濃縮法に使用するレーザ装置に
ついては、応用物理、第58巻、第2号(1989年)
、第249頁から第257頁に記載されている。
第8図を用いて、上記文献記載の原子法レーザウラン濃
縮法に使用するレーザ装置について説明する。
第8図は、上記レーザ装置を説明するための説明図であ
る。
第8図に示すように、上記レーザ装置は、ウラン235
の吸収スペクトルと一致した波長のレーザ光を発生でき
る波長可変レーザ族M8oと、このレーザ族W80を動
作させるための励起源となる励起用レーザ装置81とを
備えて構成される。
ウラン235を含む分離チェンバー84に、上記レーザ
光を照射することにより、ウラン235だけを励起、電
離させ、分離して濃縮する。
波長可変レーザ装置80には、色素レーザが用いられ、
一方、励起用レーザ装置81には銅蒸気レーザ(Cop
per Vapor La5er : CV L )が
用いられる。
また、波長可変レーザ装置80は、発振波長(発振波長
はウラン235の吸収スペクトルに合せる)とパルス幅
とを特定するための発振器82と、この発振器82から
のレーザ出力を高めるための増幅器83とを備えて構成
される。増幅器は、場合によっては2段、3段と多段で
構成される。
これら発振器82と増幅器83とは、同じ種類の色素が
レーザ媒質として用いられる。
この色素レーザを用いる波長可変レーザ装置80では、
発振器82と増幅器83とは横励起方式が一般的である
この横励起方式の構成を第6図に示す。
この横励起方式においては、励起光69のビーム径は、
発振器や各段の増幅器における色素セル64a、64b
、64cの長さに合わせる必要がある。そのために、第
6図で示すように1回折格子65と出力鏡66とで共振
器が組まれた発振器60や、増幅器61aでは、ビーム
径縮小器62a、62bが必要である。
また1色素レーザの誘導放出断面積は、波長可変固体レ
ーザに比べて274桁も大きいので、誘導自然放出光(
以下、A S E (A+++plifiedSpon
taneous Emission)という。)が生じ
やすい。
そのため、増幅器61に色素レーザを用いる場合におい
ては、増幅器61に対して、発振器60からの発振光6
8が入射する前に、励起光が照射されるときは、励起さ
れた色素分子によりASEが生じやすくなる。
そこで、これを防ぐために、増幅器61へ発振光68が
入射する前に、増幅器61へ励起光69が照射されるこ
とを防止するために、励起光69を光遅延路(Opti
cal Delay) 63に通す必要がある。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術では、色素レーザにおける色素分子の劣化
に関しては考慮されていないので、レーザ動作中に生じ
る色素の劣化により、レーザ出力が低下するという問題
がある。
レーザ出力の低下防止のために、新しい色素を補充する
方法もとられているが、レーザ用色素は、一般に、1g
で数千円と非常に高価なため、ランニングコストが高く
なるという問題がある。
特に、ウラン同位体分離用では、分離・濃縮量がレーザ
出力に比例するので、色素レーザには高出力化が要求さ
れる。一方、レーザ出力を高出力にするには、励起光の
出力を増加させなければならないが、色素の劣化量は励
起光の出力に比例するので、色素の劣化の問題は、従来
の技術では、本質的に避けられないものとされている。
また1発振器と増幅器とを横励起方式としているので、
装置全体の面積が増し、光学系の配置が複雑になるとい
う問題もある。
本発明の目的は、レーザ媒質を交換することがほとんど
無く、所定の波長とパルス幅とピークパワーとを有する
レーザ光を照射でき、さらに、構造が比較的簡単なレー
ザ装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、色素レーザを用いるレーザ発振器と、この
レーザ発振器から取り出されるレーザ光を増幅する、固
体レーザを用いる1または複数のレーザ増幅器と、上記
レーザ発振器およびレーザ増幅器を励起する励起用レー
ザ装置とを備えて構成されるレーザ装置によって達成で
きる。
また、パルス幅が50〜100ns程度で高い出力のレ
ーザ光を高い効率で発生させるために、励起用レーザと
して銅蒸発レーザ(CVL。
Copper Vapor La5er)を用いてもよ
い。
また、波長約650〜1l100nの範囲でレーザ光を
発生させるために、波長可変固体レーザとしてT x 
” : A 12O3(タイサファイアと呼ばれる)の
結晶を用いてもよい。
また、励起光源も含めた装置全体の効率を上げるために
、CVLから取出されるレーザ光のうち波長が約578
nmの成分のものを、発振器の励起光源として用いても
よい。
また、特に、波長約700〜900nmの範囲で効率良
くレーザ光を発生させるために、発振器の色素レーザに
、スチリル系の色素を用いてもよい。
また、増幅器の励起光源をコンパクトで調整が簡単なも
のにするために増幅器においてcr :BeAl2O4
の結晶を含み、かつ励起光源にランプを用いてもよい。
[作 用] 本発明に係るレーザ装置における増幅器に用いるタイサ
ファイアレーザのような波長可変固体レーザは1色素レ
ーザと同程度か、あるいは、それよりもはるかに広範囲
にわたって波長を同調できる。
さらに、レーザ媒質が有機物からなる色素レーザとは異
なり、レーザ媒質は無機物である固体からなるため、劣
化が無く半永久的に使用できる。
しかし、この固体レーザを、励起光源としてCvL等の
ような、パルス幅が100ns程度のレーザで励起させ
て、レーザ発振器として動作させると、発振光のパルス
幅はおよそIons以下となる。
この理由については、以下に説明するように。
ジャーナル オブ オプティカル ソサエテイオブ ア
メリカ B、第3巻、第1号、1986年、第129頁
(Journal of 0ptical 5ocie
ty ofAn+erica  B、■013、No、
 1. P 129.1986)に記載されている。
発振光のパルス幅は、励起光のパルス幅にはあまり依存
しない。この理由は、この種の波長可変固体レーザでは
、誘導放出断面積が色素レーザに沈入で2〜4桁も小さ
いため、レーザ発振するまでに、およそ100ns程度
の時間を要し、−度発振が始まると、それまでに励起さ
れていた電子が、−気に、エネルギーを放出するからで
ある。
その結果、一種の自己Qスイッチのようになり、ピーク
パワーは高いが、パルス幅は短かい急しゅんな波形にな
る。
例えば、励起光としてCVLを用いた場合の色素レーザ
発振器とタイサファイアレーザ発振器との波形を第4図
に示す。
第4図の縦軸はレーザ出力相対値、横軸は時間(ns)
を示す。
同図に示すように、タイサファイアレーザ発振器を用い
た場合の波形は、ピークパワーは高いが。
パルス幅は短かい急しゅんな波形となる。
一方、ウラン濃縮用としてウラン同位体(ウラン235
)を分離する場合は、レーザのパルス幅としては40n
s以上が好ましいことが、実験の結果かられかった。
上記について、第3図を用いて説明する。
第3図は、ウランに照射するレーザ光のパルス幅と、得
られたウラン235の濃度とを示すグラフである。
第3図の縦軸は得られたウラン235の濃度(%)、横
軸はパルス幅(ns)を示す。
同図に示すように、ウラン235の濃度を高くするには
、40ns以上のパルス幅のレーザ光が必要である。
また、波長可変固体レーザを発振器として用いると、パ
ルス幅が短すぎて、ウラン235の収量が極めて低くな
ることがわかる。
そこで、本発明では発振器として色素レーザを用いて構
成しである。この理由は、誘導放出断面積が大きなもの
では10−”c!程度であり、固体レーザ等に比べて2
〜4桁大きいことや、レーザ遷移の上準位寿命が5ns
程度と非常に短かいことから、利得が高く発振しやすい
ことによる。
その結果、レーザのパルス幅としては、励起光のパルス
幅よりもIons程度短かくなるだけであり、励起光の
パルス幅次第で自由に調整が可能となる。そこで、励起
光として、例えば、CVLのように、パルス幅がおよそ
50n s以上のものを用いれば、色素レーザ発振器の
パルス幅を40 n s以上にすることができる。
また、励起光源としてフラッシュランプ等のランプを用
いた場合は、一般に、発光時間が数μs以上となってし
まう。このため、発振器にフラッシュランプ等のランプ
を用いる場合は、レーザのパルス幅は数μs以上の長い
ものになっり、ピークパワーが低下し、ウラン235を
分離するエネルギとしては低すぎることになる。
そこで、本発明のように、フラッシュランプ等のランプ
は増幅器の励起用として用い、発振器としては、適当な
パルス幅が出せる色素レーザを用いれば良い。
上記のようにするのは、最終的に取出されるレーザ光の
パルス幅は、発振器から発生するパルス幅とほぼ等しい
ことによる。
[実施例コ 次に、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
本発明の第1実施例について、第1図を用いて説明する
第1図は、本実施例に係るレーザ装置100を説明する
ための説明図である。
このレーザ装置100は、励起用レーザを出す銅蒸気レ
ーザ装置1と1色素レーザ発振器2と、波長可変レーザ
増幅器3と、銅蒸気レーザ1から出たレーザ光を波長約
578nmと約511nmとの2つのレーザ光に分ける
るダイクロイックミラ6と、上記波長約578nmのレ
ーザ光を色素レーザ発振器2に照射するためのミラー群
7a。
7b、8などと、上記波長約511nmのレーザ光を2
方向に分割するビームスプリッタ14と、ビームスプリ
ッタ14によって分割された2つのレーザ光を波長可変
レーザ増幅器3に照射するミラー群7c、7dなどと、
を備えて構成される。
そして、このレーザ装置100から出たレーザ光5bは
、ウラン235を含んだ分離チェンバー4中に入射され
、ウラン235を励起、分離する。
色素レーザ発振器2の発振器は、出力鏡19と。
発振波長を設定するための回折格子11と、波長幅を狭
くするためにプリズムビーム拡大器12とを備えて構成
されている。
色素ジェット膜9としては、スチリル系の色素をエチレ
ングリコールに解かしたものを使用する。
この理由は、この色素溶液は、波長578nmの光を良
く吸収し、波長700〜900nmの波長で効率良くレ
ーザ動作できるからである。
次に、このレーザ装!100の作用について説明する。
励起用レーザ装置である銅蒸気レーザ装置1から出たレ
ーザ光1aは、パルス幅が60n s程度であり、波長
が約511nmと約578nmとの2つの成分から成る
に のレーザ光1aは、ダイクロイックミラー6によって、
波長578nmのレーザ光1bは反射し、波長511n
mのレーザ光ICは透過する。
レーザ光1bはミラー7aで反射した後、集光レンズ8
で徐々に絞られながら、ミラー7bで反射し、ダイクロ
イックミラー15aを透過し、色素レーザ発振器2中の
色素溶液である色素ジェット膜9中に照射される。
そして、発振光は、励起光が照射されてから10ns程
度遅九で発生するため、パルス幅としてはおよそ50n
s程度のものが得られる。
一方、波長511nmのレーザ光1cは、焦点距離がお
よそ1m程度と比較的長い凸レンズ13を通り、ゆるや
かに絞られながら進み、ビームスプリッタ14によって
、レーザ光1dとレーザ光1eとの2方向に分割される
。それぞれのパワーとしては、レーザ光1eのパワーが
レーザ光1dのパワーより大きくなるように分割される
。この分割比としては、ここではおよそ1対2程度とす
る。
このように、ビームスプリッタ14によってレーザle
のパワーが、レーザ光1dのパワーよりも大きくなるよ
うに分割する理由を以下に示す。
色素レーザ発振器2から出たレーザ光5aは、タイサフ
ァイア結晶をレーザ媒質とする波長可変レーザ増幅器3
中を通る間に、そのピークパワーが次第に高くなるよう
に増幅される。増幅させるべきレーザ光のピークパワー
の高い所では、励起光のパワーも高い方が効率良く励起
できる。そのために、レーザ光5aの進光方向に対する
反対方向から照射されるレーザ光1eのパワーを、レー
ザ光1dのパワーよりも大きくするのである。
次に、分割されたレーザ光1d、leについて説明する
レーザ光1dと1eは、それぞれミラー7c、7dで反
射した後、ダイクロイックミラー158゜15bを透過
して、タイサファイア結晶をレーザ媒質とする波長可変
レーザ増幅器3に集光されるように照射される。
レーザ媒質としてタイサファイア結晶が用いられている
理由は、この結晶は波長511nmのレーザ光1d、1
eを良く吸収して効率良くレーザ動作できるからである
また、ダイクロイックミラー15a、15bは、波長約
600nm以下の光に対しては90%以上を透過するが
、波長約700〜900nmの光に対しては99%以上
を反射するように作られている。このため、色素レーザ
発振器2から発振するレーザ光5aは、タイサファイア
結晶中で増幅作用を受け、強められてレーザ光5bとし
て取出される。
このレーザ光5bのパルス幅は、パルス幅が約50n 
sの発振光であるレーザ光5aとほぼ等しいため、ウラ
ン濃縮などの同位体分離には最適である。
本実施例においては、励起光としてCVLのレーザ光を
利用しており、波長が約578nmのレーザ光1bを、
色素レーザ発振器2中のスチリル系の色素から成る色素
溶液に照射し、一方、波長が約511nmのレーザ光1
cを、波長可変固体レーザ増幅器3のレーザ媒質である
タイサファイア結晶に照射している。
この理由を第2図を用いて説明する。
第2図は、吸収強度と波長との関係を示すグラフであり
、縦軸は吸収強度、横軸は波長(nm)を示す。
スチリル系の色素から成る色素溶液およびタイサファイ
ア結晶はともに、良く知ら九でいるように700〜90
0nmにおいて蛍光を放出し、レーザ動作できるが、励
起のための吸収スペクトルとしては、第2図に示したよ
うに、スチリル系の色素は波長578nmの光に対して
強く吸収するのに対して、タイサファイア結晶は波長5
11nmの光の方を強く吸収するからである。
つまり、一般には、吸収スペクトルのピークをとる波長
の値と、蛍光スペクトルのピークをとる波長の値とを比
べると、後者の方が、レーザ用色素では50〜200n
m長いのに対し、波長可変固体レーザに用いるタイサフ
ァイア結晶では200〜300nmも長いので、励起光
の波長として異なった値のものを用いることができる。
この点に関しては、従来、CVLを励起光源とした色素
レーザ装置の場合においては、例えば、色素としてロー
ダミン6Gを用いたときは、励起光には波長511nm
の成分だけしか有効に吸収しないので、波長578nm
のレーザ光は利用していない。
これに対し、本実施例においては、波長511nmと5
78nmの両方のレーザ光を励起光源として有効に利用
できるため、励起光源まで含めた装置全体の効率が向上
する。
また1本実施例によれば、色素レーザ発振器において、
共振器長が短かくても縦励起でき、色素ジェット膜を用
いることができる。その結果、1閣以下の極めて薄い膜
が適用でき、−船釣な色素セルを用いた横励起の場合よ
りも共振器長をさらに短かくでき、発振するレーザ光が
単一縦モードになりやすくなり、発振光の波長幅が狭帯
化されるため、ウラン235の吸収スペクトル内に波長
を合せることが容易になるという効果がある。
この効果について、次に詳細に説明する。
この固体レーザ結晶の励起光に対する吸収長(励起光パ
ワーがl/e(e=2.718)に減衰する距離)は、
短くてもおよそ6〜7m++あり、結晶中にドープする
Ti  などのイオンの濃度に限界があるため、この長
さより短かくできない。
一方、増幅器に入射させる入射レーザ光のビーム径は、
一般に、0.5〜2m程度である。
このため、励起光を入射レーザ光の横方向から照射する
横励起方式では、励起光のパワーが、入射ビームの通る
部分を突き抜けてしまう。そこで、このような固体レー
ザの場合、励起光は入射ビームにそって同方向から照射
する縦励起方式のほうが適することがわかった。
従って、励起光を照射する際には、入射ビームと励起光
ビームのそれぞれの波長において、透過率(あるいは反
射率)が大きく異なるダイクロイックミラー(第1図に
おいては15a、15bに当る)が必要となる。
そこで、このダイクロイックミラーを利用すると、第1
図におけるダイクロイックミラー15aのように、励起
光を、発振器である色素レーザの色素溶液に対して、縦
励起することができる。
この点に関しては、第1図に示す色素レーザ発振器2の
ように、共振器長が比較的短かく構成されている場合に
おいて、第5図で示すように1色濃溶液5oに対して縦
励起しようとしても、励起光による励起部分51と、共
振器内で発振するレーザ光の通過部分52とが一致しな
いので、励起効率が悪く、レーザ出力が低くなる。
このように、本実施例に係るのレーザ装置100は、色
素レーザ発振器2の共振器長が短かくても、縦励起でき
るので、第1図に示したように色素ジェット膜9を用い
ることができる。つまり、1m以下の極めて薄い膜が適
用できるので、−船釣な色素セルを用いた横励起の場合
よりも共振器長をさらに短かくできる。その結果1発振
するレーザ光が単一縦モードになりやすくなり、発振光
の波長幅が狭帯化されるため、ウラン235の吸収スペ
クトルに波長を合せることが容易になるという上記の効
果がある。
(以下、余白) 次に、本発明の第2実施例に係るレーザ装置にについて
、第7図を用いて説明する。
第7図は、第2実施例に係るレーザ装置70を説明する
ための説明図である。
このレーザ装置(70は、色素レーザ発振器72と、こ
の色素レーザ発振器72のための励起用レーザ装置であ
るYAGレーザ装置71と、色素レーザ発振器72から
出たレーザ光75aのビーム径を拡大するビーム径変換
器76と、このビーム径変換器76によって拡大された
レーザ光75bを増幅する増幅器73と、この増幅器7
3のための励起するためのXeフラッシュランプ77と
を備えて構成される。
色素レーザ発振器72には、DOTC系の色素が用いら
れ、励起光としては、Qスイッチ動作のYAGレーザ7
1から出る第2高調波である波長532nmのレーザ光
71aが用いられる。
また、増幅器73における波長可変固体レーザ媒質とし
ては、Cr  : B e A 1204結晶(以下。
アレキサンドライトという、)が用いられており。
約1100n程度の広い波長範囲でレーザ動作する。
次に、このレーザ装置70の作用について説明する。
YAGレーザ71から出る波長532nmのレーザ光7
1aは、色素レーザ発振器72に照射され、波長約75
0nm、パルス幅が約100nsのレーザ光75aとな
る。
次に、このレーザ光75aはビーム径変換器76を通り
、ビーム径が拡大されて、レーザ光75bとなり、増幅
器73.に照射される。
この増幅器73に、レーザ光75bが入射するタイミン
グよりも、およそ1o○〜500μS前に、Xeフラッ
シュランプ77を発生させる。この理由は、レーザ光7
5bが増幅器73に入射する時までに、励起状態の電子
を多量に蓄積するためである。この結果、レーザ光75
bは強く増幅され、レーザ光75cとして取出される。
本実施例では、増幅器73の波長可変固体レーザ媒質と
して、アレキサンドライトを用いており。
この媒質は、レーザの上準位の自然放出寿命が200〜
300μsと比較的長いので、フラッシュランプで励起
することができ、装置の構成が簡単になるという効果が
ある。
これに対して、逆に、この波長可変固定レーザを発振器
として用いると、発振光のパルス幅も数百nsから数μ
s程度と極めて長くなり、その結果、レーザパルスのピ
ークパワーが大きく低下し。
ウラン分離には使用できない。
また、フラッシュランプ励起のアレキサンドライトレー
ザ発振器は、一般に、ロンド長が約50I以上あり1発
振するビーム径が数ミリ程度と太くなるので、波長選択
素子としてのプリズム等が大型化し、その結果、共振器
は少なくとも20an以上の長さになる。このため、多
数の縦モードで発振してしまう。
これに対して、色素レーザを発振器にすると、上述した
ように、パルス幅の調整が容易に行え、本実施例では約
90n sのパルス幅となるため、増幅器3通過後もパ
ルス幅は保たれる。さらに、色素レーザ発振器72にお
いては、色素セルの長さがlam前後でよく、また、発
振するビーム径も一般にll1111以下と細くできる
。このため、共振器長を10a程度まで短かくすること
ができ、単一縦モードでの発振がしやすくなるという効
果がある。
さらにアレキサンドライトは、光学的損傷しきい値がお
よそ30 GW/a!と極めて高く、レーザ結晶として
のYAGよりも優れているため、励起光強度やレーザ光
のパワーの高い増幅器として使用するのに適していると
い、う効果がある。
[発明の効果コ 本発明によれば、色素の劣化が生じるのは、発振器の部
分だけであり、これに対する励起光の照射パワーとして
は、平均出力10W程度で十分である。そのため、励起
光の残りの全出力である。
例えば、240W程度を、増幅器に対して供給すれば良
い。その結果、色素の劣化量は、励起光の全出力を色素
レーザ発振・増幅器に供給する場合の色素の劣化量の4
%(=10/250)程度で済むという効果がある。
また、光遅延路等の装置が不要となるので、レーザ装置
の構造が簡単になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例を説明するための説明図、第2図は
波長と吸収強度の関係を示すグラフ、第3図はパルス幅
とウラン236の濃度の関係を示すグラフ、第4図はパ
ルス幅とレーザ出力交代値の関係を示すグラフ、第5図
は共振器長が比較的短い場合において縦励起するときを
説明する説明図、第6図は従来技術のレーザ装置を説明
する説明図、第7図は第2実施例に係るレーザ装置を説
明するための説明図、第8図は従来技術のレーザ装置を
説明するための説明図である。 1・・・銅蒸気レーザ装置、2,72・・・色素レーザ
発振器、3・・・波長可変レーザ増幅器、4・・・分離
チェンバー、6.15a、15b・・・ダイクロイック
ミラ、14・・・ビームスプリッタ、70,100・・
・レーザ装置、71・・・YAGレーザ装置、76・・
・ビーム径変換器、77・・・Xeフラッシュランプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、色素レーザを用いるレーザ発振器と、このレーザ発
    振器から取り出されるレーザ光を増幅する、固体レーザ
    を用いる1または複数のレーザ増幅器と、上記レーザ発
    振器およびレーザ増幅器を励起する励起用レーザ装置と
    を備えて構成されることを特徴とするレーザ装置。 2、上記固体レーザは、波長可変固体レーザであること
    を特徴とする請求項1記載のレーザ装置。 3、上記波長可変固体レーザに用いるレーザ媒質は、サ
    ファイア中にチタンの3価イオンが混入している結晶を
    含んで構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    レーザ装置。 4、上記色素レーザに用いるレーザ媒質は、スチリル系
    の色素を含んで構成されていることを特徴とする請求項
    1、2または3記載のレーザ装置。 5、上記励起用レーザ装置に用いるレーザ媒質は、銅蒸
    気を含んで構成されていることを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載のレーザ装置。 6、上記励起用レーザ装置から取出されるレーザ光のう
    ち、波長が約578nmの成分を、レーザ発振器の励起
    用レーザ光とすることを特徴とする請求項1、2、3、
    4または3記載のレーザ装置。 7、色素レーザを用いるレーザ発振器と、このレーザ発
    振器から取り出されるレーザ光を増幅する、固体レーザ
    を用いる1または複数のレーザ増幅器と、上記レーザ発
    振器を励起する励起用レーザ装置と、上記レーザ増幅器
    を励起するフラッシュランプとを備え、上記レーザ増幅
    器のレーザ媒質は、Cr:BeAl_2O_4結晶を含
    んで構成されていることを特徴とするレーザ装置。 8、上記励起用レーザ装置は、YAGレーザを用いるレ
    ーザ装置であることを特徴とする請求項7記載のレーザ
    装置。 9、励起用レーザ光を、レーザ媒質中で増幅させるべき
    レーザ光の進行方向と同方向、および正反対の方向の2
    つの方向から照射し、かつ、この正反対の方向から照射
    する励起用レーザ光の出力が、上記同方向から照射する
    励起用レーザ光の出力よりも大きいことを特徴とするレ
    ーザ光の増幅方法。 10、レーザ発振器と増幅器とを、励起用レーザ光によ
    って縦励起することを特徴とする請求項1、2、3、4
    、5または6記載のレーザ装置。 11、励起用レーザを出す銅蒸気レーザ装置と、この銅
    蒸気レーザを励起用レーザとする色素レーザ発振器と、
    この色素レーザ発振器から出るレーザ光を増幅する波長
    可変レーザ増幅器と、銅蒸気レーザから出たレーザ光を
    波長約 578nmと約511nmとの2つのレーザ光に分ける
    るダイクロイックミラと、上記波長約578nmのレー
    ザ光を色素レーザ発振器に照射するための第1のミラー
    群と、上記波長約511nmのレーザ光を2方向に分割
    するビームスプリッタと、ビームスプリッタによって分
    割された2つのレーザ光を波長可変レーザ増幅器に照射
    する第2のミラー群と、を備えて構成されることを特徴
    とするレーザ装置。 12、ウラン235の分離用レーザ装置として用いる請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、10または11
    記載のレーザ装置と、ウラン分離室とを備えて構成され
    ることを特徴とするウラン濃縮装置。 13、レーザを用いる濃縮ウランの製造方法において、
    波長がウラン235の吸収スペクトルとほぼ一致し、パ
    ルス幅が40ns以上のレーザ光をウランに照射するこ
    とを特徴とする濃縮ウラン製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0513891A (ja) * 1991-07-01 1993-01-22 Mitsubishi Electric Corp レーザ装置及びレーザ出力光生成方法

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JPH0513891A (ja) * 1991-07-01 1993-01-22 Mitsubishi Electric Corp レーザ装置及びレーザ出力光生成方法

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