JPH0513891A - レーザ装置及びレーザ出力光生成方法 - Google Patents

レーザ装置及びレーザ出力光生成方法

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JPH0513891A
JPH0513891A JP16039091A JP16039091A JPH0513891A JP H0513891 A JPH0513891 A JP H0513891A JP 16039091 A JP16039091 A JP 16039091A JP 16039091 A JP16039091 A JP 16039091A JP H0513891 A JPH0513891 A JP H0513891A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体レーザ媒質長が短くても入射する励起光
のレーザ光への変換効率が高い装置を得る。 【構成】 固体レ−ザ媒質よりなる第1のレ−ザブロッ
ク11と、高反射鏡12と出力結合鏡13により、固体
レ−ザ共振器20を構成する。半導体レ−ザ1を光軸が
一致するように上記固体レ−ザ共振器20の高反射鏡側
に設置する。さらに、固体レ−ザ媒質よりなる第2のレ
−ザブロック14で構成される固体レ−ザ増幅器30を
上記固体レ−ザ共振器20の出力結合鏡側に固体レ−ザ
共振器20の光軸を含むように隣接して設置する。上記
固体レ−ザ増幅器30の励起には上記固体レ−ザ共振器
20で吸収されなかった励起光を用い、上記固体レ−ザ
共振器20からのレーザ発振光を増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザ装置及びレーザ
出力光生成方法に関するものであり、たとえば、半導体
レーザにより固体レーザ媒質の励起を行う半導体レーザ
励起固体レーザ装置等に関し、特に固体レーザ媒質長の
短い半導体レーザ励起固体レーザ装置において励起光か
らレーザ光への変換効率の高効率化に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、1987年5月24日に開示さ
れた米国特許第4653056号に記載されている半導
体レーザ励起固体レーザ装置の構成図である。図5にお
いて、1は発振波長λp である半導体レーザ、2は半導
体レーザからの励起光、3はコリメートレンズ、4は集
光レンズ、5は波長λL近傍に利得を持つ固体レーザ媒
質よりなるレーザブロック、6はレーザブロック端面に
形成された第1の反射膜、7は出力結合鏡、8は固体レ
ーザの共振器モード、9はレーザ出力光である。半導体
レーザ1の発振波長λp はレーザブロック5の吸収波長
λα 近傍の波長に設定してある。第1の反射膜6は波
長λα 近傍の波長を持つ光に対し低反射(たとえば限
りなく無反射に近い低反射)であり、波長λL 近傍の波
長を持つ光に対し高反射(たとえば限りなく全反射に近
い高反射)である。また、反射膜6と出力結合鏡7は固
体レーザ共振器を構成している。またXは励領領域であ
る。
【0003】次に、図に基づいて動作を説明する。半導
体レーザ1からの励起光2はコリメートレンズ3、集光
レンズ4を介してレーザブロック5内に集光され、レー
ザブロック5を励起する。励起光からレーザ光への変換
効率を上げるため、レーザブロック5において励起領域
Xを固体レーザの共振器モード8の内で基本モードであ
るTEM00モードのモード体積との重なりが大きくなる
ようにしている。レーザブロック5より発生する光は、
TEM00モードでレーザ発振を行い、出力結合鏡7が固
体レーザ共振器内を往復するレーザ光に対し部分透過
(例えば、低反射と高反射の間であって20%〜50%
の透過率)であるので、固体レーザ共振器内を往復する
レーザ光の一部がレーザ出力光9として出力される。こ
のような半導体レーザ励起固体レーザ装置の入射する励
起光のレーザ光への変換効率を上げるためには(以下で
は、上記変換効率を単に効率と称する。)、励起光の吸
収率を上げることと、励起領域Xをレーザブロック5内
において固体レーザの共振器モードのモード体積との重
なりが大きくなるようにする必要がある。半導体レーザ
励起固体レーザでは、先に述べたように、レーザブロッ
ク5において、励起領域と固体レーザの共振器モード、
特にTEM00モードのモード体積との重なりを大きくし
ている。一方、励起光の固体レーザ媒質における吸収率
Rは次式で表される。
【0004】 R=1−EXP(−αL) (1) α:吸収係数、L:固体レーザ媒質長
【0005】吸収係数αはレーザ媒質によって定まる定
数であるので、吸収率を上げるためには固体レーザ媒質
長を長くすればよい。したがって、固体レーザ媒質長の
長い固体レーザ装置においては十分に高い励起光の吸収
率を持つことになるが、固体レーザ媒質長の短い固体レ
ーザ装置は十分に高い励起光の吸収率が得られず効率が
低くなる問題点があった。特に、J.J.Zayhow
ski et.al.により、Opt.Lett.vo
l.14,p24(1989)に示されているような単
一軸モードで発振するため非常に短い共振器長を必要と
するレーザにおいて大きな問題点となっていた。短共振
器固体レーザはNd:YAGレーザブロックの端面に反
射膜をコーティングし共振器を構成している。このN
d:YAGレーザの共振器長を730μmと短くし、共
振器モード間隔をレーザ媒質の利得帯域幅程度に広げる
ことにより、利得帯域内に軸モードが一本のみ発振でき
るようにして単一軸モード化を図っている。しかしなが
ら、短共振器であるため、すなわち、固体レーザ媒質長
が短いため励起光の吸収率が低く、効率が低くなる問題
点があった。さらに、Nd:YLFのようなを利得帯域
幅が広い固体レーザ媒質を用いて単一軸モードで発振す
る短共振器固体レーザを構成する際には、より短共振器
長となるため低効率となる問題点があった。
【0006】このような固体レーザ媒質長が短い半導体
レーザ励起固体レーザ装置においては、出力結合鏡を励
起光に対し高反射としても、レーザ媒質に入射される励
起光の大部分を吸収できずに固体レーザ装置外へ逃がし
てしまうため低効率のレーザとなる。
【0007】次に、図6は従来のその他のレーザ装置を
示す図であり、1a,1bはフラッシュランプであり、
5a,5bは固体レーザ媒質、6a,6b,7a,7b
はそれぞれの固体レーザ媒質5a,5bに形成された反
射膜であり、8は共振器モード9はレーザ出力光であ
る。20はレーザ共振器、30はレーザ増幅器である。
このレーザ装置のレーザ共振器20はフラッシュランプ
1aの光を固体レーザ媒質5aに入力し共振器モード8
を出力する。次に、レーザ増幅器30は、フラッシュラ
ンプ1bの光を固体レーザ媒質5bに入力し増幅したレ
ーザ出力光9を出す。このように、従来のレーザ増幅器
は増幅作用を行うためのエネルギー源として共振器の光
源(フラッシュランプ1a)とは別な光源(フラッシュ
ランプ1b)を利用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体レーザ励
起固体レーザ装置は以上のように構成されている。した
がって、上記の単一軸モードで発振する、固体レーザ媒
質長が短い半導体レーザ励起固体レーザ装置においては
レーザ媒質に入射される励起光の大部分を吸収できずに
固体レーザ装置外へ逃がすことになる。このため、効率
が低くなる問題点があった。また、増幅器を付加してレ
ーザ出力光を増幅する場合は、別な発光源を必要とする
ため装置が複雑になる問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、固体レーザ媒質等の活性レーザ
媒質の長さが短くても効率が高く、かつ、簡単なレーザ
出力生成方法を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るレーザ
装置は以下の要素を有するものである。(a) 所定の
発振波長をもつ励起光を発するレーザ、(b) 上記レ
ーザにより発っせられた励起光を吸収し、レーザ出力光
を発するレーザ共振器、(c) 上記レーザ共振器に対
して、レーザと反対側に設けられ、少なくとも、レーザ
より発せられた励起光の一部を吸収して、レーザ出力を
増幅するレーザ増幅器。
【0011】第2の発明に係るレーザ出力生成方法は以
下の工程を有するものである。(a) 所定方向に向け
て所定発振波長を持つ励起光を発する発光工程、(b)
発光工程により発せられた励起光を吸収してレーザ出
力光を出力する出力工程、(c)出力工程で出力された
レーザ出力光と少なくとも発光工程により発せられた励
起光の一部とを入力して、レーザ出力光を増幅する増幅
工程。
【0012】
【作用】上記のように構成されたレーザ装置及びレーザ
出力光生成方法では、レーザからの励起光はまずレーザ
共振器内に吸収され、レーザ共振器を励起する。レーザ
共振器で吸収されなかった励起光はレーザ共振器を透過
する。上記透過励起光はレーザ増幅器に入射し、レーザ
共振器を励起する。レーザからの励起光とレーザ共振器
の光軸が一致するように上記レーザ共振器を構成してい
る。これにより、レーザ増幅器において透過励起光の励
起領域とレーザ共振器から出力されるレーザ発振光の通
過領域の重なりが大きくなり、効率良く上記レーザ出力
光を増幅する。
【0013】以上のように、レーザ増幅器の励起にレー
ザ共振器で利用されなかったレーザからの励起光を用い
ているので、レーザ媒質長が短くとも効率の高いレーザ
装置及びレーザ出力光生成方法を得ることができる。
【0014】
【実施例】実施例1.以下この発明の一実施例を図につ
いて説明する。図1はこの発明による単一軸モードの半
導体レーザ励起固体レーザ装置の一実施例の構成図であ
る。10は結合光学系、11は第1のレーザブロック、
12は高反射鏡として働く第1のレーザブロック端面に
形成された第1の反射膜、13は出力結合鏡として働く
第1のレーザブロック端面に形成された第2の反射膜、
14は第2のレーザブロック、15は第2のレーザブロ
ック端面に形成された低反射膜、16は第2のレーザブ
ロック端面に形成された第3の反射膜、17は固体レー
ザ共振器および励起光の光軸である。
【0015】第1のレーザブロック11と第2のレーザ
ブロック14は波長λL 近傍に利得を持ち、また、λ
α 近傍の波長に吸収ピークを持つレーザ媒質よりな
る。第1の反射膜12は波長λα 近傍の波長の光に対
し低反射、波長λL 近傍の波長の光に対し高反射であ
る。第2の反射膜13は波長λα 近傍の波長の光に対
し低反射、波長λL 近傍の波長の光に対し部分透過(た
とえば、低反射と高反射の間をいう)である。反射膜1
5は波長λα およびλL 近傍の波長にたいして低反射
である。第3の反射膜16は波長λα 近傍の波長の光
に対し高反射、波長λL近傍の波長の光に対し低反射で
ある。40は所定方向に向けて所定発振波長を持つ励起
光を発する発光工程、41は発光工程により発せられた
励起光を吸収してレーザ出力光を出力する出力工程、4
2は出力工程で出力されたレーザ出力光と少なくとも発
光工程により発せられた励起光の一部とを入力して、レ
ーザ出力光を増幅する増幅工程である。
【0016】次に図1について説明する。第1のレーザ
ブロック11、第1の反射膜12、第2の反射膜13に
より固体レーザ共振器20を、第2のレーザブロック1
4、低反射膜15、第3の反射膜16により固体レーザ
増幅器30をそれぞれ構成している。上記固体レーザ増
幅器30を上記固体レーザ共振器20の出力結合鏡であ
る第2の反射膜13に対して低反射膜15を向けて、上
記固体レーザ共振器の光軸を含むように設置する。半導
体レーザ1からの励起光2は結合光学系10を介して、
上記固体レーザ共振器20の光軸と励起光2の光軸を一
致するように、第1の反射膜12より上記固体レーザ共
振器20に導く。励起光2の一部は第1のレーザブロッ
ク11に吸収され第1のレーザブロック11を励起す
る。
【0017】第1のレーザブロック11で吸収されなか
った励起光は第2の反射膜13から上記固体レーザ共振
器より出、低反射膜15より上記固体レーザ増幅器30
に入射する。低反射膜15より上記固体レーザ増幅器に
入射した励起光は第2のレーザブロック14に吸収さ
れ、第2のレーザブロック14を励起する。ここまでに
吸収されてない残余の励起光は、第3の反射膜16にお
いて反射され、さらに第2のレーザブロック14、第1
のレーザブロック11で吸収されそれぞれを励起する。
【0018】第1のレーザブロック11が励起され上記
固体レーザ共振器20の閾値をこえると、第2の反射膜
13からレーザ出力光9が出力され上記固体レーザ増幅
器30に入射する。第2のレーザブロック14の励起に
より上記固体レーザ増幅器30が利得を持つと、レーザ
出力光9は増幅され第3の反射膜16から出力される。
励起光2と上記固体レーザ共振器の光軸が一致するよう
に構成している。これにより、第2のレーザブロックの
励起領域Xと上記固体レーザ共振器から出力されるレー
ザ出力光9の通過領域Yの重なりが大きく、効率良くレ
ーザ出力光9を増幅することができる。
【0019】固体レーザ増幅器30の増幅比は次式で表
される。
【0020】 M=EXP(gl) (2) M:増幅比、g:固体レーザ増幅器の小信号利得係数、
l:固体レーザ増幅器長、
【0021】固体レーザ増幅器の小信号利得係数は固体
レーザ増幅器30で吸収される励起光のエネルギーの関
数である。したがって、固体レーザ増幅器30の増幅比
は固体レーザ増幅器長と励起光のエネルギーの関数とな
る。図2に利得帯域幅が広い固体レーザ媒質を用いて単
一軸モードで発振する短共振器固体レーザを構成したと
きの、固体レーザ共振器20と固体レーザ増幅器30の
半導体レーザからの励起光に対する吸収率を示す。固体
レーザ共振器20と固体レーザ増幅器30の吸収率の和
は、従来の構成すなわち固体レーザ増幅器長が0のとき
より常に大きい。これはこの構成が従来の構成よりも半
導体レーザからの励起光を有効に利用することを示す。
固体レーザ増幅器長が長くなるほど固体レーザ増幅器か
ら固体レーザ共振器20へ反射した励起光のエネルギー
は小さくなる。このため、固体レーザ共振器20の吸収
率は固体レーザ増幅器長が長くなるほど小さくなる。こ
れは固体レーザ増幅器長が長くなるほど固体レーザ共振
器20からのレーザ出力光が小さくなることを示す。し
たがって、固体レーザ増幅器長を0としたときのレーザ
出力光に対する総合の出力比は、減少する固体レーザ共
振器20からのレーザ出力光の出力比と固体レーザ増幅
器30の増幅比の積となる。
【0022】図3に固体レーザ増幅器長に対するレーザ
出力光の出力比を示す。固体レーザ共振器20からのレ
ーザ出力光の減少する割合より、固体レーザ増幅器30
でのレーザ出力光の増幅する割合が大きいため、総合の
出力比は1より大きい値となる。以上より、この発明に
よる半導体レーザ励起固体レーザ装置により固体レーザ
媒質長が短くとも効率が高い半導体レーザ励起固体レー
ザ装置を得ることができる。
【0023】以上この実施例に係る半導体レーザ励起固
体レーザ装置は、波長λL 近傍に利得を持つ固体レーザ
媒質よりなる第1のレーザブロックと、固体レーザ媒質
の吸収波長λα 近傍の波長の光に対して低反射、波長
λL 近傍の波長の光に対し高反射である高反射鏡と波長
λα近傍の波長の光に対して低反射、波長λL 近傍の波
長の光に対し部分透過である出力結合鏡により、固体レ
ーザ共振器20を構成する。波長λα 近傍の発振波長
を持つ半導体レーザを上記半導体レーザからの励起光と
固体レーザ共振器の光軸が一致するように上記固体レー
ザ共振器の高反射鏡側に設置する。さらに、固体レーザ
媒質よりなる第2のレーザブロックで構成される固体レ
ーザ増幅器30を上記固体レーザ共振器20の出力結合
鏡側に固体レーザ共振器の光軸を含むように隣接して設
置する。上記固体レーザ増幅器30の励起には上記固体
レーザ共振器20で吸収されなかった上記半導体レーザ
からの励起光を用い、上記固体レーザ共振器からのレー
ザ発振光を増幅する。この構成により、半導体レーザか
らの励起光を上記固体レーザ増幅器の励起にも用いるこ
とができ、固体レーザ媒質長が短くとも効率の高い半導
体レーザ励起固体レーザ装置を得ることができる。ま
た、固体レーザ増幅器30の励起には固体レーザ共振器
20に用いられなかった励起光2を用いるので固体レー
ザ増幅器用に特別な光源を準備する必要がなく装置が簡
単にできる。
【0024】実施例2.図4は、この発明の他の実施例
を説明するための図である。特に、この実施例が前述し
た実施例1と異なる点は、固体レーザ共振器20と固体
レーザ増幅器30を接続した点と、固体レーザ増幅器3
0から反射膜15と16を除いた点で有る。反射膜15
は固体レーザ共振器20と固体レーザ増幅器30を接続
したため不要となったものであり、また反射膜16は、
励起光2を反射させるためのものであったが、励起光2
が第2のレーザブロック14内を一度通過しただけでも
十分増幅作用が達成される場合は、励起光2を反射させ
る必要がないため反射膜16は不要である。
【0025】以上のように、この実施例では、第1の固
体レーザ媒質と、上記第1の固体レーザ媒質とほぼ同一
の吸収波長と利得を持つ第2の固体レーザ媒質と、上記
第1、第2の固体レーザ媒質の吸収波長近傍の発振波長
を持つ半導体レーザと、上記第1の固体レーザ媒質の端
面に形成され、吸収波長近傍の波長を持つ光に対して低
反射、利得近傍の波長を持つ光に対して高反射である第
1の反射膜と、上記第1の固体レーザ媒質の端面に形成
され、吸収波長近傍の波長を持つ光に対して低反射、利
得近傍の波長を持つ光に対して部分透過である第2の反
射膜と、上記第1の反射膜と上記第2の反射膜の間に上
記第1の固体レーザ媒質を挿入することにより固体レー
ザ共振器を構成する手段と、上記第2の固体レーザ媒質
を上記第2の反射膜の外側に上記固体レーザ共振器の光
軸を含むように設置する手段と、前記半導体レーザから
出射する励起光の光軸を上記固体レーザ共振器の光軸と
同一にし、上記励起光を上記第1の反射膜側から上記固
体レーザ共振器に入射させる構成手段とを有することを
特徴とする半導体レーザ励起固体レーザ装置を説明し
た。
【0026】実施例3.上記実施例において、反射膜1
2,13,15,16はそれぞれの波長に対して低反
射、高反射であると述べているが、低反射の場合は無反
射であることが望ましく、また高反射の場合は、全反射
であることが望ましい。
【0027】実施例4.又、上記実施例においては、レ
ーザは半導体レーザである場合を示したが、半導体レー
ザでなくてもよく、その他の所定の発振波長を持った励
起光を発するレーザであればよい。
【0028】また、上記実施例においては、固体レーザ
媒質を用いた場合を示したが、固体に限る必要はなく、
たとえば、結晶、ガス、ガラス、液体、または、半導体
のような媒質であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、レーザ
共振器の出力側に増幅器をレーザ共振器の光軸を含むよ
うに構成するので、同一の励起光で増幅器とレーザ共振
器の両者を励起でき、励起光の有効利用ができ、この構
成により、固体レーザ媒質長が短くとも効率が高く、構
造の簡単なレーザ装置及びレーザ出力光生成方法を得る
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による半導体レーザ励起固
体レーザ装置の構成図である。
【図2】この発明の一実施例による半導体レーザ励起固
体レーザ装置の固体レーザ共振器と固体レーザ増幅器の
半導体レーザからの励起光に対する吸収率を示す図であ
る。
【図3】この発明の一実施例による半導体レーザ励起固
体レーザ装置の固体レーザ増幅器長に対するレーザ出力
光の出力比を示す図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す図である。
【図5】従来の半導体レーザ励起固体レーザ装置の構成
図である。
【図6】従来のレーザ装置の構成図である。
【符号の説明】
1 発振波長λp である半導体レーザ 2 半導体レーザからの励起光 3 コリメートレンズ 4 集光レンズ 5 波長λL 近傍に利得を持つ固体レーザ媒質よりなる
レーザブロック 6レーザブロック端面に形成された反射膜 7 出力結合鏡 8 固体レーザの共振器モード 9 レーザ出力光 10 結合光学系 11 第1のレーザブロック 12 第1のレーザブロック端面に形成された第1の反
射膜 13 第1のレーザブロック端面に形成された第2の反
射膜 14 第2のレーザブロック 15 第2のレーザブロック端面に形成された低反射膜 16 第2のレーザブロック端面に形成された第3の反
射膜 17 固体レーザ共振器および励起光の光軸 20 固体レーザ共振器 30 固体レーザ増幅器 40 発光工程 41 出力工程 42 増幅工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有するレーザ装置 (a) 所定の発振波長をもつ励起光を発するレーザ、 (b) 上記レーザにより発っせられた励起光を吸収
    し、レーザ出力光を発するレーザ共振器、 (c) 上記レーザ共振器に対して、レーザと反対側に
    設けられ、少なくとも、レーザより発せられた励起光の
    一部を吸収して、レーザ出力を増幅するレーザ増幅器。
  2. 【請求項2】 以下の工程を有するレーザ出力光生成方
    法 (a) 所定方向に向けて所定発振波長を持つ励起光を
    発する発光工程、 (b) 発光工程により発せられた励起光を吸収してレ
    ーザ出力光を出力する出力工程、 (c)出力工程で出力されたレーザ出力光と少なくとも
    発光工程により発せられた励起光の一部とを入力して、
    レーザ出力光を増幅する増幅工程。
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