JPH0525917Y2 -

Info

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案はミラーを内蔵した筆記具に関する。

〔従来技術とその問題点〕

従来から筆記具に拡大用レンズ、時計、万華鏡
などを取り付けたものは数多く考案されている
が、そのいずれもが筆記具から露出するもので、
筆記具本来の外観を損ない、意匠性の低下を招来
するという問題点を残している。

〔問題点を解決するための手段とその作用〕

本考案の筆記具は、上記従来の問題点を解決す
るため、筆記具としての使用時は筆記具開閉部に
ミラーを内蔵せしめて、外部から見えないように
し、必要に応じて開閉カバーを開いてミラーを使
用できるようにしたものである。

本考案は以上のような構成をとることにより使
用時は筆記具としての外観を保持でき、かつ、ミ
ラーを必要に応じて使用できるようにした。した
がつて、本考案筆記具は女性の化粧用に用い、あ
るいは男性の精神的なゆとりをミラーを見ること
によつて生じさせることができる。

また、子供の玩具としても有効である。

〔実施例の説明〕

以下本考案の実施例について説明する。

図面において１はミラー収納のための本体で、
その先端に筆記具６を嵌挿する。

筆記具６はボールペン、サインペンなど特に限
定はない。

２は本体１の筆記具６の嵌挿部から離れた中間
部にとりつけた開閉カバーで閉じたとき、本体１
の断面外輪かくの一部を形成し、ヒンジ４を中心
として本体１に対して開閉する。また、カバー側
ミラー３ａを内側に取り付けてある。

３ｂは本体１に取り付けた本体側ミラーで、開
閉カバー２を閉じたときカバー２のカバー側ミラ
ー３ａと対接し、開いたときはヒンジ４を挟んで
平面状に連接する。

５は筆記具６のキヤツプである。

本考案は以上のように、本体１の中間部に閉じ
たとき本体１の断面外輪かくの一部を形成する開
閉カバー２を設けたので、筆記具の外観を保持し
たまま使用できると共に、開閉カバー２を開いて
随時、カバー側ミラー３ａと本体側ミラー３ｂを
平面状に連接して見ることができる。

特に開閉カバー２のカバー側ミラー３ａと、本
体１の本体側ミラー３ｂが、開閉カバー２を開い
た時平面状につながり、筆記具の直径の小さい割
に広い面積を持てる利点がある。

また、開閉カバー２部分の本体１の断面形状を
多角形とすると、開閉カバー２を閉じ易い。

〔考案の効果〕使用時は筆記具の外観を保持し、ミラーを使用
する時は、開閉カバー２のカバー側ミラー３ａ
と、本体１側の本体側ミラー３ｂとが連接して広
いミラー面積が得られる。

したがつて、本考案の筆記具は女性の外出先の
化粧にも、また男性の襟元、頭髪などのチエツク
にも便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図：本考案筆記具の使用時の斜視図、第２
図：本考案筆記具のミラー使用等の斜視図、第３
図：本考案筆記具の断面図、第４図：第３図−
断面図、１……本体、２……開閉カバー、３ａ……カバ
ー側ミラーヘ、３ｂ……本体側ミラー、４……ヒ
ンジ、５……キヤツプ、６……筆記具。