JPH05258682A - 陰極線管電子銃およびその製造方法 - Google Patents

陰極線管電子銃およびその製造方法

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JPH05258682A
JPH05258682A JP5596492A JP5596492A JPH05258682A JP H05258682 A JPH05258682 A JP H05258682A JP 5596492 A JP5596492 A JP 5596492A JP 5596492 A JP5596492 A JP 5596492A JP H05258682 A JPH05258682 A JP H05258682A
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JP
Japan
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slit
electron gun
ray tube
plate material
cathode ray
Prior art date
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Pending
Application number
JP5596492A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Sugiyama
光浩 杉山
Satoru Endo
了 遠藤
Takeshi Mera
武 米良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非点収差補正を適切に行ない、また生産性を良
好とする。 【構成】厚板材19にスリット状凹部27をコイニング
加工するのとほぼ同時に、厚板材19のスリット状凹部
27が設けられた第1の面21および第1の面21とは
反対側の第2の面22に凹み23、24をコイニング加
工し、プレス加工により電子ビーム通過孔28を設け、
厚板材19と板材14とを接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は陰極線管電子銃および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4(a)は従来の陰極線管電子銃のG3
電極を示す正面図、図4(b)は同じく側断面図である。
図において、14は板材、26は板材14に設けられた
ビーム通過孔、13は板材、18は板材13に設けられ
たビーム通過孔、12は板材、17は板材12に設けら
れたスリット状凹部で、板材12〜14は溶接により接
合されている。
【0003】この陰極線管電子銃においては、スリット
状凹部17が設けられているから、大電流域での非点収
差補正を行なうことができる。
【0004】なお、この種の装置に関連するものとして
は、特開昭59−215640号公報に記載されたもの
が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような陰
極線管電子銃においては、板材12、13を溶接により
接合しているから、スリット状凹部17とビーム通過孔
18との位置ずれが生ずることがあり、この場合には非
点収差補正を適切に行なうことができない。また、板材
12と板材13とを溶接により接合する必要があるか
ら、生産性が低い。
【0006】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、非点収差補正を適切に行なうことがで
き、また生産性が良好である陰極線管電子銃およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明においては、電子ビーム通過孔の周辺にス
リット状凹部が設けられた電極を有する陰極線管電子銃
において、厚板材に上記電子ビーム通過孔および上記ス
リット状凹部を設ける。
【0008】また、電子ビーム通過孔の周辺にスリット
状凹部が設けられた電極を有する陰極線管電子銃を製造
する方法において、厚板材に上記スリット状凹部をコイ
ニング加工するのとほぼ同時に、上記厚板材の上記スリ
ット状凹部が設けられた第1の面および上記第1の面と
は反対側の第2の面に凹みをコイニング加工する。
【0009】
【作用】この陰極線管電子銃においては、厚板材に電子
ビーム通過孔およびスリット状凹部が設けられているか
ら、スリット状凹部とビーム通過孔との位置ずれが生ず
ることがなく、またスリット状凹部が設けられた板材と
ビーム通過孔が設けられた板材とを溶接により接合する
必要がない。
【0010】また、陰極線管電子銃の製造方法において
は、スリット状凹部をコイニング加工するのとほぼ同時
に、凹みをコイニング加工するから、スリット状凹部の
周囲に生ずるだれが小さくなる。
【0011】
【実施例】図3はこの発明に係る電子銃を有する陰極線
管を示す概略構成図である。図において、1はパネル、
2はファンネル、3はネック部、4は蛍光面(画面)、
5はシャドウマスク、6は磁気シールド、7は偏向ヨー
ク、8はピュリティ調整マグネット、9はセンタービー
ムスタティックコンバーゼンス調整マグネット、10は
サイドビームスタティックコンバーゼンス調整マグネッ
ト、11は電子銃、Bcはセンタビーム、Bsはサイド
ビームである。
【0012】このような陰極線管のコンバーゼンス調整
(スタティックコンバーゼンス)は、まず2本のサイド
ビームBs、Bsのコンバーゼンスを取ったのち、セン
タビームBcとサイドビームBsのコンバーゼンス点と
を集中させるようにしている。
【0013】また、パネル1の外表面には、必要により
反射、帯電を防止するたとえばSnO2、In23等を
含む薄膜が一層または多層に形成されている。さらに、
図示しないが、ファンネル2、ネック部3の内表面には
黒鉛などからなる内装導電膜が被着されており、導電膜
としてはアーク抑制を目的として黒鉛に加えて二酸化チ
タン等を含み抵抗値を制御している。なお、この導電膜
は高圧端子(図示せず)と電子銃11とを電気的に接続
している。
【0014】図1(a)はこの発明に係る陰極線管電子銃
のG3電極を示す正面図、図1(b)は同じく側断面図で
ある。図において、19は厚板材、27は厚板材19に
設けられたスリット状凹部、28は厚板材19に設けら
れたビーム通過孔、21は厚板材19のスリット状凹部
27が設けられた第1の面、23は面21に設けられた
凹み、22は面21とは反対側の第2の面、24は面2
2に設けられた凹み、28は厚板材19に設けられた電
子ビーム通過孔で、厚板材19は板材14に接合されて
いる。そして、厚板材19の厚さTは1.2mm、凹み
23、24の深さt1、t2はそれぞれ0.07mm、
0.05mm、凹み23、24の直径D1、D2はそれぞ
れ5mm、5mm、スリット状凹部27の深さHは0.
6mmである。
【0015】この陰極線管電子銃のG3電極において
は、厚板材19に電子ビーム通過孔28およびスリット
状凹部27が設けられているから、スリット状凹部27
とビーム通過孔28との位置ずれが生ずることがないの
で、非点収差補正を適切に行なうことができる。また、
スリット状凹部が設けられた板材とビーム通過孔が設け
られた板材とを溶接により接合する必要がないから、生
産性が良好である。
【0016】つぎに、この発明に係る陰極線管電子銃の
G3電極の製造方法すなわち図1に示した陰極線管電子
銃のG3電極の製造方法を説明する。まず、図2に示す
ように、ポンチホルダ42に支持されたコイニングポン
チ40とダイホルダ43に支持されたコイニングダイ4
1とによってコイニング加工し、電極材料44に凹み2
3、24、スリット状凹部27を設ける。つぎに、コイ
ニング加工によって生じた電極材料44の反りを直す。
つぎに、プレス加工によって電子ビーム通過孔28を設
ける。つぎに、外形加工をすることによって厚板材19
を作成する。つぎに、厚板材19と板材14とを接合す
る。
【0017】ところで、スリット状凹部27をコイニン
グ加工するときに、同時に凹み23、24をコイニング
加工しない場合には、近接部15と周辺部16の余肉の
流れが非対称となるから、スリット状凹部27への余肉
の流れも非対称となって形状精度を十分に保つことがで
きず、またスリット状凹部27の入り口部に1/6H程
度の大きなだれ25が生ずるので、フォーカス特性が阻
害される。これに対して、上記の陰極線管電子銃のG3
電極の製造方法においては、スリット状凹部27をコイ
ニング加工するときに、同時に凹み23、24をコイニ
ング加工しているから、凹み23を設けることによって
だれ25の量を1/12H〜1/18Hに低減すること
ができ、また凹み24を設けることによって周辺に逃げ
る余肉の流れが拘束されるので、だれ25の量のばらつ
きが小さくなる。このため、フォーカス特性が低下する
ことがない。
【0018】なお、上述実施例においては、凹み23、
24の深さt1、t2をそれぞれ0.07mm、0.05
mmとしたが、凹み23、24の深さt1、t2を大きく
しすぎると、フォーカス特性を阻害する要因となるとと
もに、加工度も高くなるから、凹み23、24の深さt
1、t2を厚板材19の厚さTの10%以下にするのが望
ましい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る陰
極線管電子銃においては、スリット状凹部とビーム通過
孔との位置ずれが生ずることがないから、非点収差補正
を適切に行なうことができ、またスリット状凹部が設け
られた板材とビーム通過孔が設けられた板材とを溶接に
より接合する必要がないから、生産性が良好である。
【0020】また、この発明に係る陰極線管電子銃の製
造方法においては、スリット状凹部の周囲に生ずるだれ
が小さくなるから、フォーカス特性が低下することがな
い。
【0021】このように、この発明の効果は顕著であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る陰極線管電子銃のG3電極を示
す図である。
【図2】この発明に係る陰極線管電子銃のG3電極の製
造方法の説明図である。
【図3】この発明に係る電子銃を有する陰極線管を示す
概略構成図である。
【図4】従来の陰極線管電子銃のG3電極を示す図であ
る。
【符号の説明】
19…厚板材 23…凹み 24…凹み 27…スリット状凹部 28…電子ビーム通過孔 40…コイニングポンチ 41…コイニングダイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビーム通過孔の周辺にスリット状凹部
    が設けられた電極を有する陰極線管電子銃において、厚
    板材に上記電子ビーム通過孔および上記スリット状凹部
    を設けたことを特徴とする陰極線管電子銃。
  2. 【請求項2】電子ビーム通過孔の周辺にスリット状凹部
    が設けられた電極を有する陰極線管電子銃を製造する方
    法において、厚板材に上記スリット状凹部をコイニング
    加工するのとほぼ同時に、上記厚板材の上記スリット状
    凹部が設けられた第1の面および上記第1の面とは反対
    側の第2の面に凹みをコイニング加工することを特徴と
    する陰極線管電子銃の製造方法。
JP5596492A 1992-03-16 1992-03-16 陰極線管電子銃およびその製造方法 Pending JPH05258682A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0691672A1 (en) * 1994-07-07 1996-01-10 Goldstar Co. Ltd. Electron gun for large-sized colour cathode ray tube
US6624574B1 (en) 1996-04-25 2003-09-23 Lg Electronics Inc. Electrode for plasma display panel and method for manufacturing the same
US7663316B2 (en) 2004-03-30 2010-02-16 Lg Electronics Inc. Plasma display panel having barrier ribs with black matrix

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