JPH0525821A - 連続地中壁とその施工法 - Google Patents
連続地中壁とその施工法Info
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- JPH0525821A JPH0525821A JP3201085A JP20108591A JPH0525821A JP H0525821 A JPH0525821 A JP H0525821A JP 3201085 A JP3201085 A JP 3201085A JP 20108591 A JP20108591 A JP 20108591A JP H0525821 A JPH0525821 A JP H0525821A
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Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】連続地中壁のスリム化とたわみ量の減少を図
る。 【構成】溝壁10内に鉄筋籠11を建て込み、シースに
挿入したPC鋼材14を鉄筋籠の内側でしかも施工しよ
うとする連続地中壁の掘削側半部に配置し、コンクリー
ト17を打設した後、PC鋼材の上端に緊張力を加えて
鉛直方向にプレストレスを与える。
る。 【構成】溝壁10内に鉄筋籠11を建て込み、シースに
挿入したPC鋼材14を鉄筋籠の内側でしかも施工しよ
うとする連続地中壁の掘削側半部に配置し、コンクリー
ト17を打設した後、PC鋼材の上端に緊張力を加えて
鉛直方向にプレストレスを与える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレストレスを導入し
た連続地中壁とその施工方法に関する。
た連続地中壁とその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続地中壁工法は、長方形断面の溝壁に
泥水(安定液)を満たしながら、地中深く掘り下げ、掘
削完了後に鉄筋籠を建て込んでコンクリートを打設し、
RC造(鉄筋コンクリート)の地中壁を構築するもので
ある。ところが、近年の大深度化に伴い大壁厚化の傾向
にあり、工事費の高騰や施工の高難度化が顕著になって
きている。
泥水(安定液)を満たしながら、地中深く掘り下げ、掘
削完了後に鉄筋籠を建て込んでコンクリートを打設し、
RC造(鉄筋コンクリート)の地中壁を構築するもので
ある。ところが、近年の大深度化に伴い大壁厚化の傾向
にあり、工事費の高騰や施工の高難度化が顕著になって
きている。
【0003】すなわち、従来のRC連続地中壁は、図1
7及び図18に示すように鉄筋籠1を建て込んでコンク
リート2を打設するだけであるため、概してコンクリー
トの引張強度が小さく、山留側の背面土圧により山留背
面側が凹、掘削側が凸となるたわみが生じ、掘削側コン
クリートに曲げひび割れが生じ易く、そのひび割れが連
続地中壁のたわみ量を助長させる。一方、山留側背面の
土圧は、連続地中壁のたわみ量に比例するため、たわみ
量の増大は更に大きな曲げモーメントを発生させること
になる。この大きな曲げモーメントに対抗するには、従
来では壁厚を厚くして剛性を高めるしかなく、深度が深
くなればなるに従い、壁厚を厚くせざるを得なかった。
なお、図17及び図18において3は鉄筋籠1の主筋、
4はせん断補強筋、5は配力筋である。
7及び図18に示すように鉄筋籠1を建て込んでコンク
リート2を打設するだけであるため、概してコンクリー
トの引張強度が小さく、山留側の背面土圧により山留背
面側が凹、掘削側が凸となるたわみが生じ、掘削側コン
クリートに曲げひび割れが生じ易く、そのひび割れが連
続地中壁のたわみ量を助長させる。一方、山留側背面の
土圧は、連続地中壁のたわみ量に比例するため、たわみ
量の増大は更に大きな曲げモーメントを発生させること
になる。この大きな曲げモーメントに対抗するには、従
来では壁厚を厚くして剛性を高めるしかなく、深度が深
くなればなるに従い、壁厚を厚くせざるを得なかった。
なお、図17及び図18において3は鉄筋籠1の主筋、
4はせん断補強筋、5は配力筋である。
【0004】また、山留壁のたわみ量と周辺地盤の沈下
量とは比例すると言われており、大深度化に伴うたわみ
量の増大は、大きな地盤沈下を引き起こし、近接構造物
に悪影響を及ぼす。
量とは比例すると言われており、大深度化に伴うたわみ
量の増大は、大きな地盤沈下を引き起こし、近接構造物
に悪影響を及ぼす。
【0005】一方、連続地中壁をスリム化(壁厚の薄形
化)する従来の方法としては、(1)高強度コンクリート
の採用、(2) 高強度鉄筋の採用、(3) 鉄筋の高密度の配
筋等があった。しかしながら、従来のいずれの方法も、
コンクリートの引張強度を改善できず、大深度の連続地
中壁のスリム化に対しては、有効な技術とは言えなかっ
た。
化)する従来の方法としては、(1)高強度コンクリート
の採用、(2) 高強度鉄筋の採用、(3) 鉄筋の高密度の配
筋等があった。しかしながら、従来のいずれの方法も、
コンクリートの引張強度を改善できず、大深度の連続地
中壁のスリム化に対しては、有効な技術とは言えなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大深度の連
続地中壁のスリム化とたわみ量の減少を実現するために
は、曲げ剛性(EI)を高めること、連続地中壁全
体の抵抗曲げモーメント(鉄筋又はコンクリートのいず
れかが最初に許容応力度に達したときの曲げモーメン
ト)を向上させること、の2点の技術的課題を解決する
必要がある。
続地中壁のスリム化とたわみ量の減少を実現するために
は、曲げ剛性(EI)を高めること、連続地中壁全
体の抵抗曲げモーメント(鉄筋又はコンクリートのいず
れかが最初に許容応力度に達したときの曲げモーメン
ト)を向上させること、の2点の技術的課題を解決する
必要がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するため、RC造の連続地中壁に鉛直方向(軸
方向)のプレストレスを導入したものである。すなわ
ち、本発明による連続地中壁は、シースに挿入したPC
鋼材をコンクリート壁中に縦に埋設し、該PC鋼材で鉛
直方向にプレストレスを与えたものである。連続地中壁
には、山留側の背面土圧により掘削側コンクリートに引
張力が加わるため、プレストレスの導入は掘削側半部
(引張ゾーンコンクリート)だけでこと足り、山留側半
部(圧縮ゾーンコンクリート)については必ずしも必要
ではない。
題を解決するため、RC造の連続地中壁に鉛直方向(軸
方向)のプレストレスを導入したものである。すなわ
ち、本発明による連続地中壁は、シースに挿入したPC
鋼材をコンクリート壁中に縦に埋設し、該PC鋼材で鉛
直方向にプレストレスを与えたものである。連続地中壁
には、山留側の背面土圧により掘削側コンクリートに引
張力が加わるため、プレストレスの導入は掘削側半部
(引張ゾーンコンクリート)だけでこと足り、山留側半
部(圧縮ゾーンコンクリート)については必ずしも必要
ではない。
【0008】プレストレスの導入はポストテンション方
式によって行う。すなわち、溝壁内に鉄筋籠を建て込
み、シースに挿入したPC鋼材を、鉄筋籠の内側でしか
も施工しようとする連続地中壁の掘削側半部に配置し、
コンクリートを打設し、硬化した後、PC鋼材の上端に
緊張力を加えて鉛直方向にプレストレスを与える。
式によって行う。すなわち、溝壁内に鉄筋籠を建て込
み、シースに挿入したPC鋼材を、鉄筋籠の内側でしか
も施工しようとする連続地中壁の掘削側半部に配置し、
コンクリートを打設し、硬化した後、PC鋼材の上端に
緊張力を加えて鉛直方向にプレストレスを与える。
【0009】
【作用】連続地中壁の掘削側半部に鉛直方向のプレスト
レスを導入することにより、RC造の連続地中壁の弱点
であった、コンクリートの引張強度を向上させ、全体の
たわみ剛性を増大させることができる。また、そのプレ
ストレスにより鉄筋の引張応力の負担が低減されるた
め、連続地中壁全体の抵抗曲げモーメントも向上し、ス
リム化とたわみ量の減少が可能になる。
レスを導入することにより、RC造の連続地中壁の弱点
であった、コンクリートの引張強度を向上させ、全体の
たわみ剛性を増大させることができる。また、そのプレ
ストレスにより鉄筋の引張応力の負担が低減されるた
め、連続地中壁全体の抵抗曲げモーメントも向上し、ス
リム化とたわみ量の減少が可能になる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に従い詳細に説
明する。本発明による施工法の手順を説明すると、図1
に示す如く長方形断面の溝壁10に泥水(安定液)を満
たして従来と同様に所定深さまで掘削した後、図2に示
すように鉄筋籠11を台付きワイヤー12で吊持して溝
壁10内に建て込む。なお、13はガイドウォールであ
る。
明する。本発明による施工法の手順を説明すると、図1
に示す如く長方形断面の溝壁10に泥水(安定液)を満
たして従来と同様に所定深さまで掘削した後、図2に示
すように鉄筋籠11を台付きワイヤー12で吊持して溝
壁10内に建て込む。なお、13はガイドウォールであ
る。
【0011】次に、図3に示すように、全体直線状のシ
ースに挿入したPC鋼材14の上端部に吊持用鋼材15
を水平に仮り止めし、該吊持用鋼材15と共に、シース
に挿入したPC鋼材14をワイヤー16で吊り下げて、
図7に示すように鉄筋籠11の内側でしかも施工しよう
とする連続地中壁の掘削側半部の複数個所に挿入し、吊
持用鋼材15によってガイドウォール13に吊持する。
そして、図4に示すように溝壁10中にコンクリート1
7を打設する。なお、シースに挿入したPC鋼材14の
吊り降ろしは、複数個所を同時に行っても良く、また別
々に行っても良い。
ースに挿入したPC鋼材14の上端部に吊持用鋼材15
を水平に仮り止めし、該吊持用鋼材15と共に、シース
に挿入したPC鋼材14をワイヤー16で吊り下げて、
図7に示すように鉄筋籠11の内側でしかも施工しよう
とする連続地中壁の掘削側半部の複数個所に挿入し、吊
持用鋼材15によってガイドウォール13に吊持する。
そして、図4に示すように溝壁10中にコンクリート1
7を打設する。なお、シースに挿入したPC鋼材14の
吊り降ろしは、複数個所を同時に行っても良く、また別
々に行っても良い。
【0012】図8に、1組のシースに挿入したPC鋼材
14の一例の全体の概要、図9にその横断面を示す。本
例のシースに挿入したPC鋼材14は、アンボンドの複
数本のPC鋼材18を、円形断面の鋼製シース19中に
挿通して上下両端部のみを突出させ、シース19中に腐
食防止等の目的でグリース20を充填し、シース19の
上端を、コンクリートが入り込まないように蓋21で閉
塞し、また下端にコンクリートに対する固定部材22を
連結したものである。該固定部材22は、PC鋼材18
の下端部を貫通させる短管(鋼管)23にシース19の
外径より大きいフランジ24を設けたものである。
14の一例の全体の概要、図9にその横断面を示す。本
例のシースに挿入したPC鋼材14は、アンボンドの複
数本のPC鋼材18を、円形断面の鋼製シース19中に
挿通して上下両端部のみを突出させ、シース19中に腐
食防止等の目的でグリース20を充填し、シース19の
上端を、コンクリートが入り込まないように蓋21で閉
塞し、また下端にコンクリートに対する固定部材22を
連結したものである。該固定部材22は、PC鋼材18
の下端部を貫通させる短管(鋼管)23にシース19の
外径より大きいフランジ24を設けたものである。
【0013】シース19は、現場で簡単に組み立てるこ
とができるように、図10に示す如く一端部に雄ねじ2
5a 、他端部に雌ねじ25b を設けた多数の真っ直ぐな
シース用鋼管25を順次にねじ連結したものである。シ
ース用鋼管25の外周面には、コンクリートとの付着力
を高めるため、複数の突起26が上下に所定の間隔で設
けられている。固定部材22の短管23は最下端のシー
ス用鋼管25にねじ連結される。
とができるように、図10に示す如く一端部に雄ねじ2
5a 、他端部に雌ねじ25b を設けた多数の真っ直ぐな
シース用鋼管25を順次にねじ連結したものである。シ
ース用鋼管25の外周面には、コンクリートとの付着力
を高めるため、複数の突起26が上下に所定の間隔で設
けられている。固定部材22の短管23は最下端のシー
ス用鋼管25にねじ連結される。
【0014】図4に示したように、シースに挿入したP
C鋼材14の上端部が僅かに地上に突出するようにコン
クリート17を打設し、十分に養生期間を確保した後、
図5に示すようにPC鋼材18の上端をコンクリート壁
の天端面においてジャッキ27により緊張し、所定の緊
張力が得られたところで、PC鋼材18の上端を図6に
示すように定着具28で定着する。定着には、PC鋼材
18の再緊張及び解放が可能なように、ナット式の定着
具を使用すると良い。シース19を構成する各鋼管25
は、その外面に複数の突起26を有するため、コンクリ
ート中に堅固に定着される。
C鋼材14の上端部が僅かに地上に突出するようにコン
クリート17を打設し、十分に養生期間を確保した後、
図5に示すようにPC鋼材18の上端をコンクリート壁
の天端面においてジャッキ27により緊張し、所定の緊
張力が得られたところで、PC鋼材18の上端を図6に
示すように定着具28で定着する。定着には、PC鋼材
18の再緊張及び解放が可能なように、ナット式の定着
具を使用すると良い。シース19を構成する各鋼管25
は、その外面に複数の突起26を有するため、コンクリ
ート中に堅固に定着される。
【0015】上記のようにPC鋼材18に緊張力を加え
た状態でその上端を定着することにより、図6において
RC造の連続地中壁の掘削側コンクリート(引張ゾーン
コンクリート)Aに鉛直方向のプレストレスが与えられ
る。そのプレストレス導入量は、例えば鉄筋籠11の主
筋に荷重計を取り付けて確認する。山留背面側コンクリ
ート(圧縮ゾーンコンクリート)Bについては、背面土
圧により圧縮力が加わる傾向にあるので、プレストレス
を与えなくとも良い。
た状態でその上端を定着することにより、図6において
RC造の連続地中壁の掘削側コンクリート(引張ゾーン
コンクリート)Aに鉛直方向のプレストレスが与えられ
る。そのプレストレス導入量は、例えば鉄筋籠11の主
筋に荷重計を取り付けて確認する。山留背面側コンクリ
ート(圧縮ゾーンコンクリート)Bについては、背面土
圧により圧縮力が加わる傾向にあるので、プレストレス
を与えなくとも良い。
【0016】上記の例では、全体直線状のシースに挿入
したPC鋼材14を使用したが、図11に示すようにU
字状のシースに挿入したPC鋼材29を使用することも
可能である。このシースに挿入したPC鋼材29では、
シース19は、多数の真っ直ぐなシース用鋼管25と下
端の1個のU字状シース用鋼管30とを連結して全体を
長いU字状とし、該シース19に複数本のPC鋼材18
を、断面構造として図9と同様に挿通させたものであ
る。
したPC鋼材14を使用したが、図11に示すようにU
字状のシースに挿入したPC鋼材29を使用することも
可能である。このシースに挿入したPC鋼材29では、
シース19は、多数の真っ直ぐなシース用鋼管25と下
端の1個のU字状シース用鋼管30とを連結して全体を
長いU字状とし、該シース19に複数本のPC鋼材18
を、断面構造として図9と同様に挿通させたものであ
る。
【0017】U字状のシースに挿入したPC鋼材29を
使用する場合の施工例を説明すると、図12に示すよう
に溝壁10内に鉄筋籠11を建て込んだ後、U字状のシ
ースに挿入したPC鋼材29を、溝壁10の壁面とほぼ
平行になる向きにして鉄筋籠11の内側複数個所に図1
3のように吊り降ろし、図14のようにコンクリート1
7を打設する。
使用する場合の施工例を説明すると、図12に示すよう
に溝壁10内に鉄筋籠11を建て込んだ後、U字状のシ
ースに挿入したPC鋼材29を、溝壁10の壁面とほぼ
平行になる向きにして鉄筋籠11の内側複数個所に図1
3のように吊り降ろし、図14のようにコンクリート1
7を打設する。
【0018】コンクリートの養生後、図15に示すよう
にPC鋼材18の一端を定着具31で定着し、他端をジ
ャッキ27により緊張し、所定の緊張力が得られたとこ
ろで他端も図16に示すように定着具32で定着する。
にPC鋼材18の一端を定着具31で定着し、他端をジ
ャッキ27により緊張し、所定の緊張力が得られたとこ
ろで他端も図16に示すように定着具32で定着する。
【0019】なお、前述の例では、シースとPC鋼材と
を付着させないアンボンド部材を使用したが、応力導入
後シース内にグラウトを注入し、PC鋼材を付着させる
方法でも良い。
を付着させないアンボンド部材を使用したが、応力導入
後シース内にグラウトを注入し、PC鋼材を付着させる
方法でも良い。
【0020】
【発明の効果】本発明は、RC造の連続地中壁に鉛直方
向のプレストレスを与えたので、従来に比べ次のような
効果が期待できる。 従来に比べ壁厚を半分近くに薄くすることが可能と
なり、工事費が大幅に安価になる。 大壁厚の連続地中壁工事は、準備作業や掘削作業や
鉄筋籠建込作業等に長い日数を費やしているが、壁厚の
スリム化に伴い作業日数を大幅に短縮できる。
向のプレストレスを与えたので、従来に比べ次のような
効果が期待できる。 従来に比べ壁厚を半分近くに薄くすることが可能と
なり、工事費が大幅に安価になる。 大壁厚の連続地中壁工事は、準備作業や掘削作業や
鉄筋籠建込作業等に長い日数を費やしているが、壁厚の
スリム化に伴い作業日数を大幅に短縮できる。
【0021】 壁厚のスリム化に伴い、使用機械の軽
量化や占用面積の縮小が可能となり、ひいては作業性や
安全性が改善される。 従来に比べ、たわみ量が格段に少なくなるため、周
辺地盤の沈下が少なく、近接構造物への被害も少なくな
る。
量化や占用面積の縮小が可能となり、ひいては作業性や
安全性が改善される。 従来に比べ、たわみ量が格段に少なくなるため、周
辺地盤の沈下が少なく、近接構造物への被害も少なくな
る。
【0022】 壁厚のスリム化に伴い、廃棄泥水や泥
土処分量が少なくなるため、産業廃棄物の処理対策とし
ても有効である。 壁強度が大きいため、山留支保工の垂直間隔を大き
く(5m以上)とることも可能となり、掘削工事や躯体
工事の作業効率は向上する。
土処分量が少なくなるため、産業廃棄物の処理対策とし
ても有効である。 壁強度が大きいため、山留支保工の垂直間隔を大き
く(5m以上)とることも可能となり、掘削工事や躯体
工事の作業効率は向上する。
【0023】また、シースは、鋼管を順次ねじ連結して
構成することにより、現場での組み立てを容易に行え、
またその鋼管の外面に突起を設けることにより、コンク
リート中での定着性を高めることができる。
構成することにより、現場での組み立てを容易に行え、
またその鋼管の外面に突起を設けることにより、コンク
リート中での定着性を高めることができる。
【図1】本発明による工法における掘削工程を示す側面
図である。
図である。
【図2】鉄筋籠の建て込み工程を示す側面図である。
【図3】直線状のシースに挿入したPC鋼材の設置工程
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図4】コンクリート打設工程を示す側面図である。
【図5】上記シースに挿入したPC鋼材の緊張工程を示
す側面図である。
す側面図である。
【図6】上記シースに挿入したPC鋼材の上端を定着し
てプレストレスを与えた連続地中壁の縦断面図である。
てプレストレスを与えた連続地中壁の縦断面図である。
【図7】図3のシースに挿入したPC鋼材設置工程の平
面図である。
面図である。
【図8】上記シースに挿入したPC鋼材の正面図であ
る。
る。
【図9】同シースに挿入したPC鋼材の横断面図であ
る。
る。
【図10】シースを構成する鋼管の縦断面図である。
【図11】U字状のシースに挿入したPC鋼材の正面図
である。
である。
【図12】U字状のシースに挿入したPC鋼材の設置工
程を示す平面図である。
程を示す平面図である。
【図13】同上の正面図である。
【図14】U字状のシースに挿入したPC鋼材を使用し
た場合のコンクリート打設工程の正面図である。
た場合のコンクリート打設工程の正面図である。
【図15】U字状のシースに挿入したPC鋼材の緊張工
程の正面図である。
程の正面図である。
【図16】U字状のシースに挿入したPC鋼材の定着状
態の正面図である。
態の正面図である。
【図17】従来の連続地中壁の平面図である。
【図18】同上の縦断面図である。
10 溝壁
11 鉄筋籠
14 直線状のシースに挿入したPC鋼材
17 コンクリート
18 PC鋼材
19 シース
22 固定部材
25 鋼管
26 突起
29 U字状のシースに挿入したPC鋼材
Claims (8)
- 【請求項1】シースに挿入したPC鋼材をコンクリート
壁中に縦に埋設し、該PC鋼材で鉛直方向にプレストレ
スを与えてなることを特徴とする連続地中壁。 - 【請求項2】前記シースに挿入したPC鋼材をコンクリ
ート壁の掘削側半部に埋設したことを特徴とする連続地
中壁。 - 【請求項3】前記シースに挿入したPC鋼材を全体とし
直線状とし、シースの下端部にコンクリートに対する固
定部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載
の連続地中壁。 - 【請求項4】前記シースに挿入したPC鋼材を全体とし
てU字状としたことを特徴とする請求項1又は2に記載
の連続地中壁。 - 【請求項5】前記シースが、鋼管を順次ねじ連結したも
のである請求項1ないし4のいずれかに記載の連続地中
壁。 - 【請求項6】前記シースの外周面に多数の突起を設けた
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
連続地中壁。 - 【請求項7】前記シースに挿入したPC鋼材を、鉄筋籠
の内側においてコンクリート壁中に埋設したことを特徴
とする請求項1ないし6のいずれかに記載の連続地中
壁。 - 【請求項8】溝壁内に鉄筋籠を建て込み、シースに挿入
したPC鋼材を、鉄筋籠の内側でしかも施工しようとす
る連続地中壁の掘削側半部に配置し、コンクリートを打
設した後、PC鋼材の上端に緊張力を加えて鉛直方向に
プレストレスを与えることを特徴とする連続地中壁の施
工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3201085A JPH0525821A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 連続地中壁とその施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3201085A JPH0525821A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 連続地中壁とその施工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525821A true JPH0525821A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16435146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3201085A Pending JPH0525821A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 連続地中壁とその施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525821A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0734449A (ja) * | 1993-07-16 | 1995-02-03 | Kajima Corp | 自立山留め壁工法 |
US6204593B1 (en) | 1998-08-07 | 2001-03-20 | Tdk Corporation | Resonator and piezoelectric resonance device with grooved lead terminals thereof |
JP2012188923A (ja) * | 2012-05-14 | 2012-10-04 | Nippon Steel Corp | 土留め壁の補強構造及び方法 |
CN103696538A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-02 | 天津鑫坤泰预应力专业技术有限公司 | 一种带有梳线板的成品钢绞线束 |
CN106638564A (zh) * | 2016-12-31 | 2017-05-10 | 上海远方基础工程有限公司 | 地下连续墙施工方法 |
CN107583995A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-01-16 | 宁波二十冶建设有限公司 | 一种连续墙钢筋笼定位块成型装置及方法 |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP3201085A patent/JPH0525821A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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EXPY | Cancellation because of completion of term |