JPH0525702A - 異形糸紡糸口金の製造方法 - Google Patents
異形糸紡糸口金の製造方法Info
- Publication number
- JPH0525702A JPH0525702A JP19837691A JP19837691A JPH0525702A JP H0525702 A JPH0525702 A JP H0525702A JP 19837691 A JP19837691 A JP 19837691A JP 19837691 A JP19837691 A JP 19837691A JP H0525702 A JPH0525702 A JP H0525702A
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- Japan
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- holes
- spinneret
- rectangular
- dope
- spinning
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- Pending
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 変形を抑え、寸法精度の高い断面矩形の原液
吐出孔を有する異形糸紡糸口金を得る。 【構成】 薄板の皿形口金板に多数の矩形の紡糸孔を貫
通穿設するに於いて、尖鋭なパンチにて矩形の原液導入
孔を穿設し、次に原液導入孔の穿設により皿形口金板の
外面に形成されたイボを研摩除去し、次いで原液導入孔
の底に尖鋭な先端部の基端周囲にフラットな段部を設け
たリーマにて矩形の原液吐出孔を貫通穿設して紡糸孔を
形成し、然る後原液吐出孔の開口縁に形成されたイボを
研摩除去する異形糸紡糸口金の製造方法。
吐出孔を有する異形糸紡糸口金を得る。 【構成】 薄板の皿形口金板に多数の矩形の紡糸孔を貫
通穿設するに於いて、尖鋭なパンチにて矩形の原液導入
孔を穿設し、次に原液導入孔の穿設により皿形口金板の
外面に形成されたイボを研摩除去し、次いで原液導入孔
の底に尖鋭な先端部の基端周囲にフラットな段部を設け
たリーマにて矩形の原液吐出孔を貫通穿設して紡糸孔を
形成し、然る後原液吐出孔の開口縁に形成されたイボを
研摩除去する異形糸紡糸口金の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断面矩形の異形糸を紡
糸する口金の製造方法の改良に係る。
糸する口金の製造方法の改良に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、断面矩形の異形糸を紡糸する口金
を製造するには、先ず図6に示す薄板の皿形口金板1に
図7に示すようにパンチ2にて多数の矩形の原液導入孔
3を配列穿設し、次に原液導入孔3の穿設により皿形口
金板1の外面に形成されたイボ4を図8に示すように研
摩除去し、次いで原液導入孔3の底に図9に示すように
リーマ5にて矩形の原液吐出孔6を貫通穿設して紡糸孔
7を形成し、然る後原液吐出孔6の開口縁に形成された
イボ8を図10に示すように研摩除去している。
を製造するには、先ず図6に示す薄板の皿形口金板1に
図7に示すようにパンチ2にて多数の矩形の原液導入孔
3を配列穿設し、次に原液導入孔3の穿設により皿形口
金板1の外面に形成されたイボ4を図8に示すように研
摩除去し、次いで原液導入孔3の底に図9に示すように
リーマ5にて矩形の原液吐出孔6を貫通穿設して紡糸孔
7を形成し、然る後原液吐出孔6の開口縁に形成された
イボ8を図10に示すように研摩除去している。
【0003】ところで、上記の異形糸紡糸口金の製造方
法では、矩形の原液吐出孔6を貫通穿設するリーマ5の
先端部がV形状である為、順次原液吐出孔6を配列穿設
していくと、前後の原液吐出孔6が材料の延びにより変
形し、特に原液吐出孔6が細長くスリット状になると、
図11に示すように片側が変形し、寸法精度の高い原液吐
出孔6を得ることができなかった。従って、このような
異形糸紡糸口金から紡糸される断面矩形の異形糸は、デ
ニールむらがあって、品質が悪かった。
法では、矩形の原液吐出孔6を貫通穿設するリーマ5の
先端部がV形状である為、順次原液吐出孔6を配列穿設
していくと、前後の原液吐出孔6が材料の延びにより変
形し、特に原液吐出孔6が細長くスリット状になると、
図11に示すように片側が変形し、寸法精度の高い原液吐
出孔6を得ることができなかった。従って、このような
異形糸紡糸口金から紡糸される断面矩形の異形糸は、デ
ニールむらがあって、品質が悪かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、変形
を抑え寸法精度の高い断面矩形の原液吐出孔を有する異
形糸紡糸口金を製造することのできる方法を提供しよう
とするものである。
を抑え寸法精度の高い断面矩形の原液吐出孔を有する異
形糸紡糸口金を製造することのできる方法を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の異形糸紡糸口金の製造方法は、薄板の皿形口
金板にパンチにて多数の矩形の原液導入孔を穿設し、次
に原液導入孔の穿設により皿形口金板の外面に形成され
たイボを研摩除去し、次いで原液導入孔の底に尖鋭なV
型の先端部の基端周囲にフラットな段部を設けたリーマ
にて矩形の原液吐出孔を貫通穿設して紡糸孔を形成し、
然る後原液吐出孔の開口縁に形成されたイボを研摩除去
することを特徴とするものである。
の本発明の異形糸紡糸口金の製造方法は、薄板の皿形口
金板にパンチにて多数の矩形の原液導入孔を穿設し、次
に原液導入孔の穿設により皿形口金板の外面に形成され
たイボを研摩除去し、次いで原液導入孔の底に尖鋭なV
型の先端部の基端周囲にフラットな段部を設けたリーマ
にて矩形の原液吐出孔を貫通穿設して紡糸孔を形成し、
然る後原液吐出孔の開口縁に形成されたイボを研摩除去
することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように本発明の異形糸紡糸口金の製造方
法では、皿形口金板に穿設した矩形の原液導入孔の底
に、矩形の原液吐出孔を貫通穿設するのに、尖鋭なV形
の先端部の基端周囲にフラットな段部を設けたリーマを
用いるので、原液導入孔の底はリーマのフラットな段部
の外周縁のエッヂにより材料が下方に剪断され、押し出
されて原液吐出孔が貫通穿設される。従って横への材料
の延びが大幅に減少し、原液吐出孔の変形が抑えられ、
寸法精度の高い原液吐出孔が得られる。
法では、皿形口金板に穿設した矩形の原液導入孔の底
に、矩形の原液吐出孔を貫通穿設するのに、尖鋭なV形
の先端部の基端周囲にフラットな段部を設けたリーマを
用いるので、原液導入孔の底はリーマのフラットな段部
の外周縁のエッヂにより材料が下方に剪断され、押し出
されて原液吐出孔が貫通穿設される。従って横への材料
の延びが大幅に減少し、原液吐出孔の変形が抑えられ、
寸法精度の高い原液吐出孔が得られる。
【0007】
【実施例】本発明の異形糸紡糸口金の製造方法の一実施
例を図によって説明すると、図1に示すように厚さ 0.8
mm、内径 250mm、深さ10mm、フランジ外径 270mmのSU
S316 よりなる皿形口金板1に、図2に示すようにパン
チ2にて1万個の長さ0.7mm、幅 0.3mm、深さ0.85mmの
矩形の原液導入孔3を 0.6mm間隔に配列穿設し、次に原
液導入孔3の穿設により皿形口金板1の外面に形成され
たイボ4を図3に示すように研摩除去し、次いで原液導
入孔3の底に図4に示すように尖鋭なV形の先端部9の
基端周囲にフラットな段部10を設けたリーマ11にて長さ
0.6mm、幅0.12mm、深さ 0.1mmの矩形の原液吐出孔6を
貫通穿設して紡糸孔7を形成し、然る後原液吐出孔6の
開口縁に形成されたイボ8を図5に示すように研摩除去
して、異形糸紡糸口金を得た。
例を図によって説明すると、図1に示すように厚さ 0.8
mm、内径 250mm、深さ10mm、フランジ外径 270mmのSU
S316 よりなる皿形口金板1に、図2に示すようにパン
チ2にて1万個の長さ0.7mm、幅 0.3mm、深さ0.85mmの
矩形の原液導入孔3を 0.6mm間隔に配列穿設し、次に原
液導入孔3の穿設により皿形口金板1の外面に形成され
たイボ4を図3に示すように研摩除去し、次いで原液導
入孔3の底に図4に示すように尖鋭なV形の先端部9の
基端周囲にフラットな段部10を設けたリーマ11にて長さ
0.6mm、幅0.12mm、深さ 0.1mmの矩形の原液吐出孔6を
貫通穿設して紡糸孔7を形成し、然る後原液吐出孔6の
開口縁に形成されたイボ8を図5に示すように研摩除去
して、異形糸紡糸口金を得た。
【0008】こうして得た実施例の異形糸紡糸口金及び
従来の製造方法により得た同じ異形糸紡糸口金における
原液吐出孔6の幅寸法を測定した処、規格寸法0.12mmに
対し、従来例の異形糸紡糸口金の原液吐出孔6は−0.00
5 〜−0.01mmとばらつきが大きくて寸法精度が悪いのに
対し、実施例の異形糸紡糸口金の原液吐出孔6は−0.00
1 〜−0.002mm とばらつきが小さくて寸法精度が高かっ
た。
従来の製造方法により得た同じ異形糸紡糸口金における
原液吐出孔6の幅寸法を測定した処、規格寸法0.12mmに
対し、従来例の異形糸紡糸口金の原液吐出孔6は−0.00
5 〜−0.01mmとばらつきが大きくて寸法精度が悪いのに
対し、実施例の異形糸紡糸口金の原液吐出孔6は−0.00
1 〜−0.002mm とばらつきが小さくて寸法精度が高かっ
た。
【0009】
【発明の効果】以上の通り本発明の異形糸紡糸口金の製
造方法によれば、断面矩形の紡糸孔における原液吐出孔
の貫通穿設の際、横への材料の延びを大幅に減少して変
形を抑えることができるので、寸法精度の高い原液吐出
孔が得られ、従ってデニールむらのない品質良好な断面
矩形の異形糸を紡糸することのできる異形糸紡糸口金が
得られる。
造方法によれば、断面矩形の紡糸孔における原液吐出孔
の貫通穿設の際、横への材料の延びを大幅に減少して変
形を抑えることができるので、寸法精度の高い原液吐出
孔が得られ、従ってデニールむらのない品質良好な断面
矩形の異形糸を紡糸することのできる異形糸紡糸口金が
得られる。
【図1】本発明の異形糸紡糸口金の製造方法の一実施例
の工程を示す図である。
の工程を示す図である。
【図2】本発明の異形糸紡糸口金の製造方法の一実施例
の工程を示す図である。
の工程を示す図である。
【図3】本発明の異形糸紡糸口金の製造方法の一実施例
の工程を示す図である。
の工程を示す図である。
【図4】本発明の異形糸紡糸口金の製造方法の一実施例
の工程を示す図である。
の工程を示す図である。
【図5】本発明の異形糸紡糸口金の製造方法の一実施例
の工程を示す図である。
の工程を示す図である。
【図6】従来の異形糸紡糸口金の製造方法の工程を示す
図である。
図である。
【図7】従来の異形糸紡糸口金の製造方法の工程を示す
図である。
図である。
【図8】従来の異形糸紡糸口金の製造方法の工程を示す
図である。
図である。
【図9】従来の異形糸紡糸口金の製造方法の工程を示す
図である。
図である。
【図10】従来の異形糸紡糸口金の製造方法の工程を示す
図である。
図である。
【図11】従来の異形糸紡糸口金の製造方法による原液吐
出孔の変形を示す図である。
出孔の変形を示す図である。
1 皿形口金板 2 パンチ 3 原液導入孔 4 イボ 6 原液吐出孔 7 紡糸孔 8 イボ 9 リーマの先端部 10 フラットな段部 11 リーマ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 薄板の皿形口金板に多数の矩形の紡糸孔
を貫通穿設するに於いて、尖鋭なパンチにて矩形の原液
導入孔を穿設し、次に原液導入孔の穿設により皿形口金
板の外面に形成されたイボを研摩除去し、次いで原液導
入孔の底に尖鋭な先端部の基端周囲にフラットな段部を
設けたリーマにて矩形の原液吐出孔を貫通穿設して紡糸
孔を形成し、然る後原液吐出孔の開口縁に形成されたイ
ボを研摩除去することを特徴とする異形糸紡糸口金の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19837691A JPH0525702A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 異形糸紡糸口金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19837691A JPH0525702A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 異形糸紡糸口金の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525702A true JPH0525702A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16390089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19837691A Pending JPH0525702A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 異形糸紡糸口金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525702A (ja) |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP19837691A patent/JPH0525702A/ja active Pending
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