JPH05256615A - 円筒状セラミックス成形体の肉厚測定方法 - Google Patents
円筒状セラミックス成形体の肉厚測定方法Info
- Publication number
- JPH05256615A JPH05256615A JP5266992A JP5266992A JPH05256615A JP H05256615 A JPH05256615 A JP H05256615A JP 5266992 A JP5266992 A JP 5266992A JP 5266992 A JP5266992 A JP 5266992A JP H05256615 A JPH05256615 A JP H05256615A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall thickness
- molded body
- ceramic molded
- measuring
- cylindrical ceramic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非破壊方式により肉厚を効率的かつ精度よく
測定することができる円筒状セラミックス成形体の肉厚
測定方法を提供すること。 【構成】 円筒状セラミックス成形体10の内部に測定ベ
ースとなる中芯1を挿入する。次いで、該中芯1の外周
面からバキュームエアを供給して前記セラミックス成形
体10を中芯側に吸引し密着させた状態とする。そして、
この状態でセラミックス成形体10の外周面側にセットし
た肉厚測定計2でセラミックス成形体の肉厚を非破壊方
式により測定する。
測定することができる円筒状セラミックス成形体の肉厚
測定方法を提供すること。 【構成】 円筒状セラミックス成形体10の内部に測定ベ
ースとなる中芯1を挿入する。次いで、該中芯1の外周
面からバキュームエアを供給して前記セラミックス成形
体10を中芯側に吸引し密着させた状態とする。そして、
この状態でセラミックス成形体10の外周面側にセットし
た肉厚測定計2でセラミックス成形体の肉厚を非破壊方
式により測定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非破壊方式により肉厚
を効率的かつ精度よく測定することができる円筒状セラ
ミックス成形体の肉厚測定方法に関するものである。
を効率的かつ精度よく測定することができる円筒状セラ
ミックス成形体の肉厚測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ナトリウム硫黄電池のベータア
ルミナ管などに使用される有底円筒状セラミックス成形
体は、偏肉があると肉の厚い部分の抵抗が大きくなった
りワーク内抵抗バラツキを生じる等の欠点を生じるため
高精度の肉厚管理が行われており、その肉厚の測定方法
として破壊式測定法が一般的である。
ルミナ管などに使用される有底円筒状セラミックス成形
体は、偏肉があると肉の厚い部分の抵抗が大きくなった
りワーク内抵抗バラツキを生じる等の欠点を生じるため
高精度の肉厚管理が行われており、その肉厚の測定方法
として破壊式測定法が一般的である。
【0003】ところが、破壊式測定法においては測定用
サンプルの切り出し等に長時間要し極めて作業効率が劣
るとともにサンプル分だけ製品歩留り率を低下させると
いう問題点があった。そこで、最近ではそれらの欠点が
ない非破壊式測定方法が採用されつつある。この方法
は、内部に測定ベースとなる中芯を挿入支持した円筒状
セラミックス成形体の肉厚を外周面側にセットした肉厚
測定計により測定するものであるが、セラミックス成形
体と中芯とを密着させることが困難であり精度よく肉厚
を測定することができないという問題点があった。
サンプルの切り出し等に長時間要し極めて作業効率が劣
るとともにサンプル分だけ製品歩留り率を低下させると
いう問題点があった。そこで、最近ではそれらの欠点が
ない非破壊式測定方法が採用されつつある。この方法
は、内部に測定ベースとなる中芯を挿入支持した円筒状
セラミックス成形体の肉厚を外周面側にセットした肉厚
測定計により測定するものであるが、セラミックス成形
体と中芯とを密着させることが困難であり精度よく肉厚
を測定することができないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、非破壊方式であって測定用サ
ンプルの切り出し作業等を行う必要がなく迅速に測定を
行うことができるとともにサンプル分の無駄をなくして
製品歩留り率を向上させることができ、また肉厚の測定
を極めて精度よくかつ効率的に行うことができる円筒状
セラミックス成形体の肉厚測定方法を提供することを目
的として完成されたものである。
従来の問題点を解決して、非破壊方式であって測定用サ
ンプルの切り出し作業等を行う必要がなく迅速に測定を
行うことができるとともにサンプル分の無駄をなくして
製品歩留り率を向上させることができ、また肉厚の測定
を極めて精度よくかつ効率的に行うことができる円筒状
セラミックス成形体の肉厚測定方法を提供することを目
的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の円筒状セラミックス成形体の肉厚
測定方法は、内部に測定ベースとなる中芯を挿入支持し
た円筒状セラミックス成形体の肉厚を外周面側にセット
した肉厚測定計により測定する円筒状セラミックス成形
体の肉厚測定方法において、前記セラミックス成形体の
測定点を中芯の外周面から供給するバキュームエアで吸
引して中芯に密着させた状態で測定することを特徴とす
るものである。
めになされた本発明の円筒状セラミックス成形体の肉厚
測定方法は、内部に測定ベースとなる中芯を挿入支持し
た円筒状セラミックス成形体の肉厚を外周面側にセット
した肉厚測定計により測定する円筒状セラミックス成形
体の肉厚測定方法において、前記セラミックス成形体の
測定点を中芯の外周面から供給するバキュームエアで吸
引して中芯に密着させた状態で測定することを特徴とす
るものである。
【0006】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例について詳細に
説明する。図面は、ナトリウム硫黄電池のベータアルミ
ナ管として使用される有底円筒状セラミックス成形体1
0の肉厚を測定する場合を示すものであって、図中1は
前記セラミックス成形体10の内部に挿入されて測定ベ
ースとなる中芯、2はリニアゲージあるいはレーザー変
位計等の肉厚測定計である。
説明する。図面は、ナトリウム硫黄電池のベータアルミ
ナ管として使用される有底円筒状セラミックス成形体1
0の肉厚を測定する場合を示すものであって、図中1は
前記セラミックス成形体10の内部に挿入されて測定ベ
ースとなる中芯、2はリニアゲージあるいはレーザー変
位計等の肉厚測定計である。
【0007】前記測定ベースとなる中芯1は、セラミッ
クス成形体10の内形状と略同一の外形状を有する棒状
のものであって、その中心部にはバキュームポンプ(図
示せず)に通じる軸方向のエア通路3が設けられてお
り、該エア通路3からは外周面に向けて複数個の分岐路
3aが設けられている。なお、この分岐路3aは開口部が外
周面において直線状となるよう中芯1の全長に対して略
均等に設けられるものであるが、前記肉厚測定計2の設
置位置とは重ならないよう配慮されており、セラミック
ス成形体10の長さや測定点の位置等に応じて任意に設
計することができる。
クス成形体10の内形状と略同一の外形状を有する棒状
のものであって、その中心部にはバキュームポンプ(図
示せず)に通じる軸方向のエア通路3が設けられてお
り、該エア通路3からは外周面に向けて複数個の分岐路
3aが設けられている。なお、この分岐路3aは開口部が外
周面において直線状となるよう中芯1の全長に対して略
均等に設けられるものであるが、前記肉厚測定計2の設
置位置とは重ならないよう配慮されており、セラミック
ス成形体10の長さや測定点の位置等に応じて任意に設
計することができる。
【0008】本発明においては、セラミックス成形体1
0の内部に測定ベースとなる中芯1を挿入した後、エア
通路3よりバキュームエアを供給する。そして、円筒状
セラミックス成形体10の測定点を中芯の外周面にある
複数個の分岐路3aから供給されるバキュームエアで吸引
することにより中芯1にピッタリと密着させた状態とす
る。次いで、この状態を保持しながらセラミックス成形
体10の外周面側の所定位置にセットした肉厚測定計2
により、前記中芯1を測定ベースとしてセラミックス成
形体10の肉厚を測定する。この場合、セラミックス成
形体10と測定ベースとなる中芯1とはバキュームエア
により確実に密着した状態が確保されているので、極め
て精度よく肉厚の測定を行うことが可能となる。
0の内部に測定ベースとなる中芯1を挿入した後、エア
通路3よりバキュームエアを供給する。そして、円筒状
セラミックス成形体10の測定点を中芯の外周面にある
複数個の分岐路3aから供給されるバキュームエアで吸引
することにより中芯1にピッタリと密着させた状態とす
る。次いで、この状態を保持しながらセラミックス成形
体10の外周面側の所定位置にセットした肉厚測定計2
により、前記中芯1を測定ベースとしてセラミックス成
形体10の肉厚を測定する。この場合、セラミックス成
形体10と測定ベースとなる中芯1とはバキュームエア
により確実に密着した状態が確保されているので、極め
て精度よく肉厚の測定を行うことが可能となる。
【0009】その後、前記エア通路3からのバキューム
エアの供給が中止されると同時に、図2に示されるよう
にセラミックス成形体10が、例えば8等分されて所定
量ずつ間欠回転移動させられ、各位置において前記と同
様の肉厚測定が行われ全周にわたって高精度の測定が行
われることとなる。このようにして全ての測定点につい
ての肉厚測定が終了すると中芯1はセラミックス成形体
10より取り出され、次のサンプルで同様の測定を繰り
返すこととなる。なお、前記の肉厚測定を行ったサンプ
ル用のセラミックス成形体10は、非破壊方式による測
定方法が行われたものであって何ら傷等の付着がないの
で廃棄処分する必要もなく、そのまま良品として扱うこ
とができ製品歩留り率を低下させる要因となることもな
い。
エアの供給が中止されると同時に、図2に示されるよう
にセラミックス成形体10が、例えば8等分されて所定
量ずつ間欠回転移動させられ、各位置において前記と同
様の肉厚測定が行われ全周にわたって高精度の測定が行
われることとなる。このようにして全ての測定点につい
ての肉厚測定が終了すると中芯1はセラミックス成形体
10より取り出され、次のサンプルで同様の測定を繰り
返すこととなる。なお、前記の肉厚測定を行ったサンプ
ル用のセラミックス成形体10は、非破壊方式による測
定方法が行われたものであって何ら傷等の付着がないの
で廃棄処分する必要もなく、そのまま良品として扱うこ
とができ製品歩留り率を低下させる要因となることもな
い。
【0010】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は非破壊方式であって測定用サンプルの切り出し作業
等を行う必要がなく迅速に測定を行うことができるとと
もにサンプル分の無駄をなくして製品歩留り率を向上さ
せることができ、また肉厚の測定を極めて精度よくかつ
効率的に行うことができるものである。よって本発明は
従来の問題点を一掃した円筒状セラミックス成形体の肉
厚測定方法として、産業の発展に寄与するところは極め
て大である。
明は非破壊方式であって測定用サンプルの切り出し作業
等を行う必要がなく迅速に測定を行うことができるとと
もにサンプル分の無駄をなくして製品歩留り率を向上さ
せることができ、また肉厚の測定を極めて精度よくかつ
効率的に行うことができるものである。よって本発明は
従来の問題点を一掃した円筒状セラミックス成形体の肉
厚測定方法として、産業の発展に寄与するところは極め
て大である。
【図1】本発明の実施例の肉厚測定工程を示す正面断面
図である。
図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
1 中芯 2 肉厚測定計 10 セラミックス成形体
Claims (1)
- 【請求項1】 内部に測定ベースとなる中芯を挿入支持
した円筒状セラミックス成形体の肉厚を外周面側にセッ
トした肉厚測定計により測定する円筒状セラミックス成
形体の肉厚測定方法において、前記セラミックス成形体
の測定点を中芯の外周面から供給するバキュームエアで
吸引して中芯に密着させた状態で測定することを特徴と
する円筒状セラミックス成形体の肉厚測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5266992A JPH05256615A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 円筒状セラミックス成形体の肉厚測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5266992A JPH05256615A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 円筒状セラミックス成形体の肉厚測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05256615A true JPH05256615A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=12921282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5266992A Pending JPH05256615A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 円筒状セラミックス成形体の肉厚測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05256615A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3143089A1 (de) * | 1981-10-30 | 1983-05-26 | Heidelberger Druckmaschinen Ag, 6900 Heidelberg | Vorrichtung zum trocknen von bedruckten bogen an offsetdruckmaschinen |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56128401A (en) * | 1980-03-13 | 1981-10-07 | Kishimoto Akira | Continuous measuring method and device for thickness of cup-shaped hollow material |
JPS59108910A (ja) * | 1982-11-18 | 1984-06-23 | ドクトル・ヨハネス・ハイデンハイン・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | 測定装置 |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP5266992A patent/JPH05256615A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56128401A (en) * | 1980-03-13 | 1981-10-07 | Kishimoto Akira | Continuous measuring method and device for thickness of cup-shaped hollow material |
JPS59108910A (ja) * | 1982-11-18 | 1984-06-23 | ドクトル・ヨハネス・ハイデンハイン・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | 測定装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3143089A1 (de) * | 1981-10-30 | 1983-05-26 | Heidelberger Druckmaschinen Ag, 6900 Heidelberg | Vorrichtung zum trocknen von bedruckten bogen an offsetdruckmaschinen |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960206 |