JPH05256179A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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Publication number
JPH05256179A
JPH05256179A JP5252292A JP5252292A JPH05256179A JP H05256179 A JPH05256179 A JP H05256179A JP 5252292 A JP5252292 A JP 5252292A JP 5252292 A JP5252292 A JP 5252292A JP H05256179 A JPH05256179 A JP H05256179A
Authority
JP
Japan
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intake air
engine
temperature
intake
air temperature
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5252292A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Chikamori
猛 近森
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5252292A priority Critical patent/JPH05256179A/ja
Publication of JPH05256179A publication Critical patent/JPH05256179A/ja
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン1の複数の気筒4,4を連通路16
で連通して、連通路16の各気筒4への開口端を吸気ポ
ート9よりも遅れて閉じる遅閉じ吸気ポート17とし、
エンジン1の所定の運転状態で連通路16を開く場合
等、吸気温度検出用のセンサ33の吸気通路8下流側に
エンジン1への吸気温度を変える要因があっても、エン
ジン1の燃焼室5における実際の吸気温度に略正確に対
応した温度補正係数を求めて、吸気温度に係る誤った補
正を防止する。 【構成】 エンジン1の気筒4,4間を連通路16で連
通した状態では、エンジン1に供給される吸気温度の補
正係数を高温側に補正することで、気筒4,4間の連通
により、燃焼室5内に他の気筒4から昇温した吸気が連
通路16を経て流入しても、その燃焼室5内の実際の吸
気温度に略正確に対応した温度補正係数が得られるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの制御装置
に関し、詳しくはエンジンに供給される吸気の実際の温
度に正確に対応してエンジンの運転要素を制御するよう
にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平1―31872
4号公報等に示されるように、多気筒エンジンにおける
気筒同士を連通路で連通して、その連通路の各気筒への
開口端を吸気ポートよりも遅れて閉じる遅閉じ吸気ポー
トとし、エンジンの所定の運転状態、例えばスロットル
開度の小さい低負荷域で連通路を開くことにより、ある
気筒の吸気行程にある燃焼室に連通路を介して他の気筒
から吸気を供給するようにし、この吸気の供給により気
筒への吸入ロスを小さくしていわゆるエンジンのポンピ
ングロスを低減し、燃費を向上させるようにすることは
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンに
供給する燃料供給量を吸入空気量に応じて設定する場合
においては、その吸気の温度をセンサで検出し、吸気温
度の上昇により吸気充填量が下がったときには、それに
応じて燃料供給量をも減少させることにより、空燃比を
適正に維持するようにすることが行われており、検出し
た吸気温度に応じて温度補正係数を設定し、この温度補
正係数に基づいて燃料の基本供給量を補正するようにし
ている。
【0004】上記吸気温度のセンサは、通常、例えばエ
アフローメータやサージタンク等、吸気通路の上流端部
に配設されている。しかし、上記従来のように、エンジ
ンの複数の気筒が連通路で連通されているものでは、気
筒間で吸気の往来があるので、吸気行程にある気筒に対
し他の気筒で燃焼室壁面から加熱された吸気が供給され
ることとなり、実際の吸気温度はセンサで検出される温
度よりも高くなる。このため、センサにより検出した吸
気温度に基づく温度補正係数が実際の吸気温度に対応し
なくなり、その結果、空燃比を適正に維持できなくなる
という問題がある。
【0005】また、エンジンの吸気通路に燃料を噴射供
給する通常のインジェクタの他に、気筒内に直接燃料を
噴射供給する直接噴射インジェクタを設け、エンジンの
低負荷域では、燃費の向上を図る目的で、燃料を直接噴
射インジェクタのみから燃焼室に噴射供給し、その燃料
の燃焼室での成層化によって燃焼性を高める一方、エン
ジンの高負荷域では、出力の増大を狙うために、直接噴
射インジェクタに加えて吸気通路のインジェクタからも
燃料を噴射供給するようにすることは知られている。
【0006】このようなエンジンでは、吸気通路のイン
ジェクタが作動状態にあるとき、そのインジェクタから
噴射された燃料が燃焼室に達するまでの間に蒸発するの
で、その蒸発に伴う気化熱が奪われた分だけ燃焼室内の
吸気温度が下がる。このため、やはり、センサにより検
出した吸気温度に基づく温度補正係数が実際の吸気温度
に対応しなくなる問題がある。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、上記のように、吸気温度検出用の
センサの下流側に吸気温度を変える要因となる手段があ
る場合において、その手段の作動状態では吸気温度に係
る補正係数を補正するようにすることにより、燃焼室に
おける実際の吸気温度に略正確に対応した温度補正係数
を求めて、吸気温度に係る誤った補正を防止することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、エンジンの複数の気筒が連通
路で連通され、この連通路を経由して気筒間で吸気の往
来があるものに対し、気筒間の連通状態では吸気温度の
補正係数を高温側に補正することとする。
【0009】具体的には、この発明は、複数の気筒同士
を互いに連通し、各気筒への開口端が吸気ポートよりも
遅れて閉じる遅閉じ吸気ポートとされた連通路と、エン
ジンの所定の運転状態で上記連通路を開くように作動す
るバルブ手段とを備えたエンジンの制御装置において、
上記バルブ手段が作動状態にあるとき、非作動状態に比
べ、エンジンに供給される吸気温度の補正係数を吸気温
度が高くなる方向に補正する温度補正係数補正手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明では、エンジンの気筒内及
び吸気通路にそれぞれ燃料を供給する燃料供給手段が設
けられているものに対し、吸気通路に燃料が供給される
状態では吸気温度の補正係数を低温側に補正するように
した。
【0011】すなわち、この発明は、エンジンの気筒内
に直接燃料を供給する気筒内燃料供給手段と、吸気通路
に燃料を供給する吸気通路燃料供給手段とを備えたエン
ジンの制御装置において、上記吸気通路燃料供給手段が
作動状態にあるとき、非作動状態に比べ、エンジンに供
給される吸気温度の補正係数を吸気温度が低くなる方向
に補正する温度補正係数補正手段を設けたことを特徴と
する。
【0012】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
のエンジンの制御装置において、温度補正係数補正手段
により補正された吸気温度の補正係数に基づいてエンジ
ンの燃料供給量を制御するように構成する。
【0013】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、温度
補正係数補正手段により、バルブ手段が作動状態にある
ときには、エンジンに供給される吸気温度の補正係数が
吸気温度の高くなる方向に補正されるので、気筒内燃焼
室に他の気筒から昇温した吸気が連通路を経て流入して
も、その燃焼室内の実際の吸気温度に略正確に対応する
温度補正係数を得ることができ、吸気温度に係る誤った
補正を防止できる。
【0014】請求項2の発明では、温度補正係数補正手
段により、吸気通路燃料供給手段が作動状態にあって吸
気通路に燃料が供給されているときには、エンジンに供
給される吸気温度の補正係数が吸気温度の低温側に補正
される。このため、吸気通路燃料供給手段から吸気通路
に供給された燃料の気化熱により燃焼室内の吸気温度が
下がっても、その燃焼室内の実際の吸気温度に略正確に
対応する温度補正係数を得ることができ、吸気温度に係
る誤った補正を防止できる。
【0015】請求項3の発明では、上記温度補正係数補
正手段により補正された吸気温度の補正係数により、エ
ンジンの燃料供給量を制御するので、エンジンの空燃比
を適正に維持することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】(実施例1)図3は本発明の実施例1の全
体構成を示す。1は2つの気筒4,4を有するロータリ
ピストンエンジンで、このエンジン1は、内周にトロコ
イド面を有する1対のロータハウジング2,2と、該両
ロータハウジング2,2間に挟まれた中間ハウジング3
と、各ロータハウジング2の外側に配置された1対のサ
イドハウジング(図示せず)とからなるハウジングを有
する。これらハウジングに囲まれた2つの気筒4,4の
各々にはそれぞれ該気筒4を3つの作動室5,5,…
(燃焼室)に区画形成するロータ6が収容されている。
ロータ6は出力軸7に偏心回転運動可能に支持されてお
り、このロータ6の偏心回転運動により各作動室5で吸
気、圧縮、爆発(膨張)及び排気の各行程を順に行わせ
て出力軸7を回転駆動するようにしている。
【0018】8は上記吸気行程にある作動室5内に吸気
を供給する吸気通路である。この吸気通路8はサージタ
ンク10の下流側で2つに分岐され、各々の下流端は上
記中間ハウジング3の内壁面に開口する吸気ポート9で
構成され、この吸気ポート9は吸気行程でロータ6によ
り所定のタイミングで開閉される。上記サージタンク1
0は集合吸気通路11を介して図外のエアクリーナに接
続され、上記集合吸気通路11には吸気通路8を絞るス
ロットル弁12が配設されている。また、サージタンク
10にはスロットル弁12下流のブースト(吸気負圧)
を検出するブーストセンサ32と、吸入空気温度(吸気
温度)を検出する温度センサ33とが配設されている。
さらに、サージタンク10下流側で各気筒4の吸気ポー
ト9近傍の吸気通路8には燃料を噴射供給するインジェ
クタ13がそれぞれ配設されている。
【0019】一方、14は排気行程にある作動室5から
排気を排出する排気通路で、この排気通路14の上流端
は上記各ロータハウジング2の周壁面に開口する排気ポ
ート15で構成され、この排気ポート15は排気行程で
ロータ6により所定のタイミングで開閉される。
【0020】さらに、上記2つの気筒4,4同士は連通
路16によって互いに連通されている。この連通路16
の各気筒4への開口端は、上記吸気ポート9のロータ回
転方向前側の中間ハウジング3内壁面に開口されてい
て、吸気行程でロータ6により吸気ポート9よりも遅れ
て閉じる遅閉じ吸気ポート17とされている。そして、
エンジン1の一方の気筒4の吸気行程で、その作動室5
(燃焼室)に連通路16を介して他の気筒4から吸気を
供給するようにし、吸気の吸入ロスを小さくしてエンジ
ン1のポンピングロスを低減するようになっている。
【0021】上記連通路16の途中にはバルブ手段とし
てのロータリバルブからなるコントロールバルブ18が
配設されている。このバルブ18は図外のアクチュエー
タの駆動により回動して連通路16を開閉するもので、
後述するように、エンジン1の所定の運転状態で上記連
通路16を開くように作動する(図2参照)。図3中、
19は点火プラグである。
【0022】上記各インジェクタ13及びコントロール
バルブ18はコントロールユニット31により制御され
るようになっている。このコントロールユニット31に
は、上記スロットル弁12の開度TVOを検出するスロ
ットルセンサ34の出力信号と、ブーストセンサ32の
出力信号と、温度センサ33の出力信号と、エンジン1
の回転速度Rを検出する回転センサ35の出力信号とが
入力されている。ここで、上記コントロールユニット3
1で燃料噴射量の演算に使用する温度補正係数の設定、
及びコントロールバルブ18の切換制御を行うときの信
号処理手順について図1により説明する。まず、最初の
ステップS1 でエンジン回転速度が500rpm 以上かど
うかを判定する。これはエンジン1が始動したかどうか
を判定するもので、この判定がYESのときには、ステ
ップS2 に進み、燃料噴射量の演算に使用する温度補正
係数のマップをマップAに設定する。この温度補正係数
のマップAは、その一例を示すと、例えば吸入空気温度
が−20°Cのときには温度補正係数が1.0820と
なり、吸入空気温度が0°Cのときには温度補正係数が
1.0391となるように、吸入空気温度が高くなるほ
ど温度補正係数が小さくなるように設定されている。次
いで、ステップS3 においてスロットルセンサ34によ
り検出されたスロットル開度TVOと、回転センサ35
により検出されたエンジン回転速度Rとの各データを読
み込み、ステップS4 で、これらデータを設定値と比較
してエンジン1の運転状態を判定する。すなわち、図2
に示すように、スロットル開度TVOがTVO1 ≦TV
O≦TVO2 にないか或いはエンジン回転速度RがR1
≦R≦R2 になくて、エンジン1が定常状態にないとき
には判定がNOとなる。このときには、ステップS5 に
進んでコントロールバルブ18を閉じ、ステップS6 で
温度補正係数のマップを上記マップAに切り換える。こ
れに対し、スロットル開度TVOがTVO1 ≦TVO≦
TVO2 にありかつエンジン回転速度RがR1 ≦R≦R
2 にあるときには判定がYESとなり、このときにはス
テップS7 に進んでコントロールバルブ18を開き、ス
テップS8で温度補正係数のマップをマップBに切り換
える。このマップBは、例えば吸入空気温度が−20°
Cのときには温度補正係数が1.0625となり、吸入
空気温度が0°Cのときには温度補正係数が1.007
8となるように、吸入空気温度が高くなるほど温度補正
係数が小さくなるのはマップ1と同様であるが、マップ
Aに比べ全体的に温度補正係数が小さくなる側つまり吸
入空気温度が高くなる側に設定されている。
【0023】さらに、上記温度補正係数に基づいてイン
ジェクタ13からの燃料噴射量を求めるときの手順につ
いて図4により説明する。ブーストセンサ32により検
出されたエンジンブーストと、回転センサ35により検
出されたエンジン回転速度とに基づいて燃料の基本噴射
量を所定のマップから演算する。一方、上記フローで説
明したように、エンジン回転速度及びスロットル開度か
ら温度補正係数のマップを選択した後、そのマップから
温度センサ33により検出された吸入空気温度に対応す
る温度補正係数を演算する。しかる後、この温度補正係
数と上記求められた燃料基本噴射量とから最終の燃料噴
射量を演算し、その信号を各インジェクタ13に出力す
る。
【0024】この実施例では、上記図1に示すフローに
おけるステップS4 ,S7 ,S8 により、上記コントロ
ールバルブ18が作動状態にあって連通路16が開いて
いるとき、バルブ18の非作動状態に比べ、エンジン1
に供給される吸気温度の補正係数を吸気温度が高くなる
方向に補正する温度補正係数補正手段36が構成され
る。そして、図4に示す如く、上記温度補正係数補正手
段36により補正された吸気温度の補正係数により、エ
ンジン1の燃料供給量を制御するようになされている。
【0025】したがって、上記実施例においては、エン
ジン1の運転中、スロットルセンサ34によりスロット
ル開度TVOが、また回転センサ35によりエンジン回
転速度Rがそれぞれ検出され、これらデータを基にエン
ジン1の運転状態が判定される。そして、図2に示すよ
うに、スロットル開度TVOがTVO1 ≦TVO≦TV
O2 にないか或いはエンジン回転速度RがR1 ≦R≦R
2 になくて、エンジン1が定常状態にないときには、コ
ントロールバルブ18が閉じ、温度補正係数のマップが
マップAに選択される。
【0026】これに対し、スロットル開度TVOがTV
O1 ≦TVO≦TVO2 にありかつエンジン回転速度R
がR1 ≦R≦R2 にあって、エンジン1の運転状態が定
常状態であるときには、コントロールバルブ18が開
く。このコントロールバルブ18の開き動作に伴い、エ
ンジン1の一方の気筒4の吸気行程にある作動室5に連
通路16を介して他方の気筒4から吸気が供給され、そ
の作動室5への吸気の吸入ロスを小さくしてエンジン1
のポンピングロスが低減され、エンジン1の燃費を向上
させることができる。
【0027】このとき、上記吸気行程にある気筒4に他
方の気筒4から供給される吸気は、該他方の気筒4で作
動室5の壁面から加熱されているので、作動室5内の実
際の吸気温度は温度センサ33で検出される温度よりも
高くなり、センサ33により検出した吸気温度に基づい
て設定される温度補正係数は実際の吸気温度に対応しな
くなる虞れがある。しかし、この実施例では、コントロ
ールバルブ18が作動状態にあるときには、温度補正係
数のマップがマップAからマップBに切り換えられ、こ
のマップBはマップAに比べ全体的に温度補正係数が小
さくて吸気温度の高温側に設定されているので、エンジ
ン1に供給される吸気温度の補正係数は吸気温度が高く
なる方向に補正される。その結果、気筒4内に他の気筒
4から昇温した吸気が連通路16を経て流入しても、そ
の作動室5内の実際の吸気温度に略正確に対応する温度
補正係数を得ることができ、吸気温度に係る誤った補正
を防止して、エンジン1の空燃比を適正に維持すること
ができる。
【0028】尚、この実施例ではロータリピストンエン
ジン1を対象としているが、本発明はレシプロエンジン
にも適用することができる。
【0029】(実施例2)図5〜図7は本発明の実施例
2を示す。この実施例では、吸気温度検出用の温度セン
サ33下流側の吸気通路8においてエンジン1への吸気
温度を変える要因が噴射燃料の気化熱であり、これに対
処したものである。尚、図3と同じ部分については同じ
符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0030】この実施例では、図7に示すようにレシプ
ロエンジン1′を対象としている。このエンジン1′
は、シリンダ21(気筒)と、その内部に往復動可能に
嵌挿されたピストン22とを備え、このピストン22に
よりシリンダ21内に燃焼室23が区画されている。2
4は吸気通路8の下流端である吸気ポート9を開閉する
吸気弁、26は排気通路14の上流端である排気ポート
15を開閉する排気弁である。吸気通路8にはスロット
ル弁12が配設され、その下流側にはブーストセンサ3
2と温度センサ33とが、またさらにその下流には吸気
通路8に燃料噴射するための吸気通路燃料供給手段とし
ての吸気管噴射インジェクタ13がそれぞれ配置されて
いる。スロットル弁12の開度を検出するスロットルセ
ンサ34の出力信号は、上記ブーストセンサ32及び温
度センサ33の信号と共にコントロールユニット31に
入力されている。
【0031】上記シリンダ21の側壁には、燃焼室23
に直接燃料を供給する気筒内燃料供給手段としての直接
噴射インジェクタ28が取り付けられており、このイン
ジェクタ28は上記吸気管噴射インジェクタ13と共に
コントロールユニット31により開閉制御されるように
なっている。コントロールユニット31で燃料噴射量の
演算に使用する温度補正係数の設定を行うときの信号処
理手順について図5により説明する。ステップS1 〜S
3 までは上記実施例1と同じである。ステップS4 ′で
は、図6に示すようにスロットル開度TVOがTVO≧
TVO1 にありかつエンジン回転速度RがR≧R1 にあ
るかどうかを判定する。この判定がTVO<TVO1 或
いはR<R1 であってエンジン1′が低負荷域又は低回
転域にあるNOのときには、ステップS5 ′に進んで直
接噴射インジェクタ28のみから燃料を噴射供給し、こ
のことで燃焼室23内で成層燃焼を行わせて燃費の向上
を図る。その後、ステップS6 で温度補正係数のマップ
をマップBに切り換える。
【0032】これに対し、ステップS4 ′での判定がY
ES(TVO≧TVO1 でかつR≧R1 )のときには、
ステップS7 ′に進んで直接噴射インジェクタ28のみ
ならず吸気管噴射インジェクタ13からも燃料を噴射供
給し、このことでエンジン1′の出力増大を図る。しか
る後、ステップS8 で温度補正係数のマップをマップA
に切り換える。
【0033】尚、上記温度補正係数に基づいてインジェ
クタ13,28からの燃料噴射量を求めるときの手順は
上記実施例1と同様である(図4参照)。
【0034】この実施例では、上記図1に示すフローに
おけるステップS4 ′,S7 ′,S8 により、上記吸気
管噴射インジェクタ13が作動状態にあるとき、非作動
状態に比べ、エンジン1′に供給される吸気温度の補正
係数を吸気温度が低くなる方向に補正する温度補正係数
補正手段36′が構成される。
【0035】この実施例においては、エンジン1′の運
転中、スロットルセンサ34により検出されたスロット
ル開度TVOと、回転センサ35により検出されたエン
ジン回転速度Rとを基にエンジン1′の運転状態が判定
され、図6に示すように、エンジン1′がTVO<TV
O1 の低負荷域か或いはR<R1 の低回転域にあるとき
には、エンジン1′に対し直接噴射インジェクタ28の
みから燃料が噴射され、このことで燃焼室23内での成
層燃焼により燃費の向上が図られる。このとき、温度補
正係数のマップはマップBに選択される。
【0036】一方、エンジン1′がTVO≧TVO1 で
かつR≧R1 の高負荷高回転領域にあるときには、直接
噴射インジェクタ28のみならず吸気管噴射インジェク
タ13からも燃料が噴射供給され、このことでエンジン
1′の出力が増大する。このとき、上記吸気管噴射イン
ジェクタ13から噴射された燃料が燃焼室23に達する
までの間に蒸発することで、その蒸発に伴う気化熱によ
りシリンダ21内の吸気温度が下がるので、燃焼室23
内の実際の吸気温度は温度センサ33で検出される温度
よりも高くなり、センサ33で検出した吸気温度に基づ
いて設定される温度補正係数は実際の吸気温度に対応し
なくなる虞れがある。しかし、この実施例でも、吸気管
噴射インジェクタ13から燃料が噴射される状態では、
温度補正係数のマップは、マップBよりも全体的に温度
補正係数が大きくなるように設定されているマップAに
選択されるので、エンジン1′に供給される吸気温度の
補正係数は吸気温度が低くなる方向に補正される。その
結果、吸気管噴射インジェクタ13から噴射された燃料
の蒸発に伴う気化熱により燃焼室23内の吸気温度が下
がっても、その燃焼室23内の実際の吸気温度に略正確
に対応する温度補正係数が得られ、吸気温度に係る誤っ
た補正を防止して、エンジン1′の空燃比を適正に維持
できる。
【0037】尚、上記各実施例では、吸気温度の補正係
数をエンジン1′の燃料噴射量の制御に用いるようにし
ているが、この他、例えばエンジンの点火時期制御に使
用することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、エンジンの複数の気筒を連通路で連通して、この連
通路の各気筒への開口端が吸気ポートよりも遅れて閉じ
る遅閉じ吸気ポートとし、エンジンの所定の運転状態で
上記連通路を開くようにしたエンジンの制御装置におい
て、気筒間の連通状態では、エンジンに供給される吸気
温度の補正係数を吸気温度が高くなる方向に補正するよ
うにした。また、請求項2の発明では、エンジンの気筒
内及び吸気通路にそれぞれ燃料を供給する燃料供給手段
が設けられたエンジンの制御装置において、吸気通路燃
料供給手段が作動状態にあって吸気通路に燃料が供給さ
れる状態では、吸気温度の補正係数を吸気温度が低くな
る方向に補正するようにした。従って、これらの発明に
よると、気筒間の連通により、気筒内に他の気筒から昇
温した吸気が連通路を経て流入し、或いは吸気通路に供
給された燃料の気化熱により燃焼室内の吸気温度が下が
っても、燃焼室内の実際の吸気温度と吸気通路上流側で
検出した吸気温度とのずれによって吸気温度に係る誤っ
た補正が行われるのを有効に防止できる。
【0039】請求項3の発明によると、上記補正された
吸気温度の補正係数により、エンジンの燃料供給量を制
御するようにしたことにより、エンジンの空燃比を適正
に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるコントロールユニッ
トで行う信号処理手順を示すフローチャート図である。
【図2】実施例1におけるバルブの開閉領域マップを示
す特性図である。
【図3】実施例1の全体構成を示す説明図である。
【図4】実施例1のコントロールユニットにおける燃料
噴射量の決定のための処理を示すブロック図である。
【図5】実施例2を示す図1相当図である。
【図6】実施例2における噴射方式の領域マップを示す
特性図である。
【図7】実施例2の全体構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1′ エンジン 4 気筒 5 作動室(燃焼室) 8 吸気通路 9 吸気ポート 13 インジェクタ(吸気通路燃料供給手段) 16 連通路 17 遅閉じ吸気ポート 18 コントロールバルブ(バルブ手段) 21 シリンダ(気筒) 23 燃焼室 28 直接噴射インジェクタ(気筒内燃料供給手段) 31 コントロールユニット 33 温度センサ 36,36′ 温度補正係数補正手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒同士を互いに連通し、各気筒
    への開口端が吸気ポートよりも遅れて閉じる遅閉じ吸気
    ポートとされた連通路と、エンジンの所定の運転状態で
    上記連通路を開くように作動するバルブ手段とを備えた
    エンジンの制御装置において、 上記バルブ手段が作動状態にあるとき、非作動状態に比
    べ、エンジンに供給される吸気温度の補正係数を吸気温
    度が高くなる方向に補正する温度補正係数補正手段を設
    けたことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの気筒内に直接燃料を供給する
    気筒内燃料供給手段と、吸気通路に燃料を供給する吸気
    通路燃料供給手段とを備えたエンジンの制御装置におい
    て、 上記吸気通路燃料供給手段が作動状態にあるとき、非作
    動状態に比べ、エンジンに供給される吸気温度の補正係
    数を吸気温度が低くなる方向に補正する温度補正係数補
    正手段を設けたことを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のエンジンの制御装置に
    おいて、 温度補正係数補正手段により補正された吸気温度の補正
    係数に基づいてエンジンの燃料供給量を制御するように
    構成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
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