JP2001254659A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents
内燃機関の点火時期制御装置Info
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Abstract
を行える内燃機関の点火時期制御装置を提供することに
ある。 【解決手段】 内燃機関1のサージタンク(吸気路拡径
部)12に排気を還流するEGR通路24と、同EGR
通路に介装されるEGR弁23と、EGR弁の開度と機
関運転状態とに基づき瞬時EGR率α2を導出する瞬時
EGR率導出手段E1と、同瞬時EGR率と拡径部内E
GR率(n)とに基づいて同拡径部内EGR率を更新す
る拡径部内EGR率導出手段E2と、基本点火時期θb
を設定する基本点火時期設定手段E3と、更新される拡
径部内EGR率(n)を記憶処理し、且つ、気筒(燃焼
室3)内に流入する吸気に対応した記憶済みの拡径部内
EGR率(n−7)に基づき基本点火時期を補正する点
火時期補正手段E4とを備えた。
Description
期制御装置に関し、特に、排ガス還流装置を備える内燃
機関において、燃焼室に供給されるEGRガス量の経時
的変化を考慮して点火時期を適正化する内燃機関の点火
時期制御装置に関するものである。
定EGR率の混合気を燃焼させるようにした排ガス還流
装置が知られており、同装置を用いた場合、燃焼室での
混合気の燃焼が比較的遅くなり、NOxや酸化物の排出
量が低下し排ガス改善を行える。しかも、通常、エンジ
ンが所定のトルクを発するには吸気量を所定量絞るが、
この際、絞り弁の下流側が負圧化してポンピングロスを
招くのに対し、排ガス還流装置を用いた場合は、出力発
生に関与しない不燃性の排ガスを新気中に供給すること
で、ポンピングロスを低減でき、燃費を改善できる。こ
のような利点のある排ガス還流装置を用いた場合、混合
気の燃焼が比較的遅くなることに対処すべくEGR率
(=EGRガス/新気)の変化に応じて、点火時期を進
める処理を行っている。
率を変化させた場合,吸気系の蓄圧効果のため、直ちに
燃焼室のEGR率がEGR弁の開度相当のEGR率に変
化せず、特に、そのEGR率の遅れの状況はEGR弁よ
り下流の吸気路構造に応じて変化した上でEGR弁開度
相当のEGR率に収束する。このため、EGR弁開度相
当のEGR率をそのまま各気筒のEGR率と見做し、そ
のEGR率に相当する点火時期を算出して、点火処理を
行った場合、点火時期が実情にあわず、失火する可能性
もある。そこでEGR弁開度を変化させた後における点
火時期の経時的な補正が問題となる。
に開示の技術では、運転状態によって設定される基本点
火時期を目標EGR率に応じて補正するにあたり、EG
R弁の開閉速度を考慮している。即ち、目標開度に対す
る実開度の比を用いて目標EGR率より実EGR率を算
出し、しかも、基本燃料噴射量およびエンジン回転数相
当のEGR率1%あたりの進角幅を求め、これに実EG
R率を乗算して進角補正量を求め、これと基本点火時期
とより最終的な点火時期を算出している。
の技術では、機関運転状態の変化に対応してEGR弁が
EGR無しより所定のEGR率に変化した場合に、無し
の場合の点火時期(基本点火時期)と有りの場合の点火
時期との間を一次遅れフィルタを使って平滑化し、即
ち、回転数、充填効率、吸気管容積、EGR弁開度に基
づいてEGRガスの遅れ応答の時定数を算出し、この時
定数が反映される移動平均式により点火時期を動かし、
これにより、機関運転状態が変化しEGR率が変化した
際にも、点火時期制御を的確に行えるようにしている。
弁を通過後にサージタンクに流入したEGRガスと混合
する吸気(混合気)は、これより各気筒に連結される吸
気ブランチを経て各燃焼室に流入する。この場合、EG
R弁が、即ちEGR率が変化しても、各気筒の燃焼室に
は以前のEGR率を保持する吸気ブランチの混合気が流
入することより、例え、EGR弁が切り替わってもその
EGR弁開度相当の目標EGR率に達するには遅れを伴
うという点を考慮する必要がある。しかも、その流動遅
れの後にあって、EGR弁の有限の開弁速度により規制
を受けたEGR率の混合気が順次流入してくる点を考慮
しないと正しいEGR率の変化を考慮することはできな
い。
242654号公報の場合のような手法を用いた場合に
は、EGR弁の実開度を推定または検出して吸気管内の
EGR率を求めることも考えられるが、特に、サージタ
ンクを有する内燃機関においては、サージタンク内に滞
留しているEGR混合気が存在し、これが過渡的な値を
なますように作用するため、EGR弁の実開度に応じた
実際のサージタンク内のEGR率とは異なってくるとい
う問題があり、EGR弁の実開度に応じたEGR率を単
純には適用できない問題がある。
の場合、EGR弁開度に反比例して時定数を設定するの
み、即ち、遅れ応答を適正化しようとする技術思想でし
かないので、過渡時のEGR率までは考慮されてはおら
ず、過渡状態での点火時期の適正化には改良の余地があ
る。このように、いずれの従来例も時定数や、近似式を
用いてEGR率を修正しているが、吸気ブランチでの吸
気の流動遅れを的確に考慮しておらず、改善が望まれて
いる。本発明は、上述の課題に基づき、気筒内に流入す
る吸気のEGR率を用いて基本点火時期を補正し、排ガ
ス還流時においても適正な点火時期制御を行える内燃機
関の点火時期制御装置を提供することを目的とする。
めに、請求項1の発明では、内燃機関の吸気系に設けら
れた吸気路拡径部またはその上流側吸気系に排気の一部
を還流するEGR通路と、同EGR通路に介装され機関
運転状態に応じて作動が制御されるEGR弁と、上記E
GR弁の最新の開度と機関運転状態とに基づき瞬時EG
R率を導出する瞬時EGR率導出手段と、同瞬時EGR
率と予め算出されている上記吸気路拡径部の拡径部内E
GR率とに基づいて同拡径部内EGR率を更新する拡径
部内EGR率導出手段と、機関運転状態に基づき基本点
火時期を設定する基本点火時期設定手段と、順次更新さ
れる上記拡径部内EGR率を記憶処理し、気筒内に流入
する吸気に対応した上記記憶済みの拡径部内EGR率に
基づき上記基本点火時期を補正する点火時期補正手段と
を備えている。瞬時EGR率と予め算出済の拡径部内E
GR率とに基づいて拡径部内EGR率を順次更新するの
で、吸気路拡径部に滞留するEGRガスを含む混合気と
新たに導入されるEGRガスとが混合された後の拡径部
内EGR率を正確に求めることができ、順次更新される
拡径部内EGR率を記憶しておくので、気筒に流入する
吸気に対応した記憶済みの拡径部内EGR率を使用する
ことで、気筒に流入する吸気のEGR率を正確に求める
ことができる。
時期を補正することによりEGR率の変化する過渡時の
点火時期を適正に設定できる。本発明の好ましい形態と
して、上記吸気路拡径部はサージタンクであっても良
い。この場合、特に、サージタンクに滞留するEGRガ
スを含む混合気と新たに導入されるEGRガスとが混合
され、その混合気が吸気ブランチを通過後に気筒に流入
する際のEGR率を正確に求めることができ、このEG
R率に応じた進角補正をしてEGR率の変化する過渡時
の点火時期を適正に設定できる。
ての内燃機関の点火時期制御装置を装備したエンジン1
を示した。このエンジン1は4気筒(図2参照)の筒内噴
射式エンジンであり、後述の排気ガス還流装置23を装
備する。このエンジン1の各シリンダ2の上部とシリン
ダヘッド20とで囲まれる部分には燃焼室3が形成され
る。エンジン1のクランクシャフト4の一端には単位ク
ランク角信号θc、基準信号θ及びこれらに基づくエン
ジン回転速度Ne情報を検出するクランク角センサ5が
対設され、これは後述のエンジンコントロールユニット
(以後単にECUと記す)6に検出信号を出力する。
に開放可能に閉鎖された吸気ポート9および排気弁V2
に開放可能に閉鎖された排気ポート10が形成される。
しかもこれら両弁と干渉しない位置の内でのほぼ中央位
置には点火プラグ7が、側端位置には燃料噴射用のイン
ジェクタ8が配備される。インジェクタ8はインジェク
タ駆動回路34を介して後述のECU6に接続され、同
ECU6の噴射信号に応じて燃料噴射を行うように構成
される。
インテークマニホールド(吸気ブランチを含む)11、
各気筒の吸気ブランチが接続されると共に吸気路拡径部
を成すサージタンク12、サージタンク12に続く延長
管13及びエアクリーナ14がこの順で接続される。エ
アクリーナ14内には、吸気量Qa情報を得るエアフロ
ーセンサ15と、吸気温度Ta情報を出力する吸気温セ
ンサ16及び大気圧Pa情報を出力する大気圧センサ1
7が装着され、これら各情報はECU6に出力される。
さらに、延長管13内にはスロットル弁18が配備さ
れ、同弁のスロットル開度θs情報がスロットル開度セ
ンサ19によりECU6に出力される。またエンジン1
の水温Tw情報を検出する水温センサ21が配備され、
その検出信号はECU6に出力されている。排気ポート
10にはエキゾーストマニホールド22および図示しな
い排気管やマフラーが接続される。
間には排気ガス還流装置23が配備される。この排気ガ
ス還流装置23は排気路r2側のエキゾーストマニホー
ルド22と吸気路r1側のサージタンク12を結ぶ排気
ガス還流路(以下、単にEGR通路と記す)24を備
え、EGR通路24の途中にEGR弁25を備える。E
GR弁25はサージタンク12と一部が一体化した弁ハ
ウジング26を備え、その内部にEGR通路24を確保
した弁座28設け、同弁座28を弁部材29で開閉でき
るように形成している。弁部材29は弁ハウジング26
の上部に支持されたステッパモータ30に弁軸31を介
して連結される。ステッパモータ30は後述のECU6
にモータ駆動回路32を介して連結され、同モータ駆動
回路32に制御信号(ステップ数)を出力するECU6
はその制御信号(ステップ数)に応じて現在の弁部材2
9の開度(EGR実開度)を判定するように構成されて
いる。
れ、点火ユニット33は、ECU6に接続されて、EC
U6により点火プラグ7の点火作動が制御される。EC
U6はエンジン1の燃料噴射量制御、スロットル弁駆動
制御等の周知の制御処理に加え、点火制御処理およびE
GR制御処理を行う。EGR制御処理において、ECU
6はあらかじめ設定されたEGR域マップme(図5参
照)を用い、全運転域でのEGR率を設定しておく。な
お、ここでは吸気路拡径部であるサージタンクに流入す
る新気量に対してのEGRガスの流入量をEGR率(=
EGRガス量/新気量)と設定する。
転域が、中速中負荷域A1側での運転時にあると多量の
EGRガスを供給する高EGR率q1が確保されるべく
設定される。即ち、この領域では、弁部材29を弁リフ
ト方向である上側に移動させる高EGR率(高ステップ
数)が領域中央D1ほど大きくなるように設定される。
更に、エンジンの運転域が、高速高負荷域A2側に移行
すると、ECU6はEGRガスの流動を低減すべく設定
される。即ち、この領域では、弁部材29を閉鎖方向で
ある下側に移動させる低EGR率(低ステップ数)が設
定され、領域外周側D2ではEGR率がゼロに設定され
ている。
図4に示すように、瞬時EGR率導出手段E1と拡径部
内EGR率導出手段E2と、基本点火時期設定手段E3
と、点火時期補正手段E4との各機能を発揮すべく制御
作動する。ここで瞬時EGR率導出手段E1はEGR弁
25の最新の開度(EGR実開度)と最新の機関運転状
態である、エンジン回転速度Neおよび新気量(吸入空
気量Qa/Ne)EVとに基づき瞬時EGR率(EGR
弁のメカニカルな変位途中の開度を考慮したもので、図
6の符号m線を参照)を下記の(1)式のように導出す
る。ここで、定常EGR開度heは弁部材29が所定の
EGR率を確保する際、定常状態に達した場合の開度を
示す。
する線図で、符号t1はEGR弁開度の変化時点を示
し、2点鎖線Uは静的EGR弁開度変化を示す。拡径部
内EGR率導出手段E2は瞬時EGR率と予め算出され
ているサージタンク(吸気路拡径部)12の拡径部内E
GR率とに基づいて同拡径部内EGR率を(2)式のよ
うに算出し、エンジンの1行程毎に更新を繰り返す。な
お、符号CはEGR時定数であり、重み平均を採る上で
の取り込み定数で、たとえば、0、3に設定され、これ
により瞬時EGR率のなまし処理がなされ、図6の符号
n線を得ることとなる。
ン回転速度Neおよび新気量(吸入空気量Qa/Ne)
EVとに基づき基本点火時期θbを設定する。ここでは
予め、エンジン回転速度Neおよび新気量(吸入空気量
Qa/Ne)EV相当の基本点火時期θbを基本点火時
期マップm6で設定しておくる。
拡径部内EGR率を記憶処理し、かつ、記憶された拡径
部内EGR率の吸気が気筒内に流入するタイミングで対
応する記憶値を使用する。この場合、サージタンク(吸
気路拡径部)12の拡径部内EGR率(n)を、エンジ
ンの1行程毎に順次記憶処理する。即ち、次ぎの第2行
程時には第1行程時の拡径部内EGR率(n)の値を拡
径部内EGR率(n−1)の記憶エリアに押し出し入替
えし、同様に8行程分(拡径部内EGR率(n−7)ま
で)の各記憶エリアの値を順次記憶処理し、各値を順送
りで更新できるように構成する。なお、ここで、8行程
分を記憶処理したのは、次の理由による。
ン1のサージタンク12と各気筒の燃焼室3との間の吸
気ブランチ(インテークマニホールドの枝部)11の容
量はここではシリンダ容積の2倍に設定されており、2
回の吸気行程の後にサージタンク12の混合気が燃焼室
3に流入すると見做される。このため、サージタンク1
2で新気とEGRガスとが混合された後に、その混合気
である吸気は8行程後に吸気ブランチ11を通過して燃
焼室3に流入することになることから、ここでは8行程
分の値(拡径部内EGR率(n−7)までを記憶処理し
ておく。これら8行程分の記憶値のうちの最も古い値、
すなわち拡径部内EGR率(n−7)は、次に気筒内に
流入する吸気の正確なEGR率であり、この値は後述の
(5)、(6)式で、吸気ブランチ内より燃焼室に供給
される新気a1の量EV’の算出に利用される。
をしておく。ここでは新気に対してのEGRガスの流入
量をEGR率(=EGRガス量/新気量)とすることよ
り、この式は(3)式に書き替えできる。 1+EGR率=(新気量+EGRガス量)/新気量・・・・(3) これは、更に(4)式に変換される。
マニホールド(サージタンクや吸気ブランチ)の密度
(∝内部圧力)に概略比例する値と見做せ、この点よ
り、右辺の、新気量×(1+EGR率)も同様の値に見
做される。
行程後に各吸気ブランチを通過して各燃焼室3に流入す
ると仮定し、更に、今回、燃焼室3に流入する混合気の
密度(∝内部圧力)である、EV’(ブランチ新気量)
×(1+EGR率(n−7))と、今回、サージタンク
12に流入した混合気a1の密度(∝内部圧力)であ
る、EV(サージタンク新気量)×(1+EGR率
(n))は等しいとして、(5)式を得るとする。 EV’×(1+EGR率(n−7))=EV×(1+EGR率(n))・・・ ・(5) この(5)式は、(6)式に変換でき、吸気ブランチ内
より燃焼室に供給される新気a1の量EV’を算出可能
となる。
前のEGR率が10%としてこれらの値を(6)式に代
入すると、今回、吸気ブランチ内より燃焼室に供給され
る新気a1の量EV’は EV’=100×(1+0)/(1+0、1)≒90% となり、EGRガスは略10%と算出可能となる。
ンク(吸気路拡径部)12の吸気が気筒内に流入するタ
イミングを判定してその判定に適応する記憶済みの拡径
部内EGR率、即ち、8行程前の値(拡径部内EGR率
(n−7))に基づき、EGR過渡時の点火進角δθを
求め、この値に基づき基本点火時期θbを補正する。
る吸気ブランチ内より燃焼室に供給される新気a1の量
EV’とエンジン回転速度Neとより、EGRしない時
の進角値である進角W/O値をマップm4より読み取
り、EGRする時の進角値である進角W/値をマップm
5より読み取り、更に,定常EGR率をマップm2より
それぞれ読み取り、これら各値と8行程前の拡径部内E
GR率(拡径部内EGR率(n−7))の値を、下記の
(7)式に代入してEGR過渡時における点火進角δθ
値を算出する。これにより吸気ブランチ11内より燃焼
室12に供給される最新の新気a1の量EV’に適応し
た瞬時EGR率相当の点火進角δθを得る。
本点火時期マップm6で求めた基本点火時期θbとより
(8)式に沿って今回の補正済み点火時期θb’を算出
する。 θb+δθ=θb’・・・・・(8) この後、点火制御手段E5は、補正済み点火時期θb’
に従い点火ユニット33を介して点火処理を実行する。
置の作動を図4の制御ブロック図、図7の点火制御ルー
チン等を用いて説明する。図示しないメインスイッチの
キーオンによりECU6は図示しないメインルーチンで
の制御に入り、このメインルーチンの途中でインジェク
タの噴射処理,点火制御処理およびEGR制御処理等を
実行する。図示しないインジェクタの噴射量算出ルーチ
ンでは、吸入空気量Qa/Neを算出し、同吸入空気量
Qa/Neより基本燃料パルス幅Tfを算出し、メイン
ルーチン側より取り込んだ現空燃比A/F相当の補正係
数KAF、吸気温Ta及び大気圧Paに応じた補正係数
KDT等により目標インジェクタ駆動時間を算出すると
いう周知の制御を行うこととなる。
ジン運転情報である水温Tw情報、エンジン回転速度N
eおよび新気量EV(吸入空気量Qa/Ne)を取り込
む。ここで水温Twが所定のEGR温度値を上回ると以
下のEGR率制御に進み、EGR域にないと、EGR制
御処理を中止する。EGR率制御に進むと、ここでは、
EGR域マップme(図5参照)を用い、現在のエンジ
ンの運転域が、中速中負荷域A1から高速高負荷域A2
のいずれの位置にあるかを判定する。その上でこの運転
域に応じたEGR弁開度を読み取り、同値相当のステッ
プ数と現在のステップ数の差を排除するだけステッパモ
ータ30を駆動するよう同モータに出力して駆動し、今
回のEGR弁開度を確保する。
と、まず、ステップs1でEGR弁25の最新の開度
(EGR実開度θ1)と、エンジン回転速度Neおよび
新気量EV(吸入空気量Qa/Ne)を取り込む。その
上で、ステップs2で、定常EGR開度heをマップm
1から、定常EGR率α1をマップm2からそれぞれ読
み取り、次いで、ステップs3で、これら各値を、
(1)式に代入し、今回のサージタンクに流入する吸気
の瞬時EGR率α2を算出する。
たサージタンク12の拡径部内EGR率(n)を読み出
す。ここで、予め算出しておいた拡径部内EGR率
(n)の初期値は適宜設定しておくこととなる。更に、
ステップs5では、エンジン回転速度Neおよび新気量
EV(吸入空気量Qa/Ne)を取り込み、EGR時定
数Cをマップm3より読み取る。続くステップs6では
ステップs3〜s5で求めた各値を、(2)式に代入
し、瞬時EGR率α2のなまし処理がなされ、今回の拡
径部内EGR率(n)を更新する。
した前回の拡径部内EGR率(n)を1行程前の拡径部
内EGR率(n−1)の記憶エリアに順送りして、7行
程前の拡径部内EGR率(n−7)までのすべての値を
順次更新して記憶処理する。そして今まで記憶処理して
いた拡径部内EGR率(n−7)、すなわち、8行程前
のサージタンク12内のEGR率を今回の吸気行程で気
筒内に流入する吸気のEGR率と見做す(判定する)。
GR率(n)と8行程前の拡径部内EGR率(n−7)
とを(6)式に代入し、今回、吸気ブランチ内より燃焼
室に供給される新気a1の量EV’を算出する。次い
で、ステップs9ではエンジン回転速度Neを取り込
み、その上で、EGRしない時の進角値である進角W/
O値をマップm4より、EGRする時の進角値である進
角値をマップm5よりそれぞれ読み取る。更に,定常E
GR率α1をマップm2より読み取り、これら各値を、
(7)式に代入してEGR過渡時における点火進角δθ
値を算出する。ステップs10では、エンジン回転速度
Neおよび新気量(吸入空気量Qa/Ne)EVを取り
込み、同値に応じた基本点火時期θbをマップm6に基
づき算出する。
δθおよび基本点火時期θbとに応じた補正済み点火時
期θb’を(8)式に沿って演算し、同値を点火ユニッ
ト33に出力し、今回の制御周期での処理を終了する。
この後、点火ユニット33は、補正済み点火時期θb’
に従って点火プラグ7をスパークさせ、EGR過渡時に
おける適正な点火進角済の点火処理を行える。
EGRガスを含む混合気と新たに導入されるEGRガス
とが混合された後の拡径部内EGR率を正確に求めると
共に、燃焼室3に流入する吸気のEGR率の判定にあた
り、吸気ブランチの容量との関係で8行程前の拡径部内
EGR率(n−7)を燃焼室に流入する吸気の拡径部内
EGR率として求めた。このため、実際に燃焼室3に流
入する吸気のEGR率を正確に求めることができ、この
EGR率に応じた点火進角δθ値により基本点火時期θ
bを進角補正するので、EGR通路付きの内燃機関の点
火時期を制御するにあたり、EGR弁切り換え過渡時の
点火時期を適正に制御できる。
気路拡径部としてサージタンク12を説明したが、これ
に限定されるものではなく、ここでの吸気路拡径部は流
入する新気とEGRガスの混合を可能とする比較的大容
量部で有ればよい。図1の内燃機関の点火時期制御装置
では、燃焼室3に流入する吸気のEGR率の判定にあた
り、8行程前の拡径部内EGR率(n−7)をその判定
に適応する拡径部内EGR率として求めたが、この値は
サージタンク12と燃焼室3の間の吸気路容量により変
化するもので、その他の吸気ブランチを採用すればその
場合に適応する行程数だけ前の拡径部内EGR率を採用
すれば良く、この場合も同様の作用効果が得られる。ま
た、気筒内に流入する吸気と記憶済み拡径部内EGR率
との対応は行程数に限らずクランク角を使用して対応さ
せるようにしても良い。
サージタンク12にEGR通路24が排気の一部を還流
していたが、場合によりEGR通路24が排気の一部を
サージタンク12の上流側に還流させるように構成する
こともでき、この場合も同様の作用効果が得られる。
路拡径部に滞留するEGRガスを含む混合気と新たに導
入されるEGRガスとが混合され、その混合気が気筒に
流入する際のEGR率を正確に求めることができ、この
EGR率に応じた進角補正をしてEGR率の変化する、
即ち、EGR弁切り換え過渡時の点火時期を適正に設定
できる。
期制御装置を備えたエンジンの概略構成図である。
視での吸気流動特性説明図である。
視での吸気流動特性説明図である。
火時期制御処理を説明するフロック図である。
GR域マップの特性線図である。
GR弁開度の制御特性説明図である。
火制御ルーチンのフローチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】内燃機関の吸気系に設けられた吸気路拡径
部またはその上流側吸気系に排気の一部を還流するEG
R通路と、 同EGR通路に介装され機関運転状態に応じて作動が制
御されるEGR弁と、 上記EGR弁の最新の開度と機関運転状態とに基づき瞬
時EGR率を導出する瞬時EGR率導出手段と、 同瞬時EGR率と予め算出されている上記吸気路拡径部
の拡径部内EGR率とに基づいて同拡径部内EGR率を
更新する拡径部内EGR率導出手段と、 機関運転状態に基づき基本点火時期を設定する基本点火
時期設定手段と、 順次更新される上記拡径部内EGR率を記憶し、気筒内
に流入する吸気に対応した上記記憶済みの拡径部内EG
R率に基づき上記基本点火時期を補正する点火時期補正
手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の点火時期制
御装置。
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