JPH0525529U - マウス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右どちらの手でも、自然に容易に操作でき
るようにする。 【構成】 マウス本体の左右側面に設けた親指検知部１
１と左右判断部１０において、左右どちらの手による操
作であるかを検出し、複数あるマウスの入力キーに割り
当てられた機能をスムーズに切り換え、信号処理部１３
にて、それぞれの機能を持つ信号として処理される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、マウスに関し、特に、本体の入力キーの切り換えをすることができ るマウスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

情報処理装置等で使用されるカーソル制御装置としては、キーボードのカーソ ル移動キーで縦または横方向に１ステップずつ送るものや移動方向と移動距離と をデータとして入力するものなど種々ある。

【０００３】 最近では、マウスを机上面等で操作することによるものなどがあり、移動方向 、距離を直接感知しながら制御できる利点があり、多用される傾向にある。

【０００４】 図４は、この種のマウスの機能ブロック図であり、マウスの入力キーから移動 点を入力し、処理する入力制御部１４と、マウスを移動することにより移動量を 検出する移動量検出部１５と、信号制御部１６とから構成される。

【０００５】 この図４のようなマウスでは、マウスを移動することで表示装置の表示面上の カーソルを移動させ、入力制御部１４のキーにより移動点を決定したり、表示面 上のコマンドを決定する。このとき、マウスを移動するごとにその移動量と方向 とを合わせて、移動量検出部１５で検出し、信号制御部１６を介して表示装置の 表示制御部（図示せず）へカーソルの移動量を出力する。

【０００６】 入力制御部１４では、複数のキーの入力信号を各機能ごとの信号として信号制 御部１６へ出力する。

【０００７】 図７は、従来の入力制御部を示すブロック図であり、図８に示す外観図の一例 のようにマウスの入力部を３つと考えるとき、第一入力部６、第二入力部７、第 三入力部８はそれぞれの入力信号ａ，ｂ，ｃは信号処理部１３によりそれぞれの 機能をもって出力される。

【０００８】 さらに、このマウスは、一般に右利き用に設計されており、頻繁に使用するキ ーは、右手の人差し指で操作できるように左端のキーに設定され、続いて右のキ ーへと設定されていて、左利きの人には使いづらいことがある。また、右利きの 人でも左手にマウス、右手でテンキーのように能率的に操作したいこともある。

【０００９】 このようなとき、左手によりマウス操作を行うと、頻繁に操作しようするキー は、左手の薬指で操作することになり、キー操作が大変煩わしく、誤って操作を することが多い。

【００１０】 また、利き手でない手により操作する場合、細かい点の決定が困難であるとい う問題点がある。

【００１１】 そこで、本考案者は実願平２―３１３０５２号として、以上の欠点を解決する カーソル制御装置として提案した。

【００１２】 図９は、そのマウスの入力制御部の機能ブロック図であり、図１０は、図９の 動作を表すタイムチャート、図１１は、外観図である。

【００１３】 図１１で示すように、マウスの入力部を３つと考えるとき、第一入力部６、第 二入力部７、第三入力部８はそれぞれの入力信号ａ，ｂ，ｃは機能切り換え部１ ２へ入力される。

【００１４】 また、図１１の切り換えスイッチ２４は、マウスを右手で操作する場合は押下 せず、左手で操作する場合に押下すると、機能切り換え入力部２０より、機能切 り換え信号ｄを出力する。

【００１５】 図１０において、マウスを右手で操作している場合をｔ１、左手で操作してい る場合をｔ２で表すと入力信号ａ，ｂ，ｃは、機能切り換え信号ｄにより機能切 り換え部１２からそれぞれｇ，ｈ，ｉの信号となり出力され、微調整モード切り 換え信号ｊと共に信号処理部２２にて、それぞれの機能を持って出力される。

【００１６】 このようにして、機能切り換えスイッチを設けることで、マウスのキーに割り 当てられ多機能を切り換え、左右どちらの手によるキー操作も主に人差し指を使 って行うことが可能になる。

【００１７】

【考案が解決しようとする課題】

このマウスでは、左右どちらの手による操作も容易に行うことができるが、ま ず初めに左右を決定するときや、途中で持ち換える時に、そのつどマウス後部の スイッチ操作をしなければならず、切り換え動作に時間がかかったり、現在どち らの手による操作であるのか確認しにくいという欠点がある。

【００１８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、片手の手のひらの下に本体を保持して机上面に押し付けながら移動 させる構造で、移動方向と移動量を検出する移動量検出部と、前記手のひらの下 に保持した本体で、その手の指で操作してそれぞれ移動点や、コマンドを入力す る複数の入力部と、前記本体を保持する手が左手か右手により、前記複数の入力 部のそれぞれに対応する入力機能を切り換える機能切り換え入力部とを具備する マウスにおいて、前記機能切り換え入力部が、前記本体を保持している手の親指 の存在を検知する親指検知部と、左手か右手かを判断する左右判断部とを有する ことを特徴とするものである。

【００１９】 本考案は、片手の手のひらの下に本体を保持して机上面に押し付けながら移動 させる構造で、移動方向と移動量を検出する移動量検出部と、前記手のひらの下 に保持した本体で、その手の指で操作してそれぞれ移動点や、コマンドを入力す る複数の入力部と、前記本体を保持する手が左手か右手により、前記複数の入力 部のそれぞれに対応する入力機能を切り換える機能切り換え入力部とを具備する マウスにおいて、前記機能切り換え入力部が、前記本体を左右に貫通する押し込 み式スイッチを有し、その押し込み式スイッチは前記本体を保持している手の親 指で押し込むことのできる構造であることを特徴とするものである。

【００２０】

【実施例】

以下本考案の詳細を、その実施例につき図面を参照して説明する。

【００２１】 図１、図２、図３は、本考案の一実施例のマウスの外観図、マウスの使用例の 側面図、入力制御部のブロック図である。

【００２２】 図１は、マウス本体１と、入力部２，３，４と、反射式センサ５とを示す。図 ３において、入力部６，７，８は、図１の入力部２，３，４に対応している。機 能切り換え入力部９には、親指検知部１１および左右判断部１０がある。１２は 機能切り換え部、１３は信号処理部であり、親指検知部からの信号が左右判断部 、機能切り換え部へと出力される。

【００２３】 入力部６，７，８はマウスのキーからの入力であり、入力信号ａ，ｂ，ｃを出 力する。機能切り換え入力部９は、左右の手の親指を検知し、検知した結果を左 右判断部にて判断し、機能切り換え部に対して出力する。機能切り換え部１２で は入力信号ａ，ｂ，ｃを、機能切り換え信号ｄにより信号ｇ，ｈ，ｉとして出力 し、信号処理部１３でそれぞれの機能の信号として出力される。

【００２４】 次にこのマウスの動作を説明する。本考案の一実施例のマウスの機能ブロック 図は、従来の一例として説明した図４の機能ブロック図と同様である。

【００２５】 図１で示すように、マウスの入力部を３つと考えるとき、第一入力部６、第二 入力部７、第三入力部８はそれぞれの入力信号ａ，ｂ，ｃは機能切り換え部１２ へ入力される。

【００２６】 さらに、マウスを右手で操作する場合、図１のマウス本体１の左側面にある反 射式センサ５を、右手の親指でふさぐことにより、親指検知部１１より右側信号 ｅが出力され、左右判断部１０より機能切り換え信号ｄが出力される。同様に、 マウスを左手で操作する場合、マウス本体の右側面にある反射式センサ５を左手 の親指でふさぐことにより、親指検知部１１より左側信号ｆが出力され、左右判 断部１０より機能切り換え信号ｄが出力される。機能切り換え部１２では、入力 信号ａ，ｂ，ｃを機能切り換え信号により、出力信号ｇ，ｈ，ｉとして出力する 。 図５は親指検知部を表し、図５(a) はブロック図、図５(b) は詳細図を表す。 親指検知部はマウス本体の左右にある左右反射センサで構成され、親指があると き、発信素子から出る信号を受信素子が受け取り親指があることを検知する。

【００２７】 このようにして、マウスを左右どちらかの手で操作するかによって、マウス入 力部の複数のキーに割り当てられている機能をスムーズに切り換えることが可能 になる。

【００２８】 図６は本考案の別の実施例のマウスの外観図であり、１７はマウス本体、１８ は押し込み式のスイッチである。

【００２９】 右手で操作する場合、左側のスイッチ部を押し込むことで右手での操作である ことが検知でき、左で操作する場合、右側のスイッチ部を押し込むことで左手の 操作であることが検知できる。

【００３０】 以上の説明においては例として、反射式センサや押し込み式スイッチだけに限 らず、左右の検知ができるものであればよいことは明らかである。

【００３１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のマウスは、操作している手が左右どちらである のかを検出することにより、マウスのキーに割り当てられた機能の切り換え動作 をスムーズに行うことができる。さらに本考案は、現在の左右の状態もどちらの 手による操作であるのかによって即座に決定し、解除する必要がなくなるという 効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のマウスの外観図である。

【図２】本考案の一実施例のマウスの使用例の側面図で
ある。

【図３】本考案の一実施例における入力制御部の機能ブ
ロック図である。

【図４】本考案の一実施例のマウスの機能ブロック図で
ある。

【図５】分図(a) ，(b) は本考案の一実施例における親
指検知部のブロック図，詳細図である。

【図６】本考案の別の一実施例のマウスの外観図であ
る。

【図７】従来例における入力制御部の機能ブロック図で
ある。

【図８】従来例のマウスの外観図である。

【図９】別の従来例における入力制御部の機能ブロック
図である。

【図１０】図９の動作を表すタイムチャートである。

【図１１】別の従来例のマウスの外観図である。

【符号の説明】

１ マウス本体 ２，３，４ キー入力部 ５ 反射センサ ６，７，８ マウス入力部 ９ 機能切り換え入力部 １０ 左右判断部 １１ 親指検知部 １２ 機能切り換え部 １３ 信号処理部 １４ 入力制御部 １５ 移動量検出部 １６ 信号制御部 １７ マウス本体 １８ 押し込み式スイッチ ２０ 機能切り換えスイッチ ２１ 微調整モード入力部 ２２ 信号処理部 ２４ 機能切り換えスイッチ ２６ 右側反射センサ ２７ 左側反射センサ ２８ 発信素子 ２９ 受信素子

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 片手の手のひらの下に本体を保持して机
   上面に押し付けながら移動させる構造で、移動方向と移
   動量を検出する移動量検出部と、前記手のひらの下に保
   持した本体で、その手の指で操作してそれぞれ移動点
   や、コマンドを入力する複数の入力部と、前記本体を保
   持する手が左手か右手により、前記複数の入力部のそれ
   ぞれに対応する入力機能を切り換える機能切り換え入力
   部とを具備するマウスにおいて、前記機能切り換え入力
   部が、前記本体を保持している手の親指の存在を検知す
   る親指検知部と、左手か右手かを判断する左右判断部と
   を有することを特徴とするマウス。
2. 【請求項２】 片手の手のひらの下に本体を保持して机
   上面に押し付けながら移動させる構造で、移動方向と移
   動量を検出する移動量検出部と、前記手のひらの下に保
   持した本体で、その手の指で操作してそれぞれ移動点
   や、コマンドを入力する複数の入力部と、前記本体を保
   持する手が左手か右手により、前記複数の入力部のそれ
   ぞれに対応する入力機能を切り換える機能切り換え入力
   部とを具備するマウスにおいて、前記機能切り換え入力
   部が、前記本体を左右に貫通する押し込み式スイッチを
   有し、その押し込み式スイッチは前記本体を保持してい
   る手の親指で押し込むことのできる構造であることを特
   徴とするマウス。