JPH0525493B2 - - Google Patents

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JPH0525493B2
JPH0525493B2 JP58192598A JP19259883A JPH0525493B2 JP H0525493 B2 JPH0525493 B2 JP H0525493B2 JP 58192598 A JP58192598 A JP 58192598A JP 19259883 A JP19259883 A JP 19259883A JP H0525493 B2 JPH0525493 B2 JP H0525493B2
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layer
acoustic impedance
ultrasonic
reflection coefficient
acoustic
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【発明の詳細な説明】 発明の背景 A 技術分野 本発明はパルスエコー法に基づき被検体内部の
音響特性を測定する超音波断層測定方法およびそ
の装置の改良に関する。
B 先行技術とその問題点 超音波の透過・反射特性を利用した超音波診断
装置は、生体を解剖することなくその断層像を実
時間で観察することができる装置として近年、医
療分野において広く利用されている。この超音波
診断装置は、一般に、パルスエコー法を用いてお
り、被検体に超音波パルスを発射し、この超音波
パルスが被検体内部の音響インピーダンスの不連
続点で反射したエコーを検出し、たとえばBモー
ドによる二次元像を表示するようにしている。こ
の場合、エコーは超音波トランスジユーサから対
象となる音響インピーダンスの不続点までの間を
往復する際に通過領域での減衰や反射の影響を受
けるので、従来はSTC回路で途中の減衰分を補
償し近似的に実用化を図つていた。
けれども、生体断層の質的状態を含めた正確な
診断を行なう各層の音響インピーダンスそのもの
を測定し表示することが必要であるが、上記従来
の方法では、エコーに対する通過部分の減衰分の
補償が十分でないばかりか、エコーには未だ途中
の反射による影響が混在しており、従つて、エコ
ー源の位置情報の他は断層像を読む人の判断を加
えた診断に頼らざるを得ず、熟練を要し診断の迅
速性および再現性に欠けるという問題があつた。
これに対し、複数の周波数成分を含む超音波を
発生し、周波数成分別の反射パルスの振幅を関連
させて近似的な減衰係数を測定する方法が提案さ
れているが(特開昭49−38490号公報)、得られる
情報に限りがあり、音響インピーダンス値自体を
直接測定することのできる方法及び装置の実用化
が待ち望まれていた。
発明の目的 したがつて本発明は、被検体の音響インピーダ
ンスを直接測定することができ、対象の状態を迅
速で正確に把握することが可能な超音波断層測定
装置を提供することを目的とする。
本発明によれば次のような超音波断層測定装置
が提供される。すなわち、この超音波断層装置
は、複数の周波数成分を含む超音波を音響特性の
既知媒質を通して物体に送波し、この物体で反射
した超音波を既知媒質を通して受波する超音波送
受手段と、この超音波送受手段で受波した反射波
の複数の周波数成分の各々の振幅を検出する検出
手段と、第1層である既知媒質と第2層である前
記物体の表面との境界面における反射係数を既知
媒質の音響特性及び境界面からの反射波の振幅減
衰比より求め、第2層以下の層とみなされる前記
物体内について、(イ)反射波の周波数成分毎の振幅
減衰比の比から吸収係数を求め、(ロ)前層の反射係
数から音響インピーダンス及び層間の透過係数を
求め、(ハ)上記(イ),(ロ)で求めた音響特性及び前層の
反射係数並びに反射波の振幅減衰比から反射係数
を求めることによつて各層の音響インピーダンス
を測定する測定手段とを具備する。
本発明の一つの態様によれば測定手段は、音響
インピーダンスの輝度変調により表示手段に表示
させる。
本発明の他の態様によれば、測定手段は、物体
内の関心領域の測定を複数回行い、その加算平均
より音響インピーダンスを求め、関心領域外の反
射波信号とともに合成して輝度変調し表示手段に
表示させる。
発明の具体的説明 次に添付図面を参照して本発明の超音波断層測
定方法およびその装置を詳細に説明する。
第1図は本発明の原理を説明するための模式図
であり、トランスジユーサ10の出力方向に位置
した対象12が直列に積層された複数の層、即ち
第1層、第2層、…、第k、第k+1層、第n層
で構成されており、対象12の左端側が第o層と
してのトランスジユーサ10、右端側が第n+1
層としての外部媒質質14となつている。対象1
2の各層は、厚さx1〜xo、吸収係数α1()〜αo
()、音響インピーダンスZ1〜Zoを有するものと
する。又、第i層と第i+1層の境界面での反射
係数および透過係数をRi,i+1およびTi,i+1(但し、i
=1〜n)とすると、トランスジユーサ10側か
ら音圧振幅V0()で周波数の超音波パルスを
発射したとき、第k層と第k+1層との境界で反
射し再びトランスジユーサ10に到着する超音波
の音圧振幅Vk()は、 Vk()=V0()ki=1 Ti-1,iki=1 Ti,i-1・Rk,k+1 ・exp〔−2ki=1 αi()xi〕 ……(1) の一般式で与えられる。なお、各層での多重反射
の影響は極めて弱いので無視してあり、吸収係数
は例えば対象12が軟組織の場合、添字をkに置
き換えて αk()=βk・ ……(2) の線形と仮定でき、また、各層中の音速は略一定
値C0(生体では約1500m/s)なため、層の厚さ
は第k−1層からのエコーと第k層からのエコー
の時間差tkに対し xk=(C0・tk)/2 ……(3) で表わされ測定可能な量となる。反射係数と透過
係数は音響インピーダンスZを用いて Rk,k+1=(Zk+1−Zk)/(Zk+1+Zk) ……(4) Tk,k+1=2Zk+1/(Zk+1+Zk) ……(5) Tk+1,k=2Zk/(Zk+Zk+1) ……(5a) と表わすことができ、いずれも周波数に依存しな
いと考えてよい。
ここで、相隣接する境界面からの反射パルスの
振幅(音圧)比は、 Kk+1 k≡Vk+1()/Vk() =Tk,k+1・Tk+1,k・ (Rk+1,k+2/Rk,k+1) ・exp〔−2αk+1()・ xk+1〕 ……(6) となる。2つの周波数12に対して更に(6)式で
得た値の比をとりこれをKk+1 k12)とすれば Kk+1 k12) ≡Vk+11)/Vk1)/Vk+12)/Vk2) =exp{−2〔αk+12) −αk+11)〕・xk+1} ……(7) となり、更に両辺の対数とすることによつて αk+12)−αk+11) =1/2xk+1ln〔Kk+1 k12)〕 ……(8) を得る。(2)式のαk()=βk・の関係より βk+1=1/21・1/2xk+1ln〔Kk+1 k1
2)〕 ……(9) となり、予め12を定めておけば、反射エコー
の振幅からKk+1 k12)を検出し(3)式を用いる
ことにより、当該βk+1を求めることができる。
けれどもここまでの展開では、原理的に第1層
のα1()を求めることはできず、また、各層の
反射係数、透過係数並びに音響インピーダンスを
知ることは不可能である。そこで本発明は次に述
べる工夫を加えてこれらの音響インピーダンス等
の測定を可能にしている。
即ち、第2図に示すように第1層を音響特性の
既知な媒質16とし、第2層以後を生体などの被
検体18とする。
第2層左端の生体表面からの反射パルスの振幅
は、(1)式より V1()=V0()・T0,1・T1,0・R1,2・exp〔−2α1
()x1〕 …(10) である。トランスジユーサ10及び第1層の音響
特性が既知なのでT0,1,T1,0,α1(),x1は予め
知ることができ、又、V0()についても、例え
ば水中での完全反射体に対するエコーの振幅から
測定できるので、V1()を観測すれば次式より
R1,2を得ることができる。
R1,2=V1()/V0()・T0,1・T1,0・exp〔−2α1
()・x1〕 …(11) 次に第2層の後境界からの反射パルスの振幅
V2()が測定できたとき、V1()と合わせて
2つの周波数12に対し(7)式の K2 112)=V21)/V11)/V22)/
V12)……(12) を計算しこの値を(9)式に代入することによりβ2
求まり、更に2式の関係からα2が得られる。一
方、(4)式からR1,2=(Z2−Z1)/(Z2+Z1)が成
立するので、既知のZ1及び(11)式で求めたR1,2から
次式によつてZ2を計算できる。
Z2=Z1(1+R1,2)/(1−R1,2) ……(13) ここでZk+1を求める一般式は(4)式から Zk+1=Zk(1+Rk,k+1)/(1−Rk,k+1) ……(14) 更に、Z1及び上式で得たZ2を(5),(5a)式に代入
すればTk,k+1,Tk+1,kを求めることができる。R
は6式を変形して一般式が Rk+1,k+2=Vk+1()・Rk,k+1 ・exp〔2αk+1()・xk+1〕/Vk()・
Tk,k+1・Tk+1,k ……(15) と表わされ、この(14)式のk=1とし、今までに求
めた値及び(3)式から得たx2を代入して、次式から
R2,3を計算できる。
R2,3=V2()・R1,2 ・exp〔2α2()・x2〕/ V1()・T12・T21 ……(16) 以下、第3層、第4層、…についても逐次同様
の手順で計算して行くことにより、各層の音響イ
ンピーダンスを含む音響特性を測定することが可
能となる。
次に、第3図により上記動作原理に基づいて構
成された本発明の一実施例に係る超音波診断装置
を説明する。同図において、電気−音響の相互変
換を行なうトランスジユーサ10に送信回路20
及び受信回路22が接続されている。送信回路2
0は、制御回路24から送られるパルス発生タイ
ミング信号に付勢されてトランスジユーサ10を
パルス駆動し、トランスジユーサ10から、例え
ば第4図の送波パルスPに示す如く複数の周波数
成分を含む超音波パルスを発生させるようになつ
ている。トランスジユーサ10から発射された超
音波パルスは既知媒質としての脱気水26を介し
て生体28又は第5図、第6図に示す完全反射体
30へ伝搬し、生体28の組織境界又は完全反射
体30で反射されたパルスが再びトランスジユー
サ10に受波され電気信号に変換される。
ここで、前記既知媒質は脱気水26を用いる
他、超音波の吸収係数が小さく、音響特性の経時
変化及び温度依存性が少ない等の条件を満たせば
他の媒質を用いてもよい。
完全反射体30は、生体28が浸漬される脱気
水26中にトランスジユーサ10を対向して固定
配置されており、トランスジユーサ10から入射
した超音波パルスを垂直に、かつ、実質的に内部
吸収することなく完全に反射する機能を有する。
この完全反射体30によつてパルスの往復時間か
ら脱気水中での音速を求め、水温データ等と合わ
せて脱気水の音響インピーダンスZ1、吸収係数α1
を測定し、又、反射パルス振幅からトランスジユ
ーサ10の出力音圧V0を測定し、更に、トラン
スジユーサ10の既知音響特性と合わせて透過係
数T0,1,T1,0を測定することができる。
受信回路22は、トランスジユーサ10から送
られる受波信号に、過大入力を防止するためリミ
ツタを掛けるともに前置増幅を行なう。受信回路
22の出力側には、対数増幅回路32を介してA
−D変換器34が接続されており、このA−D変
換器34でデイジタル信号に変換されたエコー原
信号(いわゆるAモード信号)が音響インピーダ
ンス抽出部36へ送出されるようになつている。
対数増幅回路32は、A−D変換器34のダイナ
ミツクレンジを縮少し、データ処理を容易に行な
わせるためのものである。対数増幅回路32の出
力は、STC回路33へも分岐され、これによつ
てSTC補正を受け、検波回路35によつて検波
されてBモード断層像を示す映像信号として
CRTモニタ49に供給される。
音響インピーダンス抽出部36は、A−D変換
器34の出力側に接続されたAモード信号格納用
の第1のメモリ38と、このメモリ38の出力側
に並列接続された第1層である脱気水26及びト
ランスジユーサ10と脱気水26間の所定の音響
特性を測定する初期データ決定部40、Aモード
信号の極大位置を検出し各層の反射点を求める極
大位置検出部42、各極大位置を中心にAモード
信号の周波数分析を行ない反射パルスの振幅を求
める周波数分析部44と、初期データ決定部4
0、極大位置検出部42、周波数分析部4から送
られる各種データに基づき所定の手順に従つて演
算を行ない音響インピーダンスを求める逐次演算
部46と、この逐次演算部46の出力側に接続さ
れた音響インピーダンス格納用の画面バツフアと
しての第2のメモリ48及び音響インピーダンス
抽出部36の各部の制御を行なう制御部24とか
ら構成されている。この音響インピーダンス抽出
部36は例えばマイクロコンピユータシステムを
用いて構成することができる。
音響インピーダンス抽出部36の出力側には表
示部としてのCRTモニタ装置49が接続されて
おり、第2のメモリ48から読み出された音響イ
ンピーダンスが輝度変調されBモード像として表
示されるようになつている。この表示は輝度の階
調により色分けしたカラー画像の形をとつてもよ
い。
トランスジユーサ10は制御部24の制御を受
けて、超音波パルスの送受をくり返しながら所定
速度で走査方向100に機械送りされるように構
成されており、これにより、生体28の横断幅よ
りやや広い範囲がリニアスキヤンされる。反射パ
ルスのA−4変換や音響インピーダンスの測定は
各走査線に対し行なわれ第2メモリ48には二次
元の音響インピーダンスが格納される。そして、
制御部24でCRTモニタ装置50の表示タイミ
ングと同期をとりながら第2のメモリ48から読
み出され二次元の音響インピーダンス分布像(断
層像)として表示されるようになつている。
発明の具体的作用 次に、上記実施例の全体的動作を第7図に示す
フローチヤートに従つて説明する。
例えば乳房検診を行なう場合、まず、第5図、
第6図に示すように、既知媒質としての脱気水2
6中の完全反射体30及びトランスジユーサ10
の間でトランスジユーサ10の可動範囲内
に、被検体としての乳房28を断層像を得ようと
する所定の深さに浸漬する。続いて装置全体を稼
動し、水中のトランスジユーサ10を第6図の縦
方向にA点からD点まで直線的に一定速度で移動
しながら、例えば基本周波数成分1および2倍の
2(=21)を含む超音波の送受をくり返しの
範囲を所定ピツチで平行に走査して多数の走査線
に関するAモード信号を得〔50〕対数増幅回路3
2で圧縮したのちA−D変換器34でデイジタル
信号に変換し第1のメモリ38へ格納する〔51〕。
初期データ決定部40は第1のメモリ38に格納
された情報の内、第6図の及び領域(及
び)の走査線に係るAモード信号を続出し、
各走査線の加算平均を行なつたのち反射波パルス
Q(第4図参照)のピークを検出する。送波タイ
ミングから受波タイミングまでの時間T及びトラ
ンスジユーサ10と完全反射体30との距離Lか
ら2L/Tを計算して脱気水26中の音速Cを求
め、予め入力された脱気水温度やトランスジユー
サ10の特性及び反射パルス振幅から第1層(脱
気水)のZ1,α1()、並びにトランスジユーサ1
0と脱気水間のT0,1,T1,0及び出力音圧V0()
を測定する〔52〕。測定した各初期データは逐次
演算部46へ送出される。
次に、極大位置検出部42が第1のメモリ38
の格納データの内、第6図の領域(断層領域)
の注目する一の走査線を含む両隣りの所定数の走
査線にわたるAモード信号を読出し、方位方向の
加算平均をとる〔54〕。この加算平均したAモー
ド信号を検波し〔56〕、高域通過フイルタを通し
て低周波成分を除去したのち〔58〕、抽出したA
モード信号の内所定レベル以上のピーク位置を検
出し層の境界とし(3)式xk=C0tk/2の関係からx1
〜xoを求める〔60〕。ここで、nの値は、注目す
る走査線によつて変化する。求めた、ピーク位置
情報及びx1〜xoの値は、周波数分析部44及び逐
次演算部46へ送出される。
周波数分析部44は、第1のメモリ38から
領域の前記注目する走査線に係るAモード原信号
を読み出し逆対数変換を行い、極大位置検出部4
2で検出したピーク位置を中心に例えば所定幅の
ハミングウインドウを掛けてFFT(高速フーリエ
変換)を実行する。
これにより反射波パルスの振幅V1()〜Vo
()を求め逐次演算部46へ送出する〔62〕。こ
の逐次演算部46は、初期データ決定部40から
送られる初期データと極大位置検出部42から送
られるx1及び周波数分析部44から送られるV1
()に基づき(11)式からR1,2を求める〔64〕。ここ
でk=1としたあと〔66〕、極大位置検出部42
から入力したx2及び周波数分析部44から入力し
たV11),V12),V21),V22)より(9
)式、
(7)式によつてβ2を計算し〔68〕、(2)式の関係から
α2を求める〔70〕。一方、ステツプ64で求めた
R1,2に基づき(14)式よりZ2を計算し〔72〕、このZ2
及び初期データ中のZ1から(5),(5a)式によつて
T1,2,T2,1を得〔74〕、以上で求めた各音響特性
値を(15)式に代入してR2,3を計算する〔76〕。k=
k+1とした後〔78〕、kと極大位置検出部42
から送られるnを比較し〔80〕k>nの場合は前
記ステツプ68へ戻り、次層の音響インピーダンス
を含む音響特性の計算を行なう。
ステツプ80の判断でk=nとなつたときはステ
ツプ68〜80のフローを終わらせ各層につきステツ
プ72で求めた音響インピーダンスZ2〜Zoを第2の
メモリ48へ格納する〔82〕。ステツプ54〜82の
操作を、注目する走査線の位置を1つづつ増しな
がら領域全体について行ない〔84〕、すべて終
了したところで第2のメモリ48から音響インピ
ーダンスを読み出し輝度変調してCRTモニタ装
置50にBモード像として表示する〔86〕。これ
により、音響インピーダンスの二次元分布像を得
ることができる。
第8図は、超音波診断装置のトランスジユーサ
を電子走査型のプローブ90とし、このプローブ
90に接続した送信回路92、受信回路94によ
つてプローブ90の複数の振動子を電気的に切換
えながら超音波パルスの送受を行ない、プローブ
90を固定したままリニア走査をできる実施例を
示す。これは更に、受波信号を圧縮する対数増幅
回路96の出力側に音響インピーダンス抽出部9
8と接続されるA−D変換器97に並列して
STC回路100、検波回路102から成る従来
と同様の受波信号処理部を接続し、この検波回路
102の出力側をA−D変換器104を介して音
響インピーダンス抽出部98の出力側とともに映
像回路106と接続している。第9図に示す生体
28内の関心領域Rについては複数回の走査を加
算平均したAモード信号から求めた音響インピー
ダンス分布像、関心領域R以外については1回の
走査でSTC回路100、検波回路102を通し
て従来のBモード像となるようCRTモニタ装置
108上に表示する画面の合成を可能としてい
る。これによつて関心領域R部分にS/N比の良
好な音響インピーダンス像を浮き上がらせて診断
者に画像を見やすくし、かつ、全体の計算量を減
らして処理時間の短縮を図ることができる。
なお上記実施例では被検査対象を生体とした
が、本発明は超音波を通す一般の物体に適用でき
ることは言うまでない。
発明の具体的効果 本発明の超音波断層測定装置によれば、被検体
とトランスジユーサの間に音響特性の既知媒質を
介在させることで被検体各層の音響インピーダン
スを求めることができ、質的に正確な読取りを迅
速に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を説明するためのトラン
スジユーサ及び対象媒質を示す模式図、第2図は
第1図の一部を実際の測定に合わせて具体化した
模式図、第3図は本発明の超音波断層測定装置を
実現する超音波診断装置の一実施例を示すブロツ
ク図、第4図は第3図の一部に係るトランスジユ
ーサで送受される波形図、第5図はトランスジユ
ーサと被検体との位置関係を示す概略縦断面図、
第6図は第5図の横断面図、第7図は第3図に示
す装置の全体的な動作手順を示すフローチヤー
ト、第8図は本発明の他の実施例に係る超音波診
断装置を一部省略して示すブロツク図、第9図は
第8図の一部に係るプローブの走査範囲を示す説
明図である。 主要部分の符号の説明、10…トランスジユー
サ、20,92…送信回路、22,94…受信回
路、26…脱気水、28…生体、36,98…音
響インピーダンス抽出部、49,108…CRT
モニタ装置、90…電子走査型プローブ、100
…STC回路、102…検波回路、106…映像
回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の周波数成分を含む超音波を、音響特性
    の既知媒質を通して物体に送波し、該物体で反射
    した超音波を該既知媒質を通して受波する超音波
    送受手段と、 該超音波送受手段で受信した反射波の複数の周
    波数成分の各々の振幅を検出する検出手段と、第
    1層である前記既知媒質と第2層である前記物体
    の表面との境界における反射係数を該既知媒質の
    音響特性及び該境界面からの反射波の振幅減衰比
    より求め、第2層以下の層とみなされる前記物体
    内について、 (イ) 反射波の周波数成分毎の振幅減衰比の比から
    吸収係数を求め、 (ロ) 前層の反射係数から音響インピーダンス及び
    層間の透過係数を求め、 (ハ) 上記(イ),(ロ)で求めた音響特性及び前層の反射
    係数並びに反射波の振幅減衰比から反射係数を
    求め、 これによつて各層の音響インピーダンスを測定
    する測定手段とを備えたことを特徴とする超音波
    断層測定装置。 2 前記測定手段は、前記音響インピーダンスを
    輝度変調により表示手段に表示させることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の超音波断層測
    定装置。 3 前記測定手段は、前記物体内の関心領域の測
    定を複数回行ない、その加算平均より前記音響イ
    ンピーダンスを求め、関心領域外の反射波信号と
    ともに合成して輝度変調し表示手段に表示させる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の超
    音波断層測定装置。
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