JPH0525388U - 時計の月齢表示機構 - Google Patents
時計の月齢表示機構Info
- Publication number
- JPH0525388U JPH0525388U JP8316791U JP8316791U JPH0525388U JP H0525388 U JPH0525388 U JP H0525388U JP 8316791 U JP8316791 U JP 8316791U JP 8316791 U JP8316791 U JP 8316791U JP H0525388 U JPH0525388 U JP H0525388U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 時計の月齢表示機構において、構造を簡単に
して部品点数を削減し、コストダウンを図る。 【構成】 曜回し中間車27に一体にカナ29aを設け
るとともに、曜星車24上にそれと同軸に月齢車35を
回転自在に設け、その月齢車35をカナ29aと噛み合
わす構成とする。そして、運針時、曜回しカム16で曜
回し中間車27を回転し、その曜回し中間車27を介し
て月齢車35を回転して月齢表示を行う。そのとき、曜
躍制21bを曜星車24に係合し、その曜星車24と噛
み合う曜回し中間車27を介して月齢車35の回転位置
を定める。
して部品点数を削減し、コストダウンを図る。 【構成】 曜回し中間車27に一体にカナ29aを設け
るとともに、曜星車24上にそれと同軸に月齢車35を
回転自在に設け、その月齢車35をカナ29aと噛み合
わす構成とする。そして、運針時、曜回しカム16で曜
回し中間車27を回転し、その曜回し中間車27を介し
て月齢車35を回転して月齢表示を行う。そのとき、曜
躍制21bを曜星車24に係合し、その曜星車24と噛
み合う曜回し中間車27を介して月齢車35の回転位置
を定める。
Description
【0001】
この考案は、腕時計や掛時計など、時刻を表示する時計に適用し得る。詳しく は、そのような時計において、月の満ち欠けを表示する月齢表示機構に関する。
【0002】
従来、この種の月齢表示機構は、たとえば図6および図5に示すような構成で あった。すなわち、図6に示すごとく、文字板1には、時字1aの内側に、図示 するような変形扇型の窓1bをあける。他方、図5に示すごとく、ムーブメント には、日車押え2の中心3に太陽筒4を立てる。太陽筒4の上端には、それを中 心に太陽車5を固定する。そして、太陽筒4のまわりには、それを中心として回 転自在に月齢星車6を設ける。月齢星車6からは、放射状に遊星レバー7をのば す。遊星レバー7上には、遊星車ピン8を立てる。遊星車ピン8のまわりには、 それを中心として回転自在に遊星車9を設け、前記太陽車5と噛み合わす。遊星 車9には、月齢車10を噛み合わす。月齢車10は、太陽筒4を中心として回転 自在に設ける。月齢車10には、それを中心として月齢板11を固定する。月齢 板11には、図6に示すとおり、180度の間隔で月mを2つ印刷する。
【0003】 そして、月齢星車6を7日で1回転の速さで回すと、遊星車8が、太陽車5の まわりを公転しながら自転し、月齢車10を59日で1回転する。しかして、図 6に示すごとく、窓1bにあらわれる月mの状態により、29.5日周期で月の 満ち欠けを表示する。
【0004】
ところが、このような従来の技術では、月齢表示機構を構成する専用の遊星車 9等の多くの部品を必要とし、そのため、構造が複雑となり、部品点数が多くな ってコスト高となる問題があった。
【0005】 そこで、この考案の目的は、時計の月齢表示機構において、そのような従来の 問題点を解決し、構造を簡単にして部品点数を削減し、コストダウンを図ること にある。
【0006】
そのため、請求項1に記載の月齢表示機構は、たとえば以下の図示実施例にお いて示すとおり、駆動力を伝達して曜回しカム16を1日1回転し、その曜回し カム16で曜回し中間車27を介して曜星車24をたとえば14日で1回転し、 その曜星車24の回転位置を曜躍制21bで規制する時計において、前記曜回し 中間車27の歯車29の歯30に、前記曜回しカム16および前記曜星車24の 双方と係合する爪部30aを設けるとともに、その爪部30aに隣接し、運針時 前記曜回しカム16と係合することなく、前記曜星車24との間のバックラッシ ュをなくす鍔部30bを設け、この曜回し中間車27に一体にカナ29aを形成 し、そのカナ29aと噛み合って59日で1回転する月齢車35を前記曜星車2 4上にそれと同軸に回転自在に配置してなることを特徴とする。
【0007】 請求項2に記載の考案は、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、請求項1 に記載の月齢表示機構において、前記爪部30aの歯幅を厚く、前記鍔部30b の歯幅を薄く形成してなることを特徴とする。
【0008】 請求項3に記載の考案は、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、請求項1 に記載の月齢表示機構において、前記曜回し中間車27の歯車29およびカナ2 9aの歯数を同数とし、前記月齢車35の歯数を59としてなることを特徴とす る。
【0009】
そして、この考案では、運針時、曜回しカム16で曜回し中間車27を回転し 、その回転を曜回し中間車27のカナ29aと噛み合う月齢車35に伝達してそ の月齢車35を回転する。そのとき、曜躍制21bを曜星車24に係合し、その 曜星車24と噛み合う曜回し中間車27を介して月齢車35の回転位置を定める 。
【0010】
以下、図面を参照しつつ、この考案の実施例を説明する。 図1および図2は、それぞれこの考案の一実施例である月齢表示機構を備える 腕時計ムーブメントの断面図と平面図である。図1中符号aは地板である。地板 aには、筒状のポストpを立て、そのポストp内に2番車12を挿通する。そし て、2番車12を回転自在に支持し、さらに、ポストpの外側にそのポストpを 中心として筒車13を回転自在に支持する。筒車13は、図示しない日ノ裏車を 介して2番車12と噛み合う。また、筒車13には、図2に示すように、日回し 中間車14を介して日回し車15が噛み合う。日回し車15は、図3に示すとお り、中央に下向きの中心ダボ15aを有し、その中心ダボ15aに中心孔15b をあける。また、その中心孔15bを中心として円弧溝15cを形成してなる。 そして、この中心ダボ15aを地板aにあける穴10aに入れて日回し車15を 回転自在とする。また、この日回し車15の中心孔15bおよび円弧溝15c内 にそれぞれ曜回しカム16の中心ダボ16aおよび外周ダボ16bを入れ、その 日回し車15上に曜回しカム16を取り付ける。曜回しカム16は、中心ダボ1 6aおよび外周ダボ16bとともに、図2でも示すように外周に爪部16cを有 する。
【0011】 さらに、地板a上には、図1に示すように、日車案内板19を取り付け、その 外側に該日車案内板19でガイドする日車20を回転自在に設ける。日車20上 には、日車押え21をのせて図2に示す日車押えネジ22・23で固定し、日車 案内板19で案内してその日車20を回転可能に保持するとともに、該日車押え 21でその浮き上がりを押える。この日車押え21は、板状につくり、中央に真 ん中を筒車13が貫通する嵌合穴21aをあける。そして、図2から判るように 、曜躍制21bを一体に設け、その曜躍制21bを後述する曜星車24に係合し てその回転位置を規制する。つまり、図1から判るように、曜躍制21bの裏側 にはポンチで凸部21cを形成し、その凸部21cで、曜躍制21bを日車案内 板19面から浮き上がらせ、曜星車24と係合する。
【0012】 このような日車押え21上には、図1および図2に示すごとく、曜回し中間車 27と曜星車24と曜早送りレバー28を取り付ける。そのうち曜回し中間車2 7には、その歯車29上にそれと一体にカナ29aを形成する。歯車29とその カナ29aの歯数をともに9とする。歯車29のそれぞれの歯30は、図4に示 すとおり、その歯厚方向一側の歯幅を厚くして爪部30aを設け、さらにその爪 部30aより歯幅の薄い鍔部30bを歯厚方向に突出して形成する。そして、曜 回し中間車27は、図1に示すように、日車押え21に取り付ける固定軸31を 中心として回転自在とし、曜回しカム16および曜星車24と係合する。すなわ ち、歯車29の厚肉な爪部30aは、図2に示すように、曜回しカム16の爪部 16cおよび曜星車24の双方と係合する。一方、薄肉な鍔部30bには、その 下の空隙に曜回しカム16の爪部16cが点線で示すように入り込むだけであり 、該鍔部30bは、運針時曜回しカム16とは係合することなく、曜星車24と だけ係合する。そして、この歯厚方向に突出した鍔部30bで曜星車24との間 のバックラッシュをなくす。
【0013】 しかして、図1に示すように、日車押え21の嵌合穴21aに筒34の下端を 嵌め込み、その筒34でそれを中心として該曜星車24を回転自在に支持する。 この曜星車24の上に月齢車35をのせ、その月齢車35を、筒34でその中間 段部外周34aを中心として回転自在に支持する。月齢車35は、月齢歯車36 上にそれを中心に月齢板37を取り付けてなる。月齢歯車36は、曜回し中間車 27のカナ29aと噛み合う。月齢板37は、前記図6に示したと同様に、表面 に180度の間隔で月を2つ印刷する。しかして、筒34の上端段部34bまで 月齢車押え38を圧入し、その月齢車押え38で月齢車35の浮き上がりを防止 する。
【0014】 曜早送りレバー28は、図2に示すとおり、修正車係合部28aと、曜送り係 合部28bと、二股部28cと、バネ部28dとを有する。そのうち曜送り係合 部28bと二股部28cとバネ部28dとを、それぞれ日車押え21に立てた3 つの固定ピン40・41・42で支える。そして、バネ部28dで該曜早送りレ バー28を固定ピン41に押し当てるとともに、このバネ部28dに抗して固定 ピン40・41で案内して該曜早送りレバー28をスライド自在とする。しかし て、円筒状の修正車44を貫通する巻真45を一方向に回転すると、修正車44 の図示しない曜早送り爪が曜早送りレバー28の修正車係合部28aに係合し、 該曜早送りレバー28をバネ部28dに抗して図2中左方向にスライドし、この スライドで曜送り係合部28bを曜回し中間車27に係合してその曜回し中間車 27を一歯分送ることができるようにする。
【0015】 さて、上述した図示実施例の腕時計では、筒車13の回転は、日回し中間車1 4を介して日回し車15へと伝達される。そして、図示しない日回しカムで日車 20を送る。同時に、日回し車15の回転は、円弧溝15cと外周ダボ16bと の係合で曜回しカム16へと伝達され、その曜回しカム16を1日1回転する。 そして、この曜回しカム16の回転でその爪部16cが曜回し中間車27を回し 、その曜回し中間車27で曜星車24を14日に1回転するとともに、該曜回し 中間車27のカナ29aと噛み合う月齢車35を59日で1回転する。しかして 、月齢板37上にあらわれる前記月の状態により、29.5日周期で月の満ち欠 けを表示する。このとき、月齢車35は、前記曜躍制21bを係合した曜星車2 4により曜回し中間車27を介して回転位置を定める。
【0016】 次に、この月齢表示の修正を行うときは、巻真45を一方向に回転し、曜早送 りレバー28をスライドして曜送り係合部28bを曜回し中間車27に係合し、 その曜回し中間車27で月齢車35を回して月齢表示を修正する。
【0017】 ところで、上述した図示実施例において、曜回し中間車27の歯車29および カナ29aの歯数をともに9とした。しかし、月齢表示では、1日に1歯づつ月 齢車を送ればよいことから、曜回し中間車の歯車とそのカナの歯数は、同数であ ればよく9枚であることに限られない。また、上述した実施例では、曜早送りレ バー28を用いて曜回し中間車27を1歯づつ送って月齢表示の修正を行う構成 とするが、そのようなレバーに代えて、たとえば適宜の歯車やカム部材を用いて 曜回し中間車を1歯づつ送る構成とし、これにより、月齢表示の修正を行うこと も可能である。
【0018】
したがって、この考案によれば、曜表示機構における既存の曜回し中間車にカ ナを設け、そのカナに月齢車を噛み合わせてその月齢車を回転する構成とするか ら、従来のように専用の遊星歯車機構などを別途余分に備えずとも月齢表示機構 を構成することを可能とし、これにより、構造を簡単にし、部品点数を削減して コストダウンを図ることができる。
【図1】この考案の一実施例である月齢表示機構を備え
る腕時計ムーブメントの断面図である。
る腕時計ムーブメントの断面図である。
【図2】そのムーブメントの平面図である。
【図3】そのムーブメントにおける日回し車および曜回
しカムの斜視図である。
しカムの斜視図である。
【図4】そのムーブメントにおける曜回し中間車の歯の
形状を示す斜視図である。
形状を示す斜視図である。
【図5】従来の月齢表示機構を備える時計のムーブメン
トの一部を示す断面図である。
トの一部を示す断面図である。
【図6】その時計の表示部の平面図である。
16 曜回しカム 21b 曜躍制 24 曜星車 27 曜回し中間車 29 曜回し中間車の歯車 29a 曜回し中間車のカナ 30 曜回し中間車の歯車の歯 30a 爪部 30b 鍔部 35 月齢車
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動力を伝達して曜回しカムを1日1回
転し、その曜回しカムで曜回し中間車を介して曜星車を
7日で1回転し、その曜星車の回転位置を曜躍制で規制
する時計において、前記曜回し中間車の歯車の歯に、前
記曜回しカムおよび前記曜星車の双方と係合する爪部を
設けるとともに、その爪部に隣接し、運針時前記曜回し
カムと係合することなく、前記曜星車との間のバックラ
ッシュをなくす鍔部を設け、この曜回し中間車に一体に
カナを形成し、そのカナと噛み合って59日で1回転す
る月齢車を前記曜星車上にそれと同軸に回転自在に配置
してなる、時計の月齢表示機構。 - 【請求項2】 前記爪部の歯幅を厚く、前記鍔部の歯幅
を薄く形成してなる、請求項1に記載の時計の月齢表示
機構。 - 【請求項3】 前記曜回し中間車の歯車およびカナの歯
数を同数とし、前記月齢車の歯数を59としてなる、請
求項1に記載の時計の月齢表示機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8316791U JP2526247Y2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 時計の月齢表示機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8316791U JP2526247Y2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 時計の月齢表示機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525388U true JPH0525388U (ja) | 1993-04-02 |
JP2526247Y2 JP2526247Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=13794714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8316791U Expired - Lifetime JP2526247Y2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 時計の月齢表示機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526247Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008678A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Eta Sa Manufacture Horlogere Suisse | 月令表示を有する時計 |
JP2014159999A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Seiko Instruments Inc | レトログラード表示機構並びに該機構を備えたムーブメント及びアナログ時計 |
JP2017538119A (ja) * | 2014-12-31 | 2017-12-21 | ブランパン・エス アー | 月相表示機構 |
-
1991
- 1991-09-17 JP JP8316791U patent/JP2526247Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008678A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Eta Sa Manufacture Horlogere Suisse | 月令表示を有する時計 |
JP2014159999A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Seiko Instruments Inc | レトログラード表示機構並びに該機構を備えたムーブメント及びアナログ時計 |
JP2017538119A (ja) * | 2014-12-31 | 2017-12-21 | ブランパン・エス アー | 月相表示機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2526247Y2 (ja) | 1997-02-19 |
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