JPS5811031B2 - 時差修正付き暦時計 - Google Patents

時差修正付き暦時計

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JPS5811031B2
JPS5811031B2 JP52128415A JP12841577A JPS5811031B2 JP S5811031 B2 JPS5811031 B2 JP S5811031B2 JP 52128415 A JP52128415 A JP 52128415A JP 12841577 A JP12841577 A JP 12841577A JP S5811031 B2 JPS5811031 B2 JP S5811031B2
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wheel
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correction
winding stem
calendar
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宮沢寛
小林明男
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Suwa Seikosha KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は時差修正付きの暦時計に関する。
本発明の目的は、小型、薄型で、デザイン、操作性の良
い時差修正付き暦時計を実現することである。
元来、この種の時計としては、筒車を二重にして時針を
2本設けた多時刻表示時計、日ノ裏車を二重にしてスリ
ップさせる時差修正付き時計、遊星歯車機構を用いた多
時刻表示時計などがあった。
しかし、多時刻表示時計は、表示部分が厚くなるため時
計が厚くなる他、デザインにも制約があるなど問題点が
多かった。
また時差修正付き携帯時計も日ノ裏車を二重にしたもの
は、暦修正のうち曜日表示の修正がないなど不便さがあ
った。
遊星歯車機構を用いた場合は構造が極めて複雑であり、
曜日表示のあるものが商品化されていないとともに、厚
い時計になってデザイン、携帯性が劣るなど問題が多か
った。
一方、海外旅行の機会が増加したこと、ヨーロッパでサ
マータイムを施行している国があること、国内に時差の
ある国があるなど、簡単な時差修正付きの暦時計の開発
が急務であった。
本発明は、遊星歯車機構を用いて、切換機構、修正機構
等を合理的な構造にすることにより小型、薄型で、デザ
イン、携帯性に優れるとともに、操作性がよく、コスト
も最低限ですむ携帯時計を提供するものであり、以下、
実施例に従って詳細に説明する。
まず、巻真位置を3段有し、最も押し込んだ1段目(以
下単に巻真1段目と略す)で時差修正、巻真1段目から
順次巻真を1段づつ引き出した巻真2段目、および3段
目(以下単に巻真2段目、巻真3段目を略す)において
、それぞれ暦修正、時刻修正を行う様構成した実施例に
ついて説明する。
第1図、第2図、第3図はそれぞれ実施例の巻真1段目
、2段目、3段目の状態を示す平面図、第4図、第5図
、第6図は同様に巻真1段目、2段目、3段目に於ける
巻真の回転の伝達経路を示す断面図である。
但し、第2図、第3図、第4図、第5図、第6図、第7
図は時差修正のための遊星歯車機構と、その周辺の構造
を示す説明図である。
まず、本実施例の全体の構成を説明すると、外部操作部
材として巻真5と、巻真5の溝5aと係合し、巻真5の
引き出し操作によって、オシドリピン9のまわりに回転
可能なオシドリ6が配置されている。
オシドリ6は小鉄レバー8との係合ダボ6a、オシドリ
押工11との係合ダボ6b、巻真5との係合ダボ6c、
およびカンヌキ7との係合部6d、6eより成り、ダボ
6bがオシドリ押工クリック部11bと係合して巻真5
を3段に位置決めする位置決め機構を構成する。
オシドリ6とほぼ同一の高さにカンヌキ7が配置され、
カンヌキ7は、オシドリ6との係合部7a、7b、7c
7g、ツヅミ車12との係合部7d、揺動レバー10を
係合する揺動規制部7e、およびバネ部7fより成り、
オシドリ6の回転にともない、カンヌキ軸2のまわりを
回転してツヅミ車12を移動させるとともに、ダボ7e
で揺動レバー10が不必要に揺動することのない様に規
制するレバーである。
一方、巻真5と同軸に、前述したツヅミ車12と、時修
正伝え車13が配置され、ツヅミ車12は巻真5と回転
方向に結合されていて、カンヌキ7によって時修正伝え
車13に係合させられると巻真の回転をこれに伝える。
時修正伝え車13は、日曜側レバー31に支持された時
修正第1中間車14.および時修正第2中間車15を介
して時修正爪車16と結合されて、時差修正輪列を構成
する。
オシドリ6とカンヌキ7に重なって小鉄レバー8が配置
される。
小鉄レバー8は、オシドリとの係合部8a、8b、8c
でオシドリ6と係合し、オシドリ6の回転にともなって
小鉄レバー軸3を軸として回転可能で、先端には小鉄車
17、および小鉄中間車18を支持し、これらを所定の
位置に移動させ、保持する。
以上述べたツヅミ車12.小鉄車17.および小鉄中間
車18が、それぞれ実施態様第1項でいう第1の歯車、
第2の歯車、第3の歯車に対応する歯車群であり、オシ
ドリ6、オシドリ押工11、カンヌキ7、および小鉄レ
バー8が、巻真の位置決め部材および歯車群を移動し位
置決めする部材群に対応する。
小鉄中間車18をはさんで小鉄中間車の両側には暦修正
中間車19および時刻修正中間車24が配置され、小鉄
レバー8の作動により、小鉄中間車18がこれら2箇の
歯車のどちらかと選択的に噛み合って巻真の回転を伝え
る。
まず、暦修正中間車19は暦修正第2中間車20、およ
び修正車21とともに揺動レバー10に保持される。
揺動レバー10の構成を第5図に従って詳細に説明する
と、暦修正第2中間車20と修正車21は修正車バネ4
5によってトルク結合され、一定以下のトルクでは一体
化して回転する一方、過大なトルクが加わるとスリップ
してこれを吸収し、各部の歯車やレバーを保護する。
また、揺動レバー10と暦修正第2中間車20の間には
揺動バネ44があり、暦修正第2中間車の回転に比較的
小さなトルクを与える様構成されており、この小さなト
ルクによって、暦修正中間車19が回転すると揺動レバ
ー10が揺動レバー軸4を中心として揺動することは周
知の通りである。
修正車21の近傍には日車23、および曜修正伝え車2
2があり、巻真の回転方向により揺動して修正車21が
これらと選択的に噛み合って日付、曜日の修正を行なう
暦修正輪列を構成する。
一方、時刻修正中間車24は時計中央に配置された遊星
歯車機構と重なって配置され、ブツシュ47によって地
板1に保持される。
また、ブツシュ47は、俵輪列の一つ46の柄枠を兼ね
ている。
この時刻修正中間車24は、巻真5の回転を中央に配置
された減速輪列に伝達する時刻修正のための中間車であ
る。
次に、第7図によって中央の減速輪列部を説明する。
地板の表側(文字板と反対側)に配置された歯車列によ
って減速され、導かれてきた時間標準に同期した回転は
二番歯車30に伝えられる。
二番歯車30は二番カナ25とトルク結合されていて、
一定以上のトルクではスリップする様になっており、二
番カナ25は、時刻修正中間車24と噛み合う時刻修正
車である。
二番カナ25には筒カナ36が、回転方向に少なくとも
一定以上のトルクをもって結合されており、これら二番
カナ25、および筒カナ36と同心に遊星受26および
第1筒車38、第2筒車28が配置され、遊星受26に
固着された日ノ裏車軸33のまわりに回転可能な日ノ裏
車27が支持されていて、筒カナ36を太陽車、日ノ裏
車27を遊星車とする遊星歯車機構を構成する。
一方、第1筒車38と日ノ裏カナ27aが噛み合い、筒
カナ36から日ノ裏車27、第1筒車38と連なる通常
の時計と同じ減速歯車列を構成し、筒カナ36には分針
が、第1筒車38には時針が支持される。
日ノ裏押工37は、日ノ裏車27を遊星骨26上に保持
すると同時に、外周部を日躍制レバー31で押えること
によって遊星骨26の断面的な位置を保持するだめの部
材で3本の日ノ裏押工ピン34によって遊星骨26に支
持される。
遊星骨26の外周には歯が形成されており、時躍制レバ
ー35によって一歯ごと間欠的に位置決めされる。
まず、通常運針時の作動から説明すると、通常運針時は
、遊星骨26は時躍制レバー35によって固定されてい
るので、筒カナ36、日ノ裏車27、第1筒車38と伝
わる通常の減速歯車列によって減速され、時針、分針を
送る。
時針修正時は時修正爪車16を介して、遊星骨26を回
転させることにより、日ノ裏車27を筒カナ36のまわ
りに公転させる。
この時筒カナ36は通常運針中であるため二番歯車30
を介して拘束されているので回転せず、この場合、日ノ
裏車27には、公転と同時に自転が生ずるのは周知の如
くである。
従って、日ノ裏カナ27aと噛み合う第1筒車38は、
日ノ裏カナ27aの公園転角から自転角による効果を差
し引いた角度だけ回転する。
こうして生ずる第1筒車38即ち、時針の回転角度が、
遊星骨26がその外周に形成された歯の1歯ぶん回転す
るにつき30°(1時間)となる様に各部の歯数を設定
すれば、時躍制レバー35の作用により、時針は1時間
ステップで回転する。
正逆回転とも同様の作動をすることはもちろんである。
第2筒車28は第1筒車38と固着されて二重構造の筒
車を構成し、暦送り第1中間車39に回転を伝えるため
の歯車である。
遊星歯車機構を組込んだ減速輪列では、本実施例の機構
の場合には日ノ裏カナ27aが、時針修正によって公転
し、第1筒車38のまわりを回転移動するため、断面的
に日ノ裏カナと高さをかえたところから暦送りに回転を
伝達するために、二重構造の筒車が必要である。
また時刻修正も、通常の時計の様に日ノ裏車から回転を
伝えることは、日ノ裏車が公転して移動するため困難で
あり、日ノ裏歯車がどこにあっても噛み合う内歯歯車を
日ノ裏車と噛み合う位置に配置してこれを回転するか、
又は、本発明の如く、筒カナと同軸に配置された二番カ
ナ(時刻修正車)を回転するかのどちらかである。
前者の内歯歯車を日ノ裏車と噛み合わせる方法について
、第8図をもって説明する。
まず、構成で第7図と異なる点を説明すると、筒カナ3
6には、日ノ裏車27と共に日ノ裏車27と同形状で、
遊星骨26に軸を有したリング歯車案内車55が日ノ裏
車27と同一平面で、噛合し、これら3枚の歯車に噛合
する様、内歯を有したリング歯車53が筒カナ36を中
心に、前記3枚の歯車に案内されて、配置されている。
又、時刻修正伝工車54はリング歯車53の外歯に噛合
して、前記歯車に回転を伝えるだめの歯車である。
次に、作動について説明する。時針修正は本発明のもの
と全く同様であるので説明ははぶく。
次に通常運針を行なう場合には二番車、筒カナ36、日
ノ裏車27、筒車38と周知のごとく回転が伝わるが、
本構造において、時刻修正のために設けた、リング歯車
53、リング歯車案内車55も、日ノ裏車27により同
時に回転させられる。
又、時刻修正を行なう場合は、外部操作部材の操作によ
り時刻修正伝工車54を回転し、これに噛合するリング
歯車53、更に、日ノ裏車21を回転させ、周知の通り
に時刻修積が行なわれる。
以上の様に遊星歯車(日)裏車27)に外部から巻真を
操作して回転を伝える。
この構造においては、通常運針時にも、径の大きなリン
グ歯車53が常に回転しているため、この車の作動によ
る負荷トルクが発生し、止りの原因となる一方遊星車外
周の軌跡上へリング歯車の内歯を配置しなければならな
いため、大きなスペースが必要であり、更に、リング歯
車を、歯車で案内するため位置決めが不安定である等問
題点が極めて多い。
本発明によって遊星歯車である日ノ裏車27ではなく、
二番カナ25(時刻修正車)に巻真の回転を伝達できる
様になり、これらの問題が解決された。
この様に、遊星歯車機構に使用する2系統の修正輪列(
時刻修正と時差修正)を、いずれも遊星歯車(日の裏車
)以外の要素に作用する様構成することにより、構造が
簡素化され、信頼性の向上、コストの低下などがもたら
された。
本実施例による時針修正機構の特徴は、これら二重構造
の筒車と、時刻修正機構にあわせて、第7図にて理解さ
れる如く中心部に太陽歯車たる筒カナ36を配置し、そ
の上下に、二重構造の筒車と、二番カナ25(時刻修正
車)を設けたことであって、この合理的な構成によって
、時差修正機構を極めて薄くまとめることが可能となっ
た。
従来例としては、公開番号昭45−18188があげら
れ、これと比較すれば本発明によって極めて機構が簡素
化されたことが理解される。
次に暦送りは、前述の暦送り第1中間車39、暦送り第
2中間車40を経て、暦送り車41に回転が伝えられ、
暦送り車41に一体に形成された日送りダボ41aによ
って日車23を毎日所定の角度づつ送るとともに、曜送
り爪42を回転させることにより、曜星車29を回転さ
せ、これに固着された曜板32が回転されて曜表示を行
う。
曜躍制レバー43は、曜星車29と係合し、これを位置
決めするとともに、日車のアガキを決める部材である。
以上、本実施例の構成を説明したが、以下、各巻真位置
に於ける修正動作を説明する。
まず、巻真を最も押し込んだ巻真第1段目では、第1図
、第4図に示す如く、カンヌキ7はオシドリ6と7aで
係合し、カンヌキバネ7fの作用によってツヅミ車12
を時修正伝え車13に押圧する。
従って、前述したとおり、巻真5の回転は、ツヅミ車1
2、時修正伝え車13、時修正第1中間車14、時修正
第2中間車15を経て、時修正爪車16に伝えられて、
時修正輪列を構成する。
時修正爪車16を回転すると分針は回転せず、時針のみ
が修正されることは前述した。
この様に、通常時、時計は常に時修正状態にあるが、時
躍制レバー35の押圧力および、巻真5に取り付けられ
るリュウズの径を適正な値に設定すれば、通常の携帯中
にリュウズに加わる凹型トルクによって、不必要にリュ
ウズが回転されて時針が修正されてしまうことはない。
巻真2段目では、オシドリ6が回転し、カンヌキ7は7
bでオシドリと係合し、ツヅミ車12を移動させて小鉄
車17を噛み合わせる。
一方、小鉄レバー8は、8bでオシドリと係合して小鉄
車18、小鉄中間車19を保持し、巻真5の回転が、ツ
ヅミ車12、小鉄車17、小鉄中間車18を経て暦修正
中間車19に伝わる暦修正輪列を形成する。
揺動レバー10はカンヌキの作動により揺動規制部7e
と10bで係合し、揺動規制が解除されているので、暦
修正中間車19の回転によって、揺動運動し、修正車が
21aの位置で日車23を、21bの位置で曜修正伝え
車22を介して曜星車29を回転させて暦修正ができる
ことは前述した。
巻真3段目の作動を第3図、第6図によって説明すると
、オシドリ6が更に回転し、カンヌキ7の7c部と係合
してこれを作動させるとともに、小鉄レバー8の8c部
と係合して作動させる。
この結果、ツグミ車12と小鉄車17は、巻真2段目の
位置から、それぞれほぼ等しい距離だけ移動した異なっ
た位置で噛合する。
一方小鉄中間車18も移動して、暦修正中間車19との
噛合いが外れて時刻修正中間車24と噛合う。
こうして巻真5の回転が時刻修正中間車24を回転させ
ると、時分針が回転して時刻修正が行われることは前述
した。
時刻修正中間車24は、中央の減速機構と重なって配置
されるため暦修正中間車19と断面位置が異なり、巻真
5とほぼ同じ高さにある。
従って、小鉄中間車18は、巻真5と平面的に干渉しな
い位置に配置されるとともに、異なる高さのふたつの歯
車に噛み合い得る様な厚さを有する歯車であることが必
要となる。
また、小鉄レバー軸3を、小鉄車17に対して、十分に
遠く、且つ、巻真の軸方向とほぼ垂直な方向にとること
により、切換作動時に小鉄中間車18が回転するのを防
ぐことができ、針飛びなどの弊害を除去できた。
また、小鉄中間車18が、暦修正、時刻修正に共通な輪
列構成要素として構成されており、歯車数を最少限にお
さえて効率よく配置することができた。
以上、説明した如く、本発明によって巻真1段目、2段
目、3段目においてそれぞれ時針修正(時差修正)、暦
修正、時刻修正を行なうことが可能となった。
巻真のみですべての修正操作を行い得ることは、時計の
防水性、製造コストの面で極めて有利であるとともに、
操作する場合にも巻真の引き出し段数を覚え易いなど、
操作性も良い。
また、デザイン面でも複数のリュウズ等が不要であり、
薄型にまとめることができるため、スッキリした外観の
センスの良い携帯時計を提供できる様になったなど、本
発明の効果は極めて大きい。
次に、第9図、第10図、第11図によって、それぞれ
異なった実施例を説明する。
第9図は、巻真の他に、外部から操作し得る外部選択部
材48と、これに関連する制御レバー49、断続しバー
50、およびクリックレバー52を有し、時修正第2中
間車15が断続レバー50に支持されていて、断続レバ
ー50は時修正第1中間車軸51のまわりに回転可能に
構成されることが、第1図に示した実施例と異なる。
外部選択部材48を押し込んだ状態では、断続レバー5
0が50aの位置にあり、時修正第2中間車15も15
aの位置に保持されて時修正型車16との間の噛み合い
が外れ、巻真第1段目における巻真5の回転が、時修正
型車16に伝えられないので、この状態で巻真を回転し
ても時計表示は修正されない。
これが通常携帯時である。
外部選択部材48を1段引き出すと断続レバー50は5
0bの位置に回転し、時修正第2中間車15を15bの
位置に移動させ、時修正型車16と噛み合わせる。
この状態で巻真を回転すると巻真5の回転は時修正車1
6に伝えられて時差修正ができる。
巻真2段目、3段目は、第1図に示した実施例と全く同
様なので省略する。
第10図、第11図は、巻真を4段引きにした実施例で
ある。
第1図と異なるのは、オシドリ6と係合する小鉄レバー
8、カンヌキ7にそれぞれ8d、7h部を有し、巻真1
段目に於いてこの部分でオシドリと係合することである
また、オシドリ押工11のクリック部11bも、オシド
リと係合して4段に位置決めする様に形成されている。
巻真1段目では、小鉄レバーは、小鉄車17がツゾミ車
12と干渉しない位置に保持されるとともに、揺動レバ
ー10を中立規制する。
このため、巻真の回転がどの輪列にも伝えられず、時計
表示には影響されない中立位置となる。
巻真2段目、3段目、4段目では、それぞれ第1図の実
施例の巻真1段目、2段目、3段目に相当する様に内部
が構成されており、時針修正(時差修正)、暦修正、時
刻修正が可能であるが、その詳細は第1図の実施例で説
明したので省略する。
以上、2つの実施例を説明したが、いずれも、通常携帯
時に巻真が回転させられても時針が不必要に修正されて
しまうことのない様に構成することを目的としたもので
ある。
これらの実施例は、例えば強化防水構造ケースに於いて
、ネジ込み式のリュウズを用いて時計に水が浸入するの
を完全に防ぐ場合、リュウズを回転させてネジ締めする
ために、巻真1段目が時差修正であると時針が修正され
てしまうなど、特殊な構造に於いては特に有効である。
また、実用時計などで径の大きなリュウズを使用する場
合には、袖による摩擦力によってリュウズが回転させら
れ易く、こうした場合に有効である。
以上述べた如く、巻真位置をとる段にして1段目(通常
携帯状態)で時差修正を行なうことは、特にデザイン指
向が強く、小型、薄型であることを要求されるとともに
、リュウズ径の比較的小さなドレスウォッチや、女性用
携帯時計などに特に有効であり、巻真1段目の通常携帯
状態では修正動作が行われない様に構成することは、実
用時計、デザイン上大きなリュウズをつける場合、およ
び強化防水構造のケースなど、巻真が回転され易い場合
に特に有効である。
以上述べた如く、遊星歯車機構を中心にして、本発明に
よる種々の新構造、および断操作方法を採用し、本格的
な薄型、小型の時差修正付さ暦時計を提供できる様にな
った。
尚、本発明の実施態様として、以下に示す四項口が考え
られる。
1、外部操作部材、該外部操作部材の位置を少なくとも
三箇所に位置決めする位置決め装置、前記外部操作部材
上の第1の歯車、該第1の歯車の近傍に配置された第2
.第3の歯車をを有し、前記外部操作部材の隣り合うふ
たつの位置の間で前記第1.第2.第3の歯車がほぼ等
しい距離だけ移動して、前記ふたつの位置に於いて前記
外部操作部材が暦修正、時刻修正の輪列の選択的に連係
する様構成した修正装置を有することを特徴とする特許
請求の範囲記載の時差修正付き暦時計。
2、前記外部操作部材が、携帯位置で時差修正装置に連
係し、さらに、順次引き出された位置で暦修正、時刻修
正機構と連係する様構成した修正装置を有することを特
徴とする特許請求の範囲記載の時差修正付き暦時計。
3、前記時差修正装置と連係し、時差修正可能状態と、
時差修正不能状態とを選択する選択機構、および該選択
機構と連係すか外部選択部材を有することを特徴とする
実施態様第2項記載の時差修正付さ暦時計。
4、前記外部操作部材を4箇所の位置に位置決めする位
置決め装置を有するとともに、前記外部操作部材が、携
帯位置では修正機構と連係せず、さらに、順次引き出さ
れた位置で、それぞれ時差修正、暦修正、時刻修正機構
と連係する様構成された修正装置を有することを特徴と
する特許請求の範囲記載の時差修正付き暦時計。
【図面の簡単な説明】
第1図・・・本発明の一実施例における巻真1段目の平
面図。 第2図・・・本発明の一実施例における巻真2段目の平
面図。 第3図・・・本発明の一実施例における巻真3段目の平
面図。 第4図・・・本発明の一実施例における巻真の1段目の
噛み合い部を示す断面図。 第5図・・・本発明の一実施例における巻真2段目の噛
み合い部を示す断面図。 第6図・・・本発明の一実施例における巻真3段目の噛
み合い部を示す断面図。 第7図・・・本発明の一実施例における遊星歯車機構部
の説明図。 第8図・・・従来考えられていた遊星歯車機構の一例を
示す説明図。 第9図・・・本発明の他の実施例を示す平面図。 第10図・・・本発明の他の実施例を示す平面図。 第11図・・・第10図の、巻真部の断面図。 1・・・地板、2・・・カンヌキ軸、3・・・小鉄レバ
ー軸、4・・・揺動レバー軸、5・・・巻真、6・・・
オシドリ、7・・・カンヌキ、8・・・小鉄レバー、9
・・・オシドリ軸、10・・・揺動レバー、11・・・
オシドリ押工、12・・・ツヅミ車、13・・・時修正
伝工車、14・・・時修正第1中間車、15・・・時修
正第2中間車、16・・・時修正型車、17・・・小鉄
車、18・・・小鉄中間車、19・・・暦修正中間車、
20・・・暦修正第2中間車、21・・・修正車、22
・・・曜修正伝工車、23・・・日車、24・・・時刻
修正中間車、25・・・二番カナ、26・・・遊星受、
27・・・日ノ裏車、28・・・第2筒車、29・・・
曜星車、30・・・二番歯車、31・・・日躍制レバー
、32・・・曜板、33・・・日ノ裏車軸、34・・・
日ノ裏押工ピン、35・・・時躍制レバー、36・・・
筒カナ、37・・・日ノ裏押工、38・・・第1筒車、
39・・・暦送り第1中間車、40・・・暦送り第2中
間車、41・・・暦送車、42・・・曜送り爪、43・
・・曜躍制レバー、44・・・揺動バネ、45・・・修
正車バネ、46・・・表輪列の一つ、47・・・ブツシ
ュ、48・・・外部選択部材、49・・・制御レバー、
50・・・断続レバー、51・・・時修正第1中間車、
52・・・クリックレバー、53・・・リング歯車、5
4・・・時修正伝工車、55・・・リング歯車案内車。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 時針の単独修正機構を有する暦時計において、前記
    時針の単独修正機構は、2番歯車とトルク結合するとと
    もに地板を貫通する2番カナと、該2番カナに固着され
    る太陽車26と、前記遊星骨の外周に形成された歯に係
    合し位置決めする時躍制レバーと、前記地板の裏面上に
    軸支される遊星骨26と、前記2番カナと同心状に配置
    されるとともに一体化された第1筒車38及び第2筒車
    28と、前記遊星骨に軸支され前記太陽車と前記第1筒
    車に係合して日の裏車となる遊星歯車27、及び巻真の
    回動に連動して前記遊星骨26を回動させる時修正爪車
    16とから構成され、且つ前記第2筒車28の径を前記
    第1筒車の径より大きくして、前記第2筒車と前記遊星
    車が平面的に重なるよう形成し、前記第2筒車が暦送り
    中間車39と噛合するよう構成したことを特徴とする時
    差修正付き暦時計。
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