JP6933477B2 - クロノグラフ機構、ムーブメント及び時計 - Google Patents

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Description

本発明は、クロノグラフ機構、ムーブメント及び時計に関する。
従来から、クロノグラフ機構を備えた時計が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。クロノグラフ機構の表示方式には、クロノグラフ針のうち、例えば秒クロノグラフ針を時針や分針と同軸のメインダイヤルで表示する、いわゆるセンタークロノタイプがある。また、他の表示方式としては、各クロノグラフ針を何れもサブダイヤル(メインダイヤルの軸線と異なる軸線)で表示する、いわゆるサイドクロノタイプ等がある。
特許第3568907号公報 特許第4376535号公報
しかしながら、従来の構成にあっては、異なる表示方式のクロノグラフ機構を製造する場合や、サイドクロノタイプにおいてクロノグラフ針の表示位置を変更する場合等にあっては、各タイプ毎に大幅な設計変更を伴う。すなわち、従来の構成では、各タイプ毎にクロノグラフ地板等のメイン部品を用意する必要があるため、低コスト化や製造効率の向上を図る点で未だ改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、低コスト化や製造効率の向上を図ることができるクロノグラフ機構、ムーブメント及び時計を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の一態様に係るクロノグラフ機構は、動力源の回転力によって軸線回りに回転する第1歯車と、前記軸線と同軸に設けられた第2歯車と、前記前記第1歯車と前記第2歯車とが一体で回転する接続状態、及び前記第2歯車に対して前記第1歯車が独立して回転する遮断状態を切り替えるクラッチ機構と、前記第2歯車に接続されるとともに、クロノグラフ針が取り付けられ、前記接続状態において前記第2歯車の回転に伴い回転する指針クロノグラフ車と、を備え、前記指針クロノグラフ車は、前記軸線回りの周方向において、前記第2歯車への接続位置を変更可能に構成されている。
本態様によれば、第2歯車に対する指針クロノグラフ車の周方向での接続位置が変更可能に構成されている。そのため、例えばクロノグラフ地板やクロノグラフ受において例えば軸線回りの周方向の複数箇所に予め軸受等を設けておくことで、クロノグラフ地板やクロノグラフ受、第1歯車、第2歯車、クラッチ機構等のメイン部品の共用化を図った上で、クロノグラフ針の表時位置が異なる複数タイプのクロノグラフ機構を提供できる。したがって、各タイプ毎に大幅な設計変更を伴うことがないので、低コスト化や製造効率の向上を図ることができる。
上記態様において、前記第1歯車及び前記第2歯車は、回転速度が等しく設定され、前記第1歯車は、前記周方向における前記第2歯車と前記指針クロノグラフ車との接続位置と異なる位置で、第1指針車に接続されてもよい。
本態様によれば、遮断状態及び接続状態に関わらず回転する第1歯車に第1指針車が接続される。これにより、例えば第1指針車を搭載するために別途歯車を設ける場合に比べ、低コスト化や構成の簡素化を図った上で、指針クロノグラフ車に対応する回転速度で回転する第1指針車を搭載できる。そのため、機能性に優れた時計を提供できる。
上記態様において、前記第2歯車において、前記第2歯車と前記指針クロノグラフ車との接続位置と異なる位置には、前記第2歯車の回転に伴い回転するダミー車が接続されていてもよい。
本態様によれば、例えばセンタークロノタイプをサイドクロノタイプに変更するにあたって、指針クロノグラフ車が配置されていた箇所に、ハートカム等の連係部品を備えたダミー車を配置する。これにより、クロノグラフ輪列において、指針クロノグラフ車以外の部品の位置を変更することなく、クロノグラフ機構の表示方式(指針クロノグラフ車の周方向位置)を変更できる。そのため、そのため、ハートカムに連係する部品(復針レバー等)についても共用化できるので、表示方式の変更に伴う設計変更を確実に低減できる。
上記態様において、前記指針クロノグラフ車は、前記指針クロノグラフ車と異なる回転数で回転する第2指針車と同軸に配置されていてもよい。
本態様によれば、指針クロノグラフ車が時刻表示を行う第2指針車と同軸に配置された、いわゆるセンタークロノタイプとすることで、クロノグラフ針を比較的大きく表示できる。これにより、時間計測時の視認性を向上させることができる。
上記態様において、前記指針クロノグラフ車は、秒クロノグラフ車であってもよい。
本態様によれば、回転速度の最も早い秒クロノグラフ車の位置(第2歯車との接続位置)を変更することで、メイン部品の共用化を図った上で、時計の見た目を大きく変更することができる。
本発明の一態様に係るムーブメントは、上記態様のクロノグラフ機構を備えていてもよい。
本発明の一態様に係る時計は、上記態様のムーブメントを備えていてもよい。
本態様によれば、上記本態様のクロノグラフ機構を備えているため、低コスト化や製造効率の向上を図った上で、表示方式の異なる複数のムーブメント及び時計を提供できる。
本発明の一態様によれば、低コスト化や製造効率の向上を図ることができる。
実施形態に係るセンタークロノタイプの時計の外観図である。 実施形態に係るムーブメントの部分断面図であって、図3のII−II線に相当する断面図である。 センタークロノタイプの時計において、クロノグラフ受を取り外した状態でムーブメントを裏側から見た平面図である。 接続状態における図2に対応する断面図である。 実施形態に係るサイドクロノタイプAの時計を示す外観図である。 図7のVI−VI線に相当する断面図である。 サイドクロノタイプAの時計において、クロノグラフ受を取り外した状態でムーブメントを裏側から見た平面図である。 実施形態に係るサイドクロノタイプBの時計を示す外観図である。 サイドクロノタイプBの時計において、クロノグラフ受を取り外した状態でムーブメントを裏側から見た平面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
[時計(センタークロノタイプ)]
図1は、センタークロノタイプの時計1を示す外観図である。なお、以下に示す各図では、図面を見やすくするため、時計用部品のうち一部の図示を省略しているとともに、各時計用部品を簡略化して図示している場合がある。
図1に示すように、本実施形態の時計1は、センタークロノタイプの機械式時計である。時計1は、ムーブメント2や文字板3、指針4〜9等が時計ケース10内に組み込まれて構成されている。なお、以下の説明では、「クロノグラフ」を単に「CG」という。
文字板3上には、メインダイヤル11と、複数のサブダイヤル(第1サブダイヤル12、第2サブダイヤル13及び第3サブダイヤル14)と、が付されている。
メインダイヤル11は、例えば時刻における分や時、時間計測時における秒を表示する。メインダイヤル11は、複数の目盛りが文字板3における外周部分に沿って環状に付されて構成されている。なお、以下の説明では、時計1の中心に対する位置をメインダイヤル11の目盛りの方向で説明する場合がある。
第1サブダイヤル12は、文字板3上においてメインダイヤル11の3時位置(図1における右側)に配置されている。第1サブダイヤル12は、時刻における秒を表示する。
第2サブダイヤル13は、文字板3上においてメインダイヤル11の9時位置(図1における左側)に配置されている。第2サブダイヤル13は、時間計測時における分を表示する。
第3サブダイヤル14は、文字板3上においてメインダイヤル11の6時位置(図1における下側)に配置されている。第3サブダイヤル14は、時間計測時における時を表示する。なお、各サブダイヤル12〜14は、複数の目盛りが環状に付されてそれぞれ構成されている。但し、メインダイヤル11及び各サブダイヤル12〜14の表示方法は、適宜変更が可能である。
上述した指針4〜9は、時刻を指し示す時刻針(時針4、分針5及び秒針6)と、計測時間を指し示すCG針(時CG針7、分CG針8及び秒CG針9)と、を有している。
各指針4〜9のうち、時針4、分針5及び秒CG針9は、時計1の中心(ムーブメント2の中心)を通るメイン軸線C1と同軸に配置されている。時針4、分針5及び秒CG針9は、メイン軸線C1回りに回転可能に構成されている。
秒針6、分CG針8及び時CG針7は、メイン軸線C1と互いに平行に延びるサブ軸線C2〜C4回りにそれぞれ回転可能に構成されている。具体的に、サブ軸線C2は、第1サブダイヤル12の中心を通過している。上述した秒針6は、サブ軸線C2回りに回転可能に構成されている。
サブ軸線C3は、第2サブダイヤル13の中心を通過している。上述した分CG針8は、サブ軸線C3回りに回転可能に構成されている。
サブ軸線C4は、第3サブダイヤル14の中心を通過している。上述した時CG針7は、サブ軸線C4回りに回転可能に構成されている。
時計ケース10は、ケース本体21と、ケース蓋(不図示)と、カバーガラス22と、を備えている。ケース本体21の側面のうち、メインダイヤル11の3時位置(図1の右側)にはりゅうず23が設けられている。りゅうず23は、ケース本体21の外側からムーブメント2を操作するためのものである。りゅうず23は、ケース本体21内に挿通された巻真24に固定されている。
ケース本体21の側面のうち、メインダイヤル11の2時位置には、発停ボタン26が設けられている。発停ボタン26は、計測開始及び計測停止の動作等に用いられている。
ケース本体21の側面のうち、メインダイヤル11の4時位置には、リセットボタン27が設けられている。リセットボタン27は、CG針7〜9の初期位置へのリセット動作(帰零動作)に用いられる。
[ムーブメント]
図2は、ムーブメント2の部分断面図であって、図3のII−II線に相当する断面図である。
図2に示すように、ムーブメント2は、地板31と、地板31に対して文字板3側に配置されたCG地板32と、CG地板32に対して文字板3側に配置されたCG受33と、を有している。なお、以下の説明では、地板31に対して時計ケース10のカバーガラス22側(文字板3側)をムーブメント2の「裏側」と称し、ケース蓋側(文字板3側とは反対側)をムーブメント2の「表側」と称する。また、以下の説明では、ムーブメント2のうち、表裏面方向に直交する方向を面内方向という場合がある。以下で説明する各車は、何れもムーブメント2の表裏面方向を軸方向として設けられている。
地板31の表側には、香箱車(不図示)、二番車41、三番車(不図示)及び四番車42を含む表輪列や、表輪列の回転を制御する調速脱進機(不図示)等が組み込まれている。表輪列は、例えば地板31と、地板31の表側に配置された輪列受(不図示)と、の間で回転可能に支持されている。
二番車41及び四番車42は、メイン軸線C1と同軸に配置されている。具体的に、二番車41は、四番車42に外挿されている。二番車41及び四番車42の裏側端部は、地板31を貫通して、地板31の裏側に突出している。
一方、地板31の裏側には、日の裏車45や指針車(秒車51、分車52及び筒車53)等の裏輪列が配置されている。本実施形態において、上述した表輪列や調速脱進機、裏輪列等により、時刻を表示する時刻表示輪列を構成している。
日の裏車45は、CG地板32に回転可能に支持されている。日の裏車45は、日の裏歯車A55、日の裏かなA56、日の裏歯車B57及び日の裏かなB58が表側から順に配設されて構成されている。
日の裏歯車A55は、CG地板32の表側において、二番車41の裏側端部に固定された分伝え車59に噛合している。
日の裏かなA56は、日回し中間車(不図示)に噛合している。
日の裏歯車B57は、分車(第2指針車)52の分歯車61に噛合している。分車52は、CG受33において、メイン軸線C1と同軸に設けられた分車パイプ63に対して回転可能に外挿されている。分車52の裏側端部には、分針5が取り付けられている。
日の裏かなB58は、筒車(第2指針車)53の筒歯車65に噛合している。筒車53は、分車52に外挿され、メイン軸線C1と同軸に配置されている。筒車53は、CG受33の裏側において、CG受33と筒車押さえ66との間で分車52に対して回転可能に構成されている。
上述した秒車51(第1指針車)は、例えば3時位置(図1参照)において、CG地板32に設けられた軸受34と、CG受33に設けられた軸受35と、の間でサブ軸線C2回りに回転可能に支持されている。秒車51の裏側端部には、秒針6が取り付けられている。
<CG機構>
図3は、CG受33を取り外した状態でムーブメント2を裏側から見た平面図である。
図2、図3に示すように、CG地板32とCG受33との間には、CG機構70が設けられている。CG機構70は、秒CG輪列71や分CG輪列72、時CG輪列73、ピラーホイール74、作動レバー75,76、発停レバー77〜79、リセットレバー81,82、復針レバー83等を有している。なお、本実施形態のCG機構70は、秒CG輪列71、分CG輪列72及び時CG輪列73のうち、少なくとも秒CG輪列71を備えていれば構わない。
秒CG輪列71は、秒CG中間車100と、秒CG車101と、を主に有している。
図2に示すように、秒CG中間車100は、四番車42の裏側端部に設けられた秒伝え車102と、秒車51と、秒CG車101と、の間を接続している。すなわち、秒CG中間車100は、香箱車の動力を秒伝え車102を介して少なくとも秒車51に伝達している。
秒CG中間車100は、秒CG中間真110と、秒CG中間歯車A(第1歯車)111と、秒CG中間歯車B(第2歯車)112と、クラッチリング(クラッチ機構)113と、止め座114と、を主に備えている。
秒CG中間真110は、3時位置においてサブ軸線C2メイン軸線C1との間に配置されている。秒CG中間真110は、CG地板32とCG受33との間において、メイン軸線C1とサブ軸線C2と平行に延びる中間軸線C5回りに回転可能に支持されている。
秒CG中間歯車A111は、秒CG中間真110における表側端部に外挿されている。秒CG中間歯車A111は、秒CG中間真110に対して中間軸線C5回りに回転可能に構成されている。秒CG中間歯車A111は、周方向の一部(メイン軸線C1寄りの部分)で秒伝え車102に噛合している。一方、秒CG中間歯車A111は、周方向の一部(サブ軸線C2寄りの部分)で秒車51の秒歯車115に噛合している。
秒CG中間歯車B112は、秒CG中間真110における裏側端部に固定されている。秒CG中間歯車A111及び秒CG中間歯車B112の歯数は、同数に設定されている。
止め座114は、秒CG中間真110において、秒CG中間歯車A111に対して表側に位置する部分に固定されている。
クラッチリング113は、秒CG中間真110における秒CG中間歯車A111と秒CG中間歯車B112との間に外挿されている。クラッチリング113は、秒CG中間真110に対して表裏面方向に移動可能に構成されている。クラッチリング113は、表側端部に位置する歯車押さえ113aと、裏側端部に位置する規制部113bと、を有している。
歯車押さえ113aは、クラッチリング113の表裏面方向の移動に伴い、秒CG中間歯車A111に接離可能に構成されている。すなわち、歯車押さえ113aは、秒CG中間歯車A111に裏側から当接した接続状態において、上述した止め座114との間で秒CG中間歯車A111を挟持する。これにより、秒CG中間歯車A111の回転力がクラッチリング113を介して秒CG中間真110に伝達され、秒CG中間車100(秒CG中間歯車A111及び秒CG中間歯車B112)が一体に回転する。
一方、歯車押さえ113aが秒CG中間歯車A111から離間した遮断状態では、秒CG中間歯車A111が秒CG中間真110に対して独立して回転する。なお、クラッチリング113の構成は、秒CG中間歯車A111と秒CG中間真110(秒CG中間歯車B112)との接続遮断を行う構成であれば適宜変更が可能である。
規制部113bと秒CG中間歯車B112との間には、クラッチばね116が介在している。クラッチばね116は、クラッチリング113を表側(接続状態)に向けて付勢している。
秒CG車101は、秒CG中間歯車B112の回転に伴い回転する。秒CG車101は、秒CG真121や秒CG歯車122、ハートカム123等を主に備えている。
秒CG真121は、メイン軸線C1と同軸に設けられている。秒CG真121は、裏側部分が分車パイプ63内に挿通された状態で、表側端部がCG地板32に回転可能に支持されている。秒CG真121の裏側端部は、分車パイプ63を貫通して、分車52よりも裏側に突出している。秒CG真121の裏側端部には、上述した秒CG針(クロノグラフ針)9が取り付けられている。これにより、上述したように時針4、分針5及び秒CG針9は、メイン軸線C1と同軸に配置される。
秒CG歯車122は、秒CG真121の表側端部に固定されている。秒CG歯車122は、上述した秒CG中間歯車B112に噛合している。
ハートカム123は、秒CG真121における秒CG歯車122よりも表側に位置する部分に固定されている。ハートカム123は、表裏面方向から見た平面視でハート状に形成されている。すなわち、ハートカム123は、外周面の一部が平坦な躍制面とされ、外周面のうち躍制面以外の部分が湾曲したカム面とされている。
図3に示すように、分CG輪列72は、分CG車131や分CG中間車A132、分CG中間車B133等を主に備えている。
分CG車131は、メイン軸線C1に対して9時位置において、CG地板32とCG受33(図2参照)との間でサブ軸線C3回りに回転可能に支持されている。分CG車131は、例えば秒CG中間車100と同様に、分CG真131aや分CG歯車131b、クラッチリング(不図示)、ハートカム(不図示)等を備えている。分CG車131において、分CG真131aの裏側端部には、分CG針8(図1参照)が取り付けられている。なお、分CG車131の各構成部材は、秒CG中間車100の各構成部材と同等の構成であるため、詳細な説明を省略する。
分CG中間車A132は、上述した日の裏車45における日の裏歯車B57に接続されている。
分CG中間車B133は、分CG中間車A132と分CG車131(分CG歯車131b)とを接続している。
時CG輪列73は、時CG車135や時CG中間車(不図示)等を備えている。
時CG車135は、メイン軸線C1に対して6時位置において、CG地板32とCG受33との間でサブ軸線C4回りに回転可能に支持されている。時CG車135は、例えば秒CG中間車100と同様に、時CG真135aや時CG歯車135b、クラッチリング(不図示)、ハートカム(不図示)等を備えている。なお、時CG車135の各構成部材は、秒CG中間車100の各構成部材と同等の構成であるため、詳細な説明を省略する。
時CG車135において、時CG真135aの裏側端部には、時CG針7(図1参照)が取り付けられている。時CG車135(時CG歯車135b)は、時CG中間車を介して図2に示す筒車53(筒歯車65)に接続されている。
ピラーホイール74は、メイン軸線C1に対して4時位置において、CG地板32に回転可能に支持されている。ピラーホイール74は、駆動歯141及びラチェット歯142を有する二段歯車形状に形成されている。駆動歯141の歯数は、ラチェット歯142の歯数に対して半分に設定されている。すなわち、ピラーホイール74は、回転に伴いラチェット歯142が1ピッチ分送られると、駆動歯141が1/2ピッチ分送られるように構成されている。
上述した作動レバー75,76のうち、作動レバーA75は、12時位置から3時位置に亘ってCG地板32の外周に沿って延びる長尺の板材である。作動レバーA75は、第1端部(12時位置寄りの端部)に連結された作動ピン145回りに、CG地板32に回動可能に支持されている。作動レバーA75は、作動レバーA75の延在方向における中央部に、発停ボタン26に連係する連係部146を備えている。すなわち、作動レバーA75は、発停ボタン26の押圧操作に伴い連係部146を介して操作される。
作動レバーB76は、3時位置からメイン軸線C1に向けて延在している。作動レバーB76の第1端部(CG地板32の外周寄りの端部)は、作動レバーA75の第2端部に揺動可能に連結されている。作動レバーB76の第2端部は、上述したピラーホイール74のラチェット歯142に噛合している。すなわち、作動レバーB76は、作動レバーA75の作動ピン145回りの回動に伴い、ラチェット歯142を介してピラーホイール74を回転させる。これにより、ピラーホイール74がラチェット歯142の1ピッチ分回転する。
上述した発停レバー77〜79は、秒発停レバーA77、秒発停レバーB78及び時分発停レバー79である。秒発停レバー77,78は、メイン軸線C1に対して3時位置において、秒CG中間車100を取り囲むように配置されている。秒発停レバーA77は、CG地板32に設けられた秒発停ピンA150に回動可能に支持されている。秒発停レバーB78は、CG地板32に設けられた秒発停ピンB152に回動可能に支持されている。発停レバーB78の一部には、発停レバーB78を表裏面方向に貫通する貫通孔153が形成されている。貫通孔153は、発停レバーB78の回動方向を長手方向とする長孔とされている。なお、CG地板32のうち、平面視で貫通孔153に重なる部分には、軸受154が設けられていてもよい。
各秒発停レバー77,78は、互いに逆回りに回動するように連係している。各秒発停レバー77,78は、ピラーホイール74の回転に伴い、上述した秒CG中間車100のクラッチリング113(図2参照)に係脱する。具体的に、秒発停レバーA77は、ピラーホイール74に係合する秒ホイール係合部155と、クラッチリング113に係合する秒クラッチ係合部A156と、を有している。また、秒発停レバーB78は、クラッチリング113に係合する秒クラッチ係合部B157を有している。
秒ホイール係合部155は、ピラーホイール74の駆動歯141に係合している。秒ホイール係合部155は、ラチェット歯142の1ピッチ分のピラーホイール74の回転に伴い、駆動歯141の谷部に係合する谷部位置と、駆動歯141の山部に係合する山部位置と、に切り替わる。各秒発停レバー77,78は、ホイール係合部155の係合位置が切り替わることで、互いに逆回りに回動する。
図2に示すように、各秒クラッチ係合部156,157は、秒発停レバー77,78の回動動作に伴い、クラッチリング113における歯車押さえ113aと規制部113bとの間の空間Sに対して進退する。すなわち、秒クラッチ係合部156,157は、秒ホイール係合部155が山部位置にあるとき、空間S内に進入して、クラッチリング113の規制部113bに表側から係合する。これにより、クラッチリング113の表側への移動が規制され、クラッチリング113の遮断状態が維持される。一方、秒クラッチ係合部156,157は、秒ホイール係合部155が谷部位置にあるとき、空間Sから退避して、クラッチリング113の規制部113bとの係合が解除される。これにより、クラッチリング113の表側への移動が許容され、クラッチリング113が接続状態となる。
図3に示すように、時分発停レバー79は、CG地板32のうち、メイン軸線C1に対して7時位置(サブ軸線C3とサブ軸線C4との間)に設けられた時分発停ピン160回りに回動可能に支持されている。時分発停レバー79は、ピラーホイール74の回転に伴い、上述した分CG車131及び時CG車135に係脱する。具体的に、時分発停レバー79は、ピラーホイール74に係合する時分ホイール係合部162と、分CG車131のクラッチリング(不図示)に係合する分クラッチ係合部(不図示)と、時CG車135のクラッチリング(不図示)に係合する時クラッチ係合部(不図示)と、を有している。
時分ホイール係合部162は、ピラーホイール74の駆動歯141に係合している。時分ホイール係合部162は、ラチェット歯142の1ピッチ分のピラーホイール74の回転に伴い、駆動歯141の谷部に係合する谷部位置と、駆動歯141の山部に係合する山部位置と、に切り替わる。時分発停レバー79は、ピラー係合部の係合位置が切り替わることで、時分発停ピン回りに回動する。
分クラッチ係合部及び時クラッチ係合部は、時分ホイール係合部162が山部位置にあるとき、対応するCG車131,135のクラッチリングに係合する。これにより、クラッチリングの表側への移動が規制され、クラッチリングの遮断状態が維持される。一方、分クラッチ係合部及び時クラッチ係合部は、時分ホイール係合部162が谷部位置にあるとき、対応するCG車131,135のクラッチリングとの係合が解除される。これにより、クラッチリングの表側への移動が許容され、クラッチリングが接続状態となる。
上述したリセットレバー81,82のうち、リセットレバーA81は、4時位置から6時位置に亘ってCG地板32の外周に沿って延びる長尺の板材である。リセットレバーA81は、延在方向の中央部に連結されたリセットピンA170回りに、CG地板32に回動可能に支持されている。リセットレバーA81の第1端部(4時位置寄りの端部)に、リセットボタン27に連係する連係部171、及びピラーホイール74に係合するホイール進入部172が形成されている。
連係部171は、リセットボタン27の押圧操作に伴い押圧される。すなわち、リセットレバーA81は、リセットボタン27の押圧操作に伴い連係部171を介して操作される。
ホイール進入部172は、上述した各ホイール係合部155,162が山部位置にあるとき(CG機構70の停止状態)、リセットボタン27の押圧操作に伴いピラーホイール74の隣り合う駆動歯141間に進入可能に構成されている。
リセットレバーB82は、6時位置から9時位置の領域において、CG地板32の外周に沿って延在した後、サブ軸線C4に向けて屈曲して延在している。リセットレバーB82は、延在方向の中央部に連結されたリセットピンB175回りに、CG地板32に回動可能に支持されている。リセットレバーB82の第1端部(6時位置寄りの端部)は、リセットレバーA81の第2端部に揺動可能に連結されている。すなわち、リセットレバーB82は、リセットレバーA81の回動に伴い、リセットレバーA81と逆回りに回動する。
復針レバー83は、7時位置において、メイン軸線C1及びサブ軸線C3,C4で囲まれた部分に配置されている。復針レバー83には、リセットレバーB82の第2端部が連結されている。復針レバー83は、リセットレバーB82の回動に伴い、メイン軸線C1に接近離間する方向にスライド移動可能に構成されている。復針レバー83は、秒CG車101、分CG車131及び時CG車135のハートカム(例えば、図1に示すハートカム123)にそれぞれ接離するカム接触部を各別に備えている。各カム接触部は、復針レバー83のスライド移動に伴い、対応するハートカムを打撃することで、ハートカムを介して秒CG車101、分CG車131及び時CG車135を回転させる。これにより、秒CG車101、分CG車131及び時CG車135に対応するCG針7〜9が一斉に零位置に復針する(帰零する)。
<時計の動作>
次に、上述した時計1の動作について説明する。
まず、クラッチリング(例えば、秒CG中間車100のクラッチリング113)が遮断状態にあるときの時計1の動作について簡単に説明する。
図2に示すように、時刻表示輪列では、香箱車が回転することで、二番車41、三番車及び四番車42が調速脱進機に制御されながら回転する。
四番車42の回転力は、秒伝え車102を介して秒CG中間車100の秒CG中間歯車A111に伝達される。秒CG中間車100のクラッチリング113が遮断状態にあるとき、秒CG中間車100のうち秒CG中間歯車A111のみが独立して回転する。これにより、秒CG中間歯車A111の回転に伴い、秒車51(秒針6)が1分で1回転する。なお、秒CG中間歯車A111のみが秒CG中間真110に対して中間軸線C5回りに回転することで、秒CG中間真110に回転力は伝達されない。そのため、秒CG車101は停止状態を維持する。
また、二番車41の回転力は、分伝え車59を介して日の裏車45に伝達される。これにより、日の裏車45が回転する。日の裏車45の回転力は、日の裏歯車B57を介して分車52に伝達される。これにより、分車52(分針5)が1時間で1回転する。一方、日の裏車45の回転力は、日の裏かなB58を介して筒車53に伝達される。これにより、筒車53(時針4)が12時間で1回転する。
なお、上述した秒CG中間車100と同様に、分CG車131及び時CG車135についても、クラッチリングが遮断状態にあるとき、時刻表示輪列の回転力は分CG真131a及び時CG真135aに伝達されない。そのため、分CG車131及び時CG車135は停止状態を維持する。
続いて、CG機構70の動作方法について簡単に説明する。まず、CG機構70の発停動作について説明する。
図3に示すように、CG機構70を動作させるためには、まず発停ボタン26を押圧操作する。発停ボタン26の押圧操作に伴い、作動レバー75,76が回動することで、ピラーホイール74がラチェット歯142の1ピッチ分(駆動歯141の1/2ピッチ分)回転する。すると、秒発停レバーA77の秒ホイール係合部155、及び時分発停レバー79の時分ホイール係合部162が山部位置から谷部位置に移行することで、各発停レバー77〜79が回動する。これにより、各発停レバー77〜79とクラッチリング(例えば、秒CG中間車100のクラッチリング113)との係合が解除される。
図4は、接続状態における図2に対応する断面図である。
図4に示すように、例えば秒CG輪列71において、発停レバー77,78(クラッチ係合部156,157)が空間Sから退避することで、クラッチ係合部156,157と、クラッチリング113(規制部113b)と、の係合が解除される。すると、クラッチリング113はクラッチばね116の付勢力により秒CG中間真110に対して表側へ移動する。これにより、クラッチリング113(歯車押さえ113a)と止め座114との間で秒CG中間歯車A111が挟持され、秒CG中間車100が接続状態になる。
秒CG中間車100が接続状態になると、秒CG中間歯車A111及び秒CG中間歯車B112が一体で回転する。秒CG中間歯車B112の回転力は、秒CG歯車122を介して秒CG車101に伝達される。これにより、秒CG車101(秒CG針9)がメイン軸線C1回りに回転する。本実施形態において、秒CG中間歯車A111及び秒CG中間歯車B112の歯数は、同数に設定されている。そのため、秒CG車101が秒車51と同様に1分で1回転する。
なお、分CG車131が接続状態になると、日の裏歯車B57の回転に基づき、分CG車131(分CG針8)がサブ軸線C3回りに回転する。このとき、分CG車131は、分車52と同様に例えば1時間で1回転する。
また、時CG車135が接続状態になると、日の裏かなB58の回転に基づき、時CG車135(時CG針7)がサブ軸線C4回りに回転する。このとき、時CG車135は、筒車53と同様に例えば12時間で1回転する。
これにより、発停ボタン26の押圧操作からの経過時間が計測される。
続いて、時間計測を停止する際には、発停ボタン26を再度押圧操作する。発停ボタン26の押圧操作に伴い、ピラーホイール74が再びラチェット歯142の1ピッチ分(駆動歯141の1/2ピッチ分)回転する。すると、秒発停レバーA77の秒ホイール係合部155、及び時分発停レバー79の時分ホイール係合部162が谷部位置から山部位置に移行することで、各発停レバー77〜79が回動する。これにより、各発停レバー77〜79とクラッチリングとが係合する。これにより、秒CG中間車100、分CG車131及び時CG車135が何れも遮断状態になる。
秒CG中間車100、分CG車131及び時CG車135が遮断状態になると、時刻表示輪列の回転力が秒CG中間真110、分CG真131a及び時CG真135aに伝達されなくなる。そのため、秒CG中間真110、分CG真131a及び時CG真135aは、停止状態を維持する。なお、この状態で発停ボタン26を押圧操作することで、時間計測が再開する。
次に、CG機構70の帰零動作について説明する。
CG機構70の停止状態において、リセットボタン27を押圧操作すると、リセットレバー81,82が回動する。すると、リセットレバーA81のホイール進入部172がピラーホイール74の隣り合う駆動歯141間に進入することで、ピラーホイール74の回転が規制される。また、リセットレバーB82の回動に伴い、復針レバー83がスライド移動することで、復針レバー83のカム接触部が対応するハートカム(カム面)を打撃する。これにより、復針レバー83のカム接触部が対応するハートカムの躍制面に接触するまで、秒CG車101、分CG車131及び時CG車135が回転する。その結果、秒CG車101、分CG車131及び時CG車135に対応するCG針7〜9が一斉に帰零する。
[時計(サイドクロノタイプA)]
次に、サイドクロノタイプAの時計1について説明する。図5は、サイドクロノタイプAの時計1を示す外観図である。なお、以下の説明では、センタークロノタイプの時計1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示す時計1は、秒CG針9の位置が上述したセンタークロノタイプの時計1と比べて異なっている。具体的に、秒CG針9は、第1サブダイヤル12の中心を通るサブ軸線C2上に配置されている。すなわち、第1サブダイヤル12は、時間計測時における秒を表示する。
図6は、図7のVI−VI線に相当する断面図である。図7は、CG受33を取り外した状態でムーブメント2を裏側から見た平面図である。
図6、図7に示すように、本実施形態の時計1は、中間軸線C5回りの周方向において、秒CG中間歯車B112に対する秒CG車101,201の接続位置を変更可能に構成されている。具体的に、サイドクロノタイプAにおいて、秒CG車201は、秒CG真202と、秒CG歯車203と、を有している。
秒CG真202は、3時位置において、CG地板32の軸受34とCG受33の軸受35との間でサブ軸線C2回りに回転可能に支持されている。すなわち、秒CG真202は、上述したセンタークロノタイプの時計1における秒車51と同じ軸受34,35に支持されている。秒CG真202の裏側端部には、秒CG針9が取り付けられている。
秒CG歯車203は、秒CG中間歯車B112に周方向の一部(メイン軸線C1とサブ軸線C2との間に位置する部分)で噛合している。
また、CG地板32及びCG受33との間において、メイン軸線C1上に位置する部分には、秒CGダミー車(ダミー歯車)210が設けられている。秒CGダミー車210は、秒CG中間歯車B112の回転に伴い回転する。具体的に、秒CGダミー車210は、秒CGダミー真211や秒CGダミー歯車212、ハートカム123等を主に備えている。
秒CGダミー真211は、メイン軸線C1と同軸に設けられている。秒CGダミー真211は、裏側部分が分車パイプ63内に挿通された状態で、表側端部がCG地板32に回転可能に支持されている。秒CGダミー真211の裏側端部は、分車パイプ63内で収まっている。すなわち、秒CGダミー真211は、分車パイプ63に対して裏側には突出していない。
秒CGダミー歯車212は、秒CGダミー真211の表側端部に固定されている。秒CGダミー歯車212は、上述した秒CG中間歯車B112に噛合している。
この構成によれば、上述したセンタークロノタイプの時計1と同様に、秒CG中間車100の接続状態及び遮断状態に応じて秒CG車201の回転及び停止が切り替わる。すなわち、秒CG中間車100が遮断状態にあるとき、秒CG中間車100のうち秒CG中間歯車A111のみが独立して回転する。この場合、秒CG中間歯車B112は回転しないため、秒CG車101は停止状態を維持する。
一方、秒CG中間車100が接続状態にあるとき、秒CG中間歯車A111及び秒CG中間歯車B112が一体で回転する。これにより、秒CG車101(秒CG針9)がサブ軸線C2回りに1分で1回転する。なお、サイドクロノタイプAの時計1において、秒CG中間歯車B112の回転に伴い、秒CGダミー車210が秒CG車201と同じ回転速度で回転する。
[時計(サイドクロノタイプB)]
上述したサイドクロノタイプAの時計1では、秒CG車201(秒CG針9)が3時位置に配置された構成について説明したが、例えば図8、図9に示すサイドクロノタイプBのように1.5時位置に秒CG車201及び秒CG針9を配置しても構わない。この場合、秒CG車201において、秒CG真202の表側端部は、例えば上述した発停レバーB78に形成された貫通孔153内を通過してCG地板32の軸受154に回転可能に支持される。一方、秒CG真202の裏側端部は、CG受33の軸受(不図示)に回転可能に支持される。これにより、秒CG真202と発停レバーB78との干渉を防いだ上で、秒CG真202をCG地板32に回転可能に支持させることができる。
ここで、本実施形態では、中間軸線C5回りの周方向において、秒CG中間歯車B112に対する秒CG車101,201の接続位置を変更可能に構成した。
この構成によれば、例えばCG地板32やCG受33において中間軸線C5回りの周方向の複数箇所に予め軸受等(例えば、軸受34,35)を設けておくことで、CG地板32やCG受33、その他各車等のメイン部品の共用化を図った上で、秒CG針9の表時方式が異なる複数タイプの時計1を提供できる。したがって、各タイプ毎に大幅な設計変更を伴うことがないので、低コスト化や製造効率の向上を図ることができる。
本実施形態では、上述したセンタークロノタイプの時計1において、秒CG中間歯車A111のうち、秒CG中間歯車B112と秒CG車101との接続部分と異なる位置に、秒車51が接続されている構成とした。
この構成によれば、遮断状態及び接続状態に関わらず回転する秒CG中間歯車A111に秒車51が接続される。これにより、例えば秒車51を搭載するために別途歯車を設ける場合に比べ、低コスト化や構成の簡素化を図った上で、秒CG車101に対応する回転速度で回転する秒車51を搭載できる。そのため、機能性に優れた時計1を提供できる。
本実施形態では、サイドクロノタイプの時計1の時計において、秒CG中間歯車B112のうち、秒CG中間歯車B112と秒CG車201との接続位置と異なる位置に、秒CGダミー車210が接続されている構成とした。
この構成によれば、例えばセンタークロノタイプをサイドクロノタイプに変更するにあたって、秒CG車101が配置されていた箇所に秒CGダミー車210を配置する。これにより、秒CG輪列71において、秒CG車101,201以外の部品(例えば、ハートカム123等)の位置を変更することなく、CG機構70の表示方式(秒CG車101,201の周方向位置)を変更できる。そのため、ハートカム123等に連係する部品(復針レバー83等)についても共用化できるので、表示方式の変更に伴う設計変更を確実に低減できる。
本実施形態では、センタークロノタイプの時計1において、秒CG車101が分車52及び筒車53と同軸に配置されているため、秒CG針9を比較的大きく表示できる。これにより、時間計測時の視認性を向上させることができる。
本実施形態では、秒CG車101,201、分CG車131及び時CG車135のうち、回転速度の最も早い秒CG車101,201の位置を変更することで、メイン部品の共用化を図った上で、時計1の見た目を大きく変更することができる。
本実施形態のムーブメント2及び時計1では、上述したCG機構70を備えているため、低コスト化や製造効率の向上を図った上で、表示方式の異なる複数のムーブメント2及び時計1を提供できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、秒CG車(秒CG針)がメインダイヤル11の中心や、3時位置、1.5時位置に配置された構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、秒CG車(秒CG針)は、秒CG中間歯車B112との接続位置を変更することで、中間軸線C5回りの任意の位置に配置することが可能である。この場合にも、メイン部品に各タイプに応じた秒CG車の軸受や秒CG車の逃げ部等を設けることが好ましい。
上述した実施形態では、CG機構70が香箱車を動力源とした機械式時計に搭載された構成について説明したが、モータを動力源としたアナログクウォーツ式時計に搭載されていても構わない。
上述した実施形態では、サイドクロノタイプの時計1として、メイン軸線C1上に秒CGダミー車210を配置した構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、ハートカム123の位置を変更する場合には、秒CGダミー車210を有さない構成でも構わない。また、秒CGダミー車210を貫通するように四番車42を延長させ、四番車42の裏側端部に秒針6を取り付ける構成であっても構わない。
上述した実施形態では、本発明のCG機構70を秒CG輪列71に採用した構成について説明したが、この構成のみに限らず、分CG輪列や時CG輪列に採用しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
1…時計
2…ムーブメント
9…秒CG針(クロノグラフ針)
51…秒車(第1指針車)
52…分車(第2指針車)
53…筒車(第2指針車)
70…CG機構
101…秒CG車(指針クロノグラフ車)
111…秒CG中間歯車A(第1歯車)
112…秒CG中間歯車B(第2歯車)
113…クラッチリング(クラッチ機構)
201…秒CG車(指針クロノグラフ車)
210…秒CGダミー歯車(ダミー歯車)

Claims (6)

  1. 動力源の回転力によって軸線回りに回転する第1歯車と、
    前記軸線と同軸に設けられた第2歯車と、
    前記第1歯車と前記第2歯車とが一体で回転する接続状態、及び前記第2歯車に対して前記第1歯車が独立して回転する遮断状態を切り替えるクラッチ機構と、
    前記第2歯車に接続されるとともに、クロノグラフ針が取り付けられ、前記接続状態において前記第2歯車の回転に伴い回転する指針クロノグラフ車と、を備え、
    前記指針クロノグラフ車は、前記軸線回りの周方向において、前記第2歯車への接続位置を変更可能に構成され、
    前記第2歯車において、前記第2歯車と前記指針クロノグラフ車との接続位置と異なる位置には、前記第2歯車の回転に伴い回転するダミー車が接続されていることを特徴とするクロノグラフ機構。
  2. 前記第1歯車及び前記第2歯車は、回転速度が等しく設定され、
    前記第1歯車は、前記周方向における前記第2歯車と前記指針クロノグラフ車との接続位置と異なる位置で、第1指針車に接続されることを特徴とする請求項1に記載のクロノグラフ機構。
  3. 前記指針クロノグラフ車は、前記指針クロノグラフ車と異なる回転数で回転する第2指針車と同軸に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクロノグラフ機構。
  4. 前記指針クロノグラフ車は、秒クロノグラフ車であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクロノグラフ機構。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載のクロノグラフ機構を備えていることを特徴とするムーブメント。
  6. 請求項5に記載のムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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