JPH0525348A - 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性電気絶縁材料 - Google Patents
耐熱・耐屈曲・耐摩耗性電気絶縁材料Info
- Publication number
- JPH0525348A JPH0525348A JP3176989A JP17698991A JPH0525348A JP H0525348 A JPH0525348 A JP H0525348A JP 3176989 A JP3176989 A JP 3176989A JP 17698991 A JP17698991 A JP 17698991A JP H0525348 A JPH0525348 A JP H0525348A
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- JP
- Japan
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- resistant
- heat
- insulating material
- resistance
- electrical insulating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ケーブルシース用電気絶縁材料の耐熱・耐屈
曲・耐摩耗性を向上させる。 【構成】 ポリエーテルまたはポリカーボネート系ポリ
ウレタンエラストマーと、ポリ弗化ビニリデンをベース
とする弗素系エラストマーと、を重量比で３０／７０〜
９０／１０の範囲で混練りし、これに架橋剤１〜９ＰＨ
Ｒを添加してなる組成とする。好ましくは、上記重量比
は３０／７０〜７０／３０、架橋剤は３〜７ＰＨＲ添加
とする。
曲・耐摩耗性を向上させる。 【構成】 ポリエーテルまたはポリカーボネート系ポリ
ウレタンエラストマーと、ポリ弗化ビニリデンをベース
とする弗素系エラストマーと、を重量比で３０／７０〜
９０／１０の範囲で混練りし、これに架橋剤１〜９ＰＨ
Ｒを添加してなる組成とする。好ましくは、上記重量比
は３０／７０〜７０／３０、架橋剤は３〜７ＰＨＲ添加
とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高温環境下で耐屈曲・耐
摩耗性を有する電気絶縁材料に関する。
摩耗性を有する電気絶縁材料に関する。
【０００２】
【技術的背景】エレベーター・クレーンの制御用ケーブ
ル及び電力供給用ケーブル、ロボット用ケーブル等は、
その使用条件から、耐屈曲性・耐摩耗性が要求される。
また、このケーブルが高温環境下で使用される場合は、
前記特性に加えて耐熱性が要求される。
ル及び電力供給用ケーブル、ロボット用ケーブル等は、
その使用条件から、耐屈曲性・耐摩耗性が要求される。
また、このケーブルが高温環境下で使用される場合は、
前記特性に加えて耐熱性が要求される。
【０００３】ところで、樹脂組成物は、その殆んどがベ
ースポリマーの持つ特性を活かしながら、他の特性を補
完するために種々の物質を添加する。これ等の添加剤
は、片方の特性を改善する反面、他方の特性を低下させ
る効果を与えるものが殆んどであって、このような実情
のもとで上記の如き各種の要求特性を満足する樹脂組成
物を得ることは難しい。
ースポリマーの持つ特性を活かしながら、他の特性を補
完するために種々の物質を添加する。これ等の添加剤
は、片方の特性を改善する反面、他方の特性を低下させ
る効果を与えるものが殆んどであって、このような実情
のもとで上記の如き各種の要求特性を満足する樹脂組成
物を得ることは難しい。
【０００４】本発明の課題は、以上の点に鑑み、高温環
境下で使用される耐屈曲性・耐摩耗性の電気絶縁材料を
提供しようとするものである。
境下で使用される耐屈曲性・耐摩耗性の電気絶縁材料を
提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にあっては、ポリエーテルまたはポリカーボ
ネート系ポリウレタンエラストマー（以下、ＴＰＵとい
う。）と、ポリ弗化ビニリデン（以下、ＰＶＤＦとい
う。）をベースとする弗素系エラストマー（以下、Ｆ−
ＴＰＥという。）と、を重量比で３０／７０〜９０／１
０の範囲で混練りし、これに架橋剤１〜９ＰＨＲを添加
した構成の耐熱・耐屈曲・耐摩耗性電気絶縁材料とした
のである。
に、本発明にあっては、ポリエーテルまたはポリカーボ
ネート系ポリウレタンエラストマー（以下、ＴＰＵとい
う。）と、ポリ弗化ビニリデン（以下、ＰＶＤＦとい
う。）をベースとする弗素系エラストマー（以下、Ｆ−
ＴＰＥという。）と、を重量比で３０／７０〜９０／１
０の範囲で混練りし、これに架橋剤１〜９ＰＨＲを添加
した構成の耐熱・耐屈曲・耐摩耗性電気絶縁材料とした
のである。
【０００６】好ましくは、上記ＴＰＵ／Ｆ−ＴＰＥの重
量比は３０／７０〜７０／３０とするとよく、また、上
記架橋剤は３〜７ＰＨＲを添加するとよい。
量比は３０／７０〜７０／３０とするとよく、また、上
記架橋剤は３〜７ＰＨＲを添加するとよい。
【０００７】上記重量比が上記の範囲を外れると、ＴＰ
Ｕ、Ｆ−ＴＰＥの長所を生かすことができず欠点が表面
化する。即ち、ＴＰＵが多くなると、耐熱性、耐水性、
電気絶縁性が悪くなる。またＦ−ＴＰＥが多くなると、
押出加工性、機械特性が悪くなる。一方、ＴＰＵが少な
いときは耐摩耗性、引張強度および広い温度範囲での弾
性が期待できなくなる。Ｆ−ＴＰＥが少ないときは、耐
熱性、耐薬品性、表面の滑り性が期待できなくなる。
Ｕ、Ｆ−ＴＰＥの長所を生かすことができず欠点が表面
化する。即ち、ＴＰＵが多くなると、耐熱性、耐水性、
電気絶縁性が悪くなる。またＦ−ＴＰＥが多くなると、
押出加工性、機械特性が悪くなる。一方、ＴＰＵが少な
いときは耐摩耗性、引張強度および広い温度範囲での弾
性が期待できなくなる。Ｆ−ＴＰＥが少ないときは、耐
熱性、耐薬品性、表面の滑り性が期待できなくなる。
【０００８】上記架橋剤が上記範囲より少ないときは、
引張強度、硬度、加熱変形耐力、伸び等、所望の物理特
性を得ることができない。また逆に、架橋剤が多いとき
は過架橋となり、硬度が高くなって、耐熱老化性、柔軟
性が低下し、架橋剤がブルーミングして外観が悪くな
る。
引張強度、硬度、加熱変形耐力、伸び等、所望の物理特
性を得ることができない。また逆に、架橋剤が多いとき
は過架橋となり、硬度が高くなって、耐熱老化性、柔軟
性が低下し、架橋剤がブルーミングして外観が悪くな
る。
【０００９】上記ＴＰＵとしては表１に示すものを、Ｆ
−ＴＰＥとしては表２に示すものを挙げることができ
る。
−ＴＰＥとしては表２に示すものを挙げることができ
る。
【００１０】
【表１】
【００１１】
【表２】
【００１２】
【作用】上記の如く構成する本発明の電気絶縁材料は、
ＴＰＵ部分で耐摩耗性を保ち、Ｆ−ＴＰＥ部分で耐屈曲
性及び耐熱性を保ち、上記特定の配合範囲で、耐熱、耐
屈曲、耐摩耗性電気絶縁材料としての特性を保持する。
ＴＰＵ部分で耐摩耗性を保ち、Ｆ−ＴＰＥ部分で耐屈曲
性及び耐熱性を保ち、上記特定の配合範囲で、耐熱、耐
屈曲、耐摩耗性電気絶縁材料としての特性を保持する。
【００１３】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。表３
に示す如く実施例１〜４の組成物を混練り調整した。混
練りは、ブランベンダーミキサーで行い、その混練り温
度は１８０℃で３〜５分である。最初はＴＰＵとＦ−Ｔ
ＰＥを所要量投入して３分間混練りし、次いで架橋剤を
所要量投入し、温度１５０℃で２分間混練り調整した。
に示す如く実施例１〜４の組成物を混練り調整した。混
練りは、ブランベンダーミキサーで行い、その混練り温
度は１８０℃で３〜５分である。最初はＴＰＵとＦ−Ｔ
ＰＥを所要量投入して３分間混練りし、次いで架橋剤を
所要量投入し、温度１５０℃で２分間混練り調整した。
【００１４】
【表３】
【００１５】以上調整した混和物を２００℃、１００kg
ｆ／cm2の加熱プレスで１mm厚の架橋シートとし、その
シートに電子線を１５Ｍｒａｄ照射架橋して試料を作成
した。この試料によりＪＩＳ Ｋ６７２３にもとづき引
張試験試料（耐熱老化試験試料）および電気特性試験試
料を作成し、それぞれの試験を行った結果を図１、図２
に示す。
ｆ／cm2の加熱プレスで１mm厚の架橋シートとし、その
シートに電子線を１５Ｍｒａｄ照射架橋して試料を作成
した。この試料によりＪＩＳ Ｋ６７２３にもとづき引
張試験試料（耐熱老化試験試料）および電気特性試験試
料を作成し、それぞれの試験を行った結果を図１、図２
に示す。
【００１６】また、上記調整した混和物を押出機により
７本／３６本／０．０５mmの集合撚線（高力銅ＫＡ製及
び純銅Ａ製）上に、０．３mm厚で押出成形して絶縁心線
ａを得た。
７本／３６本／０．０５mmの集合撚線（高力銅ＫＡ製及
び純銅Ａ製）上に、０．３mm厚で押出成形して絶縁心線
ａを得た。
【００１７】この絶縁心線ａをＪＩＳ Ｋ７２０４（砥
粒ＣＳ−１７を使用）に準拠して、耐摩耗試験を行った
結果を図３に示す。
粒ＣＳ−１７を使用）に準拠して、耐摩耗試験を行った
結果を図３に示す。
【００１８】耐屈曲試験は図４に示す装置にサンプルａ
を装着して、下記の条件で実施した。図中、１は移動ガ
イド、２は固定ガイドである。その結果を図５に示す。
を装着して、下記の条件で実施した。図中、１は移動ガ
イド、２は固定ガイドである。その結果を図５に示す。
【００１９】記
試料ａ長 １５〜１６cm
移動ガイド１の移動長 ５０mm
振幅速さ ６０回／ｍｉｎ
曲率ｒ ７mm
上記各試験結果から、本発明に係る電気絶縁材料が耐
熱、耐屈曲、耐摩耗性において十分に満足いけるもので
あることが理解できる。
熱、耐屈曲、耐摩耗性において十分に満足いけるもので
あることが理解できる。
【００２０】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
耐熱・耐屈曲・耐摩耗に優れたものである。
耐熱・耐屈曲・耐摩耗に優れたものである。
【図１】試験結果図
【図２】試験結果図
【図３】試験結果図
【図４】耐屈曲試験機の概略図であり、（ａ）は正面
図、（ｂ）は左側面図
図、（ｂ）は左側面図
【図５】試験結果図
１ 移動ガイド
２ 固定ガイド
ａ 試料（絶縁心線）
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 大西 喜八
東大阪市岩田町２丁目３番１号 タツタ電
線株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 ポリエーテルまたはポリカーボネート系
ポリウレタンエラストマーと、ポリ弗化ビニリデンをベ
ースとする弗素系エラストマーと、を重量比で３０／７
０〜９０／１０の範囲で混練りし、これに架橋剤１〜９
ＰＨＲを添加してなることを特徴とする耐熱・耐屈曲・
耐摩耗性電気絶縁材料。 - 【請求項２】 上記重量比を３０／７０〜７０／３０と
したことを特徴とする請求項１記載の耐熱・耐屈曲・耐
摩耗性電気絶縁材料。 - 【請求項３】 上記架橋剤を３〜７ＰＨＲ添加としたこ
とを特徴とする請求項１又は２に記載の耐熱・耐屈曲・
耐摩耗性電気絶縁材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3176989A JPH0525348A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性電気絶縁材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3176989A JPH0525348A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性電気絶縁材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525348A true JPH0525348A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16023242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3176989A Pending JPH0525348A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性電気絶縁材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0525348A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100403457C (zh) * | 2006-02-13 | 2008-07-16 | 丁东 | 核电站用控制电缆 |
| US20130130030A1 (en) * | 2010-09-09 | 2013-05-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Elevator rope |
| JP2014032885A (ja) * | 2012-08-06 | 2014-02-20 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 絶縁電線 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60137952A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-22 | Hitachi Cable Ltd | 照射架橋用難燃性透明樹脂組成物の製造方法 |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP3176989A patent/JPH0525348A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60137952A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-22 | Hitachi Cable Ltd | 照射架橋用難燃性透明樹脂組成物の製造方法 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100403457C (zh) * | 2006-02-13 | 2008-07-16 | 丁东 | 核电站用控制电缆 |
| US20130130030A1 (en) * | 2010-09-09 | 2013-05-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Elevator rope |
| JP2014032885A (ja) * | 2012-08-06 | 2014-02-20 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 絶縁電線 |
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