JPH05251537A - ウエハフォトルミネスセンスマッピング装置 - Google Patents

ウエハフォトルミネスセンスマッピング装置

Info

Publication number
JPH05251537A
JPH05251537A JP4049543A JP4954392A JPH05251537A JP H05251537 A JPH05251537 A JP H05251537A JP 4049543 A JP4049543 A JP 4049543A JP 4954392 A JP4954392 A JP 4954392A JP H05251537 A JPH05251537 A JP H05251537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoluminescence
laser light
wave laser
light
excitation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4049543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2628816B2 (ja
Inventor
Masashi Nakao
正史 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP4049543A priority Critical patent/JP2628816B2/ja
Publication of JPH05251537A publication Critical patent/JPH05251537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2628816B2 publication Critical patent/JP2628816B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、化合物半導体ウエハの面内フォト
ルミネスセンス特性を簡便、迅速かつ正確に測定評価す
ることを目的とする。 【構成】 レーザ光源3からの連続波レーザ光の一部を
所定周期で断続して断続波レーザ光とする断続手段6
と、断続波レーザ光の励起で生じるフォトルミネスセン
スを取込んでフォトルミネスセンス強度を検出する受光
手段12,13と、連続波レーザ光の励起で生じるフォ
トルミネスセンスを入力してフォトルミネスセンススペ
クトルを得る光スペクトルアナライザ19と、化合物半
導体ウエハ内の測定位置を移動させる移動手段10と、
フォトルミネスセンス特性分布をマッピング表示する表
示手段1aとを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に光デバイスに用い
る化合物半導体ウエハの評価を行なうウエハフォトルミ
ネスセンスマッピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトルミネスセンスのマッピン
グを行なう装置は数種類のものが既に商用化されてい
る。しかし、その殆んどのものは励起光源の強度が小さ
く、また励起密度も低い。したがって結晶表面、或いは
結晶界面の物性の評価には適しているが、評価した結晶
から作製したデバイスの特性とフォトルミネスセンス特
性との相関は弱い。このためプロセス工程の中でのルー
ティン的な評価手段として用いられている例は少ない。
またフォトルミネスセンス特性のマッピングも主に強度
だけの場合が多く、多元結晶のような組成の分布が問題
になる場合の評価装置は非常に限られたものであり、ま
たかなりの測定時間を要するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフォトルミネス
センスのマッピングを行う装置は、励起光源の強度が小
さく、また励起密度も低かったため、評価した結晶から
作製したデバイスの特性とフォトルミネスセンス特性と
の相関は弱かった。また、フォトルミネスセンス特性の
マッピングも強度だけの場合が多く、多元結晶のような
組成の分布が問題になる場合の評価装置は非常に限られ
ており、またかなりの測定時間を要していた。
【0004】ところで、光デバイス、例えば半導体レー
ザの発振特性はそれに用いる化合物半導体結晶の構造と
品質に依存するので、化合物半導体結晶の評価を適切に
行なうとそれより作製したデバイス特性の予知が可能と
なる。具体的には、半導体レーザの発振閾値は化合物半
導体結晶のフォトルミネスセンスの強度が大きいほど低
く、発振波長はフォトルミネスセンス波長から推測可能
である。したがって半導体レーザ等のデバイス作製にお
いて、化合物半導体結晶の段階でウエハの選別を行なう
ことにより、製作プロセスの軽減とデバイスの歩留り向
上を図れることが期待できる。
【0005】そこで、本発明は、化合物半導体ウエハの
面内フォトルミネスセンス特性を簡便、迅速かつ正確に
測定評価し、光デバイス等の製作において、各工程段階
でウエハの選別を可能として製作プロセスの軽減とデバ
イスの歩留り向上を図ることのできるウエハフォトルミ
ネスセンスマッピング装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、連続波レーザ光の一部を所定周
期で断続して断続波レーザ光を生成し、連続波レーザ光
はスペクトル測定用、断続波レーザ光は強度測定用の各
励起光として被測定試料である化合物半導体ウエハに照
射し、当該化合物半導体ウエハのフォトルミネスセンス
特性分布をマッピング表示するウエハフォトルミネスセ
ンスマッピング装置であって、前記連続波レーザ光を出
射するレーザ光源と、前記断続波レーザ光を生成する断
続手段と、前記断続波レーザ光の励起で周期的に生じる
フォトルミネスセンスを該フォトルミネスセンスの発生
周期に同期して取込み、フォトルミネスセンス強度を検
出する受光手段と、前記連続波レーザ光の励起で生じる
フォトルミネスセンスを入力してフォトルミネスセンス
スペクトルを得る光スペクトルアナライザと、前記化合
物半導体ウエハ内の測定位置を順次移動させる移動手段
と、前記受光手段及び光スペクトルアナライザの各出力
に基づいて前記フォトルミネスセンス特性分布をマッピ
ング表示する表示手段とを有することを要旨とする。
【0007】第2に、上記第1の構成において、前記断
続手段を、連続波レーザ光の入射側が鏡面となったチョ
ッパで構成し、該鏡面で周期的に生じる反射光ないしは
散乱光を当該反射光ないしは散乱光の周期に同期してモ
ニタ手段で検出し、前記受光手段の出力値を当該モニタ
手段の出力値で除した値をフォトルミネスセンス強度と
するように構成してなることを要旨とする。
【0008】第3に、上記第1又は第2の構成におい
て、前記化合物半導体ウエハの温度を可変する温度調整
手段を有することを要旨とする。
【0009】第4に、上記第1、第2又は第3の構成に
おいて、前記レーザ光源の駆動電力を制御して前記連続
波レーザ光及び断続波レーザ光による励起強度を調整す
る励起強度調整手段と、前記化合物半導体ウエハ上の前
記連続波レーザ光及び断続波レーザ光の照射スポット径
を可変して前記連続波レーザ光及び断続波レーザ光によ
る励起密度を調整する励起密度調整手段とを有すること
を要旨とする。
【0010】第5に、上記第1、第2、第3又は第4の
構成において、前記レーザ光源、断続手段、受光手段、
光スペクトルアナライザ、移動手段及び表示手段を含む
各機器及び手段を自動的に駆動制御する制御手段を有す
ることを要旨とする。
【0011】
【作用】上記構成において、第1に、レーザ光源からの
連続波レーザ光の一部が所定周期で断続されて断続波レ
ーザ光とされ、連続波レーザ光はスペクトル測定用、断
続波レーザ光は強度測定用の各励起光として被測定試料
である化合物半導体ウエハに照射される。断続波レーザ
光の励起で周期的に生じるフォトルミネスセンスが受光
手段で検出されてフォトルミネスセンス強度が測定さ
れ、また連続波レーザ光の励起で生じるフォトルミネス
センスが光スペクトルアナライザに入力されてフォトル
ミネスセンススペクトルが得られる。化合物半導体ウエ
ハ内の測定位置が移動手段で順次移動されつつ上記測定
が繰り返され、フォトルミネスセンスの強度、波長及び
半値幅等のフォトルミネスセンス特性の分布が表示手段
にマッピング表示される。このとき、例えば、フォトル
ミネスセンススペクトルの測定はフォトルミネスセンス
強度が一定レベル以上の場合にのみ実施されてスペクト
ル観測不能時の測定ロスが省かれる。これにより、化合
物半導体ウエハの面内フォトルミネスセンス特性が簡
便、迅速かつ正確に測定評価され、光デバイス等の製作
において各工程段階でのウエハ選別が可能となる。
【0012】第2に、断続手段を、連続波レーザ光の入
射側が鏡面となったチョッパで構成し、その鏡面で周期
的に生じる反射光ないしは散乱光をモニタ手段で検出
し、前記受光手段の出力値を当該モニタ手段の出力値で
除した値をフォトルミネスセンス強度とすることによ
り、励起光のゆらぎに起因するフォトルミネスセンス強
度のゆらぎが抑制されて一層安定した精度のよいフォト
ルミネスセンス強度の測定評価が実現される。
【0013】第3に、化合物半導体ウエハの温度を可変
しながら測定を実行することにより、フォトルミネスセ
ンス特性の温度依存性を評価することが可能となり、よ
り一層正確にその化合物半導体ウエハから作製するデバ
イス特性を予知すること等が可能となる。
【0014】第4に、フォトルミネスセンス特性の励起
強度依存性及び励起密度依存性を測定することが可能と
なって化合物半導体ウエハ内の励起キャリヤの再結合過
程の解析や発光効率の評価等、より幅広い化合物半導体
ウエハの評価解析が可能となる。
【0015】第5に、装置を構成する各機器及び手段を
制御手段で自動的に駆動制御することにより、一層迅速
な測定評価が可能となってデバイス作製時のプロセス進
行状況把握用等として極めて適切な装置となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】本実施例のウエハフォトルミネスセンスマ
ッピング装置は、結晶成長後の化合物半導体ウエハの面
内フォトルミネスセンス特性を簡便、迅速かつ正確に測
定評価し、結晶成長時の成長条件を出し、或いはデバイ
ス作製時のプロセス進行状況を把握するための評価装置
として供することを主な目的としている。例えばAx
1-x y 1-y (A,BはGa,In,Alのような I
II族元素、C,DはAs,P,SbのようなV族元素、
0≦x,y≦1)で表される III−V化合物半導体の結
晶成長膜並びに多層膜は現在の成長技術ではいかなる成
長方法を用いても完全に均一な結晶膜を作製することは
難しい。したがって成長した結晶膜の正確な評価は、結
晶成長技術の向上及びそのデバイスへの応用の際に非常
に重要である。本実施例は結晶の非破壊評価法の一つで
あるフォトルミネスセンス法を用いて、成長膜全体の特
性をビジュアル化することにより、より高品質な結晶、
ひいてはより高性能なデバイスを開発する手段として供
し得るものである。
【0018】本実施例は、上記目的を達成するため、次
のような趣旨のもとに構成がなされている。即ち、 強い励起光源の採用 数ワットの出力が可能な光源(例えばYAGレーザ)を
用いることにより、励起キャリヤの密度を1018cm-3
上にし、デバイス動作時と同様の環境を結晶内に作り、
結晶からの発光特性の解析を行なう。
【0019】高速な測定 フォトルミネスセンス強度の測定とフォトルミネスセン
ススペクトルの測定を別々の方法で行なう。特にスペク
トルの測定は一般的に時間がかかるので原理的に高速化
が可能な干渉型の光スペクトルアナライザを採用する。
また強度測定を行なってから、スペクトルの測定を行な
うかどうかを判断することにより、スペクトル観測不能
時の測定ロスを省く。ウエハの形状を記憶し、不必要な
部分の測定を行なわない。
【0020】安定な結晶の取得 励起光の散乱光を受光手段としてのフォトセルでモニタ
し強度補正を加えることによって、励起光のゆらぎに起
因するフォトルミネスセンス強度のゆらぎを抑制する。
フォトルミネスセンス光だけを測定するために受光系に
は励起光を遮断するためのフィルタを導入する。ウエハ
間の特性を比較するために安定なリファレンスサンプル
の特性を常に測定し、相対強度を測定する。
【0021】図1は、上述の趣旨のもとになされたウエ
ハフォトルミネスセンスマッピング装置の構成を示して
いる。
【0022】同図において1は制御手段としてのパーソ
ナルコンピュータ(以下PCと略す)であり、その表示
部1aが表示手段として機能する。装置を構成する各機
器の制御とデータの解析は、このPC1で行なわれる。
制御に関してはIEEE488ボード(GP−IBボー
ド)、RS−232Cインターフェイス、及び専用制御
ボードが用いられている。PC1で励起強度調整手段と
してのプログラマブル電源2の駆動電圧と駆動電流を設
定することにより、励起用レーザ光源3からの連続波
(CW)レーザ光のオン/オフ並びに制御が行なわれる
ようになっている。サンプル(被測定試料)4である化
合物半導体ウエハへの励起光の照射はミラー5、断続手
段としてのチョッパ6を経由した後、励起密度調整手段
としての集光レンズ7で集光して行なわれる。このと
き、チョッパ6ではCWレーザ光の一部(〜1%)のみ
が遮断されて断続波レーザ光とされる。チョッパ6は、
CWレーザ光の入射光である上面が鏡面仕様になってお
り、この鏡面で周期的に生じる反射光ないしは散乱光が
フォトセル15とロックインアンプ16でモニタされる
ようになっている。このフォトセル15とロックインア
ンプ16でCWレーザ光のモニタ手段が構成されてい
る。即ち、チョッパ6でシンクロナイズされた信号とし
て励起光強度とフォトルミネスセンス強度とがモニタさ
れ、大部分のCWレーザ光はスペクトルをモニタするた
めにサンプル4に照射される。12はフォトルミネスセ
ンス強度をモニタするための受光器、13は受光器12
の検出出力を取込むロックインアンプであり、この受光
器12とロックインアンプ13で受光手段が構成されて
いる。受光器12の前には励起光を遮断するためのフィ
ルタ14が置かれている。17はCWレーザ光の励起で
生じるフォトルミネスセンスを取込む光ファイバであ
り、その先端はサンプル4にできるだけ近づけられ、他
端側は励起光を遮断するためのフィルタ18を通じた
後、光スペクトルアナライザ19に導かれている。フィ
ルタ18は光スペクトルアナライザ19に内蔵すること
も可能である。サンプル4側の光ファイバ17の先端は
球状にするかセルフォック型のものとすることによりフ
ァイバ入射光量の増大が図られている。
【0023】集光レンズ7はレーザビームと平行に移動
できる一軸のパルスステージ8に固定され、パルスステ
ージコントローラ9によりPC1からの設定に応じてサ
ンプル4上のスポット径を可変するようになっている。
これにより励起密度を0〜1019cm-3程度まで変化でき
る。サンプル4は移動手段としてのX−Y−Tステージ
10上に置かれ、X−Y−Tステージコントローラ11
によりPC1で入力された任意の位置に移動できる。ま
た、X−Y−Tステージ10には、温度調整手段として
のペルチェ素子20が内蔵されている。ペルチェ素子2
0により、常温以下に温度調整するときは、その発熱側
がポンプ21を用いて空気或いは水を循環させることに
より冷却されるようになっている。常温以上に温度調整
するときは、ペルチェ素子20に流す電流を逆向きにす
ることにより行なわれる。これにより、温度の設定は5
〜100℃の範囲で任意に行なうことが可能である。図
1中、22は制御用パスライン、23は信号転送ライン
である。
【0024】次に、上述のように構成されたウエハフォ
トルミネスセンスマッピング装置による化合物半導体ウ
エハの測定評価法を述べる。
【0025】分布測定法 測定サンプル4の固有値(ウエハ名ないしは番号、形
状、サイズ等)と測定条件(測定ポイント数、測定波長
領域、温度範囲等)をPC1に入力した後、測定開始に
すると各測定点では以下の手順でデータの取り込みが行
なわれる。まずフォトルミネスセンス強度を受光器12
でモニタし、ロックインアンプ13からの出力をPC1
で読み取る。これと同時に、上面が鏡面仕様になってい
るチョッパ6からの反射光ないしは散乱光をフォトセル
15とロックインアンプ16でモニタし、ロックインア
ンプ13からの出力値をロックインアンプ16からの出
力値で除した値をフォトルミネスセンス強度とする。こ
れによりレーザ光源3のゆらぎが緩和された精度のよい
測定結果が得られる。強度分布だけ測定する場合はX−
Y−Tステージ10を駆動して次の測定位置へ移動さ
せ、上記測定を繰り返す。フォトルミネスセンススペク
トルの測定はフォトルミネスセンス強度がグランドレベ
ル以上観測された場合にのみ、実施される。すなわち不
要な測定は行なわれない。フォトルミネスセンススペク
トルの測定が行なわれる場合は、CWレーザ光励起によ
るフォトルミネスセンスが光ファイバ17を通して光ス
ペクトルアナライザ19に取り込まれる。光スペクトル
アナライザ19からのデータはPC1に高速で転送さ
れ、スペクトルはPC1内で加工され、波長と半値幅及
びスペクトル全体のデータがメモリに入れられる。スペ
クトルまで測定しても1ポイントの測定時間は数秒で終
え、ウエハサイズと空間分解能によるが、1つのサンプ
ル4の測定時間は10分以内で終了する。
【0026】温度特性の測定法 測定位置を指定した後、測定温度範囲、温度ステップを
入力すると、PC1からX−Y−Tステージコントロー
ラ11を通してX−Y−Tステージ10の温度を変化さ
せながら、分布測定法と同様のプロセスで各温度でのフ
ォトルミネスセンス特性が測定される。温度制御はX−
Y−Tステージ10に内蔵されたペルチェ素子20で行
われる。また温度を変化させながらフォトルミネスセン
ス特性の分布測定を行なうことにより、特性温度(後
述)等のマッピングも行なう。
【0027】励起強度依存性及び励起密度依存性の測定
法 測定位置を指定した後、プログラマブル電源2の駆動電
圧、駆動電流の設定を変えながら、分布測定法の容量で
フォトルミネスセンス特性を測定することにより励起強
度依存性が得られる。また集光レンズ7の位置をパルス
ステージコントローラ9で変えながら、同様に測定する
と励起密度依存性が得られる。励起光量に対するフォト
ルミネスセンス光量から発光効率が得られる。また励起
強度或いは励起密度を変化させながらフォトルミネスセ
ンス特性の分布測定を行なうことにより、発光効率など
のマッピングも行う。
【0028】測定結果の表示例 一連の測定が終了したら、各特性のマッピング表示ある
いは解析結果の出力を行なう。直径2インチのウエハを
測定した場合の結果を図2ないし図5に示す。フォトル
ミネスセンスの強度分布(図2)、波長分布(図3)、
半値幅分布(図4)は2次元分布としてそれぞれ各図
(b)のヒストグラムに分類された濃淡(カラーの場合
は色)で表す。3次元表示も容易に行なえる。温度特性
の結果(図5)は温度Tにおけるフォトルミネスセンス
強度Iの温度変化を式(1)を用いて解析し、 I=A・exp(T/T0 ) …(1) 温度特性;T0 を求める。式(1)のAは定数である。
また波長の温度変化の値、結晶の絶対零度でのバンドギ
ャップの解析結果も表示する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、連続波レーザ光を出射するレーザ光源と、その
連続波レーザ光の一部を所定周期で断続して断続波レー
ザ光を生成する断続手段と、断続波レーザ光の励起で周
期的に生じるフォトルミネスセンスを取込んでフォトル
ミネスセンス強度を検出する受光手段と、連続波レーザ
光の励起で生じるフォトルミネスセンスを入力してフォ
トルミネスセンススペクトルを得る光スペクトルアナラ
イザと、化合物半導体ウエハ内の測定位置を順次移動さ
せる移動手段と、受光手段及び光スペクトルアナライザ
の各出力に基づいてフォトルミネスセンス特性分布をマ
ッピング表示する表示手段とを具備させたため、例えば
フォトルミネスセンススペクトルの測定はフォトルミネ
スセンス強度が一定レベル以上の場合に実施してスペク
トル観測不能時の測定ロスを省くことが可能となるな
ど、化合物半導体ウエハの面内フォトルミネスセンス特
性を簡便、迅速かつ正確に測定評価することができる。
したがって光デバイス等の製作において各工程段階での
ウエハ選別が可能となって製作プロセスの軽減とデバイ
スの歩留り向上を図ることができる。
【0030】第2に、断続手段を、連続波レーザ光の入
射側が鏡面となったチョッパで構成し、その鏡面で周期
的に生じる反射光ないしは散乱光をモニタ手段で検出
し、前記受光手段の出力値を当該モニタ手段の出力値で
除した値をフォトルミネスセンス強度とするようにした
ため、励起光のゆらぎに起因するフォトルミネスセンス
強度のゆらぎが抑制されて一層安定した精度のよいフォ
トルミネスセンス強度の測定評価を行なうことができ
る。
【0031】第3に、化合物半導体ウエハの温度を可変
する温度調整手段を具備させたため、フォトルミネスセ
ンス特性の温度依存性を評価することができて、より一
層正確に、その化合物半導体ウエハから作製するデバイ
ス特性を予知すること等が可能となる。
【0032】第4に、レーザ光の励起強度を調整する励
起強度調整手段と、励起密度を調整する励起密度調整手
段とを具備させたため、フォトルミネスセンス特性の励
起強度依存性及び励起密度依存性を測定することができ
て化合物半導体ウエハ内の励起キャリヤの再結合過程の
解析や発光効率の評価等、より幅広い化合物半導体ウエ
ハの評価解析を行なうことができる。
【0033】第5に、装置を構成する各機器及び手段を
制御手段で自動的に駆動制御するようにしたため、一層
迅速な測定評価が可能となってデバイス作製時のプロセ
ス進行情況把握用等として極めて適切なウエハフォトル
ミネスセンスマッピング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウエハフォトルミネスセンスマッ
ピング装置の実施例を示す構成図である。
【図2】本実施例で得たフォトルミネスセンス強度のマ
ッピング表示例等を示す図である。
【図3】本実施例で得たフォトルミネスセンス波長のマ
ッピング表示例等を示す図である。
【図4】本実施例で得たフォトルミネスセンス半値幅の
マッピング表示例等を示す図である。
【図5】本実施例で得たフォトルミネスセンス特性の温
度依存性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ(制御手段) 1a 表示部(表示手段) 2 プログラマブル電源(励起強度調整手段) 3 励起用レーザ光源 4 サンプル(化合物半導体ウエハ) 6 チョッパ(断続手段) 7 集光レンズ(励起密度調整手段) 8 パルスステージ 10 X−Y−Tステージ(移動手段) 12 受光器 13 受光器とともに受光手段を構成するロックインア
ンプ 15 フォトセル 16 フォトセルとともにモニタ手段を構成するロック
インアンプ 19 光スペクトルアナライザ 20 ペルチェ素子(温度調整手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続波レーザ光の一部を所定周期で断続
    して断続波レーザ光を生成し、連続波レーザ光はスペク
    トル測定用、断続波レーザ光は強度測定用の各励起光と
    して被測定試料である化合物半導体ウエハに照射し、当
    該化合物半導体ウエハのフォトルミネスセンス特性分布
    をマッピング表示するウエハフォトルミネスセンスマッ
    ピング装置であって、 前記連続波レーザ光を出射するレーザ光源と、前記断続
    波レーザ光を生成する断続手段と、前記断続波レーザ光
    の励起で周期的に生じるフォトルミネスセンスを該フォ
    トルミネスセンスの発生周期に同期して取込み、フォト
    ルミネスセンス強度を検出する受光手段と、前記連続波
    レーザ光の励起で生じるフォトルミネスセンスを入力し
    てフォトルミネスセンススペクトルを得る光スペクトル
    アナライザと、前記化合物半導体ウエハ内の測定位置を
    順次移動させる移動手段と、前記受光手段及び光スペク
    トルアナライザの各出力に基づいて前記フォトルミネス
    センス特性分布をマッピング表示する表示手段とを有す
    ることを特徴とするウエハフォトルミネスセンスマッピ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記断続手段を、連続波レーザ光の入射
    側が鏡面となったチョッパで構成し、該鏡面で周期的に
    生じる反射光ないしは散乱光を当該反射光ないしは散乱
    光の周期に同期してモニタ手段で検出し、前記受光手段
    の出力値を当該モニタ手段の出力値で除した値をフォト
    ルミネスセンス強度とするように構成してなることを特
    徴とする請求項1記載のウエハフォトルミネスセンスマ
    ッピング装置。
  3. 【請求項3】 前記化合物半導体ウエハの温度を可変す
    る温度調整手段を有することを特徴とする請求項1又は
    2記載のウエハフォトルミネスセンスマッピング装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光源の駆動電力を制御して前
    記連続波レーザ光及び断続波レーザ光による励起強度を
    調整する励起強度調整手段と、前記化合物半導体ウエハ
    上の前記連続波レーザ光及び断続波レーザ光の照射スポ
    ット径を可変して前記連続波レーザ光及び断続波レーザ
    光による励起密度を調整する励起密度調整手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1,2又は3記載のウエハフ
    ォトルミネスセンスマッピング装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光源、断続手段、受光手段、
    光スペクトルアナライザ、移動手段及び表示手段を含む
    各機器及び手段を自動的に駆動制御する制御手段を有す
    ることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のウエ
    ハフォトルミネスセンスマッピング装置。
JP4049543A 1992-03-06 1992-03-06 ウエハフォトルミネスセンスマッピング装置 Expired - Fee Related JP2628816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4049543A JP2628816B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 ウエハフォトルミネスセンスマッピング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4049543A JP2628816B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 ウエハフォトルミネスセンスマッピング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05251537A true JPH05251537A (ja) 1993-09-28
JP2628816B2 JP2628816B2 (ja) 1997-07-09

Family

ID=12834110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4049543A Expired - Fee Related JP2628816B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 ウエハフォトルミネスセンスマッピング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2628816B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045928A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体シリコンウェーハ中のCu汚染評価方法
JP2013010681A (ja) * 2011-05-31 2013-01-17 Hitachi Cable Ltd 窒化ガリウム基板、発光素子、電界効果トランジスタ及びエピタキシャル膜の製造方法
JP2017142143A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 西進商事株式会社 蛍光測定装置及び蛍光測定方法
JP2018038184A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 国立研究開発法人産業技術総合研究所 太陽電池の評価方法及び評価装置並びに太陽電池の評価用プログラム
JP2018120988A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 株式会社リコー 面発光レーザ素子及びその製造方法、面発光レーザアレイ、光走査装置、画像形成装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62189723A (ja) * 1986-02-15 1987-08-19 Sony Corp 気相成長装置
JPH01182738A (ja) * 1988-01-13 1989-07-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 化合物半導体結晶の不純物測定方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62189723A (ja) * 1986-02-15 1987-08-19 Sony Corp 気相成長装置
JPH01182738A (ja) * 1988-01-13 1989-07-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 化合物半導体結晶の不純物測定方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045928A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体シリコンウェーハ中のCu汚染評価方法
JP2013010681A (ja) * 2011-05-31 2013-01-17 Hitachi Cable Ltd 窒化ガリウム基板、発光素子、電界効果トランジスタ及びエピタキシャル膜の製造方法
JP2017142143A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 西進商事株式会社 蛍光測定装置及び蛍光測定方法
JP2018038184A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 国立研究開発法人産業技術総合研究所 太陽電池の評価方法及び評価装置並びに太陽電池の評価用プログラム
JP2018120988A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 株式会社リコー 面発光レーザ素子及びその製造方法、面発光レーザアレイ、光走査装置、画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2628816B2 (ja) 1997-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6534774B2 (en) Method and apparatus for evaluating the quality of a semiconductor substrate
JP5843114B2 (ja) キャリア寿命の測定方法および測定装置
US7653103B2 (en) Pulse oscillating type solid laser unit and laser process unit
JP2008139028A (ja) ポンププローブ測定装置及びそれを用いた走査プローブ顕微鏡装置
US5196786A (en) Method for inspecting an electronic state of a surface of a semiconductor substrate and an apparatus therefor
CN110940860A (zh) 一种非接触式测量硅晶圆电阻率的光学方法
JP2628816B2 (ja) ウエハフォトルミネスセンスマッピング装置
JPS63250835A (ja) エピタキシヤルウエハの検査方法
US6670820B2 (en) Method and apparatus for evaluating electroluminescence properties of semiconductor materials and devices
JP4441381B2 (ja) 表面キャリア再結合速度の測定方法
CN115602577A (zh) 激光照射装置、激光照射方法和可读取地记录有程序的记录介质
US20060237811A1 (en) Non-destructive, in-line characterization of semiconductor materials
JPH01182738A (ja) 化合物半導体結晶の不純物測定方法
CN114235764A (zh) 一种半导体晶圆载流子表面复合速率的定量成像表征方法
JP4880548B2 (ja) シリコン半導体薄膜の結晶性評価装置及び方法
JPH0864652A (ja) エピタキシャルウェハの検査方法
JPH102859A (ja) プラズマモニタリング方法
Sergeev et al. Measuring complex for registering photoelectric response of LED heterostructures under local photoexcitation
JP5505769B2 (ja) 半導体ウェーハの表層評価方法
JP3589958B2 (ja) 発光ダイオードの活性層の評価方法およびその評価装置
JPS63312649A (ja) 半導体中の不純物準位およびキャリヤ寿命同時測定方法
JPH04250646A (ja) 半導体結晶評価方法
RU2538070C1 (ru) Способ бесконтактного определения неравномерности температурного поля в полупроводниковых источниках света
TW202232115A (zh) 陣列式發光效率檢測方法
JPH0542820B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees