JPH05251037A - レーザイオン化中性粒子質量分析装置およびそれを用いる分析法 - Google Patents

レーザイオン化中性粒子質量分析装置およびそれを用いる分析法

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JPH05251037A
JPH05251037A JP4044380A JP4438092A JPH05251037A JP H05251037 A JPH05251037 A JP H05251037A JP 4044380 A JP4044380 A JP 4044380A JP 4438092 A JP4438092 A JP 4438092A JP H05251037 A JPH05251037 A JP H05251037A
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JP
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ions
ion
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solid sample
mass
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JP4044380A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Azuma
康弘 東
Tetsuya Maruo
哲也 丸尾
Toru Tanaka
融 田中
Yoshikazu Honma
芳和 本間
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【目的】二次イオン発生量が多い元素も、高感度で定量
的分析が可能な、レーザイオン化中性粒子質量分析器を
得る。 【構成】固定試料から得る二次イオン28と、中性粒子
をイオン化した光励起イオン33とに、それぞれ別の運
動エネルギを与える手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被分析物である固体試
料にイオンビームを当て、発生する中性粒子に紫外パル
スレーザを照射し、生じた光励起イオンの質量スペクト
ルを測定する、レーザイオン化中性粒子質量分析装置お
よびそれを用いた分析法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体試料の代表的な微量分析法として
は、イオンビームにより試料表面からスパッタリングさ
れる二次イオンを検出する二次イオン質量分析法があ
る。しかし、二次イオンは発生効率が低くかつ元素依存
性が大きいため、二次イオン強度が試料中の元素濃度に
比例せず、定量性に問題がある。これに対し、上記二次
イオンと同時にスパッタリングされる中性粒子量は元素
濃度に比例するため、それを検出する中性粒子質量分析
法は定量性のよい分析法である。特に中性粒子を高輝度
レーザによりイオン化して質量分析するレーザイオン化
中性粒子質量分析法は、イオン化効率がよい方法として
知られている。深さ方向分析が可能なレーザイオン化中
性粒子質量分析装置として、レーザイオン化中性粒子質
量分析装置がある(特願平2−92125号)。つぎに
上記分析装置の原理構成を説明する。
【0003】従来のレーザイオン化中性粒子質量分析装
置を図5に示す。図において、イオンビーム発生装置1
から連続一次イオンビーム2を発生する。ついで、上記
連続一次イオンビーム2を静電レンズ3を用いて集束し
たのち、走査電極4により振動させて固体試料5の表面
を走査しながら衝撃を与える。上記連続一次イオンビー
ム2の衝撃により中性粒子6と二次イオン7とが固体試
料5の表面からスパッタリングされる。上記中性粒子6
は、紫外レーザ発生器8から発生した紫外パルスレーザ
9によりイオン化され、光励起イオン10になる。上記
光励起イオン10は引出し電極11により引き出され、
磁場や電場を利用した質量分析器12によって質量分離
されたのち、イオン検出器13で電気パルス化され、パ
ルス計数器14で計数される。本装置ではスパッタリン
グに連続一次イオンビーム2を用いているために、質量
分析器12で検出される二次イオン7は連続的に発生す
る。これに対して、紫外パルスレーザ9によるイオン化
のたびに発生する光励起イオン10の量は、二次イオン
7の量に対してピーク値は高いが時間的にとびとびにな
る。二次イオン7と光励起イオン10の発生量における
上記時間的な相異を利用して、本装置では光励起イオン
10がイオン検出器13に到着する時間だけ計数する。
これについてはつぎに説明する。紫外レーザ検出器15
により紫外パルスレーザ9の発光信号16を発生させ
る。発光信号16をトリガ信号発生器17に導入し、所
定時間ののち検出開始信号18を発生させる。検出開始
信号18をイオン検出器13とパルス計数器14との間
に設置した信号ゲート19に導入して、検出開始信号1
8が導入された時からのイオンパルスだけを通過させ
る。光励起イオン10が発生してからパルス信号に変換
されるまでには数ないし数10μs程度の時間がかかる
ため、発生信号16を受信してから数ないし数10μs
の時間だけ遅延させて検出開始信号18を発生させる。
トリガ信号発生器17から所定時間後に検出停止信号2
0を発生させ、上記検出停止信号20の受信により信号
ゲート19で計数を終了させる。上記操作により光励起
イオン10がイオン検出器13に到着する時間だけ計数
する。計数時間幅を10μs以下とした場合に計数され
る二次イオン7の量は、連続で計数される場合の10~5
倍程度である。また、二次イオン7を検出する場合に
は、紫外パルスレーザ9や検出時間限定手段を必要とし
ない。そのため、測定制御装置21において紫外パルス
レーザ9の発生を停止し、信号ゲート19の検出時間限
定能を停止させる。質量分析器12が検出する質量を連
続して制御し、任意の質量の中性粒子6や二次イオン7
を連続して測定する。上記のように従来の装置では、光
励起イオンを検出する場合に完全に二次イオンの検出を
遮断するのではなく、時間的にゲートをかけることによ
り、上記二次イオンの検出量を減らしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、光励
起イオンを検出する場合に完全に二次イオンの検出を遮
断するのではなく、時間的にゲートをかけることにより
二次イオンの検出量を減らしている。1秒間に1回紫外
パルスレーザを発生させ、かつ計数時間幅を10μsと
した場合における二次イオンの検出量は、連続で計数さ
れる場合の二次イオンの検出量の10~5倍程度である。
アルミニウムなどのように二次イオン発生量が多い元素
では、スパッタリングされるすべての粒子中の二次イオ
ンの割合は、10~2を越える。したがって、アルミニウ
ムなどのように二次イオン発生量が多い元素では、1秒
間に1回紫外パルスレーザを発生させ、かつ計算時間幅
を10μsとした場合における二次イオンの検出量は、
スパッタリングされるすべての粒子のうちの10~7倍程
度である。一方、光励起イオンは、紫外パルスレーザが
発光する時間のみ発生する。上記紫外パルスレーザの発
光時間は10~7秒を越えないから、紫外パルスレーザの
発光時間中に発生する中性粒子のすべてが、紫外パルス
レーザによってイオン化されて光励起イオンになったと
しても、中性粒子に対する光励起イオンの割合は10~7
倍を越えない。スパッタリングされるすべての粒子のう
ちの中性粒子の割合は1を越えるはずがないので、スパ
ッタリングされるすべての粒子のうちの光励起イオンの
割合が10~7倍を越えることはない。
【0005】上記より判るように、従来技術ではアルミ
ニウムなどのように二次イオン発生量が多い元素では、
光励起イオンと同程度かそれ以上の量の二次イオンを検
出してしまう。光励起イオン強度は試料の元素濃度に比
例するため定量性はよいが、二次イオン強度は試料の元
素濃度に比例しないので定量性が悪い。上記理由で光励
起イオン検出の際に、二次イオンが同時に検出されるこ
とは定量性を低下させる。したがって、上記従来技術で
は、二次イオン発生量が多い元素では、定量的な分析が
難しかった。
【0006】上記問題を解決するために、質量分析器の
前方にイオンのエネルギ分析器を設置して、二次イオン
と光励起イオンとを運動エネルギによって分離するレー
ザイオン化中性粒子質量分析装置が考案されている(特
願平2−164066号)。上記装置は、二次イオンが
中性粒子よりも初期エネルギが大きいことと、引出し電
極と固体試料表面との間に生じる電場において、二次イ
オンが発生する固体試料表面と、光励起イオンが発生す
る固体試料表面上の空間との間に電位差があり、上記電
位差によりそれぞれのイオンの加速されるエネルギの差
が生じることとを利用したものである。したがって、固
体試料表面と光励起イオンが発生する領域との間に十分
な距離をとる必要がある。しかし、等方的に空間に放出
される中性粒子を効率よくイオン化し、光励起イオンの
感度を向上させるためには、紫外パルスレーザを固体試
料表面の上すれすれを通過させる必要があり、この場合
には二次イオンと光励起イオンの加速されるエネルギは
ほとんど等しくなるから、二次イオンと光励起イオンの
運動エネルギ差はほとんど二次イオンと中性粒子の初期
エネルギの差になる。ところが実際には、二次イオンの
初期エネルギ幅は広いため、中性粒子の初期エネルギ幅
と重重する。したがって、この場合には二次イオンと光
励起イオンとを完全に分離することができず、定量的な
分析ができなくなる。すなわち、特願平2−16406
6号の方法では、固体試料表面と光励起イオンが発生す
る領域とを遠ざけたときには、定量的な分析はできるが
感度が低下し、反対に固体試料表面と光励起イオンが発
生する領域とを近づけたときには、感度は向上するが定
量的な分析ができないという問題がある。
【0007】本発明は、二次イオン発生量が多い元素に
おいても感度が高く、かつ、定量的な分析の可能なレー
ザイオン化中性粒子質量分析器を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、真空中で被
分析物の固体試料表面にイオンビームを照射し、上記固
体試料表面から二次イオンおよび中性粒子をスパッタリ
ングする手段と、上記中性粒子をイオン化して光励起イ
オンを発生する紫外パルスレーザと、上記二次イオンま
たは上記光励起イオンを収集する電場を発生する手段
と、上記二次イオンまたは上記光励起イオンを質量分離
する質量分析器と、該質量分析器により質量分離された
イオンを電気パルス信号に変換するイオン検出器と、該
イオン検出器からの電気パルス信号を検出するパルス計
数器とからなる、レーザイオン化中性粒子質量分析装置
において、上記二次イオンと上記光励起イオンとに、そ
れぞれ別の運動エネルギを与える手段を有することによ
り達成される。
【0009】
【作用】光励起イオンと二次イオンの運動エネルギにつ
いて従来方法と本発明による方法を比較して示した図6
において、(a)に示す従来方法では二次イオンと光励
起イオンの運動エネルギ幅が重畳しているため、二次イ
オンと光励起イオンとをエネルギ的に完全に分離するこ
とができず、二次イオンの発生効率が高い元素では、光
励起イオンを検出する場合に、同程度かそれ以上の強度
の二次イオンも検出されてしまうため、定量的な分析が
できない。しかし、上記光励起イオンと上記二次イオン
とにそれぞれ別の運動エネルギを与える電場を生じる電
極の組を用いることによって、光励起イオンと二次イオ
ンの運動エネルギ幅の重畳を完全になくすことが可能に
なり、光励起イオンと二次イオンとを別々に測定するこ
とが可能になる。また、上記電極の組の配置によって、
固体試料表面と光励起イオンが発生する領域とを近づけ
ることが可能になり、高い光励起イオン強度が得られ
る。したがって本発明では、二次イオンの発生効率が高
い元素においても、感度が高く、かつ、定量的な分析が
可能になる。
【0010】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図1は本発明によるレーザイオン化中性粒子質量分
析装置の第1実施例を示す構成図、図2は本発明の第2
実施例を示す図、図3は本発明の第3実施例を示す図、
図4は本発明の第4実施例を示す図で、(a)は光励起
イオン検出時を示す図、(b)は二次イオン検出時を示
す図である。
【0011】第1実施例 本発明の第1実施例を示す図1において、イオンビーム
発生装置22から連続一次イオンビーム23を発生す
る。ついで、上記連続一次イオンビーム23を静電レン
ズ24を用いて集束したのち、走査電極25により振動
させ、固体試料26の表面を走査しながら衝撃させる。
この操作により中性粒子27と二次イオン28が上記固
体試料26の表面から放出される。上記中性粒子27は
電荷を持たないため、電極29と電極30に電圧を印加
することにより生じる電場の影響を受けずに直進する。
一方、二次イオン28の運動エネルギは上記電場によっ
て変化する。上記中性粒子27は紫外レーザ発生器31
から発生した紫外パルスレーザ32によりイオン化され
光励起イオン33になる。ここで光励起イオン33は、
上記電場を電極30が遮蔽することにより、上記電場の
影響をほとんど受けない。光励起イオン33は電極30
と引出し電極34に電圧を印加することによって生じる
電場の影響を受ける。光励起イオン33は負の電圧が印
加された引出し電極34により引き出され、磁場や電場
を利用した質量分析器35によって質量分離される。こ
のとき、引出し電極34により引き出せるイオンの運動
エネルギには一定の幅がある。上記質量分析器35によ
って質量分離された光励起イオン33は、イオン検出器
36で電気パルス化されパルス計数器37で計数され
る。
【0012】本発明では、電極29と電極30の間の電
場によって二次イオン28のみの運動エネルギを変化さ
せることができ、また、電極30と引出し電極34の電
圧をそれぞれ適宜に設定することによって、特定の運動
エネルギ幅の間の運動エネルギをもつイオンのみを質量
分析器35に到達させることができるため、二次イオン
28とは異なる運動エネルギ幅をもつ光励起イオン33
のみを検出し、二次イオン28を完全に検出しないよう
にすることが可能になる。
【0013】第2実施例 電極の組の異なった配置を示す第2実施例を図2に示
す。図において、一次イオンビーム45の衝撃により固
体試料46の表面から発生した中性粒子47は、電極4
8と電極49と電極50とによって生じる電場の影響を
受けず、紫外パルスレーザ51によって光励起イオン5
2となり、引出し電極53によって引き出される。一
方、固体試料46の表面から発生した二次イオン54の
運動エネルギは、上記電場の影響を受けて変化する。例
えば、電極48に正の電圧、電極49に負の電圧、電極
50に0あるいは弱い正の電圧をそれぞれ適宜印加する
ことによって、二次イオン54を完全に引出し電極53
に到達させないようにすることも可能となる。このと
き、光励起イオン52は電極50の遮蔽効果によって、
電極48と電極49との間の電場の影響を受けない。
【0014】第3実施例 図3に示す第3実施例は電極の1つを固体試料に接触さ
せ、他の電極のひとつを固体試料表面と光励起イオンが
発生する領域との間に設置した実施例である。図3にお
いて、一次イオンビーム55の衝撃により固体試料56
の表面から発生した中性粒子57は、電極58と電極5
9によって生じる電場の影響を受けず、紫外パルスレー
ザ60によって光励起イオン61となり、引出し電極6
2によって引き出される。一方、固体試料56の表面か
ら発生した二次イオン63の運動エネルギは上記電場の
影響を受けて変化し、上記引出し電極62によって引き
出されない。本実施例では、上記電極58が上記固体試
料56と接触しているため、上記固体試料56と上記光
励起イオン61が発生する領域とを特に近づけることが
可能である。このため、上記固体試料56の表面から等
方的に放出される上記中性粒子57を、大きい立体角で
上記紫外パルスレーザ60の中に取り込むことが可能に
なり、光励起イオン61を多く発生させることが可能に
なる。したがって本実施例では、最も感度が高く定量的
な分析を行うことが可能である。
【0015】第4実施例 図4に示す第4実施例は電極に印加する電圧を変化させ
て、光励起イオンと二次イオンとをそれぞれ別に測定す
る方法を示す実施例である。図4において、光励起イオ
ン検出時には図4(a)に示すように、2つの電極間の
電場勾配が大きくなるように電極に印加する電圧を適宜
設定し、二次イオンのみを大きく加速することによっ
て、光励起イオンを上記二次イオンと完全に分離して検
出することが可能になる。また、二次イオン検出時には
図4(b)に示すように、紫外パルスレーザが発生して
いない条件下において、上記二次イオンが引出し電極に
到達するように、上記電極に印加する電圧を変えて設定
する。これによって上記光励起イオンと上記二次イオン
とをそれぞれ別に測定することが可能になる。
【0016】
【発明の効果】上記のように本発明によるレーザイオン
化中性粒子質量分析装置およびそれを用いた分析方法
は、真空中で被分析物の固体試料表面にイオンビームを
照射し、上記固体試料表面から二次イオンおよび中性粒
子をスパッタリングする手段と、上記中性粒子をイオン
化して光励起イオンを発生する紫外パルスレーザと、上
記二次イオンまたは上記光励起イオンを収集する電場を
発生する手段と、上記二次イオンまたは上記光励起イオ
ンを質量分離する質量分析器と、該質量分析器により質
量分離されたイオンを電気パルス信号に変換するイオン
検出器と、該イオン検出器からの電気パルス信号を検出
するパルス計数器とからなるレーザイオン化中性粒子質
量分析装置において、上記二次イオンと上記光励起イオ
ンとに、それぞれ別の運動エネルギを与える手段を有す
ることにより、上記二次イオンの発生効率が高い元素に
おいても、感度が高く、かつ、定量的な分析を行うこと
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザイオン化中性粒子質量分析
装置の第1実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す図で、(a)は光励
起イオン検出時を示す図、(b)は二次イオン検出時を
示す図である。
【図5】従来のレーザイオン化中性粒子質量分析装置を
示す図である。
【図6】光励起イオンと二次イオンの運動エネルギを比
較して示した図で、(a)は従来方法による場合を示
し、(b)は本発明による場合を示す図である。
【符号の説明】
23、45、55 イオンビーム 26、46、56 固体試料 27、47、57 中性粒子 28、54 二次イオン 29・30、48・49、58・59 電極の組 32、51、60 紫外パルスレーザ 33、52、61 光励起イオン 35 質量分析器 36 イオン検出器 37 パルス計数器
フロントページの続き (72)発明者 本間 芳和 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空中で被分析物の固体試料表面にイオン
    ビームを照射し、上記固体試料表面から二次イオンおよ
    び中性粒子をスパッタリングする手段と、上記中性粒子
    をイオン化して光励起イオンを発生する紫外パルスレー
    ザと、上記二次イオンまたは上記光励起イオンを収集す
    る電場を発生する手段と、上記二次イオンまたは上記光
    励起イオンを質量分離する質量分析器と、該質量分析器
    により質量分離されたイオンを電気パルス信号に変換す
    るイオン検出器と、該イオン検出器からの電気パルス信
    号を検出するパルス計数器とからなるレーザイオン化中
    性粒子質量分析装置において、上記二次イオンと上記光
    励起イオンとに、それぞれ別の運動エネルギを与える手
    段を有することを特徴とするレーザイオイン化中性粒子
    質量分析装置。
  2. 【請求項2】上記光励起イオンと上記二次イオンとにそ
    れぞれ別の運動エネルギを与える手段は、上記二次イオ
    ンおよび上記光励起イオンを収集する電場とは別に、上
    記二次イオンのみを加速あるいは減速する新たな電場を
    発生する、電極の組を有することを特徴とする請求項1
    記載のレーザイオン化中性粒子質量分析装置。
  3. 【請求項3】上記新たな電場を発生する電極の組は、上
    記固体試料または該固体試料を支持する試料ホルダに接
    触した第1の電極と、上記光励起イオンが発生する領域
    および上記固体試料表面の間に設置した第2の電極から
    なることを特徴とする請求項2記載のレーザイオン化中
    性粒子質量分析装置。
  4. 【請求項4】真空中で被分析物の固体試料表面にイオン
    ビームを照射し、上記固体試料表面から二次イオンおよ
    び中性粒子をスパッタリングする手段と、上記中性粒子
    をイオン化して光励起イオンを発生する紫外パルスレー
    ザと、上記二次イオンまたは上記光励起イオンを収集す
    る電場を発生する手段と、上記二次イオンまたは上記光
    励起イオンを質量分離する質量分析器と、該質量分析器
    により質量分離されたイオンを電気パルス信号に変換す
    るイオン検出器と、該イオン検出器からの電気パルス信
    号を検出するパルス計数器とからなるレーザイオン化中
    性粒子質量分析装置を用いる分析法において、上記二次
    イオンのみを加速または減速する電場を発生する電極の
    組に印加する電圧の設定を変化させて、上記光励起イオ
    ンと上記二次イオンとをそれぞれ別に測定することを特
    徴とするレーザイオン化中性粒子質量分析装置を用いる
    分析法。
JP4044380A 1992-03-02 1992-03-02 レーザイオン化中性粒子質量分析装置およびそれを用いる分析法 Pending JPH05251037A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233248A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Tokyo Institute Of Technology レーザイオン化質量分析装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233248A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Tokyo Institute Of Technology レーザイオン化質量分析装置

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