JPH0525017A - 肌改良組成物及び養毛用組成物 - Google Patents

肌改良組成物及び養毛用組成物

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JPH0525017A
JPH0525017A JP20254891A JP20254891A JPH0525017A JP H0525017 A JPH0525017 A JP H0525017A JP 20254891 A JP20254891 A JP 20254891A JP 20254891 A JP20254891 A JP 20254891A JP H0525017 A JPH0525017 A JP H0525017A
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vitamin
hair
ascorbic acid
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Yoshimitsu Kojima
義光 小島
Machiko Kojima
真知子 小島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経口的でなく経皮的にビタミンCの有用な作
用を有効活用して、皮膚の生理的作用を活性化し、自然
治癒力を高めることができ、且つ副作用もない肌改良組
成物及び養毛用組成物を提供する。 【構成】 L−アスコルビン酸、電解質剤(塩化ナトリ
ウム、塩化カリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン
酸ナトリウム、炭酸マグネシウムからなる。)及び動物
性粉ミルク、更に必要に応じて添加される総合ビタミン
類(ビタミンA、B、C、D、ニコチン酸アミド、パン
トテン酸カルシウムを含む。)からなることを特徴とす
る肌改良組成物又は養毛用組成物。更に、この後者の粉
末組成物に炭酸水素ナトリウム等を加えてpH5〜7に
調製することにより、脱染防止を備えた養毛用組成物と
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌改良組成物及び養毛
用組成物に関し、更に詳しく言えば、頭皮、皮膚全てに
おいて、ビタミンCの有用な作用を有効活用して皮膚の
生理的作用を活性化し、自然治癒力を高めることができ
る肌改良組成物及び養毛用組成物に関するものである。
本発明は美顔用化粧品、養毛剤等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来の美顔用化粧品としては、ステロイ
ド系の化粧品、及びL−アスコルビン酸エステルという
形でビタミンCを含有した化粧品等が知られている。
又、不必要な老角質を取り除くため、酵素を塗ってこす
り表皮の角質を取るピーリング、マッサージ、赤外線の
投射、イオン導入、更に皮膚刺激を目的とした美容具と
して駆動装置器具、ローラー等も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のステロ
イド系の化粧品では、皮膚が白くなるが肝臓、腎臓に悪
く、また日に当たると黒くなるという問題があった。更
に、ビタミンCにおいては従来より皮膚に良いことが知
られているが、このままでは不安定で、しかも皮膚への
表皮吸収は可能だが内皮への吸収が悪いので、上記エス
テル型の化粧品として用いられるが、このエステルでは
水に溶けにくいという問題があった。また、皮膚は、外
界からの刺激を受けると有害物質が逆流して真皮内の綱
状層にある膠原繊維の断裂や損傷が生じたり、あるい
は、メラニン等が落ち込んで色素沈着の原因となるた
め、化粧品が用いられているが、これは外部刺激から皮
膚を保護をするだけで、小じわ、シミ、にきび、肌あれ
等内部要因に対する根本的な解決にはなっていなかっ
た。
【0004】本発明は、上記観点に鑑みてなされたもの
であり、経口的でなく経皮的にビタミンCの有用な作用
を有効活用して、皮膚の生理的作用を活性化し、自然治
癒力を高めることができ、且つ副作用もない肌改良組成
物及び養毛用組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、肌改良組
成物及び養毛用組成物において、外部刺激による皮膚障
害(しみ、小じわ等の老化、色素沈着、創傷等の瘢痕、
化粧品による剥奪性皮膚炎、精神的ショック等の肌あれ
他)、即ち、全ての皮膚トラブルに対処でき、美肌効果
の向上を図れる組成物について種々検討した結果、ビタ
ミンCと自然界に存在する栄養物質を併用することによ
り、この欠点が解消されることを見出して、本発明を完
成するに至ったのである。
【0006】即ち、本第1発明の肌改良組成物は、L−
アスコルビン酸、電解質剤及び動物性ミルクからなるこ
とを特徴とする。本第2発明の肌改良組成物は、L−ア
スコルビン酸、電解質剤、動物性ミルク及びビタミンA
を少なくとも含む総合ビタミン類からなることを特徴と
する。本第3発明の養毛用組成物は、L−アスコルビン
酸、電解質剤、動物性ミルク及びビタミンAを少なくと
も含む総合ビタミン類からなることを特徴とする。本第
4発明の養毛用組成物は、L−アスコルビン酸、電解質
剤、動物性ミルク、ビタミンAを少なくとも含む総合ビ
タミン類、及び炭酸水素ナトリウム等の水溶性アルカリ
成分からなり、これらを水に溶かした場合のpHが5〜
7となることを特徴とする。上記本発明の組成物として
は、粉末状でもよいし、これらを所定の媒体(水、、化
粧水、化粧用乳液、親水性クリーム等)に溶解、分散さ
せた液状、ペースト状でもよい。
【0007】上記組成物において、上記L−アスコルビ
ン酸、電解質剤、及びビタミンAを少なくとも含む総合
ビタミン類の配合割合は、重量比で、各々、1.0:
(0.5〜2.5):(0.5〜2.0)程度とするこ
とが好ましい。この電解質剤の配合割合が0.5未満で
は電解質剤添加効果及びpH向上効果が十分でなくな
り、2.5を越えると、特に3以上とするとこの組成物
がベタつき、皮膚に付けた場合でも乾きが遅くなり好ま
しくない。また、この総合ビタミン類の配合割合が0.
5未満ではこの添加効果が十分でなくなり、2.0を越
えると、その効果が飽和してしまう傾向にあるからであ
る。特に、上記各配合割合の場合、特に良好な性能を示
す。更に、動物性ミルクの配合割合は特に制限されない
が、L−アスコルビン酸:動物性ミルクの割合は、通
常、重量比で、1.0:(0.5〜5)とする。0.5
重量部未満では十分な性能を示さない場合があるし、5
重量部を越えるとミルク臭が強くなり、好ましくない場
合があるからである。尚、L−アスコルビン酸、電解質
剤、総合ビタミン類及び動物性ミルクの配合割合は、重
量比で、各々、1.0:(0.8〜1.5):(0.8
〜1.5):(0.8〜2.0)程度とすると、性能、
ベタツキの無さ及びミルク臭の無さ等において総合的に
優れ、大変実用的な組成物(特に粉末組成物)となる。
【0008】また、上記電解質剤としては、イオン成分
としてNa+ 、K+ 、Mg2+、Cl - 、H2 PO4 -
びクエン酸イオンを含むものとすることができる。上記
総合ビタミン類としては、少なくともビタミンAを含む
もので、他にビタミンB1 、ビタミンB2 、ビタミンB
6 、ビタミンC、ビタミンD及びビタミンEのうちの1
種又は2種以上を用いることができる。通常、ビタミン
A、B、C及びDを含むものが用いられ、例えば、ビタ
ミンAパルミチン酸エステル、ビタミンB1 硝酸塩、ビ
タミンB2 、ビタミンB6 、ビタミンC及びビタミンD
を含んだ市販品等を使用することができる。
【0009】
【作用】前記L−アスコルビン酸即ちビタミンCは、C
6 8 6 という化学式で表わされ、その作用(経口的
使用の場合)としては、(1)皮膚や粘膜の結合織及び
寒冷や感染に対する抵抗力を強め、皮膚のはりやつやを
増す等の作用、(2)皮下のメラニン色素を還元するこ
とにより、しみ・そばかすや、日やけなどの光線過敏症
による皮膚への色素沈着を予防治療する作用、(3)服
用後体内に吸収されると、体液の液性をアルカリ側に保
つ作用、更に(4)これは化学的な還元剤で酸素と結合
し抗酸化剤として作用し、更にビタミンEと協働して酸
化による細胞膜の損傷を効果的に防ぐ作用が知られてい
る。また、コラーゲン合成に関与するという作用の外、
人体の多数の生化学的な過程に関与していることも知ら
れている。以上より、このアスコルビン酸は、体内に効
率的に吸収することができれば、非常に多くの作用を有
し、皮膚構成及び生理作用の防御機構をより効果的に働
かせることができる。
【0010】しかし、上記アスコルビン酸は水溶性であ
るものの、その水溶液を皮膚に付けても皮膚表面からの
吸収が困難である。上記動物性ミルクは、乳化作用を有
し、皮膚の整調作用もある。更に、本発明者等の以下の
実験にも示すように、このミルクはビタミンCを皮膚の
表皮に吸収させる作用があるといえる。従って、この動
物性ミルクは、アスコルビン酸と併用すると、粉状組成
物を水に分散させた場合均一に乳化させるとともに、吸
収されにくいアスコルビン酸を皮膚に容易に吸収させる
ことができる。
【0011】更に、上記電解質剤は、内服用電解質剤と
しての臨床適用作用としては、血液や細胞間液でイオン
として存在している成分からなるので、吸収を円滑にさ
せる作用、また、体液の維持が困難な場合に補給し体液
の正常状態を維持する作用、更に脱水症に対して電解質
を補給し体液動態を正常に戻し、細胞機能の修復を有利
にする作用等が知られている。以上のように、この電解
質剤は生理作用に重要な役割をしている。
【0012】そして、本発明者等の以下の実験に示すよ
うに、上記電解質を併用すると、動物性ミルクの作用に
より皮膚より経皮吸収されたアスコルビン酸を、更に皮
膚の深部まで誘導することができるものと考えられる。
この作用により始めて、上記極めて有用なアスコルビン
酸の多くの作用を発揮させることができる。また、上記
総合ビタミン類に含有される、ビタミンAを含め各種の
ビタミンは、経口的に使用した場合、主として生体内の
酵素系の構成成分としてエネルギー代謝を始め、蛋白質
・脂質の代謝に協力的に関与していることが知られてい
る。一方、本発明者等の以下の実験に示すように、この
総合ビタミン類を併用して、この成分を皮膚内に誘導す
ることにより、皮膚のコンディションが優れ、更に一層
美しい皮膚(肌)となる作用がある。
【0013】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 本実施例はビタミンCの経表皮吸収を促す作用をもつ肌
改良組成物について検討したものである。「ビタミンC
(アスコルビン酸)原末」(岩城製薬株式会社製)10
0重量部と動物性粉ミルク「ドライミルク」(雪印乳業
株式会社製)200重量部と電解質剤「ソリタ−T顆粒
2号」(清水製薬株式会社製)100重量部を混合し
て、粉末状肌改良組成物(美顔剤)を調製した。
【0014】尚、この「ビタミンC(アスコルビン酸)
原末」は日本薬局方品で、ブドウ糖を原料として醗酵法
によって製造精製されたものであり、L−アスコルビン
酸を99%以上含有したものである。また、この電解質
剤の成分は塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸二水
素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸マグネシウム
からなり、本剤3gを水100mlに溶解したときの電
解質濃度は、Naが60mEq/L、Kが20mEq/
L、Mgが3Eq/L、Clが50mEq/L、H2
4 が10mmol/L、Citrateが20mEq
/Lである。
【0015】そして、これをほぼ同容量の水で溶いたも
のを適当量直接顔につけ、15〜30分放置して乾燥さ
せた後、洗顔しミルク等を取り除いた。尚、この組成物
は、粉末状のため密封容器(例えばカプセル等)内で極
めて安定であり、長期保存も可能である。尚、実際の使
用に際しては、上記水の代わりに、親水性クリーム、化
粧水等を使用するのが好ましい。
【0016】この液を50〜60人に1日1回の割合で
毎日続けて使用してもらったところ、つけてすぐ肌がつ
るつるになり、継続して使用することによりこのつるつ
る状態が維持された。そして2、3日後には荒れ肌や湿
疹及び化粧かぶれが治り、1週間続けると肌が白くなり
(整皮効果が現れ)且つ弾力性が回復してきた。この弾
力性の評価は、人指し指で肌を押した場合のしわの出
る、出ないで行った。更に、3週間目にはソバカス、し
みが薄くなってきた。尚、3週間後においても、目視に
よる毛穴の目立ちは依然として変わらなかった。即ち、
毛穴がくぼんで凹凸がよく判り、毛穴の盛り上がりが変
わらなかった。また、電解質剤を加えるのでこの液のp
Hは2〜3から4〜5に上がるので、皮膚への刺激は感
じられなかった。また、本組成物の原料粉末は全て安全
な医薬品であるので、毒性及び副作用の心配がない。
【0017】尚、上記実験に先立って、以下の実験をし
た。まず、上記ビタミンCの皮膚吸収性について検討し
た。即ち、この水溶液(上記と同濃度;100重量部の
ビタミンC/500重量部の水)を、上記と同様に3か
月程度、継続して使用してみても、肌になんら変化がな
かった。即ち、肌がツルツルにまた白くならないし、ソ
バカス、シミも消えなかった。以上より、このままで
は、皮膚内へのビタミンCの吸収がほとんどなかったこ
とを示している。また、これを付けると、皮膚には少し
刺激があった。これはビタミンCのpHが2〜2.3に
対し人間の皮膚のpHは3〜6.6と差があるために起
こったと考えられる。
【0018】また、動物性粉ミルクの添加効果について
検討した。即ち、ビタミンCの水溶液だけでは経表皮吸
収がされにくいため、ビタミンC100重量部に上記動
物性粉ミルク200重量部を混合して、これを500重
量部の水に溶解、分散させた。この液を上記と同様に使
用すると、上記と同様に、肌が白くなるという整皮効果
が現れた。しかし、肌のザラザラ感は改良されず、また
毛穴は依然として目立ち、肌のコンディションは改良さ
れなかった。また、この場合も、上記と同様に皮膚には
少し刺激があった。
【0019】更に、ミルクの種類について検討した所、
上記動物性ミルクが適することが判った。即ち、上記
(ビタミンC/粉ミルク)と同様な配合割合にて、動物
性ミルクの代わりに、「スキムミルク」(脱脂粉乳)を
使用して同様に肌に付けて実際に試験した所、動物性粉
ミルクにて生じた整皮効果は現れず、肌への吸収は良く
ないことを示した。
【0020】また、アスコルビン酸と電解質剤との配合
割合については、これらが重量比で1:3の場合は同要
領の水で溶かした液を皮膚につけると、ベタベタしその
乾きを悪かった。一方、その比が1:1の場合はこのよ
うなベタベタ感、乾きの悪さは特になかった。更に、ア
スコルビン酸と動物性ミルクの重量比を1:3にした
所、この場合も特に上記欠点は生じなかった。
【0021】実施例2 本実施例は、更に肌のコンディショニングをも改良する
組成物について検討したものである。即ち、実施例1の
成分、組成割合に、更に総合ビタミン類「細粒ポポン−
S」(シオノギ製薬社製)100重量部を加えたものを
調製して、粉末組成物を得た。尚、この総合ビタミン類
は、有効成分として1g中にビタミンAパルミチン酸エ
ステル2,500ビタミンA単位、ビタミンB1 硝酸塩
2.5mg、ビタミンB2 2.5mg、ビタミンB
6 2.5mg、ニコチン酸アミド25mg、パントテン
酸カルシウム10mg、ビタミンC75mg、ビタミン
2 250国際単位含み、添加物としてブチルヒドロキ
シアニソール、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナト
リウム、ジブチルヒドロキシトルエンを含むものであ
る。
【0022】実施例1と同様の方法で試験したところ、
毛穴が目立たなくなってきて、肌のコンディションが改
良されたことが判った。これは、総合ビタミン類が主と
して生体内の酵素系の構成成分としてエネルギー代謝を
始め、蛋白質・脂質の代謝に協力的に関与しているため
であり、換言すれば、栄養を補給しつつ老廃物の排出を
活発にする作用のためであると考えられる。
【0023】尚、本実施例についても、実施例1と同様
の効果、即ち、肌の整皮効果及び弾力化、肌の白色化等
が得られた。以上より、本実施例においては、ビタミン
Cの経表皮吸収を促す作用をもつとともに、更に皮膚の
生理的作用を活性化し自然治癒力を高めることができ
た。更に、これに皮膚に良いとされるビタミンEが入っ
た乳液、化粧水で溶き、同様に行うと、更に優れた効果
が期待できる。
【0024】実施例3 本実施例は養毛用組成物について検討したものである。 試験例1 まず、主として前頭部及び側頭部の髪の薄い人の頭皮
に、実施例2の組成物を同様に溶解した液を、まず十分
擦り込み、少しマッサージし、その後10〜30分放置
し、マッサージしながらこれらを洗い流す。この作業を
1週間に約2度実施しこれを2か月続けた。その間、洗
髪時の抜け毛はほとんどなかった。この点について、何
人もの人(約10人)を実験したが、いずれも同様であ
った。一方、この液を付けずに従来通り洗髪すると、比
較的多くの髪が抜けた。更に、約2カ月間続けた所、前
頭部及び側頭部の髪の薄い部分(本来、細毛が生えてい
る。)の毛穴から、更にもう一本約1〜2cm位の短い
毛が生えてきて、これは太く色も黒く、他に生えている
通常毛と同様の成毛であった。
【0025】試験例2 通常用いるヘアカラー剤「グリジオカラー」(セフティ
社製)を通常の方法により使用して染毛した後、試験例
1で用いた液を髪に付けた所、脱染してしまった。従っ
て、実施例2で用いた粉末組成物に、更に炭酸水素ナト
リウム40〜50重量部(即ち、アスコルビン酸1重量
部に対して、0.4〜0.5重量部)を加えた粉末組成
物を同容量の水に溶解させた所、pHは6前後(5〜
7)となった。この液を同様に染毛後の髪に付けた所、
この脱染が完全に防止された。
【0026】この液を用いて、更に、試験例1に引き続
いて、試験例1と同様にして養毛効果の試験を続けた
所、以下の効果が現れた。即ち、2日後には1cm位の
短い成毛が他の部分にも生えてきた。4日後には頭皮全
体がシカシカと、自毛が生える時のような痒みが生じ
た。6日後には、直径2〜4mm程度の目視的に見て脱
毛している小さな円形部分に毛穴が見えてきた。即ち、
多くのこの円形部分の何箇所にポツンポツンと毛穴が見
えてきた。
【0027】7日後は、この見えてきた毛穴のいくつか
に2mm程度の微細な毛が生えてきた。8日後には、更
に多くの微細な毛が生えてきた。そして、試験例1の成
毛は、ハッキリとした黒色を示し、且つしっかりとした
正常の太さの毛になった。尚、この成毛は、一つの毛穴
から再毛したり、また新しい毛穴から生えていた。9〜
10日後には、上記2mm程度の微細な毛も徐々に伸び
て、3〜5mm程度になった。このまま順調に伸びると
一様に成毛になると考えられる。また、試験例1で伸び
た約1cm程度の成毛は、既に2cmは伸びてきてお
り、毛髪は見るからに健康毛である。
【0028】試験例1、2の効果 以上より、本組成物を頭皮に付けると優れた養毛効果を
示すことは明らかである。この作用は上記試験のみでは
十分に明らかではないが、毛穴を介してこのビタミンC
等が毛母細胞に働いて養毛効果が生じたと考えられる。
また、本発明の組成物の水溶液のpHを6前後にするこ
とにより、脱染防止効果を示すので、染毛前のみではな
く染毛後においても養毛剤として直接使用することがで
き、その適用範囲は極めて広くなる。
【0029】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
本組成物の形態としては、保存安定性の面から、粉末原
料からなる粉末組成物の方が好ましいが、これに水、化
粧水、水以外の溶媒若しくは水と水以外の溶媒とからな
る混合溶媒、更には、化粧用乳液、親水性クリーム(化
粧下親水性クリーム等)、パック美顔剤等を混ぜたり、
また液状原料品を所望割合に混合したりして、液状、ペ
ースト状又はクリーム状組成物とすることもできる。更
に、この組成物成分の吸収を促す方法としては、有機溶
媒で皮膚をぬぐった後、吸収前に充血を起こさせたり、
吸収時に摩擦、圧力を加えたり、更に接触時間を長くし
たりすることができ、その使用形態は特に限定されな
い。また、各組成物成分の添加割合も、上記のような範
囲に限らず、本目的を達成できる範囲であればよい。
【0030】
【発明の効果】本発明の肌改良組成物は、上記作用に示
すように、経口的でなく経皮的という方法で、各構成成
分の協働作用により、吸収されにくいアスコルビン酸を
皮膚の深部まで誘導し、有用なアスコルビン酸の多くの
作用(即ち、皮膚の生理的作用を活性化作用、自然治癒
作用等)を有効に発揮させることができる。また、副作
用もないので、安心して肌に付けることができる。ま
た、総合ビタミン類を含有する肌改良組成物を使用すれ
ば、更に、皮膚のコンディションが優れ、一層美しい皮
膚(肌)とすることができる。
【0031】また、本発明の養毛用組成物は、抜け毛を
防止できるとともに、養毛効果に優れ、副作用もない。
更に、pHを5〜7にした養毛用組成物は、上記抜け毛
防止効果及び養毛効果に優れるとともに、染毛後の髪に
付けてもこの脱染が防止されるので、染毛前のみではな
く染毛後においても養毛剤として使用することができ、
その適用範囲は極めて広くなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/06 8615−4C 7/48 9051−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L−アスコルビン酸、電解質剤及び動物
    性ミルクからなることを特徴とする肌改良組成物。
  2. 【請求項2】 L−アスコルビン酸、電解質剤、動物性
    ミルク及びビタミンAを少なくとも含む総合ビタミン類
    からなることを特徴とする肌改良組成物。
  3. 【請求項3】 L−アスコルビン酸、電解質剤、動物性
    ミルク及びビタミンAを少なくとも含む総合ビタミン類
    からなることを特徴とする養毛用組成物。
  4. 【請求項4】 L−アスコルビン酸、電解質剤、動物性
    ミルク、ビタミンAを少なくとも含む総合ビタミン類、
    及び炭酸水素ナトリウム等の水溶性アルカリ成分からな
    り、これらを水に溶かした場合のpHが5〜7となるこ
    とを特徴とする養毛用組成物。
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