JPH05249161A - ジッタ測定装置 - Google Patents

ジッタ測定装置

Info

Publication number
JPH05249161A
JPH05249161A JP5071492A JP5071492A JPH05249161A JP H05249161 A JPH05249161 A JP H05249161A JP 5071492 A JP5071492 A JP 5071492A JP 5071492 A JP5071492 A JP 5071492A JP H05249161 A JPH05249161 A JP H05249161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
output signal
circuit
signal
transmission system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5071492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiro Gamou
毛 辰 弘 我
Kiyoyasu Hiwada
皮 清 康 檜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Hewlett Packard Japan Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Yokogawa Hewlett Packard Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Yokogawa Hewlett Packard Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5071492A priority Critical patent/JPH05249161A/ja
Publication of JPH05249161A publication Critical patent/JPH05249161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 測定精度の向上を図ったジッタ測定装置を提
供すること。 【構成】 入力端子in1 とアンプ101と位相調整器
102とアッテネータ103からなる第1系統に測定対
象装置Sの出力端が接続され、入力端子in2 とアンプ
104とHSSG(High Stability Signal Generator)
105とを含む第2系統に測定対象回路S´が接続さ
れ、両信号系統の出力をDBM107、LPF108に
より検定して位相弁別し、これにより得られた位相ノイ
ズ成分をスペクトルアナライザ109に供給し、このス
ペクトルアナライザ109によって位相ノイズデータを
得る。位相ノイズデータをコンピュータシステム110
により演算処理してジッタ値に変換する。 【効果】 PSrms以下の精度までジッタ量の測定が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジッタ特性の評価に用い
るジッタ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の高速化、高精度化に伴いその
動作タイミングを司る原発振器や信号伝達系で生ずるジ
ッタ(タイミングのゆらぎ)の低減に対する要求が高ま
っている。このジッタ低減を図るに際しては、ジッタの
高精度な測定が必然的に要求され、これには高精度な測
定装置が必要とされる。
【0003】図8は従来のジッタ測定装置のシステム構
成を示すものである。
【0004】この図において、Sは測定対象回路であ
り、この測定対象回路Sは入力信号を受けて出力信号
を発生するもので、この出力信号が被測定信号とな
るものである。よって、この測定対象回路Sは上記信号
伝達系の方に属するものと言える。
【0005】801はサンプリングスコープ、802,
803はディレイ回路である。サンプリングスコープ8
01は、その基準信号入力端子においてディレイ回路8
02を介して信号を入力するとともに、被測定信号入
力端子においてディレイ回路803を介して信号を入
力し、信号によりトリガされて信号をサンプリング
し、信号,を合成した形の波形Wを画面804に表
示する。ディレイ回路802,803は信号,に対
し遅延を生じさせ、トリガタイミングと被測定信号とを
時間軸で一致させるためのものである。
【0006】このように構成された装置によれば、図9
に示すようなジッタJが生じている場合、画面804内
に表示された波形Wにそのジッタが同符号Jとして示す
ように出現する。よって、この波形Wを観測し、Jを読
取ることによりジッタの測定が可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の測定装置にあっては、サンプリングスコープのタイ
ミング性能、ジッタ性能、ノイズ性能等の限界から、測
定精度は数PSrms(Pico Second route mean squar
e)程度が限界となっており、これより小さなジッタは
測定不能であった。
【0008】本発明は、このような従来技術の有する問
題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、測定精度の向上を図ったジッタ測定装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のジッタ測定装置
は、測定対象回路の出力信号をその信号本体がキャリヤ
となり且つ位相ノイズがサイドバンドとなる位相変調信
号と見做し、この測定対象回路の出力信号に対し位相弁
別処理を行うことにより位相ノイズを測定する位相ノイ
ズ測定手段と、この位相ノイズ測定手段からの測定位相
ノイズをジッタ量に変換する測定値変換演算手段とを備
えていることを特徴とする。
【0010】位相ノイズ測定手段は、各種態様が考えら
れる。
【0011】好ましい例として、第1測定対象回路の出
力信号を伝送する第1信号伝送系統と、第2測定対象回
路の出力信号を伝送する第2信号伝送系統と、上記第1
信号伝送系統の出力信号と第2信号伝送系統の出力信号
との相対位相を調整するための位相調整回路と、上記両
伝送系統の出力信号を検定することで位相ノイズ成分を
抽出する位相弁別回路と、この位相弁別回路の出力信号
から上記測定対象回路の出力信号の位相ノイズを計測す
るスペクトルアナライザとを備える構成とすることがで
きる。
【0012】または、測定対象回路の出力信号を伝送す
る第1信号伝送系統と、上記測定対象回路への入力信号
を伝送する第2信号伝送系統と、上記第1信号伝送系統
の出力信号と第2信号伝送系統の出力信号との相対位相
を調整するための位相調整回路と、上記両伝送系統の出
力信号を検定することで位相ノイズ成分を抽出する位相
弁別回路と、この位相弁別回路の出力信号から測定対象
回路の出力信号の位相ノイズを計測するスペクトルアナ
ライザとを備える構成とすることもできる。
【0013】あるいは、測定対象回路の出力信号を伝送
する第1信号伝送系統と、上記測定対象回路と同期する
原発振器の出力信号を伝送する第2信号伝送系統と、上
記第1信号伝送系統の出力信号と第2信号伝送系統の出
力信号との相対位相を調整するための位相調整手段と、
上記両伝送系統の出力信号を検定することで位相ノイズ
成分を抽出する位相弁別回路と、この位相弁別回路の出
力信号から上記測定対象回路の出力信号の位相ノイズを
計測するスペクトルアナライザとを備える構成とするこ
ともできる。
【0014】また、これらの構成において、位相弁別回
路は第1信号伝送系統の出力信号と第2信号伝送系統の
出力信号との位相差が90deg.のときにその出力信号レ
ベルが“0”になるダブルバランスドミキサ(DBM)
を備える構成とすることができる。
【0015】そして、変換演算手段は、測定対象回路の
出力信号における所定帯域内の位相ノイズスペクトルに
よる位相変動分散量を求める手段と、その位相変動分散
量を時間軸上の値であるジッタ量に変換する手段とを備
えるようにすることができる。
【0016】
【作用】本発明によれば、被測定信号を位相変調信号と
して捕らえるとともに位相ノイズとジッタとの定性的関
係に着目し、位相ノイズの測定量をジッタ量に変換する
ことによりジッタ測定を行うようにしたので、ジッタ量
の精度をスペクトル分析機器、例えば高精度スペクトル
アナライザの精度まで向上させることができる。実際に
テストした結果においてもPSrms以下の精度まで測
定可能なことが証明された。
【0017】また、第1信号伝送系統の出力信号と第2
信号伝送系統の出力信号との位相差を90deg.として測
定を行うことにより、DBMの出力レベル変化率の高い
特性で位相ノイズ成分を抽出することができるので、高
感度が得られる。
【0018】さらに、請求項2記載の本発明によれば、
2台の同一アーキテクチャの測定対象回路を用いて測定
を行い、両回路のリアクティブ測定値を求めるようにす
ることで、測定対象回路への入力信号等の他の信号に既
に含まれるジッタの影響を受けることなく信頼性の高い
測定が可能となる。
【0019】請求項3記載の本発明によれば、1台の測
定対象回路だけで簡単に測定可能となる。
【0020】請求項4記載の本発明によれば、1台の原
発振器だけで測定可能となる。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面をも参照
しつつ説明する。
【0022】一言で言えば、位相変調の原理を利用する
もので、被測定信号の正規の信号をキャリヤ、位相ノイ
ズをサイドバンドとして捕らえる。
【0023】まず、位相変調の一般式は次の通りであ
る。 vout =vc sin {2πfc t+θpksin 2π(fc +nfn )} (1) この式中、vc はキャリヤピーク電圧、fc はキャリヤ
周波数、θpeakは最大位相角、fm はサイドバンドの信
号周波数である。ここで、Neumann の公式より、式
(1)は、 と書換えることができる。
【0024】この式が示すように、位相変調は周波数軸
上で無限のスペクトルを持つが、θpeak<<1と考えられ
るため、 vout =vc 0 (θpk)sin 2πfc t+ vc 1 (θpk){sin 2π(fc +fm )t−sin 2π(fc −fn )t (3) となるから、結局、vout は、 vc 0 sin 2πfc t +vc 1 {sin 2π(fc +fm )t−sin 2π(fc −fn )t} と近似することができる。
【0025】ここで、キャリヤと片サイドバンドとのパ
ワー比(Ps /Pc )は、(θpk/2)1/2 、そしてθ
rms 2 /2と近似することができる。したがって、位相
変動の分散量は、 θrms 2 =2Ps /Pc (4) と近似される。
【0026】そして、全位相ノイズスペクトルはランダ
ムな位相ベクトルを持つと思われるため、確率判定に基
づく分散量の加算法則が成り立つとすると、位相変動は
cで示すキャリヤ周波数からfe で示す限界周波数ま
で積分した次の式で示される。
【数1】 これを時間軸上、即ち、図5のJに示すジッタ量に書直
すと、ジッタ量は、
【数2】 となる。
【0027】図1において、装置の入力信号系統は大き
く第1、第2の系統に分けられる。第1信号伝送系統
は、入力端子in1 とアンプ101と位相調整器102
とアッテネータ103とを含み、入力端子in1 には測
定対象装置Sの出力端が接続され、この入力端子in1
への入力信号は、アンプ101とにおいて増幅され、位
相調整器102により所定の位相に調整され、アッテネ
ータ103により所定のレベルに調整される。第2信号
伝送系統は、入力端子in2 とアンプ104とHSSG
(High Stability Signal Generator)105とを含み、
測定対象装置Sと同一アーキテクチャの測定対象装置S
´の出力端が入力端子in2 へ接続され、その入力信号
はアンプ104により増幅される。このアンプ104の
出力とHSSG(High Stability Signal Generator)の
出力とが切換えスイッチ106により選択的に後段へ伝
送される。
【0028】DBM(Double Baranced Mixer)107
は、第1、第2信号伝送系統の位相差信号を出力するも
ので、その出力は第1、第2両系統の信号の位相差が9
0°のとき平均レベル“0”となる。このDBM107
の出力は周波数“OHz”(DC)の成分と入力の2倍
の周波数成分とを含み、LPF108に入力される。こ
のLPF108は、DBMにより生じる信号周波数を越
える不要な高域の周波数成分を抑圧するためのものであ
る。
【0029】LPF108の出力はHSSG105に位
相同期制御信号として与えられ、スイッチ106がa側
に設定されることによりPLL(Phase Locked Loop)と
して働くFDL(Feed Back Loop)が形成される。このF
DLにより、発振器等基準信号の存在しない対象につい
てのジッタ測定も可能となる。
【0030】スペクトルアナライザ109にはそのLP
F108の出力が与えられ、このスペクトルアナライザ
109により位相ノイズデータを得る。
【0031】110はコンピュータシステムであり、1
11はそのキーボード入力装置を含む本体、112はデ
ィスプレイ装置、113はFDシステムである。スペク
トルアナライザ109の位相ノイズデータは本体111
に入力され、符号114で示すソフトウエア演算手段に
おいてジッタ値として変換される。
【0032】以下、人間が行う測定作業及びシステムの
動作について説明する。なお、測定作業は要求されるジ
ッタ値の精度により二通り考えられるため、それぞれ別
けて説明する。 〔A〕 比較的大きなジッタを測定する場合(基準信号
が存在しない場合)。
【0033】(1) まず、入力端in1 に測定対象回
路Sを接続し、スイッチ106をa側に設定して上記F
BLを形成し、HSSG105の出力周波数を調節し、
そしてアッテネータ103によりレベル調整することに
より、第1信号伝送系統の出力とHSSG105の出力
とが同一レベル・同一周波数となるようにする。
【0034】(2) 次に、HSSG105の周波数を
ずらし、測定対象回路Sのキャリヤレベル(つまり、ノ
イズ以外の信号本体のレベル)をスペクトルアナライザ
109で読取る。
【0035】(3) その後、FBLを働かせ、DBM
107における入力周波数差が90deg.となるようにす
る。すると、第1信号伝送系統の出力にノイズがない限
り、LPF108の出力は“0”になり、またこのLP
F108の出力はその“0”レベル近辺で変化率が大き
く線形性を持つため、第1信号伝送系統の出力にノイズ
が乗っていると、高感度でノイズ情報を得ることができ
る。なお、このFBLによる位相同期作用により、測定
しようとする位相ノイズが吸収されてしまうことが懸念
されるが、FBLの動作速度を測定精度にやや劣る程度
にすれば問題無い。
【0036】(4) この状態で、スペクトルアナライ
ザ109による測定を行う。このスペクトルアナライザ
109において、各周波数ポイントのノイズ値を測定す
る。このスペクトルアナライザ109からは、この各周
波数ポイントにおける信号1mWに対するノイズ値(d
Bm)の形のデータが得られる。このスペクトルアナラ
イザ109の測定データはコンピュータ本体111を経
てFDシステム113に格納される。
【0037】(5) 最後に、コンピュータ111によ
る演算を行う。
【0038】[ST1] 予めスペクトルアナライザ1
09により測定しておいた測定データをFD113から
入力する。このとき計算で使用したい値はキャリヤパワ
ーに対するノイズ値(dBc)であるのに対し、スペク
トルアナライザ109より出力された値は信号1mWに
対するノイズ値(dBm)であるため、キャリヤレベル
をあらかじめ測定しておきdBcに変換する。
【0039】[ST2] 続いて、式 に見られる計算
を行うためのキャリヤ周波数と積分範囲(積分開始周波
数及び積分終了周波数)とを設定する。
【0040】[ST3] 次に、周波数帯域についてス
ペクトルアナライザ109において設定されているバン
ド幅値に従いノイズレベルの補正を行う。この補正は、
スペクトルアナライザ109におけるパワー測定値を基
準バンド幅における値に統一させるためのもので、ラン
ダムノイズのパワー測定値はバンド幅に反比例すること
から、この補正が必要になる。
【0041】そして、ここでは、上記基準バンド幅とし
て1Hzを採用し、各ポイントのパワー測定値について
補正を行い、1Hzあたりのノイズパワー値に変換す
る。
【0042】このようにして求めた各周波数ポイントの
ノイズ値を積算し、位相変動分散量を求める(式(5)
の計算に相当する)。
【0043】[ST4] 最後に、この位相変動分散量
に1/(21/2 ・π・fc )を乗じて、ジッタ値を求め
る(式(6)の計算に相当する)。
【0044】以上により、測定対象回路Sの出力信号に
おけるジッタ値を得ることができる。 〔B〕 微小ジッタを測定する場合(基準信号が存在す
る場合)。
【0045】(1) 同一アーキテクチャの測定対象回
路を2台用意し、両回路の同期をとって、一方を測定対
象回路Sとして入力端in1 へ、他方を測定対象回路S
´として入力端in2 へ、それぞれ接続し、スイッチ1
06をb側へ設定して、アッテネータ103により第
1、第2信号伝送系統の出力が互いに同一レベルとなる
ようにする。
【0046】(2) その後、スイッチ106をa側に
設定し、HSSG105の周波数を少しずらし、ビート
を利用してキャリヤレベルの測定を行う。
【0047】(3) 次いで、スイッチ106をb側に
設定し、位相調整器102により、第1、第2信号伝送
系統の位相差が90deg.となるようにする。
【0048】(4) この状態で、スペクトルアナライ
ザ109による測定を行う。
【0049】(5) そして、コンピュータ110によ
るジッタの計算を行い。この場合、[ST4]における
計算において位相変動分散量に1/(2・π・fc )を
乗じて、ジッタ値を求める。なぜなら、得られる位相変
動分散量は2台の測定対象回路S,S´についての値だ
からである。その他の点は〔A〕と同様である。
【0050】この測定法によれば、スペクトルアナライ
ザ109によるデータ採取の際にFBLを用いず、測定
対象回路の出力同士のミキシングにより測定用信号を得
ることから、微小なジッタを測定する精度が得られる。
【0051】以上説明した実施例ではFBLを利用する
ようになっているが、第1、第2信号系統の位相同期が
取れるのであれば不要である。その手段としては第1、
第2信号系統に繋がれる測定対象回路及びHSSGを同
一動作クロック源で動作させることが考えられる。
【0052】図6は従来の測定法による測定値と本発明
の測定法による測定値との相関図を示すもので、この図
から明らかなように、良好な相関性が得られており、測
定値の信頼性が証明される。
【0053】図7はスペクトルアナライザにより測定さ
れる信号スペクトルの状態を示すもので、同図(a)は
スペクトルアナライザに対して無信号のときの状態、
(b)は測定対象回路をVCXO(Voltage Control X'
tal Oscillater)としその200MHzの出力信号を被
測定信号としたときの状態、(c)は測定対象回路をV
CO(Voltage Control Oscillater)としその200M
Hzの出力信号を被測定信号としたときの状態をそれぞ
れ示すもので、図6(b),(c)は共に上記〔B〕の
方法で測定した結果である。スケールはPSrms以下
のジッタをも測定するのに必要なオーダのもので、これ
らの図から見て取れるようにパワースペクトルが図6
(a)と図6(b)、(c)とで差が出ており、明らか
にPSrms以下のジッタまで測定し得る。なお、同図
(b)に示すデータにより20Hz〜1MHzを積分範
囲とし、ジッタを求めたところ2.6PSrms、20
Hz〜10kHzを積分範囲としたときには600fS
rmsとなった。また、図6(c)に示すデータにより
20Hz〜1MHzを積分範囲とし、ジッタを求めたと
ころ62PSrms、20Hz〜10kHzを積分範囲
としたときには54PSrmsとなった。
【0054】図2は本発明の第2実施例を示すもので、
この図に示すものは入出力信号伝達系のみを測定対象と
する構成を有するものである。
【0055】この装置の場合、測定対象回路Sへの入力
信号がディレイライン201、アンプ101、位相調整
器102、アッテネータ103からなる第1信号伝送系
統を伝送され、測定対象回路Sの出力信号はアンプ10
4からなる第2信号伝送系統を伝送されて、DBM10
7に入力されるようになっており、測定対象回路Sへの
入力信号を基準として測定対象回路Sの出力信号のジッ
タが測定されるようになっている。
【0056】図3は本発明の第3実施例を示すもので、
この図に示すものは原発振器のみを測定対象とする構成
を持つものである。
【0057】すなわち、測定対象回路Sの出力がアンプ
101、位相調整器102、アッテネータ103からな
る第1信号伝送系統を伝送される。第2信号伝送系統は
HSSG105により構成され、DBM107及びLP
F108と共に上記FBLを構成している。よって、測
定対象回路Sの出力信号のジッタはHSSG105の出
力を基準に測定されるものである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
測定信号を位相変調信号として捕らえるとともに位相ノ
イズとジッタとの定性的関係に着目し、位相ノイズの測
定量をジッタ量に変換することによりジッタ測定を行う
ようにしたので、ジッタ量の精度をスペクトル分析機
器、例えば高精度スペクトルアナライザの精度まで向上
させることができる。実際にテストした結果においても
PSrms以下の精度まで測定可能なことが証明され
た。
【0059】また、第1信号伝送系統の出力信号と第2
信号伝送系統の出力信号との位相差を90deg.として測
定を行うことにより、DBMの出力レベル変化率の高い
特性で位相ノイズ成分を抽出することができるので、高
感度が得られる。
【0060】さらに、請求項2記載の本発明によれば、
2台の同一アーキテクチャの測定対象回路を用いて測定
を行い、両回路のリアクティブ測定値を求めるようにす
ることで、測定対象回路への入力信号等の他の信号に既
に含まれるジッタの影響を受けることなく信頼性の高い
測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るジッタ測定装置のブ
ロック図。
【図2】本発明の第2実施例に係るジッタ測定装置のブ
ロック図。
【図3】本発明の第3実施例に係るジッタ測定装置のブ
ロック図。
【図4】測定対象回路出力信号のスペクトル図。
【図5】測定対象回路のジッタを含む正弦波出力信号を
示す波形図。
【図6】サンプリングスコープによる測定結果と位相ノ
イズによる測定結果との相関図。
【図7】スペクトルアナライザにより得られた位相ノイ
ズのパワースペクトル図。
【図8】従来のジッタ測定装置のブロック図。
【図9】測定対象回路のジッタを含む矩形波出力信号を
示す波形図。
【符号の説明】
S,S´ 測定対象回路 101 アンプ(第1信号伝送系統) 102 位相調整器(第1信号伝送系統) 103 アッテネータ(第1信号伝送系統) 104 アンプ(第2信号伝送系統) 105 HSSG(高安定発振器) 106 切替えスイッチ 107 DBM(Double Balansed Mixer:位相弁別回
路) 108 LPF(Low Pass Filter:低域透過フィルタ) 109 スペクトルアナライザ 110 コンピュータシステム 114 変換演算手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象回路の出力信号を該測定対象回路
    の出力信号本体がキャリヤとなり且つ該測定対象回路の
    出力信号に含まれる位相ノイズがサイドバンドとなる位
    相変調信号として見做し、該測定対象回路の出力信号に
    対し位相弁別処理を行うことにより前記位相ノイズを測
    定する位相ノイズ測定手段と、 該位相ノイズ測定手段からの測定位相ノイズをジッタ値
    に変換する測定値変換演算手段とを備えているジッタ測
    定装置。
  2. 【請求項2】位相ノイズ測定手段は、 第1測定対象回路の出力信号を伝送する第1信号伝送系
    統と、 第2測定対象回路の出力信号を伝送する第2信号伝送系
    統と、 前記第1信号伝送系統の出力信号と前記第2信号伝送系
    統の出力信号との相対位相を調整するための位相調整回
    路と、 前記両伝送系統の出力信号を検定することで位相ノイズ
    成分を抽出する位相弁別回路と、 該位相弁別回路の出力信号から前記測定対象回路の出力
    信号の位相ノイズを計測するスペクトルアナライザとを
    備えている請求項1記載のジッタ測定装置。
  3. 【請求項3】位相ノイズ測定手段は、 測定対象回路の出力信号を伝送する第1信号伝送系統
    と、 前記測定対象回路への入力信号を伝送する第2信号伝送
    系統と、 前記第1信号伝送系統の出力信号と前記第2信号伝送系
    統の出力信号との相対位相を調整するための位相調整回
    路と、 前記両伝送系統の出力信号を検定することで位相ノイズ
    成分を抽出する位相弁別回路と、 該位相弁別回路の出力信号から前記測定対象回路の出力
    信号の位相ノイズを計測するスペクトルアナライザとを
    備えている請求項1記載のジッタ測定装置。
  4. 【請求項4】位相ノイズ測定手段は、 測定対象回路の出力信号を伝送する第1信号伝送系統
    と、 前記測定対象回路と同期する原発振器の出力信号を伝送
    する第2信号伝送系統と、 前記第1信号伝送系統の出力信号と前記第2信号伝送系
    統の出力信号との相対位相を調整するための位相調整手
    段と、 前記両伝送系統の出力信号を検定することで位相ノイズ
    成分を抽出する位相弁別回路と、 該位相弁別回路の出力信号から前記測定対象回路の出力
    信号の位相ノイズを計測するスペクトルアナライザとを
    備えている請求項1記載のジッタ測定装置。
  5. 【請求項5】位相弁別回路は、 第1信号伝送系統の出力信号と第2信号伝送系統の出力
    信号との位相差が90deg.のときにその出力信号レベル
    が“0”になるダブルバランスドミキサ(DBM)を備
    えている請求項2〜4のうちいずれか1項記載のジッタ
    測定装置。
  6. 【請求項6】変換演算手段は、 測定対象回路の出力信号における所定帯域内の位相ノイ
    ズスペクトルによる位相変動分散量を求める手段と、 前記位相変動分散量を時間軸上の値であるジッタ量に変
    換する手段とを備えている請求項1〜5のうちいずれか
    1項記載のジッタ測定装置。
JP5071492A 1992-03-09 1992-03-09 ジッタ測定装置 Pending JPH05249161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5071492A JPH05249161A (ja) 1992-03-09 1992-03-09 ジッタ測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5071492A JPH05249161A (ja) 1992-03-09 1992-03-09 ジッタ測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05249161A true JPH05249161A (ja) 1993-09-28

Family

ID=12866559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5071492A Pending JPH05249161A (ja) 1992-03-09 1992-03-09 ジッタ測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05249161A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030044105A (ko) * 2001-11-28 2003-06-09 엘지이노텍 주식회사 위상 잡음 측정장치
JP2004500545A (ja) * 1999-05-17 2004-01-08 ジスキー ユージン 自動周波数ステッピングノイズ測定テストシステム
JP2006329839A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Tektronix Japan Ltd 雑音特性表示方法
JP2007198764A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 周波数差測定装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500545A (ja) * 1999-05-17 2004-01-08 ジスキー ユージン 自動周波数ステッピングノイズ測定テストシステム
KR20030044105A (ko) * 2001-11-28 2003-06-09 엘지이노텍 주식회사 위상 잡음 측정장치
JP2006329839A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Tektronix Japan Ltd 雑音特性表示方法
JP2007198764A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 周波数差測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101523224B (zh) 实时示波器上的实时谱触发系统
CN105203860A (zh) 用于离散时间信号处理的相位噪声校正系统
US8762096B2 (en) Trigger generation for digital modulation signal analysis
JP4630735B2 (ja) 無線局間距離測定方式
US20070019768A1 (en) Sampling device and sampling method
JPH05249161A (ja) ジッタ測定装置
JP2821738B2 (ja) 距離測定方法及び距離測定装置
US6794857B2 (en) Apparatus and method for measuring a phase delay characteristic
US6856924B2 (en) Mixer-based timebase for sampling multiple input signal references asynchronous to each other
US6700516B1 (en) Mixer-based timebase for signal sampling
US20020095628A1 (en) Apparatus and method for reducing skew of a high speed signal
EP0762144B1 (en) Laser Doppler speed measuring apparatus
JP2002014123A (ja) スペクトラムアナライザ
JP2005030866A (ja) ジッタ伝達特性測定装置
CN112834016A (zh) 用于激光测振仪的多普勒频移信号处理方法及其电路系统
JP2018063118A (ja) 位相変動測定装置
RU2380717C1 (ru) Панорамный асинхронный радиоприемник
JPH07212416A (ja) バースト波立ち上がり立ち下がり特性評価装置
KR100291559B1 (ko) 자체 동조형 위상차 측정 장치
CN116015516A (zh) 相位同步电路、光纤振动监测设备及相位同步方法
RU2279097C1 (ru) Устройство для измерения частоты входного сигнала панорамного радиоприемника
JP2001281278A (ja) 広帯域レベル測定装置
JP3412015B2 (ja) 局内誤差補償方法
JPS6071968A (ja) デジタルスペクトルアナライザ
JP2005156175A (ja) レーザー測距儀