JPH0524915A - 磁器組成物 - Google Patents
磁器組成物Info
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- JPH0524915A JPH0524915A JP3337864A JP33786491A JPH0524915A JP H0524915 A JPH0524915 A JP H0524915A JP 3337864 A JP3337864 A JP 3337864A JP 33786491 A JP33786491 A JP 33786491A JP H0524915 A JPH0524915 A JP H0524915A
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- C04B35/01—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
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- H01B3/02—Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of inorganic substances
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンデンサ用の磁器組成物の中で低温焼結が
可能な鉛系ペロブスカイト化合物において、室温での誘
電率が10000以上の高い値を持ち、誘電率の温度特
性が良く、かつ直流バイアス印加時の容量減少が小さい
磁器組成物を提供する。 【構成】 マグネシウム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg1/3
Nb2/3)O3]−ニッケル・ニオブ酸鉛[Pb(Ni
1/3Nb2/3)O3]−チタン酸鉛[PbTiO3]の3成
分系磁器組成物において、PbイオンをSrイオンまた
はBaイオンまたはCaイオンで一部置換する。
可能な鉛系ペロブスカイト化合物において、室温での誘
電率が10000以上の高い値を持ち、誘電率の温度特
性が良く、かつ直流バイアス印加時の容量減少が小さい
磁器組成物を提供する。 【構成】 マグネシウム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg1/3
Nb2/3)O3]−ニッケル・ニオブ酸鉛[Pb(Ni
1/3Nb2/3)O3]−チタン酸鉛[PbTiO3]の3成
分系磁器組成物において、PbイオンをSrイオンまた
はBaイオンまたはCaイオンで一部置換する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁器組成物に関し、特に
誘電率、絶縁抵抗が高く、しかも誘電率の温度変化およ
び直流バイアスを印加したときの誘電率の減少率が小さ
い磁器組成物に関するものである。
誘電率、絶縁抵抗が高く、しかも誘電率の温度変化およ
び直流バイアスを印加したときの誘電率の減少率が小さ
い磁器組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高誘電率系磁器組成物として、チ
タン酸バリウム[BaTiO3]系がよく知られてお
り、チタン酸カルシウム[CaTiO3]、チタン酸鉛
[PbTiO3]などを添加、置換することにより、温
度特性の改善を図っているが、焼結温度が1300℃以
上の高温であるため積層セラミックコンデンサに使用し
た場合、内部電極には白金,パラジウム等の高価な貴金
属しか利用できなかった。またこれらの誘電体の磁器組
成物で得られる誘電率はたかだか8000程度にすぎ
ず、しかも誘電率を大きくしようとすれば誘電率の温度
変化が大きくなり、EIA規格のY5V特性(−30℃
〜85℃:+22%,−82%)をかろうじて満足する
程度にとどまっていた。
タン酸バリウム[BaTiO3]系がよく知られてお
り、チタン酸カルシウム[CaTiO3]、チタン酸鉛
[PbTiO3]などを添加、置換することにより、温
度特性の改善を図っているが、焼結温度が1300℃以
上の高温であるため積層セラミックコンデンサに使用し
た場合、内部電極には白金,パラジウム等の高価な貴金
属しか利用できなかった。またこれらの誘電体の磁器組
成物で得られる誘電率はたかだか8000程度にすぎ
ず、しかも誘電率を大きくしようとすれば誘電率の温度
変化が大きくなり、EIA規格のY5V特性(−30℃
〜85℃:+22%,−82%)をかろうじて満足する
程度にとどまっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の材料で温度変化
率の小さい材料を実現した場合、得られる誘電率はせい
ぜい2000程度にすぎず、コンデンサ用の材料として
は小さすぎる。近年、低温で焼結し、かつ誘電率が高い
材料として鉛系複合ペロブスカイト化合物が報告されて
いる。例えばマグネシウム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3]、チタン酸鉛[PbTiO3]および
ニッケル・ニオブ酸鉛[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]
からなる3成分組成物は、誘電率を室温で20000以
上と高くすることが可能であることが報告されている。
しかしこの3成分系では誘電率の温度依存性が大きく、
かつ直流バイアスを印加した時の容量の減少が大きいと
いう問題点がある。そのため実用上その使用範囲が限ら
れていた。本発明の目的は、上記の組成物の誘電率の温
度特性を改善し、直流バイアス印加時の容量減少ができ
るだけ小さく、かつ誘電率が10000以上の磁器組成
物を提供することにある。
率の小さい材料を実現した場合、得られる誘電率はせい
ぜい2000程度にすぎず、コンデンサ用の材料として
は小さすぎる。近年、低温で焼結し、かつ誘電率が高い
材料として鉛系複合ペロブスカイト化合物が報告されて
いる。例えばマグネシウム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3]、チタン酸鉛[PbTiO3]および
ニッケル・ニオブ酸鉛[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]
からなる3成分組成物は、誘電率を室温で20000以
上と高くすることが可能であることが報告されている。
しかしこの3成分系では誘電率の温度依存性が大きく、
かつ直流バイアスを印加した時の容量の減少が大きいと
いう問題点がある。そのため実用上その使用範囲が限ら
れていた。本発明の目的は、上記の組成物の誘電率の温
度特性を改善し、直流バイアス印加時の容量減少ができ
るだけ小さく、かつ誘電率が10000以上の磁器組成
物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、マグネシウム
・ニオブ酸鉛[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]、ニッケ
ル・ニオブ酸鉛[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]および
チタン酸鉛[PbTiO3]からなる3成分組成物を主
組成として、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[Pb
(Ni1/3Nb2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx
+y+z=1.0)と表現したとき、以下の組成点、 (x=0.10, y=0.70, z=0.20) …(a) (x=0.10, y=0.475,z=0.425)…(b) (x=0.625,y=0.05, z=0.325)…(c) (x=0.75, y=0.05, z=0.20) …(d) (x=0.75, y=0.15, z=0.10) …(e) (x=0.50, y=0.40, z=0.10) …(f) (x=0.15, y=0.70, z=0.15) …(g) を結ぶ線上、およびこの7点に囲まれる組成範囲内にあ
る主成分組成物において、鉛イオン(Pb2+)をストロ
ンチウムイオン(Sr2+)で0.01〜30mol%置
換するか、バリウムイオン(Ba2+)で0.01〜25
mol%置換するか、あるいはカルシウムイオン(Ca
2+)で0.01〜25mol%置換したことを特徴とす
る磁器組成物である。本発明における主成分の組成範囲
を表す3成分組成図は図7で示される。図中、(a)〜
(g)は各組成点を表し、本発明に含まれる組成範囲は
図の斜線で示す範囲、およびその境界線上である。
・ニオブ酸鉛[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]、ニッケ
ル・ニオブ酸鉛[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]および
チタン酸鉛[PbTiO3]からなる3成分組成物を主
組成として、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[Pb
(Ni1/3Nb2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx
+y+z=1.0)と表現したとき、以下の組成点、 (x=0.10, y=0.70, z=0.20) …(a) (x=0.10, y=0.475,z=0.425)…(b) (x=0.625,y=0.05, z=0.325)…(c) (x=0.75, y=0.05, z=0.20) …(d) (x=0.75, y=0.15, z=0.10) …(e) (x=0.50, y=0.40, z=0.10) …(f) (x=0.15, y=0.70, z=0.15) …(g) を結ぶ線上、およびこの7点に囲まれる組成範囲内にあ
る主成分組成物において、鉛イオン(Pb2+)をストロ
ンチウムイオン(Sr2+)で0.01〜30mol%置
換するか、バリウムイオン(Ba2+)で0.01〜25
mol%置換するか、あるいはカルシウムイオン(Ca
2+)で0.01〜25mol%置換したことを特徴とす
る磁器組成物である。本発明における主成分の組成範囲
を表す3成分組成図は図7で示される。図中、(a)〜
(g)は各組成点を表し、本発明に含まれる組成範囲は
図の斜線で示す範囲、およびその境界線上である。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。請求項1の実施例 実施例1 出発原料として酸化鉛(PbO)、酸化マグネシウム
(MgO)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化ニッケル
(NiO)、酸化チタン(TiO2)および炭酸ストロ
ンチウム(SrCO3)を使用し、次表に示した配合比
となるように各々秤量した。次に秤量した各材料をボ−
ルミル中で湿式混合したのち、800〜850℃で仮焼
を行い、この粉末をボ−ルミルで粉砕し、濾過、乾燥
後、有機バインダを入れて整粒後プレスし、直径約16
mm、厚さ約2mmの円板2枚と、直径約16mm、厚
さ約10mmの円柱を作製した。円柱は焼結密度測定用
に供した。次にプレスした円板試料を1100〜115
0℃の温度で1時間焼成を行い、焼成した円板の上下面
に600℃で銀電極を焼付けた。デジタルLCRメ―タ
で周波数1kHz、電圧1Vr.m.s.の交流を用いて室温
で容量と誘電損失を測定し、50Vの直流電圧を1分間
印加した時の電流値を絶縁抵抗計で測定して試料の比抵
抗を求めた。誘電率は測定した容量値から求めた。さら
に−30℃と85℃における容量を測定し、20℃の誘
電率に対する誘電率の変化率を求めた。このようにして
得られた磁器の主成分、[Pb(Mg1/3Nb2/3)
O3]x[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]y[PbTi
O3]zの配合比x,y,zと、Pb2+イオンを置換した
Sr2+の量を表1〜表3に示し、得られた磁器組成物の
室温における誘電率、誘電損失、比抵抗、および−30
℃、85℃における誘電率の変化率(20℃における誘
電率を基準)を表4〜表6に示す。表の試料番号で、*
を付したものは主成分組成が本発明の範囲外のものを示
し、**を付したものはSr置換量が本発明の範囲外のも
のを示す。
る。請求項1の実施例 実施例1 出発原料として酸化鉛(PbO)、酸化マグネシウム
(MgO)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化ニッケル
(NiO)、酸化チタン(TiO2)および炭酸ストロ
ンチウム(SrCO3)を使用し、次表に示した配合比
となるように各々秤量した。次に秤量した各材料をボ−
ルミル中で湿式混合したのち、800〜850℃で仮焼
を行い、この粉末をボ−ルミルで粉砕し、濾過、乾燥
後、有機バインダを入れて整粒後プレスし、直径約16
mm、厚さ約2mmの円板2枚と、直径約16mm、厚
さ約10mmの円柱を作製した。円柱は焼結密度測定用
に供した。次にプレスした円板試料を1100〜115
0℃の温度で1時間焼成を行い、焼成した円板の上下面
に600℃で銀電極を焼付けた。デジタルLCRメ―タ
で周波数1kHz、電圧1Vr.m.s.の交流を用いて室温
で容量と誘電損失を測定し、50Vの直流電圧を1分間
印加した時の電流値を絶縁抵抗計で測定して試料の比抵
抗を求めた。誘電率は測定した容量値から求めた。さら
に−30℃と85℃における容量を測定し、20℃の誘
電率に対する誘電率の変化率を求めた。このようにして
得られた磁器の主成分、[Pb(Mg1/3Nb2/3)
O3]x[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]y[PbTi
O3]zの配合比x,y,zと、Pb2+イオンを置換した
Sr2+の量を表1〜表3に示し、得られた磁器組成物の
室温における誘電率、誘電損失、比抵抗、および−30
℃、85℃における誘電率の変化率(20℃における誘
電率を基準)を表4〜表6に示す。表の試料番号で、*
を付したものは主成分組成が本発明の範囲外のものを示
し、**を付したものはSr置換量が本発明の範囲外のも
のを示す。
【0006】
【表1】
【0007】
【表2】
【0008】
【表3】
【0009】
【表4】
【0010】
【表5】
【0011】
【表6】
【0012】また、主組成の配合比が(x,y,z)=
(0.50,0.30,0.20)の組成物におけるS
r2+置換量による誘電率の温度特性の変化を図1に示
す。図1から明らかなように、Sr2+置換によってキュ
リ−点が低温側にシフトして、誘電率のディプレス効果
が現れていることがわかる。さらに表1〜表6からも明
らかなように、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]−[P
b(Ni1/3Nb2/3)O3]−[PbTiO3]3成分系
組成物のPb2+をSr2+で置換した本発明の組成範囲の
磁器組成物は、室温において高い誘電率、比抵抗の値を
有し、かつ誘電率の温度による変化が小さく、EIA規
格のY5U特性(−30℃〜85℃:+22%,−56
%)を満足することが可能である。さらに本発明の磁器
組成物は1150℃以下の比較的低い温度で焼結できる
ため、積層セラミックコンデンサの内部電極に銀・パラ
ジウム合金を用いることができる。
(0.50,0.30,0.20)の組成物におけるS
r2+置換量による誘電率の温度特性の変化を図1に示
す。図1から明らかなように、Sr2+置換によってキュ
リ−点が低温側にシフトして、誘電率のディプレス効果
が現れていることがわかる。さらに表1〜表6からも明
らかなように、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]−[P
b(Ni1/3Nb2/3)O3]−[PbTiO3]3成分系
組成物のPb2+をSr2+で置換した本発明の組成範囲の
磁器組成物は、室温において高い誘電率、比抵抗の値を
有し、かつ誘電率の温度による変化が小さく、EIA規
格のY5U特性(−30℃〜85℃:+22%,−56
%)を満足することが可能である。さらに本発明の磁器
組成物は1150℃以下の比較的低い温度で焼結できる
ため、積層セラミックコンデンサの内部電極に銀・パラ
ジウム合金を用いることができる。
【0013】実施例2
[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)3成分系磁器組成物において、(x,y,z)
=(0.50,0.30,0.20)としてPb2+をS
r2+で10mol%置換した組成になるように、酸化
鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ニッケル、酸
化ニオブおよび炭酸ストロンチウムを正確に秤量し、実
施例1で示した方法と同様な方法で誘電体粉末を合成し
た。得られた誘電体粉末を有機溶媒中に分散させ、有機
バインダと混練してスラリ―を作製し、スラリ―を通常
のドクタ―ブレ―ド法を用いて40μmの厚さに成膜し
た。さらに通常のスクリ―ン印刷法で内部電極ペ―スト
を印刷し、所定の形状に打ち抜いた後、積層、熱プレス
を行って得た積層体を一定の形状に切断してコンデンサ
のグリ―ンチップを作製した。グリ−ンチップを所定の
温度条件で脱バインダ、焼成を行い、さらに銀ペ―スト
を用いて外部電極を被着、形成した。コンデンサにデジ
タルマルチメ―タで0V〜50Vの直流バイアスを印加
した状態でデジタルLCRメ―タを用いて1kHz、1
Vr.m.s.の交流で、室温でコンデンサの容量を測定し
た。測定結果を図2に示した。
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)3成分系磁器組成物において、(x,y,z)
=(0.50,0.30,0.20)としてPb2+をS
r2+で10mol%置換した組成になるように、酸化
鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ニッケル、酸
化ニオブおよび炭酸ストロンチウムを正確に秤量し、実
施例1で示した方法と同様な方法で誘電体粉末を合成し
た。得られた誘電体粉末を有機溶媒中に分散させ、有機
バインダと混練してスラリ―を作製し、スラリ―を通常
のドクタ―ブレ―ド法を用いて40μmの厚さに成膜し
た。さらに通常のスクリ―ン印刷法で内部電極ペ―スト
を印刷し、所定の形状に打ち抜いた後、積層、熱プレス
を行って得た積層体を一定の形状に切断してコンデンサ
のグリ―ンチップを作製した。グリ−ンチップを所定の
温度条件で脱バインダ、焼成を行い、さらに銀ペ―スト
を用いて外部電極を被着、形成した。コンデンサにデジ
タルマルチメ―タで0V〜50Vの直流バイアスを印加
した状態でデジタルLCRメ―タを用いて1kHz、1
Vr.m.s.の交流で、室温でコンデンサの容量を測定し
た。測定結果を図2に示した。
【0014】比較例1
[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)で示される3成分系磁器組成物において、x=
0.20、y=0.60、z=0.20となるような組
成物(比較例1)を用い、実施例2で示した方法と同様
にしてコンデンサを作製し同様の方法で直流バイアス印
加時の容量を測定した。測定結果を実施例2の結果と同
時に図2に示した。図2に示したように、比較例1で示
した組成の磁器組成物を用いたコンデンサは直流バイア
ス印加時の容量減少が著しい。それに対してPb2+イオ
ンをSr2+イオンで置換した本発明の磁器組成物を用い
たコンデンサは、Pb2+イオンを置換しない組成物を用
いたコンデンサよりも直流バイアス特性が優れているこ
とがわかる。
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)で示される3成分系磁器組成物において、x=
0.20、y=0.60、z=0.20となるような組
成物(比較例1)を用い、実施例2で示した方法と同様
にしてコンデンサを作製し同様の方法で直流バイアス印
加時の容量を測定した。測定結果を実施例2の結果と同
時に図2に示した。図2に示したように、比較例1で示
した組成の磁器組成物を用いたコンデンサは直流バイア
ス印加時の容量減少が著しい。それに対してPb2+イオ
ンをSr2+イオンで置換した本発明の磁器組成物を用い
たコンデンサは、Pb2+イオンを置換しない組成物を用
いたコンデンサよりも直流バイアス特性が優れているこ
とがわかる。
【0015】請求項2の実施例
実施例3
出発原料として酸化鉛(PbO)、酸化マグネシウム
(MgO)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化ニッケル
(NiO)、酸化チタン(TiO2)および炭酸バリウ
ム(BaCO3)を使用し、次表に示した配合比となる
ように各々秤量した。次に秤量した各材料をボ−ルミル
中で湿式混合したのち、800〜850℃で仮焼を行
い、この粉末をボ−ルミルで粉砕し、濾過、乾燥後、有
機バインダを入れて整粒後プレスし、直径約16mm、
厚さ約2mmの円板2枚と、直径約16mm、厚さ約1
0mmの円柱を作製した。円柱は焼結密度測定用に供し
た。次にプレスした円板試料を1100〜1150℃の
温度で1時間焼成を行い、焼成した円板の上下面に60
0℃で銀電極を焼付けた。デジタルLCRメ―タで周波
数1kHz、電圧1Vr.m.s.の交流を用いて室温で容量
と誘電損失を測定し、50Vの直流電圧を1分間印加し
た時の電流値を絶縁抵抗計で測定して試料の比抵抗を求
めた。誘電率は測定した容量値から求めた。さらに−3
0℃と85℃における容量を測定し、20℃の誘電率に
対する誘電率の変化率を求めた。このようにして得られ
た磁器の主成分、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[P
b(Ni1/3Nb2/3)O3]y[PbTiO3]zの配合比
x,y,zと、Pb2+イオンを置換したBa2+の量を表
7〜表9に示し、得られた磁器組成物の室温における誘
電率、誘電損失、比抵抗、および−30℃、85℃にお
ける誘電率の変化率(20℃における誘電率を基準)を
表10〜表12に示す。表の試料番号で、*を付したも
のは主成分組成が本発明の範囲外のものを示し、**を付
したものはBa置換量が本発明の範囲外のものを示す。
(MgO)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化ニッケル
(NiO)、酸化チタン(TiO2)および炭酸バリウ
ム(BaCO3)を使用し、次表に示した配合比となる
ように各々秤量した。次に秤量した各材料をボ−ルミル
中で湿式混合したのち、800〜850℃で仮焼を行
い、この粉末をボ−ルミルで粉砕し、濾過、乾燥後、有
機バインダを入れて整粒後プレスし、直径約16mm、
厚さ約2mmの円板2枚と、直径約16mm、厚さ約1
0mmの円柱を作製した。円柱は焼結密度測定用に供し
た。次にプレスした円板試料を1100〜1150℃の
温度で1時間焼成を行い、焼成した円板の上下面に60
0℃で銀電極を焼付けた。デジタルLCRメ―タで周波
数1kHz、電圧1Vr.m.s.の交流を用いて室温で容量
と誘電損失を測定し、50Vの直流電圧を1分間印加し
た時の電流値を絶縁抵抗計で測定して試料の比抵抗を求
めた。誘電率は測定した容量値から求めた。さらに−3
0℃と85℃における容量を測定し、20℃の誘電率に
対する誘電率の変化率を求めた。このようにして得られ
た磁器の主成分、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[P
b(Ni1/3Nb2/3)O3]y[PbTiO3]zの配合比
x,y,zと、Pb2+イオンを置換したBa2+の量を表
7〜表9に示し、得られた磁器組成物の室温における誘
電率、誘電損失、比抵抗、および−30℃、85℃にお
ける誘電率の変化率(20℃における誘電率を基準)を
表10〜表12に示す。表の試料番号で、*を付したも
のは主成分組成が本発明の範囲外のものを示し、**を付
したものはBa置換量が本発明の範囲外のものを示す。
【0016】
【表7】
【0017】
【表8】
【0018】
【表9】
【0019】
【表10】
【0020】
【表11】
【0021】
【表12】
【0022】また、主組成の配合比が(x,y,z)=
(0.50,0.30,0.20)の組成物におけるB
a2+置換量による誘電率の温度特性の変化を図3に示
す。図3から明らかなように、Ba2+置換によってキュ
リ−点が低温側にシフトして、誘電率のディプレス効果
が現れていることがわかる。さらに表からも明らかなよ
うに、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]−[Pb(Ni
1/3Nb2/3)O3]−[PbTiO3]3成分系組成物の
Pb2+をBa2+で置換した本発明の組成範囲の磁器組成
物は、高い誘電率、比抵抗の値を有し、かつ誘電率の温
度による変化が小さく、EIA規格のY5U特性(−3
0℃〜85℃:+22%,−56%)を満足することが
可能である。さらに本発明の磁器組成物は1150℃以
下の比較的低い温度で焼結できるため、積層セラミック
コンデンサの内部電極に銀・パラジウム合金を用いるこ
とができる。
(0.50,0.30,0.20)の組成物におけるB
a2+置換量による誘電率の温度特性の変化を図3に示
す。図3から明らかなように、Ba2+置換によってキュ
リ−点が低温側にシフトして、誘電率のディプレス効果
が現れていることがわかる。さらに表からも明らかなよ
うに、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]−[Pb(Ni
1/3Nb2/3)O3]−[PbTiO3]3成分系組成物の
Pb2+をBa2+で置換した本発明の組成範囲の磁器組成
物は、高い誘電率、比抵抗の値を有し、かつ誘電率の温
度による変化が小さく、EIA規格のY5U特性(−3
0℃〜85℃:+22%,−56%)を満足することが
可能である。さらに本発明の磁器組成物は1150℃以
下の比較的低い温度で焼結できるため、積層セラミック
コンデンサの内部電極に銀・パラジウム合金を用いるこ
とができる。
【0023】実施例4
[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)3成分系磁器組成物において、(x,y,z)
=(0.50,0.30,0.20)としてPb2+をB
a2+で10mol%置換した組成になるように、酸化
鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ニッケル、酸
化ニオブ、および炭酸バリウムを正確に秤量し、実施例
3で示した方法と同様な方法で誘電体粉末を合成した。
得られた誘電体粉末を有機溶媒中に分散させ、有機バイ
ンダと混練してスラリ―を作製し、スラリ―を通常のド
クタ―ブレ―ド法を用いて40μmの厚さに成膜した。
さらに通常のスクリ―ン印刷法で内部電極ペ―ストを印
刷し、所定の形状に打ち抜いた後、積層、熱プレスを行
って得た積層体を一定の形状に切断してコンデンサのグ
リ―ンチップを作製した。グリ−ンチップを所定の温度
条件で脱バインダ、焼成を行い、さらに銀ペ―ストを用
いて外部電極を被着、形成した。コンデンサにデジタル
マルチメ―タで0V〜50Vの直流バイアスを印加した
状態でデジタルLCRメ―タを用いて1kHz、1Vr.
m.s.の交流で、室温でコンデンサの容量を測定した。測
定結果を図4に示した。
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)3成分系磁器組成物において、(x,y,z)
=(0.50,0.30,0.20)としてPb2+をB
a2+で10mol%置換した組成になるように、酸化
鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ニッケル、酸
化ニオブ、および炭酸バリウムを正確に秤量し、実施例
3で示した方法と同様な方法で誘電体粉末を合成した。
得られた誘電体粉末を有機溶媒中に分散させ、有機バイ
ンダと混練してスラリ―を作製し、スラリ―を通常のド
クタ―ブレ―ド法を用いて40μmの厚さに成膜した。
さらに通常のスクリ―ン印刷法で内部電極ペ―ストを印
刷し、所定の形状に打ち抜いた後、積層、熱プレスを行
って得た積層体を一定の形状に切断してコンデンサのグ
リ―ンチップを作製した。グリ−ンチップを所定の温度
条件で脱バインダ、焼成を行い、さらに銀ペ―ストを用
いて外部電極を被着、形成した。コンデンサにデジタル
マルチメ―タで0V〜50Vの直流バイアスを印加した
状態でデジタルLCRメ―タを用いて1kHz、1Vr.
m.s.の交流で、室温でコンデンサの容量を測定した。測
定結果を図4に示した。
【0024】比較例2
[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)で示される3成分系磁器組成物において、x=
0.20、y=0.60、z=0.20となるような組
成物(比較例2)を用い、実施例4で示した方法と同様
にしてコンデンサを作製し同様の方法で直流バイアス印
加時の容量を測定した。測定結果を実施例4の結果と同
時に図4に示した。図4に示したように、比較例2で示
した組成の磁器組成物を用いたコンデンサは直流バイア
ス印加時の容量減少が著しい。それに対してPb2+イオ
ンをBa2+イオンで置換した本発明の磁器組成物を用い
たコンデンサは、Pb2+イオンを置換しない組成物を用
いたコンデンサよりも直流バイアス特性が優れているこ
とがわかる。
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)で示される3成分系磁器組成物において、x=
0.20、y=0.60、z=0.20となるような組
成物(比較例2)を用い、実施例4で示した方法と同様
にしてコンデンサを作製し同様の方法で直流バイアス印
加時の容量を測定した。測定結果を実施例4の結果と同
時に図4に示した。図4に示したように、比較例2で示
した組成の磁器組成物を用いたコンデンサは直流バイア
ス印加時の容量減少が著しい。それに対してPb2+イオ
ンをBa2+イオンで置換した本発明の磁器組成物を用い
たコンデンサは、Pb2+イオンを置換しない組成物を用
いたコンデンサよりも直流バイアス特性が優れているこ
とがわかる。
【0025】請求項3の実施例
実施例5
出発原料として酸化鉛(PbO)、酸化マグネシウム
(MgO)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化ニッケル
(NiO)、酸化チタン(TiO2)および炭酸カルシ
ウム(CaCO3)を使用し、次表に示した配合比とな
るように各々秤量した。次に秤量した各材料をボ−ルミ
ル中で湿式混合したのち、800〜850℃で仮焼を行
い、この粉末をボ−ルミルで粉砕し、濾過、乾燥後、有
機バインダを入れて整粒後プレスし、直径約16mm、
厚さ約2mmの円板2枚と、直径約16mm、厚さ約1
0mmの円柱を作製した。円柱は焼結密度測定用に供し
た。次にプレスした円板試料を1100〜1150℃の
温度で1時間焼成を行い、焼成した円板の上下面に60
0℃で銀電極を焼付けた。デジタルLCRメ―タで周波
数1kHz、電圧1Vr.m.s.の交流を用いて室温で容量
と誘電損失を測定し、50Vの直流電圧を1分間印加し
た時の電流値を絶縁抵抗計で測定して試料の比抵抗を求
めた。誘電率は測定した容量値から求めた。さらに−3
0℃と85℃における容量を測定し、20℃の誘電率に
対する誘電率の変化率を求めた。このようにして得られ
た磁器の主成分、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[P
b(Ni1/3Nb2/3)O3]y[PbTiO3]zの配合比
x,y,zと、Pb2+イオンを置換したCa2+の量を表
13〜表15に示し、得られた磁器組成物の室温におけ
る誘電率、誘電損失、比抵抗、および−30℃、85℃
における誘電率の変化率(20℃における誘電率を基
準)を表16〜表18に示す。表の試料番号で、*を付
したものは主成分組成が本発明の範囲外のものを示し、
**を付したものはCa置換量が本発明の範囲外のものを
示す。
(MgO)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化ニッケル
(NiO)、酸化チタン(TiO2)および炭酸カルシ
ウム(CaCO3)を使用し、次表に示した配合比とな
るように各々秤量した。次に秤量した各材料をボ−ルミ
ル中で湿式混合したのち、800〜850℃で仮焼を行
い、この粉末をボ−ルミルで粉砕し、濾過、乾燥後、有
機バインダを入れて整粒後プレスし、直径約16mm、
厚さ約2mmの円板2枚と、直径約16mm、厚さ約1
0mmの円柱を作製した。円柱は焼結密度測定用に供し
た。次にプレスした円板試料を1100〜1150℃の
温度で1時間焼成を行い、焼成した円板の上下面に60
0℃で銀電極を焼付けた。デジタルLCRメ―タで周波
数1kHz、電圧1Vr.m.s.の交流を用いて室温で容量
と誘電損失を測定し、50Vの直流電圧を1分間印加し
た時の電流値を絶縁抵抗計で測定して試料の比抵抗を求
めた。誘電率は測定した容量値から求めた。さらに−3
0℃と85℃における容量を測定し、20℃の誘電率に
対する誘電率の変化率を求めた。このようにして得られ
た磁器の主成分、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[P
b(Ni1/3Nb2/3)O3]y[PbTiO3]zの配合比
x,y,zと、Pb2+イオンを置換したCa2+の量を表
13〜表15に示し、得られた磁器組成物の室温におけ
る誘電率、誘電損失、比抵抗、および−30℃、85℃
における誘電率の変化率(20℃における誘電率を基
準)を表16〜表18に示す。表の試料番号で、*を付
したものは主成分組成が本発明の範囲外のものを示し、
**を付したものはCa置換量が本発明の範囲外のものを
示す。
【0026】
【表13】
【0027】
【表14】
【0028】
【表15】
【0029】
【表16】
【0030】
【表17】
【0031】
【表18】
【0032】また、主組成の配合比が(x,y,z)=
(0.50,0.30,0.20)の組成物におけるC
a2+置換量による誘電率の温度特性の変化を図5に示
す。図5から明らかなように、Ca2+置換によってキュ
リ−点が低温側にシフトして、誘電率のディプレス効果
が現れていることがわかる。さらに表からも明らかなよ
うに、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]−[Pb(Ni
1/3Nb2/3)O3]−[PbTiO3]3成分系組成物の
Pb2+をCa2+で置換した本発明の組成範囲の磁器組成
物は、高い誘電率、比抵抗の値を有し、かつ誘電率の温
度による変化が小さく、EIA規格のY5U特性(−3
0℃〜85℃:+22%,−56%)を満足することが
可能である。さらに本発明の磁器組成物は1150℃以
下の比較的低い温度で焼結できるため、積層セラミック
コンデンサの内部電極に銀・パラジウム合金を用いるこ
とができる。
(0.50,0.30,0.20)の組成物におけるC
a2+置換量による誘電率の温度特性の変化を図5に示
す。図5から明らかなように、Ca2+置換によってキュ
リ−点が低温側にシフトして、誘電率のディプレス効果
が現れていることがわかる。さらに表からも明らかなよ
うに、[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]−[Pb(Ni
1/3Nb2/3)O3]−[PbTiO3]3成分系組成物の
Pb2+をCa2+で置換した本発明の組成範囲の磁器組成
物は、高い誘電率、比抵抗の値を有し、かつ誘電率の温
度による変化が小さく、EIA規格のY5U特性(−3
0℃〜85℃:+22%,−56%)を満足することが
可能である。さらに本発明の磁器組成物は1150℃以
下の比較的低い温度で焼結できるため、積層セラミック
コンデンサの内部電極に銀・パラジウム合金を用いるこ
とができる。
【0033】実施例6
[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)3成分系磁器組成物において、(x,y,z)
=(0.50,0.30,0.20)としてPb2+をC
a2+で10mol%置換した組成になるように、酸化
鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ニッケル、酸
化ニオブ、および炭酸カルシウムを正確に秤量し、実施
例5で示した方法と同様な方法で誘電体粉末を合成し
た。得られた誘電体粉末を有機溶媒中に分散させ、有機
バインダと混練してスラリ―を作製し、スラリ―を通常
のドクタ―ブレ―ド法を用いて40μmの厚さに成膜し
た。さらに通常のスクリ―ン印刷法で内部電極ペ―スト
を印刷し、所定の形状に打ち抜いた後、積層、熱プレス
を行って得た積層体を一定の形状に切断してコンデンサ
のグリ―ンチップを作製した。グリ−ンチップを所定の
温度条件で脱バインダ、焼成を行い、さらに銀ペ―スト
を用いて外部電極を被着、形成した。コンデンサにデジ
タルマルチメ―タで0V〜50Vの直流バイアスを印加
した状態でデジタルLCRメ―タを用いて1kHz、1
Vr.m.s.の交流で、室温でコンデンサの容量を測定し
た。測定結果を図6に示した。
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)3成分系磁器組成物において、(x,y,z)
=(0.50,0.30,0.20)としてPb2+をC
a2+で10mol%置換した組成になるように、酸化
鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ニッケル、酸
化ニオブ、および炭酸カルシウムを正確に秤量し、実施
例5で示した方法と同様な方法で誘電体粉末を合成し
た。得られた誘電体粉末を有機溶媒中に分散させ、有機
バインダと混練してスラリ―を作製し、スラリ―を通常
のドクタ―ブレ―ド法を用いて40μmの厚さに成膜し
た。さらに通常のスクリ―ン印刷法で内部電極ペ―スト
を印刷し、所定の形状に打ち抜いた後、積層、熱プレス
を行って得た積層体を一定の形状に切断してコンデンサ
のグリ―ンチップを作製した。グリ−ンチップを所定の
温度条件で脱バインダ、焼成を行い、さらに銀ペ―スト
を用いて外部電極を被着、形成した。コンデンサにデジ
タルマルチメ―タで0V〜50Vの直流バイアスを印加
した状態でデジタルLCRメ―タを用いて1kHz、1
Vr.m.s.の交流で、室温でコンデンサの容量を測定し
た。測定結果を図6に示した。
【0034】比較例3
[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)で示される3成分系磁器組成物において、x=
0.20、y=0.60、z=0.20となるような組
成物(比較例3)を用い、実施例6で示した方法と同様
にしてコンデンサを作製し同様の方法で直流バイアス印
加時の容量を測定した。測定結果を実施例6の結果と同
時に図6に示した。図6に示したように、比較例3で示
した組成の磁器組成物を用いたコンデンサは直流バイア
ス印加時の容量減少が著しい。それに対してPb2+イオ
ンをCa2+イオンで置換した本発明の磁器組成物を用い
たコンデンサは、Pb2+イオンを置換しない組成物を用
いたコンデンサよりも直流バイアス特性が優れているこ
とがわかる。なお、本発明の主組成の特許請求範囲外の
組成では、キュリ−点が室温から高温側や低温側に片寄
りすぎるために、室温での容量が低くなる、容量の温度
特性が悪くなる、あるいは比抵抗が小さくなるという弊
害が現れる。またSr2+,Ba2+あるいはCa2+の置換
量を特許請求範囲以外にすると、容量が小さくなりすぎ
る、あるいはキュリ−点が室温から著しくずれるため、
コンデンサ用の磁器組成物としては適さなくなる。
2/3)O3]y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=
1.0)で示される3成分系磁器組成物において、x=
0.20、y=0.60、z=0.20となるような組
成物(比較例3)を用い、実施例6で示した方法と同様
にしてコンデンサを作製し同様の方法で直流バイアス印
加時の容量を測定した。測定結果を実施例6の結果と同
時に図6に示した。図6に示したように、比較例3で示
した組成の磁器組成物を用いたコンデンサは直流バイア
ス印加時の容量減少が著しい。それに対してPb2+イオ
ンをCa2+イオンで置換した本発明の磁器組成物を用い
たコンデンサは、Pb2+イオンを置換しない組成物を用
いたコンデンサよりも直流バイアス特性が優れているこ
とがわかる。なお、本発明の主組成の特許請求範囲外の
組成では、キュリ−点が室温から高温側や低温側に片寄
りすぎるために、室温での容量が低くなる、容量の温度
特性が悪くなる、あるいは比抵抗が小さくなるという弊
害が現れる。またSr2+,Ba2+あるいはCa2+の置換
量を特許請求範囲以外にすると、容量が小さくなりすぎ
る、あるいはキュリ−点が室温から著しくずれるため、
コンデンサ用の磁器組成物としては適さなくなる。
【0035】
【発明の効果】本発明の磁器組成物は、Pb2+イオンを
Sr2+,Ba2+あるいはCa2+イオンで置換することに
よって、キュリ−点の低温側へのシフト、および誘電率
の温度特性のディプレスが起こることによって、室温で
の誘電率を高くし、温度による誘電率の変化を小さくす
ることができる。さらに直流バイアス印加時の容量減少
が小さい、Pb2+を置換しない磁器組成物よりも高い比
抵抗の値を持つという優れた特徴がある。従って誘電率
の温度特性が優れ、かつ信頼性の高い積層セラミックコ
ンデンサを製造することが可能である。また焼成温度も
1150℃以下であるので、コンデンサの内部電極に銀
−パラジウム合金を用いることができる。さらに直流バ
イアス印加時の容量減少が小さいためスイッチング電源
など直流バイアスを印加した条件で使用される積層セラ
ミックコンデンサ用の磁器組成物として用いることが可
能である。
Sr2+,Ba2+あるいはCa2+イオンで置換することに
よって、キュリ−点の低温側へのシフト、および誘電率
の温度特性のディプレスが起こることによって、室温で
の誘電率を高くし、温度による誘電率の変化を小さくす
ることができる。さらに直流バイアス印加時の容量減少
が小さい、Pb2+を置換しない磁器組成物よりも高い比
抵抗の値を持つという優れた特徴がある。従って誘電率
の温度特性が優れ、かつ信頼性の高い積層セラミックコ
ンデンサを製造することが可能である。また焼成温度も
1150℃以下であるので、コンデンサの内部電極に銀
−パラジウム合金を用いることができる。さらに直流バ
イアス印加時の容量減少が小さいためスイッチング電源
など直流バイアスを印加した条件で使用される積層セラ
ミックコンデンサ用の磁器組成物として用いることが可
能である。
【図1】主組成の配合比が(x,y,z)=(0.5
0,0.30,0.20)でSr2+置換量が0,10,
30mol%における誘電率の温度特性を示す図であ
る。
0,0.30,0.20)でSr2+置換量が0,10,
30mol%における誘電率の温度特性を示す図であ
る。
【図2】実施例2および比較例1で測定した直流バイア
ス印加時の容量の変化率を積層セラミックコンデンサの
1層あたりの直流電界強度に対してプロットした図であ
る。
ス印加時の容量の変化率を積層セラミックコンデンサの
1層あたりの直流電界強度に対してプロットした図であ
る。
【図3】主組成の配合比が(x,y,z)=(0.5
0,0.30,0.20)でBa2+置換量が0,10,
25mol%における誘電率の温度特性を示す図であ
る。
0,0.30,0.20)でBa2+置換量が0,10,
25mol%における誘電率の温度特性を示す図であ
る。
【図4】実施例4および比較例2で測定した直流バイア
ス印加時の容量の変化率を積層セラミックコンデンサの
1層あたりの直流電界強度に対してプロットした図であ
る。
ス印加時の容量の変化率を積層セラミックコンデンサの
1層あたりの直流電界強度に対してプロットした図であ
る。
【図5】主組成の配合比が(x,y,z)=(0.5
0,0.30,0.20)でCa2+置換量が0,10,
25mol%における誘電率の温度特性を示す図であ
る。
0,0.30,0.20)でCa2+置換量が0,10,
25mol%における誘電率の温度特性を示す図であ
る。
【図6】実施例6および比較例3で測定した直流バイア
ス印加時の容量の変化率を積層セラミックコンデンサの
1層あたりの直流電界強度に対してプロットした図であ
る。
ス印加時の容量の変化率を積層セラミックコンデンサの
1層あたりの直流電界強度に対してプロットした図であ
る。
【図7】本発明の主成分組成範囲を示す3成分組成図で
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 マグネシウム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3]、ニッケル・ニオブ酸鉛[Pb(N
i1/3Nb2/3)O3]およびチタン酸鉛[PbTiO3]
からなる3成分組成物を主組成として、[Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]
y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=1.0)と表
現したとき、以下の組成点、 (x=0.10, y=0.70, z=0.20) (x=0.10, y=0.475,z=0.425) (x=0.625,y=0.05, z=0.325) (x=0.75, y=0.05, z=0.20) (x=0.75, y=0.15, z=0.10) (x=0.50, y=0.40, z=0.10) (x=0.15, y=0.70, z=0.15) を結ぶ線上、およびこの7点に囲まれる組成範囲内にあ
る主成分組成物において、鉛イオン(Pb2+)をストロ
ンチウムイオン(Sr2+)で0.01〜30mol%置
換したことを特徴とする磁器組成物。 - 【請求項2】 マグネシウム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3]、ニッケル・ニオブ酸鉛[Pb(N
i1/3Nb2/3)O3]およびチタン酸鉛[PbTiO3]
からなる3成分組成物を主組成として、[Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]
y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=1.0)と表
現したとき、以下の組成点、 (x=0.10, y=0.70, z=0.20) (x=0.10, y=0.475,z=0.425) (x=0.625,y=0.05, z=0.325) (x=0.75, y=0.05, z=0.20) (x=0.75, y=0.15, z=0.10) (x=0.50, y=0.40, z=0.10) (x=0.15, y=0.70, z=0.15) を結ぶ線上、およびこの7点に囲まれる組成範囲内にあ
る主成分組成物において、鉛イオン(Pb2+)をバリウ
ムイオン(Ba2+)で0.01〜25mol%置換した
ことを特徴とする磁器組成物。 - 【請求項3】 マグネシウム・ニオブ酸鉛[Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3]、ニッケル・ニオブ酸鉛[Pb(N
i1/3Nb2/3)O3]およびチタン酸鉛[PbTiO3]
からなる3成分組成物を主組成として、[Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3]x[Pb(Ni1/3Nb2/3)O3]
y[PbTiO3]z(ただしx+y+z=1.0)と表
現したとき、以下の組成点、 (x=0.10, y=0.70, z=0.20) (x=0.10, y=0.475,z=0.425) (x=0.625,y=0.05, z=0.325) (x=0.75, y=0.05, z=0.20) (x=0.75, y=0.15, z=0.10) (x=0.50, y=0.40, z=0.10) (x=0.15, y=0.70, z=0.15) を結ぶ線上、およびこの7点に囲まれる組成範囲内にあ
る主成分組成物において、鉛イオン(Pb2+)をカルシ
ウムイオン(Ca2+)で0.01〜25mol%置換し
たことを特徴とする磁器組成物。
Priority Applications (3)
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ID=26446583
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014036022A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Nagoya Institute Of Technology | チューナブルキャパシタ |
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Publication number | Publication date |
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