JPH05248728A - 化学蓄熱型ヒートポンプ - Google Patents

化学蓄熱型ヒートポンプ

Info

Publication number
JPH05248728A
JPH05248728A JP4954192A JP4954192A JPH05248728A JP H05248728 A JPH05248728 A JP H05248728A JP 4954192 A JP4954192 A JP 4954192A JP 4954192 A JP4954192 A JP 4954192A JP H05248728 A JPH05248728 A JP H05248728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
heat pump
condenser
evaporator
heat storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4954192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Watabe
義人 渡部
Michio Yanatori
美智雄 梁取
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4954192A priority Critical patent/JPH05248728A/ja
Publication of JPH05248728A publication Critical patent/JPH05248728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 化学蓄熱型ヒートポンプの効率を向上させる
ことにある。 【構成】 固体粒子2を封入した反応器1、反応ガス発
生源4を封入した蒸発・凝縮器3および、それらを連結
する反応ガス導管5から成り、それらに連結する回転軸
と回転軸駆動手段とを備えている。放熱時あるいは再生
時、反応器1に機械的エネルギを与えて反応器1内の固
体粒子2を流動させる。 【効果】 固体粒子2を流動させることにより、固体粒
子2と反応器1内の熱交換面との伝熱及び固体粒子2と
反応ガス間の物質移動が促進されるから化学蓄熱型ヒー
トポンプの効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応器内粒子の反応及
び伝熱促進に好適な手段を備えた化学蓄熱型ヒートポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化学蓄熱型ヒートポンプは、冷
凍、第60巻、第687号、p.42〜47の「水和物
を利用したケミカルヒートポンプ」に記載のように、静
置された反応器(文献ではアキュムレータ)、蒸発、凝
縮器、反応ガス導管から構成されている。この反応器内
には反応材としての固体粒子が充填されていて、反応時
には粒子層の伝熱抵抗や反応ガスの拡散抵抗が大きく、
反応速度が小さいという難点がある。
【0003】また、従来技術に関連する特許公報とし
て、特開昭53−25939号公報および特開昭59−
157484号公報がある。前者は相変化物質を円筒形
容器に封入し回転させることにより伝熱効率を高める方
法を開示しているが、反応器、蒸発・凝縮器およびそれ
らを結ぶパイプからなる固ー気反応を利用した化学蓄熱
型ヒートポンプとは構成が異なる。また、後者は化学蓄
熱型ヒートポンプに関するが、反応器内の反応促進を考
慮したものではない。
【0004】また、反応器内の伝熱促進に関する従来技
術として、特開昭61−144497号公報がある。こ
れは金属水素化物を保有する反応器内に直接棒体を挿入
し、それを回転して撹拌するものであるが、この方法は
減圧状態で行う反応に適用すると、軸封止部からの漏洩
により長期間減圧状態を保つことは困難で信頼性に問題
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
述べた静置式の化学蓄熱型ヒートポンプは、粒子層が固
定されていて、(1)反応中、容器壁と粒子層内に大き
な温度差が生じ、熱伝導率が小さいため、 熱を取
り出すのに時間がかかる、(2)粒子層内の熱が速やか
に除去されないので、所望の反応速度を得られない、
(3)微量の残存不活性ガスおよび反応中新たに発生す
る不活性ガスにより反応 ガスの気相内拡散が阻害
されやすく、反応が遅くなる。
【0006】また、従来の粒子を外部から機械的に撹拌
して伝熱抵抗を小さくする技術は、、反応器内を長期間
にわたって減圧状態に保つことが困難である。
【0007】本発明の目的は、化学蓄熱型ヒートポンプ
の効率を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ガスと反応
する粒子を保有する反応器と、前記ガスを蒸発・凝縮さ
せる蒸発・凝縮器と、該蒸発・凝縮器と前記反応器とを
連通する反応ガス導管と、該反応ガス導管に配設した遮
断弁と、前記反応器と前記蒸発・凝縮器それぞれの外側
に設け熱媒が外部と出入りする流路となる熱媒流路とを
備えた化学蓄熱型ヒートポンプにおいて、前記反応器、
前記蒸発・凝縮器、前記反応ガス導管、前記遮断弁の何
れかに連結し前記反応器の位置を変える駆動軸と、該駆
動軸を駆動する軸駆動手段とを設けたことによって達成
される。
【0009】
【作用】上記構成によれば、化学蓄熱型ヒートポンプの
放熱時あるいは再生時において、反応器の上部と下部を
周期的に逆転、あるいは反応器を回転軸周りに振動させ
て、反応器内の粒子を流動させることによって、反応器
内で粒子が流動し反応器内の熱交換面と粒子間の伝熱抵
抗が小さくなり熱移動が良好となる。また粒子と反応ガ
スの混合・撹拌も活発に行われ、結果として粒子への反
応ガスの拡散抵抗が小さくなり物質移動が促進されるか
ら効率を向上させることが出来る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0011】第1実施例 先ず、本実施例の構成を説明する。
【0012】図1は本発明の第1実施例の構成を説明す
る説明図である。
【0013】図2は図1に示す回転軸と支柱の接続部の
拡大断面図である。
【0014】反応器1内には固体粒子2例えば、生石
灰、ゼオライト、シリカゲルが、また、蒸発・凝縮器3
には反応ガス発生体4例えば、水、エタノールが封入さ
れている。この蒸発・凝縮器3は放熱時には蒸発器とし
て働き、蓄熱時には凝縮器として動作する。これら反応
器1、蒸発・凝縮器3、反応ガス導管5は回転軸8と一
体化されている。回転軸8、支柱9の内部および反応器
1、蒸発・凝縮器3の周囲にはそれぞれ熱媒体流路12
a、12bが設けてあり、回転軸8と支柱9の接続部は
パッキン14によりシールされている。また、回転軸8
の端部には回転軸駆動部10が設けてある。この駆動部
10によって、回転軸8に固定されている反応器1、蒸
発・凝縮器3は周期的にその上部と下部が逆転されるた
めに固体粒子2は内部で流動する。タイマー11を使っ
て回転軸駆動部10を周期的に逆転してもよいが、固体
粒子2落下時の固体粒子2と反応器1内壁との衝突によ
る振動を検出することにより回転軸8の位相あるいは回
転周期を制御することも可能である。また、上下逆転の
際の回転の方向は、同一方向の回転でもよいし、回転お
よび逆回転の繰り返しでもよい。さらに装置全体を別の
外部駆動手段によって振動させ、混合を促進することも
可能である。
【0015】次に、本実施例の動作を説明する。
【0016】蓄熱操作は、固体粒子2の再生温度より高
い温度の蓄熱用熱媒体を外部から反応器1側に供給し、
反応ガスの凝縮温度より低い温度の熱媒体を凝縮器3側
に供給することにより行われる。このとき、固体粒子2
は反応ガスの脱着・再生に必要な熱が外部から供給され
るからその熱を吸熱し、反応ガスを放出し再生される。
放出された反応ガスは凝縮器3に供給されてそこで凝縮
し、反応ガス発生体4となる。即ち、蓄熱用熱媒体が保
有する熱は固体粒子2に吸熱され蓄熱されたことにな
る。
【0017】また、放熱操作は、反応ガスの蒸発温度よ
り高い温度の放熱用熱媒体を蒸発器3側に供給し、それ
より高い温度の放熱用熱媒体を反応器1側に供給するこ
とにより行われる。このとき、蒸発器3の反応ガス発生
体4から反応ガスが蒸発し、反応器1に供給され固体粒
子2がその反応ガスを吸着する。この吸着反応は発熱を
伴うから固体粒子2が放熱した熱は放熱用熱媒体により
外部に持ち出される。このように外部から放熱用熱媒体
を反応器1に導き化学蓄熱型ヒートポンプの作用によ
り、蓄熱した熱を取り出すことが出来る。
【0018】なお、蓄熱・放熱いずれの場合も、バルブ
6の開閉によって反応開始と停止が行われる。上記構成
および動作により、比較的小さな機械的エネルギーで固
体粒子2を流動させ、化学蓄熱型ヒートポンプ内での熱
移動および反応ガスの拡散移動を促進し、反応速度を高
めることができる。
【0019】第2実施例 本実施例は化学蓄熱型ヒートポンプへの蓄熱あるいはそ
れからの放熱を行う熱媒体を気体としている。
【0020】図3は本発明の第2実施例の構成を説明す
る説明図である。
【0021】この場合、気体の熱媒体は送風機15によ
り、反応器1側では12c〜12a〜12eの順で、蒸
発・凝縮器3側では12d〜12b〜12fの順で流さ
れる。また、装置外表面の伝熱抵抗を小さくするために
反応器1および蒸発・凝縮器3の外側にフィン16を取
り付けている。本実施例の効果は、回転軸8、支柱の構
造が単純になる点にある。
【0022】第3実施例 本実施例は第1実施例の反応器1を他の構成としたもの
である。
【0023】図4は本発明の第3実施例の反応器の断面
図である。本図に示すように、粒子流路が蛇行する形と
なっていて、その粒子流路の斜面を固体粒子2が時間を
かけて流下するので、固体粒子2は熱媒体と効果的に熱
交換される。粒子流路の形状は螺旋形にしてもよい。こ
のような実施例では蛇行部の数や螺旋部の巻数を調節し
て粒子流路を所望の長さにして伝熱面積を調節すること
が容易となる。また、本実施例では熱媒体が液体の場合
を示しているが、熱媒体が気体の場合にも適用可能であ
る。
【0024】第4実施例 本実施例は第1実施例の反応器1を他の構成としたもの
である。
【0025】図5は本発明の第4実施例の反応器の断面
図である。
【0026】図6は図5のA−A断面図である。
【0027】図7は図5の変形実施例の断面図である。
【0028】本実施例に示すように、反応器1の内部に
は熱媒体流路12g、12hが設置されていて、落下し
てきた固体粒子2は熱媒体流路12g、12hと衝突
し、固体粒子2はここで分散して再び下端部で混合す
る。また、図6、図7に示すように熱媒体流路12a内
には熱媒体用邪魔板17が設置されていて熱媒体がよど
みなく流れるようになっている。
【0029】第5実施例 本実施例は第1実施例の反応器1を他の構成としたもの
である。
【0030】図8は本発明の第5実施例の反応器の断面
図である。
【0031】図9は図8のB−B断面図である。
【0032】本実施例は粒子用邪魔板18を反応器1内
に設け、それにより固体粒子2を分散・混合させること
ができる。粒子用邪魔板18は本実施例の形状以外に円
盤状のもの、穴の開いたもの、山形に折り曲げたものな
どを適宜選択してもよい。
【0033】第6実施例 本実施例は第1実施例の反応器1を他の構成としたもの
である。
【0034】図10は本発明の第6実施例の反応器の断
面図である。
【0035】図11は図10のC−C断面図である。
【0036】本実施例では固体粒子2が反応器1の内部
を貫通している複数の熱媒体流路12iの隙間を通って
落下する。このため、流下時の固体粒子2が熱媒体流路
12iと接触する伝熱面積が大きくなり、単位時間当た
りの伝熱量が大きくなる。
【0037】第7実施例 本実施例は第1実施例の反応器1を他の構成としたもの
である。
【0038】図12は本発明の第7実施例の反応器の断
面図である。
【0039】図13は図12のD−D断面図である。
【0040】本実施例は反応器1の内部に設けてある複
数の熱媒体流路12jへ最初に熱媒体が流入する構成で
あるから、この部分での固体粒子2と熱媒体との温度差
が大きくなり、熱交換効率が大きくなる。
【0041】第8実施例 本実施例は第1実施例の反応器1を他の構成としたもの
である。
【0042】図14は本発明の第8実施例の反応器の断
面図である。
【0043】本実施例は図10、11の変形実施例でも
ある。これは反応器1の内部の複数の熱媒体流路12k
の上方に方向の異なる熱媒体流路を設置したものであ
る。これにより、固体粒子2の混合をさらに促進するこ
とができ、また、固体粒子2と熱媒体流路12k、12
lの熱交換面との接触頻度も高まる。この構造は数段重
ねることにより一層その効果が向上する。
【0044】第9実施例 本実施例は第1実施例の蒸発・凝縮器3を他の構成とし
たものである。
【0045】図15は本発明の第9実施例の蒸発・凝縮
器の断面図である。
【0046】図16は図15の蒸発・凝縮器を反転させ
た場合の断面図である。
【0047】本実施例は蒸発・凝縮器3の容積を図1の
実施例より小さくするための構成である。図15では蒸
発・凝縮器3内の上部に設置された逆止弁19aは開い
ていて、この部分よりガス化した反応ガスが反応ガス導
管に移動する。一方、下方部の逆止弁19bは閉じてい
るので反応ガス発生体4は流出しない。また、蒸発・凝
縮器3を反転した時には、図16に示すように栓20a
および20bが落下して逆止弁19aは閉じ、逆止弁1
9bは開く。このため、逆止弁19bより反応ガスは補
助パイプ22を介して反応ガス導管5に移動して、反応
ガス発生体4は逆止弁19aから流出しない。図1に示
す構造では反応ガス発生体4が常に反応ガス導管5より
下部に在り、回転させる為には反応ガス導管5より上部
に同じ容積を必要とするが、本実施例の構造では反応ガ
ス発生体4が反応ガス導管5より上部に在っても反応ガ
スが反応ガス導管5へ導かれ、反応ガス発生体4は上下
に移動可能となり、図1に示した反応ガス発生体4が上
下に移動出来ないために設けた蒸発・凝縮器3の上部容
積は不要となるから、蒸発・凝縮器3を小さく出来る。
【0048】第10実施例 本実施例は第1実施例の蒸発・凝縮器3を他の構成とし
たものである。
【0049】図17は本発明の第10実施例の蒸発・凝
縮器の断面図である。
【0050】図18は図17の蒸発・凝縮器を反転させ
た状態を示した断面図である。
【0051】本実施例は図16の変形実施例でもあり、
逆止弁19を一個で済ませることが出来る。本実施例で
は反転したときにUベント23の部分に反応ガス発生体
4が溜まるため、反応ガスの移動が阻止される恐れがあ
る。このため放熱時にはUベント23を加熱し、反応ガ
ス発生体4を蒸発させれば反応ガスの移動が可能と成
る。第11実施例 本実施例は第1実施例の蒸発・凝縮器3を他の構成とし
たものである。
【0052】図19は本発明の第11実施例の蒸発・凝
縮器の断面図である。
【0053】図20は図19の蒸発・凝縮器を反転させ
た状態を示した断面図である。
【0054】本実施例は図16の変形実施例でもあり、
反転したときに補助パイプ22に連なる液溜め24に反
応ガス発生体4が溜まるため、図18のようにUベント
23に反応ガス発生体4が溜って反応ガスの移動が阻止
される問題は解決される。液溜め24の形状は球形以外
に円筒形、楕円形等にしてもよい。
【0055】これ迄に述べた蒸発・凝縮器の実施例は化
学蓄熱型ヒートポンプ以外に単体の蒸発器または凝縮器
として利用することができる。
【0056】第12実施例 本実施例は第1実施例から第11実施例に述べた化学蓄
熱型ヒートポンプを他の構成としたものである。
【0057】図21は本発明の第12実施例の化学蓄熱
型ヒートポンプの構成を示し熱媒体が液体の場合の説明
図である。
【0058】図22は本発明の第12実施例の化学蓄熱
型ヒートポンプの構成を示し熱媒体が気体の場合の説明
図である。
【0059】図23は本発明の第12実施例の化学蓄熱
型ヒートポンプの構成を示し熱媒体が液体の場合の説明
図である。
【0060】本実施例は、装置を反応ガス導管5に垂直
方向に設けた回転軸8の周りに振幅の角度の小さな回転
および逆回転をさせることにより固体粒子2を流動させ
る構造である。図21は反応器1が蒸発・凝縮器3の上
部に位置している場合で、図22はその逆の場合、図2
3は反応器1と蒸発・凝縮器3をほぼ同じ高さに設けて
ある場合の実施例である。いずれの場合も、反応器1の
構造が管状または扁平状であるため、装置は回転軸8の
周りに90度以下の小さな角度の振幅で回転および逆回
転させればよい。
【0061】第13実施例 本実施例は第1実施例から第11実施例に述べた化学蓄
熱型ヒートポンプを他の構成としたものである。
【0062】図24は本発明の第13実施例の回転軸8
の位置を変えた場合の説明図である。 図25は本発明
の第13実施例の回転軸8の位置を変えた場合の説明図
である。 図24は蒸発・凝縮器3自体を回転軸8とし
ている場合であり、図25は反応器1の上部に回転軸8
を設置した場合である。
【0063】第14実施例 本実施例は第1実施例から第11実施例に述べた化学蓄
熱型ヒートポンプを他の構成としたものである。
【0064】図26は本発明の第14実施例の多管式熱
交換器を用いた場合の説明図である。本図に示すように
複数の細管をフィン16によって一体化した反応器1、
及び複数の細管をフィン16によって一体化した蒸発・
凝縮器3が図示のようにバルブ6を設けた反応ガス導管
5によって連通している。反応器1の細管は水平配置が
よく、蒸発・凝縮器3の管は垂直配置の方がよい。ま
た、これらの細管は予めU形に折り曲げて作ったものを
利用すると、製作工数を節減できる。また、フィン16
にはヒータ26が設けてあるが、これは反応器1の蓄熱
時に外部熱媒体の熱量が不足したときの補助加熱、ある
いは蒸発・凝縮器3の加熱時における補助加熱に利用す
る。全て電力を利用し、外部熱媒体の熱を利用しないシ
ステムとしての利用も可能である。反応器1内での伝熱
促進および反応速度の向上を図る時には回転軸8を設
け、装置を回転軸8の周りに振幅の角度の小さな回転お
よび逆回転をさせることも可能である。ベローズ27は
その振動を容易にするためのものである。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、化学蓄熱型ヒートポン
プの放熱時あるいは再生時において、反応器に機械的エ
ネルギを与えて反応器内の粒子を流動させることによっ
て、反応器内の熱交換面と粒子間の伝熱抵抗が小さくな
り、また粒子への反応ガスの拡散抵抗が小さくなり物質
移動が促進されるから化学蓄熱型ヒートポンプの効率を
向上させる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を説明する説明図で
ある。
【図2】図1に示す回転軸と支柱の接続部の拡大断面図
である。
【図3】本発明の第2実施例の構成を説明する説明図で
ある。
【図4】本発明の第3実施例の反応器の断面図である。
【図5】本発明の第4実施例の反応器の断面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5の変形実施例の断面図である。
【図8】本発明の第5実施例の反応器の断面図である。
【図9】図8のB−B断面図である。
【図10】本発明の第6実施例の反応器の断面図であ
る。
【図11】図10のC−C断面図である。
【図12】本発明の第7実施例の反応器の断面図であ
る。
【図13】図12のD−D断面図である。
【図14】本発明の第8実施例の反応器の断面図であ
る。
【図15】本発明の第9実施例の蒸発・凝縮器の断面図
である。
【図16】図15の蒸発・凝縮器を反転させた場合の断
面図である。
【図17】本発明の第10実施例の蒸発・凝縮器の断面
図である。
【図18】図17の蒸発・凝縮器を反転させた状態を示
した断面図である。
【図19】本発明の第11実施例の蒸発・凝縮器の断面
図である。
【図20】図19の蒸発・凝縮器を反転させた状態を示
した断面図である。
【図21】本発明の第12実施例の化学蓄熱型ヒートポ
ンプの構成を示し熱媒体が液体の場合の説明図である。
【図22】本発明の第12実施例の化学蓄熱型ヒートポ
ンプの構成を示し熱媒体が気体の場合の説明図である。
【図23】本発明の第12実施例の化学蓄熱型ヒートポ
ンプの構成を示し熱媒体が液体の場合の説明図である。
【図24】本発明の第13実施例の回転軸8の位置を変
えた場合の説明図である。
【図25】本発明の第13実施例の回転軸8の位置を変
えた場合の説明図である。
【図26】本発明の第14実施例の多管式熱交換器を用
いた場合の説明図である。
【符号の説明】
1 反応器 2 固体粒子 3 蒸発・凝縮器 4 反応ガス発生体 5 反応ガス導管 6 バルブ 7 フィルタ 8 回転軸 9 支柱 10 回転軸駆動部 11 タイマー 12 熱媒体流路 12a 熱媒体流路 12b 熱媒体流路 12c 熱媒体入口 12d 熱媒体入口 12e 熱媒体出口 12f 熱媒体出口 12g 反応器内熱媒体流路 12h 反応器内熱媒体流路 12i 反応器内熱媒体流路 12j 反応器内熱媒体流路 12k 反応器内熱媒体流路 12l 反応器内熱媒体流路 13 断熱材 14 パッキン 15 送風機 16 フィン 17 熱媒体用邪魔板 18 粒子用邪魔板 19a 逆止弁 19b 逆止弁 20a 栓 20b 栓 21a 栓支え 21b 栓支え 22 補助パイプ 23 Uベント 24 液溜め 25 隔壁 26 電気ヒータ 27 ベローズ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスと反応する粒子を保有する反応器
    と、前記ガスを蒸発・凝縮させる蒸発・凝縮器と、該蒸
    発・凝縮器と前記反応器とを連通する反応ガス導管と、
    該反応ガス導管に配設した遮断弁と、前記反応器と前記
    蒸発・凝縮器それぞれの外側に設け熱媒が外部と出入り
    する流路となる熱媒流路とを備えた化学蓄熱型ヒートポ
    ンプにおいて、前記反応器、前記蒸発・凝縮器、前記反
    応ガス導管、前記遮断弁の何れかに連結し前記反応器の
    位置を変える駆動軸と、該駆動軸を駆動する軸駆動手段
    とを設けたことを特徴とする化学蓄熱型ヒートポンプ。
  2. 【請求項2】 前記軸駆動手段は前記反応器を前記駆動
    軸の周りに周期的に上下を逆転させることを特徴とする
    請求項1に記載の化学蓄熱型ヒートポンプ。
  3. 【請求項3】 前記軸駆動手段は前記反応器を前記駆動
    軸の周りに振幅の角度が90度以下の範囲で回転および
    逆回転させることを特徴とする請求項1に記載の化学蓄
    熱型ヒートポンプ。
  4. 【請求項4】 前記反応器の形状が管状または扁平状で
    あることを特徴とする請求項3に記載の化学蓄熱型ヒー
    トポンプ。
  5. 【請求項5】 前記駆動軸と同方向に前記反応ガス導管
    を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の化学蓄熱型ヒートポンプ。
  6. 【請求項6】 前記駆動軸と直角方向に前記反応ガス導
    管を設けたことを特徴とする請求項3または請求項4に
    記載の化学蓄熱型ヒートポンプ。
  7. 【請求項7】 前記駆動軸と、前記駆動軸を支持する支
    柱に熱媒流路を設けたことを特徴とする請求項1から請
    求項6のうちのいずれかの請求項に記載の化学蓄熱型ヒ
    ートポンプ。
  8. 【請求項8】 前記反応器の横断面積は両端部より中央
    部が小さいことを特徴とする請求項1から請求項7のう
    ちのいずれかの請求項に記載の化学蓄熱型ヒートポン
    プ。
  9. 【請求項9】 前記反応器内に前記粒子が蛇行する流路
    を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のうち
    のいずれかの請求項に記載の化学蓄熱型ヒートポンプ。
  10. 【請求項10】 前記反応器内に前記粒子が回転しなが
    ら移動する螺旋形流路を設けたことを特徴とする請求項
    1から請求項7のうちのいずれかの請求項に記載の化学
    蓄熱型ヒートポンプ。
  11. 【請求項11】 前記反応器内を貫通する熱媒体流路を
    設けたことを特徴とする請求項1から請求項10のうち
    のいずれかの請求項に記載の化学蓄熱型ヒートポンプ。
  12. 【請求項12】 前記反応器内に粒子の邪魔板を設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいず
    れかの請求項に記載の化学蓄熱型ヒートポンプ。
  13. 【請求項13】 前記反応ガス導管と前記蒸発・凝縮器
    の底部とを連通する補助パイプと、該補助パイプと前記
    蒸発・凝縮器の接続部に配置した逆止弁とを設けたこと
    を特徴とする請求項1から請求項12のうちのいずれか
    の請求項に記載の化学蓄熱型ヒートポンプ。
  14. 【請求項14】 複数のパイプの外側をフィンで連結
    し、その内側に粒子を保有する反応器と、複数のパイプ
    の外側をフィンで連結し、その内側に前記粒子と反応す
    るガスを保有する蒸発・凝縮器と、該蒸発・凝縮器と前
    記反応器とを連通する反応ガス導管と、該反応ガス導管
    に配設した遮断弁とを備えたたことを特徴とする化学蓄
    熱型ヒートポンプ。
  15. 【請求項15】 前記反応器のフィン、前記蒸発・凝縮
    器りフィンの何れかあるいはその両方にヒータを設けた
    ことを特徴とする請求項14に記載の化学蓄熱型ヒート
    ポンプ。
  16. 【請求項16】 前記反応器、前記蒸発・凝縮器、前記
    反応ガス導管、前記遮断弁の何れかに連結し前記反応器
    の位置を変える駆動軸と、該駆動軸を駆動する軸駆動手
    段とを設けたことを特徴とする請求項14または請求項
    15に記載の化学蓄熱型ヒートポンプ。
JP4954192A 1992-03-06 1992-03-06 化学蓄熱型ヒートポンプ Pending JPH05248728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4954192A JPH05248728A (ja) 1992-03-06 1992-03-06 化学蓄熱型ヒートポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4954192A JPH05248728A (ja) 1992-03-06 1992-03-06 化学蓄熱型ヒートポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05248728A true JPH05248728A (ja) 1993-09-24

Family

ID=12834053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4954192A Pending JPH05248728A (ja) 1992-03-06 1992-03-06 化学蓄熱型ヒートポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05248728A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1303379C (zh) * 2005-06-16 2007-03-07 西安交通大学 一种环盘式化学热泵反应器
WO2015005085A1 (ja) 2013-07-12 2015-01-15 アイシン精機株式会社 化学蓄熱装置
JP2016075434A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 アイシン精機株式会社 蒸発凝縮器および化学蓄熱装置
WO2023176406A1 (ja) * 2022-03-14 2023-09-21 住友重機械工業株式会社 化学蓄熱反応器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1303379C (zh) * 2005-06-16 2007-03-07 西安交通大学 一种环盘式化学热泵反应器
WO2015005085A1 (ja) 2013-07-12 2015-01-15 アイシン精機株式会社 化学蓄熱装置
JP2015017780A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 アイシン精機株式会社 化学蓄熱装置
CN105378419A (zh) * 2013-07-12 2016-03-02 爱信精机株式会社 化学蓄热装置
US9869518B2 (en) 2013-07-12 2018-01-16 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Chemical heat storage device
JP2016075434A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 アイシン精機株式会社 蒸発凝縮器および化学蓄熱装置
WO2023176406A1 (ja) * 2022-03-14 2023-09-21 住友重機械工業株式会社 化学蓄熱反応器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2021704B1 (en) Chemical heat pump working with a hybrid substance
EP0140954B1 (en) Chemisorption apparatus
JP5406849B2 (ja) 加熱及び/又は冷却を発生させるための太陽熱エネルギー収集器
JPS62175562A (ja) 吸着式冷凍装置
JPH03294763A (ja) 冷却器
US4599516A (en) Specimens rotating device
CN1519160A (zh) 具有冷却装置的转向装置
JPH05248728A (ja) 化学蓄熱型ヒートポンプ
JP3661862B2 (ja) アキュムレータ
US2067678A (en) Refrigeration
JP2012127594A (ja) 吸着式ヒートポンプ
JP2007513319A (ja) ハイブリッド原理関連用途に従って作動する化学熱ポンプ
JP2016008744A (ja) 可逆的反応により蓄熱と放熱を繰り返す化学蓄熱体を用いる熱輸送システム
RU2673037C2 (ru) Теплоаккумулирующее устройство
JPH04309760A (ja) サーモサイフォンを利用した回転モジュール型吸着式ヒートポンプ
CN114935273A (zh) 一种多级相变球蓄热装置
JPS6357719B2 (ja)
JPS6136696A (ja) 定常熱発生用熱交換器
JP5783525B2 (ja) ケミカルヒートポンプ及び熱回収方法
JPS5925955B2 (ja) 金属水素化物蓄熱装置
JP2001012804A (ja) 蓄熱材の充填方法
KR20080073404A (ko) 수소저장합금을 이용한 열펌프
KR20240085424A (ko) 냉각모듈
JPS6291763A (ja) 低温熱源利用の吸着式冷凍装置
RU2011920C1 (ru) Резервуар для сжиженного газа